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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.06.19 (Fri)

【2015新人戦】6/14 3位決定戦 拓殖大VS大東文化大

拓殖大が大東大の猛追を振り切り
笑顔の3位フィニッシュ


150614iida.jpg 激闘の準決勝から一夜、決勝を戦うのと3位決定戦を戦うのとでは、モチベーションも疲労の感じ方も大きく異なるだろう。1Qは大東文化大拓殖大の両者ともふわりとした入りになった。外打ちが相次ぐ中、拓殖大のシュート力が勝り、開始4分半で14-3とリード。大東大は#56山岸(2年・PF)を投入するとようやく落ち着く。#20毕(2年・PF)の3Pやリバウンドシュートが決まり始めるが、拓殖大も3Pを決め23-15で終える。

 2Qに入っても拓殖大ペースは続く。スターティングメンバーを全員下げる余裕を見せながらも、#85高山(2年・SG)の3P、#35和田(2年・F)のブロックショットなどで38-22と点差を広げる。大東大は#90小川(1年・SG・岡山商科大附)らが得点するが単発に終わってしまい、43-28で折り返した。

 3Q、拓殖大は足が止まる。その間に大東大が攻守でリバウンドを支配し、#22桑原(2年・PG)の3P、#0葛原(2年・SG)のレイアップなどにつなげて49-45と猛追。後手に回った拓殖大はファウルがかさむ。だが、大東大はここから6投得たフリースローのうち1投しか決められない。拓殖大は#28村上(2年・C)がインサイドで存在感を発揮し、53-47とした。

150614BEE.jpg 4Q、大東大は#20毕が連続得点と気を吐き、開始1分で1ゴール差に。拓殖大は#16飯田(2年・F)が3Pをねじ込むと、その後は両センター陣が身体を張る展開となり、残り5分60-56とクロスゲームの様相を呈した。そこから抜け出したのは拓殖大。大東大のインサイドにボールが入るとすかさずダブルチームに行きターンオーバーを誘う。それを当たっている#16飯田の3Pにつなげ、67-58と突き放した。大東大はあきらめずバックコートから当たり、#23奥住(1年・SG・正智深谷)らの3Pで迫るものの、拓殖大#13阿部(2年・F)が力強い1on1を決め返す。大東大はファウルゲームを仕掛けようとするもうまくいかない。拓殖大が73-67で逃げ切った。

 大東大はフリースローの失敗が響いた。また、準決勝の早稲田大戦でもインサイドへのダブルチームに嵌まり相手に流れを渡してしまったため、秋に向けてはこの対応が課題となる。拓殖大はそれぞれが能力の高さを発揮した。バンバのいる全体チームではまた戦い方が変わってくるだろうが、筑波大・東海大の2強の間に是非割って入ってほしい。

写真上:4本の3Pシュートを沈めた拓殖大・飯田。

※拓殖大・阿部選手、村上選手、大東文化大・山岸選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「全体チームでは飛龍さんの助けになりたい」
プレイ面・精神面で大きな経験を得る

◆#13阿部 諒(拓殖大・2年・F)
150614abe.jpg新人チームの主将と務めた。得意とするスリーは当たりがこない時間帯もあったが、ドライブで切れ込む場面を見せるなど、幅広いプレーが見られた大会でもある。
多くのチームが“ディフェンスから走る”というスタイルを取る中、拓殖大はスターティングメンバーに限らず個々の能力が高く、一際多彩なプレイを見せた。筑波大との準決勝ではその生命線である足が止まってしまったが、今後40分間走りきるキーは楽しく賑やかな空気にありそうだ。そういった空気は選手間の信頼関係から生まれる。阿部が先頭となって、1・2年生と3・4年生の信頼を固くしていきたいところだ。


―大会の最終戦を勝ち、3位で終えました。
「素直に嬉しい気持ちでいっぱいです。僕たちのチームはサイズが小さかったので、どこまで行けるかわからなかったのですが、3位という結果を残せて満足しています」

―今日の対戦相手の大東大にも大きい選手がいましたが、どのようなことを気をつけましたか。
「やはり毕(#20)のところが鍵になるので、皆で抑えようと心掛けました。もちろんマッチアップした村上(#28)もとても頑張ってくれました」

