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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.07.21 (Tue)

【その他の試合】7/5 第19回日本男子学生選抜バスケットボール大会レポート

大歓声をバックに関西選抜が11大会ぶりの優勝
終始リードの展開で関東選抜の5連覇を阻止


150705KANSAI.jpg 全日本選抜大会は5日で最終日を迎えた。今年の戦いの舞台となった大阪では地元の関西選抜が決勝に進んだこともあって、関西の有力チームのメンバーが多数会場に応援に駆けつけ、盛り上がりを見せた。

 その決勝は、声援を一身に受けたその関西選抜が勢いに乗り、関東選抜をねじ伏せ11大会ぶりの優勝。関東選抜の大会5連覇を阻止しただけでなく、見事に期待に応え地元優勝という最高の結果を手にした。


 ともに初勝利の欲しい北信越選抜東北選抜の7位決定戦は、立ち上がりから北信越選抜#4木村啓太郎(4年・PG・新潟医療福祉大)の3Pが絶好調。#5江端(4年・PF・新潟医療福祉大)の果敢なインサイドプレーも光り、ペースを握った。序盤こそ食らいついた東北選抜だったが、1Q終盤に得点が止まると、なかなかリズムを掴むことが出来ない状況に。それでも後半開始と同時にラッシュ開始。#9呉(3年・SG・富士大)の3Pなどで詰め寄り、#11山田(3年・C)のドライブで逆転に成功する。しかし北信越選抜も応戦し、#10飯塚(3年・PF)らの奮闘で再びリードを得た。最後は#11木村嗣人(2年・SG)が着々と加点していった北信越選抜が、92—69で勝利。最後の試合で大会初勝利を飾った。

 北海道選抜中四国選抜の5位決定戦は、流れをつかんだ北海道選抜が圧倒する展開に。前半途中まではお互いにスコア接近のシーソーゲームだったが、途中から北海道選抜のシュートが決まり出し流れを掴む。北海道選抜は前半だけで6本もの3Pを決めた反面、中四国選抜はミスも多くなかなか攻めきれず、20点もの差をつけられてしまう。後半になっても北海道選抜の勢いは収まらない。#15志水(4年・G・札幌大)や#18田原(3年・F・札幌大)が大量に得点し、差は広がるばかり。中四国はコートにいる選手をガラリと変えるなど、流れを断ち切ろうとするものの上手くいかず、試合は86-51で終了し、北海道選抜が制した。

写真:優勝を決め、笑顔で健闘を称え合う関西選抜の面々。


【3位決定戦】
九州選抜が追いつめるも東海選抜がこれを振り切る

150705MATSUMOTO.jpg 東海選抜九州選抜の3位決定戦は、東海選抜が何度も引き離しにかかるも、九州選抜も引かずに応戦。終盤まで見応えのある試合となった。

 序盤は両者一歩も引かない展開に。九州選抜は大会を通じて活躍が光る#8谷里(3年・SF・東海大熊本)が奮闘し、一方の東海選抜は#9佐藤(4年・F)が積極的に攻め込んで、1Qは東海選抜2点リードとほぼイーブン。だが、2Qに入るとじわじわと東海選抜優勢に流れが傾く。九州選抜が24秒オーバーやトラベリングを犯すのを尻目に、#6東(2年・G・名古屋学院大)の3P、#7出口(4年・SG・中京大)、#10堀口(2年・F)も相次いでジャンプシュートを決める。九州選抜は最後に#15赤塚(4年・C・九州共立大)の得点が続いたが、東海選抜が8点リードで前半終了となった。

