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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2014.11.19 (Wed)

【2014リーグ1部】11/2 決勝 東海大V青山学院大

息詰まるディフェンス合戦を制し、東海大が完全優勝達成
青学大は惜しくも2年ぶりのリーグ優勝ならず


141102NAKAYAMA.jpg リーグ戦プレーオフの決勝は、近年の大学バスケ界を牽引してきた東海大青山学院大が争うというゴールデンカードとなった。ただ、ここ最近の成績では、東海大が圧倒中。青学大の出来が、この試合の焦点と言っても過言ではなかった。

 そんな青学大が、この日は拮抗した試合運びを演じた。立ち上がりから好ディフェンスで東海大を封じ、リバウンドにも良い反応を見せる。オフェンスは単発ながら、#0船生(3年・F)がこぼれ玉を押し込んで先制。#7野本(4年・PF)、#5髙橋(4年・PG)もシュートを決め、先行する。東海大も#0ベンドラメ(3年・PG)の得点で返すが、#45頓宮(3年・C)がチャージングで流れを掴めない。しかし、#3大矢(2年・PF)が#13鵤(3年・PG)をブロックしたところから潮目が変わった。#10バランスキー(4年・PF)の3P、獲得したフリースローを#7晴山(4年・F)が冷静に沈めるなどし、1Qを同点で終える。2Qは完全に東海大が主導権を握った。#8藤永(4年・PG)の3P、#10バランスキーのアリウープはバスケットカウントとなるなど、青学大を徐々に引き離す。青学大はディフェンスの良さが崩れ、攻めても要所でターンオーバーを犯し、5分ほどでビハインドが二桁に。これを救ったのは#9安藤(2年・SG)の3P。続いて#0船生もドライブを決めて反撃開始。今度は東海大のオフェンスが静かになった。青学大はこの隙に畳み掛け、前半は29−31。ほとんどイーブンのスコアとした。

141102IKARUGA.jpg 3Qは接戦となった。互いにディフェンス意識が高く、じりじりしたロースコアの展開の中で、きっかけを探り合うような攻防となった。同点にはするが、肝心なリードが奪えなかった青学大が#9安藤の3Pでようやく逆転に成功。東海大は、外れたシュートを#10バランスキーがダンクで決めようとするが、これがテクニカルの判定に。これでもらったフリースローを#7野本が2本とも揃えた。停滞していたゲームは、再びこれで青学大がペースを掴んで動き始めた。4Q立ち上がりには#7野本の得点に#21石黒(2年・PF)も続いて点差は7に。東海大はタイムアウトでディフェンスを修正し、#0ベンドラメがチームで久しぶりの得点となる3P。しかし、青学大もタイムアウトを挟んでまたも#9安藤の3Pが決まり、リードをキープ。ここから互いに再びディフェンス合戦の様相でなかなかゴールを割れないが、残り4分余りで#7野本が貴重な3Pを決めると8点リードで勝利が見え始めた。だが、ここから東海大が底力を見せた。#7晴山が果敢にペイント内で合わせる得点を重ね、#35伊藤(2年・PG)も積極的に得点。57.6秒を残して#0ベンドラメのフリースローで1点差とした。青学大は決定打が欲しいが「4本連続で止めて、少しずつ追い上げた。あそこのディフェンスがキーだった」と試合後に話した陸川監督の術中に、はまってしまった。ここまで締まったプレーを持続していた#13鵤のターンオーバーから#13中山(2年・PG)に決められ、東海大が再逆転。青学大#7野本のシュートのリバウンドを掴んだが、これがターンオーバーに繋がるミス。「最後にディフェンスでうちに対して仕掛けてきた。あそこで仕掛けられるディフェンス力、勇気、自信。その差がある」と廣瀬HCは悔やんだが、ここでその差が出てしまった。相手を止めにいった#13鵤は、5つ目のファウルとなって退場。これで得たフリースローを、#0ベンドラメが決めて3点差となった。ラストプレーで3点が欲しい青学大は、野本に預けるが、必死さの余りか、ドライブを選択。これを決めきれず、東海大が激しい消耗戦を68—65で制し、2か月で20試合を戦ったリーグ戦を完全優勝で締めくくった。

