2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.11.25 (Wed)

【2015インカレ】11/25レポート(2回戦)

白熱の試合が続いたインカレ3日目
拓殖大、東海大がベスト8一番乗り


151125ito.jpg インカレは3日目に入り、残す2回戦4試合と、ベスト8をかけた3回戦2試合が行われた。

 2回戦では国士舘大が大阪学院大にビハインドを追う展開を逆転、白鴎大は東海大九州に敗れるなど、関東のチームは波に揺られる格好となった。また、地方同士の対戦となった天理大と中京大は中京大が1点差で逃げ切り、ベスト16へと駒を進めた。

 ベスト8をかけた2試合はまず拓殖大が新潟医療福祉大を大差で下した。もう1試合の東海大対慶應義塾大は慶應大が食らいつくも、東海大がつけいる隙を与えず勝利した。

写真:白熱した東海大対慶應義塾大。東海大・伊藤も攻撃の先陣を切っていった(3回戦のレポートは別記事に掲載します)。


【国士舘大は逆転で大阪学院大を下す】
151125hara.jpg 第1試合は関東10位の国士舘大が、関西3位の大阪学院大に立ち上がりからリードを許す展開となった。先制は大阪学院大#20合田(4年・PG)。2本の3Pを含む11点でチームを引っ張る。一方の国士舘大も#22原(4年・F)が15点と、エースとしての力を発揮するが、大阪学院大は#7澤邉(3年・SG)のバスケットカウントなどもあり1Qは19-24とリード。2Q、国士舘大は#22原の得点はあるが、もう一方のスコアラーである#15下(1年・G・浜松開誠館)が入らず、ターンオーバーが続く。大阪学院大はインサイドで#33岡本(2年・PF)のオフェンスリバウンドやカバーもあり、最後は#25若槻(4年・PG)が3Pをブザーとともに決めて前半は35-44と大阪学院大の9点リードで終了。

 後半、国士舘大はディフェンスをゾーンに切り替える。すると、ここまで好調だった大阪学院大の流れが悪くなる。国士舘大は#22原の得点に加えて#23寺田(4年・SF)のジャンパー、#37阿部(1年・G・藤枝明誠)の速攻、3Pで勢いに乗ると49-55と6点差にして3Qを終え、続く4Qもゾーンを継続。大阪学院大は#20合田のところ以外での得点が止まってしまい、じわじわと追い上げられていく。国士舘大はここから1年生コンビが躍動。約3分間で#15下と#37阿部が3P3本を決め、#37阿部の速攻で1点差に迫ると#32臼井(2年・PF)のオフェンスリバウンドで残り5分半で逆転。そこから大阪学院大も粘り、拮抗した展開となるが、残り2分、国士舘大が3点リードしたところから#15下の速攻で5点のリードに成功。大阪学院大はシュートに持ち込むが決めることができず、時間が経過。国士舘大はフリースローなどを得て確実に大阪学院大を引き離し、77-66で試合終了。危ない展開ながら初戦を勝利した。

 国士舘大は原が38得点とエースの面目躍如。そこに下、阿部の思い切りの良さが流れを変えた。大阪学院大は課題だったというゾーンを克服できず。後半は完全に足が止まってしまい、国士舘大の勢いに対抗しきれなかった。

写真:リーグ戦では重苦しかった国士舘大・原の攻撃も、この日はエースとしての役目を果たした。

※大阪学院大・若槻選手、合田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【白熱した攻防は中京大が天理大に1点差で勝利】
151125chukyo.jpg 第2試合は関西2位の天理大と東海1位の中京大の戦いになった。両者は勝利しても次の相手が地方大というブロック。ベスト8まで関東の大学と当たらず、絶対に勝ち上がっておきたい枠だ。

