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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.05.03 (Tue)

【2016全関】5/3 レポート(準々決勝)

第1〜第3シードが勝ち残る一方
大阪体育大は5年ぶりのベスト4


5/3結果
■大阪市立東淀川体育館
大阪体育大学78(13-23,21-16,18-13,26-20)72流通科学大学
大阪学院大学98(29-12,19-12,25-23,25-5)52大阪経済大学
天理大学51(10-17,12-12,17-15,12-18)62関西学院大学
近畿大学72(21-12,11-21,18-6,22-15)54関西大学

160503MORITA.jpg 関西選手権(全関)は、この日が準々決勝。実力校同士の本格的な潰し合いがここから始まっていくことになるが、実際に手に汗握る好ゲームも見られ、観衆がワンプレーごとに歓声や嘆息を響かせる場面が目立った。ここまで残ったチームの中には、近畿大のように陣容が大きく変わったチームもあり、例年になく先の読めない展開が続く予感が漂う。

 この日の4試合の結果、ベスト4は近畿大大阪体育大関西学院大大阪学院大となった。大阪体育大以外は、シードで言えば順当な勝ち進みではあるものの、選手が入れ替わったばかりにも関わらず順当に結果を残した形としている。その一方で大阪体育大は5年ぶりのベスト4入り。関西3冠タイトルは未だ経験がなく、新たな歴史の扉を開くことを虎視眈々と狙っている。


 大阪学院大大阪経済大の対戦は、一貫して大阪学院大がペースを掌握。序盤から#7澤邉(4年・F)のみならず、#30木下(2年・PG)、#35吉川(3年・SG)といった面々の活躍も光り、大阪経済大に付け入る隙を与えなかった。大阪経済大は、高さでは優位の#33重本(4年・C)のインサイドでもリバウンドなどで後手に回り、良さを発揮出来なかった。結局ベスト16での立命館大戦同様に、98-52という大差で大阪学院大が準決勝進出を決めた。

 第1シードの近畿大は、関西大を相手に#15金田(3年・SF)のシュートが次々と決まりスタートダッシュに成功。しかし、関西大がゾーンディフェンスを展開するとオフェンスが単発に。関西大は#22伊藤(4年・SG)らがアウトサイドを沈めて点差を詰め、前半のうちに追いつく事に成功。しかし、3Q途中から近畿大が本領を発揮し、速攻が出始めると再び点差が開いた。終盤はやや大味な内容となったが、72−54とした近畿大が勝利した。関西大はゾーンで見せ場こそ作ったが、後半攻略を許しベスト4入りは叶わなかった。

写真:最後は離された関西大だが、森田らは最後まで奮闘の姿勢を示した。

※大阪学院大・渡邉選手、近畿大・金田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【ルーキーが思い切りの良さを見せ大阪体育大が準決勝へ】

 ともに僅差のゲームを制して勝ち上がった流通科学大大阪体育大によるこの日の第1試合は、白熱の様相を見せた。

160503OTSUKI.jpg 互いに立ち上がりは硬さもあってか、なかなかスコアを伸ばせない。これを打破したのは流通科学大#22辻(3年・PG)の速攻。フィールドゴールは落とすが得たフリースローを1投決めると、#23龍(3年・PG)のドライブも出て波に乗る。出遅れた大阪体育大はキーマン#20岸田(3年・PG)をコートに送るも単発なオフェンスが続く。それを尻目に得意の鋭い速攻を連発させた流通科学大が、1Qで早々に10点のリードを得る。反撃したい大阪体育大は、2Q頭に#10大槻(4年・SF)と#14松本(4年・C)が相次いでインサイドで得点。流れを掴んだかに見えたが、流通科学大は直後に連続速攻を決めて押し返す。ここからしばらくは、両者決め合ったかと思えば、互いにミスも出る膠着状態。これを打破したのは#10大槻のセカンドショット。流通科学大にチームファウルがかさみ、これで得たフリースローで徐々に点差を詰めることに成功する。流通科学大はリードを保つも、差が5点となってハーフタイムを迎えた。

