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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.10.27 (Tue)

【2015関西リーグ1部】終盤戦レポート(10/10〜10/18)

【2015関西リーグ1部】終盤戦レポート(10/10〜10/18)

各チームそれぞれの目標を目指した関西リーグが閉幕
優勝・インカレ出場・残留のいずれの争いも最終日に決着


151018SOW_YVES.jpg 2か月にわたって行われた関西リーグ1部も、2次リーグが終了し全日程を消化した。多くのチームが優勝、そしてインカレ出場をかけて争われる大会は、2次リーグ以降に入るとどうしてもそちらの争いが展開される上位リーグに目を奪われがちである。実際に今年のリーグは、優勝チームもさることながら、確実にインカレ出場が果たせる4位のチームも最終日まで確定せず、最後まで全ての試合が白熱の様相を呈した。

 しかし、1次リーグ終了時点で夢断たれる悔しさを振り払い、残留という目標にかける非情な戦いも同時に展開される下位リーグも、最終日まで残留チームが確定しない大混戦にもつれ込んだ。上位と下位、それぞれの2次リーグを総括する。

写真:最終試合は近畿大と天理大による優勝決定戦。ソウとイビスのゴール下の攻防は見応えがあった。


【2次リーグ総括】
近畿大が念願の全勝優勝&関西三冠を達成
京都産業大は逆転でインカレ出場権を掴む

 
 上位リーグの最大の注目点は、まず何と言ってもインカレでのシードもかかるタイトルレースだ。

151018FUJITA_SOW.jpg 1次リーグを全勝で終えた近畿大、そしてそれを追う天理大大阪学院大にも可能性のあったこの争いから、最初に脱落する形となってしまったのは大阪学院大。2次リーグ2日目に設定された近畿大との直接対決に勝てばライバルを混沌の状況に引きずり込めたが、泣き所のインサイドで劣勢となっただけでなく、外回りでのミスも目立ち71−87で及ばなかった。この時点で優勝の可能性が消えてしまった影響か、結局その後は白星を挙げられず。それでも能力の高い上級生はもちろん、試合を重ねるごとに下級生にも成長が感じられた大会だった。

 可能性の残された近畿大と天理大。2次リーグでは時に危ない試合がありながらもともに白星を重ねていき、最終日の直接対決が事実上の優勝決定戦となった。関西1位をかけた決戦は、序盤から近畿大がラッシュを見せて1Qで14点のリード。これが効いて前半は近畿大が主導権を握ったまま終える。だが天理大にも意地がある。#15イビス(3年・C)のローポストが効いて得点を重ね、俄に詰め寄る。#24佐々木(1年・SG・豊浦)のシュートが決まって5分を残して同点に戻すことに成功。一気に逆転したい天理大だが、近畿大は#5山本(4年・PF)のリバウンドから得点。互いにファウルが込んだ状況でフリースロー率を上げられない天理大をよそに、近畿大は#9渡邊(4年・PF)がしっかりと決め続けて僅かなリードを維持した。最後は再度1点差となったが、#33藤田(4年・SF)ががっちりボールを押さえるとタイムアップ。57−56で制した近畿大が、リーグ全勝での関西三冠を果たした。

 以前はどうしてもソウ中心のチームと見られた近畿大。だが、その同級生の藤田、室垣といった面々が着実な成長を示してきた。互いに切磋琢磨し、4年生となった今年はプレー面も精神面も安定感が際立ち、ひと際まとまりの取れたチームとなった。関西三冠は昨年に続くものだが、今年はリーグ戦全勝というこれまでにない成績を達成。これまでとは違った優勝の味に、中心選手がこぼれる涙を拭く姿があった。

151018TENRI_HATAMOTO.jpg 天理大は、その近畿大にあと一歩及ばなかった。4年生を中心に悔しい表情は拭えなかったが、これまでのフォーメーション一辺倒ではなく、幡本から繰り出される長短のパスは、これまでの天理大にはなかった新たなバスケットの萌芽を感じさせるものだった。3年生以下にも有望な選手が揃うチームだけに、ここからひと味違った天理大が披露されるかに期待したい。

