2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.10.31 (Sat)

【2015リーグ1部】10/25レポート(第16戦)

東海大が22点ビハインドから逆転しマジック1に
中位・下位は最後まで気が抜けない混戦模様


151025meiji5.jpg 1部リーグ第8週は一部試合が専修大会場での開催となったが、基本的には明治大のホームゲームとして行われた。明治大では数年前から部活間での観戦を行うなどの交流も行っており、他の体育会部員が駆けつけてのにぎやかな応援が特徴的だ。2013年のインカレでは、準決勝にサッカー部が代々木に駆けつけ、終始チャントを歌い決勝進出へチームを後押し。決勝もバレー部が応援に訪れ、声援を送った。今年の明治大のホームゲームも2日に渡って同じ体育会で汗を流す仲間による応援がチームに力を与え、25日は首位の東海大を脅かすプレーぶりに大いに盛り上がった。

 前日に10位が確定した国士舘大は気持ちを切り替えて臨み、専修大の攻めどころを封じて65-58の勝利。慶應義塾大拓殖大を相手にハイスコアゲームを展開するが、欲しいところでもう1本が出ず。105-93で拓殖大が2敗を守った。対照的に重い展開となった青山学院大-白鴎大は、果敢にゴールへアタックした青学大が64-58で勝ちきった。筑波大と対戦した法政大は前の試合は欠場した#24加藤(4年・GF)がスタメン出場、#7藤井(3年・SG)らのアウトサイドも決まって前半こそ互角だったものの、後半は難しいシュートを打たされてしまい、リバウンドから走られ万事休す。筑波大は#6馬場(2年・PG)の連続ダンクも飛び出し、最後は全員出場の余裕を見せて76-60。9位の法政大は苦しい状況だが、星1つ差の白鴎大も敗れたため、まだ望みはある。

151025baba.jpg 東海大はホームの明治大に先行を許してしまう展開に。86-79と逆転はできたが課題も残るところ。ただ、拓殖大との直接対決の得失点差で上回るため、あと1勝すれば優勝が決まる。同様に、拓殖大の2位以上と筑波大の3位も確定。一方、インカレの第4シードにも関係してくる4位争いと、2部入替戦を戦わねばならなくなってしまう9位回避争いは最終週に持ち越された。

写真上:盛り上がりを見せる明治大の応援席。
写真下:筑波大・馬場は2連続ダンクで会場を盛り上げた。

※明治大のホームゲームの様子、青山学院大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。



【国士舘大がインサイドを支配し、嬉しい2勝目】
151025abe.jpg 入れ替え戦行きが決まった国士舘大は、怪我人が続いて連敗中の専修大が相手。1Q、国士舘大#15下(1年・PG・浜松開誠館)、専修大#24田代(4年・PF)が決め合う。10-10から約3分間専修大の得点が止まる間に、国士舘大はリバウンドをきっちり確保して#66馬(3年・C)の得点につなげ、16-10とリード。2Qも専修大は攻めあぐねる。だが国士舘大もこの機を突ききれず、双方タイムアウトで立て直しをはかる。結果、打開したのは国士舘大。#23寺田(4年・SF)、#32臼井(2年・PF)が積極的にゴールを狙い、じわじわと差を広げる。前半終了間際には#4菅(4年・F)の3Pシュートも決まって38-24で折り返す。

 3Q、専修大はベンチメンバーにチャンスを与える。するとリズムが出始め、#65佐々木(2年・PF)の連続得点で40-32と一桁差に持ち込む。国士舘大はフリースローを決めきれないものの、軽快なパスワークから最後は#37阿部(1年・G・藤枝明誠)が決め、47-39と譲らない。4Q、専修大は粘って#11秋山(2年・PG)らがフリースローを獲得、残り5分53-50とわからなくなる。しかし、ここで3Pに偏ってしまう。その間に国士舘大は#23寺田らが決め58-50とすると、オールコートプレスも#37阿部を中心に落ち着いてかわし、65-58で第8戦以来の白星をあげた。

 専修大は佐々木ヘッドコーチによると、欠場中の#6渡辺(3年・PF)、#7國分(3年・PF)とも少しづつ復帰に近づいているという。入れ替え戦はないため焦る必要はないが、スタート以外のメンバーはこの機に思いきったプレーで経験を積みたいところだ。

