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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.10.24 (Sat)

【2015リーグ1部】10/18レポート(第14戦)

拓殖大は危ういながらも首位を守り次週が頂上決戦
慶應大は多くの観客の声援を受けてホームで勝利


 優勝争いと順位争いが例年とは異なる状況で進み、先が予測しにくい分、注目を集めている1部リーグ。#2齋藤(2年・PG)が怪我で欠場した明治大専修大80-55と35点差の勝利、前日ホームの慶應大を下して士気の上がった白鴎大東海大と対戦し、87-44のほぼダブルスコアで敗れた。学生チームのこうした予測のつかなさも、リーグを見どころあるものにしている一因となっている。


【4Qで青山学院大が勝負を決める】
151018oosaki.jpg 6勝目をあげ、前方を走る専修大のしっぽをとらえた青山学院大。この日はまだ1勝で苦しい状態にある国士舘大との対戦になったが、3Qまでは苦戦を強いられた。

 国士舘大は、1Qは#32臼井(2年・PF)が活躍が光った。オフェンスリバウンドやポストからの得点を重ねる。1Qは15-14と青山学院大1点のリードとなるが、2Qも差がつかないまま試合が進んだ。どんどん打ってくるタイプの国士舘大がやや得点では先行し、青山学院大は後手にまわるが#24安藤(3年・SF)の2本の3Pもあってリードされた分を取り戻し、2Qは33-33の同点終了。3Qも決めては返す形で差がつかないが、終盤に入り#3大崎(3年・SG)のドライブや#18笠井(4年・PG)のシュートで青学大がリードした。だが、国士舘大も#23寺田(4年・SF)や#15下(1年・PG・PG)といったシュートの上手い選手に加えてベンチスタートの#88板垣(3年・PF)も得点に絡んで追い上げ、49-48と青学大1点リードで4Qへ。

 4Q途中まで勝負は互角。流れを変えたのは残り5分の#24安藤の3Pだった。これに続いて#11田中(4年・PF)が中で得点し、#18笠井も攻めてフリースローをもらう一方、国士舘大の攻撃は単調となりシュートが決まらず差が開いた。青山学院大がこのリードを守りきり73-59でフィニッシュ。青山学院大はこれで7勝7敗として専修大に勝敗で追いついた。

写真:ドライブに行く青山学院大・大崎。


【アグレッシブに攻め続けた慶應大がホームで勝利】
151018oomoto.jpg 前日の白鴎大戦ではホームで苦い敗戦をしてしまった慶應義塾大。この日の相手は練習場所にしている法政二高が2駅隣にあり、普段からも選手間では交流が深い法政大となった。法政大からもチアが駆けつけ、前日より観客も一層増えて客席をホームの紺色に染める、華やかな中での試合となった。

 立ち上がりは法政大が#67佐藤(3年・PG)のアウトサイドがよく決まり、慶應大はアーリーオフェンスでゲームのスピードを上げ、速攻が続く展開。#4福元(4年・PG)が3連続得点でホームを盛り上げる一方、法政大は#16沼田(4年・C)や#12柳川(1年・PF)がオフェンスリバウンドを拾ってつなげると、#14植村(2年・PG)の3Pも決まった。一方慶應大も#21鳥羽(1年・G・福大大濠)が終盤に2本の3Pを決めて1Qは22-25と法政大リードのハイスコアな立ち上がりになった。

 2Q、法政大は得点が止まりがちになる。慶應大も1Qほどの勢いはないが残り3分に#5大元から#4福元への3Pのアシストが決まり、次いで#4福元が得たフリースローを決めてここで慶應大が追いつき同点。法政大は#16沼田のバスケットカウントで返すが、慶應大は最後に#13西戸(3年・G)の3Pもあって41-37と逆転して前半を終えた。

151018numata.jpg 3Qは立ち上がりこそ法政大#67佐藤の3Pが決まったが、慶應大はここから#5大元の4連続得点で10点を稼ぐと#7黒木(4年・CF)もこれに続き55-40と15点のリードに成功。しかし主力を休ませている間に法政大が#16沼田を中心に盛り返し、59-51で3Qを終える。しかしそれでも4Qは慶應大の勢いが勝った。約10点のリードを保ってゲームを進め、法政大は慶應大のターンオーバーから#16沼田が何度も得点を重ねるものの、追いつくことはできずに73-66。慶應大が見事ホームで勝利を飾った。

写真上:大元は積極的にペイント内に攻めて23点。後半の3Pはチームを載せた。
写真下:法政大は沼田が29点18リバウンドと気を吐いたが、慶應大の勢いの前に届かず。

※慶應大・福元選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【GAME REPORT】
勝負どころでシュートが決まった拓殖大が
筑波大を振り切り首位を死守


