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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.09.19 (Sat)

【2015リーグ2部】第2週レポート

有力チームの大東文化大が初黒星
今後の2部にも嵐は起こるか


150913touyou.jpg 2部リーグ2週目、まだ大きく勝負が動く時期ではないが、見逃せない試合となったのは最終試合の大東文化大と東洋大の一戦だった。1Qからゾーンを敷いて東洋大が先行し、優勝候補の大東大に黒星をつけたのだ。

 序盤の1敗はまだそこまで気にするべきではないが、されど1敗は全体の勝敗を左右するのも2部の現実。ここからの大東大の巻き返しが見どころだ。これにより全勝は日本体育大、早稲田大、日本大と3校に。虎視眈々と上位を伺うライバルたちの次週以降の戦いぶりが見ものだ。また、その他のチームも上位下位関係なく、時間帯によっては僅差で競り合っている試合も多い。2週目にして上位と下位でやや星が離れつつあるが、先の見えない緊張感はまだ始まったばかりだ。

写真:大東大を倒した東洋大。控えメンバーも十分力を発揮した。


【GAME REPORT1】
神奈川大のディフェンスに手を焼くも
次第に日体大ペースで4連勝


150912kato.jpg 第1週から上位校相手に粘りのバスケットを見せている神奈川大は惜しい勝負もあり、ぜひとも1勝が欲しいところ。第4戦では日本体育大に善戦を見せた。神奈川大は1Qからファウルはあるものの、ディフェンスで粘りオフェンスも果敢に攻めて互角の立ち上がり。1Q中盤に交代した#14田代(3年・SF)、#55鈴木(4年・C)のシュートでリードを奪うことに成功する。日体大はインサイドの#88万(4年・C)、#75赤土(3年・PF)で攻める。リードされる流れになりそうだったが、終盤に#19田口(2年・SG)が速攻からのダンクや3Pも見せて、1Qは21-18で日体大が逆転して終えた。

 2Q、神奈川大は立ち上がりでターンオーバーが続くが、#1田中(2年・SF)や#36町田(3年・SF)のシュートでついていく。しかし日体大はここで#34加藤(4年・G)、#4江端(2年・SF)の3Pで一気に流れを引き寄せた。だが神奈川大もここで切れずに#7佐藤(4年・C)が合わせで連続ゴール下を決め、前半は37-32と差を5点に引き戻した。

 大事な後半、立ち上がりで#14大城(3年・PG)、#75 赤土のシュートで日体大は再び神奈川大を引き離した。神奈川大はここからアウトサイドが入らなくなり、ミスが続いてしまう。日体大は再び#88万のインサイドを使い、神奈川大にダメージを与えると神奈川大の得点がストップ。焦りからかタフショットになったシュートが入らず60-39と日体大がリードを広げると、4Qもそのままの点差を維持し、82-60で逃げ切りを決めた。

 前半は神奈川大の泥臭いディフェンスや身体を張ったゴール下が生きて接戦の様相となったが、走力に勝る日体大は速攻や3Pなど、速い展開からのオフェンスで対抗。ベンチからの選手もルーズボールに果敢に飛び込み、チームの士気を上げた。日体大は次週から大東文化大、日本大という強豪に当たるだけに、この好調を維持できるかが鍵だ。神奈川大は地道なスタイルで頑張りが見える。日本大にも2点差と迫っただけにあと一歩が出ればこの先が開けそうだ。どこかできっかけを掴んで浮上していきたい。

写真:2部を代表するクラッチシューターである日体大・加藤。 今年もセカンドメンバーとして登場するが、その安定感に頼もしさを覚える。

※日本体育大・赤土選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【GAME REPORT2】
リズムに乗れないまま大東大が失速
東洋大が大きな1勝を手にする


150913nakamura.jpg 連勝を続ける大東大は、この日最終試合でここまで白星なしの東洋大と対戦。東洋大がゾーンを仕掛けて大東大を止め、最後まで手に汗握る一戦となった。

 先行したのは東洋大。開始3分で一気に2−11まで持っていくと大東大もたまらずタイムアウトで修正をはかる。しかしゾーンを敷く東洋大のディフェンスの前に内外で攻められず、なかなか点差が詰まらない。東洋大はディフェンスでは上からプレスで仕掛け、#2山口(3年・SG)の3Pや#88山本(3年・PF)のアウトサイドも決まって、1Qは19-12とリードした。2Qも東洋大のペースは続き、大東大は攻めることができないまま時間が過ぎる。#0葛原(2年・SG)の3P、#32原(3年・SF)のバスケットカウントは出るものの、足が止まり気味。しかし東洋大もターンオーバーなどミスがあり、シュートの精度が悪くなったところで大東大が速攻に走るなど、じわじわと追い上げられる展開となった。それでも大東大もパスが合わないなど咬み合わないままの部分も見え、前半は25-29と東洋大リードとなった。

