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2015.11.03 (Tue)
【2015リーグ2部】11/1 関東学院大VS中央大
ダブルエースを軸にバランスよく攻めた関東学院大に軍配
中央大は手応えと課題を残しリーグを締め括る
先の試合の結果により、中央大は7位、関東学院大は10位が決まった状態でスタートした。1Q、中央大は#27宍倉(4年・C)を筆頭にリバウンドをシュートにつなげて先行。しかし主将の#2渡部(4年・SG)が2ファールで交代となるなどファールがかさみ、突き放せない。関東学院大は#11伊藤(3年・PG)や#45大熊(4年・F)の3Pで24-18とついていく。
2Q、関東学院大は#23永野(3年・CF)の得点で1点差に迫るものの、直後にその永野が3ファールとなるなど逆にファールトラブルに苦しむ。中央大はフリースローや#14鈴木(4年・PF)の得点でじわじわと差を開く。ただ、37-31で迎えた残り2分はオフェンスが外に偏ってしまい、37-35と追い上げられる。
3Q、関東学院大は#8蜂谷(4年・PF)が爆発。3Pにドライブにと自在に得点する。中央大は#28鶴巻(1年・SF・幕張総合)、#13中村(1年・SG・豊浦)が対抗し残り6分45-45。ここから関東学院大は#23永野、#45大熊も加勢し、45-52と逆転する。互いにアウトサイドが高確率で決まり55-62で最終Qに突入した。
4Q、最初に主導権を握ったのは関東学院大。#8蜂谷がバスケットカウントを始め連続得点、2桁差をつける。しかし中央大も引き下がらず、55-69から関東学院大をフリースローのみに抑え、攻めては#13中村が外から、#25森(3年・SF)が中で決めて残り4分71-71と振り出しに戻す。ここで関東学院大#8蜂谷が接触で退き中央大にとってチャンスだったものの、3Pばかりになってしまう。対照的に関東学院大はバランスよく加点、残り1分71-85として試合を決めた。残りの時間は両者4年生をコートに立たせ、#32多嘉良(4年・SG)のクラッチシュートで90点に乗せた関東学院大が90-74で久しぶりの笑顔を見せた。
中央大は触れ幅の大きいリーグとなった。しかし、うまくいかないままずるずると下位に沈んだ昨年に比べると、良い面が増えてきたのは確か。主力の多くが来年も残り、特に得点源となったのは下級生が多かっただけに、ここからの成長は期待できる。安定して力を発揮できるようなチーム力がついてくれば、上位を狙えるはずだ。今年の反省や悔しさ、そしてうまくはまったときの勢いを忘れずに活かしてほしい。
一方、ケガ人が相次ぐ悲運もあり負けが込んでしまったものの、「今日は自由にやろうと臨んだ」(#45大熊)のが功を奏した関東学院大。入れ替え戦まで中2日しかないが、出場時間数リーグトップの大熊は「去年もずっと出ていたしもう慣れています」と疲れは気にしていない。これからだという駒澤大対策とともに、「伊藤と永野はケガ開けでまだ試合慣れしていない部分があったので月曜・火曜に調整したい」とコンビネーションをどこまで取り戻せるかが鍵だ。
写真:関東学院大・永野がスタメンに復帰。
※中央大・渡部選手、鈴木選手のインタビュー、集合写真は「続きを読む」へ。
「中央は頑張ったやつが報われるチーム」
可能性の開花は後輩たちに託す
◆#2渡部史鏡(中央大・4年・主将・SG)
日によって上位チームに引けをとらないパフォーマンスを見せたと思えば、下位チームに先行を許すこともあった。その中でも渡部は声でチームを支え続けた。振り返ると、中央の調子がよい日は4年生の活躍が見られた。下級生、とくに新4年生が安定すれば結果も残せるはず、という渡部の予言が来年実現されたとき、渡部たち4年生の取り組みが"報われる"のかもしれない。
―試合後、長い時間輪をつくっていましたが、どんな話をしたのですか?
「来週に改めて本格的に引継ぎミーティングをやるのですが、マネージャーも含めた4年生一人ひとりから後輩たちにメッセージを伝えました。自分には、今年思うような結果を残せなかった原因として、4年生がうまくチームを引っ張れなかったという思いがあります。でも来年は、下級生、とくに3年生にうまいやつがたくさんいて、まとまれば絶対にいい結果を出せはずなので、頑張ってくださいと話しました」
―リーグ最終戦を振り返ってはいかがですか。
「終わりよければすべてよしではないですが、絶対最後勝って、皆で笑って終わろうと臨みました。でも、果たせなくて悔しいです」
―この試合に限らず、渡部選手はベンチにいてもよく立ち上がってメンバーに声を掛けていましたね。キャプテンを務めた感想は。
「この1年、楽しかったと言えば楽しかったですが、色々悩んだ1年でもありました。自分はあまり、コートに立ってプレーで引っ張れる存在ではなかったので。その中で皆をどう盛り上げていこうかとか、いろいろなことを考えました」
―リーグ戦全体としては?
