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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2014.11.18 (Tue)

【2014リーグ1部】11/2 3位決定戦 拓殖大V筑波大

筑波大がリーグの雪辱を果たして3位フィニッシュ
拓殖大はバンバ不在も小気味よくバスケットを展開


141102baba.jpg リーグ戦ではともに波のあった拓殖大筑波大が3位決定戦に挑んだ。拓殖大は体調不良で大事を取った#23バンバ(2年・C)がDNP。しかしその分ほかの選手たちがアグレッシブなプレーを展開。筑波大はそのスピード感あるバスケットを受けて立つ形になった。

 拓殖大は#0岡本(3年・G)、#29岩田(3年・F)、#39成田(2年・G)、#13阿部(1年・F・市立船橋)、#99赤石(3年・C)と、3ガードのスモールラインナップ。対する筑波大はここしばらくとスタメンは変わらず。立ち上がりは#21笹山(4年・PG)のシュート、アシストが冴え、#6馬場(1年・SF・富山第一)の速攻も決まるなど、筑波らしいスピードある展開に。一方の拓殖大はこちらも全体のサイズを下げた分、早いトランジションで全員が攻撃に絡んで筑波大を残り3分までリードした。筑波大はリバウンドの優位を生かして速攻を連発し、#6馬場のアシストから#8木林の3Pも決まるなど、終盤に流れをつかみ、最後は#21笹山の連続3Pで35-23と大量リードで1Qを終了。

 12点を追う拓殖大。#39成田の外角は好調で、#0岡本も鋭いペネトレイトで切れ込むなど、得点を奪うなど諦めない姿勢を見せる。筑波大は中盤にやや流れを失い、シュートミスが続く。その間に拓殖大がこつこつと得点を続けて#39成田の3Pで48-42と6点差に詰めて前半を終えた。

141102narita.jpg 3Q立ち上がりも拓殖大は勢いを失わず#0岡本から#29岩田へのアシスト、#0岡本のミドルシュートで2点差に迫る。しかしここで筑波大も#2満田(2年・SF)が内外から得点すると、#14坂東(4年・SG)、#6馬場の速攻も出て再び点差を開いた。拓殖大はディフェンスに阻まれて攻撃が停滞し、守りではファウルも続いてしまう。#29岩田の連続シュートに#39成田の3Pでなんとかつなぐが、3Qを終えて再び点差は13と、2桁になってしまった。4Q、拓殖大は粘るものの今度は筑波大もリードを手放すことなく最後は99-73。筑波大がリーグから順位を上げて3位、拓殖大が4位に決定した。

 筑波大はリバウンド66本。拓殖大の37本とくらべて29本多い。高さで優位だったところで速攻を連発する得意の形を何度も出せた。リーグ最終週は連敗して終わってしまったが、ここで勝ってひとつ順位をアップ。期待されながら不安定さを露呈した2か月だったが、笹山「自分たちのバスケットをあと少しで掴める」と前向き。昨年は最終週で敗れて5位まで落ちただけに、結果を得たことは大きい。選手層は厚く、インカレでは爆発力が出せれば十分上は狙える。

 拓殖大はバンバ不在で高さでは苦労したが、その分ガードの選手たち主体のアップテンポなプレーで筑波大を慌てさせる面も見せた。池内監督は20得点、3P6本の成田に対し、「得点を取って欲しかった。成田には『シュートが打てるなら打て』と言って。あのくらいできてくると、だいぶ楽になってくる」と、バンバ以外のポイントゲッターが奮起したことを評価。岩田も24得点、岡本も10点で貢献度は高かった。ガードに誰を起用するかは試行錯誤していたこともあり、ここでの岡本のプレーぶりは今後につながると感じられたようだ。また、バンバに頼りすぎている面を是正するという意味でもこの試合は重要だった。「方向性は見えた」という状況をインカレに向けて強化していく。

写真上:筑波大・馬場のプレーが序盤チームを引っ張った。
写真下:3Pが好調だった成田。今後の勝敗の鍵をにぎる一人だ。

※筑波大・笹山選手、拓殖大・岡本選手、岩田選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「あと一歩で掴める」
山あり谷ありのリーグ戦で見えたもの

