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2014.11.30 (Sun)

【2014インカレ】11/30 5位決定戦 明治大VS国士舘大

自分たちらしさを余すことなく発揮した国士舘大が5位到達
明治大も最後まで戦い抜き次のシーズンへ一歩目を踏み出す


141130IJU.jpg 5位決定戦は、奇しくもリーグ戦プレーオフの5位決定戦と同じ組み合わせとなった。この時は大きく引き離されながらも国士舘大が追い上げたが、最後は明治大が逃げ切る結果となった。しかし、今回は国士舘大が終始集中を切らさなかった。

 #12中東(4年・SG)の外が次々と決まってスタートダッシュに成功した明治大。だが、このまますんなりといかないのが、若い選手の多い今年のチームだ。#9新田(4年・C)に続けて失点し、#66馬(2年・C)のゴール下で追いつかれる。国士舘大はエースである#22原(3年・F)の3P、#6伊集(4年・PG)も得点して12点差で1Q終了。2Qにも、序盤に#5永山(4年・SG)の3Pが2連続で決まった国士舘大の優勢が続いた。明治大のディフェンスがやや改善の兆しを見せ、#2齋藤(1年・PG・桐光学園)のドライブや#50伊澤(3年・PF)のフックシュートも決まるも、ベンチスタートの#23寺田(3年・C)、#68藤井(2年・PG)にも得点が生まれた国士舘大。35−22というスコアで、後半を臨んだ。

 一試合のどこかで得点の止まるシーンがある国士舘大。だが、この日はそうした場面がなかった。相手のマークが苦しくても#22原の得点が要所で飛び出し、明治大は#12中東が気迫のシュートを決めていくが、なかなか迫れない。試合はここから国士舘大#6伊集、#5永山と、明治大は#12中東、#51皆川(4年・C)が決めながら進んだ。国士舘大の勝利が揺るぎのないものとなった状況になると、両チームとも4年生を相次いで投入。明治大は#25佐藤(4年・SF)、国士舘大は#4本多(4年・PG)といった面々が得点を記録し、応援席も盛り上がった。試合は88−62で国士舘大が勝利。勝ち負けはついたが、互いにすっきりした表情で大会を締めくくった。

141130IZAWA.jpg 1部挑戦元年となった国士舘大は、リーグ戦6位、インカレは5位を獲得。リーグ戦の早い段階で勝利を挙げて勝ち方を知ると、その後も勢いに乗って勝利を重ね続け、今年の大学バスケを盛り上げた。リーグ戦中盤からは3年生以下でも計算できる戦力が現れ始め、次のシーズンへの目処を整えることにも成功。警戒が強まることが当然想定されるが、今後も結果を残し続けて新しい伝統を築き上げたいところだ。

 昨年インカレ準優勝を果たしたが、今年はメンバー構成も変わったこともあってなかなか勝ち星に恵まれなかった明治大。だが、例年同様に、今年もリーグ戦後半から状態が向上し、リーグ戦を5位でフィニッシュ。インカレも準々決勝では拓殖大相手にあと一歩という内容だったが、ラストプレーに泣いた。順位決定戦は内容面も重視しながら6位に到達。最低限のところには辿り着いたと言えよう。ここからまた1年は厳しいトレーニングが続いていくことになるだろうが、下級生には期待値の高い選手も多く、どのように進化していくかに注目が集まる。

写真上:リーグ戦ではケガもあったが、インカレではさすがの活躍を見せてくれた国士舘大・伊集。
写真下:どんな状況でも落ち着いてシュートを決めていく明治大・伊澤。来年は、名実共にチームの中心となる存在となるだろう。

※国士舘大・本多選手、永山選手、新田選手、明治大・中東選手、皆川選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「口下手なりにも自分の思いは伝えてきた」
プレー機会が限られても、果たし続けた主将の責務

