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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.05.20 (Wed)

【2015トーナメント】5/9 9位決定戦 青山学院大VS白鴎大

#13野崎のタフショットが決まって
白鴎大が接戦を制し9位フィニッシュ


150509kouma.jpg 9位決定戦に臨んだのは、前日に関東学院大との延長戦を競り勝った青山学院大と、全員バスケで勝ち残ってきた白鴎大。試合開始から大きな差はほとんど開くことなく、最後まで勝負の見えない接戦が繰り広げられた。

 青学大は高さのある白鴎大に対し、外からの攻撃がメイン。一方の白鴎大は#23ジャニ(3年・C)がゴール下のスピンムーブ、青学大ターンオーバーからのゴール下といった風に中の攻撃が機能。1Qはオフェンスリバウンドも目立った白鴎大が12-18とリードした。2Qになると青学大が#6木田(2年・F)、#21石黒(3年・F)のシュートなどで差を詰め、開始1分半で2点差にすると、ここからは付かず離れずといった展開になる。白鴎大がファウルが続いて得点が止まりがちになったところで、青学大は#24安藤(3年・SF)のスティールからの速攻や#18笠井(4年・PG)のドライブで逆転。#3大崎(3年・SG)の3Pも決まって主導権を握った。しかし白鴎大も#17小倉などの得点もあって大きなダメージは負わず、32-21と1点を青学大がリードして後半に入った。

 3Qも接戦模様となったが、白鴎大は#23ジャニがダンクを連発してチームを盛り上げる。青学大は速攻を出されて逆転されてしまうが、3年生の#24安藤、#21石黒、#3大崎が奮起し、得点を重ねる。白鴎大は#12川邉(3年・SF)のバスケットカウントなども出て弾みをつけたいが、青学大も最後に#14柏倉(3年・PG)のドライブで46-46と同点に戻して3Qを終了。4Qも互いに速攻を出しあい、流れはどちらに傾くか分からない勝負が続く。青学大は残り5分で#11田中の速攻、#18笠井のドライブからのバスケットカウントで逆転。3点のリードでゲーム終盤へと突入するが、白鴎大は#13野崎(2年・SF)、#18城間(2年・PF)のシュートで逆転。青学大は#24安藤がドライブからファウルを誘い、フリースローで再度逆転。残り1分、青学大1点リードとなったが、ここで白鴎大は#13野崎の3Pが炸裂し、2点のリード。残り17.5秒、青学大も#21石黒がフリーから放ったミドルシュートが入り64-64の同点とした。#11田中のファウルを挟んで残り10秒を切った時間。最後の攻撃となった白鴎大は#13野崎が守られながらも放ったタフショットが見事にネットに吸い込まれ、タイムアップ。64-66で白鴎大が接戦を制した。

150509ishiguro.jpg 大会当初は荒削りな面も見られたが、試合を重ねるごとに噛み合う部分も見えてきた白鴎大。昨年の秋から選手をまんべんなく使ってきたおかげで、下級生たちも試合経験は積めている。主力は3年生であり、比較的サイズのある選手が揃うのも強みだ。最後に決めた野崎は2年生。度胸のある勝負師がチームを最後の最後に引き上げた。

 青山学院大は10位と近年にない順位。ここまで沈んだのは今大会のトピックのひとつだが、今は大きな入れ替わりの時期。学生チームにつきものである代替わりの難しさを感じさせる。とはいえ、上級生たちには十分な経験はある。あとは下級生をいかに秋のリーグ戦までに育てるかにかかっている。いい素質のある選手も入学してきた。チーム一丸となって秋に挑んでもらいたい。

写真上:白鴎大は高麗が昨年より安定した活躍を続けた大会だった。
写真下:青山学院大は石黒が同点シュートを決めたが、勝利はならず。今大会は3年生もゲームの中心となった。

※白鴎大・野崎選手、青山学院大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。




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【INTERVIEW】

「攻めるのが自分の仕事」
自信を持って打ったシュートでチームを勝利に導く

◆#13野崎零也(白鴎大・2年・SF)
150509nozaki.jpg決勝点となったシュートと、その前にも流れを呼びこむ逆転の3Pを見事決めて、勝利の立役者となった。勝負強さがあり、2年生らしからぬ落ち着きもある。ケガがあったせいで現在はシックスマンに収まっているが、昨年は1年生ながらリーグでスタメンも務めていただけに、新人戦、リーグ戦と今以上の活躍が見られるに違いない。



