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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2014.11.25 (Tue)

【2014インカレ】11/25 レポート

地方勢は近畿大、愛知学泉大が1回戦突破
関西学院大は筑波大相手に粘る


141125sou.jpg インカレ2日目は2会場に分かれたが、この日も関西勢が関東上位に食い下がる試合を見せた。筑波大と対戦した関西学院大は、最後まで攻め続けた。1回戦はどこのチームにとっても難しいものだが、チャレンジャー精神の強い地方のチームが勢い良く攻めてくるのに対し、関東勢がどちらかというと受け身に立つシーンも珍しくない。地方勢はそうした必死の姿勢が実るかどうか、気持ちを持ち続け、挑戦をし続けることが大事だろう。

写真:周囲に点を取らせてリバウンドに徹する姿も見られた近畿大・ソウ。昨年以上の上位進出はなるか。




◆代々木第二体育館

【攻め続けた関西学院大は筑波大に届かず】
141125sasayama.jpg 関東3位の筑波大は、1回戦で関西3位の関西学院大と対戦した。1Qは15-13とほぼ互角。筑波大がやや先行するが、関西学院大は#9西(4年・SG)の得点で同点にするなど、流れを切らさず。2点差で2Qに突入すると、筑波大は#92村越(3年・PF)、#2満田(2年・SF)などベンチメンバーの活躍でリードを広げる。しかし関西学院大も#7渡邊(3年・PG)の得点で盛り返し、一時は10点以上離れた点差を3点まで押し戻す場面も見せ、33-26と7点差で前半を終了した。

 3Q、立ち上がりは互いに得点が入らない。ここから追い上げたい関西学院大だったが、アウトサイドの当たりが来ずに苦しい内容となった。筑波大はターンオーバーを出しながらも#21笹山(4年・PG)、#14坂東(4年・SG)の3Pで差を広げるのに対し、関西学院大は外の攻撃が続くがこれが決まらない。しかし筑波大も一気に引き離すだけの力がなく、10点前後の差でゲームが推移。関西学院大はこのQの得点が6点と失速してしまうが、筑波大も12点しか奪えずに45-32とまだ追う方も追撃可能な点差で4Qに入った。

 関西学院大は#34池嶋(2年・PF)が連続のミドルを沈めて10点差に戻すと、#21樋口(3年・PG)がこぼれたシュートをカバーして押し込み、9点差。筑波大は入れられれば返すといった形で大きなほころびは作らないが、オフェンスは良い形では回らない。中盤に#13坂東の3Pで再び14点に差を広げたが、ここで関西学院大は#7渡邊の3Pにようやく当たりが来る。2本の3Pで10点差にした関西学院大は最後まで攻め続け、#9西のシュートに続いて#7渡邊がこのQ3本目の3Pを決め、残り1分を切って6点差に。しかし残り時間で逆転するまでには至らず、62-53で試合終了。粘りは実らず、筑波大が1回戦を突破した。

 関西学院大は3Qの失速が悔やまれる。「勝てた試合」と選手も、コーチも悔やんだ。筑波大はまだ本来の力は出せていない。次戦以降、調子を上げていけるか。

写真:鮮やかなノールックパスや要所の3Pも見せた筑波大・笹山。

※関西学院大・井上選手、池嶋選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 その他、関東9位の白鴎大東海大九州と終始接戦になるが、リードを守り切って77-70の勝利。4年ぶりにインカレ出場を果たした関東学院大は、#3前川(4年・G)がリーグ戦からの怪我の影響で欠場。しかし北信越1位の新潟医療福祉大を下して1回戦突破した。関東4位の拓殖大は東北2位の富士大を余裕で下し、2回戦へ進んだ。


◆墨田区総合体育館

【愛知学泉大が日本経済大に勝利】
141125umeoka.jpg 東海2位の愛知学泉大は、九州1位の日本経済大と対戦。日本経済大は女子部、チアリーディングなどが駆けつけて観客席を埋め尽くし、大声援が飛ぶ中での戦いとなった。