写真:ルーキーながらうまくゲームコントロールした国士舘大・阿部。

※国士舘大・寺田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【100点越えのハイスコアリングゲームは拓殖大に軍配】
151025sawa.jpg 近年、多数の大学がディフェンスに力を入れ始めたこともあり、今年度の関東大学リーグでは全体的に総得点が低いゲームが続いている。90点を越えるゲームはまれになり、さらにここまで100点を突破した試合は2試合のみ。前日東海大に破れて2位に転落した拓殖大慶應義塾大の試合は、点の取り合いが続き今リーグ3試合目の100点ゲームとなった。

 元々この両チームはオフェンス力のある選手が揃う。立ち上がりから慶應大は#5大元(4年・G)、#13西戸(3年・G)が早いペースで攻めていくと、拓殖大は#23バンバ(3年・C)が有利なインサイドを活かして次々にゴール。1Qで慶應大はアウトサイドが当たり、拓殖大は#23バンバが2本のダンクを決めるなど対照的な得点の取り方で28-28の同点。2Qも互いの勢いは衰えず得点を重ねて前半を終えて58-58という非常にハイスコアなゲームとなった。

 こうなるとどちらがつまずくかといった内容になってくるが、3Qの出足で慶應大はオフェンスのミスが続き、一気に10点差をつけられてしまう。しかし#5大元の攻撃をきっかけに盛り返して81-77で4Qに入ると開始5分で逆転に成功。しかし最後は高さを生かした#23バンバのゴール下と、#39成田(3年・SG)の3Pなど拓殖大の攻撃力が勝り、最後はフリースローで引き離されて102-93で幕。慶應大はインサイドのファウルトラブルもあり、終盤にシュートの決定力が落ちると、#23バンバに簡単にゴール下で点を許してしまい、勝負がついた。しかし#23バンバ51得点、#5大元44得点という壮絶な点の取り合いは、バスケットという競技の本来の面白さも見えた試合だった。

写真:拓殖大・バンバをかいくぐる慶應大・トカチョフ。


【GAME REPORT】
ホームの明治大が1Qから大量リード
東海大は地力を見せて後半に逆転


151025sato.jpg 最終週の2試合を控えて、マジック2が点灯している東海大とホームゲームで応援・チーム共に気合いの入る明治大との試合は予想外の幕開けとなった。

 第1Q、東海大ボールから始まった試合はまずは#45頓宮(4年・C)がインサイドで押し込み得点し、続いて明治大#22宮本がフリースローを2本冷静に決めるところから始まった。東海大は#0ベンドラメ(4年・PG)、#35伊藤(3年・PG)が続いて得点したが、明治大は#32吉川(2年・SG)、#55吉本(4年・SF)のジャンプシュートを皮切りにここから怒涛の連続得点を見せる。#50伊澤(4年・PF)が1on1からのターンシュートを連続で決めれば、#55吉本が速攻とパスを受けてから迷いなく3Pを打ち、これを決める。そして#2齋藤(2年・PG)がドリブルで運びそのまま決めると、明治大ホームは大きく盛り上がる。東海大の得点はその間、#23佐藤(2年・SF)のジャンプシュートのみで堪らずタイムアウトを取る。立て直したいところだが、明治大はタイムアウト明けに#50伊澤がスティールから速攻を決めて流れを引き渡さない。終盤、#2齋藤、#50伊澤の連続3Pも決まり、第1Qは10-27で明治大が大きくリードする形となった。東海大は#35伊藤「昨日の拓大戦で良いゲームをしたことで試合の入りで気が緩んでいた」と言うように良い形で攻めることができず、対する明治大はかなりの高確率でアウトサイドシュートを沈めることで大きなスタートダッシュを切った。

 第2Q、明治大は第1Qの勢いそのままに#50伊澤が1on1からフローターを決め、#55吉本が速攻で3Pを決める。しかし、ここから東海大も徐々に引き締まり#35伊藤、#13中山(2年・PG)が相手の隙を突き、ドライブ、リバウンドシュートと冷静に得点を重ねる。#45頓宮のターンシュート、#35伊藤がドライブからバスケットカウントを取ってボーナススローも着実に決めれば、東海大が詰め寄るプレッシャーからか明治大はこの辺りから徐々にアウトサイドシュートの確率が落ちてくる。残り3分、東海大はここまで決まらなかった3Pを#0ベンドラメ、#21橋本(4年・C)が連続で沈め、#19三ッ井(3年・SF)が獲得したフリースローを決めて37-45と東海大が大きく差を縮める形となった。

