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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.05.07 (Sat)

【2016トーナメント】5/7 レポート

余裕を見せて決勝進出を決めた筑波大と
東海大を下した拓殖大が頂点を争う


 関東大学トーナメントも終盤に入り、残りの順位決定戦を消化しつつ、準決勝を迎えた。順位決定戦では大東文化大が9位を獲得。以下慶應義塾大、日本大、国士舘が続いた。5~8位決定戦は中央大、専修大が勝ち上がり、5位を目指す。

 準決勝は、筑波大が早稲田大に対して圧倒的な力を見せつけて勝ち上がり3年連続の決勝進出、東海大と拓殖大は激戦の末に拓殖大が勝利し、決勝へと駒を進めた。筑波大が勝てば1959年の東京教育大だった時代以来、拓殖大は1995年以来の優勝となる。


◇5-8位順位決定戦
【中央大が課題の3Qを乗り切り5決へ進出】
160507tsurumaki.jpg 5−8位決定戦・中央大-明治大は、出だしで面白いようにシュートが決まり大量リードを奪った2部・中央大が、1部・明治大の反撃にあうも、最後は逃げ切り勝利を掴んだ。

 1Qは、終始中央大ペースに。#7森(4年・CF)のポストプレー、#28鶴巻(2年・SF)のドライブで流れを掴むと#6柿内(3年・PG)、#33三上(1年・SG・明成)の3Pが続き、30-12と得点だけでなく明治大をロースコアに抑える。対する明治大は、きっかけを掴みたいところだったがミスが目立ち、スタートダッシュ出来ず。しかし、2Qに入ると徐々に中央大オフェンスに対応し得点を抑え始める間に、#9田中井(4年・主将・SG)、#3綱井(2年・SG)#32吉川(2年・SG)が得点を重ね、43-35で後半へ。

 3Q出だしは両者とも相手ディフェンスに攻めあぐねるも、#7森や#99浅見(3年・PF)のインサイド陣がバスケットカウントを決める中央大に対して、明治大は#28今川(2年・SF)や#24森山(2年・PF)の得点で粘ると、最後は#26小谷(4年・SG)と#32吉川の合わせプレーが決まり、56-55と明治大が差を詰めて最終Qへ。

 4Q、明治大ディフェンスに中央大が24秒攻めきれない場面も見られたが、決定打に欠ける明治大はシュートがことごとく入らず。離れては1点差にまで追い上げる攻防が続くも、#6柿内のジャンプシュートと#33三上の3Pで残り3分70-64と中央大が優勢に。その後、明治大はファウルゲームを仕掛けるも、及ばず。中央大が試合を通して好不調の波はあったものの、最後は勝利を引き寄せた。

 中央大は1Qこそ好調なオフェンスを見せるも、荻野コーチ曰く、「ここ最近毎試合、3Qが課題。入りが悪かったり、停滞してしまう」という状態がこの試合でも変わらず。それでも、春先から取り組んできたディフェンスで終盤乗り切ったことは今後につなげたい。対する明治大も、準々決勝の拓殖大戦同様に、あと一歩まで追いつくも逆転まではいかず、「追いついても追い越せない。そこはもうメンタリティー問題」(山本監督)とこちらも課題が残ったまま。ぜひ残り1試合で解消の糸口を見つけてほしい。

写真:チームトップの17得点をマークした中央大・鶴巻。


【最後は#11秋山の1対1が光り専修大が5位決定戦へ】
160507akiyama.jpg 準々決勝では相手の勢いの前に自分たちのバスケットができずに、苦渋を舐めた専修大青山学院大。5~8位の順位決定戦のもう1試合は、苦い敗戦を得た両者の対決となり、京王電鉄杯の決勝と同じ顔合わせとなった。

 京王電鉄杯では専修大が逆転する形だったが、この日は出足から専修大が好調。#7國分(4年・SF)のアウトサイドが決まり、#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)もファウルはあるものの、ドライブからバスケットカウントを決めるなど、いきおいある攻撃を見せる。青山学院大はこの試合も立ち上がりから攻めあぐねる場面が続き、外も当たらず。1Qは17-10と専修大がリードする形となった。2Q、立ち上がりに速攻が立て続けに決まった専修大がリードを広げるが、青山学院大も#32前田(2年・SF)のシュートで巻き返していく。一時は15点差のリードになるが、青山学院大も#21石黒(4年・PF)の速攻が出て3点差まで追い上げに成功。しかし終盤のオフェンスで24秒オーバーを連続で犯してしまい、追撃しきれず前半は32-29で専修大リード。

