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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.07.18 (Sat)

【2015新人戦】6/14 決勝 筑波大VS早稲田大

2大エースの奮闘が光った筑波大が2連覇
早稲田大は健闘するも準優勝


150614nakanishi.jpg 関東大学新人戦の大詰めは、2連覇のかかる筑波大学と勝てば初優勝となる早稲田大の決勝カードとなった。早稲田大はここまで苦しい試合もあったものの、それを跳ね返して決勝進出。筑波大は馬場(2年・SF)、杉浦(2年・PF)の2大エースが安定した活躍を続けてここまで勝ち上がった。試合は筑波大がリードを維持する形で進んだが、早稲田大も最後まで食い下がる展開となった。

 筑波大は立ち上がりから#17杉浦の得点が続いた。早稲田大は司令塔の#7石原(2年・G)が攻撃の先頭を切って得点を重ねるが、開始5分で2ファウルでベンチへ下がり、#13長谷川(1年・G・能代工)とチェンジ。筑波大は#6馬場のダンクに続き#47和田(2年・PF)、#14波多(1年・SF・正智深谷)のシュートでリードしていく。早稲田大は#27濱田(1年・F・福岡第一)のシュートに#8新川(2年・F)の3Pでついていく格好となり、終盤には互いにブレイクも出し合って1Qは22-19と筑波大リード。

 2Q、早稲田大はファウルがかさみ、攻撃に流れが出ない。筑波大はこのQの15得点のうち13点を#6馬場、#17杉浦で稼ぐ活躍。対する早稲田大はガードを入れ替えながら好ディフェンスで筑波大の攻撃を食い止める場面も。#6馬場が流血でベンチへ下がると、#7石原が奮闘を見せて1対1を仕掛けて得点を重ね、最後は#8新川のドライブからのバスケットカウント、3Pが続いて37-36と1点差に詰め寄って前半を終えた。

 ここから逆転を狙いたい早稲田大だが、3Qの出だしは#6馬場のインターセプトでブレイクを出されると、3連続ターンオーバーと思惑とは別の流れに。その間に筑波大は#6馬場が連続ゴールを重ね、#4青木(2年・PG)のミドルに#14波多がバスケットカウントでチームを勢いづけると、開始3分で13点のリードに成功した。早稲田大はその間に#26富田(1年・C・洛南)のシュートがようやく決まったのみとなる。この後も早稲田大のオフェンスが重いのに対し、筑波大は#6馬場の2本目のダンクやドライブによる中央突破からのレイアップなどで差を開き、3Q終了時には62-48と大きな差がついた。

150614shinkawa.jpg 余裕の出た筑波大は4Qも速攻から3本目のダンクを見せた#6馬場の勢いが止まらず、次々に得点を重ねていく。早稲田大は#8新川が気を吐き、速攻、3Pと持ち味を発揮。しかし早稲田大が決めると筑波大もその流れを切る形になり、オフェンスリバウンド、ボールカット、タップ、ブロックとあらゆる場面で存在感を見せる#6馬場の活躍で筑波大は点差を維持。早稲田大は終盤#8新川、#21南木の連続3Pで粘るが84-73でタイムアップ。筑波大が逆転を許さず終始リードで2連覇を達成した。

 筑波大は馬場、杉浦のふたりがエースの実力を遺憾なく発揮。杉浦が前半でほとんどシュートを落とさずチームを乗せると、馬場がオールラウンドな活躍で終始流れを渡さなかった。この新人戦では頭ひとつ抜けた存在であり、他の選手を寄せ付けない活躍ぶりだった。早稲田大に流れを持っていかれそうな場面でこの両名がきっちり仕事をして、つけいる隙を与えなかった。

 早稲田大は石原、新川といったこちらもエース級の2年生が牽引。ケガがあってアウトサイドの調子はいまひとつ、という状態だった新川も3Pを5本決めるなど奮闘を見せたが、チームとしてはリバウンド数で筑波大に大きく差をつけられ、セカンドチャンスをものにできない場面が目立った。しかしチーム全員の健闘も見え、今後の成長次第では数年後が楽しみでもある。