 1Qはほぼ互角。まんべんなく得点を重ねる中京大に対し、天理大は#15ニヨキゼラ(3年・C)、#6サイモン(4年・C)で稼ぐ。中京大は#55伊木(4年・C)のブザービーターもあり、16-20とややリードして2Qへ入るが、ここで大ブレーキとなってしまう。天理大のディフェンスにことごとくつかまり、2Qはたったの4点。一方の天理大は#6サイモン、#24佐々木(1年・SG・豊浦)のスティールからの速攻、#13幡本も果敢にペイントに入り込んで得点していき、30-24と逆転に成功した。

151125simon.jpg 3Q、再び勝負は互角の展開に。天理大はファウルが増えてやや停滞気味。中京大はフリースローで点差を詰めていき43-39としていくと3Qからようやく決まりはじめた#9出口(4年・F)のシュートが4Qになって調子よく入りだす。さらに#6佐藤(4年・F)のシュートで同点に戻すと、そこから#9出口のアウトサイドが続き、残り4分44秒、#9出口がこのQ2本目の3Pを決めると45-52と中京大7点のリードに。しかし中京大はここから畳み掛けることができず。タイムアウトで修正をかけた天理大は#24佐々木の速攻、フリースローで持ち直すと#23山﨑(1年・PG・広島皆実)の3Pで逆転。しかし中京大もすぐさま#9出口が3Pで返し譲らず。残り1分、天理大は#15ニヨキゼラのシュートで57-57の同点。しかし、ここから中京大が気を吐いた。残り36秒、#55伊木がバスケットカウントを決めて3点のリード。天理大はその次の攻撃で3Pが決まらず、残り21秒に#9出口がフリースローを決めた中京大が4点のリード。さらに出口がルーズボールに激しく飛び込み喝采を浴びると、残る時間は5.6秒。天理大は#13幡本が3Pを決めるがそこでタイムアップ。60-61で試合終了。中京大がシーソーゲームを制して勝利した。

写真上:ハドルを組む中京大。
写真下:ゴール下は天理大・サイモンなど、外国人選手が支配したが惜敗。

※中京大・出口選手、天理大・旗本選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【リードし続けた東海大九州が白鴎大に勝利】
151125hayashi.jpg 第3試合、関東7位の白鴎大の相手は九州1位の東海大九州。今年は出場チームが33となったため、1回戦がひとつだけ生まれる形となり、初戦で京都産業大を下して勝ち上がってきたチームだ。

 試合は立ち上がりからオフェンスに消極的になってしまう白鴎大の悪い面が出た。インサイドの#23ジャニ(3年・C)のところを固められてのターンオーバーやシュートミスでなかなか得点が取れず、反対に東海大九州は気持ちよくシュートが決まり、1Qは19-6と大きなアドバンテージを得る。2Qに入ってもペースは東海大九州。#7林(2年・SF)が柔らかいタッチで放つミドルシュートが次々とネットに吸い込まれていく。白鴎大もようやく持ち直すものの、1Qの6点が響き前半を終えて38-27。

 3Qの立ち上がり、#6神里(2年・PG)のシュートに続き#7米村(4年・SG)の3Pが決まった白鴎大。#12川邉(3年・PF)が積極的にドライブを仕掛けて3連続得点を奪い、開始3分に40-40で同点に追いつくが、#6神里は4ファウルでベンチに。東海大九州も慌てずにシュートを返していき、しばらくはシーソーゲームの様相を呈した。終盤に#2長野(2年・PG)のフローターを始め、3連続得点した東海大九州が56-52と4点リードで4Qへ突入。白鴎大は#7米村のシュート、#13野﨑(2年・SG)のバスケットカウントをで逆転するが、東海大九州も速攻で返しゆずらない。ここから白鴎大はファウルが続き、オフェンスでも東海大九州に阻まれ、得点がストップしてしまう。東海大九州はリードを保ち、終盤には#3滝口(4年・PG)、#21谷里(3年・SF)と2本の速攻を出すことに成功。残り1分を切って8点のリードに成功する。白鴎大はファウルゲームに挑むも追いつくことはならず71-65で試合終了。東海大九州がゲームを制し、3回戦に進出した。

