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第69回全日本大学バスケットボール選手権大会
大東文化大が筑波大の4連覇を阻止して初優勝

2007.10.14 (Sun)

10/14 関東大学2部リーグ 最終週 第2戦 神奈川大VS白鴎大

神奈川大71(20-19,17-29,17-25,17-12)85白鴎大
1014jindaihakuou立ち上がりから一進一退の攻防が続く。白鴎大は#33ピーター(3年・C)の高さを生かしたプレーで、神奈川大は#1蓮見勇紀(2年・G)などの外角シュートで得点を重ねていく。2Q開始早々、白鴎大は#00藤江(2年・F)の距離のある3Pが決まり、逆転に成功。それ以降互いにミスが続く。神奈川大は#19飯泉(2年・F)のジャンプシュートや#11内藤(1年・C・興誠)のバスカンで、白鴎大は#33ピーターがスティールからブレイクに走るなどトランジションの速い展開が続く。しかし、中盤になると徐々に点差が離れ始める。白鴎大は#88サインバヤル、#33ピーターで勝負。ピーターにはディフェンスが4枚つくが、それを物ともせずにゴール下を決め、6点のリードを奪う。対する神奈川大はファウルが多くなってしまい、流れを掴みきれない。そんな神奈川大を尻目に白鴎大は#91片岡(4年・F)がバスカンを、#00藤江が3Pを沈め、11点差で前半を終えた。

3Q序盤は白鴎大ペース。内外角ともよくシュートが決まり、神奈川大を突き放す。神奈川大は#1蓮見勇紀がファウルトラブルに陥るなど苦しい状態。4Qに入っても流れは白鴎大。神奈川大は#3蓮見直紀(2年・G)の外角シュートが決まるものの、反撃するまでには至らない。対する白鴎大はベンチ入りしている4年生全員が試合出場。怪我で戦線離脱していた#17杉本(4年・F)も応援団の後押しを受けてコートへ。「久しぶりだったから緊張していました(笑)」と試合後、杉本は語ったが、パスが回ってくると迷わずシュート。それは綺麗な弧を描きゴールへと吸い込まれ、応援団、ベンチ共に大歓声。白鴎大は最後のゲームを最高の形で終えた。

1014hakuou昨年同様、リーグ終盤へ向けて見違えるようなチームになった神奈川大。入れ替え戦では高さのある国士舘大との一戦が待ち受けている。しかし、2部2位となった中央大を最後まで苦しめることができたということは「絶対に自信になる」とキャプテン#9尾形は語った。神奈川大は2部残留へ向けて、あと2週間チーム力を上げていくに違いないだろう。対する白鴎大は、昨年3部Aから昇格したばかりにもかかわらず、今年度はインカレ出場か否かというところまできた。第3試合の拓殖大VS明治大の試合で明治大が勝利、拓殖大と白鴎大は同率となったが、直接対決で白鴎大が連勝しているため、インカレ出場権は白鴎大のものとなった。主将・片岡は初のインカレ出場権を獲得したことについて「最高です!」とコメント。インカレでも白鴎大旋風を巻き起こしてもらいたいものである。
写真:試合後の白鴎大。ベンチ、応援団全員でハドルを組む。

白鴎大・片岡選手、神奈川大・尾形選手、蓮見直紀選手、勇紀選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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◆#91片岡大晴(白鴎大・4年・F)
1014kataoka2部リーグの中でも彼の存在は異彩を放っていた。
ゲーム中は終始声を出し、チームを盛り上げ、自身がシュートを決めたときは応援団へ向けてパフォーマンス。抜群のキャプテンシーを発揮し、チームを引っ張った。しかし、リーグ中盤に相棒・杉本が戦線離脱。4年生1人でチームの柱として、スコアラーとしてチームを引っ張っていかなければならない状況に陥った。しかし周りの支えもあり、めげることなくリーグを無事に終えた。様々な人に支えられてのリーグ。“本当に色んな人に感謝したい!”片岡は最後、こう締めくくった。

