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2014.10.11 (Sat)

【2014リーグ2部】10/11第13戦レポート

熾烈な上位争いの中、日体大が大事な一勝をあげる

141011sekido.jpg 日本体育大での1部・2部共催となった初日、2部ではこの日も熱戦が続いた。上位をキープする大東文化大は危なげなく江戸川大を下し、立教大も下位で苦しむ中央大を100点ゲームで退けた。神奈川大東洋大は、前半から神奈川大がリード。全員バスケで東洋大に勝利して4勝目をあげた。最終試合となった日本体育大早稲田大の対戦は、日体大が競り勝って星の数で並び、3位以内を視野に収めた。

写真:インサイドでは終盤赤土のプレーも日体大に勝利を引き寄せた。

※日本大VS関東学院大(エリマン選手インタビュー)、日本体育大(周選手インタビュー)VS早稲田大、立教大・藤井選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【PICKUP GAME 1】日本大VS関東学院大

関東学院大が最後に流れを手放さず日本大に勝利

日本大学68(17-22,20-16,20-21,11-14)73関東学院大学

141011okabe.jpg 上位進出への足がかりにしたい日本大と、2位以内を守りたい関東学院大の対戦は最後までもつれる接戦となった。立ち上がりは関東学院大の個人技が冴え、簡単に日本大ディフェンスを破っていく。一気に10点差をつけるものの、日本大も終盤に#15栗原(3年・SG)や#8刘(3年・C)のシュートで持ち直し、22-17の関東学院大5点リードで1Q終了。2Qは#24高橋耕陽(2年・SG)の3Pを皮切りに、会長に得点を重ねた日本大が逆転。しかし関東学院大も付かず離れずでついていき、#45大熊(3年・G)の3Pが決まって38-37と逆転して前半を終えた。

 3Qも激しい競り合いが続き、関東学院大が#10エリマン(4年・C)のリバウンドなどもあってじわじわと点差を離す。日本大は外が落ち始めてやや苦しい状態に。しかし終盤には互いにターンオーバーからボールを奪い合う展開で両者ランニングプレーが続き、59-56と関東学院大が3点のリードとなった。4Q、日本大が#24高橋耕陽のアウトサイドの確率が上がらず、#8刘もファウルトラブルに。関東学院大が3〜4点のリードを保ってゲームが進行した。残り4分を切って#10エリマンのオフェンスリバウンドと#3前川のドライブで関東学院大が6点のリードに成功。日本大は#8刘がポストアップからのシュート、オフェンスリバウンドで気を吐いて2点差に詰めた。しかし関東学院大は#11伊藤(2年・PG)がフリースローを獲得してリードを4点に。残り1分の攻防、関東学院大が#10エリマンが4ファウル、24秒オーバーと続くが、日本大も逆転をかけたい#24高橋の3Pは決まらず。また#10新号がオフェンスファウルを吹かれ流れが関東学院大に行くと、最後は73-68でタイムアップ。関東学院大が逃げ切り勝利を決めた。

 序盤はディフェンスの甘さから日本大が得点を奪われた。接戦になってからは関東学院大がフリースローで確実な得点をあげた。

写真:日本大はインサイドで岡部の踏ん張りもあったが、わずかに届かず。

[関東学院大スタメン]#3前川、#10エリマン、#11伊藤、#38蜂谷、#45大熊
[日本大スタメン]#5仁平、#7古牧、#8刘、#10新号、#24高橋耕陽

[関東学院大]#3前川12点、#10エリマン19点・16リバウンド、#38蜂谷19点、#45大熊17点
[日本大]#8刘12点、#24高橋耕陽25点・3P5本、#33上原10点

【INTERVIEW】
「4年だから頑張らないと」
最上級生の自覚で戦うゴール下の守護神

◆#10エリマン・プィ(関東学院大・4年・C)
141011eriman.jpg4年間関東学院大のゴール下を守り続けている。これまで小さな機動力のあるチーム相手では苦戦することもあったが、昨年までよりも波が少なくなり、今リーグでは安定した活躍を続けている。試合に出る人数が限られる中、エリマンが大きく崩れず働いているのは大きい。コートで声をだす場面もあり、上級生としての自覚も見える。このまま上位を守って目標を達成できるか。


—日本大とは一勝差だったので大事な試合でしたね。
「そうですね。今日勝たないとちょっと上にあがれないので頑張らないといけないと思っていて。一戦一戦勝って、上に上がりたくて。今日それができて良かったです」