141102TOKAI.jpg 青学大にとっては、東海大相手に久しぶりに勝ちが見えた試合だった。それを封じたのは、試合終盤での東海大の攻守における底力だった。「今日の試合のテーマは『克己心』。試合のどこかで弱気になる瞬間が来るかもしれないが、それは無くそうと話した。自分たちのメンタルをずっと維持できるようにしようとした。彼らはそれをやってくれて立派だった」と、陸川監督は胸を張った。今大会は、中盤に橋本が負傷離脱したが、「故障者が出たが、チームの結束もどんどん増していった」と陸川監督はプラスに捉える。競り合う試合もあったが、結局2年連続全勝優勝で強さを発揮した。インカレも本命と見られるが、その分他チームの警戒が強まるのは必至。これを破って最後のタイトルも手にし、初の三冠なるか。

 ここ1年はタイトルから遠ざかっている青学大。惜しくも勝利を逃し、今大会での覇権奪還はならなかった。廣瀬HC「勝ちゲームだったのに……。まだまだです」と悔しさをにじませた。「(1巡目の東海大相手の大敗を踏まえて)フィジカルのところを頑張って、こっちから先に仕掛けていこうと。その結果先制パンチを食らわなかったことは、彼らの中に『戦える』という確信が生まれたと思う」(廣瀬HC)と話すが、この日は外のシュートが当たったことも大きい。この2戦で肉薄した試合を演じ、それが確かな手応えだったのも事実だ。自信を取り戻してリーグ戦を終えたことを、インカレにどう繋げるかにチームの浮沈がかかる。

写真上:ガード陣の層が厚い中でスタメンに定着し、コンスタントな活躍を見せた東海大・中山。
写真中:好調さが光る青学大・鵤は、精神面での成長も見える。タイトルを取り戻すためには、彼がどこまでチームを引っ張れるかにかかっている。
写真下:優勝を決め、殊勲者の晴山が伊藤と抱き合い、笑顔を見せた。

※ 東海大・藤永選手、晴山選手、バランスキー選手、青山学院大・野本選手、安藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「自分たちの力を信じて勝ちに行く」
インカレでの再びの頂点を目指して

◆#4藤永佳昭(東海大・4年・主将・PG)
141102fujinaga.jpgリーグ戦のMIPを堂々受賞。コートの内外でチームを考えた発言を続けた。まだまだやるべきことはあるが、インカレまでにはリーグ戦での修正を加え、さらにチームとしてのレベルアップをはかる気構えを見せた。
今年も東海大は予想通り強かった。主力に怪我人も出てその後は競り合う試合も続き、プレーオフは2戦とも危うい場面も見せた。しかしそれでもことごとく勝ち切って無傷の全勝優勝は、チームの確かな実力を示した2か月だった。


ー優勝おめでとうございます。プレーオフを初めてやってみてどう感じましたか? 接戦続きになりました。
「そうですね。でもこの接戦を勝てたのは大きいかなと思いますね」

ー先週ベンドラメ選手も負傷で万全ではなく、もしかしたら苦しい戦いになるかも、という想像もなくはなかったですが。
「でも控えメンバーもいいし、そんなに不安になることはなかったですね。全然ないといえば嘘で、多少はあったかもしれませんが、そこをみんなで強気で行こうと思っていました。そしてそういう気持ちでやれたからこその結果だと思います」

ー昨日も今日の決勝も、先行される時間帯がありましたね。
「そこは仲間とチームを信じてやるだけでしたね。チーム一体となるというか。でも礼生(#0ベンドラメ)は勝負どころでシュートを決めてくれたし、本当に助かりました」

ー藤永選手も前半は3Pを決めて見せましたね。歓声が上がりました。
「今日はやってやらないと、と思っていたので。昨日は達哉(#35伊藤)なんかに助けてもらった分を少しでも4年が見せないと。それが少しできたかなと思います」

ーこのプレーオフで一発勝負の怖さというのを感じた部分はあるかと思いますが、インカレに向けてはどういう部分を修正していきたいですか?
「細かい部分だとディフェンスのところやリバウンドのルーズだったり、いろいろ突き詰める部分はあると思います。コーチが反省点を出してくれると思うので、そこを修正して強気にやることを絶対に忘れずにやっていきたいです」