 後半は出足に専修大がオフェンスにもたつき、開始4分で#24安藤(4年・SF)の3Pが出ると青山学院大が遂に1点差に迫った。しかしすぐさま#6渡辺(4年・G)のアシストから#30アブのダンクが出ると専修大が逆転。その後は両者ターンオーバーが続く中、シーソーゲームとなるが、#8時田(3年・PF)の連続シュート、#14柏倉(4年・PG)の速攻が出て青山学院大が6点のリードに成功する。47-53の青山学院大リードで4Qに入るが、専修大は3連続で3Pが続きイーブンに戻すと、#30アブのドライブがバスケットカウントを獲得。ここから乗った専修大は#11秋山(3年・PG)が次々に仕掛けるドライブをことごとく決めていき、73-66。京王電鉄杯に続いて青山学院大に勝利し、5位決定戦へと進んだ。

 最後の大事な場面で何度もシュートを決めにいった#11秋山は、ここまであまり良くなかった3Pが入り、小兵ながらリバウンドにも絡んだ。1対1も何度も決まったが最後も「自分で行くつもりだった」と言う強気な姿勢で決めきった。全体的にオフェンスは好調だったが、秋山のオフェンスが決まっている日の専修大は強い。5位決定戦もこうした専修大らしさが出せるか。一方の青山学院大は速攻が出る良い面もあったが、得点チャンスが少なく、苦しい戦いを強いられた。

写真:最後の秋山のドライブはディフェンスの柏倉がボールに触っていたが、それでもフェイドアウェイで決めきった。


◇準決勝
【筑波大が余力を残して三年連続の決勝進出】
160507kibayasi.jpg 準決勝第一試合は、序盤こそ早稲田大がトラップディフェンスなど持ち味を出したものの、筑波大は冷静に対応。2Qから本格的にエンジンが掛かり、一時50点差のつくワンサイドゲームとなった。
 1Q、筑波大は#6馬場(3年・SF)のダンク、早稲田大は#7石原(3年・SF)のバスケットカウントで幕開け。早稲田大はさらに前から当たって#21南木(3年・G)の3Pにつなげてみせるが、ファールもかさんでしまう。ただ、筑波大がフリースローも含めてシュートを落としたのもあり、残り1分12-17と点差は拮抗。筑波大はここで#2満田(4年・SG)が3Pを決めると#17杉浦(3年・PF)も続き、12-23とリードを広げる。
 2Q前半は点の取り合いになる。筑波大は#81小原(4年・C)、早稲田大は#36渋田(4年・G)とそれぞれ交代でコートに立った選手が奮闘。残り5分24-38と点差は変わらない。その中で早稲田大はガードのピック&ロールを封じられるなど攻め手がなくなっていくのに対し、筑波大は軽々と加点。早稲田大に苦しいシュートを打たせてリバウンドを確保、#11増田(1年・PF・福大大濠)の速攻や#88牧(1年・PF・福大大濠)の3Pにつなげて一気に20点差をつける。その後も手をゆるめず、前半ラストプレイは#6馬場のダンクで26-53とした。

 3Q、早稲田大はきっかけを掴みたいが外に偏り、シューターの#27濱田(2年・F)も4ファールと苦しい。一方の筑波大はゴール下やレイアップで着実に点を重ね、残り3分には26-76と圧倒的な力をみせつける。早稲田大は#11河合のフリースローでようやく後半初得点を挙げると、#25伊藤(4年・F)も連続3Pを沈める。もう勝敗には関わらないものの、4Q残り6分にベンチメンバーと総入れ替えするまでそれぞれ意地は見せ続けた。一方の筑波大も主力を休ませた状態で63-104で決勝に駒を進めた。

 早稲田大にとってはほろ苦い展開となったものの、#11河合を中心に話し合い、決して適当なプレーは見せなかった。3位決定戦でもプライドをぶつけてほしい。
 筑波大は中・外、トランジション・ハーフコート、オフェンス・ディフェンス問わず高いレベルで対応してみせた。拓殖大との決勝でも、相手の特徴を掴み落ち着いて対処すれば頂点が見えてくるだろう。