 第3Q、開始1分半で東海大は#21橋本→#1小島(4年・PG)、#35伊藤→#19三ツ井の連携と#19三ッ井の3Pで一挙に一点差まで詰め寄る。明治大はタイムアウトを取るも流れを変えることができず、残り7分半に#5曾田(3年・PG)が3Pを決めてから約3分間無得点。一方、東海大は#0ベンドラメ、#35伊藤、#23佐藤が得点していき、残り5分では東海大4点リードに。何とか流れを引き寄せたい明治大だが、ここで#50伊澤が東海大#1小島の速攻からバスケットカウントを与えてしまい、自らは4ファウルとなってしまう。ここを勝負どころと判断したか、#0ベンドラメが3P、トップからゴール下の#23佐藤への裏パス、ジャンプシュートと7得点に絡む活躍を見せる。明治大も#50伊澤の代わりに入った#28今川(1年・SF・大阪桐蔭)が途中連続得点をするが、勢いづいた東海大は第3Q終了までとどまることなく、このQで32得点を挙げる猛攻を見せ69-59として4Qへ入った。

151025aita.jpg このまま東海大が引き離すかと思われたが明治大も黙ってはいなかった。第4Q、明治大4ファウルの#50伊澤がいきなり1on1からフリースローを獲得するが、#50伊澤はこれを2本とも外してしまう。その後、東海大#35伊藤がドライブからレイアップ、#23佐藤がインサイドで巧みなステップからゴール下、#0ベンドラメがジャンプシュートを決めれば、明治大#5曾田の3P、#50伊澤のインサイド、#2齋藤の3P、#22宮本(2年・PF)のレイアップと東海大に喰らいつく。ここで東海大#19三ッ井に3Pを決められるが、明治大は#22宮本のフリースロー、また#50伊澤気迫のリバウンドシュートにより逆転できそうな雰囲気に明治大ホームは大きく沸く。さらに#50伊澤のフリースロー、#2齋藤→#50伊澤のゴール下、#2齋藤の速攻で残り1分半でついに3点差まで詰め寄った。東海大はタイムアウトで修正すると、#23佐藤が値千金のリバウンドシュートを決めて差を5点とする。残り1分、明治大#50伊澤が3Pを狙うがマークを振り切れず、決めることができない。やむを得ずファウルゲームを仕掛けた明治大だが逆転することはできず、試合は86-79で東海大勝利となった。

写真上:終盤、東海大・佐藤がインサイドで躍動した。
写真下:會田がボールを持つと明治大は地に足がつく。

※東海大・伊藤選手、明治大・税所選手のインタビューは「続きを読む」へ。


[続きを読む]

【INTERVIEW】

「後輩のため、応援団の皆のために」
悲観せず、チームを前へと導く

◆#23寺田ジェシー誠(国士舘大・4年・SF)
151025tereda.jpgリーグ当初はシックスマンだったが、#66馬の怪我もあって途中からスタメンにも入るなど、インサイドも可能なサイズとシュート力どちらも生かした働きが目立つ。点を取りたいとき、劣勢のとき、高さがほしいとき、優勢だがチームメイトの調子が悪いときなど、さまざまな状況・役割のもと投入される。いつも落ち着いて仕事ができるのは、背中を押してくれる存在を意識できているためだ。寺田のシュートやリバウンドで、会場を「国士舘らしく」盛り上げることができれば、さらなる白星が見えてくる。


―昨日の敗戦からどう切り替えましたか?
「もう2部入替戦が決まってしまったので、チームとしてもそちらへシフトしてやっていくしかないと開き直って、失うものはないから楽しみながらやろうと臨みました。それがよかったのか、応援団もすごく盛り上がってくれて、自分たちのよいプレーが何本も出せたと思います」

―ずっとリードを保てた要因は何が挙げられますか。
「ディフェンスでしっかり守れて、そこから速攻につなげ、阿部(#37)たちが何本もいいパスを出してくれたのが、自分たちの流れを生みました。相手がどこかに拘わらず、毎回自分たちのディフェンスをやって、リバウンドを取って速攻を出そうと決めています。今日はやるべきことがきちんとできました」

