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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.06.06 (Mon)

【2016トーナメント】5/8 決勝 筑波大VS拓殖大

3Qに差をつけた筑波大が春の頂点に
拓殖大は粘りを見せて準優勝


150508bababamba.jpg シーズン最初の大きな大会、春の関東大学とーナメント決勝は、昨インカレ覇者であり、主力が変わらず残る筑波大と、トーナメント決勝進出は5年ぶりとなる拓殖大のカードとなった。筑波大は今年度日本代表候補に選出された#6馬場(3年・SF)を中心に能力ある選手が揃い、速さと高さを併せ持つバランスが魅力。対する拓殖大もスモールラインナップの機動力を活かしたバスケットで、3連覇を狙う東海大を下して勝ち上がってきた。東海大相手に30得点20リバウンドと大活躍した大学界を代表する#23バンバ(4年・C)と、高確率で3Pを沈めるシューター#39成田(4年・G)を中心にバスケットを展開している。

 第1Q、筑波大は拓殖大の#23バンバ以外のミスマッチを狙ってインサイドにボールを集め、対する拓殖大は#39成田と#23バンバの1on1から得点につなげていく。序盤、試合は互いにスローテンポで進み、拓殖大は#18多田(1年・F・八王子)の合わせからの3P、#39成田の3Pから流れを作っていく。筑波大は中々調子が上がらないものの、#6馬場の速攻からのバスケットカウント、1on1からのダンクが出て徐々に勢いに乗ると、筑波大#8木林(4年・PF)、拓殖大#23バンバといった互いのインサイド陣の活躍で互角の戦いを展開して、第1Qは15-16と筑波大が1点リード。

 第2Q、開始から拓殖大は#39成田の連続3P、#15熊澤(2年・F)のアウトサイドシュートで主導権を握る。対する筑波大も途中#8木林がファウルトラブルに陥るも、#46生原(4年・PG)がボールマンにプレッシャーをかけて相手のミスから速攻につなげる。またチームとしてもディフェンスリバウンドから早い展開につなげる形が徐々に出始め、#2満田(3年・SG)のフリースローや#11増田(1年・PF・福大大濠)のゴール下につなげていく。拓殖大はタイムアウトで立て直しを図るが、その後#6馬場の2回のダンクが出て、得点面では互角であるも徐々に筑波大ペースに。前半は35-34の拓殖大が1点ひっくり返して終了した。

160508tomiyama.jpg 第3Q、筑波大は#2満田(4年)と#6馬場の早い展開で連続6得点し、主導権を握る。拓殖大は#23バンバが1on1からダンクを狙いに行くが、筑波大#6馬場がこれをブロックに行く。これは惜しくもファウルになるが筑波大ペースは変わらず、その後、拓殖大は#33富山(3年・F)の好リバウンドやパスカットからの速攻が出るものの、このQは9点しか取れず。筑波大は#11増田や#4青木(3年・PG)の活躍とバランス良く得点し、44-49と筑波大のリードで第3Qを終える。

 最終Q開始直後、#6馬場がパスカットからこの日5本目となるダンクにつなげ、会場を盛り上げる。差を詰めたい拓殖大だがミドルシュートが決められず、一方で筑波大は#14波多(2年・SF)、#17杉浦(3年・PF)の活躍で得点を伸ばしていく。拓殖大は#23バンバが得点していくが、筑波大#11増田の連続得点でリードを維持する。拓殖大は#39成田が1on1から難しい3Pを2本決めて会場を沸かせるが追いつくには至らない。拓殖大は最後、ファウルゲームを仕掛けるが届かず、筑波大が69-77で57年振り5度目の優勝を決めた。

 優勝まであと一歩でここ数年を過ごしてきた筑波大が遂に栄冠を手に入れた。主将の生原が怪我で出場時間が限られ、杉浦も同様に足を痛めて万全のコンディションではなかったが、エースの馬場が奮起。攻守で責任を果たした。大事なところを任されたルーキーの増田ら、控えメンバーも良いプレーを見せ、期待の下級生が揃うため伸びしろは多い。1年を通してまだまだ進化の可能性を感じさせるチームに秋以降も期待が高まる。

