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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2015.05.08 (Fri)

【2015トーナメント】5/8 15位決定戦 駒澤大VS慶應義塾大

【駒澤大が昨年よりひとつジャンプアップして終了】
140508inoue.jpg 昨年は16位に終わった駒澤大の最終戦の相手は慶應義塾大。主力をベンチに置いて控え中心のメンバー構成にした慶應大にリードしながら、競り合う場面も見られた。1Qにリードを奪ったのは駒澤大。#14川嵜(3年・F)の3Pなどアウトサイドも決まる。慶應大はリードされて攻め手に欠くが終盤に#20澤近(1年・F・高知学芸)の速攻、#9中島(4年・G)の3Pでやや持ち直し、1Qは19-17の駒澤大リード。2Qは互いにロースコアとなり外のシュートも決まらない時間帯が続く。慶應大は#9中島のスクープショットで残り3分に逆転するが、駒澤大は#24石井(2年・GF)の3P、#7井上(2年・G)が積極的に攻めて30-24と再逆転して前半終了。

 3Qの立ち上がりで#24石井のミドル、#14川嵜の3Pが入りリードを広げる駒澤大。慶應大はコートに立つのが1、2年のみとなり、激しくなった駒澤大のディフェンスを突破できず差を広げられて55-39で4Qへ。しかし下級生たちが4Qに踏ん張りを見せ、#23木村(2年・CF)のオフェンスリバウンドや#21鳥羽(1年・G・福大大濠)のスティールなどで勢いづくと、#14高橋(2年・F)の得点もあって追い上げていく。駒澤大は得点が止まって3点差までの追い上げを許してしまい、残り24秒でボールは慶應に。しかし慶應大もこのチャンスを生かせず、駒澤大が4Qは5点に終わるも逃げ切って60-55。昨年よりひとつ順位を上げて大会を終了した。

 3部の駒澤大にとっては、多くのチームと戦える貴重な大会。昨年、専修大を破ってベスト16進出を果たしたが、今年もベスト16に残り、順位も一つ上げて終えられた。主力の下級生が多くの経験を積めたことは大きく、次につながっていくはずだ。秋のリーグ戦での活躍を期待したい。

 慶應大は主力の不調が続き、最終戦はスタメンの4年生が欠場。昨年に続き春は不甲斐ない結果に終わった。今大会はケガ人が続き、シュートの安定度も欠いた。慶應大らしい粘り強さは現状なりを潜めてしまっている。ここから早慶戦に向けてどう立て直すのか、課題は多い。

写真:ベンチスタートで流れを作った駒澤大・井上。

※駒澤大・川嵜選手、慶應義塾大・福元選手、鳥羽選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「どんなマークにつかれても決めきれるように」
大会で得たものを自分の成長の糧に

◆#14川嵜幸祐(駒澤大・3年・PF)
150508kawasaki.jpgルーキーイヤーからシュート力で非凡な部分を見せてきた。今年は上級生となり、チームを引っ張ることも重要な役目だ。上位校との戦いでは相手の当たりの強さを痛感。しかし対戦して足りない部分が分かったからこそ、改善への取り組みもできる。新人戦、秋のリーグ戦にどこまでレベルアップできるかが楽しみだ。


―この試合を振り返って。
「最初は東海とやって当たりの違いを痛感しました。そこで、もう一度ディフェンスからということを意識して話し合いました。昨日の早稲田大戦も押し上げられて攻められない場面が多かったんですね。でも今日は初心に帰ろうということで、ディフェンスから頑張ろうと。出だしからああいう展開になって、シュートも良かった。自分もそうだしみんなも体が動いていました。控えの面子も頑張ってくれたので、チームで勝った試合だったと思います」

―早稲田大はサイズが小さくてトランジションのチームだと思いますが、それでもディフェンス面では突破できませんでしたか?
「そうですね。似たようなチーム編成で行ったんですけど、体の当たりの強さが全然違っていました。だから自分も新人たちもそうですけど、追い込んで体作りから頑張ろうと思います」

―今日は慶應大も後半は1、2年生だけの構成でしたが、それでも追い上げられてしまいましたね。
「プレスというか、あおられたときにまだ焦ってしまうクセがあるので、そこは試合勘も含めてチームで話し合ってどうしていくかを明確にしなければいけません。3部のほかのチームも強いと思うし、これからの課題です」

