2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.05.02 (Mon)

【2016全関】4/24 ベスト8決定戦

関西大学界のシーズンインを告げる『全関』が開幕
1部校が勝ち残る中、流通科学大は2部勢唯一のベスト8に


 関東に先立ち関西ではひと足先に新年度最初の公式戦が始まった。毎年大型連休に最後の3日間が開催される関西選手権(通称『全関』)は、関西の大学バスケのシーズン到来の風物詩。既にベスト8が出揃う段階にまで日程が進んでいる。

160424SAWABE.jpg ベスト8入りをかけた8試合は4月24日に行われた。この中でまず注目を集めたのは、大阪体育大同志社大の対戦だった。両チームとも1部校であることはもちろん、大阪体育大は2年前の新人戦を、同志社大は昨年の新人戦をそれぞれ制しており、今季の関西の中心を担ってもおかしくない存在だ。試合はクロスゲームとなり、残り数分まで勝負の行方が決まらない展開に。それを最後に制したのは、大阪体育大だった。大事なリバウンドを地道にセカンドチャンスに繋げて勝利し、久々のベスト8入りを果たした。

 大阪学院大立命館大も1部校同士の対戦となった。しかし、こちらは序盤から大阪学院大が圧倒。#7澤邉(4年・F)を中心に立ち上がりから猛攻を仕掛けて早々に大量リードを得ると、その後は余裕ある試合運びで22点の差をつけての完勝を果たした。

 この他の対戦は、全て2部以下所属校が1部チームに挑む構図。代替わり直後ということもあり、挑戦を受ける立場の1部校の中には競り合いを強いられるチームもあった。大黒柱のソウが卒業した近畿大もその一つ。甲南大相手にリードこそ得るが突き放しきれずにいると、ケガ人が出るアクシデントもあって最後は僅かな差に追い込まれた。最後は何とか僅差で勝ち準々決勝進出を果たしたが、次以降の試合に向け反省の残る内容だった。

160424RYUKAMATSUMOTO.jpg また、ここで不覚をとることとなったのが、こちらも大きく陣容の変わった京都産業大。若返ったメンバー構成で試合に臨んだが、昨年1部リーグ最下位で降格の憂き目に合った流通科学大の勢いに圧され、最後のミスも響いてベスト16での敗退となった。一方、今年は2部での戦いを強いられる流通科学大は、最終日まで戦う権利をゲット。今後に向けての足がかりを手にした形となった。

 この日はこの他、関西大大阪経済大天理大関西学院大が勝利しベスト8入りを決めている。準々決勝以降は5月3日から東淀川体育館で行われる。ここまでは、安定した試合運びを演じたチームがある一方、新チーム最初の公式戦の難しさを感じさせる内容を強いられたチームもあり、出来にはばらつきがあるが、1週間以上あるインターバル期間を受け、各チームがどのような内容を見せるか。

写真上:大阪学院大・澤邉は30得点。アンストッパブルなドライブで序盤から立命館大を圧倒した。
写真下:厳しくマークされながらも松本の奮闘も光った流通科学大は、2年ぶりのベスト8入り。

※大阪体育大・松本選手、京都産業大・高田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


[続きを読む]


【INTERVIEW】
「リバウンドは自分の仕事。誰よりも泥臭く力強く行く」
役割を果たし、チームにとっての関門を打ち破る
◆#14松本光平(大阪体育大・4年・C)
160424TAIDAIMATSUMOTO.jpg 関西の中では決してサイズに恵まれているチームとは言えない大阪体育大。松本も身長では190センチに満たないが、ポイント出場でもフィジカルの強さで流れを呼び込める選手だ。この日は最終局面でオフェンスリバウンドを自ら決めて、勝利の道筋を作る働きを見せた。この大会でのベスト8入りは自身初。上級生を中心にメンバーが揃っている今だからこそ、頂点奪取への士気は高い。


—ベスト8おめでとうございます。どのような気持ちで試合に臨みましたか。
「比嘉監督が来てから初めてのベスト8で、僕らもずっと1回生からベスト16で止まっていて。前も同志社にここで1点差で負けていて、思い入れがあるというか、気合いが入っていました。監督のためにもチームのためにも、1部優勝するためにもここで勝たなきゃいけないと思ったので」

—試合を通じては、意外とリバウンドが取られてしまっていた印象もあるのですが、選手としてそこはいかがでしたか。
「正直チームとしてはリバウンドが課題と言われていて、普段の練習でも意識はしていたんですけど、今日はちょっと(良くなかったです)。向こうもそこは意識してこっちが押され気味になってしまったので、それが原因だと思います」

—最後の流れを掴んで勝った試合でしたが、そうやって勝てたのは何が良かったと思いますか。
「やっぱりチームメイトと何回も声を掛け合って。練習も関西で一番しんどい練習をしている自信はあるので、『普段の練習を思い出せ』という監督の檄も飛んで、そこで頑張ろうと。気持ちの面で行けました」

—松本選手は今までもベンチスタートですが、出番がある時は何に心がけていますか。
「良い時はそのまま引き離して、悪い時は流れを引き戻すことで、そういう仕事なので、リバウンドを取ってリズムを作って。今が4回生で、下級生じゃなくて僕らのチームなので。ベンチから変えていこうという気持ちです」