160503MATSUURA.jpg 3Q、大阪体育大はいきなり#10大槻がバスケットカウントを獲得。俄に肉薄する。流通科学大も負けじと#8松浦(2年・SG)が3Pを決めて何とか差を保つが、ここからターンオーバーが増え始める。一方迫りたい大阪体育大もシュート率が上がらず、白熱したコート上のつばぜり合いの反面スコアが動かない。流通科学大はタイムアウトを使って一息つかせるが、ここから存在感を見せたのが大阪体育大のルーキー#13山田(1年・F・駒大苫小牧)。外のシュートを2本決め、応援席も盛り上がる。流通科学大は必死でリードを保とうとするが、#9内藤(3年・F)にリバウンドシュートを許し、とうとう追いつかれた。個人ファウルがかさみ始め、52−52というタイスコアで勝負は4Qへ。振り払いたい流通科学大は、#8松浦が3Pを見舞い、勝ち切りたい大阪体育大は#18草川(2年・SF)や#8宮里(4年・PG)のドライブで応戦し、僅差の攻防は決着の糸口が見えない。すると、ここで仕事をしたのが大阪体育大#13山田。3Pで3点ビハインドを埋めると、更に大きなバスケットカウントを獲得しガッツポーズが飛び出す。これで流れは大阪体育大へ。本来のエース#9内藤が得点を重ね、盛り上がりは最高潮に。流通科学大も何とか反撃するが、残り1分で#9内藤が体勢を崩し気味で打った3Pが決まり、これが決定打となった。最後は78−72とした大阪体育大が、逆転で準決勝へ駒を進めた。

写真上:サイズに恵まれずともインサイドで奮闘する大阪体育大・大槻は、19得点24リバウンドを記録。
写真下:流通科学大・松浦は得意の3Pを次々と浴びせ、大阪体育大を苦しめた。

※大阪体育大・山田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【注目の実力校対決は関西学院大に軍配】

 昨年の全関準優勝の関西学院大と、リーグ戦で準優勝の天理大。ともに顔ぶれ変更が少なく、今年こそタイトル奪取に意気込む両チームが、準々決勝で対戦することとなった。

160503MATSUBARA.jpg #29八角(2年・PG)の得点と#74中野(2年・SG)の3Pが出た関西学院大に対し、#15イビス(4年・C)のゴール下が続いた天理大。早速互いの長所が出た立ち上がりだったが、ペースは関西学院大が先に掴んだ。天理大に24秒オーバーやターンオーバーが出るのを尻目に、#74中野、#29八角の両名が速い流れで得点を重ねる。天理大は最大の武器であるインサイドでも、#5梶井翔太(4年・PF)らの必死のディフェンスもあって決めきれない場面が目立った。2Q序盤に#10松原(3年・SF)に3Pを喫し、10点差とされてたまらずタイムアウトを請求。立て直しを図るが、直後に#10松原にフローターを許し、#15イビスがポジション争いで2ファウル目となってしまう。これにつけ込んで引き離したい関西学院大。しかし、天理大は交代出場の#2井上(4年・C)が連続得点でイビス不在を埋める。関西学院大は#10松原が再び3Pを決めるが、ベンチで一息ついた形の#15イビスがコートに戻ると、井上に触発されたのかこちらも得点を重ねる。互いにミスもあって得点の止まる時間帯もあった前半は、29−22のロースコア。展開的には天理大の志向する方向ながら、関西学院大リードで終了した。

