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第69回全日本大学バスケットボール選手権大会
大東文化大が筑波大の4連覇を阻止して初優勝

2007.10.14 (Sun)

10/14 関東大学2部リーグ 最終週 第2戦 拓殖大VS明治大

拓殖大77(24-25,12-33,20-23,21-32)113明治大
1014meiji立ち上がりは一進一退の展開となる。拓殖大は#21寒竹(3年・F)、#42永井(1年・C・延岡学園)のインサイドで、明治大は#14金丸晃輔(1年・PF・福大大濠)が攻めきれずに得点に伸び悩むが、#45根岸(4年・F)が奮闘し、得点を伸ばしていく。この展開が続くと思われたが、2Qになると状況がガラリと変わる。2Q序盤、明治大は#21川崎(2年・F)の連続得点、#33北向(4年・PG)のジャンプシュート、更には#14金丸晃輔の3Pでまずは9点差。続いて#3金丸英悟(2年・PF)のゴール下、再び#14金丸晃輔の連続3Pで拓殖大を一気に畳み掛ける。開始4分で17点を荒稼ぎした明治大に対し、拓殖大は#1宮城(3年・G)アシストから#42永井が決めた1本だけ。リバウンドは取れず、ボールは次々とカットされてしまうという展開。残り6:34、点差が16点差となったところで拓殖大はたまらずタイムアウト。その後は#21寒竹のジャンプシュートが決まるが単発に終わってしまう。そんな拓殖大を尻目に明治大はコンスタントに点を重ねていく。2Q終盤、拓殖大はディフェンスのプレッシャーを強めると、#38宇田(4年・F)を中心にオフェンスが展開されていき、点差を詰めていくが、明治大も#24岩澤(2年・PG)、#6伊與田(3年・PG)の得点で譲らず、明治大が22点差と大量リードを奪い、前半を終える。

前半の流れで試合が進めば、拓殖大の勝利は厳しい状況だった。しかし、拓殖大応援団からは「まだいける!」との声が飛ぶ。そんな声に応えたいベンチメンバー。3Qの得点だけでみれば23-20とほぼ互角。拓殖大は#38宇田、#21寒竹を中心に、明治大は#27鈴木(4年・F)を中心に得点を重ねていく。しかし、拓殖大は#1宮城、#38宇田が3ファウルと苦しい展開に追い込まれてしまう。攻撃の手を一切緩めない明治大は、4Qの立ち上がりに速い展開で得点を重ねる。対する拓殖大は#3宇佐美(2年・F)らが再三3Pを狙うも、リングに弾かれてしまい、そこから明治大にリバウンドを取られ走られてしまうという悪循環。なんとか状況を打開したい拓殖大だが、決め手の1本が出ない。対する明治大は残り5分、#14金丸晃輔のドライブで100点を達成。この時点で点差は35点差。残り5分で35点差は簡単には縮まらない。最後まで下級生が声を出し続ける拓殖大ベンチ。応援団も「最後までやろう!」という声が飛ぶ中、拓殖大・池内監督はベンチ入りしている4年生を全員コートへ。拓殖大4年生は奮闘、最後までゴールに向かう姿勢を見せた。一方、明治大も4年生をコートへ。ベンチメンバーもしっかりと仕事をこなし、明治大が圧勝。リーグ最終戦を最高の形で締めくくった。

1014takudai筑波大、大東大に1つずつ勝利した拓殖大。終盤にきてようやく本来の姿を取り戻してきたかと思われたが、最後はインカレ出場を逃す形となってしまった。この試合も立ち上がりは良かった。しかし、2Qで大ブレーキ。前半でついた22点差を詰められずに終わった。試合後、拓殖大の面々は呆然。“こんなはずでは”で始まったリーグ。結局、最後も“こんなはずでは”で終わってしまった。対する明治大は、入れ替え戦出場こそならなかったが、2年生の伸び、#6伊與田の成長は明るい材料となったはず。また、1年生ながら“点を獲りに行け”と言われていた#14金丸晃輔も毎試合コンスタントに得点を重ね、見事得点王、3P王に輝き、チームの期待に大いに応えた。終盤は明治大らしいバスケを展開することが出来、いい形でリーグを終わることができたのではないだろうか。爆発的なオフェンス力を発揮すれば、インカレで上位に食い込んでくることも間違いないだろう。

明治大・金丸晃輔選手、拓殖大・宇佐美選手、寒竹選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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◆#14金丸晃輔(明治大・1年・PF・福大大濠)
“自分の仕事は点を獲ること”
金丸は見事その任務を果たした。1年生で得点王を獲得。彼の得点能力は脅威だった。チームメイトも思わず“すごい”と漏らす高確率で決まる外角シュート。強烈だが、どこか柔らかさを感じさせるドライブ。このリーグ中は多彩なオフェンスで多くの観客を魅了した。