写真上:ベンチスタートで7得点の筑波大・中西。多くのメンバーが出番を得てそれぞれのプレーを見せた。
写真下:苦しい場面でチームをもり立てるシュートを決めた早稲田大・新川。

※筑波大・青木保徳選手、馬場選手、杉浦選手、波多選手、早稲田大・石原選手、森井選手、長谷川選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「一般生も一緒になって勝てたのは価値あること」
決勝の舞台を仲間とともに味わえた喜び

◆#4青木保徳(筑波大・2年・PG)
150614aoki.jpg試合が進むにつれてアグレッシブな姿勢が見えていった。「楽しみたい」と言っていた決勝の舞台で、自分らしいプレーを少なからず出せた面はあるだろう。また、プレー面の貢献だけではなく、新人チームのキャプテンとして何かしら声をかけていた姿が印象的だ。代表級の選手と一般生という筑波大らしいとも言えるチームをまとめ、連覇を陰ながら支えたと言えるだろう。


―優勝おめでとうございます。決勝でプレーするのを楽しみたいという話をしていましたが、いかがでしたか?
「まず、前半は出だしから相手のディフェンスに少し圧倒された部分があって、少し気持ち的に引いてしまって、ぜんぜんシュートが入りませんでした。自分で気持よくやれてなかったです。後半はそれを切り替えて向かっていこうと意識してやったら、少しアグレッシブに行けました。後半から自分のペースになれた部分もあったので、それを含めて楽しめたと思います」

―確かに前半はやや大人しく見えた気はします。
「相手にやられて逃げてのシュートだったので、タフさとしてもぜんぜんダメでした。でもそのおかげで課題も見つかったのでこれからどうしていけばいいかというのは明確になりました。これからリーグ戦もあるので、夏はしっかり鍛えて頑張りたいと思います」

―後半は出だしから馬場選手のスティールなどもあって突き放せて良かったと思うのですが、ハーフタイムの指示は?
「トップからのガードのドライブでのピックがあるので、そこをまず止めようということでした。そこを集中力に守ろうとしたら、ああいうインターセプトからブレイクも連続で出て、後半一気に乗れました。それはあいつらに助けられたなと思います。ずっと決勝になったら気持ちだということを先生も仰っていて、自分たちもそこで負けないようにしよう、向かっていこうとしていました。その意識が後半に出て一人ひとりがリングに思い切りアタックできたというのが、あの結果につながったと思います」

―終盤はベンチメンバーもたくさん出場させられましたね。
「一般生がほとんどのチームで、その中で勝てて一般生も活躍して、というのは筑波大学の良さでもあるし、それで優勝できたことは一つ価値のあることだと思います。それは嬉しいし、今後につなげていくべきだし、つながるんじゃないかなと思います」

―お兄さん(#1青木隆政)ともこの新人戦では同じチームでした。同じ時間帯にコートにいることはなかったですが、何か意識は?
「そこまで意識していませんが、一緒のチームにいるからには、いつか一緒に出たいなというのは家族としての夢ではあります。でもそこまで考えてはいません。機会があればもちろんいいなとは思っています」

―ここから秋のリーグ戦に向かっていく訳ですが、青木選手としては現在のスタメンガードである生原選手たちに追いつき追い越せ、という感じになりますね。
「まずはチーム内で切磋琢磨してまず勝たなければいけないので、そのためのチーム内でのアピールを秋までしっかりやって、また自分がコートに立ってタイトルを取れるようにしたいです」