◆#4本多祐二(国士舘大・4年・PG・主将)
141130HONDA.jpg昨年に大ケガに見舞われ、今季途中に復帰したが出番は限られた。だが、心が折れそうになりながらも、キャプテンに任命されチームをまとめるためのアプローチは欠かさず、同級生や後輩からは絶大な信頼を寄せられた。また、自らも少しでも試合に絡めるように、という努力を怠らなかった。最後の試合では残り時間僅かとなったところで出場。チームメイトが打たせる形を作り、シュートを沈めると会場は大きく沸き上がった。喜びをかみしめ、仲間たちに感謝しながら、笑顔で最後のインカレを終えた。


—最後に出番がありましたが、声をかけられてどんな気持ちだったのでしょうか。
「ある程度点差が開いていて、周りから『本多、出番あるぞ!』という感じで周りから言われた時に、心の奥底では準備しておこうと思いました。最後に4年生全員で出られたことは本当に良かったと思いますし、日本一の応援の中で最後に3Pを決められたのは、先生や選手、応援団のお陰だと思っていますし、本当に感謝しかないです」

—最後にかなりチームメイトが本多選手に打たせようとしていました。どんな感情でしたか。
「最後なんだから、パスを出してシュートをきめてこいよ、みたいな感じで回してくれたんだと思うんですけれど……本当に、なんだろうな(苦笑)。日本一の応援があったから、最後にパスをもらって決められました。自分だけじゃなくて、みんなに感謝したいですね」

—初めての1部ながら、なかなかケガで試合に絡めず、キャプテンとしての難しさを感じながらのシーズンだったと思います。
「自分が復帰したのは新人戦が終わった頃でした。それまでは自分はキャプテンとして周りのことを見たり、練習の雰囲気を大切にやってきましたけれど、復帰してリーグ戦が始まったくらいから、スタッフとかがチームのことだけじゃなくて自分のことも考えて良いんじゃないか、と言ってくれました。そういうところで、自分もまだ出来るんだぞというところを見せようと思って、少しでも自分のことを考えてやるようにしてきました」

—まとめていくことの負担は大きかったと思います。
「今までキャプテンっぽいことってしたことがなくて。いざキャプテンをやらせてもらえることになって……。自分、口下手なんですよ(笑)。だから、何か言うにもうまく言えないし、説得力がないし、という感じで、最初はみんなに迷惑とかかけて。何を言ってるんだと思われていたかもしれないですけれど。でも言わなきゃみんなに伝わらないし、そこは自信を持って言おうと思っていました。口下手なりに、自分の思いは伝えてきたつもりです」

—他の選手は本多選手がよくまとめてくれたと仰るんですが。
「練習の雰囲気とかは大切にしたかったので、トーナメントの前の練習では笑っていたりとか、余計な話をしていたりとか、チームにまとまりがなかったです。これはダメだなと思いました。復帰してからは、それまでの反省を活かして練習でもっと一人ひとりが集中してやれば、もっとチームが良くなることは分かっていました。そういうところは一人ひとりに喝を入れられるような人になろうと思ってやっていたつもりです」

—そういったまとまりを感じ始めたのはいつ頃からでしたか。
「自分だけじゃなくて、永山とか華武伊(#9新田)とか、4年生が中心となって、下級生の原や菅も、ゲーム中に『こうしよう』とか『ああしよう』とか、上級生にも下級生にも色々アドバイスをしてくれました。そういうところでは助かったな、とは感じているので、自分だけで引っ張ったつもりじゃなくて、みんなが率先してやってくれました。それは本当に感謝していますね」

—かなり助けられたという感じだったということですね。
「そうですね。自分が引っ張ったというよりは、みんながもっとバスケが上手くなりたいという気持ちでやってくれたので、そこはみんなのおかげかなと思いますね」

—同級生や後輩は、頼もしかったですか。
「そうですね。自分よりも全然頼もしいと思いますよ(笑)。でも、本当に自分では引っ張っているという感じではなくて、みんなに向上心があるから一つになれたんじゃないかなと思います。自分だけの力じゃなくて、みんなの力があったからだと思います」

