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2015.05.04 (Mon)
【2015トーナメント】5/4レポート@明治大学会場
シード校が初戦の固さを見せる隙に
下部チームが思い切りの良さを見せる
春の3冠の一つ目となるトーナメントもいよいよシード校登場となった。明治大学会場では2面で10試合が行われ、下から勝ち上がったチームが思い切り良くシード校相手に挑む姿が見られた。ここで勝てばベスト16、順位決定戦まで試合ができるとあって盛り上がりを見せたが、最後はシード校が実力差を見せて逃げ切る展開となった。
【aコート】
学習院大、東京成徳大らが上位校に迫る
aコートは前半で1部校が下位チームに競られる展開が多発した。明治大は玉川大をなかなか突き放せず、前半は3点のリード。アウトサイドが当たらず、#50伊澤(4年・PF)以外での得点がなかなか伸びず。しかし後半に玉川大が失速し、3、4Qをそれぞれ一桁得点に留まることに。明治大が64-43で逃げ切った。
昨年3部で躍進した学習院大は、序盤から日本大を上回る走りと思い切りの良いオフェンスで好勝負を見せた。サイズでは圧倒的に小さい学習院大だが、リバウンドやルーズボールでも粘り、前半はほぼ互角の勝負。アウトサイドも当たって前半は5点を追う形に。3Qも日本大に引き離されそうになっても、3Pで追いすがる場面を見せるなど、諦めない姿勢を見せた。4Qの出だしでターンオーバーから連続で日本大に得点されると、そこで気力、体力が尽きたか一気に引き離され85-64。しかし戦う姿勢は存分に見せ、秋の出来に期待したい。
関東学院大は東京成徳大と対戦。2mセンターの抜けた今季はサイズがないのが課題だ。東京成徳大は前半から互角の勝負に持ち込み、リバウンドでも粘る。前半は1点のビハインドを負った関東学院大は、後半#45大熊(4年・G)の速攻など、足を活かしたプレーでやや抜け出た。一気に突き放すとはいかないが、なんとか逃げ切りに成功して初戦を突破。主将の#45大熊は「固かったが、オフェンスのときにパスを回したきり動かなかったので、後半はそこを話し合って修正できた」と、まずは勝てたことを第一に考える。今年の関東学院大は2mセンターのエリマンが抜けたあと、ビッグマンがいない。「小さいので一人で守らずみんなでカバーしてやりたい。小さくてもディフェンスを頑張ってやりたい」と、前向きに考える。大熊はじめ、#8蜂谷(4年・SF)、#11伊藤(3年・G)など能力ある選手がどこまでチームを引っ張れるかが課題か。
慶應義塾大、中央大は序盤から相手を突き放してまずは気持よく初戦突破。次戦でベスト8に挑む。
写真上:3Pで魅せた学習院大・荻野。
写真下:関東学院大は苦しい中で大熊が奮闘。成徳大・井後のシュートを阻む。
※学習院大・鈴木選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【bコート】
大東文化大が総合力を見せて順調に発進
bコートもシード校が初戦の固さを見せたが、余裕を見せつつ初戦を突破した。昨年インカレ3位の大東文化大はほぼメンバーも変わらずバランスの良さを見せて安定した力を発揮。ルーキーにも出番を与える内容だった。
駒澤大は4部の埼玉大に重い立ち上がりとなった。前半はシュートが決まらず、リバウンドも思ったように取れず。3Qになりようやくシュート確率が上がってくると、安定して得点を稼いで76-54で初戦突破。国士舘大は激しく当たってくる東京経済大相手に思ったような立ち上がりとはならずもたついたが、下級生を積極的に使いながら103-70で順当に勝利した。
法政大、大東文化大は終始余裕を見せて初戦突破。白鴎大は留学生対決が見どころとなったが、総合力で上回り、91-61と上武大を引き離して次の対戦へと進んだ。
写真:198cmの上武大マーテル・テイラーバロンをかわしシュートに行く白鴎大ジャニ。
※駒澤大・井野選手のインタビューは「続きを読む」へ。