 大事な3Q、立ち上がりで再び勢いを見せたのは東洋大。#88山本、#25島崎(3年・G)、#29岩淵(2年・PG)らのシュートが決まり、逆転を許さない。大東大は#7渡部(4年・SF)、#0葛原、#99山崎(4年・SG)と外の得点は出始めるが、インサイドの#20毕は思ったほど存在感を出せない。東洋大はフリースローも得るなど7〜8点のリードを保っていたが、残り2分、大東大#99山崎の3Pに続き#68花井(3年・SG)の速攻が出ると流れを持っていかれ、追いつかれる格好に。大東大は#99山崎のミドルシュートで逆転に成功するが、東洋大は#11中村(3年・PG)が3Pを返して3Qを46-47と1点リードで終えた。

150912hanai.jpg 4Qは中盤まで僅差の戦いになった。大東大は#99山崎で攻めるが、残り5分となったところで東洋大は#88山本が速攻からのバスケットカウント、オフェンスリバウンドなどが出てここで流れを持ってくることに成功。大東大は#20毕が3ファウルとなるなど良いところが出せず、その反対に#88山本がフリースロー、ゴール下のターンシュートで完全に流れを掴んだ。残り1分半で東洋大のリードは9点。大東大はファウルゲームに行くものの、ひっくり返すことは叶わず試合終了。53-67で東洋大が大きな1勝をつかんだ。

 大東大は東洋大のゾーンを崩せず、出足から重苦しいオフェンスに終始した。リバウンドでは勝ったが、大事な場面では東洋大の集中力が上で、特に勝負どころでのシュートをことごとく決め。最後まで集中を切らさなかった。ここ3試合までとは全く異なる力強さを見せた東洋大だが、ここからどのような戦いぶりを見せるかは注目したい。スタメンもガードに岩淵、島崎などを据えて中村をベンチスタートにするなど、これまでと異なる起用も見せてきているのは興味深い。一方の大東大は一試合を通じて改善をはかれないままだった。次週は落とせない戦いだけに修正ぶりが気になるところ。

写真上:昨年はスタメンとして活躍した中村をベンチスタートにするなど、東洋大は今後の起用も見どころ。
写真下:大東大は花井が奮闘するが、打開までには至らず。

※東洋大・山本選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「出場する選手が増えて体力的にも余裕がある」
チーム全体で戦う良い雰囲気を勝利に還元

◆#74赤土裕典(日本体育大・3年・PF)
150912sekido.jpgどっしりとした体格でのインサイドプレーや、柔らかいシュートタッチのアウトサイドなど内外こなせる器用な選手として日体大に欠かせない選手。今年は身体をグッと絞って敏捷さも増し、速攻にも絡んでくる。上級生となっていよいよ真価も問われる時期に入ってきた。連勝の勢いを持続して1部への道筋を作れるか。


―4試合を終えてみて。
「開幕ダッシュができている感触はあります。4戦とも後半に走って流れを持ってきて、ディフェンスからオフェンスという流れがあるし、センターからガードまで5人関係なく走っているので、疲れても6~8人目の選手もすごくいいので安心して走れるし、疲れたら交代もできるしいい状態でやれています」

―個人的な調子としては?
「今日は少し調子はイマイチでした」

―神奈川大は前半はちょっとやられる展開でしたね。
「センター陣が頑張ってくるチームなので外を打たされている感じがありました。シュートはもっと練習がいりますね。中も外もできてというのが自分の取り柄だし、今は外角のシュートをもっとやりたいです。今日は情けないです」

―今年は使うメンバーも多いですが、下級生も多いですね。
「調子いい選手とそうでない選手が出てくるので、そこで6人目、7人目、8人目の選手がガッツを見せるプレーをしてくれます。自分はスタートですが安心しますね。去年に比べたら出場時間も25~30分で少し休めるし自分としても体力も落ちずにやれています」

―控え選手のルーズボールなども非常に印象的ですが、そういうチームの頑張りが出ているのは何が理由だと思いますか?
「一人ひとり役割が明確になっているので、その辺で自分の持ち味を発揮していくという感じです。チームで指示されて徹底している感じではないです。去年から主要な選手が一気に抜けてその穴は大きいとチーム全体でもわかっていたし、下級生もそうだし同級生の長谷川(#17)も非常に頑張ってくれています」