 立ち上がりは愛知学泉大がリード。持ち味のディフェンスで外国人センターのいる日本経済大のオフェンスを止め、#15斎藤(2年・PF)、#10中堀(2年・SG)がシュートを決めていく。しかし互いにロースコアで1Qは10-7となると、2Qもなかなか得点のはいらない展開が続いた。日本経済大はゾーンを展開。これに攻めあぐんだ愛知学泉大のオフェンスが重くなると、日本経済大は#1古野(4年・SG)、#21川畑(4年・PF)の3Pが続いて逆転。愛知学泉大も#27石井(2年・SF)、#5梅岡(3年・PG)の3Pで返して逆転するが、#30サンブ(4年・C)のブロックや#46福田(4年・PF)のシュートで18-22と日本経済大がリードして前半終了。

 3Q、日本経済大は#21川畑がゴール下でうまく得点し、リードを保つ。愛知学泉大はゾーンに苦しみながらも、ディフェンスでは粘って相手のミスを誘う。#0垂見(4年・SG)からの#90山田(4年・PF)へのアシスト、#5梅岡のアウトサイドで得点していくが、日本経済大も#21川畑の得点で粘る。愛知学泉大は残り3分を切って、#90山田のドライブで風穴を開けると、#5梅岡の3Pでようやく同点。ここからシーソーゲームとなるが、Qの最後に#0垂見がスローインをカットして速攻に持ち込み、41-36と愛知学泉大が5点リードで3Qを終了。

 4Q、追いかける日本経済大だが愛知学泉大は#5梅岡の3P、#0垂見のバスケットカウントなどで逆転は許さず。日本経済大は8点差まで開いた差を4点にまで戻すが、最後のファウルゲームは実らず62-57で試合終了。愛知学泉大が1回戦を突破した。

 愛知学泉大はゾーンに苦しんだが、日本経済大にも思うように攻めさせずに振り切った。次戦は関西1位の近畿大。こちらもインサイドに外国人が座る相手となるが、持ち前のディフェンスは機能するか。

写真:勝負強い3Pで愛知学泉大に流れを呼び込んだ梅岡。4本の3Pを含む24得点。

※愛知学泉大・垂水選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 その他、関西1位の近畿大は九州3位の九州共立大と対戦。1Qから安定して得点を重ねた近畿大が関西勢で唯一1回戦を突破した。関東8位の慶應義塾大は立ち上がりこそもたついたが、北海道1位の札幌大を大差で下して快勝。関東7位の法政大も北信越2位の富山大に勝利して1回戦を突破した。



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【INTERVIEW】

「今年は乗ったら強いチーム」
全員バスケで上位撃破を狙う

◆#0垂見海舟(愛知学泉大・4年・主将・SG)
141125tarumi.jpg終盤にかけてスティールやバスケットカウントで流れを呼び込んだ。相手の外国人インサイド陣をきっちり止めた部分は大きいが、そこにガード陣が攻撃でも大きく貢献したことで勝利につながった。昨年はエースが目立つチームだったが、今年は全員がまんべんなく活躍が見える。次もその戦いぶりが実るか。


ーロースコアの接戦でしたが、日本経済大に対しての対策などは?
「相手はやはり大きいので、センターの外国人選手のところ、あとはポイントガードのところをやらせないようにというのはポイントとして意識していました」

ーディフェンスには定評がありますが、その点はできていた感じですか。
「そうですね、やれていたと思います。練習してきたことがちゃんと出ていたので、良かったと思います」

ーオフェンス面ではゾーンになってから苦しみましたが、ゾーン対策というのはどれぐらいしていたのでしょうか。
「ゾーンになってしまうと、自分たちの悪いクセで足が止まってしまいます。それで攻めあぐむ場面がたくさん出てしまいました。後半になってそこで動けるようになって、対応できたのは良かったと思います」

ーゾーンの攻め方というのは練習しているんですか?
「やっぱり相手のゾーンと自分たちのやっているゾーンは同じものではないので、そういう部分で対応までに時間がかかってしまったと思います」

ー逆転されて再逆転するまでだいぶかかりましたが、どうしようというのは?
「やるしかないというか、リバウンドを取って走る、思い切ってシュートを打つということを心がけてやっていました」