—日本大は刘選手(#8)や岡部選手(#9)など大きな選手が多いのですが、対戦してみてどうでしたか?
「なるべくしっかり頑張ってリバウンドを取らないと、と思っていました。それができたと思います」

—40分ほぼ出ている状態ですが、体力的には?
「きついけど(笑)、ここで頑張らないと、と思っています。4年になってしっかりしないといけないなと。それでやっています」

—集中力を切らさないように気を付けていることは?
「自分だけじゃなくてジェシィ(#3前川)も切れたりすることもあるけど(笑)、よく落ち着けとも声をかけてもらったりしていますね」

—4年生らしいことはしていますか?
「後輩とは仲良くしています。楽しくやっています」

—昨年とくらべてチームとしてどういうところが良い結果につながっているのでしょうか?
「去年よりは後輩としっかり話して、どうやって勝っていくかとか、どうやってプレーするかとかパスの出し方とか細かいところも話しています。そこが去年とは違います」

—エリマン選手が声を出しているところも見られますね。
「やっぱり4年生だからそれはやらないといけないと思っています」

—今の課題は何ですか?
「チームだったらしっかりディフェンスをすること。もっと点数を入れて、声を出していかないといけないですね」

—あと5試合ですね。
「これから一試合一試合勝って、上に上がれるようにしたいです。頑張ります」

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【PICKUP GAME 2】早稲田大VS日本体育大
インサイドの強さを発揮した日体大が勝ちきる

早稲田大学81(23-24,12-22,24-26,22-16)88日本体育大学

141011TAGUCHI.jpg 2位以内確保に向け、簡単に星を落とせない状況となっている早稲田大日本体育大。両者の対戦は、まず先手は#34池田(3年・G)の3P、#36澁田のレイアップが決まった早稲田大。だが、#19田口(1年・F・福岡第一)の活躍が出て日体大は即同点に。早稲田大はここで#38宮脇(2年・C)が2ファウルとなってベンチへ。しばらくは拮抗した試合内容となるが、2Qからは一気に日体大の流れとなった。#35佐々木(3年・SG)の3P、#88万(3年・C)の力強いインサイドも相まって、早稲田大は後手にまわる。すると#1本間、#35佐々木の3Pが相次ぎ、日体大はリードを11点に乗せた。

 3Q、早稲田大は#34池田の3P、#16山本(3年・F)の得点で挽回を期す。しかし、コートに戻った#38宮脇がファウル3つとなり、傾きかけた流れは再度日体大へ。#12周(4年・C)がペイント内で得点を重ね、#19田口、#1本間の3Pもバランス良く決まっていく。早稲田大は攻め気を見せるも、ターンオーバーが続くなどして糸口を掴めないまま時間だけが経過していった。最後はやや詰められたが、88−81で日体大が勝利。これで早稲田大と、勝率の上で並んだ。

写真:ボールを運ぶ日体大・田口を厳しくマークする早稲田大・木澤。2部上位対決に相応しい白熱の攻防。

[日本体育大スタメン]#1本間、#9出羽、#12周、#19田口、#75赤土
[早稲田大スタメン]#11河合、#16山本、#34池田、#36澁田、#38宮脇

[日本体育大]#12周21点11リバウンド、#1本間19点3P5本、#75赤土12点、#19田口11点
[早稲田大]#34池田21点、#36澁田15点、#16山本10点

【INTERVIEW】
「走るプレーだったら日体大が一番強い」
4年間の研鑽の結果が花開くか

◆#12周 率(日本体育大・4年・C)
141011SYU.jpgやや謙遜気味だったが「調子が良かった」こともあってこの日ダブルダブル。相手インサイドがファウルトラブルに見舞われたことも相まって、ゴール下で大きな存在感を放った。早稲田大の走る展開にも、その部分は「日体大が一番強い」とどこ吹く風。しっかりと相手のペースにも対応し、勝利に貢献した。1部昇格、インカレ出場をかけた消耗戦が続くが、仲間とともに、少しでも長くこのチームで戦い抜く。


—早稲田大は1巡目で負けていました。今日はどのようなことを意識していましたか。
「意識していたのはディフェンスの部分です。そこを意識して。あと、1巡目ではリバウンドも負けていたので、今日はチームリバウンドで勝てて、一人ひとりが力を出せたので、チーム全員で勝てたと思います」

—周選手ご自身の得点が要所で効いていましたね。
「個人的には調子良かったので(笑)。それも、他の4人が力をくれたと思っています。それについては、全員の力で今日勝てたんだと思います」