 上位リーグでは、インカレ枠を巡る争いも予断を許さなかった。今年の関西のインカレ出場枠は5つ。リーグ5位の場合はその時点ではインカレ出場を決められず、チャレンジマッチでの争いに委ねられる。京都産業大立命館大によるマッチレースとなったこの争いは、直接対決では立命館大が勝利。これにより2チーム同勝ち点となったが、この場合は2次リーグの直接対決の結果が順位決定要素となる。このため立命館大が優位な状況となってひと足先に全日程を終えた。だが、京都産業大がなんと最終戦で大阪学院大に勝利。前半リードから後半は大阪学院大に迫られクロスゲームを強いられたが、意地を見せてまんまと逃げ切りに成功。これによりギリギリで4位に浮上した京都産業大はインカレ出場を確定させた。そして同時に、立命館大は過酷なチャレンジマッチを戦うこととなった。

写真上:最後は僅か1点差ながら長年のライバルを退け全勝優勝を達成した近畿大。藤田とソウ、殊勲の両名ががっちりと抱き合った。
写真下:タイトルに届かなかった天理大だったが、幡本のプレーはチームの新たな可能性を感じさせた。


最終日まで残留が争われた下位リーグ
関西学院大と大阪体育大が最低目標を果たす


151018OSAKATAIIKU.jpg 上位リーグ以上に苛烈に争われたのが下位リーグだった。5チーム中、最も厳しい状況に立たされていた流通科学大は大会残り2日を残してあえなく10位自動降格が決定。噛み合った時のブレイクの鋭さは目を見張るものがあるが、次第に苦しいチーム状況に置かれ良さがなかなか発揮できなかった。一方、他の4チームは激しく星を潰し合い、いずれも残留(6、7位)と入替戦(8、9位)、どちらの可能性をも残して最終日を迎える大混戦となった。

 最終日にまず行われた同志社大大阪体育大のゲームは、負けた方が入替戦行きの決まってしまう過酷な対戦だった。勝てば無条件で残留となる同志社大のアウトサイドがことごとく決まり、3Qに一旦は二桁点差。しかし、大阪体育大の2年生コンビがここから覚醒。#23内藤(2年・PF)、#20岸田(2年・PG)の両名とも3Pやカットインで魅せ、最終盤に逆転。結局 で大阪体育大に軍配が上がり、同志社大は9位が確定。勝利した大阪体育大は、直後の大阪経済大と関西学院大の試合の結果待ちとなった。

 2次リーグでの大阪体育大との直接対決を制している関係上、大阪体育大の勝利により残留を確定させた関西学院大。ともすれば安堵感で試合に集中できないことも想定されたが、それを感じさせない内容を示した。

写真:劇的な逆転勝利を果たし、この直後の試合結果により残留を決めた大阪体育大。3年生以下がほとんどのメンバーが、関西随一の応援に応えた。

※天理大・川田選手、大阪学院大・若槻選手、京都産業大・大西選手のインタビュー、関西学院大・渡邉選手、大阪体育大・内藤選手のコメントは「続きを読む」へ。
※近畿大のインタビュー、チャレンジマッチのレポートは別途掲載します。



[続きを読む]

【INTERVIEW】

「自分たちのスタイルでやれば良いところまで行ける」
あと一歩及ばなかった関西の頂点、インカレで巻き返せるか

◆#56川田稜介(天理大・4年・C)
151018TENRI_KAWADA.jpg過去のリーグ戦では取りこぼしもあり、昨年はインカレ出場をも逃した天理大。今年は勝ちきる強さを発揮し、タイトルは手の届くところまでチャンスが迫っていた。しかし、僅かな差で及ばず肩を落とした。下級生が主体のチームにあっては黒子的な役目の選手だが、イビス(#6)あるいはサイモン(#15)とともに安定してゴール下を下支えしたことが、盤石のインサイドの構築には欠かせなかったことも忘れてはいけない。インカレは2年前の8位が自身の最高位。挽回のためのラストチャンスに全てをかける。


—今日の試合ですが、勝ちは目前という内容でした。何が勝負を分けたのでしょうか。
「最後にほとんど追いついた場面で4回生がしっかりできなかったことと、やっぱり最後のメンバーは若いメンバーだったので、それで4回生が意地を見せられなかったのかなと思いますね。得点が取れるところ、自分たちのストロングポイントがインサイドなので、そこできっちり攻めることが自分たちの形なんですけれど、それが最後まで徹底できなかったかなと思います」

—川田選手自身もそこでの役割はあるかと思いますが、その点の出来はいかがだったでしょうか。
「いや、もう全然です(苦笑)。自分がテンパってテンパって、自分のプレーはできていなかったと思います」