 このまま開くかとも思われた試合は、ここから九州選抜が意地を発揮した。3Q立ち上がりこそ東海選抜が攻勢を続け一旦は二桁差とするが、#5兒玉(4年・福岡大・PG)のジャンプシュートで潮目が変わった。#7林(2年・C・東海大熊本)のゴール下や#10玉田(4年・PG・日本経済大)のレイアップで差を5点に戻す。勢いの良さを失った東海選抜はオフェンスが単調となる。#14伊木(4年・C・中京大)の奮闘でリードを保つが、九州選抜は#5兒玉の2本の3Pや、#7林のジャンパーなど、得点源の#8谷里以外の面々の活躍で必死に追いすがる。すると4Q、九州選抜は#14松山(4年・PF・九州共立大)の3Pが炸裂。#8のミドルが決まって、残り7分を切ってとうとう69−69の同点に。どちらに流れが転ぶか予想出来ない状況となった。ここで仕事を果たしたのが東海選抜#8松本(3年・F・名古屋経済大)。貴重な連続得点で再度東海選抜リードとなると、今度は九州選抜のスコアが止まってしまった。その間にも#15スイラ(2年・C・名古屋経済大)や#6東が確実に得点を重ね、もつれた勝負が決着。83−74で、競り合いを制した東海選抜が3位となった。

写真:東海選抜は、松本がもつれた展開で流れを呼ぶ貴重な仕事を果たした。

※東海選抜・稲葉選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【決勝】
関西選抜が序盤から優位に試合を運び、地元優勝を果たす

150705SAWABE.jpg 関西選抜関東選抜の決勝は、関西選抜のペースで進められ、関東選抜が一度も流れを掴めず引き離される展開となった。
 
 1Q、関東選抜はスタートから#11山崎(4年・SG・大東文化大)と#7加藤(4年・SF・法政大)が3Pを決める。流れをこれでつかんだかと思われたが、この後関東選抜はシュートの決まらない時間帯が続き、更にターンオーバーやファウルを重ねてしまう。残り5分のところで関東選抜のチームファウルは5つに。フリースローが狙える状況となった関西選抜は#12池嶋(3年・C・関西学院大)を中心に積極的に攻めていき、残り1分で追いついた。1Qは13-13の同点で終了。

 2Q序盤、関東選抜は#12刘(4年・C・日本大)がゴール下で攻め、関西選抜を突き離しにかかる。関西選抜は残り6分のところでタイムアウトを取ると、ここで流れが変わった。タイムアウト後すぐに#11澤邊(3年・F・大阪学院大)がバスケットカウント、フリースローを決め、会場が一気に盛り上がる。1分間で立て続けに関西選抜が得点し逆転すると、今度は関東選抜がタイムアウトを挟む形に。しかしそれでも#11澤邊の勢いが止められず、関東選抜は選手交代を頻繁に行うも、どの選手もなかなか点を取れずファウルばかりがかさみ我慢の時間帯に。#15生原(3年・PG・筑波大)の3Pでなんとか食らいつくが差は詰められず、36-28で前半を折り返した。

150705KOJIMA.jpg 3Q、関東選抜は#11山崎や#15生原の3Pで、5点差まで詰め寄るが、関西選抜も#9室垣(4年・G・近畿大)の3Pや#11澤邊の連続得点で対抗し、振り出しに。関東選抜はタイムアウトを取るが流れは変えられず、ここからまた関西選抜の得点が続くと、#12池嶋が調子を上げ残りの5分間で10得点をマークし、17点差まで開いた。関東選抜は#7加藤のバスケットカウントなどで多少差を詰めるが、中盤で開いた差は大きく、59-48で最終Qへ突入する。4Q、会場と一体となった関西選抜の勢いは止まらない。#11澤邊が更に得点を重ねて、差は開くばかりとなった。点数が伸び悩む関東選抜は、終盤に#4小島(4年・主将・PG・東海大)のシュートが決まり出すが、関西選抜に追いつくには至らず74-63で試合終了。地元開催の関西選抜が、11年ぶり2回目の優勝を果たした。

 関東選抜には悔しい結果となった。アウェイの雰囲気に飲まれた印象が拭えず、流れを掴んだ時間帯がほとんどなかった。双方の選手たちにそれほど大きな力の差はない印象だったが、関西選抜の勢いの前に屈した。

 関西選抜は得点力のある人材が多く、何より勢いがあった。地元開催ということで、会場の空気も加わり選手たちの力となった部分もあっただろう。そう多くはない練習期間や、大会に入ってから発生したアクシデントなど、順風満帆ではなかった大会だが、そういった逆境をモチベーションにして戦って得た地元優勝だった。