ーディフェンス面は去年と比べると少し失点が多く、気になるところはありますが。
「ちょっとそうですね。今日も交代してすぐにやられている場面があります。ああいうところはもっとちゃんと相手につかないといけないし、頑張っている選手がいても他でやられたり、とかそういうちょっとした穴をなくさないと。全員が質を上げていかないといけないし、そうすることでチーム全体の向上になると思います。それを個人でまず見直して、3週間ちょっとで仕上げていきたいです」

ーそれでも昨日も今日も残り数十秒で盛り返せたのは、やはり確かなチーム力かなと思いますが。
「でもそこで天狗にならないことですね。この力を信じて、インカレでもう1回やらないといけないです。どんな展開になっても絶対に優勝したいです」

ーMIPを受賞しましたね。
「そうなんです、本当にびっくりしました。この受賞に恥じないように頑張ります」

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「今度は自分たちが残す番」
受け継いできたものを次に託すために

◆#7晴山ケビン(東海大・4年・SF)
141102hareyama.jpg16点はチームハイの活躍で、後半は積極的に中でタフショットを決め続け、チームを鼓舞し続けた。リーグ戦中は集中力の作り方が難しい試合もあったようだが、それでもタフなゲームになればやはり頼もしさを発揮する。橋本が離脱している状況では、今後もインサイドでの働きが鍵になるだろう。4年生として後輩に何を残すか、最後まで楽しみにしたい。


ー接戦を制しての優勝は格別なのでは。
「今までにない嬉しさでしたね」

ーこんな風に競るというのは予想していましたか?
「思ってはいなかったですね。でも先週の青学戦から競った試合が続いていて、その中で勝つということは自分たちも、後輩たちにもいいものを残せたと思います」

ー橋本選手(#21)が離脱して、先週はベンドラメ選手(#0)の怪我もあった訳ですが、その分4年生としてやらなければという意識は高かったのでは。
「そうですね。でも、だとしても4年生がガツガツ行って決められなかったら意味がないので、そこは無理な場合は後輩の手を借りて、チーム全体で抜けた穴を埋めようと思っていました」

ー特に橋本選手が抜けた面でここをもっとやらなければと思っていた面はありますか?
「個人的にはデカいのが抜ける分、リバウンドが大事でした。サイズが下がってリバウンドが取りにくくなるので、そこは自分が穴を埋めるしかないなと思ってディフェンスリバウンドは結構意識していました」

ーリーグ戦の中盤あたりでは全体的にディフェンスが良くないかも、という話をしましたが後半にかけてはどうでしたか?
「去年に比べたら全然ですけど、リーグ始めに比べたら良くなって来ているかなと。インカレでは去年同様のディフェンスをできるようにまで仕上げたいと思っています」

ー今日の終盤はタフショットを決めていって、相当頼もしかったかなと思います。
「1本入りだして、チームみんなにも行っていいよと言われました。それで外すまで打ってやろうと。それで3人ぐらい自分に寄ったので最後はザックに合わせたりとかもできたし、仲間の動きが今日はよく見えていたのもいいプレーにつながったと思います」

ー積極的に中に攻めていきましたね。ディフェンスにあいながらも決めていった。
「基本は青学戦のときは4番で使われます。4番だからといって外でバンバン打つ訳ではなく、考えてやらないと外のプレイヤーが4人だとごちゃごちゃしてしまいます。誰かしら中でやらないといけないかな、というのが良い面で出たかなと思います。今日は難しいのが入りましたが本当に良かったです」

ー晴山選手個人としてはリーグ戦の中では調子の波があったように見えましたが、振り返ってどうですか。
「やっぱり“いい自分”を継続できる力がまだないなと思います。でも次の試合まで1週間の間が空くリーグ戦とは違って、インカレは毎日試合があるので本当にベストの状態で入れるように維持しなければいけないと思っています。やっぱり気持ちが大事かなと。気持ちが入ったゲームは本当に集中できて、周りの音も聞こえないし、コートの10人だけでバスケットをしている状態になれるんですけど、ふわっと入ってしまうと4Qまでふわっとしてしまいます。気持ちの持って行き方が大事です」

ーインカレでは去年、一昨年のような気持ちの見える試合が見たいと皆が思っていると思います。
「頑張ります。素晴らしい先輩たちがいっぱいいいものを残してくれたし、今度は自分たちが残す番だと思っています」