写真:安定したシュートで勝利に貢献した東海大九州・林。

※白鴎大・梶原選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【近畿大がハイペースで岩手大を下し緒戦突破】
151125yanagisawa.jpg 第4試合、関西1位でインカレに乗り込んできた近畿大は東北1位の岩手大と対戦。立ち上がり早々、#22ソウ(4年・C)のダンクで幕を切って落とした近畿大に対し、岩手大もサイズはないものの果敢に攻め込んでいく。しかし近畿大の高さ、勢いが勝って1Qで25-15と途中から離されてしまうと、そこから近畿大のペースのまま試合が進んだ。後半の立ち上がりにも近畿大は#22ソウが躍動。近畿大は差が開いても#22ソウ、#33藤田(PF)といった主力をほぼ下げることなく戦い、岩手大の勢いを削っていく。岩手大は#8中野(3年・F)、#13阿部(2年・G)、#4柳澤(4年・G)が最後までアグレッシブに攻めて、最終Qは20点越えの22点と踏ん張るが、95-66で近畿大が勝利を収めた。

写真:岩手大は柳澤を始め終始アグレッシブに攻めた。


[続きを読む]

【INTERVIEW】

「4年はこれまでの分もやってやろうとしている」
粘って勝ち切った勢いを次も継続できるか

◆#9出口凌大(中京大・4年・F)
151125deguchi.jpg22点の活躍で後半に流れを持ってきた。果敢に飛び込んだルーズボールもチームを大いに盛り上げた。
今年の中京大は4年生が多く、安定しており東海では無敗。出口以外は今年になるまでなかなか出場機会がなかった。その分、試合に対するモチベーションは高い。それを次の戦いにも生かしたい。


—最初からあまり差のない展開でした。
「天理大はロースコアチームなので、うちはそれを崩して各Q20点取っていこうということは言っていたんです。1Qは20点以上取れて良かったんですが、2Qは天理大のペースにはまってしまって4点に終わってしまいました。ハーフタイムにもう一度0対0だと思ってまた最初から走っていこうと話をして、それがうまくいきました。追いつかれた場面はありますが、4Q最初から一気に離していけたので、うちの狙い通りだったかなと思います」

—3Qに出口選手のシュートが入ってきたのが転機になったかなと思います。途中タッチはどうでしたか?
「最初はぜんぜんでした。入る気がしなくて。それでもベンチやメンバーが気にせず打ち続けるように言ってくれたので、それが入ってきて良かったなと」

—途中で入ったことで調子が良くなった?
「そうですね。1本入ったらもう自分のペースにできるので、それが大きかったです」

—あちらは関西2位、こちらは東海1位。自信はありましたか?
「はい。東海1位のプライドもあるし、そこは負けられないと思っていました」

—終盤まで競り合って、最後に出口選手が取るのは難しいけれど、ルーズボールにも派手に突っ込みましたね。
「あれで普通に取ったら相手ボールになってしまうところなので、何か起こさないといけないなと飛び込みました。それでベンチも応援団も盛り上がってくれて、体育館全体を自分たちの空気にできたかなと思います」

—確かに、とてもいいルーズボールでした。昨年まで活躍していた杉本選手や戸次選手が卒業しましたが、今年も4年生の層が厚いのがいいですね。
「去年、一昨日はそうした人たちがずっと出ていて、自分たちの代は自分ぐらいしか出ていなかったんです。だから今年に入ってみんな去年まで出られなかった分の飢えがすごくて、自分たちの代でやってやろうという気持ちです。今年1年はそういういい雰囲気でやれています」

—次はおそらく近畿大が相手になりますね。天理大とも似たところはありますが。
「近畿大とは今年はまだ対戦していません。去年、一昨年と西日本で当たって、練習試合でもやりましたが、入学してから1回も勝っていない相手です。だから最後に勝ってベスト8に入りたいと思います」