「泥臭い部分でチームを引っ張りたい」
上級生として何をするべきかという心構え
◆#23鈴木瑠二(学習院大・4年・G)
下級生中心の学習院大で、4年生として一人気を吐くプレーを見せた。下級生中心のチームではあるが、最後まで声を出してチームを引っ張っていた。人材豊富な日本大相手に、人数やサイズは限られるが粘った姿勢はチームとして見どころのあるもの。昨年はリーグ戦でも上位に食い込む活躍を見せただけに、秋への期待もしたいところだ。
―試合を振り返って。
「2部の日大相手で、少しは戦えたと思います。自分たちは2部昇格を目標にしていますが、今日は本当に格上相手ではなく、同じ土俵の相手だと思って臨んだ結果、3Qまではいい感じにやれました。4Qで体力不足だったり技術の面で心が折れてしまって、突き放されてしまいました」
―サイズのある日本大相手によく対抗していたと思いますが。
「そこは全員で守っていこうとみんなで意識していました。日大のデカいリュウ君相手にうちの荻野(#6)がダブルチームにいって、そこでパス出されてもローテーションで守っていくというベンチからの指示もしっかりやれて、守れていたと思います。でもまだまだ甘かったです」
―でも走りの面では勝っていた面もあると思いますが。
「うちのコンセプトとしてはディフェンスで守ってからブレイクを出すのが基本です。そこは40分通してはできていませんが、少しはやれたと思います」
―3Qまではまだ体力的にいけそうだ、という感じでしたが最後はきつかった?
「4Qに2本ぐらい連続でワンマン速攻をやられたときに、全員の心が折れてしまったところが僕達の心の弱さだと思います」
―気力と体力、どちらが先に切れた感じでしたか?
「体力も限界にきていて、そこでやられて心も折れてしまった感じです」
―でもよく最後までルーズボールなんかにも粘っていたし、声も出て気持ちは見えました。
「そこだけは自分でも心がけています。それをいかに回りの選手にも浸透させていくかです。まだまだ自分も甘いのでリーグ戦まで時間もあるのでしっかりやっていきたいです」
―4年が少なく下級生の多いチームですね。
「主力は3年生が多く、4年のレギュラーとしては自分だけです。だから3年生を気持ちよく能力をしっかり引き出せるように、気持ち面で支えていかなければならないと思っています。だからまずはルーズボールとか泥臭いところで回りの選手に見せていきたいです」
―でも日本大相手にやってみて、こういう試合ができて手応えはあったのでは?
「そうですね。だから秋にはしっかり3部優勝して2部に昇格したいと思います」
―今日の試合から、秋に向けて突き詰めたい部分は。
「ディフェンスから何本かしっかり速攻を出せたので、もっとそこを突き詰めていきたいです。より強いディフェンスから速攻、というのを頑張りたいです」
—————————————————
「自分が出たときにチームを引っ張る」
下級生主体のチームを導くのが役目
◆#1井野翔太(駒澤大学・4年・主将・PG)
昨年は惜しくも2部復帰はならなかったが、選手層は厚く、今年も楽しみなチームだ。初戦は出足こそ鈍かったが、次第に調子を上げて1、2年生の活躍も見られた。主力が下級生となるだけに、こうした選手たちをどう導くか、4年生としての働きが重要になるだろう。
―初戦を振り返っていかがですか。
「スタートでもたついた感じはあります。うちは誰が出ても遜色ないので、その面で控えで出た自分も含めて、そういうメンバーで試合の流れをつかめたと思います」
―前半はシュートは悪かったですね。
「前半は自分の流れじゃないところでシュートを打ってしまったということが、あまり入らなかった原因かと思います。普段は入るんですが。初戦というのもありましたし」
―リバウンドなんかも最初は相手に取られていましたね。
「結構見てしまっているところがありました。うちも下は大きいので取れるはずなんですけど、ちょっと地に足がついていないという感じでした」
―4部の埼玉大に対してこういうゲームになると予想できましたか?
