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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.05.10 (Sun)

【2015トーナメント】5/10 3位決定戦 法政大VS明治大

攻守が噛み合った法政大が3位入賞
明治大は敗れるも気持ちの見せる内容に


150510SATOU.jpg ともに良いところを見せながら準決勝で敗れた明治大法政大。3位決定戦はこの2チームの顔合わせとなった。

 序盤は明治大が気持ちを見せた。#2齋藤(2年・PG)の2本の3Pで法政大の出ばなをくじく。それでもスタメン起用の#11中野(3年・SF)が3Pで応え、#24加藤(4年・SF)の3Pなどで法政大も反撃する。明治大は#22宮本(2年・PF)の連続得点で追いつくと、#50伊澤(4年・PF)も気迫のバスケットカウント。法政大はオフェンスが大人しくなり、5点を追いかける状況で1Q終了。2Qも明治大の勢いが続き、#50伊澤のジャンプシュートでこの日最大の9点差となった。だが、ここから法政大のディフェンスが強まる。明治大がフィールドゴールを奪えない間、#24加藤、#16沼田(4年・C)の両輪に加え#23戸堀(2年・PF)の活躍もあって詰め寄った。明治大は、最後に#55吉本(4年・F)の3Pが決まるも、33−30とわずかなリードとなって後半を迎える。

 後半からは法政大が本領を発揮した。#16沼田がインサイドで体を張り、#24加藤に加えて#14植村(2年・PG)も3Pを沈める。明治大は#50伊澤が孤軍奮闘するも、「空回りした部分もあった」と秋葉(#20)が話したように、フリースロー率を上げられないなどのミスもあって失速。法政大は#67佐藤(3年・PG)も3Pを決めるなどで完全に流れを掴んだ。4Q早々に#16沼田の得点でリードを12点にまで拡大。明治大はタイムアウトを挟んで#22宮本が意地の得点も、やはり法政大の守りを前に続かない。その後も順調に得点していった法政大が70−53で勝利。久々のベスト4で、3位に輝いた。

150510IZAWA.jpg 昨シーズンまで明治大を率いた塚本コーチがこの春から法政大の指揮を執るが、コーチとして勝つことを念頭に置いていたことを強調しつつ、「人間としてはすごく嫌。(明治大という)ホームグラウンドは忘れていないし、コーチはあそこから始めてすごく良い勉強をさせてもらった。恩返しのためにも、手を抜かずに粉砕するつもりだった」という。明治大時代にも構築したディフェンスが機能しての3位だったが、法政大はまだ伸び代のあるチーム。「リーグまで高めれば東海にも筑波にも負けると思っていない。学生と一緒にチャレンジしたいと思う」(塚本コーチ)。リーグ戦で、より成長した法政大が見られるか。

 準決勝以降の2試合では良い場面も見せながら、結果はいずれも競り負けという内容だった明治大。それでも、チーム作りを進めながらも、春は久し振りにベスト4入りという結果を得たのは大きかった。HCも変わり、チーム作りのアプローチがこれまでとは異なる今年。まだ手探りの部分はあるだろうが、ここから夏場のチーム作りでどのようなチームへと仕上げていくかが見どころとなる。

写真上:この日はベンチスタートながら、法政大・佐藤も重要な役割を果たした。
写真下:淡々とプレーする印象もある明治大・伊澤だが、今年は最上級生として春から奮闘が続いている。

※法政大・沼田選手、明治大・秋葉選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「自分ももっともっとレベルアップしていかないと」
チームの志向が変わっても、変わらぬストイックぶり

◆#16沼田 凌(法政大・4年・C)
150510NUMATA.jpg1年時から別格の存在感を放ってきた沼田も4年生となった。安定したインサイドプレーが持ち味だが、今大会は「あまり良くはなかった」と反省の顔も見せた。一方、チームとして得たのはトーナメント3位という、これまでで最高の結果。しかし、求めるものはもっと高い場所にある。学生最後のシーズンで、どこまでの進化を示していけるか。


—3位という結果はご自身の最高結果となりますね。
「そうですね。新しい体制でディフェンスをやってきて、トーナメントでは結果よりも毎試合で、練習でやっていること、ディフェンスのことなんですけれど、それをどれだけ出せるかがテーマでした。それは出来ている時と出来ていない時があって。だから、もっとディフェンスのところで突き詰めていきたいところもあります。スタッフからはまだまだだと言われているところもありますし、それをこれからの大会に向けて必死でやっていきたいと思います。」

—レベルアップが出来ているという実感はありますか。
「そうですね。最後、終わってみるとスコアが、前にやっている時よりも相手の点数が少なかったりするので、そこの面で変わってきているのかなと思いますね」

—その点は収穫ですね。逆に課題はありましたか。
「時間がなくなってきた時に寿一(#24)の1対1とかで完結してしまっている部分があって。シュートは入るから良いんですけれど、それだけじゃなくてファウルをもらってフリースローにするとか、そういうねちっこく攻められる部分もあると思いますし、まだまだディフェンスで攻めていきたいと思っているので、そういうところですね」