----------------------------------------

「関西のチームが上位に入らないとダメ」
関西のバスケットをレベルアップさせるために

◆#25若槻拓也(大阪学院大・4年・主将・PG)
151125wakatuki2.jpg課題だったゾーンのところ、と開口一番に敗因を悔やんだ。前半は良い3Pもあってリードしていたが、後半はうまくいかなかった。勝てる試合だったと思えるだけに、悔しい気持ちも強い。
合田とふたりで、今年はチームを引っ張ってきた。練習の雰囲気を変え、大阪学院大らしいディフェンスからチームを磨き上げ、インカレには自身も4年連続出場。来ただけではなく、勝ち進むことこそここからの課題となるが、それを後輩に託して4年間を終えた。


―前半は良かったですね。ゾーンになってから点が止まってしまいました。
「そうですね。国士舘さん、よく研究をしていましたね。関西のリーグでもゾーンをされている時間は点が止まっている時が多かったですし、ゾーンを崩せていたらこういう結果にならんかったと思います。すべては4ピリですね。足が止まりました」

―ゾーンになってから焦りはありましたか?
「そうですね。前半はシュートも入ってリードしていたので良かったんですが、後半に落ち出したときに焦ってしまって、ミスが続いて悪循環になりました。あそこで立て直せる力があればもっと最後までゲームになっていたかなと思うんですが」

―国士舘の高さについてはいかがでしたか? 全体的に大きめの選手が揃います。
「思ったより高さより、アウトサイドのシュートのところですね。関西にも天理やキンダイニ外国人がいるので、慣れている部分があります」

―シュートももう少し入れたかったところですが。
「関西リーグでもディフェンスを粘って最後にシュートを決めきることができて勝てていたので、それが出来なかったというのが悔しいです。勝てると思っていただけに」

―国士舘の1年生にだいぶ決められましたね。
「警戒はしていたんです。僕らはディフェンスのチームなので、あそこで決められたのも悔しいです。こっちのミスでつながれた部分もありますし。相手の強さを思い知らされました」

―リードしていただけに悔やまれますね…。4年間インカレには連続出場でしたが、いかがでしたか?
「4年連続インカレに行けたので、そこは目標達成できました。でもインカレで買っていかないと。関西地方チームが上位に入らないとダメだと思うし、関東を倒せる力を関西のチームも持っていると思うので、壁を乗り越えていかないとならない。関西もレベルアップしていかないとならないです」

―チームを支えてきた合田選手なども来年は抜けますが、どのようなチームになりそうですか?
「今年ディフェンスを頑張って走ってというのがチームスタイルだったし、それをつないで欲しいです。高さのある1年が入るので今年より少しサイズも大きくなります。高さでも他のチームに負けないようになると思います。あとは走ること。それが学院のチームカラーだったので、続けて欲しいですね」

―大学4年をこれで終えますが。
「最後はベスト8に入ってオールジャパンに出たかったですけど、残念な結果になりました。でもこれをバネにこの先のバスケット人生にも生かしていきたいと思います」

----------------------------------------

「すごく楽しい4年間だった」
チームとしての1年には充実感も

◆#20合田 怜(大阪学院大・4年・PG)
151125gouda2.jpg終わってみれば24点。チームハイの得点をあげたが、後半国士舘大にゾーンを敷かれてからはシュートの精度も鈍った。3Qまでリードしていただけに、逃げ切れなかったのが悔やまれる。1年生のときから抜群の得点センスで試合に絡み、関西でも確かな力を誇るスコアラーとして活躍してきた。大阪学院大になくてはならない存在だった。
今年はインカレ出場も危ういと言われた中、練習の雰囲気から変えることに挑んでチームをレベルアップしてきた。初戦突破はならなかったが、成長の手応えがあるからこそ「楽しかった」、そう言えるのだろう。