◆#21笹山貴哉(筑波大・4年・主将・PG)
141102sasayama.jpgプレーオフの2戦は、さまざまな可能性を感じられる試合だった。初戦の東海大相手には勝利まであと一歩、3位決定戦の拓殖大戦では相手のエースセンターが不在だったとはいえ、本来の持ち味であったスピード感ある展開で次々に相手ゴールを揺らした。
主将としてこういうチームにという思いはあるが、簡単にまとまりきれないのもまたチームスポーツの側面だ。しかしこの2か月の勝ったり負けたりといった経験を、最後は手応えを感じられるところまで持ってこられた。ここから最後にどう形にできるかが楽しみでもある。


ー試合を振り返って。最初は拓殖大がかなりいいテンポで攻めてきましたね。
「バンバ(#23)が出てこなくてどんな感じで来るかなと思ったんですけど、向こうは思い切り攻めるというか、そこが目立っていた部分が一番かなと。その部分で自分たちは固く守りすぎたというか、自分たちがもっと攻めながら守る姿勢が必要だったんですが、少し足りなかったと思います」

ー馬場選手 (#6)の積極性などは最初からよく見えた気もしますが。
「自分が絡むと得点の確率が高くなることは、あいつ自身もわかっていると思うので、そこは声はかけるようにしています。でもあいつだけではダメです。今日はいい感じで周りが絡めていたと思うのでそこがいい方向に行けばいいなと思います。1年は今は勢いの部分が多いけれどこれから学ぶこと、やることがまだまだあると思うので、そこで流れを読んでプレーできるようになっていかないとですね。でもそれは今から経験していくことなので大丈夫かなと思いますが」

ー1Qの終盤に笹山選手の3Pも入って、そこで一気に引き離して2Qに入れましたが。
「でも3Pは運かなと思います。実力で決めるという点ではもっと中で得点しないといけません。でも昨日の東海大戦のいい場面ではパスが回っていたり、自分たちのバスケットがなんとなく掴めた感じがみんなの中にあると思うので、そこは絶対に忘れちゃいけないというか、もう一度みんなで話し合ってそこを突き詰めていきたいと思います」

ー昨日の東海大戦は本当に惜しかったですが、今日しっかり勝って3位というのはリーグ戦の締めくくりであるプレーオフの結果としてはどうでしょうか。
「目標はやっぱりもっと上でしたが、あと一歩というのは自分たちには今まで弱さとしてありました。それがずっと課題ではあるんですが。昨日も逆転してあと1点、2点の世界で向こうの方が1枚も2枚も上手でした。今日もやっぱり前半であれだけ離してもそこからまた20点差まで持っていけなかった。その1本の強さはまだ足りないなと思います。このプレーオフでも改めて感じたし、長い2か月間でもすごく感じた部分です。そこはもう一度みんなで詰めていきたいと思うし、自分が決めるような力もつけたいなと思います」

ーこの2か月を振り返ると。波のあるリーグ戦でしたね。
「法政大に負けて意識が変わりましたね。自分たちの中にちょっと下の相手に普通にやれば勝てるという雰囲気があったと思うんです。あの後それはなくなったかなと思うし、でも上が相手になると自分たちのバスケットができないというのもあったし、それを気づけた部分はあります。でもそれを修正して自分たちのバスケットを貫き通せなかったというのはあります。でもいい部分の方が自分は多かったと思うし、最終的に自分たちのバスケットを掴みかけている部分はあるのでそこは自信につなげたいと思います。次のインカレが本番だし、次は負けられない。どれだけ自分たちの集大成を出せるかどうかなので、あと3週間でもう一回詰めていきたいなと思います」

ーリーグの最終週は2連敗だった訳ですが、それは引きずりませんでしたか?
「1日目慶應大に負けて変わりたいというか、切り替えたかったんですが、それができませんでした。相手の勢いに負けてしまいました。でも今日こうやってつなげられた部分もあります。東海大戦で次に繋げられる部分があったのは良かったです。負けたんですけど、あと一歩でつかめるという部分まではいけたので、後はそれを1段登って勝ち切るチームになれたらと。その機会があと1回しかないのでそれが大事なんですけど」