―リーグ戦を終えて。
「うーん…。去年はいい先輩がいっぱいいたので、精神的な面でたくさん支えてもらっていて。でも、今年はそれがなくなって、レベルも3部から2部へと上がるし、“どうなるのかなー…”っていうのが本音で。実際やってみると、後輩もBチームも本当によく支えてくれた。それで、逆に“俺らがしっかりしないと”っていう危機感も出てきました。そういう精神面でのサポートというのはチーム全体でできて戦うことができたから、結構いいと思う部分はあって。でも、結果は筑波、大東、中央、明治って落としちゃったから、あんまり個人的には満足がいってないっていうか…。でも、それが2部なのかなとも思うし。そんなに甘いもんじゃないって思いました。それはみんなも同じだと思います。もっと上手くならないといけないっていうことがみんな分かったと思います。これから自分ら(4年)が抜けても、レベルアップして2部でちゃんと戦っていけるチームになると思うから、そういう面では2部で経験できてよかったかな」

―キャプテンとしてリーグを戦ってきたことについて。
「負けちゃうとどうしても気持ちが沈んじゃう。でも、そういうときに自分だけが“前に前に”っていうとみんなもキツいから、みんなのことをしっかり見たり、話し合ったりして。本当に辛いときはみんなで話すようにしていました。あとは周りの4年生がすごい声掛けてくれたり支えてくれたりしたので、キャプテンやっててキツかったというのは…ちょっとあるけど、周りが支えてくれたから乗り切れました」

―リーグを通して一番辛かったこと。
「杉本(#17)が怪我しちゃったじゃないですか。(杉本)勇太朗の穴を埋めたりするのも大変だったし、実は最初はインサイドとの関係も上手くいってなかったから、5人の中でギクシャクしちゃう部分があって。練習中から険悪なムードになったりしたんです。そういうのは自分はちょっと好きじゃなくて…。やるなら楽しく仲良くやりたい。かといって、その問題からは逃げるわけにはいかないから、いっぱい話して、メールして。色々なことしましたね…。うーん、関係がギクシャクしてしまったことが一番辛かったかな」

―杉本選手の話が出ましたが、怪我でチームを抜けてしまってから苦しい戦いが続きましたね。
「やっぱり去年から一緒にやってきたので。それがぽんって抜けちゃうと、自分らの中で“勇太朗がいたらなぁ…”っていう思いがどっかにあって、それがコートにも出ちゃったかなって。本当は誰が出てもできるようなチームにならなきゃいけないんだけど、やっぱりなかなか修正できなかったのは弱さというか…」

―今日の試合は“インカレに出られるかもしれない”という意識はありましたか?
「ありましたね。昨日もホテルでずーっと“もしかしたらインカレいけるかもしれない”って思っていたし。でも、拓殖のことばっかり気にしてたら神大でコケるんじゃないかとも思ってきて。怖くなってきたりして…(笑)。でも、もうやるしかないし、リーグは最後だしってことでやりました」

―試合の最後は4年生全員でコートに立つことができましたね。怪我がまだ治っていない杉本選手も出場を果たしました。
「※勇太朗はやってくれましたよね(笑)。みんなのことは良く知っているし、4年間一緒にやってきて、いっぱいぶつかってきたから、ああいう風に4年生全員で出れて勝てたことが嬉しかったです」
※杉本選手は完全復帰していないが、この試合で3Pを沈めた。

―あとは拓大次第ですね。
「拓殖には悪いんだけど、こっちも本気で出たいから、悪人になった気持ちで、みんなで(明治を)応援します!」

―白鴎はチームで戦っているなという印象を受けました。チームというのは、ベンチはもちろん、Bチームやマネージャーさんも含めてということです。
「そこを言っていただけると本当に嬉しいです。マネージャーも一生懸命働いてくれる人たちばかりだし、Bチームもそう。自分たちが頑張っているところを2部で見せることができて、本当によかったです」

―リーグを通してたくさんの方が白鴎を応援していました。“ありがとう”を言いたい人はいますか?
「みんなに言いたいっす。ピーター(#33)の親戚とか自分の知らない人からも声かけられたし、自分の親も宮城から来て毎回応援してくれました。マネージャーやBチームもそう。こういうことを考えると、やっぱり1人じゃ無理だなって思いますよね。もちろん、5人だけで戦うのも無理だし。あとは監督、コーチ、チームメイトに色々な経験積ませてもらったので、本当にみんなに“ありがとう”って言いたいです」
写真:片岡選手の両手には「勝」と「soldiers」と書かれている。マネージャーさんが書いてくれたとのこと。


◆#9尾形悠介(神奈川大・4年・F)
神奈川大主将。
昨年、3部Aとの入れ替え戦に行きながらも2部残留を果たした神奈川大。今年度も厳しい戦いを余儀なくされていた神奈川大のキャプテンに降りかかるのは“2部残留”というプレッシャー。コートでチームを引っ張ることがなかなかできないだけに、“自分は一体何をすべきか”ということを考えて行動してきたという。“辛かった”ということを口にしたが、リーグ中に彼の顔から笑顔が消えることはなかった。常に笑顔で下級生を支える姿は、昨年の増田主将とは違う“尾形らしさ”があった。