―ベンチの雰囲気もものすごく良いのが印象的です。
「チームでやろうというのはシーズンが始まる前からずっと言っていたのもあると思います」

―下級生も多く、伸び幅がすごくありそうなチームだと感じます。
「そうですね。ガードの小田桐やシューターの江端(#4)なども好調で頑張ってくれているし、そういう選手が多いと相手も守りにくいのかなとベンチで見ていても思います」

―今年は赤土選手の走りもかなり見えて、こんなに走れる選手なんだと少しいい意味で驚きました。
「今年はだいぶ体重も落としましたし、走って点を取るのが一番簡単でもあるので意識しています。日体大自体も走るチームなので自分なりに考えてやっています」

―課題を挙げるならば?
「今は好調ですが、大東さんのような強いチームとやって負けて連敗などをしてしまうことも考えられます。チームで悪い状況も絶対に出てくるし、そういう状況は1年生から試合に出ていて自分ではすごく分かるので、そこで悪くなったときこそ自分でチームを引っ張ることが大事です。経験している部分を出したいです。次週からが強い相手なので練習も集中させたいし、どういう風に戦うかチームで話し合っていきたいです」

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「負けている状況なんだと考えてやり続けた」
攻守に集中して挑み、得た大きな勝利

◆#88山本大貴(東洋大・3年・PF)
150912yamamoto.jpg大東大相手に10得点12リバウンドのダブル・ダブル。特に終盤の勝負強いバスケットカウントではチームをもり立てた。3年生以下がチームの主力となっているだけに、山口や島崎、中村など3年の踏ん張りに期待だ。ここまでなかなか調子が上がっていなかったというが、大東大からの勝利はチームにとって大きな起爆剤となりうる。ここから一気に上位陣を脅かす存在となれるか。


―試合を振り返って。
「自分はここ3試合調子が悪くてだんだんプレータイムも短くなってきていたんですが、その中で格上の大東相手に自分の持ち味であるリバウンドや中で攻めることを意識していました。それがうまくいって今までの3試合とは違うようにはなりました。意識を変えたおかげでよくなったし、外も入るようになったと思います」

―今日はインサイドでマッカートニーJr.選手も頑張りましたが、山本選手も非常に良かったですね。
「今まで目さんにも言われ続けてきて、なかなかうまくいかなかったけれど良かったです」

―大東大の毕選手も思ったほど攻めて来なかった印象がありますが、やっていてどうでしたか?
「身体が強いので中でやられると嫌なんですが、今日はそうでもなかったですね」

―ゾーン以外ではそこを特に対策していたということではないんですね?
「そうですね。自分たちの持ち味はディフェンスなので、そこでどんどんプレッシャーをかけてリバウンドを取って走ることだけでしたね」

―ここまで東洋大自体重い出足でしたが、チームとしての理由はありましたか?
「そこはなんとも分からないんですが、リーグが始まってから自分を含めてどうもみんな調子が上がらなくて。自分を含めタケ(#2山口)も晃太郎(#11中村)も調子が良かったり悪かったり波がありました。3人とも今日はそれなりにプレーできたかなと思います」

―大東大には終始ゾーンでしたが、これは対大東対策ですか?
「そうですね。目さんから試合に入る前に自分たちは15点差で試合に負けている気持ちでどんどんプレッシャーをかけていけと言われていました」

―前半終わってリードできていた時点では手応えがあったと。
「リードしていても、やはり負けているんだぞという気持ちを持ってやれと言われていました」

―ガードは中村選手がスタメンではなく、島崎(#25)、岩淵(#29)といった選手でしたね。
「島崎は元から身体能力が高い選手だったんですが、試合ではなかなかうまくできなかったんです。でも最近すごくいいプレーをしていて目さんも評価をしての出場だと思います」

―中村選手が悪いというわけではなく、他の良い選手が出てきたという状況なんですね。昨年の4年生が3人抜けて布陣も変わりましたが、今日勝ってチームの手応えも出てきましたか?
「去年の4年が3人抜けてチームを誰が引っ張るんだとなったとき、やはり自分たち3年生が引っ張らないといけない。そこで今日の試合にように自分たち3年が声を出していけば下級生も乗ってきます。だからまた来週からそういうところをしっかりやっていきたいです」

―来週からの抱負を聞かせてください。
「昨年も早稲田大に勝ってその後の神奈川大戦には負けてしまいました。だからここで勝っても気を引き締めて来週の試合をしっかり勝ちたいなと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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