―お疲れ様でした。9位で大会を終えることができました。
「日大に負けてみんなモチベーションが下がっていたんですけど、16位と9位になるのはぜんぜん違うし、来年のこの大会のシードにも影響してくるので、チーム全員で9位になろうという話をずっとしていました」

―相手の青学は決して弱い相手ではなかったと思いますが、どこを注意していましたか?
「24番の安藤さんです。あの人が中心なのでそこのケアとパスを回して上げてくるチームなので、そこをしっかり対処してディフェンスをするように心がけていました」

―青学大の1対1で得点させなかった部分は、ディフェンス面の成功ということですか。
「そうですね」

―野崎選手は今大会はベンチからの途中出場になっていますね。
「去年はリーグ戦途中からスタメンになったんですが、ちょっとケガをしてしまってそこからシックスマンになっています。与えられた仕事をしっかりこなすというのが自分のやることだと思っているので、少ない時間でもチームに貢献できたらと思っています」

―途中から出るにあたってからの指示は?
「自分は攻めないといけないので、まずは攻めることです。あとはディフェンスとリバウンドもですが。そこは徹底するように嘉郎さん(落合監督)や健介さん(佐藤コーチ)に言われています」

―今の試合は前半はちょっと大人しかったように思いますが。
「ちょっと遠慮がちにいってしまいました。後半から攻めろという指示があったので、後半は意識していました」

―最後の2本決めたのは大きかったですが、そこはディフェンスが来ていても自分で打つつもりで?
「空いているし、自分もそろそろ打たなあかんなー、と思って。これ打って入ったら大きいなと思っていて、自信を持って打ったら2本とも入って良かったです」

―昨年途中より落合HCが指揮していますが、もうそれには馴染みましたか?
「そうですね。自分もみんなも嘉郎さん、健介さんだけじゃなくて自分たちチームでも話し合いをして、こうしたらいいんじゃないかと話しています」

―昨年は入れ替え戦で1部に残って、というシーズンでしたが今年は春からの取り組みとしては?
「自分たちの持ち味はトランジションを上げて、走って点を取るチームです。サイズもないので。走りこんでディフェンスを強化してという練習を春はずっとやってきました。結構自分としては手応えがあって、ブレイクも走れているし疲れているところもあるけど、みんなでシェアする部分もあるので、その分思い切ってできていると思います」

―今年は4年生が少ないので、下級生でもしっかりやらなければというところでしょうか。
「主体は3年生だと思います。でもABチーム全体の代表として自分も出ている訳なので、4年生を勝たせてあげたいと思っています。出たら本当に頑張るだけですね」

―既に頼もしい部分も見えますが。
「いやまだ、まだです。まだ甘い部分があるのでもうちょっとガンガン攻められたらと思います」

―ガードが神里選手(#6)メインなので、その辺は野崎選手も分担しなければという感じですか?
「今年からPGもやらせてもらっているので、自分が交代したときはしっかりコントロールしてトランジションを上げてやっていこうと思っています」

―次は新人戦ですね。
「城間、森川、神里、自分と2年生がいて、1年もサイズがあるやつが多いので、上位を狙っていこうと思います」

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「まだスキルが通用しない部分が多々ある」
浮き彫りになった課題といかに向き合い、解決するか

◆#11田中 光(青山学院大・4年・F)
150509tanaka.jpgベスト8からこぼれたチームの中で最高位の9位に挑んだが、最後は相手のシュートが決まって10位。クロスゲームを制することができず落とした。
1年生をスタメンに入れるなど積極的にプレーさせた大会であり、安定しない時間帯には苦戦を強いられた。しかし人数的には他校より少ないチームとしては、全員のレベルアップをはかっていかねばならない大会でもあった。目下の目標は全員のレベルアップとスキルアップだ。長いリーグ戦に突入すれば、どれだけの人数を試合で使えるかが勝負を分ける。この大会で明確になった課題を、秋までに克服していかねばならない。


―今日の試合を振り返って。
「やっぱり青学らしいバスケがこの大会を通してできなかったし、とても不満が残るというか不完全燃焼というか、やりきれないまま終わりました」

―中央大戦と似たような終わりだったなという印象です。残り数十秒で勝負の流れを持っていかれるという。
「ああそうですね。ぜんぜん気にしてはいなかったですけど。でも終盤に粘って岳(#21石黒)が決めてくれて、向こうの最後のシュートもそんなにイージーなシュートじゃなくてタフショットを打たせました。『ないな』と思ったんですけど、それで決めてきたというのは向こうのスキルが高かったということですよね。あれはしょうがないかなと思います。中央大のときはノーマークだったし、そこに至る過程が良くなかったじゃないですか。残り1分半までリードしていたのに、ブレイクで2本もっていかれてしまったので。それを考えると今日は過程としてはまだいいかなと。相手には悪いシュートは打たせたとは思います」