—大学で4年間過ごして、一番宝になったと思えることはなんですか。
「今日の最後に決められたこともそうですけれど、自分は去年ケガをしたことがむしろ宝物というか。自分が成長できた場面じゃないかなと思いますね。去年はリーグ前から結構調子が良くて、松島さんや髙橋さんとも一緒に出られる機会があって。調子が良い時に靭帯を切ってしまったんですけれど、実は2回目なんですよ。1回目に切って復帰した時に、2回目があったら絶対にバスケをやめようと思っていて、実際に2回目があって。部活はやめようかと思っていたんですけれど、先輩や周りや家族がすごく声をかけてくれて。そこからもう一度頑張ろうかなと思いました。1回目は高校の時だったんですけれど、その時に人間的に成長できたと思える部分があったので、2回目をやって復帰すればもっと一回り成長できるんじゃないかなと思ったので、自分にとっては2回目に切ったことが、言わば宝物ですね。成長できたことにつながりました」

—これからも国士舘大の歴史は続いていく中で、後輩たちにはどんなことを期待しますか。
「今年は4年生よりも3年生以下が試合に出る機会がすごく多かったと思います。今年よりももっと来年の方が強いと思いますし、去年の松島さんの代が自分たちに1部という最高のステージをプレゼントしてくれて、今年はインカレで5位になれたし、リーグの残留という目標も達成できたので、来年は来年の目標があると思うんですけれど、今度は優勝を目指してやって欲しいと思います。全然狙える立場にあると思います。だから、そこは本当に期待したいと思います」

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「遅咲きでも結果が出て、国士舘に来て良かった」
飛躍的な成長を果たし、チームを彩る重要なプレイヤーに

◆#5永山雄太(国士舘大・4年・SG)
141130NAGAYAMA.jpgリーグ戦から急速に台頭。自ら「遅咲き」というが、努力を続ければトップのレベルでも通用することを証明した。緊張してしまうタイプだというが、それを感じさせない確率で3Pを決め続け、国士舘大の躍進に無くてはならない存在となった。非常に礼儀正しい性格という点も、国士舘大の個性の多様さを感じさせる。今後も別のステージでバスケットを続けるが、そこでも見る人を魅了していって欲しい。


—大会にはどのような気持ちで臨んだのでしょうか。
「自分たちは最後なので、内容はどうであれ勝つということを目標として練習も取り組んできていて、その結果5位という結果になって、中途半端な結果ですけれど(笑)、自分たちの中ではひとつやりきったなという思いはあります」

—最低目標と話していたベスト8入りを果たして、国士舘大の歴史に残る成績も果たしました。
「そうですね。達成感はあります」

—4年生のこのタイミングでこの成績というのは、ご自身にとっても特別なものだと思いますが。
「今までは試合に出られていなかったんですけれど、コーチの陽人さん(池田AC)が自分を推薦してくれて、試合に出るようになってチャンスももらえたので。それで結果を出せるようになったので、まずは陽人さんに感謝の言葉を言いたいです」

—チームメイトにかけたい言葉は。
「それも感謝の言葉しかないですね。チームの雰囲気が悪くなった時も、本多を中心にみんながついていって、立て直せました。そういうことも強さにつながったのかなと思います。本多は本当に頑張ってくれて、キャプテンは本当に大変だったと思うんですけど、最後のシュートも決めてくれて良かったです」

—永山選手の3Pは「なぜこれほど入るのか」というほどの確率で決まりますよね。打つ時に何か心がけていることは。
「練習の時には、ただ打つんじゃなくて、見られているという意識をして打っていて、そういうことも試合につながっているということはありますね。緊張してしまうタイプなので、見られているんだという意識を逆にいつも持って取り組んできました」

—結構自分を追い込んだんですね。あまりそういう風にも見えませんが(笑)
「そうですね(笑)。よく言われますね(笑)」

—この1年はのびのび国士舘大らしくプレーできたのでは。
「自分がやりたいようにやれたというのが本当に大きかったですね。自分はシュートが好きなので、そのシューターという枠で使ってもらえたので、先生にも良いポジションを与えてもらって良かったです」