―4Qは少し追い上げられましたが、そのときの心境は。
「繰り返しになりますが、失うものはないと言い聞かせて、気負い過ぎず、応援団の皆の力も借りて乗り越えました」

―これまでの試合との違いは、そういった、よい意味での気楽さでしょうか。
「そうですね、勝ちきれない試合の中でどうしても落ち込む部分が大きくて。ボールの集まる原(#22)が厳しくマークされて抑えられてしまうと、チーム全体も暗くなっていました。でも、今日は気持ちを切り替えて、入替戦が決まったと言ってもそこで勝てばまた1部でプレーできるので、後輩たちのためにも1部に残留したい、そのために今日の試合からつなげていこうという気持ちでやりました」

―寺田選手は元々シュートは上手い選手だと思いますが、今日も要所で決めていましたし、調子がよさそうに見えます。
「自分は役割としてミドルシュートだったりリバウンドだったりを与えられています。まだシュートが入るときと入らないときのムラがあるので、もっと安定させてチームに貢献していければと思います。(去年からコンスタントに活躍しているのでは)去年までは先輩の力が大きくて。インサイドには(新田)華武伊さん、ガードには伊集さんがいて、ドライブでスペース空けてくれてパスをくれていました。今年は自分でボールをもらう形をつくって打つようにした分、確率が上がらないこともあったのですが、やっぱり皆が自分を活かしてくれたおかげで、だいぶ打ちやすくなりました。4年生として、皆のためにも決められるところは決めたいです」

―リーグ残り2試合から入替戦までは間隔も短いですが、どのように持っていきますか?
「一つひとつ勝って勢いをつけて、国士舘らしく楽しんで入替戦にも勝って、残留を決めたいです。あまり日はないですが、日頃の練習からしっかりやれば心配はないと感じています。入替戦の相手はリーグで勝ちを重ねて勢いづいていると思うので、それに負けないようにしたい。国士舘はどこに行っても応援の力で『ホーム』にしてもらえるので、それに応えたいと思います」

----------------------------------------

「チームとしてもうひと頑張りできれば」
課題克服まであと1歩

◆#11田中 光(青山学院大・4年・PF)
151025tanaka.jpg春のトーナメントでは勝ちきれないことを課題に挙げていたが、リーグを通してだいぶ改善されつつある。課題は言い換えれば伸び代であり、下級生が多い分まだまだその余白は多い。また、田中自身は190cmと上背はない中で青学大のゴール下の守りを担ってきた。ビッグセンターに注目が集まりがちだが、田中の4年生ならではのプレーぶりは今シーズン見ておきたいもののひとつと言える。


―試合を振り返って。
「もっと簡単に勝てたんじゃないかと思います。リードが10点近くまでいったときもう一段離せなかったように、離せるときに離せないのがリーグを通しての課題です。ディフェンスで気が抜けてルーズボールを取られたり、オフェンスで休んでしまったりと、原因は攻守どちらにもあります。10点差つけることができたときにもうひと頑張りができる雰囲気づくりをしていかなければなりません」

―ただ、今日も含めてその中でも勝ちきってきて、現在8勝8敗の4位まで順位を上げました。
「接戦になってもディフェンスで粘れているのが今年のいいところかもしれません。それを継続してやった結果として、何とか勝てているのかなと思っています」

―チームの完成度のほうはどのくらいまで上がってきていますか?
「ディフェンスの完成度はどんどん上がってきています。ただ、オフェンスはまだムラがあります。たとえば昨日はなかなか中へアタックできなかったのに、今日はできたりとか。相手のディフェンスによっても変わってしまっているので、どんな相手でも自分たちのやるべきことを徹底できるようになればムラもなくなってくるのかなと。そこはこれからの練習次第ですね」

―リーグ序盤と比べてベンチメンバーのプレータイムが増えていますが、どんなことを期待していますか?
「やはり流れを変えるようなプレーをしてもらえたら。出られる人数が多くなれば、インカレでの勝ちにもつながってくるはずです。どんどん下から出てきてほしいですね。自分のポジションで言えば時田(#8・2年)や高橋(#10・1年)が、自分がだめなときに彼ららしさを出してくれたらすごく助かるし、自分自身も頑張らなければと感じます」

