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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.11.24 (Tue)

【2015インカレ】11/24レポート

関東のチームが次々と地方チームを撃破
大きな波乱なく関東チームが勝ち上がる


 インカレ2日目は国立代々木競技場第二体育館にて6試合が行われた。この日は初日と異なり、地方チームが苦戦を強いられた。


【日本大が関西大を寄せ付けず圧倒】
151124inoue.jpg 第1試合、来季の1部昇格を決めてインカレにも3年ぶりに出場した日本大は、関西のチャレンジマッチを制して2部ながら関西5位でインカレに乗り込んできた関西大と対戦。

 高さ、速さに勝る日本大は1Q開始から次々と関西大からターンオーバーを奪い得点。関西大は#33小川(4年・SF)がシュートをきめては応援団の歓声を浴びるものの、ボール運びも容易にはいかず、2Qでは日本大が35得点と爆発し、前半で59-25と大きなビハインドを背負うことになった。3Q以降はオフェンスが形にならず、ここでさらに差を広げられてしまう展開に。日本大は出番を控えに譲るとスタメンを十分休ませ、111-48で試合終了。緒戦突破した。

写真:19得点をあげた関西大・小川。


【新潟経営大は日本体育大の得点力を抑えられず】
151124imamura.jpg 第2試合、関東13位の日本体育大と北信越2位の新潟経営大の一戦。1Qは互いに点を決めてシーソーゲームに。差が開いたのは2Qから。日本体育大は#34加藤(4年・SG)と#75赤土(3年・PF)を中心にガツガツ攻めて得点していく。一方の新潟経営大は得点が止まってしまう。また、日本体育大に何度もスティールされ速攻を許し、流れを持っていかれ前半を48-23で折り返す。3Qになると新潟経営大が調子を取り戻す。#13木村(2年・SG)と#7棚橋(4年・PG)の3Pが決まり、その後は#10今村(2年・SG)が果敢に攻め、離されないようになんとか食らいついていく。4Qもシーソーゲームになり、新潟経営大はそれ以上の差を詰めることができず。89-70で日本体育大が勝ち上がった。

写真:新潟経営大は今村が得点を牽引。


※新潟経営大・棚橋選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【ガード陣の速い展開から早稲田大が引き離し勝利】
151124bopunosita.jpg 第3試合、1部昇格を決めている早稲田大は、九州2位の日本経済大との顔合わせ。立ち上がりこそ#0ニャン(2年・C)の高さが気になったが、その後は次々とターンオーバーを奪い、#34池田(4年・G)の速攻を始め、得意とする早い展開で主導権を握った。日本経済大は早々に#0ニャンが2ファウルでベンチに。高さの優位性を使えなくなると得点もストップしてしまい、早稲田大に引き離されるままとなってしまう。2Q開始3分には#0ニャンを戻すが、早稲田大は#11河合(3年・G)、#2木澤(4年・G)らがドライブからニャンをかいくぐってのシュートを決めるなど、高さを物ともしない。また、#11河合や#18森井(2年・G)からのアシストもよく決まって前半を終えて46-19とした早稲田大の優位は揺るがず、日本経済大は後半もシュートを打っていくもののなかなかネットを通過せず、フリースローでもリングに嫌われる。4Q、日本経済大は#27黒木(4年・SF)の3Pが2本決まるが、87-39と早稲田大が悠々と初戦をものにした。

写真:日本経済大は坊ノ下がシュートを打っていった。


【専修大は序盤から大量リード、東海大札幌に快勝】
151124sasaki.jpg 第4試合、関東6位の専修大と北海道2位の東海大札幌が対戦。序盤から専修大が圧倒する内容となり、#6渡辺(3年・SF)が得意のリバウンドを活かしてゴール下で得点し、#24田代(4年・PF)も豪快なプレーで内外どちらでも得点していく。東海大札幌は6分間無得点で一時22-0にまで開いてしまうが、#51佐々木(4年・F)の3Pをきっかけにそこから連続で得点。なんとか自分たちの攻めるリズムを立て直し、33-15で1Qを終える。2Qになると専修大はベンチメンバーで試合を進めていくが、容赦なく序盤から13連続得点。東海第札幌は#51佐々木や#56蛯子(1年・G)を中心に必死で食らいつき51-33で前半を終える。後半になっても専修大はしっかり守り確実に得点し、更にリードを広げ、一方で東海大札幌は何度もスティールされ最後まで攻めきることができず。112-65で専修大が圧勝した。