―リーグを終えて。
「本当にしんどかったっす…(笑)。最初全然慣れてなかったから、あんまり点獲れなくて。でも毎週試合があるとさすがに慣れてきて、終盤は結構点が獲れましたけど。最後はチームもいい感じで勝てたからよかったと思います」

―塚本コーチには“点を獲ることが仕事だ”と言われたということを前に話してくれましたが、“点を獲らなければならない”というプレッシャーはなかったのですか?
「プレッシャー…。それは、高校のときからあったんです。“お前が獲らないと駄目”ってずっと言われ続けてきたんです。だから、自分の中では常に点を獲るっていうことが頭にあって。だから、大学に入って“点を獲れ”ということを言われても特別意識することはなくて、自分のやれることをやるだけという感じでした」

―ただ、30点近く獲ってもチームが勝てないときがありましたね。
「そうですね。決めても決めても突き放されるっていう…。あれは本当にしんどかったです」

―今日の試合に関して。
「4年生は最後のリーグだから、最後は自分達のバスケをしようって。楽しくやろうっていう話だけをして試合に入りました。結果的に自分達のバスケができて、最後に先輩を出すことができて本当によかったです。完封勝利って感じでしたよね」

―マッチアップは高校の先輩である寒竹選手でしたが。
「実は…僕が一番苦手な相手が寒竹さんなんすよ。高校のときから苦手で、どうも攻められない。OB戦とかでもマッチアップして、止められて、先生にボコボコにされて(笑)。なんか攻めにくいんですよね。高いし…」

―リーグを通して通用する点、しない点はどこだと感じましたか?
「外のシュートは通用しますね。でも中はまだまだ。昨日1部を観たけど、やばいっすね…(笑)。今のままじゃ絶対に通用しないと感じました。自分はシューティングガードで起用されていくと思うから、外が入らないときに打ち続けてもしょうがない。そうなったときはやっぱり中で攻めなきゃいけなくなる。だから、もっとインサイドで攻められるように。まず、1部と自分じゃ体の太さから違うから…(苦笑)」

―次はインカレですね。
「インカレはベスト8以上が目標って塚本さんが言っていたので、その目標を達成したいですね。でも、インカレって代々木でやるんですよね?自分は代々木だとシュート入らないんですよ(苦笑)。だからきっとインサイドで攻めることが多くなってくると思うので、インカレまでには強化しないと。チームとしては、ゲームの出だしをもっと大事にしたいです。出だしでこけたらそのまま走られてしまうから。乗ってるときはいいけれど、乗ってないときはそのままズルズルいってしまうから、インカレまでにはいい形でゲームに入れるようにしていきたいです」


◆#3宇佐美勝也(拓殖大・2年・F)
この試合、ベンチに下がっても最後まで声を出していたのは2年生の宇佐美だった。
リーグ中は6thマンとして試合に出ることが多く、途中から試合に出る難しさなどもあっただろうが、拓殖大に流れを呼び込むプレーをするなど、つなぎとしての役割をしっかりと果たした。宇佐美の1つ1つの言葉には悔しさがにじみ出ていた。

「この結果に関しては残念ですとしか言えません。最後まで練習でも試合でも自分達の試合ができるっていう雰囲気もあまりなかったです。練習も淡々としていて、淡々と毎日が過ぎていった感じでした。変われるきっかけが最後までなくて。(そういう時、チームで声の掛け合いは?)なかったですね。最後までチームになれずに終わってしまったという感じです。終盤は、インカレに出られないのは嫌だ、とかそういう気持ちで勝ちを増やしてきました。今日も、もちろん強い気持ちを持って試合には臨んだんですが、それ以上に明治の方が気合が入っていて。全く適わなかったです…。今年の4年生はいいものを残していってくれたので、それを大切にしながら来年は寒竹さん(#21)、宮城(#1)さんを中心としてしっかりとついていきたいし、頑張っていきたいです」


◆#21寒竹隼人(拓殖大・3年・F)
終始言葉を選びながら、考えながらのインタビューとなった。
しかし、考えれば考えるほど出てくる言葉は、“もっと頑張っておけば良かった…”。決して頑張っていなかったわけではないだろう。しかし、リーグ戦というものは結果が全て。その厳しさを痛いほど感じたリーグとなってしまった。

―今日の試合前はもちろん、“勝ってインカレに行こう!”という話だったんですよね?
「そうですね。“もう勝つしかないでしょ!”みたいな感じで。昨日負けたけど特別暗くもなかったし。“気合入れてやろうぜ!”みたいな感じだったんですけど、前半で点差がついちゃって、そのまま立ち直ることなく…」