—楽しい1年でしたね。
「本当に楽しかったです。終わりも最高だったので」

—4年間トータルでは、なかなか試合に絡めませんでした。そういう経験も糧にしてきたのではないでしょうか。
「そうですね。1年から3年まではずっと試合に出られなくて、何度かやめそうになったり、道を踏み外しそうにもなったんですけれど、本多(#4)だったり、前のキャプテンの松島さんや髙橋さんにいつもお世話になっていて、相談にも乗ってもらって。ずっと話も聞いてもらって、頑張ることもできたので、続けて良かったです」

—結構その辺りはコミュニケーションをされたんですね。
「周りも自分に気を遣ってくれて。自分は弱いので(苦笑)、周りに助かっています。遅咲きですけれど、最後に結果が出せたので、国士舘に来て本当に良かったです」

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「いい仲間に恵まれた」
仲間とともに成長できた4年間

◆#9新田華武伊(国士舘大・4年・CF)
141130niita.jpg1年の時から試合に絡んで、国士舘大のインサイドで仕事をしてきた。チームには2m級のセンターもおり、切磋琢磨できたことが大きな実力につながったと言う。波のあるチームではあるが、ここ数年で2部の中でも抜けた存在となり、1部昇格。最終学年ではとうとう1部でのプレーも経験できた。遅れてきた存在ではあるが、国士舘大の躍進には欠かせなかった選手である。


−最終戦は大量リードという形で終われましたね。
「昨日ミーティングをした直後の試合が出だしの良くない内容だったので、今日は最後だし、しっかり気持ちを入れてやろうとみんなで話して臨んだ結果だと思います」

−リーグ戦のプレーオフでは明治に負けて6位でしたが、今日は引き離して勝って終われましたね。
「あそこで負けてしまったのは本当に悔しくて。リーグ戦では5位だったのにプレーオフで6位になってしまったので。今回はリベンジする気持ちで戦いました。本当は優勝を目指していましたけど、負けてしまったからにはそこで切り替えてしっかり5位を目指して、あとは楽しんでやろうとみんなで言いながらやってきました」

−インカレの5位は立派な結果ではありますが、もっとこうすれば勝てたのに、と思う部分はありますか?
「技術どうのこうのよりは気持ちにムラがあるというか、そういう波が問題だと思うので、そこですね。ずっと言われ続けていて、最後の最後で勝てたのは良かったですけど、もう少し4年生がしっかりインカレを引っ張っていけたら結果も変わっていたかもしれないです」

−昨年はインカレでベスト16でしたが、それを越えたというのはひとつの結果ですね。
「去年は自分も試合に出ていたんですけど何もできなくて、そのときの4年であるタケ(13年度主将・松島・現NBL兵庫)とか祐二(13年度卒・高橋・現NBDL山形)とかに頼りきってしまって終わってしまったという感じでした。今回も下級生の原や菅とか馬とかに助けられて5位という結果になったと思います」

−ファウルトラブルに苦しむときもありましたが、それでもやっぱり4年生としての存在感を見せてくれたと思います。
「最後だったので、しっかりやらないといけないなとは思ってやっていました」

−悔いが残る部分といえば?
「自分も疲れてきたときに声が出なくて、下級生を引っ張っていけなくなる時間帯があります。学生の大会は終わってしまいましたが、まだオールジャパンもあるので、最後の1か月は最後に4年生らしいところを見せられればなと思います」

−今日は最後に4年生も全員出られましたね。
「楽しかったですね。今日はコーチとかも4年生を出させてあげたいと言ってくれていたので、それには点差を離さないといけないし、それができて最後みんなとやれて良かったです」

−新田選手は2年遅れて国士舘大に入った訳ですが、大変ではなかったですか?
「2年間全くバスケットをやっていなかったので、最初の方は体力が保たなくてぜんぜんついていけませんでした。4年目になったらなったで年上な分、キツくて(笑)。でも国士舘に入って本当にいい仲間に恵まれて、2年遅れてもみんな迎えてくれたというか、楽しくやらせてくれたので、本当に国士舘に入れて良かったです」

−全然動いていなかったんですか?
「遊びでやるぐらいでしたね。でもすごいセンター陣がいて、そういう人たちとやりあえたので、そういう中で成長できたし、感謝しています」

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「6位という結果には胸を張れると思う」
若いチームを背中と抜群のスコアリングセンスで牽引