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「本来の拓大のスタイルでやれた」
持ち味をどう活かすか、ここからが正念場

◆#0岡本飛竜(拓殖大・3年・G)
141102okamoto.jpgエースのバンバはベンチとなったが、その分、岡本が率先して走る早い展開は元々の拓殖大らしい戦いだったとも言える。池内監督の希望するオフェンスへの積極性という意味でも、思い切りのいい攻撃を続けて存在感を示した。拓殖大もどのガードを起用するかについて。このリーグは試行錯誤してきた。その中でこの試合での働きぶりは今後の指針になるに違いない。このバスケットにバンバという強力なエースを加えて、インカレでは頂点を狙う。


ーお疲れ様でした。奮闘が見えましたが終盤は足がつりましたね。
「つりました。本当に情けないです(苦笑)」

ー相当出だしから走っていったと思いますが。
「そうですね。走らなければいけない状態だったので。でもすごく楽しくできました」

ーバンバ選手抜きで戦うというチャレンジだった訳ですが、やはりスピードアップは心がけていましたか?
「はい。池内さんからもっと点を取りに行けと言われていて、そこで吹っ切れて自分からシュートをどんどん狙っていきました。練習は誰よりもしているという自負があるので、そこは自信を持って攻めていきました」

ー前半は良かったのですが、途中からやられてしまいました。
「やはりリバウンドで見上げたままになってしまったり、赤石(#39)任せのオフェンスになったりして、自分たちの足もついていけなくてなかなかルーズボールに行けませんでした」

ー全員でやらなければ勝てないというところですね。今年のリーグ戦はチームとして波のある状態だったと思いますが何がいけなかったと考えますか?
「やはりシュートに積極性がなかったなと思います。オフェンスではとりあえずバンバに入れようとしていて、それでそこばかり見てしまってリズムがなかったなと。1部も東海は安定していましたけど、どこのチームもそういう波があったと思うんです。そういう時に次の日にどんどん切り替えていければ違ったかなと思います。でも後半戦はちょっと重かったかなと思います」

ーそういう中で岡本選手や岩田選手(#29)が少しずつ力を発揮し始めたのかなと感じますが。
「今週の土日は結構積極的に攻めることができたので、個人的にはインカレにつながるかなと思います」

ーこれまでそういう積極性がなかったのは何か遠慮があったんですか?
「そうですね。自分のタイプとしてディフェンスで当たっていくので、オフェンスはとりあえずバンバに任せようみたいな気持ちはあったと思います」

ー今日はバンバ抜きでやってみてどうでしたか。
「やっぱりみんなが積極的にショットクロックを気にせずバンバン打っていきました。あれば本来の拓大のスタイルだと思うんです。池内さんもそれでいいと言っていたし。そこにバンバが加わればもっと怖いチームになるのかなと思います。拓大の一番強い部分はやはりバンバです。そこに自分たちがどう合わせていくのかを池内さんもいつも言っています。それはこれからもっと考えていかなければと思います」

ーそういう意味では今日は自分たちのできることが分かって手応えもあったのかなと。
「そうですね、本当に。あとはもっと走れるようにですね」

ー岡本選手は池内監督も練習熱心だと言っていました。春に伺ったときも最後まで残って練習していましたよね。その練習量はやはり自分の武器と考えますか?
「延学だった礼生(東海大#0ベンドラメ)や寺園(東海大#4)とも競い合ってやっているので、あいつらに大学生活の間に勝ちたいという思いがあります。あいつらもすごく練習しているので、練習量で負けていたら話にならないと思うし」

ーそういえば陸川監督は寺園選手は本当に練習熱心と言っていました。岡本選手は新人戦の頃は自分の力がまだまだという話をしていましたが、そうしたここまでの練習の積み重ねも自信になってきていますか?
「今週のこのプレーオフではだいぶ自信にできました。今まで続けてきたことをもっと続けていく、それだけだと思います」