写真:佐々木が24得点と気を吐いた東海大札幌。


【明治大はミスが続くが後半に修正して富士大に勝利】
151124o6.jpg 第5試合、関東5位の明治大は東北2位の富士大相手に前半はやや鈍い展開。#5會田(3年・PG)、#50伊澤(4年・PF)がオフェンスリバウンドで得点し、#32吉川(2年・SG)が速攻を見せて立ち上がりにダッシュをかけて10-2とするが、インサイドでは#50伊澤のシュートがあまり決まらない。富士大は#8高山(4年・SG)の速攻、3Pなどもあるが1Qは24-12と明治大のリード。2Q、明治大は立ち上がりで17点のリードになるがミスが多く、それ以上突き放せないでいると、富士大が持ち直す様子を見せる。#32甲地(4年・C)のシュートに続き、#6呉(3年・SF)がルーズボールを奪ってからのシュート、ジャンパーを続けて決め、#15高山のスティール、#34大井(3年・PF)のシュートで残り2分に11点差に。それ以降はシュートが決まらず点が止まってしまったが、明治大もゴール下のぽろりが続いて33-22で前半を終了。

 3Q、前半ほとんど点が取れなかった#50伊澤がうって変わった集中力で次々に得意の中距離を決めていく。4本のジャンパーにバスケット1本のおまけをつける働きで一気に差を拡大。富士大は#6呉の1対1のドライブで対抗するが、このQで62-37と点が開いてしまった。4Q、明治大は控えを出場させ、最後は#11杉本(4年・PG)のドライブで締めて84-50で勝利を収めた。

写真:鋭いドライブから得点した富士大・呉。


【青学大が激しいディフェンスで名古屋学院大を引き離す】
151124oosaki.jpg 関東4位の青山学院大は、東海3位で初出場となる名古屋学院大との対戦。前半は緊張感のあるゲームとなった。

 先行したのは名古屋学院大。#10ジャア(3年・C)にボールが入り、#15東宏輝(2年・PG)のシュートが決まった。続く#15東宏輝から#16東克弥(2年・SG)へのパスは通らなかったが、#10ジャアがドリブルで駆け抜けゴールを決める。対する青山学院大は#24安藤(3年・SF)の3Pを皮切りに#18笠井(4年・PG)がドライブを仕掛けてフリースローをもらい、ディフェンスでは高い位置から激しいプレッシャーで相手のボール運びを停滞させ、#21石黒(3年・PF)のシュートが決まると逆転。インカレから試合復帰の#14柏倉(3年・PG)を始め、交代したメンバーも得点してリードを保つ。名古屋学院大は青山学院大のディフェンスに苦しみながらも#14山田(1年・PF・愛産大工)のタップや東兄弟の速攻、そして最後は#17佐々木(2年・PF)がブザーとともにシュートを決めて1Qは16-22。青山学院大がリードするが、名古屋学院大も傷は小さくとどめた。

 2Q、#10ジャアが序盤に2ファウルしてしまい、#21石黒、#11田中(4年・PF)のジャンパーで青山学院大が10点のリードに成功。名古屋学院大はミスが続いてしまうが、途中から持ち直し#17佐々木、#10ジャアらインサイド陣が踏ん張って得点し、差を詰める。青山学院大は#3大崎(3年・SG)のドライブ、#6木田(2年・SF)のフリースローで再び10点差とするが、名古屋学院大は#15東宏輝の3Pが終盤に決まり29-36と前半は青山学院大リードの7点差で終了。

 3Q、立ち上がりに#24安藤と#11田中の3Pが2本決まった青山学院大。しかし名古屋学院大も負けじと速攻や3Pが決まり開始3分半で39-44と5点差の先がわからない状態。しかし、ここから青山学院大が一気に抜けだした。#18笠井がドライブからバスケットカウントを獲得すると#24安藤が連続得点して速攻からダンクも見せ、#18笠井、#3大崎の3Pが炸裂。青山学院大が3分間で15得点を稼ぐ一方、名古屋学院大は青山学院大のディフェンスが割れずに得点がストップ。一気に20点の差がついてしまった。青山学院大は#3大崎がブザーとともに3Pを沈めてこのQを43-64とすると、続く4Qでも次々とアウトサイドを決めていく。青山学院大の勢いに対し、名古屋学院大はゾーンで対応。相手からミスを誘う場面もあるが、追いつくには既に厳しい点差となってしまった。しかし最後まで攻撃の意思は絶やさず、終盤には4年生の#4志水(4年・PG)、#5山口(4年・SG)を投入。果敢に攻めてフリースローをもらうなど、戦う姿勢を見せた。最終スコアは51-90。青山学院大が固いディフェンスと11本の3Pを決めて初戦突破。初出場の名古屋学院大は若いチームの可能性を見せて試合を終えた。

