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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.06.11 (Thu)

【2015新人戦】6/11レポート

大東文化大が東海大を下しベスト8
東海大がベスト8を逃すのは2009年以来


150611aoki.jpg ベスト8を決める8試合が代々木第二体育館、大田区総合体育館体育館で開催された本戦4日目。この日最大の注目は、昨年準優勝の東海大と有力選手が多数揃う大東文化大の対戦となった。ともに上位進出を狙えるチームだけに内容が期待されたが、蓋を開けてみると大東文化大が序盤から圧倒。東海大は食い下がるも大差を埋めることは叶わず敗退した。

 ディフェンディングチャンピオン筑波大は、江戸川大の挑戦を受けた。持ち味のトランジションに持ち込みたい江戸川大だが、高さのある筑波大相手には簡単にはいかず、1Qから筑波大がリードすると、江戸川大に追い付かせず全員出場でベスト8を突破した。

 大田区総合体育館では拓殖大、日本体育大、東洋大、早稲田大の4校が勝利し、ベスト8入りを果たした。

写真:筑波大を引っ張るのは主将の青木保徳。13得点の活躍。



【慶應義塾大が日本大を破りベスト8入り】
150611singo.jpg 慶應義塾大日本大の対戦は、立ち上がりで慶應大が一気に8-0に持っていく勢いを見せた。日本大はベンチに置いていた#24本村(1年・SG・土浦日大)をコートに入れると、スリーが決まって1Qは15-13。しかし2Q、慶應大は#4トカチョフ(2年・CF)、#8高橋(2年・F)の得点で再び日本大を引き離して#13鳥羽(1年・G・福大大濠)も内外の得点で貢献。日本大はアウトサイドの攻撃が中心になり、単発気味となると前半は40-27と慶應大リードとなった。

 3Q、慶應大のシュートが連続して落ちると何度も速攻を出して迫る日本大。9点差まで詰め寄るが慶應大も#8高橋のミドルシュート、バスケットカウントなどで流れは渡さず。3Qで61-43とするも4Qでは#6新号(2年・G)に連続得点を許す展開に。しかし#4トカチョフの速攻、ゴール下といった奮闘もあり、そのままリードを保って80-69で勝利した。

 日本大は本村が体調の問題で本来の力を出せず、出番も限られた。なお、この新人戦では先日引退を発表した元リンク栃木ブレックスの網野コーチが指揮を取った。慶應大は例年早慶戦が新人戦直前に行われることもあり、順準備は皆無と言ってよく、長らくベスト8からは遠ざかっていた。しかし例年に比べて層は厚く、4番をつけるトカチョフを中心に2年生がチームを牽引。2009年以来のベスト8入りを果たした。

写真:日本大は最終Qに新号が果敢に攻めて粘った。

※慶應義塾大・トカチョフ選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【リバウンドで勝った青山学院大が勝利】
150611takahashi.jpg 青山学院大中央大の対戦は、競る場面も見られたが青山学院大が勝利を決めた。

 立ち上がりからリードを得たのは青山学院大だったが、中央大も#99浅見(2年・京北)、#28鶴巻(1年・SF・幕張総合)らが応戦。青山学院大はターンオーバーが続く時間帯もあったが終盤は持ち直して24-14と1Qで10点のリード。2Qになると青山学院大はファウルやトラベリングといったミスからリズムを崩し、アウトサイド確率が下がる。この間に中央大がじわじわと追い上げ、#9阿部(2年・PG)のシュートで残り1分で逆転。しかし最後は青山学院大がゴール下のリバウンド争いからタップを押しこみ、39-38と逆転して終えた。

 3Qの立ち上がりに青山学院大は立て続けにシュートが決まり、再び流れをつかむ。中央大は得点が止まる時間もあるが#99浅見、#28鶴巻の得点でこれを追う。3Q終了時では青山学院大4点のリードとなったが、4Qに入ると青山学院大は#31戸田(1年・SF・市立船橋)、#32前田(1年・F・山形南)らのシュートが続き、#10高橋(1年・C・十日町)のバスケットカウントなど1年生が貢献すると差を広げていき、中央大を乗らせず80-62で逃げ切った。