―ここまで田中選手自身は、逆ミスマッチをついたアウトサイドシュートがよく決まっている反面、ファウルトラブルに苦しんでいるようですが、自己評価としてはどうですか。
「調子のいいときもあれば、だめなときは全然だめで、波があります…。4年は2人しかいないので、笠井(#18)に頼りきりでは終盤きつくなってくる。自分もやるべきことをやらなければと思うのですが、現状ではイマイチです。ファウルに関しては、身長がない分身体を張るしかない。それで少しでも相手を嫌がらせたいものの、まだまだです。手をまったく使わないわけにもいかないですが、未熟だからファウルになってしまうのでしょう。審判の方々とも駆け引きになりますし、一瞬一瞬のプレーにアジャストしていくことが求められていると思います」

―課題や手応えのある中、リーグも残り2試合となりました。
「勝たないことにはインカレの4つ角を取れない。最終週2つ勝つのが絶対条件です。4つ角に入れるかどうかでやはり全然違うので、そこを目指して頑張りたいです」

―田中選手は4年生としてどんなプレーをしたいですか?
「プレー、というより4年らしく引っ張ることをやっていきたいです。声を出すとかチームを流れに乗せるとか、そういうことができてからプレーかなと。笠井がリーダーシップを取ってくれるので、彼がコートにいるときはそれでいいかもしれませんが、笠井がいなくて4年は自分ひとりというとき、もっともっと積極的に言っていかなきゃいけないと思います」

----------------------------------------

「ディフェンスだけは誰にも負けないように」
王者・東海大の次代を担う司令塔

◆#35伊藤達哉(東海大・3年・PG)
151025itou.jpgオフェンスがうまくいった直後、「ディフェンス!」と鋭い声を上げ続けた。伊藤の声によって20点以上のビハインドを詰めるだけで終わらず、逆転まで一気にできた部分もある。オフェンスでは、小柄ながらフィニッシュまで持っていく決定力の高さも活きた。チーム内のポジション競争も激しいが、リーグで得たチャンスから立場を確固なものにしたいところだ。


―試合を振り返って。
「昨日の拓大戦でいいゲームをして、それで自分たちの気のゆるみではないですが、何とかなるだろうというような気持ちで入ってしまったかもしれません。しかも今日は相手のホームゲームということで、難しいシュートも決められてしまった分、立て直すのが遅くなりました。立ち上がりはいつも決めてくれるところでも決まらず、ちょっと焦りもありました」

―どういうところから立て直しのきっかけをつかみましたか?
「やはり東海はディフェンスのチームなので、点が入らなくてもディフェンスで止めようと。特にクォーターの最初と最後をしっかりしようと話して入った結果、2Qと後半はそれができたと思うので、間に合ってよかったです」

―今日のように相手にリードされているとき、ガードとしては何を考えていますか。
「ディフェンスは前線から自分が仕掛ける。オフェンスでうまくいかないときこそしっかり味方に声を掛けてあげようというのは心掛けています。それと頓さん(#45頓宮)が昨日今日と調子がよかったのにファウルがかさんだのは苦しかったですが、鍵を握る選手なので、気持ちよくプレーしてもらえるようにガードとして貢献できたらと思います」

―今日は捌かず自分で点を取って切りひらく場面もありました。その判断のコツは?
「うーん、身体が勝手に動くので、うまく言えないです。外のシュートがあまり入っていなかったので、インサイドに重点で置くのとドライブで攻めようという考えはありました」

―今リーグはスタメンとしてプレータイムも増えていますが、ゲームメイクについてはどうでしょう。かなり合わせでアシストしている日もあります。
「元基さん(#1小島)がケガで離脱したときスタートで出させてもらって、そこから使ってもらっているに過ぎません。でもディフェンスだけは誰にも負けないようにやっています」

―残り2試合へ向けて。
「ここ2試合は80点取られているので、まず土曜日の法政大戦からしっかりディフェンスして60点以下に抑えられるように。そして最後に筑波にきっちり勝ちたいです」

----------------------------------------

「ホームでの試合は気持ちよかった」
チームを客観的に見る"目"として貢献

◆#税所 啓(明治大・4年・主将・PG)
151025meiji3.jpgプレータイムこそ短いが、タイムアウトではベンチに帰ってくるメンバーを出迎え、オフコートではチームメイトの声をよく聞き、試合中もコート内のメンバーに声を掛けている。しっかりチームを引き締める主将だ。昨年に続くホームゲームの盛り上げにも一役買った。大学生活最後となるリーグを勝って終わりたいという願いを、チームとして叶えることができるか。


