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2015.10.03 (Sat)

【2015リーグ1部】10/3レポート(第9戦)

筑波大のホームゲームとなった第5週は
東海大VS筑波大の対決に注目が集まる


 1部リーグはこの日をもって対戦が一巡する、前半戦の最終日。この週は筑波大学のホームゲームとして、つくばカピオサイバーダインアリーナにて試合が行われた。

151003bambaissa.jpg 第1試合の青山学院大専修大の試合は、立ち上がりからミドルシュートが次々に決まった青山学院大がリード。専修大はオフェンスがちぐはぐで青山学院大の固い守りを突破できず。最後までゲームの流れをつかむことができずに82-51で青山学院大が勝利し、一巡目の最後の試合で勝ち越しを決めた。専修大はこの試合から#24田代(4年・PF)が欠場し、駒を欠いた状態に。これまで通りの勢いをどう持続するかが課題となるか。

 第2試合、首位の拓殖大白鴎大と対戦。インサイドでは拓殖大#23バンバ(3年・C)と白鴎大#23ジャニ(3年・C)がそれぞれやりあうが、ここは得点、リバウンドとも似たような数字となる。その他の面で得点を伸ばした拓殖大がリードを保つ展開となり86-76で勝利を収めた。

 第4試合、法政大明治大の対戦は、エースの#24加藤(4年・GF)の早期復帰が叶わなかった法政大が苦戦し、1Qで5得点と出遅れると明治大がリードを保って52-85で勝利。

写真上:拓殖大・バンバと白鴎大・ジャニがゴール下で激しいプレーを繰り広げた。


【慶應大らしい小気味よい展開で国士舘大から3勝目】
151003haratoba.jpg 延期になっていた白鴎大との試合に破れ、中2日で次のゲームに挑んだ慶應義塾大国士舘大と対戦。慶應大は2勝、国士舘大も1勝にとどまり苦しい状況だが、この日は慶應大が目の覚めるような試合展開を見せた。1Qからシュートが次々に決まり速攻も連発。国士舘大はこれについてこれず1Qで11-25と慶應大が14点リードとなると、2Qも慶應大の勢いは途切れず得点を重ねる。守りにおいては、慶應大はスタメンに#21鳥羽(1年・PG・福大大濠)を据え、#22原(4年・PG)をフェイスガード。「キャッチアップは絶対に打たせないように、自分でも決めて守っていた」と、勢いを削ぐことに成功。国士舘大は3Qから盛り返し、4Qはゾーンプレスからの速い攻めで31得点をあげるが、追いつききれず75-87で慶應大が2年ぶりに国士舘大から勝ち星をあげて3勝目。慶應大はスタメン全員が二桁得点と、3日前の悪い試合から状態を立て直して気概を見せた。

写真:国士舘大・原のマークにいく慶應大・鳥羽。リーグ戦にも少しずつ慣れてきた様子が見え、「波はあるが、出たら全力でやろうと決めてやっている」と、16得点で攻撃でも貢献した。


【GAME REPORT】
追い上げた筑波大があとわずかに迫るが
最後は東海大に勝負あり


151003tongu.jpg この日のメインイベントともいえる東海大筑波大の試合は、東海大が1敗、筑波大が2敗しているが優勝をうかがうチーム同士の戦いに注目が集まった。東海大がリードする状態から筑波大が食らいつき、最後まで見応えのあるものとなった。

 立ち上がりは東海大が支配。#45頓宮(4年・C)のゴール下に始まり、#0ベンドラメ(4年・PG)が3Pを決めると続いてスティールからの速攻でバスケットカウントを獲得、さらに#13中山(3年・PG)がボールカットし、シュートもタップで押し込むと、#35伊藤(3年・PG)の3Pが鮮やかに決まり開始3分で15-4。筑波大は攻撃が単発になり、#6馬場(2年・SF)も速攻からのダンクを珍しく失敗するなどリズムを作れず20-12で1Q終了。2Qも東海大は#0ベンドラメのシュート、アシストが冴え、#45頓宮の飛び込みリバウンドなど良い流れが続くが、残り3分あたりからターンオーバーが続くとここから筑波大がラッシュ。#6馬場が起点となってシュート、アシストで4連続ゴールすると、#17杉浦(2年・F)が内外でシュートし、#46生原(3年・PG)の3Pで38-34と4点差に追い上げて前半を終えた。

 3Q、筑波大は開始2分に#2満田(3年・SF)の3Pで3点差とするが、ここから東海大も踏ん張り#34伊藤のコントロールからシュート機会を作り、#13中山からの#45頓宮へのアリウープパスも決まって追いつかせない。筑波大はゲームを好転させるチャンスをつかめないまま、57-48と東海大リードで4Qへ。

