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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2014.11.28 (Fri)

【2014インカレ】11/28 準々決勝 明治大VS拓殖大

劇的なブザービーターで拓殖大がベスト4へ

141128OGAKI.jpg 準々決勝第一試合、明治大拓殖大によるゲームは、終盤までもつれ、タイムアップまで行方の分からないものとなった。

 前半は、完全に拓殖大の流れだった。序盤こそ外の確率は上がらなかったが、#23バンバ(2年・C)という強力なインサイドを軸に、#99赤石(3年・C)や#14大垣(4年・SF)もコンスタントにシュートを決めていく。立ち後れた明治大は、早くも1Qで二桁の点差を追いかけることに。2Q序盤に#50伊澤(3年・PF)の連続3Pで迫るかと思われたが、この日の拓殖大は相手の反撃の都度、#14大垣がその気勢を削ぐように得点を決め返した。明治大に糸口を見出させず、15点リードでハーフタイムを迎えた。

 明治大は、3Qからゾーンを開始。しかしこれは有効に機能せず、#29岩田(3年・F)、#99赤石といった面々が次々と得点を決めて点差は4分過ぎに21点に。ここから明治大は反発力を発揮した。#22宮本(1年・PF・明成)が得点を重ね、これをきっかけにプレスが面白いように決まり始める。拓殖大はそれまでの好調さがすっかり影をひそめ、イージーミスが増加。10点差で迎えた4Q、明治大は#50伊澤の3P、#22宮本のゴール下、#55吉本(3年・SG)の3Pはバンクで決まり、2点差に。実に8分弱で大量ビハインドをほぼ帳消しにしてみせた。しかし、ここから一気に逆転ができない。#23バンバに3Pを許すと、ここからはどちらかと言うと守り合いながら僅かに拓殖大がリードし続ける。要所で#14大垣が得点する拓殖大に必死に食らいつく明治大は、残り2分28秒で#22宮本のフリースローでようやく逆転。すぐに返されるも、#55吉本の3Pで再びのリードとなる。お互いにシュートミスが出て、決定打が出ない攻防は、37.7秒を残した場面で#23バンバがバスケットカウントを獲得した拓殖大が再度リード。明治大は直後のオフェンスで#12中東(4年・SG)に合わせにいった#22宮本が決めきれず、ファウルゲームに移る。3点を追う最後のオフェンス、ボールを受けた#2齋藤(1年・PG・桐光学園)が値千金の3Pを決めて土壇場で同点となる。拓殖大の池内監督でさえも「延長になると思っていた」勝負だったが、ボールを受けた#14大垣が僅かの間にドライブのコースを見つけた。鋭い動きでアタックし、レイアップがネットを通過した直後にタイムアップ。拓殖大が歓喜を爆発させる劇的な勝利で、見事に準決勝進出を果たした。

 薄氷を踏む内容での勝利となった拓殖大。池内監督はいくつかの課題を口にしつつも、大垣の復調やチームディフェンス面での良さには自信を深めている。チームの調子は上向きだ。このところは勝てていない東海大に一泡吹かせ、勢いを増した状態で決勝進出を果たせるか。

141128SAITO.jpg 拓大に対してはさまざまな準備をしてきたという塚本HC。主力が抜けた夏以降は特にガードをいかに育てるかにも苦心した。「ナイスゲームとは言えないが、4年にはこの悔しさを残りの試合に持っていって欲しいし、3年には来年以降のために頑張って欲しい」と言う。試合前には「完璧は求めない、コミュニケーションをすることを求める」と伝えたと言う。残りの順位決定戦でそうしたチームでの一体感を示せるか。


写真上:決勝点となるブザービーターを決め大垣は渾身のガッツポーズ。この日19得点と奮起し、リーグ戦後半の不調を見事に払拭した。
写真下:明治大・齋藤も良さを発揮。持ち前のクイックネスで追い上げに一役買った。

※拓殖大・大垣選手、明治大・宮本選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「あそこまで調子がダメになったら
もう上がるしかないと思っていた」
土壇場で開き直り、本来持っている力を発揮

◆#14大垣 慎之介(拓殖大・4年・SF)
141128OGAKI2.jpgリーグ終盤は調子を落とし、この時は池内監督も不満げな表情を浮かべていた。更にはリーグ戦の後には故障もあったといい、不安要素を抱えながらのインカレ突入となったが、この日はハイパフォーマンス。「最後に4年生である大垣が入れてくれて良かった」と指揮官も安堵の表情をのぞかせた。まだコンディション面で十分な状態ではない部分もあるようで、今後のスタメン復帰は不透明ではある。しかし、残る2試合で今やれることの全てをコートに残すことを誓う。


—リーグ戦と比べて、調子が上がってきましたね。
「リーグ戦が終わってから一からまたトレーニングをして、良くなっている状況で2週間前に足をケガして、終わったと思ったんですよね。それが、1週間前くらいに復帰できたんですけど全然ダメで。でも逆にあそこまでダメになったら、もう上がるしかないなと思っていたので、それで逆に開き直れてインカレにしっかり入れて良かったと思います。それでインカレに入って調子は良くなって、自信を持って打てていったのが良かったです」

—何か悪くなってしまったきっかけはあったのでしょうか。
「ちょっとしたケガとか、ひとつ噛み合なくなったらチームも歯車が狂ってしまいます。でも、そういうこともしっかり理解できた上でのインカレだったので、しっかり修正できたんじゃないかと思います」

