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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2014.11.15 (Sat)

【2014リーグ1部】11/2 7位決定戦 慶應義塾大VS法政大

法政大が逆転で7位を獲得
慶應大は2つ順位を下げて8位終了


141102UEMURA.jpg プレーオフ初日に明治大に敗戦した慶應義塾大は、同じく国士舘大に負けて7位決定戦に挑んだ法政大と対戦した。

 1Qは両者点を取り合う展開になった。法政大はファウルも続いてしまうが#35山岸(3年・SG)、#24加藤(3年・SG)の3P、#5松澤(4年・C)らで得点。慶應大は#6権田(4年・F)に始まり、ディフェンスからの速攻も出る形で全員がバランスよく得点し、24-23で2Qへ。その2Q、立ち上がりに得点がストップしたのは法政大。しかし慶應大も逆転してリードを保つものの、早い展開につなげようとして走るが3連続のミスでチャンスを潰してしまう。法政大は#25上山(1年・PF・土浦日大)のジャンパーや速攻などが出て、ベンチへ下がった#16沼田(3年・C)をカバーする働き。慶應大はオフェンスが重い中で#19西戸(2年・G)や#7黒木(3年・CF)の得点でつなぎ、前半は36-39となんとか3点リードで折り返した。

 3Q、法政大は前半調子の上がらなかった#16沼田がここで奮起。バスケットカウントに始まり、空いたスペースから連続でミドルシュートも決めた。慶應大は#4伊藤(4年・G)がアシスト、フリースローに加え4Pを決めてチームを盛り上げ、#7黒木のゴール下で流れを掴みにかかる。しかし法政大もリスタートを狙った#14植村(1年・PG・明成)のスティールなどで抜け目なく、大きく離されないで付いていった。慶應大は残り3分半で#13福元(3年・G)の3Pが決まり9点のリードに。しかし#11中野(2年・SF)の3Pが2本決まった法政大は5点差に縮めて慶應大を追いかけて4Qへ入った。

141102nisito.jpg 4Q開始早々に#4伊藤の3Pが出たものの、そこから思うようなオフェンスが展開できない慶應大。#16沼田、#67佐藤(2年・PG)のドライブなど、法政大のオフェンスに積極性が光る一方、うまくボールを展開できない慶應大は約5分ほどノーゴールとなり、法政大に逆転されてしまう。#4伊藤のスティールはあったものの、そこから打開する攻守へとつなげられない慶應大。ディフェンスが甘くなったところを法政大はアウトサイドも決まり始め、最後は#35山岸の速攻も出るなど流れを掌握し、85-75で試合終了。7位の座を掴んだ。

 慶應大は前日の明治大と同じような敗戦の形となった。流れが止まったときに外に頼りがちになる悪い形は大きな反省点といえる。リーグ後半になって青山学院大、筑波大を破るナイスゲームを見せながらも、多くの選手を使い、下級生も交じる状態でなかなか安定しない2か月だった。次のインカレは一発勝負。慶應大は4年生が軸のチームだ。伊藤の言う「4年の覚悟」をどう見せられるか。

 法政大は前半は重い時間帯もあったが、ベンチメンバーも仕事を果たして見事な逆転勝利。リーグ戦から順位をひとつ上げる結果となった。沼田の復帰明けというリーグ戦は、途中で藤井の離脱があるなど順風満帆とはいえなかったが、1巡目では筑波大を破る会心の試合も見せた。2巡目には苦しんだが、植村を始め、ベンチメンバーの成長が見られた2か月でもある。次のインカレは実に4年ぶりの出場となる。大舞台で再び粘りを見せられれば来年にもつながるだろう。
 
写真上:法政大は植村が流れを変える役目を果たしている。
写真下:西戸も植村に対応する形で良いプレーを見せた。

※法政大・松澤選手、沼田選手、慶應大・伊藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「まだ終わっていない」
気持ちでカバーした逆転勝利

◆#5松澤大晃(法政大・4年・C)
141102matuzawa.jpg自分としてはあまり良い出来ではなかったと反省するが、内外で果たした役目は大きく、サイズの小さい慶應大の面々も中で勝負できない時間帯が続いた。今年はメインで試合に絡む4年生が少なく、責任は大きかった。春から勝負どころでは重要な活躍をしていることが多く、次のインカレでも最上級生として責任を果たしたいところだ。


ー勝って7位で終えました。
「最初18試合が終わって8位という状況の中で、自分たちは上に上がるか8位のままかどちらかでした。去年の入れ替え戦同様失うものはないとみんなで話し合っていました。自分たちはチャレンジャーだから、チャレンジャーらしくいこうと。それで臨んで、昨日は負けてしまいましたが、今日はいい部分はいいからと切り替えて、前半はミスが自分も目立ってしまいましたが、このままじゃ終われないと思って、気持ちの部分で切り替えてしっかりできたと思います」