―前半は大東大全体で28点に抑えるなど、奏効していましたね。一方、後半点差を詰められてしまった要因は。
「僕たちのバスケットは守って走るという足を使ったものなのですが、3Qはその足が止まってしまったのが原因だと思います。大会最後の試合だからどうしても疲れが出たのかな、と」

―阿部選手個人としては、スタートで出て長い時間プレイするというのは全体チームと勝手が違ったのではないかと思います。自己評価はいかがですか。
「全然ダメでした。1Qはシュートが入っても、2Q以降だんだん確率が落ちてしまうのが課題ですね。ただ、シュートに行こうという気持ちはずっと持っていました」

―4Q終盤のレイアップは気持ちが出ていたように感じました。
「キャプテンを任されたといっても、行くべきところはちゃんと行かないとチームもついてきてくれないので。強い気持ちを持って打った結果、入ってよかったです」

―高校に続いてこの新人チームでもキャプテンを務めて、どうでしたか。
「メンバーの数だけ考えがある中で、自分の考えだけで行動するのではなく皆の考えをまとめていくというのは大変でしたが、皆のほうが僕についてきてくれたという感じですね。(とても雰囲気がよさそう)拓大はこういう雰囲気じゃないと走れないので、盛り上げていきました」

―秋に向けて、個人として・チームとしてこの経験をどのように活かしてきますか。筑波大と東海大の2強を是非崩していってほしいと思うのですが。
「はい、打倒筑波で! この春はトーナメントが5位という結果だったので、リーグではそのリベンジをしたいと思っています。なのでチームとしては、もう一度自分たちのバスケットを見直して取り組んでいければ。個人としては、今回新人戦で得たものは、全体キャプテンの(岡本)飛龍さんを助けられる部分があるんじゃないかなと思うので、少しでも助けになれればと思います」

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指で3位を表現した集合写真。

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「もっと上を目指していく」
成果に満足せず走り続ける

◆#28村上義康(拓殖大・2年・C)
150614murakami.jpg村上らインサイド陣にとって、3年のバンバがいない新人戦は貴重な出場機会。ペイントエリアでの攻防はもちろん、柔らかなフォームから放つジャンプシュートでもアピールした。活躍はこの大会だけ、全体チームではベンチを温めて終わり―というつもりは全くないだろう。向上心溢れる言葉を、リーグではプレイで見せてくれるのを期待したい。


―大会を振り返って。
「自分たちは1位になれずに終わってしまい、優勝した筑波を見ながら、もっともっと頑張らないといけないと実感しました」

―具体的にはどのようなところを伸ばしていきたいですか?
「自分もセンターなのですが、筑波の杉浦君(#17、登録はPF。村上とは身長2cm差)なんかを見ていたら、外からも打てるし、どれかに偏らずいろいろなことができているので、そういうところを取り入れていきたいと思います」

―今日の3位決定戦では、まさにいろいろなプレイに挑戦していたように思います。一定の役割は果たせたのではないでしょうか。
「大東の毕もサイズがあって何でもできる選手ということで、監督からは『シュートは打たせてもいいから、ファールケアして頑張れ』と言われていました。今日はそれだけはできたと思うので、そこはよかったです。新人チームでは今自分の持っているものは100%出せたと思いますね」

―優勝を掴むためには何が必要でしょうか。
「今回足りなかったと思うのはスキルもですが、リバウンドです。チームでリバウンドを取りにいけなかったですし、自分自身もリバウンド数が少ないので、たぶんそこで負けたというがあると思います。あとは筑波戦では速攻が全然出ていなかった。でも、そういった反省を踏まえて強化していけば、もっと強いチームになると思いますし、どんどん上を目指していきたいです」

―秋に向けての抱負を聞かせてください。
「最後の年になる4年生のフォローがしっかりできるように、下級生らしくもっと頑張っていきたいです」

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「見えないところで頑張れる選手が必要」
昨年の入替戦の悔しさを糧に

◆#56山岸優希(大東文化大・2年・PF)
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ケガによりスタメンこそ1年生に譲ったが、存在感は抜群。インサイドで闘志溢れるプレーを見せた。かと思えば、紙一重のジャッジに集中力が切れそうになったチームメイトを笑顔で宥めることもできる。何より、スコアシートに残らない部分での頑張りを欠かさない。大所帯の大東大においても、そういった部分を武器にする選手が1人現れるだけでチーム全体が押し上げられる。チーム内での競争を経て、秋にはさらに進化した大東大、そして山岸の姿が見られそうだ。