—下級生の頃からも出番は得ていて、慣れている部分はあったと思いますが。
「自分は昔からディフェンスの部分で試合に出られていたんですけれど、オフェンスでも活躍しなきゃいけないとは思っていて。でもやっぱり上手くいかなくて、ずるずるいってしまいました」

—とはいえプラスの部分もあったリーグ戦でした。過去は取りこぼしも多かったですが、今年は近畿大を除けば全勝です。
「そうですね。近大戦以外だったら自分たちのボールを繋ぐプレーができていたんですけれど、ただ近大には大きい選手がいるので、そこでなかなかそれを徹底出来なかった部分があると思います。下級生がシュートを打つことが多いんですが、どのチームも段々自分たちのやり方を分かってきていて、最初は思い切ってプレー出来たんですが、最後はそれを出すのが難しかったと思います」

—インカレに向けては、その部分を出していくかが大事になります。
「技術的には全然劣っていないと思うんですけれど、最後まで徹底できるか。気持ちの部分が鍵だと思います。自分たちは他の大学とはプレースタイルが違うので、相手を戸惑わせることはできると思います。とにかく自分たちのスタイルでやれば、良いところまで行けるとは思っています」

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「もっと質の良いディフェンス、ブレイクを」
残り僅かな期間も『打倒関東』のために尽くす

◆#25若槻拓也(大阪学院大・4年・主将・PG)
151018OSAKAGAKUIN_WAKATSUKI.jpg同級生とともに最高学年に到達して迎えたリーグ戦は3位という結果に終わった。豪華なアウトサイド陣を擁して優勝を目指したが、さすがにインサイドの弱さを埋めるまでに至らなかった。残された大会は、これまで突破できていない関東の壁が待つインカレのみとなった。今年こその思いは合田同様に強い。大阪学院大の名前を、代々木のコートで少しでも多くコールさせられるか。


—3位という結果でした。どのように受け止めていますか。
「みんなで頑張った結果なんで、昨日天理に勝ったら2位になっていた可能性もあったんですけれど……。でも、もっと上を目指せたなと思いますね」

—近畿大、天理大に及ばなかったですが、改めて何が足りなかったと思いますか。
「やっぱインサイドですね。リバウンドです(苦笑)。誰がどう見てもインサイドの部分でやられているんで。仕方ない部分もあるんですけれど、ただインカレでは仕方ないとは言えません。関西から勝っていかんと意味がないので」

—澤邉選手(#7)が4番ポジションでのプレーでしたが、どこか彼が窮屈そうにプレーをしているようにも見えました。
「最初に京産とやった時に結構噛み合って、澤邉が4番でやっていても良い時と悪い時があるんで……何とも言えないです」

—一方でインサイドでは山中選手(#13)の成長が見えました。2年生の吉川選手(#33)も自信を深めている様子です。
「そうですね。他のチームにない良いところを持っているので、それを活かしていかないと上には上がっていけないと思うし、調整してやっていけたらなと思います」

—取りこぼしを抑えたことも、大きくは崩れなかったポイントかと思います。
「はい、それが一番デカいですね。取りこぼしがなかったことでこの順位にいられるのかなと。みんなもそれを分かっているので、少なくとも近大、天理以外には絶対に勝ちきろうとは言っていて。そこは良かった点かなと思います」

—インカレまで1か月ありますが、どのように調整していきたいですか。
「1か月では急にチームをガラッとは変えられないので、春から走ることとディフェンスをやってきたので、それを継続して。もっと質の良いディフェンスだったりブレイクだったりを作っていきたいです」

—その走ることですが、リーグでの出来はいかがだったでしょうか。
「それはできてたと思います。それも3位という結果に繋がっていると思うんで。そこはプラスに取って良いと思います」

—合田選手(#20)は今年こそインカレで関東に勝ちたいと話していました。
「はい、それはみんな思ってることです(笑)。彼は春前にユニバ合宿で関東の選手ともやっているので、自信もついてると思います」

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「やるべきことを見つめ直してやっていくだけ」
あと一歩の厳しさを忘れず、研鑽を続ける