「みんなそういう風には思っていなかったはずですが、トーナメントは負けたら終わりという意識があって最初は重かったのかなという気はします。でも初戦は大事なので勝てたのは大きいと思います」
―後半に盛り返せましたね。
「そうですね。スタートの人間もようやく波に乗ってきたのか、いい感じの流れができました。明日から強い敵ばかりになりますが、しっかりやりたいです。1位の東海大相手ですが」
―本来トランジションのチームだと思いますが、今日はそういう内容にはなりませんでしたね。
「自分たちの足が動いていなかったですし、もっと自分が出たときにもっとガードとして走らせることができればもっといい流れになったんじゃないかと思います」
―東海大に対してはどのように戦いたいですか。
「全部相手の方が上回っていると思うので、気持ちの面でしっかり勝つことと、胸を借りる意味で自分たちがやりたいバスケットをできれば、トーナメントとしていい収穫になると思います」
―昨年は入れ替え戦で惜しくも敗れましたが、今年はどういう部分で戦っていこうとしていますか。
「うちは外が強いんですけど、そこに固執してしまう部分があります。あとはインサイドもいい1年が入ってきて戦えると思うので、中と外をうまく使って、あとはトランジションのゲームをもっとしていきたいです」
―下級生が多いチームなのですが、4年としてキャプテンとしては。
「自分はスタートでは出ていないんですが、出たときにはしっかり声を出して。もうひとり出ている4年もガードなので声を出すことでしっかりチームを引っ張っていきたいです」
下部チームが思い切りの良さを見せる
春の3冠の一つ目となるトーナメントもいよいよシード校登場となった。明治大学会場では2面で10試合が行われ、下から勝ち上がったチームが思い切り良くシード校相手に挑む姿が見られた。ここで勝てばベスト16、順位決定戦まで試合ができるとあって盛り上がりを見せたが、最後はシード校が実力差を見せて逃げ切る展開となった。
【aコート】
学習院大、東京成徳大らが上位校に迫る

昨年3部で躍進した学習院大は、序盤から日本大を上回る走りと思い切りの良いオフェンスで好勝負を見せた。サイズでは圧倒的に小さい学習院大だが、リバウンドやルーズボールでも粘り、前半はほぼ互角の勝負。アウトサイドも当たって前半は5点を追う形に。3Qも日本大に引き離されそうになっても、3Pで追いすがる場面を見せるなど、諦めない姿勢を見せた。4Qの出だしでターンオーバーから連続で日本大に得点されると、そこで気力、体力が尽きたか一気に引き離され85-64。しかし戦う姿勢は存分に見せ、秋の出来に期待したい。

慶應義塾大、中央大は序盤から相手を突き放してまずは気持よく初戦突破。次戦でベスト8に挑む。
写真上:3Pで魅せた学習院大・荻野。
写真下:関東学院大は苦しい中で大熊が奮闘。成徳大・井後のシュートを阻む。
※学習院大・鈴木選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【bコート】
大東文化大が総合力を見せて順調に発進

駒澤大は4部の埼玉大に重い立ち上がりとなった。前半はシュートが決まらず、リバウンドも思ったように取れず。3Qになりようやくシュート確率が上がってくると、安定して得点を稼いで76-54で初戦突破。国士舘大は激しく当たってくる東京経済大相手に思ったような立ち上がりとはならずもたついたが、下級生を積極的に使いながら103-70で順当に勝利した。
法政大、大東文化大は終始余裕を見せて初戦突破。白鴎大は留学生対決が見どころとなったが、総合力で上回り、91-61と上武大を引き離して次の対戦へと進んだ。
写真:198cmの上武大マーテル・テイラーバロンをかわしシュートに行く白鴎大ジャニ。
※駒澤大・井野選手のインタビューは「続きを読む」へ。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「泥臭い部分でチームを引っ張りたい」
上級生として何をするべきかという心構え
◆#23鈴木瑠二(学習院大・4年・G)

―試合を振り返って。
「2部の日大相手で、少しは戦えたと思います。自分たちは2部昇格を目標にしていますが、今日は本当に格上相手ではなく、同じ土俵の相手だと思って臨んだ結果、3Qまではいい感じにやれました。4Qで体力不足だったり技術の面で心が折れてしまって、突き放されてしまいました」
―サイズのある日本大相手によく対抗していたと思いますが。
「そこは全員で守っていこうとみんなで意識していました。日大のデカいリュウ君相手にうちの荻野(#6)がダブルチームにいって、そこでパス出されてもローテーションで守っていくというベンチからの指示もしっかりやれて、守れていたと思います。でもまだまだ甘かったです」
―でも走りの面では勝っていた面もあると思いますが。
「うちのコンセプトとしてはディフェンスで守ってからブレイクを出すのが基本です。そこは40分通してはできていませんが、少しはやれたと思います」
―3Qまではまだ体力的にいけそうだ、という感じでしたが最後はきつかった?