151003babaito.jpg 4Q頭は互いにベンチメンバーでの時間になるが、筑波大はここで#76寺部(3年・F)のシュート、#4青木保徳(2年・PG)の3Pが出ると、#4青木保徳のボールカットから#2満田のシュートにつなげ、#92村越(4年・PF)の速攻も出て一気に2点差にまで詰め寄る。一方の東海大は#0ベンドラメのファンブルや、オフェンスでは24秒オーバーが出てしまう。筑波大は残り4分、#46生原の3Pで遂に同点。ここから互いに点を取り合う攻防が続くが、東海大の方がタフショット気味のオフェンスになり流れは良くない。残り24.1秒、筑波大は#6馬場がフリースローを1本決めて69-68と1点を追う形に。しかし東海大は次のオフェンスで得たフリースローを#21橋本(4年・C)が2本落としてしまうと、ボールを奪った筑波大は#6馬場がゴール下めがけてドライブで突進。万事休すかと思われた東海大だが、後ろから#35伊藤が「狙っていた」というバックファイアを見事決めて#6馬場はボールをファンブル。ボールを保持した東海大は#23佐藤(2年・SF)が2.6秒で得たフリースローを2本きっちり沈めて、71-68と際どい勝負を制した。

 この日の東海大は立ち上がりが良く、前半から大きなリードを得た。しかしベンチメンバーで思うように数字を伸ばせず、筑波大に追いつかれる展開に。しかし終盤はミスもあったが、勝負際を制して1敗を守った。

写真上:東海大は頓宮がゴール下を支配。19点10リバウンドのダブルダブル。
写真下:ゲーム最終盤、馬場のドライブを伊藤が後ろからボールをはじいて阻止。

※東海大・中山選手のインタビューは「続きを読む」へ。


[続きを読む]

【INTERVIEW】

「相手より動くことで優位に立てる」
東海大の基本、ディフェンス・ルーズボール・リバウンドを
絶対に負けない意識でプレー

◆#13中山拓哉(東海大・3年・PG)
151003nakayama.jpg春シーズンは怪我で欠場。この秋からようやくの登場となったが、球際の抜け目ない動きで相手からターンオーバーを奪う、中山らしいプレーがこの試合では随所に見られた。この選手の良さはやはりボールに食らいついていく反応の良さだろう。走りだしの速い速攻も持ち味だが、ようやく動きにも本来の鋭さが戻ってきた。ここからそうしたプレーをどんどん見せて欲しい。


−出足は良かったのですが、途中から追い上げられてしまう展開でした。
「チームの足がちょっと止まってしまって、悪い流れから筑波に走られました。相手のいいところを潰さず、逆にそれを出させてしまったので厳しい展開になりました」

−そんな中で中山選手が1Qからボールを弾いたり、球際の部分でのプレーが目立っていました。
「自分はそんなに技術とかは高くないので、できることをやらないと。東海はやはりディフェンス、リバウンド、ルーズボールで負けないというのをチームとして掲げているし、そこはチームの誰よりも意識してやろうとしていました」

−春は怪我もあって欠場していて、リーグ戦で復帰となっていましたが、ここ数試合でようやくそうした中山選手らしい動きになってきたように感じます。
「リーグ最初の頃は復帰したてでまだ足も慣れていない感じがあったんですけど、徐々に足が慣れてきて動きも良くなってきました。だからドライブなんかも先週のホームゲームくらいから良くなったかなと思います」

−ようやくコンディションが整ってきたというところなんですね。
「そうですね、ちょっとずつ」

−中山選手に限らずベンドラメ選手(#0)や伊藤選手(#35)選手もそうですが、常にスティールを狙うようなプレーが多いんですが、今日は本当にそれがよく見えていたというプレーぶりでした。
「やっぱり筑波さんは身体能力が高いので、ボールの所持とか、そういう部分が弱いかもと思いながら狙っていましたね。相手の方がサイズもあって上ではボールが取れないので、下は積極的に狙っていました。下については負けたくないので(笑)」

−筑波に追い上げられましたが、3Pはちょっと打たれてしまったのかなというのはありますか?
「そうですね。ちょっと見すぎてしまってスクリーンされているのに気付かず、守りが遅れてしまったり。やらせちゃいけないプレーでしたね」

−今日は最後に振り切った訳ですが、東海大はここ数試合少し足が重い感じの試合がありますね。
「ハーフオフェンスにとらわれているせいかなと思います。攻めが重くなって自分たちのミスから相手にやられることが多くなっています。だから一気に離すような、思うような試合展開にならないんじゃないかなと。激しくプレーする分疲れもあると思うんですけど、そこで相手に負けているのは良くないですね。向こうがつらいときにこっちがどれだけ頑張れるかだと思うんです。動けばいいゲームができるし、僕らはバックアップが一番充実しているチームだと思うので、出ている間は相手より動いて相手を疲れさせるぐらいやらないと、相手を突き放すことはできないと思います」

−第3週の拓殖大戦はすごい試合で、リーグ戦で負けたのも3年ぶりということになります。あれからチームの雰囲気は変わりましたか?
「あの負けをいい負けというか、『あれでインカレを優勝できた』と言えるような負けにして、また一から頑張ろうという雰囲気になりました。負けたのは悔しいけれど、気持ちが切り替えられる負けだったかなと思います」

−これで前半戦が終了しました。後半に向けて。
「やはり動きが重くなったときこそ、もっと周りが動けばいい雰囲気でできると思います。チーム全員でそれができるように戦っていきたいと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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