◆#37大西孝信(京都産業大・4年・PG)
151018KYOSAN_ONISHI.jpg派手さは無いが、堅実かつ安定したプレーで京都産業大のオフェンスを組み立ててきた。逆転でインカレ出場権を手にしたことには安堵の表情を覗かせつつ、チームの調子が安定しない難しい課題の解決は持ち越し状態にある。悪い状態でインカレに臨めば、結果は明らか。悔いなく最終学年を終えるために、甘さを捨てて東京に乗り込む。


—リーグ戦4位でしたが、内容的にはいかがでしたか。
「最終的には4位だったんですけれど、出だしで2敗してこれはヤバいなということで、チームでミーティングをして。そこから盛り返すようになって、全体的に良くなっていったんですけれど、調子の善し悪しがはっきりし過ぎてて。良い時は勝つんですけれど、あかん時はボロ負けする、みたいに」

—大西選手個人では、なぜそうなってしまったと感じていますか。
「監督からはこれをやろう、と言われているんですけれど、それが徹底できていなかったりとか、そういう細かいところでもう一歩詰め切れずに、これでいいやろ、といった感じでやってしまって。それが試合の最後の大事なところで出たりとかして、それが重なって負けてしまったのかなと思います」

—ただ、最後に接戦で大阪学院大を破ったことは大きかったですね。
「今日くらいやろうと言われたことを徹底できたら、うちはインサイドが高いので、そこの強みも活かしてやっていけたらいけると思うんですけどね」

—インカレに向けた手応えのようなものは、現時点では感じていますか。
「僕らはまだまだです。相手がどうこうよりも、僕たちは自分たちのやることを徹底できないと弱いので、自分たちでやらなければならないことを見つめ直してやっていくだけです」

—ということは、インカレのイメージはまだできていない?まだ出場が決まったばかりですが。
「そうですね。まだ4年間で2回目なので。楽しみな部分があるんですけれど、関東は強いので向かっていく気持ちは忘れずに頑張りたいです」

—京都産業大というと、このリーグ戦は高田選手(#3)が1年生ながら活躍が光りましたね。
「すごいやつが入ってくるという話になってて。実際に凄くて、まだ1年生なんですけれど、あいつに助けられた部分もすごくあって、あいつがミスをしても周りは4年だけなので、こっちが助けることもあって。お互いに助け合って、良いバランスが取れてたなと思います」


【COMMENT】

「この悔しい思いをどう活かすかが自分の課題」
◆#7渡邊翔太(関西学院大・4年・主将・PG)
151018KWANGAKU_WATANABE.jpg「僕たちの目標は関西で優勝することやったし、春も2位(関西トーナメント)、3位(西日本インカレ)やったんで、結果の面では全然納得がいっていないというのが正直なところです。リーグの前半でみんなが思い切ってプレーできていなかったし、どこかしらみんなが何か考え過ぎながらで、それをずるずる引っ張ってしまって、そのまま1次リーグを終えてしまったというのはありますね。2次リーグで同志社に負けた辺りから本当の意味でチームになれたのかなと、プレーしながらでも思いましたし、応援とかベンチの雰囲気を見てもそれは見て取れました。前半戦は個人、個人として頑張ってしまったから良くなかったのかなと思いますね。今年が一番勉強させられたというか、今年はインカレにも行って自分の中では一番楽しい一年になるかなと思っていて、そういう目標もあったんですけれど、6位という形で終わって。でも、人生でこんなに悔しいことそんなにないと思うし、これをどう活かしていくかがこれからの自分の課題だと思います。まだオールジャパンの予選があるので、後輩たちに良いものを残して終わりたいです」

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「何としても残留したかった。ほっとしている」
◆#23内藤健太(大阪体育大・2年・PF)
151018OSAKATAIIKU_NAITO.jpg「去年上がってきたばかりだったので、何としても1部残留したかったので、残留できてほっとしています。4回生が少ないのは大変でしたが、下級生でコミュニケーションを取れたのはすごく良かったし、応援席で4回生がとても盛り上げてくれていたので、4回生がいないから不安ということはなかったですね。1部はリバウンドやルーズボールとか、そういった球際の強さが全く違ったので、最初はそれについていくのがやっとやったんですけれど、最後はそれにも慣れて、試合にも多く勝つことができたので良かったです。ケガもありましたが、自分自身も調子が良くなかったので、その時にケガをしてしまって落ち込む部分もありましたけど、逆に次に復帰した時に気持ちを入れ替えて挑むことができたので、そういう意味ではケガをしたこともリフレッシュができて良かったなと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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