160503YVES.jpg 後半になると、ゲームは激しい様相に。関西学院大のターンオーバーから天理大が走るが決めきれず。逆に天理大ミスから関西学院大が攻め込むもシュートはブロックに合う。天理大がプレスを仕掛けたこともあって、互いに走り合いながらもスコアが重い時間帯となる。天理大は5分過ぎに#24佐々木(2年・SG)のジャンプシュートで3点差と、あと一歩にまで迫る。しかし、#56川田(4年・C)がアンスポーツマンライクを吹かれ、続かない。ここから試合の重点はアウトサイド陣へ移る。関西学院大は#10松原や#22堤(3年・PG)がドライブやペリメーターで得点し、天理大は#23山崎(2年・PG)、#30梶井涼矢(3年・SG)の3Pを見舞う。どちらに転ぶか分からない状況で、天理大は3Q終盤に#56川田が4回目をコールされ、苦しい表情。3Qは5点ビハインドでまとめるが、4Q2分過ぎには#15イビスも4ファウルとなり、流れは再度関西学院大に。#10松原がドライブを決めれば、#74中野が外から決めて的を絞らせない。天理大は#15イビスの得点こそ決まるが、他のポイントで稼げずにずるずると点差が離れていった。結局62−51とした関西学院大が、最後までリードを保って激闘を制した。

 関西学院大は、天理大の方が優位のインサイドで善戦。相手に思うように得点させなかった。さすがにここでは自らの得点は伸びなかったが、ガード陣や松原の活躍で得点を伸ばし、外回りの攻め手の豊富さでバランス良く得点していった。天理大は序盤から出遅れ、ゴール下のシュートも決めきれない場面もあり、詰めの甘さが最後まで尾を引いた形になった。

写真上:松原は12得点。ロースコアゲームながら、関西学院大は3選手が二桁得点のバランスの良さだった。
写真下:しつこいマークの中でも22得点を挙げた天理大・イビスだが、勝利には届かず。

※関西学院大・堤選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「僕らが楽しくやれば後輩も楽しくやれる」
模索しながら辿り着いたひとつの答え

◆#2渡邉大樹(大阪学院大・4年・主将・SG)
160503WATANABE.jpgここまで全チームの中で一番と言って良い内容を見せ続けている大阪学院大。だが、新チームになった当初は代替わりしたばかりということで、思うようにチームがまとまっていなかったという。見つけた答えは、楽しむということ。結果、仲が良いという澤邊を筆頭に、全ての選手が躍動。楽しみながら勝ち続けるという最高の状態で準決勝まで進んだ。ここからは相手の力も上がり、厳しい内容を強いられる時間帯も出るだろう。そんな時に『楽しむ』という原点をキープできるかが、今後の鍵となりそうだ。


—接戦を強いられるチームも多いですが、ここまで危ないところのない勝ち上がりですね。
「最初はうまくいっていないような部分もあったんですけど、2週間前に一回ミーティングをして、そこからはチーム力がアップして、良い形でここまで来れているかなと思います」

—うまくいっていなかったというのは、やはり代替わりの影響ですか。
「そうですね。去年の合田怜さんだったり、キャプテンの若槻さんだったり(が卒業して)、チームとして非常に大きな穴が開いたので、その辺をキャプテンとしてどう埋められるか、とか。澤邊(#7)も一緒に悩んでくれて、その中で僕らが楽しくやれば後輩も楽しくやれるんじゃないかなと。一番最初に楽しむようにして、そうすると自然とチームもまとまってきたんで、それで改善出来たんかなと思います。怒るのは監督だけで良いと思うので、僕らがしっかりフォローして、楽しむことを心に決めて練習に取り組んでいたら、自然とこういう結果になったかなと思います」

—今年目指すチームスタイルはどのようなものですか。
「学院のバスケットとしては、ディフェンスでハードワークして相手にタフショットを打たせて。リバウンドやルーズボールをしっかり取って、全員でリングに向かって走るというのを目標にやっています。そうすると自然と得点に繋がっていったり。あとは、サイズがそんなに大きくないので、全員がリバウンドを徹底することで相手のディフェンスも中に寄るんで。ウイングも走れてブレイクが出るかなと。ディフェンスで頑張ること、ハードワークすること、そして走ることを今年のチームは目標にやっています」