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「みんなで攻められたらいい」
チームとして見えたより良い方向性

◆#28岩田大輝(拓殖大・3年・F)
141102iwata.jpg春からゲーム復帰なったが、リーグ後半になってようやく元々の力強く鋭いプレーが戻ってきた。大きくはないが4番までこなせ、リバウンドでも非凡なものを発揮している。この試合では24得点を稼ぎ、チームに大きく貢献した。
岡本同様、アップテンポな拓大のスタイルを生かしつつ、バンバとのコンビネーションが今後の決めてだと語る。まずはインカレが目安だが、来年に向けても大きな意味あるプレーオフになったに違いない。


ー今日はバンバ選手を休ませるということでしたが、その中で小さい選手が思い切りの良さを見せましたね。
「いつもバンバに頼っている部分があって、今日特に感じましたが、拓大らしいハイテンポなプレーが最初からできました。このやり方でも前半に筑波と張り合えると分かったし、これであとバンバを入れてどのようにしていくかがインカレまで、そして今後の課題でもあります。バンバだけではなく、みんなで攻められれないいなと今日思いました」

ー拓殖大はリーグ戦ではいい日も悪い日もありましたが、どう感じていましたか?
「国士舘大戦までは全部勝っていて、このペースでいいんだろうなと思っていました。でも後半になるにつれて相手もバンバだけと思われたかなと。ハーフコートでゆっくりしたテンポでやっていたし、そこは相手も合わせやすかったのかなと思います。接戦の試合で勝ちもしましたが、下手をすれば負ける試合もあったので、そういうときには早いテンポで持っていった方がいいなと」

ーバンバ選手が出ているとちょっとゆっくりしたペースになりがちですよね。
「高校時代もバンバと一緒にプレーしていましたが、その時は走るプレーもできるし速攻で上のポジション3人が走ったりもしていました。それを大学でもやっていけばもっといいチームになるんじゃないかなと思います。速攻が出せないときはバンバを使って中でやればいいし、そういうプレーの使い分けができればいいなと」

ーバンバ選手とはそういう話をすることはあるんですか?
「今日が初めてバンバ抜きで試合をするという取り組みでした。今までどんな状況でもバンバが出てくれるという感じだったので、大事なことを疎かにしていたのかなと思います。今日は僕らだけでやってみて、いいテンポできたのですごく楽しかったです」

ー岩田選手は高校時代から一緒なのでこういう形態でのプレーは少ないですよね。久しぶりでは?
「そうですね。大学でバンバが入ってくる前以来ですね。でも彼が入ってもいいテンポでできると思うので、それをどうやって作っていくかだと思います」

ー池内監督もそういうスタイルを考えているようでした。元に戻らないように、良い方に変えるのが大事ですね。
「後半は相手にリバウンドを取られてしまったので、そこでバンバがいてくれて、さらに前半のような戦い方ができたらもっといい感じになるだろうから、やっぱり前半の形にどうバンバを入れて合わせるかなという感じです」

ー岩田選手は昨年怪我で長期離脱となって、春もまだまだなのかなと感じられましたが、最近は元のような好調さが見えますね。
「ちょっと休みすぎたというか体力面では問題がありました。だから最初はそこですぐに下げられてあまりチャンスがなかったんです。リーグ後半はトレーナーから練習が終わったらバイクを漕ぐように言われて、1回につき30分くらいやっていたんです。それが青学戦あたりからシュートも打ちやすくなって、次の明治大戦も走ってリバウンドも取れたので、体力的にも戻ってきたかなという感覚はあります」

ー今日は4番プレーもこなしましたしね。
「昔やっていたからやりやすいですね」

ー筑波大相手にもリバウンドは取れていたのでは?
「そうですね。大学1年の頃も4番をやらせてもらって結構リバウンドに絡んでいました。やっぱり外からのリバウンドとか、そこで取ってパスとかが自分の武器だと思っています。あとは空いていたら中に入ってのシュートだったりも今日できたと思います。これで満足せずインカレも、来年のこともあるのでそこに向けてやっていきたいです」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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