—今季はこれまでほぼディフェンス練習に取り組んできているということですが、これまでと違うアプローチだと思います。それは沼田選手としてはどんな感触ですか?
「これまでやってきた方法ではなかったので、最初はやりにくいところはあったんですけれど、塚本さんや外山さんが来てくれて、二人のバスケットの知識や経験を含めて今までの法政にはないものを持ってきてくれました。それに対して僕たちも示していかないといけないです。ただ、理解はしているんですけれど、体がうまく動かなくて。それは僕の問題なんですけれど、もっと自主練もやって、期待に応えられるようにしていきたいですね。ディフェンスが悪かったのはこっちも分かっていたことではあるので、それで良い結果になっているので」

—ご自身の調子は、今大会ではいかがでしたか。
「あんまり良くはなかったんですけれど、でもチームとしては勝てているので、そこで僕ももっともっと頑張って。今日の前半みたいな試合はやってはいけないし、自分ももっともっとレベルアップしていかないといけないです」

—これからの3か月ではどのような意識で取り組んでいきたいですか。
「今はディフェンスで基本的なことしかやっていないんですけれど、そこをクリアしていかないと。スタッフ陣はもっとレベルの高いことをやりたいと思っていると思うので、早くクリアしてチームの精度を上げていきたいと思います」

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「自分だからできる部分は何なのか、常に模索」
能力値の高い選手を支えながら、脇役に徹する覚悟

◆#20秋葉真司(明治大・4年・F)
150510AKIBA.jpg今季は春からスタメンに座る。伊澤や齋藤、吉本ら得点能力の高いメンバーの中に身を置いており、自らは数字に表れないところでの脇役に徹しているという。拓殖大戦では、試合の趨勢を左右する重要な場面でリバウンドをもぎ取り、ベスト4に貢献している。チーム力はまだまだ上積みの余地のある明治大。秋葉ら、陰ながらチームを支える上級生の役割は、これからも重要になっていく。


—明治大としては、トーナメントで久々のベスト4でした。この結果をどう受け止めていますか。
「今まで成し遂げられていなかったので、上に来たからこそ経験できた部分は大きかったと思います。春はチーム作りができていない状況だったので(最後に連敗で)結果としては満足はしていないです。最後の2試合は課題が多かったですし。全員が課題に直面したという部分では、プラスに考えれば、そういう経験ができたことは大きかったとは思います。こういう状況から這い上がっていったのがこれまでの明治だったので、結果が出た分、これからのリーグ戦とインカレに向けてまた新しい捉え方をして、4年生が引っ張って全員でやっていきたいです」

—良くなかった部分は、具体的にはどのような部分だと思っていますか。
「今日の試合もそうだったんですが、どこか集中力が切れている部分がありました。前にも負けた時に連敗していくというパターンが多くて、そこが元々の課題だった分、また同じことを繰り返してしまったので、そこが自分たちの弱さかなって。それがリーグになって、土曜に負けて日曜に繋げていくには、直していかないといけないです。技術面よりも、メンタル面の弱さが出てしまったように思います」

—今年4年生という立場になって、自覚の面での変化はいかがですか。
「自覚はしなきゃいけなくて、それは当たり前のことなんですけれど、自分自身はこれまで試合に出てこなかった人間です。それがプラスかマイナスかと言われると、経験の部分では薄いかもしれないですけれど、4年生全体としてはまとまりが良いので、そういう意味では今まで自分は出られなかったからこそ、自分がチームのためにできることがあるんじゃないかと、今取り組んでいる部分でもあります。そういった部分では、今大会は技術面の課題も出たし、引っ張る部分ではもっとこうした方が良いんだなと思えた部分もあります」

—スタメン起用されて、ご自身の特徴は出せていますか。
「まだまだだとは思うんですけれど、吉本(#55)と伊澤(#50)という得点源がいて、ガードは拓実(#2齋藤)とか、得点能力の高い選手がいて、自分は脇役としてやろうと決めています。じゃあ、自分だからできる部分は何なのか、というのは常に模索しています。まだまだやるべきことは感じていて、得点もそうだし、泥臭い部分はある程度出来ている部分はあるんですけれど、コンスタントにはできていないので。でも、課題は多いですけど、少しずつ浸透させることはできているのかなと思いますね」

—そういう点が一番できたのは、拓殖大戦だったと思います。最後のリバウンドは秋葉選手でしたよね。
「そうですね。あの時のプレーは、自分の仕事だと思っていたので、むしろ『リバウンド来い!』くらいの気持ちでした。だから、あそこの場面は自分でも集中していて、今大会の中でも印象深い部分ですね」

—これからリーグまではどのようなことに注力していきたいと考えていますか。
「体の当たりの部分で削られた部分もあったし、自分たちが小さいだけ、それが吉と出た部分もあったんですけれど、だからこそ体の部分を作っていかないといけないと思いますし、もっとチーム力を上げていかないといけないと思いますね」

—ちなみに、今日は塚本コーチの法政大が相手でしたが……。
「自分としては(塚本さんに)3年間教えてもらったことと、この数か月やってきたことをぶつけようと思っていました。それで、まだまだこのレベルだと思われても良いなと思っていたので、とにかく全部を出すことが恩返し、感謝に繋がると思ったので、試合前から思っていたのは、全部出し切ろうと。伝わったかどうかは分からないんですけれど、良かったかなと思います」

—かなり気合いは入っていたのではないかな、と感じました。
「そうですね。気合いの入っていた部分はあったんですけれど、そこは継続できなかったところもありました(苦笑)。空回りした部分もありましたし。でも遅かれ早かれ対戦するので、リーグ戦ではもっと頑張りたいです」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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