—次は準決勝ですね。
「まだ関学か天理か分からないですけど、この大会の一番の壁だと思っています。明日もしっかり今日のようなチームバスケットが出来れば、自然と結果はついてくると思います。自分たちのバスケットをすることが一番大切かなと思っています」

—澤邊選手が、昨年は集中を欠いているような場面もありましたが、今大会はレベルの高いプレーを発揮しています。
「澤邊的にも、チームの中心となって自分がチームを支えなあかん立場になったんですけど、あいつもプレーで引っ張っていくことは出来るので、あいつのメンタル面の支えを僕がやることで、あいつも伸び伸びプレー出来るかなと。僕は支えに回って、あとはあいつに自由にやらしたら止めれるやつは関西にはいないと思います。プレーはしっかりしているので、メンタル面を僕が支えていこうかなと思っています」

—4回生同士でも、うまく役割分担が出来ているんですね。
「そうですね。僕ら二人が仲良いので、コミュニケーション取りながら楽しくやって。僕らが楽しかったら全員が楽しく出来ると思うので。チームの中心としてコミュニケーションを大事にして、澤邊はプレーで引っ張る。僕は声出して支えていくのが、今年のチームの良い形なんじゃないかなと思っています」

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「ソウさんだけじゃないことを知らしめたい」
メンバーが変わっても強いチームであり続けるために

◆#15金田拓也(近畿大・3年・PF)
160503KANEDA.jpg先週良かった3Pは今日ダメだった、と笑うが、この日27得点。チームとして試合運びの部分に反省材料はあるが、厳しい状況に追い込まれても安定して得点を重ねる金田の存在は心強い。名実共に、近畿大には必要不可欠なプレーヤーである。がらりとメンバーが変わった今年の近畿大。ベスト4には辿り着いたが、ここで満足するつもりは毛頭ない。今年も頂点を極め、強い近畿大の立場を確固たるものにするつもりだ。


—ベスト4入りとなりましたが、ここまでのご感想は?
「例えば速攻とかで、レイアップをポロッと落としてしまうことがあるんで。今までずっと言われていたんですけど、まだ直っていなくて。空けるところで詰められて、また点差を離さなあかんというのが続いているので、そこが改善点ですね。あそこで決めないと、最後勝てないと思うんで」

—今日はむしろ、相手がゾーンを始めてから詰め寄られた印象なのですが。
「今、岡田(#3)がケガしてて、稲見(#2)と岩本(#7)がツーガードでやっているんですけど、ちょっと攻めきれないので、途中からドライブを入れていけと。上でパスを回して単発でハイポストに入れるようになっていたので、ドライブを入れようとしたんですが、それを止められてメチャクチャなシュートを打たされて相手の速攻を食らうのが多くなりました。4Qは、相手がゾーンを作る前に速攻で攻めようとして差が開いたので、なんとかって感じです(苦笑)。2Qはボロボロだったんですが、3Q途中から4Qにかけて改善していって、何とか最後に差を開けて勝てました」

—金田選手自身は序盤からシュートを高確率で決めていましたが、勝てたポイントはそこにもあったように感じます。
「うーん、3Pがあんまり入らなかったんですけど(苦笑)、ミドルは入りました。先週は逆にミドルが入らんくて3Pは入ったんですよね(苦笑)」

—明日は両方入れば良いですね(笑)。近畿大と言えばソウ選手という強力なセンターがいましたが、卒業しました。やはり違いは感じますか。
「違いますね。抜かれても最後にブロックしてくれて、あれが本当に大きかった。今回は抜かれたらそのままレイアップに行かれるケースが多くて。そこは前のディフェンスも頑張らなあかんし、後ろからのカバーもしっかりやらんと去年みたいに中にデカいのがおるわけやないんで、そこのディフェンスをもっと強くして、ちょっとでも外に出して、簡単なレイアップを打たれないように、というのがこれからのディフェンスの課題です」