◆#12中東泰斗(明治大・4年・SG)
141130NAKAHIGASHI.jpg昨年の準優勝を経験したメンバーが卒業し、大きく面子が変わった明治大。シーズンを通じて試行錯誤を行いながらの戦いとなったが、中東は1対1からのドライブ、確率の高い3Pなど、オールラウンドなプレーと高いシュート率でずっとチームを支えてきた。この1年では、来年以降の自チームに不安をのぞかせたこともあったが、今大会の中で収穫を感じ取った様子。オールジャパンまでチームに残り、残り僅かの期間でも後輩たちに少しでも多くのことを伝えていきたい。


—インカレの最後の試合でしたが、ちょっと気の緩みもあったのか、最後まで良さが出なかった印象です。
「そうですね。自分たちは結構連戦が続いて、伊澤(#50)とか僕は疲れが出ちゃったのかなと。向こうもそれは一緒なんですけれど、向こうは簡単にインサイドで点が取れていたんですけれど、こっちはアウトサイド頼りになってしまって、そこが差になってしまったかなと思います」

—他のチームは期間中に試合のない日もありましたが、明治大は5連戦になったという面も少し気の毒だったように感じます。
「そういうこともあってか、みんなシュートが狂っていました。しょうがないことですが、そこで修正できなかった自分たちがダメだったのかなと思います」

—なかなか立て直していくのは難しかったですか。
「難しかったですね。インサイドでなかなか点数が取れなくて、そこがちょっとしんどかったところですね」

—その状況でも中東選手は1対1で打開しようとされていましたよね。
「インサイドでうまくいかない分、自分が積極的に点を取れたら楽になるかなと思っていたので」

—リーグ戦終了時に、現状では来年苦しくなるという話をされていましたが、このインカレで光明は掴めましたか。
「宮本も拓実(#2齋藤)も、拓大戦からは良くなってきているので。積極的になっているし。あとは治耀(#32吉川)もいるし。それでも、ガードがどう良くなるかだと思います」

—このインカレは、昨年の準優勝という結果も意識しながらの大会だったと思います。
「そうですね(笑)。やっぱりベスト4には入りたかったんですけれど、拓大戦は自分のシュートが全然入らなくて、後輩に助けてもらった感じですけれど、負けてしまって。そこが本当に自分の中では悔しくて。自分がもう少し点を取れていたら勝てたな、という部分はあって、本当に後悔しかない試合です」

—あの試合は最後に大垣選手に決められましたが、ディフェンスではどのようなことを考えていましたか。
「自分は4ファウルだったので、なるべく3Pは打たせないように詰めていたんですけれど、ヘルプがいると思って抜かせたんですが、そこで最後までチームディフェンスが徹底できていなくて、ヘルプがいなくて簡単にレイアップを打たせてしまったので、最後までチームディフェンスが徹底できていなかったことが敗因だと思います」

—チームディフェンスのこの一年の成長度はいかがでしたか。
「本当にトーナメントの時とインカレの時とでは全然違うと思います。良くなったので、これを継続して来年のチームに反映できればいいなと思っています」

—去年のチームからのディフェンスの継続というのはやはり難しかったですか。
「そうですね。試合経験の少ないやつが多くて、見ているのとやるのとでは違うので。そんな中でも、みんなよくやったと思います」

—オールジャパンもありますが、ここで大学バスケとは一区切りというタイミングです。どんな4年間でしたか。
「本当に苦しい4年間だったなと(笑)。でも、明治に来て良かったなとは思います。かなり自分も成長させてもらったし、そこは本当に塚さん(塚本HC)に感謝したいなと思っています」

—一番成長できたのはどういったところですか。
「メンタル的な部分です。去年と今年とで全然違うし、1年の時と4年の時とでも全然違います。精神的に、自分がやらなきゃいけないんだって感じで、メンタルが強くなったと思います。それとアウトサイドシュートも良くなってきたし、点の取り方という部分で色々と教えてもらったし、あとは当然ディフェンス面ですね」