写真:筑波大・木林がインサイドで存在感を見せるとさらに的が絞れなくなる。

※筑波大・満田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【終始アグレッシブな拓殖大が東海大の追撃を振り切る】
160507tokaitakushoku.jpg 準決勝の第2試合は、ディフェンディングチャンピオン東海大と、2強を崩し頂点を目指す拓殖大が激突。互いに譲らぬ戦いは、拓殖大の優位さが最後まで目立つ展開となるが、最後まで分からない激しい勝負となった。

 守りの東海大と、スモールラインナップだが攻撃力で勝る拓殖大という正反対のチームの戦いで先行したのは東海大。立ち上がりこそディフェンスが効き、そこまで外も打たせなかった。一方、自らは#24卜部(3年・SF)の外角が決まり、#25平岩(1年・PF・土浦日大)のバスケットカウントなど良い面も見え、また終盤交代して4年生で固めた布陣での安定感も光って25-17とリード。2Qに入っても#35伊藤(4年・PG)のドライブからのバスケットカウントで10点リードに成功する。しかしここから拓殖大もじわじわと追い上げ開始。東海大は拓殖大の「中に寄せた」(池内監督)というディフェンスでガード陣がペイント内に入り込めなくなり、託したアウトサイドの確率も悪い。さらに何度もシュートブロックに遭って得点が停滞。拓殖大は#18多田(1年・F・八王子)の3P、#23バンバ(4年・C)のシュートなどで盛り返し、#39成田(4年・SG)の3Pで逆転。東海大は残り4分、#33鈴木(4年・SF)の3Pが決まった以降を無得点に終わり、32-36の拓殖大リードで前半を折り返した。

 後半の立ち上がり、拓殖大は#13阿部(3年・SG)が躍動。3P、アシストに加え、#33富山(3年・G)のスティールから#13阿部の速攻が出るなど、攻撃が次々に決まり気づけば開始3分で9点のリードに成功する。東海大のオフェンスがターンオーバーになるのを尻目にさらに拓殖大のシュートは決まり、#39成田の速攻、3Pで最大12点のリードに。拓殖大はさらに#33富山の速攻、Q最後ギリギリに決まった#11山崎(3年・G)3Pも大きく、47-64で終了。東海大は必死のディフェンスで粘るが詰めては決められる流れを繰り返し、点差を一桁にすることはかなわず。

160507terazono.jpg 追い上げたい東海大は4Q、#81関野(4年・SF)の3Pを皮切りに、#13中山(4年・PG)のドライブからのバスケットカウント、#33鈴木のフリースロー、速攻で必死の猛追。しかし拓殖大も簡単には10点以上の差を詰めさせない。残り2:39、東海大のビハインドは14点。通常のオフェンスでは追いつくことは難しい中、3P攻勢が始まった。ディフェンスで当たり、ターンオーバーを奪ってはアウトサイドを打っていく。#4寺園(4年・PG)を皮切りに#33鈴木、#13中山、#4寺園、#13中山、#13中山となんと6連続の3Pを沈めて残り38.4秒で3点差に。残り9.7秒、激しい攻防にも両者得点が動かないまま拓殖大は#39成田がフリースローを獲得。しかしこれを2投外し、ボールは東海大へ。ボールを持った#35伊藤から託された3Pを放ったのは主将の#4寺園。しかし「力んでしまった」というシュートは7本目の3Pとなることなく無情にブザーは鳴り響いた。東海大の怒涛の追撃をかわし、拓殖大が84-87で5年ぶりに決勝の舞台へと駒を進めた。

160507takushoku.jpg 拓殖大は「伊藤や中山はドライブが好きなので、それに対応するためにゾーン気味のマンツーマンでディフェンスを中に寄せた」池内監督。これによって通常であればスペースにすかさず飛び込んでくる両ガード陣の足が止まり、オフェンスを展開させなかった。そして何と言っても得意のアウトサイドが勝負どころでよく入ったことが大きい。多田の思い切りの良さも評価した。

 敗れた東海大は差をつけられてから焦ったか外を打たされる格好になり、これが最終盤まで効果的には決まらなかった。「追いかけようとして攻め急いだときに、落ち着かせるべきだった」陸川監督は反省の弁。よく追いついたといえるが、エンジンがかかるのが遅かったのが惜しまれる。また、ディフェンス面では佐藤をバンバにつけて運動能力でよく対抗したが、一方でゴール下に飛び込んでくる阿部や富山の機動力への対応が遅れたのが痛かった。