―試合を振り返って。
「向こうのディフェンスですね。最初のうちは地方勢ということでデータもあまりなく、マンツーマンで戦えました。それで相手を翻弄できたんですけど、後半からずっとゾーンでいいように攻められなくて、向こうの思うようにやられました」

―ゾーンはチームとしての課題だった訳ですよね。
「関西でやられたときは自分たちのシュートが入って対応できたんですが、関西から関東に出てきて(大会の)空気もあるし、練習通りのことができなかった悔しさはあります」

―インカレの空気は独特ですか?
「そうですね。楽しい空気もあるし、対戦相手が楽しんでいるときはこっちは苦しいし、楽しんだもん勝ちみたいなところはあるかなと思います」

―そんな中でエースシューターとしてのプレッシャーもあったのでは。
「プレッシャーは確実に感じていました。でもそれは4年間試合にずっと出させてもらってきて、最後は楽しんでやろうと思っていました。楽しむには勝つのが一番なので、勝ちたかったですけど」

―後半シュートが入らなかったのは、相手のプレッシャーですか?それとも自分たちの問題?
「ゾーンをされていつものテンポでバスケ部をできなかったですね。しかも相手のタフショットはことごとく入っていたので、向こうのリズムにやられた感じですね。これで終わってしまうのは物足りなさがあります」

―4年間、大阪学院大はインカレ出場してきて、合田選手は主力として活躍してきました。どうでしたか?
「楽しかったですね、バスケットがすごく。1年ごとに感じることは違いますが、特にこの1年は楽しかったです。試合に出ている4年が少ないので、後輩たちの力でここまで来られました。いいチームやったと思います」

―主将の若槻選手とふたりでチームを引っ張ってきたと思いますが、どんな仲間ですか?
「何でも言い合えるし、共通理解がありました。最上級生として、絶対ネガティブなことは言わないようにしようと。きつい練習を監督から言われても前向きにやろうとふたりでずっと言ってきました。練習の雰囲気から変えていこうとしていて、それは1年間うまくいったと思います。当初はインカレに出るのも厳しいと言われていて、サイズもないし若いし。それを関西3位まで持ってこられました。これは周りの予想以上の結果でした。ただ、最後までは続かなかったのが悔いですね」

―後輩にはどんなふうにやって欲しいですか?
「絶対、関東には勝てます。実力でそんなに劣っているとは思いません。関東はリーグ戦から激しい戦いが続いてそのままインカレに入ります。関西は少しぬるいところがあります。そこで満足するんじゃなくて、目標がここ(インカレ)にあるということを見据えて取り組んで欲しいですね」

----------------------------------------

「もっと上の試合を下級生に経験させたかった」
上位進出を目指しながら悔やまれる惜敗

◆#13幡本優生(天理大・4年・PG)
151125hatamoto.jpg関西2位で挑んだインカレだが、相手の中京大も易い相手ではなかった。若いメンバーが多い天理大には経験が足りなかった。その中でも奮闘が見えたのが幡本だったが、最後は相手の勢いが増し、惜しくも初戦敗退。最後のインタビューにはうっすらと涙がにじむ笑顔で誠実に答えてくれた。
福岡第一高校から入学したが、下級生の頃はなかなか試合に絡めなかったという。しかしそうした時期に自分を支えてくれる仲間のありがたさも知った。その仲間のためにも、と挑んだ勝負には敗れた。しかし貴重な出会いのあった得難い4年間のありがたさも感じているはずだ。


―1点差の惜しい試合でした。振り返って。
「初戦というのもあったし、去年インカレに出られなくて、下級生主体のチームということで、最後に10点差が開いたところで向こうが乗ってきたところで、経験の差が出たのかなと思います」

