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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.10.17 (Sat)

【2015リーグ戦1部】10/11レポート(第12戦)

拓殖大が国士舘大に逆転勝利で首位を守る
中盤〜下位には4勝で3チームが並ぶ

151011tongu.jpg 大きな動きはないものの、第11戦に続きこの第12戦も大小の怪我人が目立つことになった。専修大を攻守で引っ張る渡辺が12戦は欠場。拓殖大のバンバや白鴎大のジャニとリバウンド王争いをしていたが、それもここで勝負は一旦ストップになる。拓殖大の赤石、明治大の伊澤や吉川も試合中に足を痛めるなど、怪我が相次いでいる。重症でなければ騙し騙しやり続ける選手もいるが、2か月の長丁場とはそうしたコンディションとの戦いでもあることを如実に感じる時期に入っている。


 3勝目をあげて下位から盛り返している白鴎大法政大と対戦。一方の法政大は#24加藤(4年・GF)を今週も欠いており、得点面では苦しいところ。互いに大量得点するチームではなく、1Qは12-15とゆるやかに立ち上がるが、2Qになり白鴎大は#12川邊(3年・PF)の3Pも決まっていく。法政大は#7藤井(3年・SG)のシュートや#16沼田(4年・C)の速攻なども出るが、前半は白鴎大の4点リード。後半3Q、白鴎大は#7米村(4年・SG)の3Pで波に乗り、法政大を引き離すと48-70で4勝目を収めた。法政大は得点でも苦しいが、リバウンド数で差をつけられ、追い上げ叶わず。

 主力が3人不在の東海大と、前日の試合で負傷した#6渡辺(3年・PF)が欠場となり#24田代(4年・PF)とともに2名不在となってしまった専修大。お互いメンバーはいるものの多少苦しい台所事情での戦いとなったが、東海大が1Qから33得点をあげてリードを奪う。2Qこそ9点と失速するものの、専修大もさほど得点を伸ばせず90-72で東海大が勝利した。

写真:東海大は特にインサイドが手薄になってしまっている。頓宮の安定した活躍は必須だ。

※白鴎大・米村選手のインタビューは「続きを読む」へ。



【拓殖大が2桁差を引っくり返し首位を守る】

151011iwata.jpg 前日、東海大を相手に最後まで粘った国士舘大は、1Q序盤から#22原(4年・PG)の3Pが決まる。さらに#66馬(3年・C)、#32臼井(2年・PF)らが拓殖大#23バンバ(3年・C)に簡単にリバウンドを取らせない。途中ベンチテクニカルを取られてしまうも、#23寺田(4年・SF)の得点で仕切り直す。ラスト30秒を切って#15下(1年・PG・浜松開誠館)の3Pシュートも決まり、22-17と先手を取った。2Qも拓殖大のターンオーバーを誘い、#15下の連続得点で29-19とする。一方の拓殖大は#13阿部(2年・市立船橋)が続けてスティールから速攻を繰り出し6点差まで詰める。この後は双方ミスが続く中、拓殖大はラスト3分ノーゴール。その間に国士舘大が39-27とリードを広げて終える。

 3Qは国士舘大が開始から5分間で3P1本に留まるのに対して、拓殖大は#23バンバの1on1や3Pでチャージ。リバウンドにも飛び込んでいき、#13阿部がバスケットカウントにつなげて42-42と振り出しに戻す。一進一退となるが、残り10秒で拓殖大#39成田(3年・SG)がスティールから3Pをねじ込み、51-54とする。成田は4Q早々にも3Pを沈めて拓殖大ペースに。残り5分には54-62まで差をつけるが、ここでその成田が負傷退場するとオフェンスのリズムが崩れてしまう。国士舘大にとってはチャンスだったが、フリースローのミスが響き、3点差までしか追い上げられない。残り45秒、国士舘大の得点源#22原へのパスを拓殖大#13阿部がスティール、レイアップにつなげ67-62として勝負あり。ファールゲームのフリースローも決めた拓殖大が70-62で首位を守った。