写真:力強いリバウンドを見せる青山学院大・高橋。チームハイの22得点も獲得。


【前半で大量リードを得た大東大が東海大を下す】
150611okuzumi.jpg この日最大の注目を集めた東海大大東文化大の一戦は予想しないワンサイドゲームとなった。立ち上がりを制したのは大東大。#20毕(2年・PF)が連続で3Pを決め、#22桑原(2年・PG)の3Pとシュートで一気に11-0。東海大はこれで気圧されたかシュートが落ちたりブロックされるなどして攻撃の端緒が開けない。開始3分でようやく最初の得点が入るが、重苦しい状態は打開できず1Q残り45秒で再び#20毕に3Pを決められてしまう。1Qは19-9と大東大が10点のリードを得ると、2Qは#0葛原(2年・SG)、#56山岸(2年・PF)の2年生たちがさらに得点を牽引。東海大は焦ったか本来の力が出せないままずるずると時間だけが過ぎてしまい、前半で48-15となんと大東大が33点ものリードを奪う形となった。

 3Q、気持ちを切り替えた東海大は激しいディフェンスを展開し、ここで#11白戸(2年・SG)が爆発。3Pを中心に立て続けに得点を重ねてこのQだけで10点を稼ぐと、点差を詰める。大東大は流れがやや悪くなるものの、3Q終盤に#23奥住(1年・SG・正智深谷)の2本の3Pで悪い流れを断ち切ることに成功。3Qだけで18点差に押し戻した東海大は、4Qも粘るがさすがにこの得点差をさらに追い上げるのは難しく、92-63で試合終了。大東大が大一番を制した。

 東海大がベスト8入りを逃すのは、陸川監督とエースの満原優樹がユニバーシアードで不在となった2009年以来。その時は白鴎大に1点差で破れている。「負けを素直に受け止め、これをバネに学んで欲しい」と、ここからの発奮を求めた東海大の陸川監督。負けから学ぶことも多いと前向きに締めくくったが、ここでぶつかるようなチーム同士ではないだけにトーナメントならではの組み合わせのもったいなさが感じられる対戦だった。

150611shirato.jpg 一方、大東大の西尾監督「選手の気迫が勝った」と賞賛。正ガードで主将を務める竹内をケガで欠いたが、新人戦前に筑波大や日体大などを相手に練習試合をこなし、自信をつけてきていた結果とも言える。3Qでの追い上げには焦らなかったといえば嘘になるが、30点の大量リードが効いたと胸をなでおろした。大東大がこのまま頂点まで駆け上がれるか、注目したい。

写真上:4本の3Pを決めた大東文化大・奥住。
写真下:東海大の白戸は3Qだけで3P3本(うち1本はバスケットカウント)を含む12得点で奮闘。

※大東文化大・毕選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「みんなが一生懸命頑張っていい雰囲気でやれている」
チームのまとまりがベスト8突破の鍵に

◆#4トカチョフ・サワ(慶應義塾大・2年・CF)
150611TOCACHOV.jpg35点19リバウンドと奮闘。新人戦キャプテンを務め、2試合ともフル出場でチームを引っ張っている。トーナメントはケガで欠場したものの、早慶戦は出番こそ多くなかったがリバウンドで貢献した。バスケット云々ではなく、楽しむことや一生懸命やることといった部分を重視し、皆を盛り上げている。こうしたキャプテンに引っ張られ、周囲のメンバーも良いプレーができている。最終日まで残れたことで、より良い絆を固めていきたいところだ。


―早慶戦から時間がありませんでしたが、どのような練習を?
「練習は1日のみです。結局技術的なことは時間的に教えられないですし、プレーどうこうというよりはしっかり声を出して、慶應はディフェンスのチームだし声をだしてそれをやって、僕らデカい選手はインサイドを頑張ろうと。とにかく雰囲気を良くすることを意識して、結果こうやって勝てました。雰囲気重視です」