「リーグまでの練習試合などはとてもよい形で、全勝優勝するぞ!と意気込んで入ったのですが、全ては初戦、立教大で負けたことで「あれ?」としっくりこない感じが長く拭えませんでした。その一方で日体大に勝つこともできたので、来年以降はムラをなくして、日体大戦のようなゲームをずっとできればいいリーグにできるんじゃないかと思います」
―中央大での4年間は、渡部選手にとってどんな経験になりましたか。
「中央大学はとにかく一生懸命頑張って、頑張ったやつが報われるようなチームです。とてもいい経験ができました。最後の結果としては報われていないように見えるかもしれませんが、いい同期、いい仲間、いいスタッフの方々にめぐりあえて、一緒にバスケができて楽しかったです。とくに4年生は寮でもずっと一緒に過ごしてきたので、本当に何でも語り合える仲になりました」
―OBの荻野コーチが指揮を取るようになって、変わったことはありましたか?
「自分たちの代が2年で1部にいたときの、リーグ途中からメインでやってもらってきました。歳が近くて、一緒に食事に行ったりもしてコミュニケーションがとりやすかったです。もちろんバスケについても研究熱心な方で、いろいろなことを教えてもらえました」
―後輩たちに受け継いでいってほしいことを教えてください。
「やっぱり、一生懸命頑張るチームであり続けてほしいです。とにかく元気よく声を出して、走って、ディフェンスなど地味なところを頑張れるチームになってくれたらと思います」
----------------------------------------
「自分が頼れる先輩になれなかった」
悔いは残るも後輩に残せたものが実ることを期待
◆#14鈴木夕介(中央大・4年・PF)
春に4年生が下級生を引っ張っていけるかが課題だと言っていた鈴木。リーグ戦ではそれをなかなか解決できなかったようで、競る試合が多かったものの順位としては2部7位に終わった。鈴木も自身の調子に波があり納得のいくプレーができなかった様子。悔いの残る結果になってしまったと言う。しかし、春のトーナメントでは青山学院大を倒しベスト8に残るなど、鈴木のここぞという場面で決めるアウトサイドのシュートはこれまでチームの勝利に大きく貢献してきており、チームにとって欠かせない存在であったのは確かだ。
-引退試合となりましたが、試合を振り返ってどうでしたか。
「今日の試合は、やっぱり蜂谷君(関東学院大・4年・#8)と大熊君(関東学院大・4年・#45)の2人を止められなかったのが原因かなって思います。あとはリバウンドを取られ過ぎましたね。ディフェンスで止めてもセカンドチャンスでまたやられてしまって、離しても離しきれませんでした」
-今年のリーグ戦全体通していかがでしたか。
「結果が出なかったですし、自分たちの実力も出し切れなかった試合の方が多かったのかなと思います」
-実力を出し切れなかったのはどうしてでしょう。
「練習試合では1部のチームにも勝ったり、トーナメントでも勝ち進めたりしていたんですけど、リーグ戦というまた特別な試合で4年生が上手く引っ張っていけなかったのが、下級生にも影響を与えてしまって、固くなってしまったっていうのが原因なのかなと思います」
-やはり2か月間戦い続けるというのは難しいですか。
「そうですね。うちのチームは下級生が多く出て、4年生がずっとコートにいるっていう時間が少ないので、やっぱり4年生がリーグ戦引っ張っていかないといけないと思うんです。でもそういう時間が少なかったのが、この結果に繋がってしまったんだと思いますね」
-リーグ戦は、個人的にはどうでしたか。
「前半は本当にシュートが入らなくて、でも2巡目あたりから入りだしたので調子が戻ったのかなって思っていたんですけど、最後にまた入らなくなってしまいました。だから個人的には悔いが残る結果になりました」
-最上級生になって、去年のリーグ戦と今年のリーグ戦で何か違いはありましたか。
「去年も試合に出ていて、流田さんと谷口さんがチームをすごく引っ張ってくれていたので、今年は自分たちがそれをやらないといけない状況になったってことが、もうめちゃくちゃ大きな違いでしたね。去年は頼れる先輩がいたことで気持ちよくシュートが打てて、それで入っていたのかなって思いますけど、今年は自分がやらなきゃって思ってしまって無理なシュートが多くなったりして。自分が頼れる先輩になれなかったのが違いかなと思います」
-今日で引退ということですが、4年間振り返ってみてどうでしたか。
「とにかく最初から最後まで大変な4年間だったと思います(笑)」