 やや危ないように見える試合もあるが、首位を守る拓殖大。池内監督「優勝できたらそれは嬉しいですが、まだまだ簡単には見えてきません。ただ、今年のチームは熱心に練習する、いいチーム」と優勝まだ視野に入っている様子ではない。しかし失点が少ないゲームを続けている内容だけではなく、主将の岡本など、4年生のあり方やチームのまとめ方には信頼を置いている。「やはり学生スポーツは最上級生。最上級生がしっかりしていれば大きく崩れることはありませんし、下級生たちもついてきます」と、チームとしての良さを生かしこのまま走りぬけられるかに注目だ。

写真:拓殖大・岩田は要所でリバウンドに絡み、バンバの負担を軽くしている。

※国士舘大・臼井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【慶應大が後半盛り返して4勝目】

151011oomoto.jpg 1戦目は延長戦で慶應大が勝利した明治大慶應大のカード。明治大が4勝、慶應大が3勝という中盤から下位でやや苦戦の見える両チームだ。1Q、慶應大はシュート精度を欠くがじわじわ調子を上げて1Qは10-15のリード。しかし2Qになると明治大は#2齋藤(2年・PG)のスティールからの速攻や#50伊澤のシュートなどで盛り返し、#32吉川(2年・SG)も当たって逆転。慶應大は明治大のディフェンスに攻めあぐね、2Qわずか9点に終わると28-24と明治大リードで前半を終えた。追う慶應大は3Qに#4福元(4年・PG)や#7黒木(4年・CF)の速攻が生まれ、逆転するが明治大も離れず44-46の慶應大2点リードで4Qに入った。明治大は4年生が奮起し#50伊澤、#55吉本(4年・SG)が好く店を重ねるが、#32吉川、#50伊澤が足を痛めてベンチへ下がると苦しくなった。慶應大はここで#7黒木が奮起。オフェンスリバウンド、ミドルシュートを次々と決めると、残り1分半で#5大元の3Pが決まり流れが慶應大に傾くと、そのまま逃げ切り62-71で勝利。慶應大が昨日わずかのところで逃した4勝目を手に入れた。

写真:3Pの当たりがなかなか来なかった大元だが、最後の勝負どころで決めた。

※明治大・齋藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【筑波大がロースコア勝負を制す】

151011hata.jpg 10月11日時点で1部リーグ3位の筑波大と5位の青山学院大の上位陣同士の対決。昨年度、インカレを制したタレントが揃う筑波大とオフェンス面で課題がある青学との試合は、青学が筑波の個人技をチームでどれだけ守れるか、また得られたオフェンスチャンスをどれだけものにできるかが勝負の分かれ目となるか。

 第1Q、試合開始5分で3-3と両者重い立ち上がりとなる。筑波大が#17杉浦(2年・PF)の3Pとドライブ、#6馬場(2年・PG)の速攻で流れをつくる一方で、青学は中々オフェンスの形をつくることができず、第1Qは6-12と筑波大リードで終える。第2Q、青学は#24安藤(3年・SF)が積極的に1 on 1からジャンプシュートを狙っていくがマークを振り切れず、得点につながらない。途中#18笠井(4年・PG)の好ディフェンスからの速攻が見られたが後が続かず、青学は堪らずにタイムアウトを取る。流れを変えたい青学だが外からの単発のシュートやディフェンスリバウンドが取れない場面が多く見られ、その間に筑波大は#6馬場のダンク、#92村越(4年・PF)のゴール下、#17杉浦の3P、ジャンプシュートで得点を重ね、第2Qは14-28と青学に差をつける。第3Qは両者互角の戦いとなる。青学のルーキーである#32前田(山形南・1年・SF)のジャンプシュート、アシストからの連続6得点により7点差に詰め寄り、青学に良いリズムが生まれる。しかしこれには筑波大#46生原も黙ってはおらず、3P、1 on 1、アシストと9得点に絡む活躍を見せ、再び差を広げる。要所で青学の#24安藤、#18笠井らの好ディフェンスからの得点も見られたが、第3Qは32-46で筑波大リードとなる。第4Q、筑波大が停滞している間に青学は第3Qの勢いをそのままに、#18笠井が積極的に1 on 1を仕掛けてフリースローを獲得していく。しかし最後は前半の差を埋めるまでには至らず、試合は50-58で筑波大が勝利を収めた。