—金田選手が今季は得点源になるように感じていますが、マークは厳しくなると思います。
「まだそんなに感じてないんですけど、この状態をキープするとマークもキツくなると思います。でも僕にマークがキツくなっても、他の濱高(#9)であったり、西岡(#16)や中西(#69)も得点を取れるので。そういう状況でもちょこちょこ打っていって、決められれば良いですね」

—残り2試合に向けて。
「明日の体大はとにかく小さくて走るチームなので、その速攻を止めながらも、リバウンドもがっついてくるのでそれを止めて。相手のリズムを狂わせながらも自分たちが得点を取っていくようにしたいです。勝てば決勝が関学か学院で、両方チームバランスが良いんですけど、とりあえずそれを考えるのは明日勝ってからですね」

—『ソウが抜けて近大は弱くなった』とは言われたくないはずです。
「そうですね。ソウさんだけじゃないというのを知ってもらうために、こうやって一生懸命練習してきたので。ここで準優勝とかベスト4で終わるんじゃなくて、やっぱり優勝して。ソウさんだけじゃないことを知らしめたいです」

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「とにかく先輩方を勝たせるためにという気持ち」
思い切りの良いシュートを沈めベスト4入りに貢献

◆#13山田友哉(大阪体育大・1年・F・駒大苫小牧)
160503YAMADA.jpg高校時代は北海道を代表する点取り屋。入学した大阪体育大でも早速プレータイムを得たが、この日はチームの逆転勝利に大きく貢献した。サイズには決して恵まれていないが、内外で稼げる器用さは得難い武器である。これから先は緊張感もグッと上がる舞台だが、思い切りの良さを継続出来れば、大阪体育大の優勝への道が開けるはずだ。


—今日の試合にはどのような気持ちで臨みましたか。
「練習の時から比嘉さん(コーチ)や先輩方からチャンピオンシップを取ろう、となっていました。それにはあと3つ勝たないといけないので、とりあえず勝とうと」

—前の試合から10日ほど空いての準々決勝でしたが、どのような練習をしていましたか。
「チャンピオンを取るためだけに、それだけを意識してやっていただけです」

—そのような精神状態での試合でしたが、前半は良い内容ではありませんでしたね。
「やっぱりチームディフェンスで、ハードディフェンスができていなくて、そこから簡単に3Pを打たれていて。そこがダメでしたね。あと、最初から相手が速攻を出してくるという話もしていて、気をつけていたんですけど。そこは次の試合でしっかり直せるようにしないといけないです」

—後半になると相手にターンオーバーが増え始めましたが、そこで大体大がインサイドで決めきれないことも目立ちました。
「やっぱり高さがない分フェイクとかを入れて、テクニックで点数を取らないといけないです。そこは練習しているはずなんですけど、今日の試合では出来ていなかったですね。相手も前半はディフェンスで足が動いていてカバーも良くて、そこでみんながタフショットになってしまったので、後半はもっと力強く行こうと。相手のハンドファウルが多かったので、そこは決めきるくらいのつもりでやろうという話になって、後半は実践できました」

—勝ち越した場面は、山田選手の活躍が光りましたね。
「僕は1回生のフレッシュマンで、先輩方にいつも支えられているので、とにかく先輩方を勝たせるためにという気持ちでやっていました」

—まだ入学して1か月少々ですが、大学バスケはいかがですか。
「自分は北海道出身で、高いレベルで出来ることが幸せだし、先輩たちが良い方ばかりなので。1か月の中で分からないことやダメなことを、練習の中で教えてくれたからチームに慣れることが出来たと思います。そこは先輩たちに感謝です」

—盛り上げてくれますしね?
「はい。(気持ちが)上がりますね(笑)」

—次の試合に向けて。勝てば決勝です。
「僕は1回生なので、フレッシュマンらしくやっていきたいのと、最後に比嘉さんや先輩方がチャンピオンシップに登り詰められるように出来れば良いなと思います」

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「天理には勝てたが、これがまだ一つ目」
あくまでも欲しいのは優勝の二文字のみ