-後輩に何か残せたものはありましたか
「僕らの代では“チームとしてみんなで変わっていこう、1つになろう”って言っていて、まあ結果だけ見たら去年より勝率は低いんですけど、これから1・2・3年生がチームとしてまとまっていく、きっかけは作れたのかなって思っています」
-後輩にどういったバスケットをしてもらいたいですか。
「ディフェンス・速攻のチームとして中大らしくやってほしいですね。あとはもう気持ちよくやってもらいたいなって思います」

中央大最終成績 5勝13敗・7位。4年生で集まって。
中央大は手応えと課題を残しリーグを締め括る

2Q、関東学院大は#23永野(3年・CF)の得点で1点差に迫るものの、直後にその永野が3ファールとなるなど逆にファールトラブルに苦しむ。中央大はフリースローや#14鈴木(4年・PF)の得点でじわじわと差を開く。ただ、37-31で迎えた残り2分はオフェンスが外に偏ってしまい、37-35と追い上げられる。
3Q、関東学院大は#8蜂谷(4年・PF)が爆発。3Pにドライブにと自在に得点する。中央大は#28鶴巻(1年・SF・幕張総合)、#13中村(1年・SG・豊浦)が対抗し残り6分45-45。ここから関東学院大は#23永野、#45大熊も加勢し、45-52と逆転する。互いにアウトサイドが高確率で決まり55-62で最終Qに突入した。
4Q、最初に主導権を握ったのは関東学院大。#8蜂谷がバスケットカウントを始め連続得点、2桁差をつける。しかし中央大も引き下がらず、55-69から関東学院大をフリースローのみに抑え、攻めては#13中村が外から、#25森(3年・SF)が中で決めて残り4分71-71と振り出しに戻す。ここで関東学院大#8蜂谷が接触で退き中央大にとってチャンスだったものの、3Pばかりになってしまう。対照的に関東学院大はバランスよく加点、残り1分71-85として試合を決めた。残りの時間は両者4年生をコートに立たせ、#32多嘉良(4年・SG)のクラッチシュートで90点に乗せた関東学院大が90-74で久しぶりの笑顔を見せた。
中央大は触れ幅の大きいリーグとなった。しかし、うまくいかないままずるずると下位に沈んだ昨年に比べると、良い面が増えてきたのは確か。主力の多くが来年も残り、特に得点源となったのは下級生が多かっただけに、ここからの成長は期待できる。安定して力を発揮できるようなチーム力がついてくれば、上位を狙えるはずだ。今年の反省や悔しさ、そしてうまくはまったときの勢いを忘れずに活かしてほしい。
一方、ケガ人が相次ぐ悲運もあり負けが込んでしまったものの、「今日は自由にやろうと臨んだ」(#45大熊)のが功を奏した関東学院大。入れ替え戦まで中2日しかないが、出場時間数リーグトップの大熊は「去年もずっと出ていたしもう慣れています」と疲れは気にしていない。これからだという駒澤大対策とともに、「伊藤と永野はケガ開けでまだ試合慣れしていない部分があったので月曜・火曜に調整したい」とコンビネーションをどこまで取り戻せるかが鍵だ。
写真:関東学院大・永野がスタメンに復帰。
※中央大・渡部選手、鈴木選手のインタビュー、集合写真は「続きを読む」へ。
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【INTERVIEW】「中央は頑張ったやつが報われるチーム」
可能性の開花は後輩たちに託す
◆#2渡部史鏡(中央大・4年・主将・SG)

―試合後、長い時間輪をつくっていましたが、どんな話をしたのですか?
「来週に改めて本格的に引継ぎミーティングをやるのですが、マネージャーも含めた4年生一人ひとりから後輩たちにメッセージを伝えました。自分には、今年思うような結果を残せなかった原因として、4年生がうまくチームを引っ張れなかったという思いがあります。でも来年は、下級生、とくに3年生にうまいやつがたくさんいて、まとまれば絶対にいい結果を出せはずなので、頑張ってくださいと話しました」
―リーグ最終戦を振り返ってはいかがですか。
「終わりよければすべてよしではないですが、絶対最後勝って、皆で笑って終わろうと臨みました。でも、果たせなくて悔しいです」
―この試合に限らず、渡部選手はベンチにいてもよく立ち上がってメンバーに声を掛けていましたね。キャプテンを務めた感想は。
「この1年、楽しかったと言えば楽しかったですが、色々悩んだ1年でもありました。自分はあまり、コートに立ってプレーで引っ張れる存在ではなかったので。その中で皆をどう盛り上げていこうかとか、いろいろなことを考えました」
―リーグ戦全体としては?