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「みんなと一緒に勝ててよかった」
精神面での成長を実感

◆#6馬場雄大(筑波大・2年・SF)
150614baba.jpg左腕のアームバンドは出場が叶わなかった青木太一(#75・1年・市立船橋)から「つけてください」手渡されたものだという。仲間には託され頼られる一方、対戦相手には警戒され研究される存在だ。重圧にもなりえる状況を笑顔で乗り切れたのは、チームの成長を実感していたからだった。筑波大は一般入学生の割合が多く、人数の限られる新人戦では彼らの活躍が欠かせない。もちろん要所では馬場がボールを持ち、優勝という最高の結果をもたらした。決勝翌日の22日には、日本代表候補にも選出された。休みなしのスケジュールとなるが、上のカテゴリーや世界の舞台で多くを吸収することで、大学といわずバスケ界全体を引っ張る存在になって欲しい。


―2連覇おめでとうございます。ユニバーシアードチームの練習との両立はいかがでしたか。
「正直に言えば、大変でした。昨日(拓殖大との準決勝の日)の午前練習も、11人しかいない中でスクリメージをガンガンやって汗だくで。時間も結構ギリギリまでやって、代々木に移動してだったので、ちょっとどうかなという気持ちはありましたが、勝てて一安心でした。(それでも32得点)いや、あまり点を取ったという感じはしていないです。オフェンスリバウンドから稼いだのかなと思います」

―大会を通して楽しそうなのが印象的でした。ベンチでもほかのメンバーがシュートを決めると、飛び上がるように喜んでいましたし。
「新人チームのほとんどが同い年で、授業も含めて一緒に過ごす時間がいちばん長い分仲良くもなったので、みんながシュートを決めたら自分のことのように嬉しかったです。1か月前にこの新人チームを組んで、早稲田、大東、明治と練習試合をやったのですが、そのときは自分や杉浦、青木以外のメンバーはもうテンパってしまって、大丈夫かなと思うくらいでした。でも、ヤス(#4青木保憲)にアドバイスをもらったりもして、経験を積むごとに持ち味を出せるようになって。本戦では僕たちに任せるんじゃなく、行けるところは自分で行くという積極性が出ていました。そういう意味で一緒に勝ててよかったし、優勝を味わってもらえたことがいいふうに出たらいいなと思います」

―その中でも決勝の3Qなど、ここぞという場面はボールを持っていましたが、チームメイトとはそういう約束だったのでしょうか?
「いえ、ただトーナメントとか4年生がいる中でも試合に出させてもらっている身で、杉浦(#17)と僕はみんなより経験があるので、ここ一番のときは攻めないとという思いはありました。それが実際にプレーとして表に出て、点を取れたのはよかったです」

―秋のリーグ戦まで、大学のチームとしては少し間が空きますが、どうモチベーションを保っていきますか。
「新人戦はここで終わりということで区切りはしっかりつけますが、また先輩たちもいるチームに戻っても、新人戦で得た『自分から発信していく』ということは忘れないようにしたいです。実は今まで声を出してまとめるのは苦手で、プレーで引っ張るという感じだったのですが、だいぶ声を出せるようになったんです。リーグ戦までの長い間にはモチベーションが下がるときもあるかもしれませんが、試合に出してもらっている立場として示しがつくよう、上手に付き合っていきたいと思います」

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「今年は余裕を持ちながら戦えた」
安定したシュートで2連覇に貢献

◆#17杉浦佑成(筑波大・2年・PF)
150614sugiura.jpg決勝の前半は得点面で引っ張った。大きく一歩下がりながらのフェイダウェイはほぼ百発百中、きれいにネットに吸い込まれ、何度も相手にため息をつかせた。シュートの冴えは2年目となってますます増し、ここぞという1発を任せられる選手だ。ユニバーシアードの練習や足のケガなど、それほど余裕ある状態での新人戦ではないものの、確かな力を見せてチームを牽引するシュートを決め続けた。


―2連覇達成となりましたが、どんな新人戦でしたか?
「今年は一般生もたくさん絡むチームで、その中で勝てて良かったです。僕らの代の一般生もいっぱいいるし、全体チームになったらメンバーに入るのが難しい選手もいる。だから二度とこのメンバーではできないかもしれないと思うと、優勝できて本当に良かったです」