ー下級生が多い分、不安定さは感じますか?
「でも狩野さんたち、上の人達も上級生が3人で優勝したし、そこは言い訳にはならないと思います。逆に下級生が120%の力で毎回やってくれて感謝しているので、自分たちがそれに応えなければなと思っています」

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「課題も見えたが、まだ成長できる部分はある。
自分の中でも楽しみな部分です」

◆#10バランスキー・ザック(東海大・4年・PF)
141102BARANSKI.jpgMVP受賞には、陸川監督も納得だったという。橋本(#21)の負傷した慶應大戦ではあわや、という展開だったが「『俺がやってやる』というプレーで全部彼が覆し、みんなに勇気と安心感を与えた。その後もみんなを引っ張ってくれた」と、目を細めて喜んだ。もちろん、そうした活躍を常に続けてきたからのMVPだ。まだ課題があることを口にしながらも、それを楽しみだとも言ってのける。彼のその姿勢が、東海大を更なる高みへ導く原動力となるはずだ。


—今回のリーグ優勝のタイトルですが、これまでと味わいの違う面はありますか。
「18試合で全勝でも優勝じゃないということで、最初はなんでこの年にプレーオフをやるんだろうって思ってたんですけど(笑)、でも逆に自分たちで歴史を作って名を残そうという新たな目標ができて。楽しんでできました。バスケ自体もまた人気が出ているスポーツだと思うし、今日もテレビ中継がありましたけど、そういうところでも注目されれば良いなと思って、みんな楽しくやっていました」

—人気が出ていると実感することは、ご自身ではあるんですか?
「はい。アメリカ出身なので、アメリカのバスケを見てきていると、そっちではすごい盛り上がりで。そういう部分が日本にもあれば良いなと思っていて、それで今日の試合でもたくさんの人が応援に来たりしてくれて、こっちもすごく楽しくやれるし、これからどんどん良くなっていけばいいなと思います」

—2か月で計20試合という日程は厳しかったと思いますが。
「キツかった部分もあるんですけど、夏からずっとトレーニングをしてきて、どこにも体力とフィジカルで負けない自信はありました。全員で、チームで乗り越えて。確かに疲れたんですけれど、チームのためなら全然苦じゃないし、それなりの準備をしてきたので大丈夫でした」

—どのチームもバランスキー選手のプレーを警戒してくると思います。そこで気をつけていたことは。
「最初はインサイドにも晃祐(#21橋本)がいたので、そこで何かやることはあんまりなくて。でも最後の方はインサイドを僕が中心にやっていて、結構読まれた部分はあったので、またバリエーションを増やしていかないとこれから通用しないし、インサイドだけじゃなくて、外からのドライブももっと身につけていかないといけないなと。優勝はしたんですけれど、課題も見えて、まだ成長できる部分はあると思います。自分の中でも楽しみな部分ですね」

—かなり試合でのメンバーの組み合わせが豊富ですよね。合わせの大変さはありませんでしたか。
「今はガードがすごく充実していて、試合に絡んでいるガードは6人くらいですかね。誰が出ても力は落ちないんですけど、一人ひとり持ち味は違って、全員それを出してくれています。合わせるのが大変な部分はあったんですけれど、普段からみんな同じ寮にいて、コミュニケーションは取っているので、合わせることはそんなに大変じゃなかったです。やっていればみんな自然と呼吸が合ってくるし、それぞれの癖も分かってきました」

—持ち味のチームディフェンスでは、今大会は昨年よりも良くなかったように感じます。目標の60失点以内の試合も減りました。
「今年からオフェンスの攻め方を変えて、自分たちのポジションも多くなって。失点で60点以上を超えられることが簡単になったというか、こっちがポゼッションを増やすことで相手の得点が増えることは仕方ないんですけど、それでも60点以内に抑えることはインカレへの目標ですね。それに、最後の目標は天皇杯なので、学生相手にこんな競った試合をしているとNBLにも勝てないと思います。もっとディフェンスをやらなきゃいけないなと思います」

—そのために、橋本選手がいないのが痛いですね。
「そうですね。NBLと戦う時にあいつがいないのはサイズ的にキツいです。でもチーム全員でやれば不可能ではないと思うし、全員でやればチャンスは絶対にあると思うんで」