―4年生主体の中京大との差がそこに、ということでしょうか。展開としては旗本選手が積極的に攻めたところで勢いが出ましたね。
「今日はシューターがあまり良くなかったので、自分が決めないとチームも乗ってこないかなという気持ちがありました。そこは自分で積極的にいこうとしていました」

―競り合いになると思っていましたか?
「10点差が開いて、そこから1点取れば全然変わったと思うんですが、相手が乗ってきてしまいました。そこから競るなという予感はありました」

―追い付かれたあと、相手のミスもあってまた天理大の流れになりかけたと思うんですが、最後は何が勝負を分けたと?
「速攻でサイモンに出したパスがうまくいかなかったところから、チームの雰囲気がガラッと変わったかなと。そこで相手が3Pを決めて乗らせてしまいましたね」

―中京大についてのスカウティングは十分できていましたか?
「ビデオは見ていました。僕らもそうなんですが、プリンストンというオフェンスをやっていて、スカウティングをやっていたんですが、結構バックドアをやられてしまいましたね。そこも経験の差かなと思います」

―関西リーグを2位で通過した訳ですが、インカレまでの準備はいかがでしたか?
「仲間といる時間が長かったので、あとちょっとだなと思いながらやったけどいると、集中できませんでした。やっと集中できたのが、インカレ出発3日前くらいで、そこから切り替えてやりました」

―1年もスタメンに入っていて、若いチームゆえに、経験の有無は大きく出たということでしょうか?
「逆に1年は経験のあるメンバーなんです。2、3年生ですよね。本来ならもっと上にいって経験させたかったんですが、できませんでした。少しは下級生のために頑張れたとは思いますが」

―悔しさは募るかと思いますが、4年間ここまでバスケットをやってきてどうでしたか?
「1年生のときは身長も低くて身体もなかったので、身体を作ったり、いろいろとやってきました。高校のときは福岡第一で試合に出られていたので、そこで天狗になっていたのもあると思います。大学に入ってもすぐに出られるだとうと甘い気持ちがあって、いろいろな壁にぶつかりました。でもそこで支えてくれたのが学連のスタッフをやっている仲間でした。練習には出られなくて、毎日大阪の学連まで行っていましたが、その子のためにも頑張らないといけないなと思って、授業の合間にシューティングをしたりワークアウトをしたりしてきました。今回のインカレはベンチに入ってくれていた林ってやつなんですけど」

―仲間のために、という気持ちが強かったんですね。
「本当に。こんなに勝ちたいと思ったのは初めてでした」

―林くんとは話をしましたか?
「いやー、あいつが一番落ち込んでいたので(苦笑)。申し訳ない感じです」

―でもここまでやったことを大事にして欲しいですね。
「最後にインカレに出られたことには満足したいと思います、今は」

----------------------------------------

「この負けが下級生に意味のあることになるように」
キャプテンとして自分自身のあり方を大事にした1年

◆#4梶原翔太(白鴎大・4年・主将・SG)
151125kajiwara.jpgポジティブでいつでも前向な姿勢は、チームがリーグ戦中に豪雨災害に見舞われたときも、この試合のあとも変わらなかった。自身は長くコートに立つ方ではないが、常に声を出してチームを盛り上げようとしてきた。普段の生活の部分でも常に率先して何かを行うことで、意識改革も心がけてきたという。
地方チームに負けるというのは、関東のチームにとって気持ちのいいものではない。しかし、この負けからこそ学んで欲しいと願う。その宿題を残す最後となった。


―白鴎大の悪いパターンが出た試合になってしまいました。消極的な立ち上がりというか…。
「そうですね、出てしまいました。どこかできると慢心していたのかもしれません。地方の大学だし、前回のインカレで勝っているし(※昨年度も対戦)。それに、足が全然動いていませんでしたね」

―スカウティングはできていたのでしょうか?
「直前でしたけど、やっていました」

―あそこまでシュートが入ってきたのも予想外だったのでしょうか。
「そうですね。でもまあいけるでしょう、という雰囲気はあったように思います。そこがダメだったと思います」

