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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.11.01 (Sun)

【2015リーグ2部】東洋大-立教大

直接対決を制した東洋大がチーム最高位の5位
立教大は6位ながらも新世代につなぐ


151101shimizu.jpg 2部リーグ最終日第2試合は、東洋大と立教大の勝ったほうが5位となる状況。そのためか、点差の開いた1巡目とは一転、最後まで勝負の行方のわからない展開となった。
 1Q、オール3年生以下の顔ぶれで臨んだ東洋大は#11中村(3年・PG)、#25島崎(3年・G)の3Pが幸先よく決まる。だが#88山本(3年・PF)にファールがかさみ、立教大#9清水(4年・PF)や#4藤井(4年・SG)にゴール近くからの得点を許す。Qラストプレー、立教大#11森川(3年・PG)のハーフラインからのロングシュートは惜しくもノーカウントながら、18-16と流れを引き寄せる。
 2Q立ち上がりも東洋大は#25島崎、#55井上(4年・SF)と3Pで畳み掛ける。立教大は#11森川のスティールからのレイアップや#8阿部(4年・C)のゴール下で対抗。さらに#4藤井の連続得点で先行するも、1Qとは逆に東洋大#11中村がハーフライン後方からブザービーターを沈め、37-39と東洋大がわずかにリードを得る。
 3Q、東洋大は#30川上(1年・SG・市立船橋)の3Pが高確率で決まる。立教大も#14望月(3年・SG)が決め返す。互いにファールがかさみフリースローも増える中、57-59と譲らず最後の10分を迎える。
 4Q、立教大はコートに入った#11三上(3年・SG)が得点に絡む。東洋大は#88山本らインサイド陣が気を吐き、67-67と一進一退。次の得点は立教大#11森川だったが、ここから東洋大#54マッカーサーJr.(1年・PF・ディナ)が3連続得点。残り2分69-73と突き放す。立教大は#8阿部が4年分の思いを込めて3Pを決めくらいつくも、東洋大は#7大野(1年・PG・市立柏)が千金の3Pを決め、再び4点差に。ファールゲームも#11中村が落ち着いて対応し、72-80で東洋大が逃げ切り、5位の座を手にした。

151101nakamura.jpg 東洋大の目監督は、勝利を求めるからこそ、ミス即交代というような厳しい環境を課した。選手はその意図を汲んでくらいつき、1年ごとに順位を上げることに成功。スター揃いの大東文化大からも白星を上げてみせた。3年生以下にも主力が残り、来シーズンはインカレや1部入替戦の権利に挑戦する。
 立教大はG、F、Cの各ポジションに森川、藤井、阿部と上級生を据え、ウイングの望月、東の成長も見られた。どのチームとも競ってみせたものの、最後に勝利を積み上げ切れなかった。現4年生の卒業後は、特にインサイド陣の成長が鍵を握るだろう。

写真上:オールラウンドに貢献した立教大・清水。
写真下:ロングブザービーターを決めた東洋大・中村の頭を撫でて讃える主将。

※東洋大・井上選手、立教大・藤井選手、阿部選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「15年分の思いをぶつけられたので悔いはない」
泣き笑いで本気のバスケット人生を終える

◆#55井上亮太(東洋大・4年・SF)
151101inoue_201601260238021e9.jpg今シーズンは基本ベンチから投入される形だったが、どんな戦況でもまっすぐにゴールを狙うシューターぶりが印象に残った。リーグ最終戦に勝ってなお見せた涙は、充実からくるものだった。いつもそばにあったバスケットに一区切りつけ、新しい道を歩み出す。


―目には涙も浮かんでいますが、今の気持ちはいかがですか。
「4年間やりきって、最後の試合に勝ててよかったという気持ちです。勝敗によって順位が変わってしまう状況でしたが、きちんと勝って、東洋として初めて5位になって嬉しいです。立教との1巡目は差をつけられてしまいましたが、今日は後悔はしたくないと皆で話しました。コートに出たらとにかく頑張って、皆で声を出そうと。前回は速攻でやられてしまったので、今日はハーフコートでしっかり守って、阿部(立教大#8)のところはダブルチームにいくのを徹底しました。それが効いたと思います」