―そういう意味では昨年の優勝とはぜんぜん違う気持ちなのでしょうか?
「そうですね。去年はこう言ったらあれですが、ぎりぎりのところで戦っている気がしていました。今年は少し余裕がありました」

―余裕がある中でどういうことを気をつけていましたか? 圧倒する試合も多くて、その余裕が逆に悪い方に出ないといいなという気はしましたが。
「大東大が東海を倒して上がってきて、それを早稲田が倒して上がってきました。だから相手は勢いがあって乗っていると思ったし、それに呑まれないようにとは考えていました」

―早稲田大に対して、監督からの指示は?
「ガードがピックからガチャガチャやってくるので、しっかりそこを止めることと、走るチームなので走られないように、という感じでした」

―2Qに少し走られてしまったのは、では反省点でしょうか。
「そうですね。やっぱり集中力が切れたかなと思います」

―その中でも前半杉浦選手のシュートもほぼ落ちませんでしたね。少しケガもあると聞いていましたがシュートは良さそうでした。
「そうですね、タッチは良かったです。ケガも足首を痛めていましたが、ぜんぜん大丈夫です」

―杉浦選手のシュートは下がりながらでも本当にきれいに入りますよね。どこをどう狙って打っているのでしょう?
「シュートは最初から下がることを決めて打っています。打とうとして近いなと思ったらその分計算して下がりつつ、パッと打つという感じですね」

―ユニバーシアードの練習もあったということで、準決勝の前は特に練習も結構ハードだったと聞きました。
「決勝の今日はほぼ練習しないぐらいでしたけど、準決勝のときは、もう会場に着いたときにはへろへろでした(笑)。やばいなと思ったんですけど、でもやってみたら意外といけましたね」

―2年の青木、馬場、そして杉浦選手がチームのメインとなって、得点面では特に馬場選手と2人で引っ張りましたが、そこはエースとしての自覚というところでしょうか。
「そこは、マッチアップする相手に勝つ自信もあったので、ボールをもらったらガンガン行こうと思っていました」

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「新人王はおまけのようなもの」
真にチームに貢献できるプレイヤーを目指して

◆#14波多智也(筑波大・1年・SF・正智深谷)
150614hata.jpg新人戦ではスタメン起用で得意のシュートを決めていった。ルーキーの青木太一がケガで新人戦はDNPとなったが、その分もカバーした活躍だったと言える。馬場、杉浦の影響力が大きなチームではあるが、波多の積極性がさらにチームの推進力となった。層の厚い筑波大だけに秋以降どこまで出番を得られるか、もう一段階の成長を見てみたい選手だ。


-新人王おめでとうございます。どんな気持ちですか?
「皆に『狙え、狙え』って言われて結構意識して狙いにいってしまって良いプレーができなくて、それでしっかりチームのためにっていう気持ちでやったので、まあ新人王は“おまけ”というか、優勝の次に嬉しいという感じです」

-今大会の感想をお願いします。
「1・2年生ということでガチャガチャした面もあったんですけど、先輩たちが安定したプレーをしてくれたので、もう自分はそれについていくだけでした。だから、あまり緊張したとかはなかったですね」

-青木選手(1年・#75青木太一)が怪我で出られませんでしたが、そのあたりはどう思っていましたか。
「太一の分まで頑張ろうみたいなことは皆で言っていました。あいつもすごくアグレッシブなプレイヤーなので、太一がまたチームに戻ってきたときには、共に頑張っていこうと思っています」

-今日の試合についてですが、早稲田大を相手にチームとしてこういうディフェンスをしていこうというのはありましたか。
「早稲田はガードにセンターがスクリーンして、ピックから攻めるっていうプレーをしていたので、そのピックをしっかりセンターが出て止めるっていうことを意識していました」