写真上:流れを呼び込むバスケットカウント獲得など、随所にハイセンスなプレーを見せた関西選抜・澤邊。
写真下:関東選抜・小島は強気のプレーを最後まで続けていた。

※関西選抜・藤田選手、澤邉選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「今回の経験を活かしてインカレに向かってやっていく」
関東や関西を倒すために噛み締めた貴重な経験

◆#5稲葉泰嗣(4年・SG・中京大)
150705INABA.jpgチームのキャプテンという役割を担ったが、3年生以下の下級生メンバーに助けられたと、やや反省の表情もあった。それでも、普段公式戦でほとんど対戦出来ない能力の高い選手たちとの対戦を経験したことで、インカレに向けて良いイメージを持つことができたことを収穫とした。全日本では悪くない成績を残し続けている東海選抜だが、それぞれの大学のチームとしてはインカレであまり存在感を見せられていない現状がある。秋のリーグを経て迎える学生最後の大会で、今度はそれぞれのチームが関東や関西のチームを撃破できるか。


—3位という結果になりましたが、大会を通じての手応えはいかがだったでしょうか。
「今回は2、3年生が多めに入っていて、それがしっかり頑張ってくれて。それで3位になれたかなという風に感じていて、逆に4年生がしっかりしなきゃな、とは思っています」

—内容としては、どういうバスケをやろうと?
「2、3年生主体ということもあって、とにかく楽しくやろうとしていました。堅くなるのが一番いけないという話をしていて、だから楽しく面白くやることと、なおかつ関東にどれだけ食らいつけるかを目標にしてやってきました」

—チームとしてはどのくらいの練習量だったのでしょうか。
「西日本インカレがあって、そこから集まったのがすぐだったので、2、3回だけでしたね。でもみんな良い人が多くて、しっかりコミュニケーションも取れたので良いチームだなと思ってやっていました」

—全般的には良い経験ができたという感触でしょうか。
「すごく良い経験ができたという部分がありますね。これでインカレに向けてのイメージがついたし、関東や関西の強さが分かりました。今回の経験を活かして、今後のインカレに向けてやっていくつもりです。どこかで関東や関西を食ってやろうという気持ちを持っています。実際『いけるぞ』という気持ちはしっかり持てました。インカレは勝ちにいきます」

—ざっくばらんな聞き方ですが、今回の大会は楽しかったですか。
「楽しかったですね。メンバー同士でこんなに意気投合するとは思っていなくて(笑)。後輩たちも生き生きやってくれたので、来年また良い結果を残してくれるんじゃないかなと思います」

—このチームはここで一区切りですが、中京大としては今後どのように練習に取り組んでいこうと考えていますか。
「東海では1位で行くことを最低条件に考えています。その後のインカレでは関東を倒すことを目標にして、自分たちの得意なプレーを増やしていくことと、今は点数が取りきれないところが多いので、速い展開で攻められるようにしたいです。それがチームとして得意なので。あとは、選手層が薄いと言われることがあって、下の学年の選手が育ってくれればな、と思いますね」

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「何も言わなくても自分たちでやってくれた」
急遽担った立場に気負わず最高の結果を得る

◆#5藤田俊祐(関西選抜・4年・F・近畿大)
150705FUJITA.jpg初日に合田(大阪学院大)が負傷。2日目からゲームキャプテンという役割を担ったが、各メンバーに伸び伸びやらせるスタンスで関西選抜を下支え。それに応えた澤邊や池嶋らの活躍で見事な優勝を勝ち取った。2月にユニバーシアードの候補選手に選出され、今までとは違う環境でバスケットを経験し、意識が変わった部分があるという。チームでは、リーグ戦制覇はもちろんインカレではベスト4がさしあたりの目標だが、3年前に経験している成績でもある。それを超え、もう一段上の舞台をも狙って欲しい。