―自分のプレーとしてはどうですか?
「もらったら打つぞ、とだけ考えていました。途中少し消極的になってしまったところもありましたが、限られた時間で3Pシュートを1本決められてよかったです。全力でできました」

―リーグ全体を振り返って。
「最初はどうしても4年としてのプレッシャーがあって、去年のようなプレーがなかなかできなかったのですが、徐々に自分のプレーを取り戻せて、気持ちよく終われたかなと思います」

―やはり1~3年目と、4年目は違ったのでしょうか。
「最初はぶつかることも多くて。自分たちの代は5人しかいなくて、試合に出ているメンバーはさらに少なく後輩がメインということもあり、言いたくても言えないことがお互いありました。でも夏合宿を越えたあたりからチームとしてまとまってきて、リーグ中も1~3年生がずっとついてきてくれたので、やりやすかったです」

―4年間一緒にやったメンバーはどんな存在になりましたか?
「もう、一生の宝物ですね。4年間を共にしたメンバーには、本っ当にお世話になりました。マネージャー含めて全部で6人、皆個性豊かでおもしろくて優しくて、これから一生付き合う友だちだと思います」

―後輩たちに受け継いでいってほしいことを教えてください。
「うちのチームは練習もかなりきついのですが、やるときはやって、オフのときはリフレッシュしようというのでずっとやってきました。そういうメリハリをつけていけば、主力がそのまま残るので、来年はかなり期待できると思います。コーチも勝負をかけているでしょうし、絶対に1部に行ってほしいです」

―親御さんも駆けつけていましたね。
「ミニバスに始まって、15年間バスケットをやってきた中で、両親はずっと試合を見に来てくれました。最後も見てもらえて嬉しかったです。就職後は…まだどこかのクラブチームに入るかもわからないですが、本気でやるバスケットはもうこれで終わりのつもりです。15年分の思いをこのリーグでぶつけられたので、悔いはないです」

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「プレッシャーは思った以上に感じていた」
自分の最大限の力をチームのために

◆#4藤井祐希(立教大・4年・主将・SG)
151101fujii_20160126023801a44.jpg泥臭いプレーや声を出すことで懸命にチームを引っ張ってきた藤井。常に笑顔でプレーしている印象だが、その裏ではキャプテンという立場の責任を重く感じていたようだ。立教大は6位でリーグ戦を終え、去年の成績は上回った。しかし去年同様2巡目で失速してしまい、本人たちの満足のいく結果ではなかった様子。来年は1年生から主力で活躍してきた森川(#11)・三上(#12)・望月(#14)の3年生3人が集大成の年。3人を中心に立教らしいスピードのあるバスケで上位に食い込めるか、期待したい。


-今日の試合を振り返って。
「今日の試合は最後なので勝って終わろうっていう話をしていて、その中でも勝ちきることができずに終わったのは悔しかったです」

-今日の試合はどういう点がよくなかったですか。
「阿部(#8)を中心に攻めようとしていた中で、すぐダブルチームにこられて、そういうところの対応策っていうのを考えていなかったですし、三上(#12)が徹底的にマークされるのは分かっていても、それをどうするかっていうのを考えていなかったっていうので、やはり作戦負けかなと思います」

-チーム全体のモチベーションが緩んでいた部分はあったのでしょうか。
「正直、この東洋の試合までには入れ替え戦について決まっていたので、勝っても負けても影響はないっていう気持ちはありました。でも今日の試合っていうのは4年生が最後の引退試合なので、みんな絶対に勝とうって気持ちでやってくれていたとは思うんですけど、それでも負けてしまったので仕方ないかなと」

-今年のリーグ戦、全体通していかがでしたか。
「振り返ってみると、1巡目は5勝4敗でまずまずだったんですけど2巡目は2勝しかできなくて。そういう結果だったんですけど、でも今年の春からのことを考えるとトーナメントでは3部の西部文理に負けて公式戦での勝ちがない状況でここまで来て、初めて勝ったっていうのがリーグ戦初戦の中央だったんですよね。そのようなチーム状況でみんなでよく踏ん張って下の入れ替え戦を回避して、結果6位という去年より上の成績で終わることができたので満足…ではないですけど、最低限の目標はクリアできたのかなと思います」