—橋本選手の代わりである頓宮選手(#45)や大矢選手(#3)らの成長は感じていますか?
「頓宮は成長している部分もあって、それでもまだまだです。でも、昨日の大矢がそうだったんですけれど、良いところで得点を決めてくれるし、良いところでブロックもしてくれました。このリーグですごく経験を積んで、ここから良くなっていく一方だと思っています。だから、インサイドの下級生にはすごく期待していますね」

—インカレに向けて下級生も大事になってきますね。
「そうですね。でも全員でレベルを上げていけば自分たちが優勝できると信じていますし、ガードは大丈夫だと思うんですけれど、問題はそのインサイドだと思うので、自分は4年生として教えられることは教えて、チームのレベルが上がっていけば良いと思います」

—東海大にとっては、初めての三冠がかかりますが。
「僕はあんまりそういうことは意識しないので。プレッシャーに感じずに、逆に楽しみにするタイプですし、その初の三冠にチャレンジするのは自分たちしかいないので、それを果たして歴史に名を残せればすごく嬉しいことだし、チャレンジャーの気持ちでやっていくだけです」

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「チームとして強くなれた」
苦しい2か月を経て得た手応え

◆#7野本健吾(青山学院大・4年・PF)
140907NOMOTO.jpg最終盤まで東海大を追い詰める、チーム一丸となったプレーを見せた。最後でのちょっとした判断ミスも、必死さの裏返しといったところだろうか。
下のチームにも負けのあった今リーグは思うところがいろいろあっただろう。信頼のおける仲間に相談してより良い方向を探ってきたが、そうしたことを話す野本には涙も見え、重いプレッシャーを背負った2か月だったことが伺えた。しかしそうした苦悩を吹き飛ばすように、決勝でのチームの戦いぶりは見事の一言。それをさらに良くできるか、次が楽しみなチームになった。


ー最後は3点差だったので3Pの選択かと思ったんですが、レイアップに行きましたね。
「そうなんですよ。なんでこんなに簡単にシュートまで行けるんだろうと。空中であれ?っ何で? あ、3点差だった、と。シュートを打とうとしたときに3点差だったと気づいて、曖昧に打ってミスってしまいました。タイムアウトもあるのかなと思ったらなかったし、焦りがあったと思います」

ーその前に3Pを決めた瞬間は勝ったと思いましたか?
「思いました。そこで逆に詰めてくるあたりは、何でこんな終盤にそこまで詰めてくる力があるのかなとびっくりしました。ディフェンスも良かったし」

ーリーグ戦ではチームとしての青山学院大も見えてきた気がします。
「今はチームみんなで戦っているというのがあるし、チームメイトのシュートにもすごく喜ぶようになりました。今までなかったことなんですけど。リーグを通してチームになってきました。自分たちのやるべきことがみんな分かっていて、それがリーグを通して強くなってきた理由だと思います。今までは点差が離れてしまうとそこで集中力が切れて、メンタルの部分でやられるパターンが多かったんです。でも今回や前の拓殖戦でもそういう場面がいっぱいあったんですけど、我慢して2Qに追いつけたというのは、自分たちの実力になってきているんじゃないかなと思います」

ーそうなってきたきっかけはありますか?
「リーグの途中でいろいろ負けて初めて考えました。自分一人じゃ分からない訳なんですよね。なんでチームが負けるのかって。地元の友達や、ミニバスの地元の仲間とかに困ったときは相談するんですけど、そこでいろんな人に相談しました。それで、そいつらが言ってくれた言葉が“チームを勝たせてあげるようなプレーをしろ”っていうことだったんです。例えば自分が今まで失敗したら下を向いたりしていて、そういうのを相手チームが見たらどう思う?みたいに言われて。そういうことが自分の成長に繋げられたかなって」

ーいろいろと考えた2か月だったんですね。でもそれがあって良くなってきた。
「あとはインカレで東海の背中、いや背中は捉えたので足をつかむだけなので、そういう小さいこと、今までのオフェンス・ディフェンスの精度を練習中から上げていけば絶対にチャンスはあると思います。東海を目指して拓殖も筑波も本当にそこまで来ていると思うし、普通に頑張ってやりあえればチャンスはあると思うので、絶対にインカレは勝ちたいです」

ー後輩たちの成長はいかがですか?
「石黒は頼もしくなったし、誠司(#13鵤)も気持ちが出て、春に比べても変わったなと。安藤(#9)や笠井(#18)もしっかり仕事をしてくれるので、やっていてすごく安心します。春に比べて任せられるようになりました」