―試合後は涙もありましたが。
「うーん…でも、泣くほど努力したのかっていったらそうではないと思うし。こういう経験をしたから、来年は絶対にみんなの意識が変わると思うし、自分も4年になるから(意識を)変えさせます。明確な目標を持ってやっていきたいです。楽しくやるのはいいことだけど、一人ひとり意識を持って厳しくやっていかないと駄目ですよね。そんなに甘くないし」

―リーグを通して“拓大らしさ”が出なかったように思えます。
「そうっすね。…なんかふっきれなかったです。大東と筑波の試合の2戦目みたいな試合ができたら、うちらしさが出ていたって感じてもらえたと思うんですけど、それを続けることができなくて。そもそもリーグの入りも悪かったなって思います。國學院にしても、神大にしても勝ったんだけど、得るものはなかったというか。その場凌ぎの勝ちみたいになっていたなという感じですね。もう遅いですけど、リーグの入りが悪かったのが全てもう遅いけど。いしきがたりなかった。」

―今年の夏は例年以上に厳しい合宿をしたと聞いたのですが。
「自分はユニバへ行っていたからわからないんですが、岐阜でかなり厳しい合宿をしたみたいです。8月の最初の週で1番キツい練習をやっちゃったから、そこからはもう調子が落ちていく一方で。そんな中でリーグが始まってしまって。リーグへ向けてのコンディションの持って行き方も悪かったのかなと思います。自分もリーグ10日前に帰ってきてチーム練習もしっかりできないままリーグに入ってしまって。最初の頃は1試合フルで戦える体力がなかったし…。本当に迷惑をかけたなと思います」

―宇佐美選手がチームの雰囲気が悪かったけど、誰も変えようとしなかったということを言っていました。
「そういうときに練習とかでも自分がもっと声を出して盛り上げればよかったのかな…。普段から声は出すようにはしてるんですけど、自分が声出しても周りの意識が変わらなかったらそれまで。でも、やっぱりもうちょっとやるべきことはあったのかなって思いました。本当に後悔が残ります」

―こういうときに4年生が声を掛けたりということはなかったのですか?
「特には…。みんな楽観的な人で、そんなに深く考える人もいなかったですね。どちらかというと、“負けたら次!”って感じで“気楽にやろうよ”みたいな人たちでした。切り替えが早いということに関しては別に悪いことではないと思うけど、それが裏目に出てしまったのかなと思います」

―今日負けてしまって、シーズンが終わってしまいましたね…。
「全然考えてなかったですよ(苦笑)。インカレに出られないなんて…。なんでこうなっちゃったんですかね?そもそもインカレに出たことない年なんてあるんですかね?拓殖って昔から強いチームだから。そういうことを考えると、OBの方々にも申し訳ないし、応援してくれた人たちいっぱいいるのにその期待に応えられなかったということが残念だし悔しいです。池内さんにも申し訳ないし、一生懸命応援してくれたBチームの人たちにも申し訳ない。今考えるともうちょっと頑張るべきところはいっぱいあったと思うし。自分ももうちょっと力になれたらよかったんですけど…駄目でした」

―駄目ということはないと思うのですが。
「いくら得点しても、リバウンドを頑張ってもリーグでは結果が全てですからね」

―他のチームはリーグを通して成長が見られましたが、拓大は平行線のままだったかなという印象を受けました。
「そうですね…。もちろん、伸びた部分もありますけど、他のチームほどではなかったですね。そもそもリーグで4連敗っていうのは絶対にやってはいけないこと。中央では最低でも1勝1敗で終えるべきだったし、まして白鴎は自分達のバスケが全く出せずにダブルスコアーぐらいで負けて。その辺からも、うちのリーグを象徴していたというか。4連敗してたら入れ替え戦に行けるわけがない。みんな高い意識を持って、もっと厳しくやるべきだったんじゃないかなって思います」

―来年は最上級生になるわけですからね。
「早いですよね…(笑)。拓大に入って何も残さないで引退っていうのは絶対に嫌だから、来年はトーナメント、リーグ、インカレで何かを残したいです。やっぱり何か残して恩返ししたいというか…そういう気持ちがあるので」

―今日でシーズンを終えて来年度の話をするのもどうかと思うのですが、来年度はどういったチームにしていきたいですか?
「うちがいいときっていうのは、ディフェンスからのブレイク出てるとき。こういう自分達のプレースタイルを明確にして、徹底するところは徹底して確立した拓大のスタイルっていうのを築いていければいいなと思います。こういうところを練習して追及していけば、絶対いいチームになると思うし。選手はいるんで、自分達のスタイルを明確にして、目標を持ってやりたいと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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