 拓殖大は準決勝ほど優位な立場を取れなかった。バンバはフル出場で28点18リバウンドとダブル・ダブルだが、終始馬場に張り付かれてこれまでよりも簡単には得点はできない場面もあった。成田もやはりフル出場で22点と気を吐き、富山や阿部が飛び込みリバウンドなどでサイズの不利をカバーする働きを見せたが、筑波大を上回るまでには至らず。しかし、決勝の舞台に進んだことは大きな意味がある。秋に向けてはベンチをより充実させたいところだ。

写真上:筑波大・馬場と拓殖大・バンバの制空権争いは見応えがあった。リバウンド争いも激しかった。
写真下:拓殖大・富山は抜群の跳躍力を生かして飛び込みリバウンドなどで活躍。高さのある筑波大に対しても常にゴール下でボールに絡んでいた。

※筑波大・生原選手、馬場選手、波多選手、波多選手、拓殖大・バンバ選手、成田選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「自分たちのバスケットをするのが目標」
春の大会優勝よりも見据えるのはもっと高い頂

◆#46生原秀将(筑波大・4年・主将・PG)
160508ikuhara.jpg大会直前の怪我があり、序盤戦は欠場した。その後もプレータイムは限られたが、コート内外で声をかけ、リーダーシップを発揮した。春はどのチームも完成度はまだまだとし、ここでの優勝にもまったく気を緩める気配はない。リーダーがそうした意識でいれば、チームはもっと良くなるはずだ。
今年は李相伯杯など、学生代表としても招集され、大学界のガードの顔としても期待される。気持ちもプレーもアグレッシブで強い選手であるだけに、秋以降の活躍が待たれる。


―まず試合を振り返ってみて。
「今日の試合自体は全然良くなかったです。自分たちのバスケットが全くできていなくて、自分も怪我とかがあってチームに貢献できなかったので、課題が大きく残る試合だったのかなと思います」

―自分たちのバスケットができなかったのは何が原因と考えていますか。
「拓殖大学さんはスローテンポで、バンバ(#23)のインサイドやそこからキックアウトして3Pを打つという単純なオフェンスばっかりの中で、自分達も合わせてしまってそういうバスケットをしがちでした。ボールマンプレッシャーやディフェンスをもっと激しくしてもっと足を使ったオフェンスをすべきだったのかなと思います」

―東海大が決勝戦の相手になることも想定していたと思いますが、決勝の相手が拓殖大になってどうでしたか。
「僕達は去年、一昨年と2年連続で東海大学さんに負けているので、リベンジしたいという気持ちはありました。ただ昨日の試合から見るとやっぱり拓殖大学さんも良かったですし、昨日試合が終わった後、みんな拓殖大学が相手だから勝てるだろうという雰囲気にもなりませんでした。勢いのあるチームだから気持ちを引き締めていこうと話し合っていました」

―試合のことを伺います。拓殖大学にバンバ選手がいる中で、オフェンスのときに結構インサイドにボールを集めて攻めていましたが、そこはどういう意図でやっていたのですか。
「拓殖大学さんと当たるチームの大体は、外からシュートをバンバン打ってしまって、一番確率の高いゴール下のシュートというのが中々ないことが多いと思います。その中でうちはやっぱりゴール下のサイズもありますし、そこでシュートを打ってもバンバも簡単にブロックできないだろうし、ゴール下で勝負することでバンバのファウルがかさむことに対しても相手は怖いだろうと考えていました。それでも試合の最初は外からバンバン打ってしまう場面があって吉田先生(監督)からも、中でアタックしろと言われました。その流れで今日は木林(#8)や馬場(#6)、杉浦(#17)がゴール下で良く体を張ってくれていました」

―生原選手は今年、主将としてチームをどのように引っ張っていこうと考えていますか。
「このトーナメントまではチーム全体で練習することが全くなくて、合宿代表に入っている組とそうでない組で練習が分かれていました。僕も大会2日前という、直前に足を怪我してしまって、本当はプレーで引っ張りたいところだったのですけれども、そこはできなかったので出ていない時間にベンチで声を出して、引っ張ることはできると思っていました。プレー面だけではなく、相手の癖だったり戦術的なところだったり、あとは常に声を出していこうとみんなに伝えて引っ張っていこうと意識しました」