―駒澤大も下級生が多くて、その中で川嵜選手が上級生として出ている訳ですが。意識などは違いますか?
「去年は3、4年生がいてまだ自分は下級生でした。自分のことだけを考えてやっていたんですが、今年は1、2年生で試合に出てきている人が多くなってきたので、声掛けなんかを意識しなきゃと。気配りは常に考えていかないといけないなと思うようになっています」

―若いチームなので不安定な面もあるとは思いますが。
「立て直したい面ではバシッと言える人がキャプテンしかまだいません。コートに出ている上級生というと、自分だけということにこれからなってくると思うので、自分はもっと言えないといけないなと思っています。課題です」

―昨年よりひとつ順位を上げてトーナメントを終了できました。このトーナメントを終えてみては。
「去年は専修大に勝ってベスト16に入って本当にここ(代々木)に招待されてきた、という感じでした。今年はひとつでも多く位置を去年より上げられるように頑張ろうとやってきました。だから最後15位で終われたことは良かったと思います」

―順位以外でこの大会良かったことはありますか?
「下級生の成長ですね。1年の針生(#19)、2年の渡邉(#16)、石井(#24)、井上(#7)たち、後から出てきたメンバーも自分の役割を果たしてくれました。そのおかげで勝てたのは大きいです」

―東海大のような大学トップのチームとも戦いました。どのように感じましたか?
「シュートもやっぱりすごいんですが、体もはじめ基本的なところが全部違いました。自分の場合はシュートが一番武器だと思っているので、どんなマークにつかれても決めきれるように練習していきたいと思います」

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「慶應にとって何が大事なのかを忘れてきている」
危機感を共有するチームの意識統一が必須

◆#4福元直人(慶應義塾大・4年・主将・G)
150508FUKUMOTO.jpg主力がケガで次々と離脱し、昨春に続き不本意な結果に終わった。主将としては危機感を持っているが、それをどうチームに浸透させるかが今一番重要な部分だろう。ここまで慶應大の伝統がつながれたきたのは、ひとえに努力を惜しまず、上手い下手以上に泥臭いプレーでやってこられたからだ。特に4年生がそれを率先できなければ意味がない。早慶戦までの1か月がどう出るか、油断のできない時間がまだ続く。


―あまりいい大会にはなりませんでしたね。反省点は?
「なんというか中途半端。甘さが出ていました。何をやるかということは去年より明確になっているんですが、それをどうしても中途半端にしてしまっているし、うちはこれまで何故2部で勝ってきて1部に上がれたのか、1部でもどうやって勝利を収めてきたのか、これは僕ら上級生の責任でもあると思うんですけどチームに伝わっていません。床を這いつくばってボールを追いかけるとか、そういった姿勢みたいなものがまったくありませんでした。まず気持ちの面でダメだった大会でしたね」

―確かにこれまでの慶應を知っている人からすれば、そういう面は物足りなかったですね。そこは福元選手はわかっている訳ですね。
「そうですね。僕はそう思っています。やっぱり誰が見ても熱いと思える5人でなければならないし、主力に4年生が多いのだから必然的にそれは出てこなくてはいけません」

―自由になったがゆえに甘くなる、というのは昨年からの課題だと思いますが今年もまだそういう部分があるのでしょうか。
「去年は指導体制の変わり目で迷いがありつつ、坂口さんの言うことを聞いていこうとしていました。今年はほぼ完全に坂口さんの方針に移行できつつあります。でも今度はそれに慣れてきて、何が大事だったのかを忘れてきていると思います」

―主将としてはそこをどう締めていくかですね。
「練習でもっと厳しい環境がいいと思うんですが、まだ危機感というものを共有できていません。自分だけが厳しくしてもダメなので、周囲をうまく巻き込んでやろうとはしているところです」

―プレー面では昨年より戸惑いはないですか?
「そこは大丈夫です。ディフェンスは中途半端とはいえ、ハーフコートに入ってのディフェンスは今大会もそんなに悪くなかったなと思います。どちらかというと点が取れずに負けた試合だったので。そこは前向きにとらえていて。あとは守ったあとのリバウンドを取り切れればあと10点くらい抑えきれて、いいオフェンスにも繋げられたかなと。良くもあり、反省点でもあります。去年ほど『どうしたらいいんだ』という迷いはないです」

―まだ早慶戦もあるので気を抜けない状況ですね。ここからどうやっていきますか?
「ここまではディフェンスしかやっていません。リバウンドのところは詰めないといけませんが、ハーフのディフェンスはできてきました。次はそこからどうオフェンスに繋げていくかです。本当に点が取れないので。あとは試合の入りをどうどう改善するかは早急に解決する必要があります。今やらないといけないと思っていることを早めに解決して、その先にあることへと手を伸ばしていくのがビジョンです。とりあえず今浮き彫りになったことは1週間とか2週間で解決したいと思います」