 -馬場選手(#6)や杉浦選手(#17)に混じってプレーをする際に、自分としてはどういうことをしようと考えていましたか。
「あのふたりがボールを持ったら決めてくれるっていう信頼があったので、自分は裏方で、ルーズボールとかリバウンドとかディフェンスとか、そういうところをしっかり頑張って、チームのためにっていう気持ちでやっていました」

-次はリーグ戦ですが、そこまでに伸ばしていきたいところはどこですか。
「今自分はカットインとかしかできていなくて。最近はシュートフォームを教わっていて変わってきている最中なので、リーグ戦までにジャンプシュートや3Pをしっかり決められるプレイヤーになりたいと思っています」

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「自分のふがいなさで負けた」
責任感を増す司令塔

◆#7石原 卓(早稲田大・2年・G)
150614ishihara.jpgスターティングガードとして、「フィニッシュまで行け」という指示に応えるだけでなく、ディフェンスでも毎試合スティールを連発。非凡なプレイぶりで以って、早稲田大の「守って走る」展開をつくる中心となった。だが石原本人はまだ足りないという。それは違う言い方をすれば、このチームはまだたくさんの可能性を秘めており、ガードがレベルアップした分だけそれを引き出せるということだ。3・4年生も含めた全体チームでもガード陣の活躍がキーになる。決勝のような大舞台をもう一度踏めるかどうかは、石原自身にかかっている。


―惜しくも初優勝はなりませんでしたが、準優勝おめでとうございます。
「ありがとうございます。早稲田は2部で、トーナメントも14位だったので、決勝に来られただけで本当に嬉しいのですが、正直勝ちたかったというのが本音です。自分だけでなく皆もそうです」

―もう一歩及ばなかったのはどんなところだと思いますか?
「うーん、バスケの実力がいちばん足りなかったんですが、でも自分たちのバスケはできたと思っています。それで勝てなかったということはまだ実力不足。身長が高かったり、能力のある選手をどう止めていくかはこれからの課題です」

―決勝は、具体的にはどのようなゲームプランで臨んだのでしょうか。
「筑波といったら馬場(#6)と杉浦(#17)、その2人をまず止めようということで、スタッフ陣がかなり研究してくれたんです。馬場だったら速攻の1on1は強いけれど外はあまりない。杉浦はターンアラウンドのシュートはうまいけれどトップからドライブしてパス、みたいなプレーは少ない、といった特徴をしっかり掴んだ上で臨みました。あとは他の3人になるべくボールを持たせて、いつもの筑波のバスケをさせないというのが対策でした」

―効いていた時間帯もありましたね。
「そうですね。ただ、いけるぞというときにミスしてしまったり、そこから相手にダンクされてしまったりして、今ひとつ流れを持ってこられませんでした。そこでガードの自分がもうちょっと止めて、チームを1つにさせられたらよかったのですが、自分もいっぱいいっぱいと言うか自分のことばかりになってしまったのがまだまだかなと思います」

―オフェンスでは石原選手へのプレッシャーも厳しかったのではないでしょうか。
「自分にマークが寄っているということは誰かが空くということなので、最初は自分で点を取りに行っていたのですが、後半は自分からしっかり仲間を生かすようなプレーを心がけました。でもあまりうまくいかなくて。もっと自分がノーマークをつくっていけば違う展開になったかもしれません。自分のふがいなさでチームが負けてしまったと思っています」

―1on1のうまさは光っていました。1番ポジションとしての自己評価はどうですか?
「コーチ陣には、1番でもフィニッシュまで行けと言われています。パスではなく、点を取りに行けと。なのでピックに来てくれても、まずはパスは考えないで最後まで行くつもりで、そこで本当にブロックが来たらパスするというのを意識してプレーしていました。点数はある程度取れてきたと思いますが、そのパスの精度と言うか仲間を活かすのがまだまだなので、次のステップとして、点が取れないときにどうやって周りを使うかをこれから練習していきたいです」