151018narita.jpg 首位を守る拓殖大は、4敗はしたものの実力的には十分なものを持つ筑波大の挑戦を受けた。

 立ち上がりは筑波大#46生原(3年・PG)のシュートが3連続で決まり、#17杉浦(2年・PF)の速攻も出て筑波大がリード。拓殖大は#23バンバ(3年・C)が思ったように中では攻められず、外を打っていくがこれも入らない。さらにはテクニカルもあってあまり流れは良くない。筑波大は#16小松(4年・SG)の2本の3Pもあって良い流れを維持するが、拓殖大も#99赤石(4年・PF)がルーズボールに飛び込むなど、気持ちの見えるプレーを続けた。1Qは18-11と筑波大がリードするが、その流れは2Qも続く。筑波大は#46生原が3Pのファウルをもらってこれをすべて沈め、#6馬場(2年・SF)のジャンパー、#92村越(4年・PF)の速攻も決まった。拓殖大は2Q頭に#39成田の1本目の3Pが決まると、#29岩田(4年・PF)、#13阿部(2年・SG)も粘り強くゴールを狙う。さらに残り3分で#99赤石の3Pが2連続で決まり、同点に追いついた。筑波大はすぐさま#92村越が連続で返して再度逆転し、33-29と筑波大4点リードで前半を終えた。

151018ikuhara.jpg 3Q立ち上がり、拓殖大は#39成田の3Pが決まったがその後は3本連続で落ちて筑波大にチャンスを与えてしまう。#23バンバもオフェンスファウルで3つ目を吹かれ、今ひとつのところで追いつききれないが、ここでも#99赤石が反撃の口火を切った。残り6分、3本目の3Pが決まり再び同点にすると、#39成田がペイント内にドライブし逆転。一方の筑波大はファウルやリバウンドを取れずに残り8分から3分まで5分間無得点。拓殖大は#99赤石が4本目の3Pを沈めると#13阿部の3Pも決まり一気に10点のリードを獲得。3Qは45-55と拓殖大がリードして終えた。

 4Q、筑波大は#76寺部(3年・F)、#16小松らの得点で追い上げ、#46生原のバスケットカウントに#6馬場のダンクシュートで再び流れを取り戻すと、拓殖大が#99赤石が足を痛めてベンチに下がるのを尻目に、#92村越のシュートで逆転に成功する。試合時間は残り3分半。この流れを維持すれば勝機が見えたが、ここで#39成田「一番デカかった」という、この試合外の当たりが0だった#23バンバの3Pが決まると、速攻から#0岡本(4年・PG)が決めて再び拓殖大の流れに。筑波大はプレシを仕掛けて粘るが、逆にファウルが続いて得点にはつながらず。そのまま拓殖大が逃げ切り、何度も攻防が入れ替わった試合を63-72で仕留めた。

151018takushoku.jpg 前の週の捻挫の影響で土曜日はプレイングタイムを敢えて少なくしていた成田は、この日は38分の出場で23点のチームハイ。攻撃の突破口を開くには絶対に必要であり、万全ではない中で見事その役目を果たした。次週の東海大戦に向けて「何年ぶりだかわからないけど、優勝できるチャンス。絶対に勝ちたい」と意気込んだ。筑波大は満田の欠場が続いており痛いところだが、得点がストップする悪いクセが出てしまった。

写真上:前半は痛みがあってディフェンスも踏ん張れなかったというが、後半はそれも忘れていたという成田。それでも見事な活躍を見せた。
写真中:筑波大は生原が得点をリードした。
写真下:拓殖大は成田、赤石、そして阿部も良い仕事をした。バンバが14点と得点が少なめだったにもかかわらず勝利したのは大きい。



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【INTERVIEW】

「東海の時代は終わりにする」
優勝に向けて強い意志で臨む

◆#99赤石遼介(拓殖大・4年・PF)
151018akaishi.jpg3Pを4/5の確率で沈め、この試合チームハイを記録した成田とともに苦しい展開を救った。自分にできることは何か、をそれぞれ実践しているのが今の拓殖大の強さだ。バンバが攻守ともに大きな存在であるのは間違いないが、メンバーひとりひとりが仕事をこなしていることこそ、今の地位を保っている理由だ。次週は東海大との大一番。力強い言葉を現実にできるかどうか、最高の戦いを期待したい。


—強敵の筑波大相手ということで、プレッシャーのかかる試合でしたが、前半はあまりうまくやれませんでしたね。
「自分たちのリズムでオフェンスができていませんでした。ディフェンスはできてもオフェンスができなくて、自分たちのバスケットができなくて前半はああいう形で折り返してしまいました」

—相手も押さえるところを押さえにきていましたね。
「そうですね。バンバ(#23)のところを狙ってなかなか中でやらせないようにしていたし、成田(#39)のところも守られていました。でもそこは自分とかが空いたら積極的にシュートを狙うように心がけて。バンバが中でやれないなら自分がやれるように、サポートを考えていました。岩田(#29)も頑張ってくれていたし、自分も頑張れたらバンバの負担がなくなるのかなと思います」

—流れを好転させる意味では赤石選手の3Pが良かったですね。
「昨日は本当に不調で入らなくて、池内さんには入らなくても積極的に打つしかないよ、と言われていました。打っていれば入ると言ってくれて。そういう気持ちで後半はいい感じで入りました。ちょっとここしばらく入らなくてどうしようかなと思っていましたが、まず自分のプレーをやればいい結果につながるかなと。シュートがすべてじゃなくリバウンドとか身体を張った献身的なプレーで貢献できればいいかなと思ってます」