写真:高確率の3Pを決めた青山学院大・大崎。

※名古屋学院大・東宏輝選手、東克弥選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「フィジカル面で大きく負けてしまった」
鍛え直した後輩のインカレ連続出場に期待

◆#7棚橋 徹平(新潟経営大・4年・主将・PG)
3U7A6561.jpg4年生の中で唯一でスターティングメンバーとして出場している主将の棚橋。得点面でも貢献しチームを引っ張った。新潟経営大は下級生が多く出場しており、今年の北信越リーグでは2年の今村(#10)が得点王・リバウンド王に輝いている。更にレベルアップした来年の新潟経営大に期待したい。


-今日の試合を振り返って、どうでしたか。
「シュートを打ってリバウンドを取ってまた次に繋げる、というスタイルなんですけど、それができなかったのと、それを前半のうちに修正できなかったのが痛かったです。あとはフィジカル面で負けてしまいましたね」

-途中流れを掴んだシーンもありましたね。
「自分たちに流れがきている中で決めなきゃいけないレイアップシュートなどを確実に決め切れていれば、最後の方にもうちょっと良い勝負ができたんじゃないかなと思います」

-3Pがかなり入っていた印象ですが、チーム的に調子はよかったのでしょうか。
「3Pは毎回今日みたいに入りますね」

-同じ選手に何度もやられてしまっていましたが。
「スカウティングはしていたんですけど、まだまだそれに対抗できる実力が自分たちにはなかったです」

-日本体育大と戦って、何か北信越地区と違ったところというのは。
「スピードだったりフィジカルだったりはやっぱり差がありますね。あとは、確実に2点を取れるようなプレーが上手いなと思いました」

-3年ぶりのインカレ出場でしたがいかがでしたか。
「久々のインカレということもあって、みんな緊張して固くなっている部分があって、来年・再来年と出続けることが大事だなと思いました」

-出続けるためには、後輩たちは今後どうしていったら良いと思いますか。
「フィジカル面で大きく負けたので、まずそこから鍛え直していかないといけないですね」

―キャプテンとして1年間やってきて大変だと感じることはありましたか。
「みんな自分の言うことを素直に聞いてくれて、しかも自分の意見をしっかり言ってくれる人が多かったので何の苦労もなかったです」

-最後に、4年間大学バスケをやってきてどうでしたか。
「最高の先輩や後輩に恵まれて、楽しくやってこられました」

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「若い分、伸びしろがあると思う」
来年・再来年に繋がるインカレに

◆#15東 宏輝(名古屋学院大・2年・PG)
151124higashihiroki.jpg國學院久我山高から双子の弟・克弥と共に名古屋学院大に入学し、どちらもスターティングメンバーとして活躍。名古屋学院大初のインカレ出場に大きな役割を果たした。負けてしまったものの、この試合では前半まで青山学院大を苦しめた。出場している選手はほとんどが下級生であり、彼が言うようにまだまだ伸びしろのあるチーム。今後更に成長して、来年・再来年のインカレでは是非とも結果を残してほしい。


-今日の試合を振り返って。
「ビデオとかを見てスカウティングはしていて、その時点でレベルの違いはわかっていたんですけど、それでも自分たちのバスケットをやろうということでここに来て。一人ひとり、自分の仕事をする前に体の当たりとかで負けてしまってやるべきことを果たせなかったのかなという印象です」

-流れを掴んだシーンもありましたが、よかったところは。
「2Qとかで結構走れて、それで速攻とかスピードのある攻撃に繋げられたのがよかったですね」

-途中離された要因っていうのはなんだと考えていますか。
「相手のシュートが当たっていたっていうのもそうなんですけど、やっぱり前半の相手の体の当たりっていうのに体力を削られていく中で、うちのチームは選手層が厚いわけではないので、それが後半に響いて最後ああいった形で差が開いてしまったのかなと思います」

-普段どういうバスケットをしているのでしょうか。
「インサイド中心に、そこからスクリーンをかけてアウトサイドのプレイヤーが攻めるっていうバスケットをしていて、ディフェンスでは固く守って速い展開にもっていくっていうのをやってきたんですけど、それが全然できなかったですね」

-2年でスタメンとしてやってみてどうですか。
「相手が上級生っていうのを言い訳にしたくはなくて。来年は3年生になりますけど、1個上と当たることになるので、学年を言い訳にしないようにプレーしていけたらなと思います」

-出場している選手は下級生が多いですが、そのあたりの難しさというのは感じたりしていますか。
「同期と1つ下なので逆にやりやすさはあったりします。でも、相手が年上となると経験も違いますしその部分では負けてしまうんですけど、若い分伸びしろがあると思うので、来年・再来年に繋げられたらいいなと思います」