―準決勝・決勝の舞台を経験できたことはプラスになりましたか。
「はい、こんないい体育館で、観客も少なくはない人数で、楽しかったです。自分はお客さんがたくさんいてくれたほうが、勘違いみたいなものなんですが『見てくれている』って思えていいプレーができたりするので、大舞台のほうがやりやすかったりします」

―リーグやインカレでも大舞台を引き寄せてください。まずはチーム内のポジション争いですね。
「今はスタートで使ってもらっていますが、誰が出るといったことは全く決まっていません。練習中から、森井(#18)だったり長谷川(#13)だったり、4年生の池田さんと切磋琢磨しています。ガードがたくさんいてくれることでお互いがライバル意識を持って、日々試合を意識したプレーができているので、ガードが多いのはチームにとってはいいことだと思います。リーグに向けて、このいい練習を続けていきたいです」

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「リーグではさらに成長した姿を見せたい」
飛躍を誓うシックスマン

◆#18森井健太(早稲田大・2年・G)
150614morii.jpg実力者の森井がシックスマンに回るほど、早稲田大はガードの人材に恵まれている。それでも腐らず、言葉も表情もポジティブ。自身の役割と持ち味を理解し、チームのためにそれを発揮できたというのが大きいだろう。収穫があった一方、課題も見つかった。今度は秋に照準を合わせ、課題をチャンスに変えるべく取り組んでいってほしい。


―決勝お疲れさまでした。大会を振り返っての感想を聞かせてください。
「たぶん誰も早稲田が決勝までくるとは予想していなかったと思います。その中で粘って勝っていくことができたのは、チームとして戦うという意識を皆が持っていたからだと思うんです。そういう意味では自分もいい雰囲気でゲームに入れたので、すごく楽しかったです」

―チームがノってきたと思えたのはどの辺りですか?
「明治との試合(ベスト8決め)が一番の山場でした。厳しい時間帯もあったのですが、最後に点を離す形での勝利でチームも勢いに乗りましたね。明治だけでなく青学(準々決勝)、大東(準決勝)も手ごわかったですが、一戦一戦成長していく手ごたえがありました」

―そうして迎えた決勝の反省は。
「馬場と杉浦の2人に、最初こそあまり自由にプレーさせなかったのですが、最後は2人を中心に周りのメンバーにも決められてしまって。2人以外にボールを持たせた上で抑えるのがポイントだったので、そこをやられたのがちょっと痛かったです」

―逆に収穫としてはどんな点が挙げられますか?
「今までの早稲田だと厳しい時間帯に粘ることができず、そこで離されてしまうことが多かったのですが、今大会は皆が声を出していました。チームが1つになってディフェンスから頑張るという泥くさい面が成長できたかなと思います」

―プレイタイムは多くなかったですが中村選手(#28)がよく声を出していて、ムードーメイカーのように見えました。
「出ない人も出る人も1つになることがチームとして大事だと思うので、ベンチからの声というのが、僕たちが1つになるきっかけになりましたね」

―今大会、森井選手はシックスマンとして起用されていましたが、どんなことを心がけていましたか。
「やはり流れが悪いときにコートに出ることになるので、チームを落ち着かせて、ゲームをつくっていくことをガードとして考えています。その役割はある程度は果たせたつもりです」

―リーグ戦に向けては、どう強化していきますか。よければ今大会での外のシュートの出来についての自己評価も含めて教えてください。
「外のシュートはもともと少し苦手意識があります。それでも試合では狙っていくことが大事で、大会を通して狙えてはいたのは次につながるかなと思います。ただ、確率はもっと上げていかなければなりません。外のシュートが入るようになればプレーの幅が広がりますし、自信にもなります。そう考えて、これからオフを挟むのでそこで練習して、リーグではさらに成長した自分を出したいと思います」

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「自分の武器はディフェンス」
激しいプレッシャーで自分の持ち味を発揮