―今週はホームゲームということで、たくさんの応援の中での試合はいかがでしたか?
「ホームゲームはやはり他の試合より気合が入りました。OBの方や家族、友だち、他の部の皆が来てくれて、スティックバルーンを持って盛り上げてくれた中、昨日は勝てて今日もいい試合ができて、気持ちよかったです。青学には1巡目大差(81-43)で勝てていたので2巡目もしっかり勝とうと皆で話していました。東海とは1巡目、逆に東海のホームゲーム週でボコボコにされたんです(64-79)。だから今日は自分たちらしいプレーをして、応援に来てくれた人のためにも内容のいい試合をして勝とうと臨みました。結果的には負けてしまったのですが、もう1歩で勝てそうな試合ができて、自分たちの持ち味も出せました」

―後半に逆転されてしまった後、再度点差を詰めましたが、それは応援に来てくれた人のためにというのもあったんですね。
「そうですね、今年のチームはリーグ序盤から1Qの入り方がよくなくて、そこから巻き返す展開が多かったんです。あまりよいことではないものの、ビハインドになっても気持ちが折れない、盛り返す力があるのも今年のチームの色かなと思います。もちろんその前に点差が開かないようにしないといけませんが」

―今日点差が開いてしまったときは、やはり#50伊澤選手のファウルトラブルが苦しかったのでは。
「やばいなとは思いましたが、代わって出た1年の今川(#28)がリバウンドに飛び込んだり3Pを決めたり、1年生らしいアグレッシブなプレーをしてくれました。ちらほらとミスがあるのは1年なので仕方ない。あとは宮本(#22・2年)が、伊澤がいなくなったとき今川たちに声を掛ける姿が見られたので、来年に向けていい経験になったと捉えています。確かに伊澤がコートにいないときは苦しかったですが、他の選手が仕事をしてくれたので、そこは気にならなかったです」

―ホーム2日間とも他の運動部員が応援に駆けつけてくれたそうですが、関係づくりはどのようにしてきたのですか?
「春に、明治大学体育会の主将・主務が集まるリーダーズキャンプという二泊三日の合宿があるんです。今年一年自分たちが明治を盛り上げていこうという趣旨のもと、昼はレクリエーションなどをして、夜はご飯を食べながらいろいろ話せるので、そこで輪が広がって、試合があるから来てよと声を掛けていけました。実は去年まで他の予定と重なってしまってバスケ部からは参加できておらず、今年初めての参加だったのですが、とても有意義でした。こうしてホームゲームにもつながりました」

―このホームゲームで出せた持ち味を、残り2試合にどうつなげていきますか。
「チームの決めごととして、ディフェンスで1・2線目が簡単に抜かれないのと、ディナイして楽なパスをさせないのを意識しています。それだけで相手のリズムは崩れるので、オフェンスはある程度フリーなのですが、ディフェンスはその2つを頑張って速攻につなげよう、というのを皆で実践できてきました。ただ、今日の試合ではターンオーバーがもったいなかった。1Qは相手のシュートが落ちてくれて、こちらはホームゲームということもあって気持ちよく入った分、東海相手にもこれだけリードできました。それに対して3・4Qは、東海の強いところ、そして僕らの甘い部分が出てしまって一気に逆転された。それはしっかりビデオを見返して、来週に向けて修正したいです。基本的にはやることは変わらないので、約束事も含めて自分たちのやるべきことをするだけですね。2部入替戦は回避できましたから、インカレにつながるプレーというのを意識しながら戦って、最後勝って終わりたい。それができたら最高だと思います」



【明治大ホームゲームフォト】

151025meiji7.jpg
階段には選手の写真にコメントが添えられたポスターが飾られた。観客はこれを見ながらアリーナへと上がっていく。



151025meiji8.jpg
下から下級生→上級生という流れで貼られたポスター。



151025meiji9.jpg
151025meiji6.jpg
一番上には主将の税所、そしてその向かいにはエースである伊澤のポスターが貼られた。



151025meiji1.jpg
大学名の入ったバルーンスティックが応援席に用意され、鮮やかな紫でホームを彩った。



151025meiji2.jpg
ハーフタイムには男子チアリーディングチーム・ANCHORSが登場。力強くダイナミックな演技を披露した。



151025meiji4.jpg
大量リードに沸く招待席。


関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  04:20  |  2015リーグ戦1部  |  Top↑
 | BLOGTOP |