ー松澤選手は序盤のファウルはありましたが、ミドルシュートやバスケットカウントでオフェンスを引っ張る部分も見られたように思います。
「そう?ああ~、そうでしたね」

ーあまり覚えていない?(笑)。
「そうなんですけど、思い出しました(笑)。今日は周りが頑張ってくれたおかげだと思っているので、自分は4年として声を出したりチームの士気を高めたりする部分を意識していました」

ーリバウンド面では法政の方が有利で、特に後半は良かったのでは。
「後半はこっちの方が取れた面が大きくて、そこが勝因だったと思います」

ー10点近く離れた3Qも諦めずにいきましたが、気持ちが切れなかった?
「ですね。まだ10点差だろ、と。まだ終わってないと思いました。それで最後はみんなシュートもいい具合に当たったし、ディフェンスもみんなでしっかり守れていました。自分たちがああいうプレーをできればインカレもいい結果が残せるんじゃないかと思います」

ー2か月間のこのリーグは振り返ってどうですか?
「去年の2部のときもそうだったんですが、1巡目は勝てるんですけど2巡目は勝てないというのがありました。そこは今も残る自分たちの課題です。でも筑波に勝てたのは自分たちには本当に自信になったし、そういうのをポジティブぶ受け取って今後に生かせればと思います」

ー2巡目勝てないのは何がダメだったと思いますか。
「けが人というのも少なからずあったと思いますし、あとは自分たちが点差が離されたときにあきらめてしまうというか、他のチームに比べて気迫が薄いというか、そういう気持ちの面でずるずるといってしまって大差をつけられたのはあると思います。だから今日みたいにあきらめない気持ちで頑張ればいい試合ができた機会ももっとあったんじゃないかなと思います」

ーインカレまで1か月ありませんが、修正部分としては。
「うちの得点源は寿一(#24加藤)と沼田(#16)のところなので、二人にディフェンスが寄るのはわかっているし、残りの3人が機能してあの二人にばかりに負担をかけないようにしていきたいです。最初で最後のインカレなので悔いの残らないように上に行けるだけ行きたいです」

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「チャレンジャーとしてできる限りを」
コンディションに苦しみながらも最善を求めて

◆#16沼田 凌(法政大・3年・C)
141102numata.jpg春に怪我をしてリーグ戦直前まで練習参加はならない状態だった。その間にもリハビリに励み、リーグでは上位を破る大一番でも大きな存在感を見せ、チームにはなくてはならない存在だと印象づけた。しかしやはり休んでいた分のリスクは大きく、自身としては納得のいくリーグではなかった模様。ここからインカレでその悔しさを晴らせるか。短い時間だが沼田のチャレンジは続く。


ー今日の最終戦は慶應大との戦いでしたが、前半は沼田選手があまり目立たない感じでしたね。
「そこで下げてもらえたのは僕的にはすごく大きかったです。そこで一回頭を冷やして体も休めたし、あそこで代わりに出てきた敦士(#25上山)が活躍してくれました。後半はああやって下級生が頑張っている分絶対やらなければと思えたのが良かったと思います」

ー前半はインサイドに攻めて守られるというのがありましたが、後半はアウトサイドで攻めてその確率は良かったですね。
「中が狭くなったときに中で攻めて自滅というのがこのリーグ戦で何回もあって、中のプレーだけでは得点を取っていけないとずっと思っていたんです。ここ最近練習のときや自主練でも外のシュートを意識しながらやっています。先週の試合あたりから空いたら打つというのをやっています。でも練習してきていないので入らないですね(苦笑)」

ー加藤選手が沼田選手が休んでいる間に外のシュートも身につけたと言っていましたが。
「そこは練習と試合ではぜんぜん違うので。入らないですね。今日はラッキーだと思います」

ー少しリーグ中にケガもあったようですね。
「そうですね、このリーグ中に膝を少し。途中で出ていない試合もありますし」

ー中盤戦頃ですね。そこからは自分のパフォーマンスも納得いっていない状況だったのでしょうか?
「後半にかけては良くなっていたんですが、夏にやっていない分、筋力不足なところはありました。試合をするのがやっとで余裕がない2か月でした」

ー2か月を振り返ってどうですか?
「夏は練習に参加できないで、直前に合流になりました。みんなとやってきたことが違うのでシュートが入らないし、体力がないし筋力もないし、その部分でチームにすごく迷惑をかけたと思います。それでも出なければいけない状況だと分かっていたので、出ていて申し訳ないなと思っていた部分も強いです。正直今年は本当にぜんぜんダメでした」

ー筑波大に勝った試合などでは沼田選手も相当いいところを見せられたのではないかと思いますが。
「そうですが、みんながひとつになれば勝てるし、バラバラになれば9連敗もするし、という波がありました。チームでひとつになるというのはこれから来年に向けてやっていかなければいけないことだと思います。自分が最上級生、しっかりとした4年になれるように意識してやっていきたいです」