―生原選手が大会直前に怪我をされたときにチームに焦りなどは?
「ずっとスタートで出してもらっていたので多少はあったと思うのですけれども、それよりも後輩に良い選手が育ってきていて、控え選手の誰が出てもカバーはできるところが良かったと思います。その中で経験値は僕の方があると思うので、そこは試合に出た人が焦らないよう、伝えるべきことを自分が伝えるようにしていました」

―関東大学トーナメントの反省を踏まえて、今後リーグ戦などに向けてどのように取り組んでいきたいか教えてください。
「この大会はどのチームも完成度が低い状態で挑んだ大会だったので、優勝が取れたことは嬉しいですけれども、この大会で優勝が取れたことの意味というのはあまり大きくはないのかなと思います。それよりもリーグ戦やインカレが大事だと思うので、今回出た課題として相手のバスケットに合わせてしまったり、外角のシュートの精度がまだまだだったりしたところ部分を高めていきたいと思います。そして新人戦、リーグ戦、インカレで優勝を取って、学生チャンピオンとしてオールジャパンでプロ相手に戦いたいなと思います」

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「決勝という場面で集中力を欠いてしまった」
周囲の高い期待に応え、反省を次の舞台で活かせるか

◆#6馬場雄大(筑波大・3年・SF)
160508baba.jpg決勝はバンバをマークし、シュートチェックやリバウンドで熾烈な争いを見せた。ダブル・ダブルはされたものの、馬場がいなければもっと取られていた可能性もある。自分では特別なプレーではないというダンクの雨も、何度も降らせた。
今の大学界を代表するエースとして、インカレ、新人戦2連覇に続き春のトーナメントも制した。既に大学界でのタイトルはほぼ取ってしまった状態だけに、早めのステップアップが望まれている。だが、準決勝まで素晴らしい集中力で冴えたプレーを披露したものの、大事な決勝でそれを欠いたことを悔やむ部分に、まだまだ彼が若く波のある選手なのだということも改めて感じさせられた。持っている能力は稀有なものだけに、安定したメンタルや駆け引きなど、一段高いレベルで一層の成長が待たれる。


―3Q半ばまでじりじりとした展開になりました。拓大#33富山選手の飛び込みリバウンドにも掻き回されていた印象です。
「今日は波がありましたね。昨日まではなかったのですが…。準決勝で対戦した早稲田は、勢いに乗せたらシュートも入るし一番怖いと思ったので最初から叩こうと入り、それができました。今日はというとフリースローのときなど成田(拓殖大#39)さんやバンバ(同#23)さんが話しかけてきて、笑ってしまって集中できないまま、締めるところも締められず行ってしまいました。拓大の選手は小さくても能力は半端じゃないと気をつけていたつもりですが、簡単に飛び込まれてしまったので、次にやる際はちゃんと抑えたいです」

―コートに4年生がいない時間帯もあり、リーダーシップを期待されていたと思いますが。
「タイムアウトあけにコートに出ていくときも『お前だぞ』と生原さん(#46)に一声掛けてもらっていたのもあり、コートに立っている以上自分のやるべきことをやろうと意識して臨んだのですが。今シーズンが始まって代表活動に呼んでもらう中でも、集中が切れるようなプレーはしていなかったのに、決勝で出てしまうという…次はこんなことがないよう、断トツで勝ちます」

―個人のプレーとしては、積極的にダンクを狙っていったのですか?
「まあそうですね。もうダンクに抵抗はなく、レイアップのような、本気で飛ばずとも持っていけるので、ディフェンスがいても関係なくただ叩き込もうとやっていました。(それだけ余裕があった?)余裕かはわからないですが、この大会はいつもより味方だったり相手のディフェンスだったりが見えていましたし、ハンドリングも前よりはついてきているので、そういう部分でターンオーバーやミスが少なくなり余裕も出てきたのかなと思います。ミスの少ない選手になるというのが目標なので、これから継続していきたいです」

―チームは昨年のインカレ優勝メンバーとほぼ変わらない中、目指すところは?
「チーム作り当初からオールジャパンで勝つことを目標に設定しています。大学界ではこうして、圧倒とは言わないですがちゃんと勝つことができたので、次はいかにNBL(※)を倒すかだと思います。NBLチームには外国人選手がいますしフィジカルも全然違うでしょうが、そこは何とか達成できれば」※秋からはBリーグ