―挽回ができたところは白鴎大らしい展開かと思われたんですが…。
「そうですね。3Qも川邉(#12)がガンガン行ってくれていけるかなと思ったんですが、やっぱり最後は甘さが出てしまいました。リバウンドをきれいに取れなかったり、ゴール下で取れず、上から取られて弾かれたり」

―梶原選手もベンチで声を出していましたが、チームとして盛り上がりきらずでしたね。
「仕方ないですね。これが今の白鴎です。自分も表面だけしか教えられていなかったというか、もっと核の部分から変えられたら変わったとは思います。自分のキャプテンとしての力不足があります。チームとして気分で練習をやってしまうところもありましたし」

―白鴎大は派手な経歴のある選手こそそういませんが、能力の高い選手は多いと思います。でもどこか力を出しきれない試合があるのは、そういう甘さが課題なのでしょうか。
「そこだと思いますね、絶対。今の2年生なんかは特に力はあるんですが、ちょっとちゃらんぽらんというか、甘いところがあります。そこでもっと声を出せて波がなくやれれば。シュートは水物ですけど、ディフェンスはそうじゃない。声を出すことやディフェンスには調子はあまり関係ない。そういうところで流れを作れば絶対に強くなると思います、白鴎は。ここから学んで欲しいと思います」

―災害などいろいろありましたが、どんな1年でしたか?
「早かったですね。キャプテンとしては1年、2年、3年を成長させてあげようと思ってシーズンに入りました。だからそれに特化して声を出してチームの雰囲気を上げて上げて、そのための指導をしてという感じでやっていたんですが、1年じゃ足りなかったですね。だから早かったし、楽しくもありました」

―どれぐらい足りなかったと思いますか?
「この経験プラス半年ですね。そこまであればチームは大きく変わっていたと思います。でも負けて良かったと思います。ベスト8に入って東海に負けたのなら、下級生たちも東海相手だから仕方ないと感じると思うんです。でもここで東海大九州に負けたというのはメンタル的にも来ているはずです。だって零也(#13野崎)とか、和(#6神里)、健伍(#18城間)とかはわざわざ九州から来ています。わざわざ関東に出てきたのに、九州のチームに負けるなんて精神的につらいですよね。九州出身の自分もそうですし。だからこれで負けたのはあいつらのためだと思います。そうしたいです」

―キャプテンとしては大変だった1年という感じですか。
「大変といえば大変でしたが、すごく自分のためになりました。どうすればチームが良くなるか、そのためにはどういうマネジメント的なものがいいのかとか。ミスとか後輩のことは全部自分、何かダメなら原因はすべて自分の責任だと思って自分を変えてきました。そうしたらチームも変わってきてくれました。みんなには常に当事者意識を持てと言っていましたが、言っている自分が一番当事者意識を持たないといけない、と思っていたんです。建物の入口で靴を並べるというようなことも、自分が何も言わずに靴を並べていたらみんなが並べるようになりました。だから原因はすべて自分にあるんだなと考えていたので、すごく人として、キャプテンとしては成長できたと思います」

―梶原選手自身が相当変わったという感じですか。
「そうですね。自分もちゃらんぽらんでただのお調子者だったけど、そうやってきた結果、かなり変わったと思います」

―4年間、ここまでバスケをしてでは個人としては。
「そこは満足しています。あとは社会人として頑張っていきます」

―4年生の仲間については。
「例えば米村(#7)なんかは気分屋だったりしますが、自分がいろいろ言うことで感情的にもテンションが上がって熱くなるタイプでした。バスケをする上では、そういうところをどう駆け引きするかもいろいろ考えましたね。バスケット以外では本当に面白い奴でいつも遊んでいるんですけど。白鴎大はこんな風にみんな個性的でしたね」


関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  23:40  |  2015インカレ  |  Top↑
 | BLOGTOP |