写真上:阿部、富山らが何度も飛び込みリバウンドに入り、ゴール下で激しい争いを展開。
写真中:粘り強さを見せてシュートを放っていった東海大。最後のシュートは寺園が担った。

※拓殖大・成田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※11位決定戦・日本大vs国士舘大、9位決定戦・慶應義塾大vs大東文化大は別途掲載します。




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【INTERVIEW】
「チームを支えるような、確実性のあるプレーを」
シーズン最初のタイトルを狙う

◆#2満田 丈太郎(東海大・4年・SG)
160507mituda.jpgインカレ優勝で締め括ったにもかかわらず、「去年のままではない」という話がさらりと聞かれた。チーム全体で食事面にも気を使ってフィジカルを強化し、チーム内競争でオフェンスもディフェンスも磨いてきた。主力メンバーが選抜合宿で抜けていた期間もあり、細かい部分での課題を口にするものの、死角というほどではない。何より最上級生の責任を自覚する満田が要所を締める限り、他の能力あるメンバーたちに自由にプレーする場が与えられる。筑波の勢いの起点となるプレーぶりに注目だ。


―準決勝を振り返って。
「早稲田はトラップを掛けてくるチームなので、それに引っ掛からないようセンターを使う練習を昨日したのですが、今日はその通りにできました。序盤は少し引っ掛かってしまったり、ハーフコートまで運べてもスムーズに展開できなかったりしましたが、捕まっても焦らず自分たちのいつも通りのやり方を心がけた結果、徐々に慣れてきて対応できたかなと思います」

―モチベーションの高さ、勢いを感じます。
「トーナメントは優勝したことがないですし、シーズン最初の大きなタイトルなので絶対取りたいという気持ちがあります。今はベンチ入りメンバーを決めるのも熾烈な争いですが、メンバーに入るのが目的ではなく試合でいかに活躍できるかを皆目標にしているので、自ずと底上げができています。スタート以外のメンバーもベンチから声を出してくれますし、コートに出たらエネルギーを出しますし、それでスタートのメンバーはさらに頑張るしで、それが勢いにつながっているんじゃないかと思います」

―その中で満田選手自身の役割やアピールはどのような部分になりますか?
「4年生になって、一つひとつのシュートの重みだったりとか責任とかを実感しています。去年のインカレでも雄大(#6馬場)がいない時間があったように、誰かスタメンが欠けたとき、チームとして崩れないかが重要だなと。そのためには、自分は今まで自由にやらせてもらってきたのですが、それ以上にチームを支えるべくもっと確実性のあるプレーをしていきたいと考えています。それができなければ去年のままなので」

―チームの仕上がりはいかがですか。今年のコンセプトも教えてください。
「実はトーナメント前になかなか全員で練習できなかったんです。それでも去年通りやれば点は取れるので、今年はディフェンスの強化を掲げています。うちは年間通してディフェンスなら60点未満、オフェンスなら80点以上の他、リバウンド数やターンオーバー数などもノルマとして数字が決まっていて、まずはそれを達成できるようにというのはあります。明確な目安があるとやりやすいですし、自ずと勝ちもついてくるはず。目標数字は去年もあったもののディフェンスであまり達成できなかったので、そこを強化しようという感じです」

―さて、トーナメントはここまで余裕のある勝ち上がりですが、気掛かりというか、もっと詰めたいという点はありますか。
「うーん、ハーフコートオフェンスのスクリーンの精度だったりが、まだ狙いどころで攻められていないときもあります。そういうところをしっかりやらないとずれが生まれずインサイドで点数が取れないので、そこは詰めたいと思います。あと、たまに声がなくなってディフェンスのローテーションの動きが悪くなったりもするので、挙げるとしたらその辺りでしょうか」

―満田選手たち4年生にとって3度目のトーナメント決勝となりますが、これまでと違う結果にできそうですか?
「正直、昨年のことは全く覚えていないのですが…もしリードされても、気持ちで負けないでやることを継続させていきたいです」

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「周りの緊張もミスも全部自分がカバーすればいい」
経験と自信に裏打ちされたリーダーシップ