―馬場選手としては、6月から活動が本格化する代表の候補も入っています。
「はい、オールジャパンは来年なので、代表は個人的に身近な目標です。リオ五輪の世界最終予選メンバーに入れたらと思いますが、まだまだ課題があるので、合宿までに少しでも、上のカテゴリの先輩方に追いつけるよう練習していきたいです。若い分、身体能力を生かしたプレーは他の選手にも負けないと思うのですが、状況判断やコート上で頭を使うプレーが課題です。代表の長谷川監督にも、『もっとスペースを見て、そこは行くべきじゃないだろう』といった、行くところと行かないところの区別なんかをよく言われています」

―春を優勝で終えて、ここから代表活動には集中できそうですか?
「内容に納得いかないところはあるものの、とりあえず優勝できたのはよかったということで、きっちり気持ちも切り替えられます。代表では前回は2番で使ってもらい、外のシュートがよくなったとは言ってもらっていますが、1・2番には田臥さん、富樫くん、比江島さん、金丸さん、辻さん…と不動の選手たちがいます。しかも、世界最終予選とリーグ戦序盤が重なるスケジュールのようですが、最終メンバーに残ることを目標に取り組んでいきます」

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「先輩たちをカバーできる存在に」
チームのつなぎ役としての意識

◆#14波多智也(筑波大・2年・F)
150508hata.jpg大学を代表するような選手が多く揃うようになった筑波大。昨年の新人王である波多でも簡単には出場できるような状況ではなく、本人もそれを自覚して自分のやるべき仕事は何かを考えている。今できることは“つなぎ役”。スタメンを休ませ、アクシデントがあったときでも自然につないで貢献するのが、今の自分の仕事だと考えている。
しかし、大人しく縮こまっているわけではない。続く新人戦では自身の活躍がチームを勝利に導くと、分かっている。アグレッシブな姿を見せてくれそうだ。


―今日の試合を振り返ってみてどうでしたか。
「自分はここまで準決勝と準々決勝でファウルや色々ミスをしてしまい、余りチームに貢献できませんでした。今日は雄大さん(#6馬場)とか丈さん(#2満田)のファウルが混んだり疲れた時に、ちょっとつないでやろうという気持ちでただ一生懸命やりました。佑成さん(#17杉浦)もいますし、別に何も緊張せずにただ自分が頑張れば良いやと、去年の新人戦と同じように考えただけですね」

―今日の試合でも途中、波多選手がファウルで苦しんでいるところがありましたね。
「ファウルについてはそんな何も考えずに。先輩達がやってくれると思っていたし、今日は気にせずプレーした方がいいかなと思っていました」

―2年生になってからの心構えや、今シーズンの目標がありましたら教えてください。
「先輩達2人の大エースを始めとしてスタメンがすごく良いチームです。今年はそこの手助けというか、少し休ませて点差は離すかキープするくらいの、つなぎ役で良いかなと思っています。(スタメンの人達が)怪我をしたら自分が取りに行こうと思っています」

―つなぎ役だけでも良いのですか?
「今年はそれでも。来年からはエースの意識が必要だと思いますが」

―下級性も良い選手が入ってきましたね。
「そうですね。牧(#88)とかいろいろ。あと同期で同じポジションの太一(#7青木)とかも良いプレーヤーだし、良い選手が多くいる緊張感がずっとあるので、下を見たら上に置いて行かれるし、上だけ見ていても下からどんどん上がってくるから、本当に層が厚くてチーム内でも怖いですね」

―そういう意味ではいい競争になっているんですね。チームが強いから安心しているという訳にはいかないですね。
「いかないですね。試合に出られるか出られないかもわからないので。今回試合に出られても怪我だったり他のところがダメだったりするとすぐ使われなくなってしまいます。ずっともう練習中から緊張感を持ってやれています」

―新人戦に向けて、個人的な課題などはありますか。
「新人戦では1、2年でガードがいないので自分がやらないといけない可能性があります。そうなったときに自分の持ち味であるカットインやスピードで持って行ったりしたいと思っています。自分はそんなにガードガードした存在にはなりたくはないので、ボールを運んで、その後は自分のやりたいプレーをやって、チームに勢いをつけられたら良いなと思います」

