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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.10.29 (Thu)

【2015関西リーグ1部】10/21チャレンジマッチ決勝レポート

持ち味が爆発した関西大がインカレへの最終切符を掴む
立命館大は必死の猛攻で迫るも最後まで追いつけず


151018KANDAI.jpg 大会終了時点で、1部4位の京都産業大までがインカレ出場を決めた関西リーグ。出場権のうち最後の1枠を1部の該当チームと下部の優勝チームと争うチャレンジマッチは、関西独特のルールだ。その準決勝と決勝戦が、リーグ終了から日を置かずに開催された。リーグ最終日に1部5位に転落した立命館大は、準決勝では3部1位の芦屋大と対戦。前半は難しい展開を強いられたが、後半に立て直して地力の差を発揮し、終わってみれば余裕を持っての勝利で決勝に進んだ。決勝進出のもう1チームは2部1位の関西大。大阪教育大、大阪産業大との三つ巴の争いとなった2部リーグを制し、準決勝の5部1位・神戸医療福祉大戦も余力を残してインカレへあと1勝とした。

 出場チーム未確定の段階で既に決まっていた決勝戦の会場は立命館大びわこくさつキャンパス。平日夕方のホーム開催とあって、立命館大の応援席には地元チームに声援を送る多くの学生が詰めかけた。この応援をバックに、何度も見せ場を作った立命館大。しかし、インカレ出場を渇望する関西大の執念が、これを上回る結果となった。

写真:インカレ出場を決め歓喜の関西大。


【GAME REPORT】
終盤は壮絶な得点の取り合いになるが
関西大が主導権を握ったままインカレ出場権を獲得


151021MORITA.jpg 序盤10分は立命館大が主導権を握った。この時間帯は#35福永(3年・PF)が絶好調。インサイドでの得点のみならず、アシストも易々通して立命館大を勢いづかせる。関西大は、#11森田(1年・PG・桜宮)らに3Pが出るが単発気味。エースの#10福澤(4年・SG)になかなか当たりが来ず、我慢の立ち上がりとなる。最後に#41櫻庭(4年・C)のゴール下が決まり、1Qは立命館大8点リードとなった。1Qはシュート率だけでなくリバウンドでも劣勢の関西大。ところが2Qにこれを立て直したことが結果を大きく左右した。まず#51竹中(4年・C)がオフェンスリバウンドから得点。更に#10福澤がようやく1本目の3Pを決める。一本決めて落ち着きたい立命館大だが、なおも#10福澤が連続得点で、関西大は一気に逆転に成功。#22伊藤(3年・PG)にも3Pを許し、たまらず立命館大はタイムアウトを請求する。しかし、関西大の攻め手は緩まず#22伊藤、#10福澤の3Pが相次いでネットを揺らして点差を拡大。立命館大は1Qの好調さが嘘のように低調に。何とかフリースローを得るものの、この確率もなかなか上がらない。#51竹中の負傷交代による嫌な雰囲気も#34井上(2年・SF)の3Pなどで払拭した関西大が41−28とし、試合はハーフタイムに入った。

 何とか迫りたい立命館大。しかし、それをあざ笑うかのように#33小川(4年・SG)の3Pで3Qに入った関西大。どうにか打開を図りたい立命館大だが、関西大の勢いは持続。#0柴田(4年・PF)を接触プレーで欠いてしまうが、立命館大はこれに付け入ることが出来ないままに時間が経過する。16点を追う状況で迎えた4Qも、関西大はいきなり#10福澤、#34井上の3Pが決まる。立命館大は#5岸本(3年・PG)、#25立野(4年・SF)がオフェンスの形を捨てて必死の攻めを見せ、ようやく得点が続き始める。ここからは壮絶な点の取り合いの様相を呈するが、取り合いとなればオフェンスに爆発力のある関西大のペース。獲得していったフリースローを確実に決めて、安全圏の差を堅持する。厳しいディフェンスを継続する立命館大相手にさすがに集中も切れたか、残り2分半を切って11点差となりやや緊迫するが、ファウルの込んだ立命館大は直後に#41櫻庭、#25立野というキーマンが相次いでファウルアウト。これで落ち着きを取り戻した関西大が、最終Qの46-45という壮絶な点の取り合いにも屈せず105—88で逃げ切り、インカレ出場を決めた。