―昨年は7位でリーグを終えて、入れ替え戦では2部残留を決めて。今年も厳しい戦いが続く中、キャプテンとして“チームを2部に残留させなくては”という気持ちはありましたか?
「それはかなりありました…。去年、先輩達が2部に残してくれて。それで、今年俺ら4年ができることは何だろうって考えたときに、やっぱりそこ(2部残留)が1番最初に出てくるところで。もちろん、後輩や次につなげていくことも大切ですが、やはり残留しなきゃというのが常に頭の中にあって。入れ替え戦が2週間後にありますけど、なんとか2部に残したいという気持ちはあります」

―試合中はベンチにいることが多かったですね。もどかしさはありましたか?
「そういう気持ちがないわけではないんですけど、自分は試合に出れないのはわかっていて。じゃあ、チームが勝つために自分は一体何が出来るかということを考えて。練習中は積極的に声を出すようにしていたし、タイムアウトでメンバーがベンチに帰ってきたときに声をかけたりということをしていました。アドバイスすることはできないですけど、地道な声掛けをやっていくことが大切かなと思って」

―辛かったのでは?
「辛かったっす…。でも、チームのことを考えたら…自分がこうすることがベストなのかなとも思ってこのリーグ中はやってきました」

―ただ、試合に出たときは積極的にプレーしてしましたね。“やらなきゃ!”という気持ちがあったのですか?
「そうですね。得点は綿貫(#2)や勇紀(#1蓮見)が取ってくれるから、自分は地味なところをやろうかなって。監督にもリバウンドやルーズボールを頑張れって言われていたので」

―リーグを通して1年生の成長が見られましたね。
「本当によく頑張ってくれました。内藤(#11)は終盤に向けてメキメキと力をつけてきたし、小島(#24)や大久保(#42)も出たときはきちんと仕事をしてくれました。まだ少ししか神大のバスケットをしていないのに、1年生からリーグに出るってすごい大変なことだと思うけど、そういう中で頑張って結果を残してくれたことは大きいです。嬉しかったです」

―リーグ中に見つかった課題はありますか?
「リーグ後半に入ってからなんですけど、ゲームの前半は出来が良くて。それに満足しちゃって、後半相手に走られて追いつかれてという展開がありました。逆に離されたときに追いつくのが難しい。そこでいかに追い上げるかが大切だと思うので、入れ替え戦までにはそこを修正していきたいですね」

―入れ替え戦は2週間後です。
「とにかく自分達のバスケをして勝ちたい、ただそれだけです」


◆#1蓮見勇紀、#3蓮見直紀(神奈川大・2年・G)
1014hasumi兄・直紀は怪我でプレータイムは長くなかったが、#2綿貫が下がった後にしっかりと仕事をこなしていた。弟・直紀はスタート出場。綿貫と共に外から点を取り、また上背を感じさせないディフェンスで相手エースを抑えにかかった。
2人が語る、入れ替え戦までの課題は“チームの和をいかに強いものできるか”だという。

―今年度のリーグの結果について。
蓮見直紀(以下、直紀):去年と比べて能力的には去年より今年のほうがいいんですけど、“何かが足りない”っていうか。それは“チームの和”であって。去年はチーム力があって最後はそれで勝てたっていうのがあったんですけど、今年はそれがなくて。勝てる試合も勝てなかった。でも、リーグの最初よりは徐々に良くなっているのは確か。でもそれが未完成というか…。

―今年度は上級生がコートに立つことが少なかったですね。それ故、試合中はその経験のなさや甘さが出てしまっていたようにも思えます。
直紀:自覚のなさがあったかなって…。試合に出てるメンバーはチームの代表で出ているわけだから、試合だけじゃなくて、普段の生活とか練習の態度とかもきちんとしなくてはならない。でも、そういうところから自覚のなさが出ていて。Bチームもチームだから(Aチームを)応援してあげたいっていうのもあるんですけど、そういう悪いところを見てるんで、応援したくないって人が何人か出たりしてしまって…。本当に自覚のなさや甘えは出ていたと思います。