―試合を終えて。
「勝てた試合を落としてしまったというのが正直なところで、すごく悔しい部分はあります。でも、ベスト4に入ったのは大東文化大としては久しぶりのこと(※)なので、胸を張っていいんじゃないかなと僕は思います」
※新人戦では、ここ10年間では2009年の5位が最高。

―落としてしまった、というのは何が要因だと思いますか。
「やはり前半ディフェンスのとき受け身になってしまい、そこで我慢しきれなかったのと、あとは皆疲労も抱えていて、それに打ち克てなかったのが敗因かなと思います」

―3Qに各選手フリースローを決め切れなかったのも疲れからですか?
「うーん、それもあるかもしれませんが、決めなければいけなかったのでそこは反省点ですね。日頃、フリースローを外した分ダッシュという練習もやっているのですが、その成果が出なかったわけなので、もっと集中して、実戦の中でフリースローを打つのと同じような練習をしていかなければならないと考えています」

―今大会、山岸選手は途中でコートに入ることが多かったですが、どのような心構えをしていましたか。
「本当はプレータイムはもう少しある予定だったのですが、ケガをしてしまって。1戦目の関東学院大戦は休ませてもらって次の東海大戦に臨みました。それ以降はプレータイムの制限があるわけではなかったのですが、自分のコンディションについてはスタッフも知っていたこともあり、途中出場という形になりました。でも、出る以上ケガは言い訳になりません。むしろ今まで休んでいた分しっかり働かなければというのを心掛けていました」

―昨年から試合に出て役割を果たしてきましたが、さらに2年生になって意識は変わりましたか?
「今は、同級生の毕が全体チームでも新人チームでもスタートで出ているので、彼を少しでも休ませる時間を長くするのを大事にしています。と言っても同じくらい点を取るとかではなく、スコアに載らないところを頑張りたい。たとえば得点やリバウンドを多く取っている人間がすごいと思われがちですが、スコアには現れない、ディフェンスのカバーだったりヘルプだったり、ルーズボールなどで頑張るというのが自分の役割だと思っているんです。なので、そういうところでチームを活気付けて、同時に毕を休ませるというのができたらいいなと。これは新人戦に限らずリーグに向けても思っています」

―そう思っても、なかなか実行できるものではないと思います。
「いやいや、でも、本当にそういうことをできる人間が1人でも2人でもいないと。皆目立ちたくてシュートは打つものの、リバウンドは取れません、ルーズボールも終えませんというチームでは上には行けないと思います。たとえ身長があっても、そういうところで頑張れる選手になりたいです」

―チームの話に戻りますが、正ガードの竹内選手がケガでコートに立てなかったのはやはり苦しかったのではないでしょうか。
「(竹内)一真もケガをしたくてしたわけではないので。セカンドガードの(#22桑原)錦がすごく頑張ってくれましたし、むしろ試合に出ている他の2年が援護できなかったというのが、そう見えた要因かなと思います。もうちょっとつなぎだったりとか、たとえば間にスクリーンを入れてやるってことができれば、錦にしろ、サードガードの湊谷(#24)にしろもう少し負担が軽かったのかなと思います」

―久しぶりにトーナメント・新人戦とも最終日まで残りましたが、これをリーグ戦にはどうつなげていきますか?
「チームの一番の目標は1部昇格です。それはキャプテンの山崎さん始め皆が掲げているのですが、今回の新人戦で感じたのは、今回コートに立つチャンスをもらった1・2年が、3・4年生を倒せる存在にならなければならないといけないということです。そうしないとチームの底上げはできません。去年出ていたメンバーだけで戦えるかと言ったらそうではない。そういう意味で、3・4年を倒して自分が出るんだという強い欲も必要だと思うので、1・2年生は新人戦で得た成果を練習から発揮していきたいです。練習はAチーム、Bチームと分かれてしまうのですが、その中でも絶対見てくれている人はいると思います。さっき話したような見えないところの頑張りを、全員ができれば1部昇格もできると信じて、続けていきます」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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