―新人戦では大事な所で東海大とあたりますが。
「東海大はどの大会でも決勝で当たるかもしれない相手です。だからどこで当たっても良いと思っています。序盤から強いチームとやれるので楽しみですね」

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「1年生らしく、泥臭く」
王者の系譜を引き継ぐ存在

◆#11増田啓介(筑波大・1年・PF・福大大濠)
160508masuda.jpg191cmの長身にして機動力もある。加えて決勝の独特の雰囲気にも「あまり緊張しなかった」という度胸により、タレントがひしめく中でも出場の機会を掴んでみせた。プレータイムがぐっと増えるだろう新人戦では、是非ともその才能の全貌を披露してもらいたい。


―ルーキーながら決勝のコートにも立ちましたが、今のお気持ちは。
「嬉しいです。今日はお客さんもたくさん来てくださった中、楽しくプレーできました。緊張はあまりしなかったですね」

―第1シードの東海大ではなく拓殖大との対戦に際して、どのような準備をして臨みましたか?
「東海でも拓殖でも、能力の高い選手が多く自分では全然敵わない先輩方ばかりなので、自分としてはいつ出てもチームに貢献できるようなプレーをしようと心がけていました。具体的にはリバウンドやルーズボールといった、泥臭いプレーを頑張ろうと。あとはジャンプシュートが得意なので、空いたら打とうと思っていました。今日は1本しか決められませんでしたが、準々決勝の青学大戦では結構決められたのでよかったです」

―確かにリバウンドではいいところに顔を出してくる印象でした。
「あまり取っていないですよ(苦笑)。運がよかったんだと思います」

―昨年のチャンピオンチームへ加わるということで、入る前と入った後で違いなどはありましたか?
「入る前は、ガチガチに緊張したバスケットなのかなという思いもあったのですが、入ってみるとチームの雰囲気がとてもよかったです。ベンチでチームを盛り上げるのが楽しいですし、コートでも楽しくて。新人戦でも、楽しみつつ強さを見せて勝ちたいです」

―その新人戦に向けて、見つかった課題と、意気込みを聞かせてください。
「1on1になるとうまく攻められずミスもしてしまいました。1on1でも勝てるような強さや技術を身につけたいです。チーム内でも控えめになったらだめだと思うので、1年生らしく思い切ったプレーをしていきたい。新人戦はやっぱり優勝しかないと思っています。自分にできることを、精一杯頑張りたいです」

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「4年生が良い活躍をしたら後輩もついてきた」
チームを引っ張り、最後の年は悔いのないように

◆#23ジョフ チェイカ・アハマド・バンバ160508bamba.jpg自身の入学4年目にして初の決勝進出を果たした。リバウンド、得点面において入学時から圧巻の活躍を見せているが、最上級生となった今シーズンはコート上で言葉を発し、リーダーシップを発揮する場面が何度もあった。最後の年を悔いないものにするために必要なことが何か、自覚した様子が伺える姿だった。そして笑顔も時折見え、リラックスしている雰囲気も見える。
下級生が多く若返った拓殖大だが、十分実力を示した春。ダークホース的存在から、十分頂点を狙えるチームだと周囲に印象づけたのは大きい。秋も要マークと言えるだろう。


―決勝はたくさんのセネガルの人たちが応援に来てくれていましたね。
「僕の後輩たちが来てくれていました。ありがたいです。自分の練習とかもあるのに、応援に来てくれて本当にありがたい」

―昨日はすごくいい試合で決勝に進みました。
「大学生の4年間で初めての決勝になるので、絶対行くつもりでいました。東海は礼生(ベンドラメ)が抜けて結構大きいと思ったし、自分の200%を出したら絶対に決勝に行けると思っていました。僕と成田(#39)がスタメンの4年生だから、とりあえず僕らが良い活躍をして、後輩たちもよくついてきてやりました」

―そして決勝は筑波大でした。
「相手の身体が大きいし、拓大と比べたら身体能力もあるし、馬場くん(#6)も飛び込んでくるし。でも拓大は僕が入って初めての決勝。これはいい経験になったと思います」

―試合は逆転されましたが、試合できたのが良かったということですね。
「はい。その経験は良かったと思います。絶対勝てる気持ちでやったけど、バスケは何が起こるか分からないから、負けても経験になります。これからリーグ戦もあるし、インカレもあるしこの経験が生きるはずです」