-関東地区と戦ってみて、何か東海地区と違ったところというのはありましたか。
「ペイントエリアに全然入れないですね。ドライブもできないし、インサイドも入れないし、フロントコートから運ぶのも難しいし、やっぱディフェンスの力の差を感じました」

-初めてのインカレということで、緊張はしましたか。
「前日に1度代々木には来て、こんな感じの雰囲気なんだなっていうのはわかったので、そこまで緊張はしなかったです。前に何回かここでやっているので、懐かしいなっていうのと、もうちょっとインカレ楽しみたかったなっていう想いはありますね。試合中は結構自分にいっぱいいっぱいになっちゃっていたので、楽しみきれなかったなと思います」

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「地方から関東を食ってやろう」
大きな目標を掲げたチャレンジの一歩目

◆#16東 克弥(名古屋学院大・2年・SG)
151124higashikatuya.jpg兄とともに名古屋学院大に入学。関東の高校から地方大に入る例は多くはない。入学時には人数も少なく、不安もあったという。しかし今は部員も倍以上に増え、2年目にしてインカレ出場も果たし、まず一歩前に進んだ。下級生が軸となっている状況で、青山学院大は簡単ではない相手だったが、前半はそれでも食らいついた。地方から関東を倒すという目標を遂げるために次年度に期待だ。


—試合を振り返って。
「関東の4位ということで、4年生が多いチームで僕たちは下級生が多くて。青山学院大に対して準備はしてきたんですけど、身体の強さとかシュート力とかディフェンス力の面でも、すべて自分たちの力よりも勝っていました。僕らが来年ここに来るときにはそれ以上のレベルが必要だと思うので、これをバネにしてまたここに戻ってきたいです」

—名古屋学院大も攻守とも激しくいっていましたが、青山学院大も簡単にボールを持たせてくれませんでした。ディフェンスは厳しかったですか?
「自分は途中はボールを持てなくて自分でイライラして悪くなってしまいました。どうやってボールをもらうか、身体を使ってボールをもらうかが大事になると思います。東海地区で中京、名古屋経済大、うちの3つが上位でやってきましたが、あれだけディナイされる試合はありませんでした。関東の上位校の強いディフェンスを、身をもって体感できたので、それに対応できるように準備していかないといけないなと思いました」

—そういう中でも前半はよく食らいつきました。
「最初はできていたんですけどね。僕らは東海だと高さはありますが、やはり関東のチームは大きくて強いので、身体を当てられている分、体力が削られてしまって1Q、2Qがやっとという感じでした。そこもステップアップしていかないといけないです」

—でも多少やれた感覚はありますか?
「自分は外のシュートが持ち味なんですが、そこは対策されていたと思います。だからドライブしながら、パスを見ながらやってみようと考えつつ取り組んで、それがいい方向に出たので、自分としてはいい経験ができました」

—関東の出身ですが、代々木でインカレを戦うというのどう感じましたか?
「僕らは名古屋学院大に行くときに兄の宏輝(#15)と話したんですけど、地方から関東勢を食ってやるのが自分たちの仕事じゃないかという話をしていたんです。その面では少し悔しい部分はありますが、来年またこの聖地・代々木に戻ってきて関東勢を倒したいです」

—名古屋学院大はどういうバスケットを志向しているのでしょうか?
「基本は個々の能力というよりは、システムチックなオフェンスや速い攻め、高さを生かしたバスケットをやっています」

—今年は3位でインカレ出場。東海地区の勢力図を塗り替えているとも言えますね。
「自分たちが入学したときは十数人しか部員がいなかったんですが、今は40人くらいいます。ABチームに分かれていますが、BチームがAチームのサポートをしっかりしてくれていています。スカウティング面ではすごく助かっていますし、頭を使うバスケットをひたすらやっているので、そこは本当に大きいです。そのおかげもあってこれまで上位にいたチームにも勝つことができました」

—部員が急に増えたのは理由があるのでしょうか?
「どうでしょう?でも、部員の中に僕らを見て一緒にバスケットをやりたいといって入ってくれた子もいるので、それは期待に応えないといけないなと思います」

—20人に満たない部員数で1年のときは不安ではなかったですか?
「不安でした。4年生と一緒に試合に出ていて、インカレに行きたいという思いはあったんですが、どうしても相手チームに4年生が多かったりするとどうしても集中力や身体の当たりの面ではかなわなくて。悔しい思いは多かったです。1年経ってインカレ出場という形にはなりましたが、次はもっと上位にいきたいです」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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