―OBであり、プロでもある石田選手(3×3 SUNS.EXE)が今年からアシスタントコーチに入っていますが、得るものはありますか?
「それはめちゃくちゃ多いですね。石田さんが来てくれるといい練習ができます。プレイヤー目線で生身の声をくれるので、みんなも反応しやすいし、充実感のある練習ができます。それを生かしていかなければと思います」

―まだまだ課題が多い状況ですね。主将としてやることがたくさんある。
「幸い、早慶戦まで1か月あるので、これが悪く出ないように余裕を持つじゃなくて、1か月間死に物狂いでできるようにしたいです」

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「いいところは次につなげ、悪いところは修正」
みんなで頑張ることで結果につなげる意識

◆#21鳥羽陽介(慶應義塾大・1年・G・福大大濠)
150508TOBA.jpg最終戦はスタメン起用。下級生も多い不安定な状態で戦いながらチームハイの得点を稼ぎ、アグレッシブな面が光った。今季の慶應大のルーキーでは一番の注目株だが、チームの方針でプレシーズンは出場していない。いきなりの公式戦デビューには慣れない面も見えたが、能力の片鱗は見えている。ここからの成長が楽しみなところだ。


―チームに1年生は春は試合では使わない方針があるそうですが、公式戦は久しぶりですよね。
「トーナメントの前は中央大との練習試合で出させてもらったんですが、トーナメントが久しぶりの公式戦で。高校バスケが終わってずっとゲームから離れていたので、試合感覚という意味ではあまりなくて、自分ではバタバタしてしまったようなイメージがあります」

―ここまで5試合ありましたが、まだ慣れない感じですか?
「そうですね、まだ。あまり慣れていない感じはあります」

―そういう中でコミュニケーションなどプレーの合わせは難しく感じましたか?
「1か月間くらいしか練習期間がなくて、先輩の中に入ってプレーするのもなかなか難しい部分は多かったです」

―それでも堂々としているようには見えましたが。大学で試合をやってみて感触はどうですか?
「高校とは体が違うなというのがまず第一。でも通用する部分はあると思うし、ディフェンスだったら頑張れば相手を抑えられるというイメージはあるので、いいところは次につなげて、今回ダメだったところは修正して、次は早慶戦があるので、そこではこのトーナメントとは一味違った自分というのを見せられればいいかなと思います」

―今日の試合の後半は新人戦のようなメンバー構成になりましたが、下級生だけでやってみてどうでしたか?
「新人戦での練習というのがほとんどない状態での試合だったので、なかなかオフェンスでリズムを作るというのが難しかったです。でもディフェンスで頑張ればブレイクで得点できたり、リバウンドのこぼれ球だったり、みんながしがみつけばその分の得点はありました。うまくいかない部分を修正することはもちろんなんですけど、頑張れるところはみんなで頑張ることが新人戦では大事だと思います」

―今日はそれでもだいぶリーダーシップは見えるプレーでした。
「新人戦メンバーだと人数が限られているので、一人ひとりが協調性を持ってプレーをしないとダメな方向に流れてしまう気がします。自分らしさを前面に出していかないと。今はまだ合わせる段階でもあるので、自分はこういうプレーをしたい、というのを前に出していかないとダメかなと思っています」

―坂口HCが1年生はまず学校に馴染むように、という方針だそうですが、大学生活には慣れましたか?
「はい。学校に行って、寮生活して、練習するというサイクルはだいぶ慣れました」

―ポジション的には1番、2番どちらなのでしょうか?
「今日は1番みたいな形でしたが、こだわらずにやっていけたらいいかなとは思っています。高校時代は一応2番で、津山(14年福大大濠卒・現bj琉球ゴールデンキングス)が得点したいときはポイントガードみたいな形でやっていました。だからゲームを落ち着かせることはできないことはないと思います」

―今年の慶應大は大濠の先輩が主将ですが。
「福元さんがいるのは心強いです。いい先輩がたがいるし、4年生はあと1年もないシーズンなのでいいところは盗んでいきたいと思います」

―鳥羽選手は全国優勝していて、下級生の中でも一番結果を出してきていますよね。そうしたことを伝えようという意識はありますか。
「本当に経験がない人もいるので、自分がイメージしているようにプレーしろというのはなかなか難しいと思うんです。でもみんなを盛り上げながら学年としていい形で収まればいいかなと思っています」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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