◆#39成田正弘(拓殖大・4年・F)
160507narita.jpgバンバとともに両エースを張る成田。準々決勝まではガードに徹する部分も多く、むしろその攻撃力を温存していたとも言える。この試合でも打ってはいったがディフェンスの上手い東海大の伊藤に対して無理に抜きに行くことはせず、周囲にもボールが分散してバラエティに富んだオフェンス展開が可能になった。春は昨年の4年生が抜ける分、どのチームもどこまでの戦力ダウンになるかといった問題を抱える。成田やバンバの強気や1年の多田の思い切りのよさ、そして縁の下的働きでチームを支える阿部や富田といった選手の奮闘で東海大相手に一歩もひるまなかった拓殖大は、そうした周囲の想像を吹き飛ばすような見事な勝利で決勝進出を決めた。


―最後は猛追に遭いましたが、逃げ切っての決勝進出です。
「3Qが終わったとき『勝ったな』という油断がありました。その時点で東海大相手に二桁点差をつけたことが入学以来なかったので、本当にいけると思ったんです。でも、やっぱり最後東海は強かったですね。昨年のリーグで勝ったときも追い上げられましたし、最後まで油断できない相手だと改めて感じました。4年になって、自分なりにはうまくリーダーシップを取れているつもりですが、追い上げられたときにまだまだ声が出なかったりで、飛竜さん(15年度卒・昨年度主将の岡本)が抜けた影響はあるかと言われればあるかもしれません。ですが去年の4年生たちがよいものを残してくれたので、僕たちはそれに上積みしていくだけです」

―オフェンスがバンバ選手(#23)頼みにならなかったのも勝因のひとつではないでしょうか?
「うちはそれぞれ力のあるメンバーが揃っています。サイズは小さいですが能力が高いので、信頼してパスを回していますね。ガードとして、ノーマークをつくってパスするのは当たり前ですが、ちょっとディフェンスがついていても気持ちよく決められるようなスピード、高さ、ボールの場所なんかを心がけています。サイドにシューターがいるので、もちろんバンバにも簡単にボールを入れられて、やりやすいです」

―成田選手をはじめ、リードしていても時間をゆっくり使うのではなくどんどんシュートを打っていったのは、そういう戦略だったのですか。
「自分としては1Qの1本目が入って、今日はタッチがいいなと思ったので、だったら空いたら打とうと。170cm台の選手が中にいっても190cm台が3枚来たらパスの出しどころが見えず、それでパスミスになって逆速攻されるくらいなら、打ってリングに当てたいというのもあります。それをバンバが拾ってくれれば得点につながる可能性もありますし、そういう部分でシュートは果敢に打っていきました。今年は『拓大はリバウンドが弱い』とどのチームにも思われているでしょうが、一発目のリバウンドならどこが相手でも競れる能力があります。だからシュートを打つやつが打って、リバウンドを取れるやつが取って、セイフティは僕がする、というだけの話です」

―シンプルな分、極めると力強いですね。最上級生として、他に心がけたり意識していることはありますか?
「元々力のある皆が気持ちよくバスケしてくれたらと思っています。下級生の緊張だったりとかも、1年時からずっと試合に出ていた僕が全部背負ってプレーすればいいだけで、そんなに難しいことじゃない。ミスだって、たとえばディフェンスで抜かれたらカバーに出たり、落ち込んでいたら声を掛けたりと僕がカバーするので、後輩たちにはのびのびプレーしてもらいたいです」

―成田選手、バンバ選手とも声を掛けながらプレーしているのが印象的でした。
「あいつも4年目なので、落ち着きが出てきたんじゃないかと思います。それでも今日の2Q途中に気持ちが切れたときがありましたが、そのときは僕が『落ち着け』と言いましたし、オフェンスが早過ぎるときは『もうちょっとゆっくりボール回せ』と言ったりもします。僕から声を掛けるときもあるし、あいつから声を掛けるときもあるし、お互い4年生として引っ張っています。4年目になれば扱いに慣れたというのもあります」

―筑波大との決勝に向けて。
「サイズがあるし、去年のインカレでは(準決勝で)負けていますし、決勝という独特の空気もあるかと思いますが、今日くらい一人ひとりがしっかりやってくれれば、同じ学生なので勝てない相手ではない。一生懸命頑張りたいと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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