「4Qに2本ぐらい連続でワンマン速攻をやられたときに、全員の心が折れてしまったところが僕達の心の弱さだと思います」
―気力と体力、どちらが先に切れた感じでしたか?
「体力も限界にきていて、そこでやられて心も折れてしまった感じです」
―でもよく最後までルーズボールなんかにも粘っていたし、声も出て気持ちは見えました。
「そこだけは自分でも心がけています。それをいかに回りの選手にも浸透させていくかです。まだまだ自分も甘いのでリーグ戦まで時間もあるのでしっかりやっていきたいです」
―4年が少なく下級生の多いチームですね。
「主力は3年生が多く、4年のレギュラーとしては自分だけです。だから3年生を気持ちよく能力をしっかり引き出せるように、気持ち面で支えていかなければならないと思っています。だからまずはルーズボールとか泥臭いところで回りの選手に見せていきたいです」
―でも日本大相手にやってみて、こういう試合ができて手応えはあったのでは?
「そうですね。だから秋にはしっかり3部優勝して2部に昇格したいと思います」
―今日の試合から、秋に向けて突き詰めたい部分は。
「ディフェンスから何本かしっかり速攻を出せたので、もっとそこを突き詰めていきたいです。より強いディフェンスから速攻、というのを頑張りたいです」
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「自分が出たときにチームを引っ張る」
下級生主体のチームを導くのが役目
◆#1井野翔太(駒澤大学・4年・主将・PG)

―初戦を振り返っていかがですか。
「スタートでもたついた感じはあります。うちは誰が出ても遜色ないので、その面で控えで出た自分も含めて、そういうメンバーで試合の流れをつかめたと思います」
―前半はシュートは悪かったですね。
「前半は自分の流れじゃないところでシュートを打ってしまったということが、あまり入らなかった原因かと思います。普段は入るんですが。初戦というのもありましたし」
―リバウンドなんかも最初は相手に取られていましたね。
「結構見てしまっているところがありました。うちも下は大きいので取れるはずなんですけど、ちょっと地に足がついていないという感じでした」
―4部の埼玉大に対してこういうゲームになると予想できましたか?
「みんなそういう風には思っていなかったはずですが、トーナメントは負けたら終わりという意識があって最初は重かったのかなという気はします。でも初戦は大事なので勝てたのは大きいと思います」
―後半に盛り返せましたね。
「そうですね。スタートの人間もようやく波に乗ってきたのか、いい感じの流れができました。明日から強い敵ばかりになりますが、しっかりやりたいです。1位の東海大相手ですが」
―本来トランジションのチームだと思いますが、今日はそういう内容にはなりませんでしたね。
「自分たちの足が動いていなかったですし、もっと自分が出たときにもっとガードとして走らせることができればもっといい流れになったんじゃないかと思います」
―東海大に対してはどのように戦いたいですか。
「全部相手の方が上回っていると思うので、気持ちの面でしっかり勝つことと、胸を借りる意味で自分たちがやりたいバスケットをできれば、トーナメントとしていい収穫になると思います」
―昨年は入れ替え戦で惜しくも敗れましたが、今年はどういう部分で戦っていこうとしていますか。
「うちは外が強いんですけど、そこに固執してしまう部分があります。あとはインサイドもいい1年が入ってきて戦えると思うので、中と外をうまく使って、あとはトランジションのゲームをもっとしていきたいです」
―下級生が多いチームなのですが、4年としてキャプテンとしては。
「自分はスタートでは出ていないんですが、出たときにはしっかり声を出して。もうひとり出ている4年もガードなので声を出すことでしっかりチームを引っ張っていきたいです」
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