ースローインのところをカットして速攻に持ち込んだりというのがいい形で出ましたが、あれは狙っていたんですか?
「いや、たまたまです。パスがゆるいなと思ったので、出たら取れました。たまたまです(笑)」

ーあのあたりから全体的に乗っていったように思いますが。
「そうだったら良かったです」

ー昨年は2人のエースが引っ張る形でしたが、今年はどういうカラーなのでしょう。
「今年は波はありますが、乗った時は本当に強いと思います。今年はまんべんなく点を取れるチームですね。それはいいことだと思っています」

ー今日も外国人選手への守りなどは慣れていて上手いなと感じたのですが、苦手意識などはありますか?
「いや、やっぱりあります。東海地区でも外国人選手がいるチームは多いですし。でもそういう相手とやってきている分、慣れはあると思います。今日はインサイドでもだいぶ頑張ってくれました。ここまでうまくいくか、という感じでしたけど(笑)。もう少しやられるかと思ったんですけどかなり相手を止められましたね」

ー次は関西1位の近畿大が相手になりますが、今年は試合をしていますか?
「春先に練習試合をしました。そのときは勝ったんですが、まだ春だしそこまで相手も本気ではなかったです。どういう風になるかわかりませんが、頑張ります」

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「勝てた試合だけに悔しい、でも楽しくできた1年」
1年を通して成長したチームに感謝の念

◆#1井上大志(関西学院大・4年・PG・主将)
141125inoue.jpg勝てた試合、と悔やんだ。調子が上がっていない筑波大に対し、前半から一歩も引かない姿勢で食い下がった。3Qの失速が響いたのが惜しまれる。しかし下級生メインのチームでこの試合を糧にまだまだ伸びると、来年以降のさらなる飛躍も見える内容。

ー試合を振り返って。
「やっぱり悔しいの一言と、勝てるゲームを落としてしまったので悔いのあるゲームになりました。全体的に自滅の部分が多くて、イージーなミスがなければ追いつけた部分が多かったと思うので、そこが関東と関西の差かなと」

ーミスをしてしまったという感じですか、させられた感じですか。
「関東の当たりは合宿でも違う大学とやらせてもらって分かっていたんですが、ワンテンポパスが遅れてしまうとああいうミスが続いたりするので、関西ではディフェンスが甘い部分があって、関東とはぜんぜん違うので簡単にミスが出てしまったなと思います」

ーここが通用したなという部分は?
「インサイドの部分は23番の松田は2回生なんですけど、よくゴール下で体を張ってくれたし、34番の池嶋もあんなにリバウンドを馬場相手にも上から取れていたので、そこは通用した部分だと思います。ウイング陣も点を取りに行こうとする気持ちが見えました。気持ちが見えたのは大きいし、来年はこれを活かしたもっと通用するプレーをどんどんしていって欲しいかなと思います」

ー筑波大の対策というのは?
「ガードが4回生ということで崩れないというのはあったので、僕からプレッシャーをかけて相手のリズムを崩すことは意識していました。あとはリバウンド勝負だというのはずっと言われてきて、どこまでオフェンス・ディフェンスリバウンドに絡めるかという部分が大事でした。インカレが決まってから1か月ずっと練習してきました」

ー途中、アウトサイド一辺倒になってしまいましたが。
「ピック&ロールが自分たちの強みで、それが通用していた部分があったのでそれは継続してやろうと言っていました。ただ、相手にハードにやられたときに外ばかりになってしまったのは、僕のガードとして反省です。もっとコントロールしてやれば良かったんですが。セットプレーもあるのでもっと時間を使ってディレイドでも良かったかなというのはあります」

ー今年のここまでのチームの調子というのは?
「リーグ戦は調子が良かったんですが、春の大会はぜんぜん結果を残せなくて。関学はインカレに出られないんじゃないかと言われていたんですけど、そこは4回生が意地を見せた部分があります。リーグ戦でも大阪学院大に4年間勝っていなかったんですけど、リーグ戦の最終戦で勝てて意地を見せました。その試合は僕も嬉しかったです。この筑波戦は今更悔しいけど勝てたなという部分があるので、もう一回やりたいですね、できないけど」