—ケガもあったこの3週間の期間は精神的に厳しい部分もあったのではないでしょうか。
「そうですね。試合に出ても調子が悪いし、段々プレータイムも短くなっていくし。自分が何をしたら良いのかが全然分からなくなっていました。だいぶ迷いがある中でバスケットをやっていたので、ちょっと苦しかったですね」

—リーグ戦中からも池内監督とはコミュニケーションを取りながら改善を図ってきたと思いますが、それでもなかなか難しかったようですね。
「はい。でも池内さんからは必ず良くなると言われていて、それに応えられずにリーグ戦が終わってしまったので、自分では不甲斐ないことになってしまいましたね」

—チームのバランスも良くなりましたね。
「バンバには頼らないように僕も頑張っているつもりなんですけれど、でもリーグ戦からよくなってきているのは3年生の赤石であったり、飛竜(#0岡本)であったり、満島や岩田で、そこがここまで底上げしてくれたのがチームとして一番収穫やと思うんで。後輩には頼り切りなんですけれど、そこはありがたかったです」

—今日は明治大相手ということでしたが、何か意識されていたことは。
「僕的にはもっと競るやろうなと。途中で20点差になって、ちょっと気を抜いてしまったというか。インカレとリーグとは全然別だとは思ってたんですよ。本当はこれくらいは競ってもおかしくないとは思っていたんですけれど、でも正直こんな展開になるとは思っていなかったです」

—最後の場面は落ち着いていましたね。
「9秒あったんですよね。9秒ならシュートまではいけるな、と。バンバにパスを出そうかと思ったんですけど、バンバがスイングしたことによってゴール下が空いたんで、もう行くしかないと。その時はリングしか見えていなかったです。結果入って良かったです」

—中東選手が近くに来ていましたが、それは気にならなかった?
「全然。リングしか見えていなかったです」

—準決勝がすぐ明日になります。
「僕たちは何も結果を残せていないので、失うものはないと思っているので。ここまで来たら思い切ってぶつかって、全部のスキルを出すだけです。変に気負うことなくチャレンジャーの気持ちでぶつかっていけたらなと思います」

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「我慢の展開でもそれに打ち勝っていかないといけない」
苦さの残る敗戦を糧に、明治大の次代を築いていく

◆#22宮本滉希(明治大・1年・PF・明成)
141128MIYAMOTO.jpgルーキーではあるが、春先からポイントでプレータイムを獲得。まだ1年生、パフォーマンスにばらつきはあるが、この日は堂々としたプレーぶりだった。最終盤のミスに反省の念をのぞかせた。それを糧にして次のシーズン以降の明治大を牽引していかなければならない存在である。


—後半にかなり持ち直しましたね。
「雰囲気が悪い時には、自分や拓実(#2齋藤)という1年生がもっと奮起してチームを盛り上げたいと思ってプレーをしています。結果、インサイドでバスケットカウントを貰えたし、リバウンドやルーズボールを点に繋げて、チームに流れを呼んでこられて、そこは自分的には良かったと思います」

—21点差となって、それでもオフェンスで集中は途切れていませんでしたね。
「塚さん(塚本HC)から3Q終わりで10点差にしようと言われていて、塚さんの話の通りに落ち着いてプレーできている部分もあったんですけれど、最後の4Qでいらないプレーや、最後のレイアップもなんとかなったかなと思います」

—最後の大事な場面で緊張感はなかったですか。
「正直、あまり良くないパスからのシュートだったんですけれど、それは自分の中で悔いの残る部分でした。シュートの時にバンバが飛んできて、少しびっくりして(苦笑)。それでシュートが弱くなって、落として。その後拓実が3Pで同点にしてくれて、自分のミスを取り返してくれたと思いました」

—齋藤選手の3Pで延長戦にいける、ということは頭に意識はされていたと思います。
「あれで油断したというのはあって、これで延長にいけるとは思いました。最後の大垣さんのドライブは、みんなでハーフコートディフェンスとかで中を守ったりすることができたと思うし、みんな自分のマークマンでいっぱいいっぱいで、泰斗さん(#12中東)のヘルプにいくことができなかったと思うんですよ。だから、もっと冷静になって、みんなで声をかけ合って最後までディフェンスを頑張れば良かったという反省が残りました」

—ビハインドを追いついた時間帯は完全に明治大のペースだったと思いますが、そこで一気に追い越すことは難しかったですか。
「追いつく方からすると、一気に離すのはやっぱり難しくて、シーソーゲームの展開は我慢の試合になると思うんですけれど、そこに打ち勝っていかなければ、と思います」

—拓殖大との差は何によって分かれたのでしょうか。
「前半、自分たちは外回りのシュートばかりだったと思うんですけれど、中のバンバのゴール下とか、そういう積極的な部分で負けたのかなと感じました」

—インカレでの順位決定戦という、宮本選手自身には未体験の戦いはまだ続きます。どのように戦っていきたいですか。
「さっきも言ったように、新人らしく声を出して、自分から勢いをつけてやれたら良いなと思いますね」

—ここまでのそういったプレー内容の出来はいかがでしょうか。
「一生懸命やることは自分のプレーのモットーなので、ひとまずはそういう気持ちでやっています」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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