―キャプテンはどう決まったんですか?
「何度も2年でミーティングを重ねてどうするんだと言ってきたんですが、なかなか決まらずで。やりたいという気持ちではなかったんですが、誰もやると言い出す人がいなかったら自分がやる覚悟ができている、ということは話していました。それで結局誰も立候補がなかったので、今回は『僕にやらせてくれ、頑張っていいチームを作るから』と言ったらみんなも納得してくれました」

―声もよく出ているし、皆を引っ張っている様子が見えますね。
「キャプテンは初めてなんですが、中学や久我山、大学では伊藤さん(14年度卒)、福元さんといういろんなキャプテンを見てきました。その中でいいところとそうでないところを見て、自分なりのキャプテン像を持って取り組んでいます。僕自身はすごくいい雰囲気の中でやれていると思いますし、バスケットどうこうというより、みんなが思い切り楽しくやっているのがいいなと思います」

―チームとしてはまとまっていて、あまり練習をしていないという印象は受けないですね。1年も活躍していますし。
「僕ら2年だけでは勝てないし、いかに1年の能力を引き出せるかを考えています。『どんどんやれ、何かあったら自分が何とかするから』という感じで、思い切りやらせることを考えて、アドバイスしています。とにかく雰囲気を悪くしないことが大事ですね。でもそれがすごく伝わってくるチームだし、自分が考えていたことが間違ってないなと思えて良かったです」

―思ったよりディフェンスはできている気がしますが。
「誰一人サボらないように頑張ろうと決めています。月曜日に学習院と練習試合をしたんですけど、そのときにサボる人がいて一気に雰囲気が悪くなってしまいました。それじゃダメだから、と全員頑張って全員気持よくプレーすることで流れができるから、どれだけキツくても絶対がんばろうと。みんな高い意識でやっているので、いい意味で責任感もあります」

―キャプテンはフル出場で頑張っていますね。
「でもいい疲れというか、プレーできて楽しいしこのチームが好きだし。みんなも楽しんでやれているので、今回ベスト8に入って最終日まで試合ができるので、良かったです」

―次はさらに相手が強くなっていきますね。
「リバウンド、ディフェンス、声。この3つで頑張っていきたいと思います」

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「優勝を目指して頑張る」
3Pをきっかけに東海大を破る立役者に

◆#20毕 光昊(大東文化大・2年・PF)
150611bee.jpgなんといっても最初の3本の3Pがチームを大きく乗せた。練習ではアウトサイドが良くなかったために自信がなかったと言うが、見事それを裏切る活躍だ。インサイドからアウトサイドまでこなせて、ドリブルもうまいという非常に器用な選手。それだけに相手ディフェンダーはどう守るに苦労するところだが、この出鼻の3P攻勢にはさすがの東海大も焦った様子が見えた。トラベリングやファウルなど、まだまだ下級生らしいミスを犯す部分もあるが、秘めた能力は大きい。この先も多くの見どころを提供してくれそうだ。


―東海大に勝利しましたね。
「うれしいですね。初めて東海に勝って相当うれしいです」

―最初の3Pのシュートが大きかったですね。
「アップのとき、今日はぜんぜんシュートが入る気がしなくてやばいかなと思いました。でもその2本を決めたあと自信が戻ってきて、その後もプレーも良くできました」

―監督からは外はどんどん打っていいと?
「そういう訳ではないんですが、試合の流れとかディフェンスの位置を見て、自分で考えています。今日は外が多めですが入ったので良かったです。入らなかったらインサイドをやるとか、そういうプレーをしていかないといけないです」

―竹内選手が練習試合でケガをして欠場になりましたが、2年生はその分がんばろうと?
「そうですね。2年のキャプテンがいないけど頑張らないとと思ってやっていました」

―葛原選手や山岸選手など、ほかの2年生も良いプレーでしたね。
「はい、よくバックアップしてくれました」

―東海大のディフェンスはどう感じましたか?
「後半から東海大のディフェンスの当たりが強くなりました。みんな不安になったとは思いますが、3Qのプレーはいい感じじゃなく、リバウンドルーズもやられました。トーナメントのときの強い東海を感じました」

―ただ、この山場を変えれば頂点を目指すしかないですね。
「優勝を目指してがんばっていきます」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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