◆#22堤 大喜(関西学院大・3年・PG)
160503TSUTSUMI.jpgベンチスタートだが、それは苦しい状況でも流れを変えられるポテンシャルがあってのこと。この日は狙い通りプレッシャーをかけ続け、相手にアンスポーツマンライクを吹かせる場面もあった。この後は更にレベルの高いガードとのマッチアップが控える。しかし、これまで逸してきた優勝を成し遂げるためには、乗り越えなくてはならない壁である。


—厳しい試合ですが勝ち切りました。
「ひとつの山場は天理だと思っていました。今の4回生が新人戦の準決勝で天理に負けていたので、そういう意味では借りを返したじゃないですけど、勝てて良かったです」

—ベスト8進出まで全く問題なく進んだ印象ですが、その後の10日間はどのように過ごしてきたんでしょうか。
「ベスト8掛けの芦屋大学との試合の時も、毎年力をつけてきているチームで、全然油断出来ないということで、結構準備していって良い形の試合が出来たので、その流れを切らないように。自分たちのバスケを詰めるということと、外国人選手の対応を練習していました」

—自分たちのバスケットというのは?
「ディフェンスでプレッシャーをかけて、そこから早いオフェンスに繋げようと。天理大が、ディフェンスをしっかりやって、更に高さを活かしたバスケットというのが特徴だったので、向こうのペースを乱すために、こっちは前からプレッシャーをかけて、そこから速い展開でいけたらなということでやってきました」

—今日は、それが出来た手応えはどのくらいでしょうか。
「相手のゆっくりしたテンポに途中ハマった部分もあったんですけど、でもそこはウイング陣がディフェンスを頑張って。相手のペースにさせないように、コントロールさせないようにやって。で、そこからのブレイクという部分が、まだちょっと甘いです。そこをもう少し詰められたらな、という感じですね」

—得点を決めきれない場面もありましたが、高さが気になっていた部分はありましたか。
「そうですね。何本か直接ブロックされるシーンもあったので、そうじゃない時でも残像が残っていたというか。自分たちのシュートが打ててないな、という場面もあったと思います」

—3Qには、ボールが行ったり来たりで得点が入らずに、お互いに落ち着かない場面がありましたが。
「相手のバスケも自分たちのバスケも、特徴が出るのが3Qだと思うんで。その時間帯で、向こうがやりたいバスケットと、こっちがやりたいバスケットというのが混雑してそういう流れになったと思います。でもその時間帯もディフェンスで我慢の時間帯だったと思うんで、向こうのペースになりかけたんですけど、最後は何とかみんながシュートを決めてくれました」

—天理大には昨年は緩急をつけられる幡本選手がいました。卒業しましたが、その辺りの違いは感じましたか。
「そうですね。幡本さんというのは、ゆっくりしたハーフコートバスケットの中に緩急をつけて速攻で放ってくるイメージもあって。今年の選手がそれが出来ないというのではないんですけれど、経験という意味では僕のポジションの相手が経験が浅いということで、監督からは『前からプレッシャーをかけろ』と言われていました。そこをたまたまあおれたかなとは思います(笑)。まあ、上手くいって良かったね、という感じで(笑)」

—最後にはある程度差をつけましたが、どういう部分が点差に反映されたと思いますか。
「最後に自分たちのやりたいブレイクというのが出だして。向こうも残り3分で追いつけないかも、という状況で焦って。シュートも打ち急いでシュートコンディションも悪かったので、その分カウンターで走りやすかったのかなと思います。それで松原や中野が走って決めてくれたので、それで随分楽になったかなと思います」

—天理大に勝ってひと息という心境もあるかもしれませんが、準決勝が翌日です。
「僕らのブロックは強豪揃いで、とりあえず天理には勝てたんですけれど、これがまだ一つ目なので。僕が入学してからも、1回生ではこの大会3位、去年が準優勝で、まだ優勝出来ていないので、何とか今年はそれにこだわっていきたいです。大阪学院も強いので、倒せるようにしっかりやりたいと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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