—優勝おめでとうございます。今のお気持ちはいかがでしょうか。
「ありがとうございます。本当に嬉しいですね。5月くらいにメンバー選考されて集まったんですけど、ずっと関東に勝てていないことを言われていて。その中で、みんなで集まってこうして関東を倒したのは良かったと思います」

—合田選手(#4・大阪学院大)と井林選手(#10・京都産業大)が初日にケガをして試合に出られない状況となり、昨日からはゲームキャプテンという立ち位置でしたよね。
「一応ですけど(笑)。でも、僕以外にも各チームでキャプテンをしているメンバーがいるので、特に僕が引っ張ろうというわけでもなく。みんなで戦おうという感じでキャプテンをしていたん感じです(苦笑)」

—それでは結構好きにやらせようという感じで?
「そうですね。何も言わなくても自分たちでやってくれるました」

—今日の試合はかなり澤邉選手(#8・大阪学院大)が暴れてくれましたね。
「そうですね。ホントにすごいです(笑)」

—地元開催ということで、特別な意識もあったと思います。
「はい。応援がたくさん来てくれて。盛り上がったので良かったですし、嬉しかったです」

—ご自身も自信になる経験ができましたね。
「そうですね。2月にユニバーシアードのキャンプに行った時から、強い当たりに慣れてきたというか。それで、今回もこうやって経験を積ませてもらって、これからインカレに向かってまた体を作って、上を目指していきたいです」

—トレーニングもそれをきっかけにして変えたりしているんですか。
「はい、変えてますね。そこは意識してやっています。色々学んで、色々と教えてもらっているので」

—これからご自身のチーム(近畿大)に戻って、まずはリーグ戦に照準を合わせていくことになると思います。
「戻ったらみんなに学んだことを伝えて。チームでは今のところ二冠(関西選手権、西日本選手権)を果たしているので、3連覇と三冠を目指してまたやっていきます」

—最後のインカレは再び打倒関東が目標になりますね。
「そうですね。まずはベスト4を狙います」

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「チーム一丸となってみんなでやれた」
短期間の大舞台で噛み締めたチームワークの重要性

◆#11澤邉圭太(関西選抜・3年・F・大阪学院大)
150705SAWABE2.jpgチームメイトが「ホントにすごい」を感嘆する活躍が、チームに勢いを呼んだ。関西屈指のスコアリングセンスを武器に、下級生の時から活躍を見せていたが、チームメイトである合田らとともに、この2月にはユニバーシアードの候補選手に選出。藤田同様、異なる環境に身を置いたことで、体作りも出来たと自信を深めている。まだ3年生だが、これまで大阪学院大ではタイトルを得られていない。次はチームとして念願のタイトルを掴み、その先へ弾みをつけたいところだ。


−決勝戦を振り返って。
「選抜なので短期間でチームとして成り立つのが難しいとは思うんですけど、関西はチーム一丸となってみんなでやれたので、それが優勝に繋がったのかなと思います」

−1日目、2日目は危なげなく勝ち進みましたね。
「そうですね。大会始まる前の練習ではあまり良い雰囲気ではなくて、チーム一体になれていなかったんです。でも大会始まって一戦一戦やるにつれてどんどんチームワークが良くなっていったので、決勝にいい形で入れたのかなとは思います」

−今大会の自分のできはどうでしたか。
「関東相手に体負けせず、結構1対1とかもできたので、これを自信につなげて秋の大会は頑張って一勝でも多く勝ちたいです」

−今大会通して学べたことは何ですか。
「チームワークが一番大事だなと思いました。自分のチームでも、ピンチの時は声出して盛り上げてチーム一体となって次のプレーに繋げられればなと」

−ユニバーシアードの日本代表候補に選ばれていましたが、そこでの経験はどうでしたか。
「やっぱりあの経験が今の自分にとって一番大きくて、あの経験があったから相手に負けない体作りもできたので、これから自分のチームに戻ってもトレーニングを欠かさず頑張っていこうと思います」

−秋には大会が始まりますが、チームとしての目標を教えてください。
「自分が大阪学院に入ってから関西でまだ一度もタイトルを取れていないので、絶対優勝できるように、これからしっかりやっていこうと思っています」



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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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