蓮見勇紀(以下、勇紀):今年は4年生が出てなくて、それで試合で負けるのは幸嶋さんは“4年生のせいだ”って言うんですけど、結局は試合に出ている自分達のせい。4年生は本当は試合に出たいけど、出れない悔しさっていうのがある。自分達はその気持ちに応えなければならないのに、できなかった。本当に甘さが出てしまったなと思います。

―ただ、チームとしては昨年同様、リーグ終盤へ向けて徐々にいい方向へ向かってきましたね。
直紀:本当に徐々になんですけど、よくなってきているし、和になってきています。でも、それに気づいたのはリーグの終盤で。遅かったなと思います。だから入れ替え戦ではそれをピークに持っていけるようにチームで色々な働きかけをしていきたいと思います。

勇紀:確かに終盤はよくなっていました。直紀も言いましたけど、気づくのが遅かったです。もっと早く気づいていたら結果も変わっていたのかなと思います。

―今年度はいい1年生も入って、1年生の活躍が目立ちましたね。
直紀:本当に頑張ってくれました。でも、正直まだまだ甘いです。自分で気づいてやるっていうのがまだないんですよ。言われてからやる、それが多くて…。もちろん、俺ら含め上級生がもっと言ってやらないといけないというのはありますけど。でも、顔つきもそうですが、リーグ通して段々自覚が出てきたので、それは良かったかなって思います。

―リーグを通して成長したなと感じるところはありますか?
勇紀:段々とインサイドで点が取れてきたということですね。インサイドで点を取るというのはリーグの最初なかったケース。内藤(#11)が出てるっていうのもありますけど、中で点取ってくれると外の選手も楽。外のディフェンスのプレッシャーが強くなると全部綿貫(#2)頼みになってしまって、パッシングだけになってしまって。今までは中で体を張って攻める選手がいなかったんですけど、段々“自分がやってやろう”っていう選手が出てきました。

直紀:リーグ通してスタートの固定をしていないんですよ。チャンスのあるやつをどんどん使って。あとは練習でよくなったやつが次から出て。そういうのがいいっていうか。チームが伸びた秘訣だと思います。

―飯泉選手(#19)は特にそうですよね。
勇紀:飯泉はBチームでずっとやってきたんですよ。
直紀:急に出てきましたね。
勇紀:紅白ゲームやってるときも、いい活躍していて、幸嶋さんが“使おう”って。

―課題としては、自分達がリードしたときにそこから点が止まってしまうところでしょうか。
直紀:そうですね。我慢ができないんですよ。守るべきところで守れなくて、リズム崩して逆転されてしまうケースが多い。練習中も幸嶋さん言われているんですけど、全員で守るっていう気持ちがまだ足りない。そこで全員で守れれば、オフェンスもいいリズムにできる。うちはディフェンスからリズムを作るチームだから、ディフェンスでリズムが作れれば変わってくると思います。

勇紀:今、ディフェンスのこと言ったんですけど、いいディフェンスは何回か出るんですよ。でも、それが持続してできない。それは練習中からの課題だったんです。でも、リーグ終盤は少しだけどそれができるようになってきて。あとはその練習を継続して、持続性をつけさせることが大切ですね。

―2週間後は入れ替え戦です。
直紀:絶対に残りたいです。来年はチャンスだと思うんですよ。いい1年生も入るし…。
勇紀:それに上チームの上手い人たちが抜けるから。
直紀:大東、中央の4年生とか。
勇紀:今年残れれば、“来年は1部に上げてやる”とかそういう気持ちにもなれる。そこまでいきたいんですよ。
直紀:だから入れ替え戦は絶対に負けられないです。

―この2週間ではどんなことを頑張りたいですか?
直紀:とりあえず、ディフェンス。あとは、チームの和。去年はチームの和はすごかったけど、今年はそれにまだ曖昧さがある。その曖昧さを2週間でいかに無くすことができるか。チーム力を上げることができれば、自然と強くなるし、絶対に勝てると思います。そこは一人ひとりが自覚しないといけないところですよね。

勇紀:自分の課題は、今日とかシュートを打たせてもらっているのに入らない部分がいっぱいあって、本当に申し訳なくて…。だからもっとシューティングしないといけないです。あとチームとしては、直紀が言いましたけど“チームの和”。仲間が沈んでいたら声掛けて暗いムードを無くしたい。白鴎の片岡さんみたいなハッスルが大事だと思います。自分も片岡さんのようにできれば。片岡さんみたいな選手がいれば絶対に強くなると思うので、頑張りたいです。
写真:左が兄・直紀選手、右が弟・勇紀選手。2人は双子。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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