ー関西学院大はインカレでもう少し、という場面がここしばらく続いた気がします。
「去年は出られませんでしたが、一昨年筑波とやって5点差ぐらいでした。2年ぶりに出てまた筑波なのは因縁かなと思いましたけど、最初から負けゲームではなかったので、全力でやろうと思っていました」

ーインカレは特別な舞台だと思うのですが、どうでしたか?
「いろんな県から来た人がいて、誰が見てくれているか分からないんですが、関西のチームは関東に通用するというのは見せたいと思っていました。下級生主体ですけど、今日の試合は4回生が気持ちを出してよくやってくれたと思いました。来年は後輩に戻ってきてやって欲しいです」

ー後輩に向けて。
「スタートが僕以外は全員下の学年で、それでも負けていないという自信もあります。だから来年は関西1位でインカレに臨んで欲しいと思います。目標だったベスト8、オールジャパンを達成して欲しいです」

ー主力のメインが下級生だとまとめるのは大変ではなかったですか?
「下級生はわがままというのが仕事なので(笑)、それを4回生が汲み取ってまとめていかないと、という感じでした。春先に結果が出なかったのは4回生がそれを出来なかったからだとスタッフ陣に言われてそれは反省点でした。でも秋からは3回生が貪欲にやってくれて助かった部分もあります。でも今年1年は本当に楽しくバスケットをできました。一番楽しかったと言えます」

ーそれはどういう部分ですか?
「自分がキャプテンでどういうチームを作れるかと考えて春はワクワクしていました。でも全然まとまらなかったのを乗り越えて、成長して強くなれました。個人的にもキャプテンシーができました。一昨年のインカレでは緊張して全然プレーできませんでしたが、今年は堂々とできたし、そういう姿を後輩に見せられたのでそこは良かったし、最後は本当に楽しくできました。いいチームになってくれて本当に良かったです」

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「リバウンドでは負けたくなかった」
持ち味を存分に発揮してチームに貢献

◆#34池嶋一輝(関西学院大・2年・PF)
141125ikejima.jpg12点11リバウンドのダブル・ダブルでゴール下で大きな仕事を果たした。全体のリバウンド数では筑波大に大きく及んでいないが、188の身長でサイズのある筑波大相手にここまで見せられたのは大きい。自身にとっても収穫が大きかったこの試合を、来年に活かせるか。


ー試合を振り返って。
「やっぱり悔しいという気持ちと、2年でこんなに大きな舞台でスタメンで出してもらって、いい経験になったという2つが大きいです」

ー筑波大はインサイドも大きいですが、今日のプレーはどういう部分を意識しましたか?
「最初のスターティングのマッチアップが杉浦選手で、中も外もできる選手なのでとりあえず入れさせないことと、外で打たせないことが重要でした。それに走るチームなのでリバウンドを好きにさせない気持ちでやっていました」

ー杉浦選手は内外でプレーしますが、守りにくくはないですか?
「そこまでハンドリングが良いと思わなかったし、スピードでも自分が勝っていると思えたので、恐れずにディフェンスも出るようにしました」

ーオフェンスリバウンドでは前半かなりいいところを見せましたね。
「最初からそこでは負けたくなかったし、関西でも自分の長所はリバウンドだったので。高校時代からセカンドチャンスでリバウンドを取ってというプレーが多かったと思います」

ー後半は苦しくなりましたが、終盤の2本のミドルシュートで持ち直したかなと思いますが。
「入ってくれたという感じでした。最初に1本入らなくてどうしようというのはありましたが、なんとかあそこで入って良かったです」

ーでも惜しかったですが、戦える感触も得たのでは。
「そうですね。また来年この会場でやりたいですね。去年は1年で遠慮する部分も多かったんですが、今年はそういうのもなくなってきました。今は2年だから自由にやらせてもらっています。4年は大変だったと思いますが」

ー来年に向けてはどのようにやっていきますか。
「やっぱり体の当たりの部分はかなり差があると思ったので、シーズン始まるまでに体を作ることですね。あと、自分たちは筑波と比べると小さいと感じたので、走る部分では負けないように、走りこみや細かい部分を大事にしていかなければと思っています」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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