-キャプテンとしてやってきて、去年のリーグ戦とは勝手が違いましたか。
「あんまり気にしないでやろうとは思っていたんですけど、正直キャプテンとして勝たなければいけないっていう責任はすごく感じていましたし、そういう部分でやっぱりプレッシャーは思った以上に感じていたのかなって思います」

-大変と感じていたということでしょうか。
「Aチームに4年生が3人しかいないっていう状況だったので、阿部は積極的に声を出してくれたんですけど、清水は自分のことで精いっぱいという感じだったので、最大限自分がどれくらい声を出して引っ張っていけるかっていうので、すごく大変でしたしプレッシャーも感じていました」

-後輩に何か残せたものはありましたか。
「プレーとか、技術的なものではなくて、何事もチームで最後まで乗り切ろうっていうことは、自分がキャプテンになって徹底して言ってきたことでしたし、1人の責任にしないでオフェンスもディフェンスも部則的なものも、チームで責任を持ってやろうって話してきたので、そこの協調性っていうのは後輩に伝えることができたと思います」

-来年、後輩たちにどういうバスケットをしてほしいですか。
「森川・三上・望月の外3人が中心の速い展開のバスケっていうのは、やっぱり観ている人にとっても面白いと思いますし、あまり大きい選手がいない立教が唯一勝てる方法がそれだと思うので、そこの部分っていうのは絶対にこれからも変えてほしくないと思います。あとはもっとインサイドでゴリゴリ張れるようなプレイヤーが出てくると、もっともっと強い立教が見られると思いますし。そういう部分で、今までとは変わらないようなプレースタイルでやっていってほしいなと思いますね」

-阿部選手(#8)が抜けてインサイドが必要となると、藤井選手的には誰がその穴を埋めていかないといけないと思っていますか。
「片山(#18)・川島(#15)の2メートルある2人は来年キーポイントになってくると思いますね。阿部が抜けたことでインサイドに関しての不安っていうのは確実に出てくると思うので、その中でやっぱり大きい2人が体張って頑張ってくれれば少しでも外の選手を助けられるんじゃないかなと思っています」

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「どんなときでも楽しんで」
最後も、これからも笑顔でプレー

◆#8阿部翔太(立教大・4年・C)
151101abe_20160126023758924.jpg今年からプレーエリアを広げ、下級生センターたちの手本となった。豪快なドライブや力強いインサイドでの働きはチームの大きな助けだった。大学での最終戦は敗れてしまったものの、終始すがすがしい笑顔。卒業後は地元にてバスケットを続けるという。そこでも「楽しんでいきたい」と笑った。


―試合を振り返って。
「1巡目に東洋と対戦したときは20点差くらいつけて勝っていた(91-73)ので、その油断が出てしまったかなと自分では思っています。前半は競る展開で、後半はリバウンドから速攻をやろうと皆で話していたのですが、出しきれませんでした」

―リーグ全体を振り返ってはいかがですか?
「チームの士気は高く保てました。1年生のときはユニフォームの色を間違えて没収試合も経験して(その際の相手も東洋大)、2年で2部に上がって、3年ではギリギリでしたが2-3部入替戦を回避できて。そして今年は次につながるような、後輩達に何かを残せたリーグになったんじゃないかと思います」

―阿部選手は学年が上がるごとにプレーの幅が広がっていきましたね。
「はい、今年から4番ポジションで使ってもらうことになって、外をやりながら中もやるというのを意識しながらやっていました」

―今日応援にも来てくれていましたが、4年間一緒にやった仲間は阿部選手にとってどんな存在ですか?
「そうですね…何て言うんだろう。一生ものの宝物、でしょうか。本当にかけがえのないものです」

―立教大での4年間はどんな経験になりましたか。
「勉強との両立は正直大変でした。すぐには的確な言葉が思いつかないですね…でも、本当に多くのことを学べました。大学バスケというのは自主的な姿勢が求められるので、そういった時間の使い方を考えられたことが一番大きいと思います」

―最後に、後輩たちに受け継いでいってほしいことを教えてください。
「楽しみながらも、しっかりやることはやって。どんなときでも楽しんでもらいたいです」

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東洋大最終成績 9勝9敗・5位

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立教大最終成績 7勝11敗・6位。涙のあまり顔を上げられない下級生も。

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一足先に引退した4年生が応援に駆けつけた。


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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