写真:筑波大は新人王の波多の出場機会が増えてきた。手薄な3番ポジションをカバーできるか。



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【INTERVIEW】

「もっと自分の得意とするプレーを」
#22原を継ぐ中核選手となれるか

◆#32臼井弘樹(国士舘大・2年・PF)
151011usui.jpg長野の松本第一高出身。東海大三高に阻まれ自分たちの代での全国出場は叶わなかったが、国士舘大にてそのポテンシャルを開花させつつある。190cmの身長を活かしてインサイドで身体を張ったかと思えば、柔らかいジャンプシュートも見せる。拓殖大戦でも4ブロックショットを記録した。本人は謙遜しがちだが、今後の活躍が期待される。


―前日の東海大戦(64-74で敗戦)からどのように切り替えて臨みましたか?
「小倉監督には『思いきり行け』と指示されていたのもあって、皆どんどんシュートを狙ったり、中に切り込んだりしていきました。それがいい流れにつながったんじゃないかなと思います」

―前半はリバウンドからリズムをつくれたのではないでしょうか。
「そうですね。馬さん(#66)がたくさん取ってくれましたし、外に飛んだボールもガード陣が取りに行ってくれて、そこからブレイクを出せました」

―その中で個人としてはどんなことを意識しましたか?
「今日は全然シュートが入っていなかったので、ディフェンスで貢献しようと。ブロックもできたのでそれはよかったです。また、たとえ調子のよくない日があってもシュートを打っていくという気持ちは変わりません。監督から打てるところで打たないのはだめだと言われていますし、自分でも心がけています。ただ、今日はどうしても入らなかったのが反省点です」

―今日は不本意だったかもしれませんが、ペイントエリアだけでなくアウトサイドでの活躍が光りますね。
「いえ、外はまだまだです。リーグの残りの試合では、もっと自分の得意とするリバウンドなどのプレーを出せたらいいなと思っています」

―リーグ終盤に向けて、チームの雰囲気はどうですか?
「試合に入ったら皆で気持ちを上げていくことができたので、今週の2試合の雰囲気は悪くなかったと思います。あとはシュートが入らない時間帯にどう我慢できるかが課題。それはもう練習して何とかしたいと思います。来週以降も元気よく、国士舘らしくいきたいと思います」

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「まずやるべきことをやらないと」
勝利の前にまず見据えるべきことを大事に

◆#2齋藤拓実(明治大・2年・PG)
151011saito.jpg1対1の上手さと一瞬のスピード、クラッチシュートを決めきる力では1部のガード陣の中でも群を抜いて上手い選手だ。アグレッシブで、得点が欲しいときに確実に点を取ってくれる選手でもある。しかし2年目に入りチームを活かす部分も増えてきた。アシスト数では慶應大の福元、東海大の伊藤に続き第6週を終えた時点で3位。自らも何がチームや勝利に必要かを考えながら、着実な成長を遂げている。


-惜しい試合でした。
「慶應大との試合は今のチーム状況からしたら勝っておきたかったので、負けたのはすごく悔しいです。試合に関してはディフェンスの部分では昨日の試合がひどかったので、チームとしては切り替えてやることができました。でも慶應大のオフェンスの決定力がすごかったというのはありますが、それに対してアジャストしてもっとハードチェックしたりとか、ディフェンスの対応力がなかったなと思います」

-昨日の拓殖大戦ではかなり差がついてしまいました。何が問題だったと思いますか?
「もう自分たちに問題があっとしか言いようがないです。チームがひとつになれていなかったと思います」

-今日は前半はディフェンスも良かったしリードできたのはでは修正できたという点ですね。
「慶應大はオフェンス回数が多いので、できるだけ失点を少なくして相手のペースにさせないようにとしていました。前半の部分ではこっちがあまり早く攻めすぎないようにして相手のオフェンス回数を減らすのを考えてやっていてうまくいきました。でも後半に入ってこっちのオフェンスが詰まったときに難しいシュートを単発で打ってしまって、走られてやられたのが3Qの頭で続いてしまいました。そこでリードを許してしまったのが大きいです」

-齋藤選手はベンチから出てくることが多いですが、どういう点を注意していますか?
「チームの状況を見ながらディフェンスが甘いなと思えばガンガン行きます。ただギャンブル気味なことも多いのでそこは気をつけないとなと思っています。でもオフェンスが詰まっているときも結構あるので、スピードを生かして切り崩すことを意識しています」