151021TACHINO.jpg ここ数年は1部と2部を往復する状況にあった関西大。2年前はその年のユニバ代表である藤高(現・NBL日立)を擁して2部1位でチャレンジマッチに進んだが、同志社大に4点及ばず涙を呑んだ。形振り構わずに得点を狙うスタイルは、勢いに乗れば脅威そのもの。現メンバーはこれまで手の届かなかったインカレ出場権を執念で手にした。

 どちらかと言えばディフェンスが持ち味の立命館大だが、4Qの追い上げはそれを捨ててでも手にしたかったインカレへの気持ちの表れだった。だが、攻め合いならばさすがに関西大が一枚上手。リーグ戦の期間中もどこか安定感を欠く部分が否めず、この試合も2Qに流れを逸したことが最後まで響いた。非情にもインカレへの道は潰えることとなったが、既に岸本は前を向く。来年こそ夢舞台に立つために。

写真上:関西大はルーキー森田も19得点と気を吐き、しっかりと仕事を果たした。
写真下:立命館大・立野の渾身のドライブは、最後まで関西大を苦しめた。

※関西大・福澤選手、立命館大・岸本選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「代々木でできることに誇りを持って今日のようなプレーを」
一発勝負を制した唯一無二の武器を最後の舞台でぶつける

◆#10福澤晃平(関西大・4年・主将・SG)
151021FUKUZAWA.jpgチャレンジマッチ決勝は、混戦だった2部リーグを優勝する強さを見事に証明する舞台となった。福澤自身、序盤こそ確率が上がらなかったが、それでも打ち続け終わってみれば39得点を記録。入学以来、思うような結果を得られなかった福澤にとって、執念で掴んだインカレ出場権となった。シーズン最後の大会となるインカレは大学生として最初で最後の夢舞台。高確率で決まる3Pで、代々木を沸かせることを誓う。


—インカレ出場おめでとうございます。
「ありがとうございます。昨年度2部に降格してしまったんですけれど、1年間とにかく2部で優勝しようと。チャレンジマッチという挑戦権もあったので、それを目標に1年間やった甲斐がありました。チーム全体の努力のお陰だと思っています」

—4年目で初めてのインカレということで感激もひとしおといった気持ちかと思います。
「これまでの3年間は、最後に2部に落ちたり、チャレンジマッチに負けたりして苦しい思いをしてきたんですけれど、そこで自分は折れるんじゃなくて、チームに頑張ろうと言い続けて、それがこうして結果として表れたことは本当に感激しています」

—今日の試合ですが、出だしは悪かったですよね。
「そうですね。個人的にも出だしは悪かったんですけれど、自分が得意とするプレーは3Pなので、そこで自分がプレーを変えてしまったら、自分がこの1年間貫いてきたものが曲がってしまうことになると思うので、自分が得意なプレーで、打てるところはしっかり思いっきり打って、最後の勝負どころになったところで決めることが出来たので。調子が上げられたので良かったと思います」

—元々シューターだったんでしょうか。
「元々はそういう訳じゃなかったんですけれど、大学に入ってシュートが多くなりました。どっちかって言うと、シュートは好きなタイプですね。関大に入ってすぐに、自分が空いているポジションを任せてもらえたので、4年間が今に活きていると思います」

—2Qに流れを掴みましたが、リバウンドが改善できたのが大きかったように思います。
「そうですね。2部でも産大(大阪産業大)も大教(大阪教育大)もデカいんですけれど、僕たちは190センチ台が一人と、控えからも一人出てくるだけの中でもしっかりボックスアウトをして。人数をかければリバウンドはそこまで負けないということをしっかり意識づけしてやってきたので、産大戦でしっかり意識づけしたことが、この立命戦にも続けられたのかなと思います」

—インカレが決まりましたが、大会のイメージは何かありますか。
「関西の5位で出るので、相手は関東の1位だったりすると思うんですけれど、代々木でできるということにしっかり誇りを持って。自分たちが勝利して掴んだインカレへの挑戦権なので、どんな雰囲気なのかは全然分からないですけれど、しっかり自信を持って今日のようなプレーができたら良いなと思います」

—高校時代(東海大三)以来の全国大会ですね。
「4年目にして初めて行けたので、どんな雰囲気か分からないですけれど、インカレが自分の引退試合になると思うので、しっかりこの4年間やってきたことを120パーセント出すことを意識して。思い切り良くやっていきたいと思います」