◆#13長谷川 暢(早稲田大・1年・G・能代工)
150614hasegawa.jpg1年生ながら強いフィジカルとアグレッシブなディフェンスで、グイグイと相手へ詰め寄る姿が頼もしい。まずは自分の持ち味であるディフェンスを確実にこなし、貢献することを誓っていたがチームに必要な何かを理解し、実行していく姿は今後も重要になってくるはずだ。ガード陣がひしめく中にあって、この新人戦でしっかりと自分を見せられたことも大きな意味がある。今後どのように存在感を増していくか、先が楽しみな選手だ。


ー準優勝ではありましたが、決勝の舞台に立ってみていかがでしたか?
「やっぱりここまで来るには2年生の力の強さをすごく感じたし、2年生が引っ張ってくれたので自分はコートの中でひたすらプレーを頑張るだけでした。そういった意味ではいい刺激になりました」

―石原選手(#7)が2ファウルになって交代になりましたが、あそこは何を意識していましたか?
「勝負は後半だと思ったので、うまくつないで自分がしっかりとミスをしないでゲームを作ることを考えたし、ディフェンスを前から詰めて、どんどんプレッシャーをかければいいかなと思っていました」

―筑波大の印象はどうでしたか?
「早稲田よりサイズの大きいですが、ガード陣のところは自分たちは負けていなかったと思います。そういった意味で自分の武器はディフェンスだし、そこでプレッシャーをかけてターンオーバーを出させるように頑張ったんですけど、もっともっとできたかなと思います」

―準決勝でもいい活躍でしたが、その前までは自分のプレーとしてどうでしたか?
「明治大戦で20分くらいプレイングタイムをもらって、ディフェンスでも評価をもらえたので、どんどんやってやろうと思っていました。ガード陣は先輩たちが安定しているので、きっかけを作るタイミングに自分の出番が来ると思っていました。準決勝とその前はあまりプレイングタイムはなかったですけど、我慢だなと思ってやっていました。でもその中でも準決勝のような、5分だけでも印象づけられるようなディフェンスをしようとしていました。今日はプレイングタイムは長かったんですけど、最後の方でミスが出てしまってちょっと先輩たちの足を引っ張ってしまったかなと思います。もっともっと自分なりに力をつけていかなければと思います」

―1週間前の早慶戦では出番はなかったですよね?出番はなかったとはいえ、あの雰囲気の中で負けてしまってからの新人戦でしたが。
「早慶戦は1秒もなかったです。あの負けは本当に悔しいと思ったし、あそこでは出られなかったけれど、新人戦みたいな場所でなければ今は自分のプレイングタイムも伸びてこないと感じていたので、この大会は本当にやってやろうと思っていました。だから監督たちが新人戦で自分を出してくれたことだけでもやりがいを感じたし、ディフェンスで何かしらしようと考えていました」

―今はディフェンス面を買われているということなんですね?
「ディフェンスは入学してからずっと言われていて、それで自分のディフェンスで流れが変わった瞬間は本当に気持ちいいと思います。だからディフェンスは自分の武器でもあるし、どんどんやっていきたいです」

―早稲田大はガード陣が豊富ですし、出番もシェアしつつになりますが、今後さらにプレイングタイムを伸ばすためにはどういう力をつけたいですか?
「卓さん(石原)は1対1の能力がすごく高くて、自分でも得点を取れる選手。森井さん(#18)はどちらかというとアシストをやるような人です。自分はもっともっとスピーディーなバスケットからアシストを出して、リズムを作るようなガードになればもっと出番が増えてくるのかなと思います。それに、ディフェンスはファウルのリスクがあって全員がとことんやるのは難しいと思うので、自分が流れを変えるための、ここ1本が欲しいときにディフェンスを仕掛けていけるようになれば、もっと出番ももらえるかなと思います」

―3人ともまったくカラーが違うガードというのがいいですね。
「そうですね。3人とも本当に良さが違うので、この3人で良かったなとは思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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