—松本選手が最後にリバウンドから得点に繋げる場面がありましたね。そこは他のプレーよりも意識している部分ですか。
「はい。リバウンドは自分の仕事と思っていて。誰よりも泥臭く力強く行こうと思っていたので、その仕事が出来ましたね」

—ここで勝って一安心という気分でもあると思いますが、今後はどのように戦っていきたいですか。
「体大は、オフェンスのうまい選手はいないので、ディフェンスで我慢して相手よりも1点でも多く取るのが僕らのスタイルなので。相手を40点、50点台に抑えて、自分たちは70点とかでも勝つ試合が目標です。試合的にしんどいですけど、それをやっていって、関西優勝目指していきます」

—ということは、今日はもう少し失点は抑えたかったですね。
「そうですね。そこは監督にも怒られて。自分たちのミスが失点になっていたので、そこはダメだったなと思います」

—新人戦で優勝した代でもあり、4回生ということもあり、今年は目に見える結果が欲しいと思います。
「僕は1回生からずっと試合に出してもらえて、先輩を押しのけて出してもらえているような感じでもあったので、ここで勝てなかったらその先輩たちも『あいつらが出ていたのに、なんで優勝せんの?』と思われるかもしれないし、期待ももちろんあるので。勝負の年と思っているので、優勝とインカレを目指して頑張ります」

—4回生という立場でのシーズンインは、これまでの春とは違いますか。
「これまでAチームの4回生は多くなくて、それが続いていて、今年は4回生がすごく多いので、雰囲気が悪くなったら集まってやるようにしています。雰囲気は絶対に良くなったと思います」

—大体大は応援もすごいですしね。
「普段の時もあんな感じで(笑)。他のチームではBチームとは温度差があると思うんですけれど、試合の後もハイタッチしたりします。『あいつらがおるから僕がおる』という気持ちでプレーしています」

-------------------------------

「迷いながらやっている部分があった」
新人賞受賞者が2年目にぶつかった壁
◆#3高田颯斗(京都産業大・2年・PG)
160424TAKADA.jpg 昨年は4回生主体のチームにあってルーキーながら主力に定着。リーグ新人賞受賞、インカレとオールジャパン出場など、1年目から得難い経験を積んだ。しかし、代替わりを迎えたチームは他チーム以上に顔ぶれが激変。攻めの組み立てもパターンが限られ、最後まで良い流れを続けられないままの敗退となった。サイズダウンしたことによる課題は明白だが、乗り越えれば新しい京産大のスタイルが構築出来るはず。リーグ戦までの4か月で、変貌を目指す。


—こうなる結果は予想していなかったと思います。何がいけなかったと思いますか。
「前半にみんな体が動いていなくて。外からのシュートばっかりになっていてオフェンスのリズムが悪かったというのと、そのせいでディフェンスもなぁなぁになってしまって。前半の入りが悪かったですね」

—その部分は高田選手も声をかけていたと思いますが、歯止めが効かなかった感じでしょうか。
「そうですね。オフェンスのリズムが悪くてシュートが本当に入らなかったので。それが一本でも入っていれば流れが変わったかなと思うんですけど」

—メンバーが相当変わりました。最初からそこは頭にあることだと思いますが、実際に試合をしていると難しいですか。
「そうですね。去年は4年生ばかりで、しかもみんな身長が高くて、インサイドで攻めるスタイルだったんですけど、それが全員抜けてしまって。1、2年生中心のチームなんですけど全員小さいので、外からのオフェンスが多くなったので、自分が支えなきゃいけないというのが難しいですね」

—以前の京産大は、基本的に大きなセンタープレーヤーが一人はいる前提のバスケだったと思いますが、それが急に変わり、迷いながらプレーしている部分はありませんか。
「そうですね。外が入らなかったらインサイドに入れたいと思うんですけど、インサイドに入れてもミスしてしまうんじゃないかと思うんで。それで、オフェンスの作りを迷いながらやっている部分はあります」

—前半はそうした内容になってしまい、ハーフタイムはどのような話になりましたか。
「前半は良くなかったけど、それでも6点差で勝っていると。だからもっと良くすれば点差は開けられるぞと言われました」

—それでもなかなか離せませんでしたが?
「そうですね。速攻がもっと出せれば良かったんですけど。流れが来てるのかな、と思ったらやられたりしていたので」

—重複するような話ですが、大学で経験のある選手がほとんど高田選手だけという状態です。昨日と今日、試合をしてみていかがでしたか。
「自分しかこれまでは出ていなくて、自分が今2回で、4回生もいるんですけど、4回生があまり試合に出られていません。監督にも自分がリーダーになれと言われているんですけど、そうなると3、4回生に言いづらいこともあって、それで悪い感じになってしまうこともあります。自分がリーダーになるのは難しいですね。試合になって、両方とも遠慮してしまっている部分はあると思います」

—もうこの段階で秋に向けて、という話になってしまうのですが、どういうことに力を注いでいきたいですか。
「ディフェンスを強化して、ブレイクを出していくことですね。ハーフオフェンスになったら外しかなくなってしまうので。オフェンスよりまずディフェンスを強化して、スクリーンアウトして、ディフェンスのディナイの強さとかを出していって、そこからブレイクを出していけるようなチームにしたいですね」


関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  06:26  |  2016関西  |  Top↑
 | BLOGTOP |