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「自分がしっかり声を出して、少しでもプラスになれば」
忘れ物を取り戻すための1年をここからスタートさせる

◆#5岸本祐也(立命館大・3年・PG)
151021KISHIMOTO.jpg収穫と反省。リーグ戦からスタメン起用されたというが、岸本としてもチームとしても、その二言と浮沈に揺れた2か月間だった。しかし、プレー中の表情通り、負けん気の強さは人一倍。その気持ちが苦しい場面でもチームを奮い立たせてきた。自身にとって内容の濃いシーズンは一旦幕引きとなるが、最後の年は是が非でもインカレ出場にかける。


—今シーズンを振り返っていかがでしたか。難しい質問だと思いますが。
「個人的にはリーグ戦で初めてスタメンになって。初戦は難しいな、と。チームも上手くまとまっていなかったですし。中盤の経大戦あたりからチームとして機能し始めましたし、その辺からシュートもコントロールも上手くできてきたかなと思いました」

—リーグ戦ではそこから波に乗りましたね。
「そうですね。3連勝して、そこでは良いゲームができたかなと思います」

—ただ、その勢いが続かなかったのがまず痛かったと思います。
「そうですね。留学生がいるチームに対して、ディフェンスだったりオフェンスだったりが、練習はしてきたんですけれど実践が上手くいかなかったかな、というのが率直な感想ですね」

—リーグ最終日に京都産業大に順位が入れ替わり、チャレンジマッチ行きとなりました。その時は「仕方ない」とすぐに切り替えられたのか、それとも気落ちした部分を感じたのか、どちらでしたか。
「他力本願な部分があったので、みんな口では切り替えようと言っていたんですけれど、心の中ではキツいなというのはありました。気持ちを切り替えろと言っても試合は2日後だったので、準備期間も気持ちの切り替えも無くて、芦屋大戦も内容が悪かったです。チャレンジマッチ2戦を通じてもあまり良い出来ではなかったなと思います」

—決勝では1Qは良かったですがその後崩れる形になりました。どういう部分が良くなかったと感じましたか。
「オフェンスのターンオーバーが出始めて、それに対して関大の外の確率が高かったので。3Pをどう止めるかで、向こうも4アウトの形だったので、逆にミスマッチができた部分で、ディフェンスで対応することができなくて2Qの点差になって。3Qもずるずると向こうの流れで全部速攻から3Pという形だったので、内容としては完敗でしたね」

—それでも4Qは執念を感じました。
「ファウルゲームをして、途中に10点近くまで詰めたんですけれど、あと一歩のところでなかなか足が動かなかったですし……一番悔しい試合です」

—このリーグからスタメンに入ったことで、一番勉強になったことは何でしょうか。
「ガードなのでそれぞれの良さを引き出すことが結構難しいなと感じました。各々良いところがあるんですけれど、悪い部分も考慮しながらオフェンスを組み立てていったりとか、体力面とか、気持ちの入り方だったり。本当に色んなことを考えながらオフェンスを組み立てていくというのが勉強になりました」

—リーグ序盤からそれほど悪くなかったように思いますが。
「いや、個人的には最初の2試合は全然ダメでした。シュートも本当に入らなかったですし。監督からも打っても良いと言われているので積極的に打とうと思っていたんですけれど、立命館はオフェンスが課題だなと。点が全然伸びないので。来年はそこをしっかり課題としてやっていきたいです」

—3年生ですが、かなり声を出してチームをまとめようという姿勢が見えますね。
「ガードというポジションなのもありますけれど、元から自分の長所はそこであると思っていますし、監督もそういう風に思って出してくれているので。4回生もプレーで示すタイプが多いので、自分がしっかり声を出して、それが少しでもプラスになれば良いと思っています」

—まだあまりイメージも無いと思いますが、来年は最上級生です。どのような一年にしたいですか。
「やはりチャレンジマッチの一戦は大きいです。リーグ戦に関しては、一戦一戦が大事になってくるかなと。最初の流科大戦を落としていなかったら最終的にあんなことになっていなかったかなと思いますし。来年はメンバーが変わるし、シーズンが始まってからしっかりチーム作りをしていきたいです。本当にインカレに出ないとダメだと感じたので、上位リーグに入って落としてはいけない試合もあると思うので、しっかり戦っていきたいなと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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