「リーグまでの練習試合などはとてもよい形で、全勝優勝するぞ!と意気込んで入ったのですが、全ては初戦、立教大で負けたことで「あれ?」としっくりこない感じが長く拭えませんでした。その一方で日体大に勝つこともできたので、来年以降はムラをなくして、日体大戦のようなゲームをずっとできればいいリーグにできるんじゃないかと思います」
―中央大での4年間は、渡部選手にとってどんな経験になりましたか。
「中央大学はとにかく一生懸命頑張って、頑張ったやつが報われるようなチームです。とてもいい経験ができました。最後の結果としては報われていないように見えるかもしれませんが、いい同期、いい仲間、いいスタッフの方々にめぐりあえて、一緒にバスケができて楽しかったです。とくに4年生は寮でもずっと一緒に過ごしてきたので、本当に何でも語り合える仲になりました」
―OBの荻野コーチが指揮を取るようになって、変わったことはありましたか?
「自分たちの代が2年で1部にいたときの、リーグ途中からメインでやってもらってきました。歳が近くて、一緒に食事に行ったりもしてコミュニケーションがとりやすかったです。もちろんバスケについても研究熱心な方で、いろいろなことを教えてもらえました」
―後輩たちに受け継いでいってほしいことを教えてください。
「やっぱり、一生懸命頑張るチームであり続けてほしいです。とにかく元気よく声を出して、走って、ディフェンスなど地味なところを頑張れるチームになってくれたらと思います」
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「自分が頼れる先輩になれなかった」
悔いは残るも後輩に残せたものが実ることを期待
◆#14鈴木夕介(中央大・4年・PF)

-引退試合となりましたが、試合を振り返ってどうでしたか。
「今日の試合は、やっぱり蜂谷君(関東学院大・4年・#8)と大熊君(関東学院大・4年・#45)の2人を止められなかったのが原因かなって思います。あとはリバウンドを取られ過ぎましたね。ディフェンスで止めてもセカンドチャンスでまたやられてしまって、離しても離しきれませんでした」
-今年のリーグ戦全体通していかがでしたか。
「結果が出なかったですし、自分たちの実力も出し切れなかった試合の方が多かったのかなと思います」
-実力を出し切れなかったのはどうしてでしょう。
「練習試合では1部のチームにも勝ったり、トーナメントでも勝ち進めたりしていたんですけど、リーグ戦というまた特別な試合で4年生が上手く引っ張っていけなかったのが、下級生にも影響を与えてしまって、固くなってしまったっていうのが原因なのかなと思います」
-やはり2か月間戦い続けるというのは難しいですか。
「そうですね。うちのチームは下級生が多く出て、4年生がずっとコートにいるっていう時間が少ないので、やっぱり4年生がリーグ戦引っ張っていかないといけないと思うんです。でもそういう時間が少なかったのが、この結果に繋がってしまったんだと思いますね」
-リーグ戦は、個人的にはどうでしたか。
「前半は本当にシュートが入らなくて、でも2巡目あたりから入りだしたので調子が戻ったのかなって思っていたんですけど、最後にまた入らなくなってしまいました。だから個人的には悔いが残る結果になりました」
-最上級生になって、去年のリーグ戦と今年のリーグ戦で何か違いはありましたか。
「去年も試合に出ていて、流田さんと谷口さんがチームをすごく引っ張ってくれていたので、今年は自分たちがそれをやらないといけない状況になったってことが、もうめちゃくちゃ大きな違いでしたね。去年は頼れる先輩がいたことで気持ちよくシュートが打てて、それで入っていたのかなって思いますけど、今年は自分がやらなきゃって思ってしまって無理なシュートが多くなったりして。自分が頼れる先輩になれなかったのが違いかなと思います」
-今日で引退ということですが、4年間振り返ってみてどうでしたか。
「とにかく最初から最後まで大変な4年間だったと思います(笑)」
-後輩に何か残せたものはありましたか
「僕らの代では“チームとしてみんなで変わっていこう、1つになろう”って言っていて、まあ結果だけ見たら去年より勝率は低いんですけど、これから1・2・3年生がチームとしてまとまっていく、きっかけは作れたのかなって思っています」
-後輩にどういったバスケットをしてもらいたいですか。
「ディフェンス・速攻のチームとして中大らしくやってほしいですね。あとはもう気持ちよくやってもらいたいなって思います」

中央大最終成績 5勝13敗・7位。4年生で集まって。
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