―今年は成田選手と話しあったり、声を出したり、コート上でとても上級生らしい態度が印象的です。
「僕と成田がこのチームでメインの4年生だから、出ているふたりがいいところを見せないといけないですね。だからちゃんと最後まで声を出して最後まで思い切り行って、後輩たちもそれを見て同じことをやってくれたら強くなると思います」

―昨年よりもそれを楽しそうにやっているように見えます。
「そうですね、大学も最後の年だから楽しんでいこうとしています」

―去年と今年で変えた部分はありますか?
「気持ちですね。審判とのやり取りでテクニカルを取られたりもありますが、審判も難しい判断では迷うと思うし、そういうことがあってもチームメイトが落ち着けと言ってくれて、去年よりはいいと思います(笑)」

―自分がゲームを決めてやろうという意欲はどうですか?
「それはあるけれど、自分がやり過ぎると違うことになってしまうので、近くに正弘(成田)がいるし、みんながいるから、力を合わせてやろうと思っています。自分ばっかりプレーしてしまうとワガママになってしまいますよね。みんなと合わせて一緒にやりたいです。選手として人として池内さんもいろいろ教えてくれますし、お父さんだと思ってついていきます」

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「拓殖大なりのガードの姿がある」
自分なりのスタイルでガードとして引っ張る心構え

◆#39成田正弘(拓殖大・4年・F)
160508narita.jpg昨年のチームから岡本、赤石、岩田らが抜けて、否が応でも成田とバンバへの負担が多くなることが予想された今シーズン。春先の京王電鉄杯でも、その2人が個人技で打開しなければいけない状況が見られた。しかし、その4年生たちが支えたチームは、このトーナメントで、ルーキー多田がシューターとして存在感を示し、阿部もこれまでの経験値を改めて感じさせる動きを見せ、富山も跳躍力を活かしたリバウンドで貢献するなど、新しい拓殖大を感じさせる大会となった。成田自身、ガードとして経験を積むことが必要だが、それでもチームが決勝戦まで来たのは、成田が自分のチームだけでなく、相手に合わせて自身のプレーを調整するなど、彼らしいゲームメイクがあったからこそだろう。

―筑波大との決勝戦はどうでしたか?
「去年のインカレほど戦えなかったことはないな、と思います。筑波大のディフェンスに対して攻略はできていませんが、去年ほどハマっていないかな、と思いました。去年は本当に攻められなかったので。だけど、今回は攻められないことはないディフェンスだと感じました」

―馬場選手が、成田選手が試合中に話かけてくるのでなかなか集中できなかったと反省していました。何か特別なことを?
「特には覚えていないです。でも相手に向けて言っているというよりは、自分が集中するためにしゃべることはあるので、それが気になったのかもしれないですね。何を言ったにしても、常に相手ではなく自分の集中のために言っていますね」

―勝利のために、足りなかったところは?
「前半は、筑波大に走られたとしても単発でした。でも、3Qだけは走られすぎました。あとは、リバウンドです。1回目は勝てる、というか競ることができますが、2回目をどれだけ僕らが頑張れるか、ですかね。その部分で離されたかなと思います」

―今日の成田選手は2番、春先の京王電鉄杯でも2、3番でした。このトーナメント中は、1番を務める場面が多かったかと思います。成田選手のゲームメイクとバンバ選手、2人の4年生がこの決勝戦までチームを連れてきたように見えました。
「本格的に1番をやり始めたのは、李相佰盃の代表合宿からでした。僕が1番をやる上で、生原(筑波大#46)と達哉(東海大#35伊藤)をお手本にしてやっています。達哉には達哉のいい所もありますし、生原には生原のいい所があります。それを合宿でマッチアップしてきて、お互いのいい所を取ってやってきたつもりですが、まだ彼らと話していても『よお、シューター』って言われるんですよ。やっぱり、まだあいつらにはガードとしては勝てません。でも、チームでガードをやっているからには、勢いだったりとか、自分が点を取りに行ったりだとか拓殖大なりのガードの姿があると思います。だから、拓殖大のガードとして僕なりの引っ張り方をこれからもしていきたいと思います」



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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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