ーでは、4年生としてどうやって後輩やチームを引っ張っていきますか?
「最近はミスをしたら厳しく言っているつもりです。今まではちょっとゆるかったというか、ゆるすぎました。でもそういうことを強く言わないと自分がどういう状態なのか分からないし、気づかせてあげるというのもひとつの愛情というか、役割なんじゃないかなと最近は思っています。強く言えるタイプじゃないんですけど、試合でイージーなターンオーバーやディフェンスでイージーにやられると、厳しく注意をしたりします。今までは言えなかったけれど4年生だし覚悟を持ってやらないといけないと思ったので、強く言って、自分も意識を高めてやっていくことは大事だと思っています」

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「危機感を持って次の試合に繋げたい」
2年目で自覚を新たにする次世代のエース

◆#9安藤周人(青山学院大・2年・SG)
141102ando2.jpgリーグ戦途中はケガもあり、学年も上がったことで行き詰まる部分もあったという。それでもこの日は、3本の3Pがいずれもチームに喝を入れた。これまではなかなか大きな舞台で力を出し切れなかったが、これで一つの壁を破った感がある。この日得た自信をより確かなものとするために、そしてインカレ優勝を果たすために、まだまだ成長を止めるわけにはいかない。


—2週続けて勝ちが見えた内容でしたね。
「先週は勝ちきれなかったので、今日は勝とうとしていたんですけど、終盤に点差が開いた時に、ちょっと余裕ができてしまったというか。そこにつけ込まれたというのが、今日の敗因だと思います。逆に追い上げる時は、我慢して我慢してやっていけるんですけど、追い上げられた時の対処ができてなかったのが、まだまだ東海との差だと思います」

—3Qはずっと競り合いで安藤選手が3Pを決め、4Qでも決め、だいぶ自信を持って打てるようになったのではないでしょうか。
「いや、3Qのやつは自分でも入ると思っていなくて(笑)。『あ、入った!』って感じで。あれが入ってくれたことによって、4Qの1本も自信を持って打てたし、そこで流れを変えられたことは自信にも繋がったし。でもまだ精度はあまり良くないので、あと3週間練習して頑張っていきたいと思います」

—去年は決勝戦という舞台では緊張していたとのことですが、その辺りはかなり慣れたようですね。
「そうですね。去年とは違ってだいぶ慣れましたね。やっぱり東海とも何回もやっているので、やっと慣れてきたかなって感じですね」

—去年よりも負け数が多くなりました。反省点はどのようなところですか。
「下位のチームというのは失礼なんですけれど、負けてしまった明治戦と慶應戦は変な余裕があったというか。1回目に楽に勝ってしまったから、今日は勝てるやろ、という入りで試合に入ってしまって。日体でやった時の2連敗とか、今年は無駄な負けが多かったです。そういう無駄な負けを減らしていかないと、自分たちも強くならないし、次の試合に繋がっていないというのは、去年と差があるのかなと思います」

—それは、メンタル面の問題だったんでしょうか。
「メンタル的に余裕があったというのも問題だったと思うし、もっと危機感を持ってやらないとダメだと思います。それに技術的な面も野本さん(#7)に頼ったりして、そうするとメンタル面も強くならないし。でもそこも全員で問題視してやっています。全員で攻めようと。インカレではそれがなくなるようにしていきたいですね」

—今大会はケガもありました。ご自身の出来はどうでしたか。
「いやぁ、全然ダメでした(苦笑)。去年の方が良かったと思います。今年はシュートの精度が悪かったりして、あんまりチームに貢献できていなかったかなと思います。去年は好き勝手にやらせてもらっていたけれど、今年は逆に色んなことを考え過ぎて。だから、あんまり思い切りの良いプレーをしていなかったりとか。あとは、無駄なケガもしてしまったし、そういう意味ではこのリーグは良くなかったですね」

—今日はきっかけになりそうですね。
「今日で良い感じが掴めたのは、これを続けていかないと上手くならないと思います。頑張ってやっていきます」

—インカレまで時間は限られています。どういったことを頑張っていきたいですか。
「やっぱり1対1のディフェンスがまだまだダメなので、廣瀬さんともそこは相談していて、インカレまでには1対1のディフェンスを上手くできるように頑張っていきます」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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