―確かに打たれたというよりは打たせたという状態ではあります。入るか入らないかは相手次第だったというところですね。トーナメント前のチームの調子と、今終わってからの出来としては。
「チームのまとまりとしてはすごく良かったと思うんですが、きついときにまとまれなかったというか。きついときに相手に押されちゃってそのまま押し切られちゃうというのが多かったので、それはやっぱりチームとしての課題かなと思います」

―昨日の延長戦の疲れはどうでしょう?
「疲れはどこも一緒です。みんな5試合目というのは変わりないので。昨日の夕方に試合を終えて今日の午前中というのはもちろん疲れはありますが、向こうも似たようなものなので、それは言い訳にはなりません。こちらもタイムシェアでいろんな人を出している訳だから、40分出ている訳ではないし」

―今大会の自分の出来は?
「ぜんぜんダメでした。やりきれないまま終わってしまいました。去年の方が良かったですね。個人としては立場が変わって、その立場を全うできなかったというか。去年はついていくだけで良かったけど、今年は引っ張らなければいけない。引っ張るということができなかったかなという状況です」

―チームとしては大会を通して1対1で攻めていく部分が印象に残っているのですが。パスを回すというより。
「1対1は行けと言われています。フォーメーションでも最終的にはいい1対1を作りだす意味で、12月からずっと1対1や個人スキルの練習をしてきました。そこは自信を持ってやっていこうとしていたんですが、通用しなかったのはまだスキルが足りない部分が多々あると思います」

―セットオフェンスはあまりやっていないような印象の大会でしたが。
「いや、そもそも自分たちのセットオフェンスがフリーランスというか、こういう約束はあるけどディフェンスに応じて変えてもいいよという感じのやり方です。だからセットオフェンスに見えないとしても、決まりとしてはあって、それに従ってやって最後はフリーを作り出して攻めるという形をやっています」

―では、最終的にフリーを作り出して1対1で攻めるということなんですね。
「だからそのフリーを作り出せなかったということですね。まず個々がレベルアップしないとそこは決められないですね。もう一回土台の部分からやり直していかないといけないです」

―では春先ですが、オフェンスもそこそこやってきた状態なんですね。
「そうですね。やってきたつもりなんですけど、走るという部分が一番足りなかったかなと。青学らしいディフェンスから走る部分ですね」

―そこはリバウンドをどう取るかということも課題ですよね?
「リバウンド、ルーズを取れなかったり走りきれてなかったり、根本的な部分ができていません。小さいからこそ徹底しなければいけないのに、この大会ではできなかったなと。ブレイクの数もそんなに多くないですし、ほとんどセットオフェンスでした」

―4年生ふたりという負担は大きいですか。
「そこはそうですけど、やるしかないので割りきってやっています」

―4年がどう、というよりはチームがいかにひとつになるかどうかを重視していますか?
「4年が少ない分、1年生に頑張ってもらわなければならないし、それでも4年生が引っ張らないといけないです。それぞれがもう少しスキルアップ、レベルアップしていかないといけないと思っています」

―下級生は新人戦もあるので、そこで引っ張ってあげないといけないですね。
「新人戦は大事ですね。そこで伸びてそのままリーグのスタートになったという前例もあるし、新人戦は大事なポイントだと思います。でもそれは上級生がどれだけのことをしてあげるかも大事だと思うので、チーム内で切磋琢磨して頑張ってやりたいです」

―秋に向けては。
「今のままでは多分入れ替え戦に回るだろうし、このままではいけないとみんな感じていると思います。まず意識の部分から変えていかないと絶対に勝てないと思います。この5、6、7、8月が大事だと思います」

―その意識はどう感じていますか。今必死にやっている様子は見えてはいますが。
「意識はしているんでしょうけど、足りていないと思います。この5試合中、半分以上出だしが悪くてリードされて、最後に押し切られるというパターンなので。でも日体大戦のときはみんな気持ちが入っていたからああいう風に入れました。でもその逆に弱いところにも競るし、強いところにも競るんです。この差はなんだと言われたらやっぱりその入り方とか、やってやるぞという気持ちの部分だと思うので、安定して強いところには競って弱いところには勝ち切るというようになっていかないと今のままではまずいと思います」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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