—プレッシャーをかけられても、4年生の今となっては1年生の頃に比べたら平気になってきたのでは?去年の4年生は、そう話す選手が多かったんですよ。
「それは思います。本当に色んな責任がある中で、今年はどうなってしまうかというチームだったんですけれど、そんな中でどれだけ引っ張れたのかは分からないですが、結果としては6位なので胸は張れると思います」

—自ら引っ張った部分と、周りに助けられたと感じる部分とがあると思いますが、正直なところどちらの方が大きかったでしょうか。
「うーん……(笑)。でも伊澤とか徹(#51皆川)は良くやってくれたので、僕も加えた3人でやったというところです。特に伊澤には助けられましたし、感謝したいです」

—その伊澤選手が、来年の明治大の中心になりますね。
「来年の伊澤には期待しているんで、楽しみにしています」

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「練習の取り組み方の大切さを4年間で学んだ」
大ケガを乗り越え、最終学年に一段階成長した姿を発揮

◆#51皆川 徹(明治大・4年・PF)
141130MINAGAWA.jpg昨年はリーグ途中でケガを負い、チームを離脱。インカレの決勝戦は応援席から見守った。春から徐々に復帰した今季は、最初はまだまだという印象だったがリーグ戦以降でこれまでとは一段階スケールアップした印象で、文字通りインサイドの大黒柱として若いチームも支えた。インカレの6位という結果には悔いもあるが、明治大に来たからこそ経験できたことも多い。今後は後輩に託し、大学バスケから巣立つ。


—6位という結果ですが、それをどう受け止めていますか。
「準々決勝では自分が最後までコートに立っていなかったということが、正直負けよりも辛かったです。去年のインカレを思い出したりもしたんですが、そこからの2試合を悔いのないようにやってきて、相変わらず課題ばかりが浮き彫りになりました。まだまだ自分は未熟だなと思ったんですけれど、でも最後の最後までやれたというのが、本当に良い経験にもなったし、この経験を次に繋げたいと思います」

—この1年に限れば、皆川選手にとっては充実したものになりましたか?
「そうですね。振り返れば、この4年生の時期が一番安定していたかなと思います。でも、ところどころを問い詰めたら完璧とは言えないですね。今回のインカレにもそういう部分があったので、悔しさもあり、もっと良い結果が欲しかったんですけれど、それは実力の世界なので。4年目が明治大学のセンターとして、身体を張ってチームから求められることができたかなと思います」

—成長できたと思える部分はどのようなことでしょうか。
「試合の部分というよりも、普段の練習の態度とか、取り組み方とかが、明治に来て意識が変わりました。日々の練習の大切さが、ものすごく明治では感じられたので、そういう大事にすることだけでも試合に活きてくることが分かりました。日々の練習を怠らなければ、良い結果にもなるし、自分にも良い刺激になります。一番学んだのは、練習の取り組み方の大切さ。それを4年間で教わりました」

—入学当初は大学の厳しさも感じたのでは。
「はい。練習で良い形でできず、そのまま試合で引っ張ったりして不甲斐ない内容になって、練習の大切さは身に染みました。ケガをして、復帰してからは、一日一日を無駄にしないようにすることを意識してやってきました。ところどころではできたと思っています」

—中身も濃かったのでは。
「メンタルが相当鍛えられたと思います。それと体つきも大学で大きくなったと思うので、そこは胸を張っていいと思います」

—仲間たちとも切磋琢磨してきましたね。
「同世代の仲間には本当に助けられました。落ち込んだり、練習でダメな部分があったりしても、鼓舞してもらったり、色々な形で助けてもらいました。でもそれは同世代の仲間だけじゃなくて、今までも先輩とかもそうでした。本当に良い仲間、チームメイトに恵まれたと思います。厳しい練習だからこそ、チームが一つになれるという部分もありましたし。それは一緒にやってきて良かったです」

「明治大学での色々な経験というのは、今後社会人になっても繋がっていくと思います。経験を活かして、一から頑張りたいです」

—明治大のことも見守りながら、ということになるかと思います。
「今後は後輩たちに任せていきますが、来年は是非良い結果を残して頑張って欲しいと思います」


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