—点はそういう風に取れて良かったのですが、後半少し大事な場面でリバウンドを見ているのが気になりました。
「そうなんです、ああいうところなんですよね。バンバだけが頑張るんじゃなくて、はねたボールは自分たちが頑張らなないと。筑波は大きいし次の東海大もそうなんですけど、セカンドチャンスを与えたらみんなうまいし、簡単に点を取られてしまうのでそこは修正していきたいですね」

—来週は東海大戦ですね。
「勝ちたいです。絶対に勝ちます。東海の時代は終わりにします。今年はうちがもらいます」

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「ここまでの戦いには責任を感じている」
主将として司令塔としてチームを導く責任感

◆#4福元直人(慶應義塾大・4年・主将・PG)
151018fukumoto.jpgホームゲームは1勝1敗で終えたが、まだ下位で苦しい戦いが続いている慶應大。福元はアシストではリーグトップ、2位以下を引き離して独走しており、ゲームを作る能力は高くチームの要として欠かせない存在だ。しかしだからこそ、僅差で負けている試合が続く現状には責任も感じている。とはいえ、毎試合ほぼ40分奮闘する姿からは全力投球している様子が伝わってくる。残り4試合、その献身を結果に変えることができるかどうか、今がまさに正念場だ。


—まずは試合を振り返って。昨日の負けがあってから精神的にも難しかったのでは。
「そうですね。だからこそ僕自身は気持ちでしかプレーしていなくて。今日は後輩のために、来年もう一度ここでやってほしいという思いがあるので、その気持ちだけでした。プレー的には、負ける試合は止まってしまうことが多いし、オフェンスもディフェンスも停滞してしまうので、そうならないように最初の1分から常にゴールにアタックし、ディフェンスがボールを取りにいくというのを貫こうと全員で決めてやりました」

—それは昨日を反省してということですか?
「昨日もそういう話はしていたんですけど、なんだか暗くなると停滞してしまって。セットのときのうちのシュート成功率が悪いとわかっているのにそうなってしまう。解決するにはもう気持ちでそれを意識し続けるしかありません。わかった上でもう一度意識しようと」

—最初から強く行った試合は負けていないですよね。
「そうなんです。受けに回った試合は負けているし、流れはどうにしろ40分通して攻めているときは勝っているので、そこをあと4試合と、インカレまでにどうできるのかは課題かなと思います」

—惜しい試合が続いていますが、どうしてこうなってしまうというのは?
「やっぱり試合の最後、残り3分の戦い方が本当に未熟で、僕は本当にすごく責任を感じています。筑波戦も昨日の白鴎大戦も本当に最後のワンプレーでミスしたことが勝敗を左右している。そこを疲れた中でどれだけ思考を停止せず身体を動かせるかをどうにか浸透させないといけない。やっぱり負けた原因はそこだと思うし、責任も感じています」

—ひとりがボールを持っている時間が長いのが気になりますね。
「そうですね。そこでスティールされたりもしています。今日はほぼアーリーで攻めて、ほかにはパッシングぐらいでした。そうするうちは競るにしても自分たちのバスケにできるのかなとは思います」

—失点は増えますが、その方が慶應大らしいバスケットではありますね。
「でも2巡目に入って失点は押さえられていて、1巡目の反省はできています。あとはボールをどれだけ回して得点をどれだけ取れるかを突き詰めれば、従来のうちらしさを追求できるのかなと思います」

—話は変わって、ホームゲームはこの2日間のためにみんなで準備をしてきたわけですが。早慶戦ともまた違う空間でしたね。
「また違った楽しさもありました。早慶戦はめちゃめちゃ緊張してしまってパスミスからのチャージだったんですが、今回は観客の顔を見ながらできるぐらいの余裕はありました。だから楽しめましたね。運営してくれた同期や後輩、OBが毎晩遅くまで働いてくれていたのは知っていたので、2連勝したいところだったんですが。でもそういう人たちのおかげで感謝して楽しめた貴重な2試合でした」

—準備は主にスタッフだけで、選手は関わっていないのでしょうか?
「山﨑(学生代表)とか、運営委員が主にやってくれて、プレイヤーは友達に声をかけているとか集客の手伝いですね。実際のマネージメントは運営スタッフがやってくれていました」

—早慶戦といえばみんな「行くのは当たり前」という感覚がある大学かと思いますが、このホームゲームはいかがでしたか?
「スポーツ観戦においてはかなり見る文化があるので、『行く行く』という感じで反応はすごく良かったです。ただ、今の時期はほかの部の試合も多いのでそこは課題ですね。これが続いて良くなっていけばと思います。来年は気楽に見たいですね(笑)」

—リーグ戦もあと2週です。
「幸いにうちは怪我人が出ていないのが本当に救いなので、チームとして頑張りたいと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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