ーインカレに向けては。怪我もありますが。
「インカレまでは少し休んで、短い期間かもしれないですけどできる限りのことはやってチームに貢献したいです。そうでなければ自分がバスケをやっている意味がないと思うので、できる限りやりたいです」

ー初のインカレになると思いますが。
「とりあえずチャレンジャーというのはどの試合でも変わりないので、粘って粘って最後しっかり勝つことができるように、一試合一試合頑張りたいです」

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「4年生の覚悟を伝えたい」
最上級生として後輩に伝えなければならないもの

◆#4伊藤良太(慶應義塾大・4年・主将・G)
141102itoryota.jpg前日の敗戦をどこか引きずったか否か、終盤での逆転負けを喫し慶應大は8位。リーグ戦では勝敗数で差をつけた相手への敗戦だけに、ショックは少なくない。ただし、この2か月の慶應大が波のあるチームであったことも確かで、プレーオフの2試合は流れを掴んでも掴みきれない不安定さが見えた。強い意志を持ってチームを引っ張ると決めたこの1年。慶應大の主将として伊藤がどういう姿を見せるのか、インカレまでの取り組みが問われそうだ。


ー連敗という形で終わってしまいましたが、昨日の負けは引きずってはいなかった?
「引きずらずに、今日は違った慶應を見せつけようと試合前にみんなで話し合って、気持ちは引きずらずに入ったと思います。でもリーグでは明治大も法政大も2勝した相手だし、どこかで勝てるんじゃないかという気持ちがみんなの中にあって、そういった部分で受け身、受け身で相手に合わせてしまったのかと思います」

ー2試合とも慶應らしい気持ちの見えるプレーではなかったですね。
「そこは本当に4年生の反省点です。僕自身最後までチームを引っ張りきれなかったというのがあります。リーグを通して覚悟を持って引っ張っていこうと思っていたんですけど、どこか気持ちでゆるんでしまっていました。僕を始め、権田(#6)、吉川(#5)といった出ている4年生が声をかけ続けられなかったことで、下級生たちに悪い意味で伝染してしまって、良くなかったと思います」

ーリーグの後半戦にかけて良くなっていただけに惜しいですね。
「本当にそこはもったいないです」

ーいいときと悪いときの差が激しいリーグ戦でしたね。
「リーグを通して浮き沈みが大きかったです。試合をすごくいい感じで終えても次に入るとまた沈んでしまって、安定してないなと。プレー面ではディフェンスをしっかりやれば勝てるという共通理解はできているんですが、気持ちの部分で絶対ここのチームには負けないぞ、というチャレンジャーの気持ちを相手に対して毎週持って挑めてないなというのも感じました。ここから4年生が残り少ない試合で後輩たちに残せるものが何かといえば、やっぱり気持ちの部分だと思っています。インカレに向けてシードは取れなかったんですけど、4年生の覚悟だったり、残すものを示していかなければなと思っています」

ー順位としてプレーオフで2つ下げて8位というのは残念ですが、この2か月やってきたことは大事にしたいですね。
「そうですね。1部残留という目標でリーグに入って、いいときも悪いときもありながらも青学や筑波を倒せて、チーム力は当初より上がってきているはずです。そこは自信にもなっています。ディフェンスをやれば勝てるという慶應の昔ながらの伝統を受け継いで継続できたと思うし、残りのインカレまでの期間はもっとチーム力を上げていきたいし、日本一という目標はぶらしてないのでそこを目指してやっていきたいです」

ー黒木選手(#7)がリーグ途中で怪我をしましたが、その分下級生が頑張ってくれたのはあるのでは。
「そこは本当にそうですね。あとは気持ちの部分を下級生にどうやって持たせるかがすごく難しくて。去年までだったら佐々木先生が全部指示をしてミスをしたら交代という危機感がすごく持ってプレーしていたので、一つひとつのプレーの精度が高かったと思うんです。今年はそういう部分の緊張感を4年生が持たせてあげないといけないなと。でもそこがまだ甘かったのかなとプレーオフ2試合を通じて今は思います」

ー下級生はやはりモチベーションの保ち方もこれからでしょうね。でも今年は選手たちが主体でやっているからこそ、チームとしてどうあるかは大切ですね。
「本当にそうです。5人で攻めているときは流れが良くてみんなが気持ちよくプレーできています。プレーオフの2試合は初戦は僕が打ちすぎてしまいました。そういうときにチームとしてうまく回っていないなと思いますし、坂口先生も全員で守って全員で攻めるということを言われ続けています。それが出来ている日は上のチームにも勝てているので、本当にそれをどう継続するかだと思います」

ー悪い部分ははっきりしていて、そこをどこまで直せるかですね。
「本当に。あとは4年生ですね。僕らがどうあるかがすごく大事だし、その上で残りの時間を悪いところを修正してインカレに臨みたいと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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