-昨年から出場していますが、パスやアシストも随分増えてきたように思います。
「そこはあまり意識していないです。ただ、自分の中に得点を取りたい欲があるのは確かです。それが悪いことだとは思っていませんが、行き過ぎたり暴走してしまったりすると、ただの個人プレーになってしまので、そこは伊澤さん(#50)や吉本さん(#55)を輝かせるためにもパスの供給をしていくのが自分の仕事だし、課題です」

-でも見ている分には昨年よりも他人を活かす面が出てきているように思います。
「外から見てそう思ってもらえたら嬉しいです。でもパッシングのときに伊澤さんなかはマークも厳しくなってくるので、そういうときのオフェンスはまだ課題かなと思います」

-ここまでのリーグ戦はどう感じていますか?
「2巡目に入って3連敗というのはすごく痛いとみんな思っていると思います。でも勝ちにこだわりすぎても、というのはあります。昨日の試合は勝とう勝とうという気持ちが強すぎて、まずやるべきことができていなかったのが反省です。負けも続いているので焦りも出てくると思いますが、そこを落ち着かせるのもガードの仕事。やるべきことをやった上で勝ち星をあげていきたいです。いい日と悪い日のギャップが大きいので、そこを安定させるように練習からやっていかなければと思います」

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「災害があってみんながまとまった」
尻上がりに調子を上げてジャンプアップを狙う

◆#7米村 誠志郎(白鴎大・4年・SG)
151011yonemura.jpg昨年は怪我もあってリーグ後半からは欠場。今年は少しずつ出番を増やしてきた。下級生が好調なこともあり、今リーグではさほど長いプレイングタイムではないが、12戦では好調にシュートを沈めて16点を獲得。
今の白鴎大は全員が自分の仕事を果たすことが求められている。チームの勝利のために今後も己の仕事をやり続けるだけだろう。


-4勝目となりました。チーム全体の調子が上がってきている感じですね。
「最近はもう本当に下級生に助けられていると思います。自分の調子もなかなか上がってきませんでしたが、今日ようやくいい感じでやれたので、もう一回みんなでひとつになって戦っていきたいと思います」

-ここまで米村選手の出番は少なかったのは、個人の調子の問題ですか?
「そうですね。それに2年、3年の調子が逆に良かったのでそこでなかなか機会がもらえなかったんですが、今日はできたので良かったです」

-昨年は膝の怪我があってリーグ途中で離脱になりました。今年のコンディションはどうなんでしょうか?
「リーグの最初は大丈夫だったんですが、試合が続くうちに疲労がたまってきて少し休もうかということになったんです。そのあともう一度出ようとしたらなかなか調子が上がらない感じでした」

-コンディションを見ながらの時期もあったんですね。4年生になって、チームのために何かしようという意識は強いですか?
「4年生は3人で、そのうち2人はスタートで出してもらっています。そういうメンバーは最初から勢いづけるためにぶっ飛ばしていこうとしています」

-災害もあって、みんなが2巡目からだ、と思っていたそうですが。
「そうですね。あのことがあってチームがすごくまとまったんです。どん底から這い上がるということで2巡目から勝ちに行こうという気持ちでやっていましたね」

-今年の白鴎大は去年に比べてもディフェンスは格段に良くなっていますね。
「やっぱり自分たちはオフェンスから流れを作るというより、ディフェンスを固めて流れを作った方が乗りやすいんです。それを意識して練習していったらうまく出た感じですね」

-落合監督が指揮するようになってからいろいろなメンバーを使って、新しいカラーになってきているのが印象的です。
「前は固定したメンバーでしたが、今はみんなが試合に出る形です。だから体力もあるし、ディフェンスからハッスルプレーでやれています」

-昨年はそういう方針になかなかなじめない様子が見えましたが、今はこのやり方がすごくはまってきているのでは。
「はい、今年は慣れて自分たちもこういう戦い方を理解して、監督を信じてやれていますね」

-あとはシューターとしての米村選手の活躍がもっと見られればというところですね。
「やりきるだけですね。頑張ります」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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