—早稲田大には走り負けするチームが多いですが、その点の対応もうまくいっていましたか。
「そうですね。走るという意味では日体大も走るバスケをしているので、走るチームと対戦した時には全然怖くないです。走るだけだったら日体大が一番強いと思っているので、そこは大丈夫です」

—自信を持っているんですね。
「そうですね。普段の練習の時も、めちゃくちゃ走るメニューをやっているので、だから走るところは絶対誰にも負けないという自信があります」

—残り試合は全勝する気持ちでないと、入れ替え戦に行くのは厳しいですね。
「もちろん残りの5試合も全部取るつもりです。まずは明日の江戸川戦、しっかり取りたいと思います」

—周選手は4年生になりましたが、意識変化はありますか。
「4年生になって、チームのことを引っ張っていかないといけないです。そこは4年生の仕事で、最後の年でもあるし、後悔を残さないように頑張りたいと思います」

—失礼な質問ですが、たまに試合中にも本間選手から厳しい言葉を受けたりもしていますよね。
「そこは信頼関係があってこそです(笑)。自分と遼太郎(#1本間)と出羽(#9)の3人は1年生の時から試合に出てきていたので、ずっと4年間一緒にやって信頼関係はすごいと思っています。遼太郎から言われたりもしますけど、試合にあたってはすごく大事なところだと思っています」

—日体大は部員の人数も多い分、もう一度1部に上げたいという気持ちは強いと思います。
「はい、Bチームは人数が多くて、自分たち5人がコートに立っている背中の後ろには128人の部員がいるので。そういう全員の力もあるので、この先も大丈夫だと思います」

—もちろんインカレ出場も頭にありますよね。
「そうですね。インカレと入れ替え戦には必ず出たいので。最後の年だから、後輩たちのためにも1部復帰と、インカレに行けるように、残りの5戦もしっかり頑張りたいと思います」

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「自分たちのバスケットをしていくだけ」
初の2部リーグに動じず自分たちのカラーを貫く姿勢

◆ #16藤井祐希(立教大・3年・G)
141011fujii.jpg懸命なプレースタイルでルーズボールにも果敢に飛び込み、メンバーの歓声を浴びている藤井。バックアップとしてコートに出場し、チームに活力を与えるガッツマンだ。下級生がメインとなっている現在のチーム構成ではあるが、上級生の活躍こそ、チーム全体に安心感を与える鍵となる。残りの試合もハッスルプレーに期待したい。


—今日は中央大に大差をつける結果となりました。ただ、先週の大東大、神奈川大戦などはあまり良い内容ではありませんでした。今週の練習などはどうだったのでしょうか?
「練習はいつも通りです。相手の対策などを特に重視するのではなく、自分たちのバスケットをすることだけを考えて、それをやれば結果がついてくるし、自分たちがやるべきことをやるということで練習していました。先週はそれが機能しませんでした」

—先週はそれがうまくいかなかったということですね。
「そうですね。今年は初めての2部ですが、予想以上にスカウティングなどをされていて、1周目でそういうことをされると経験できた上で、自分たちがどうやるか、裏をかいたりできるかといったことをやってこられたのが今日はうまくいったと思います」

—今日は多くプレイングタイムを得る状態で、ハッスルプレーでしたね。
「後から出る身としても、メインは下級生なので3年生以上は自分と平良さん(#4)だけです。そこで気持ちを前面に出して下級生を気持ち面でもカバーできるようにハッスルプレーを心がけています」

—ずっとそういうプレーを続けていますよね。
「そんなに器用なことはできないので、がむしゃらにディフェンスを頑張るとかやっていかないと使ってもらえないと思います。そういうところを頑張り始めてから使ってもらえるようになったので、そこは継続してやっていきたいなと思います」

—スタメンの下級生にはどのようなことを伝えているんですか?
「出だしの大切さですね。そこは本当に大事だから頑張ろうと。そこをちゃんとやれば大丈夫だからといつも声をかけています」

—試合に大きく絡まない上級生たちのチームへの貢献というと。
「チームで上級生の立場は、試合に出るメンバーは少ないですが精神的なところだったり、練習中の盛り上げやベンチでの声掛けもしっかりしています。下級生も多分やりやすい環境で思い切ってやれていると思います。今年の4年生は平良さんくらいしか出られていないですけど、それでも4年生の力というのは大きいと思います。それは今年うまくいっている理由だと思います」

—2部リーグで上のチームも倒せていますが、感触としてはどうですか?
「こんなに勝てるとは思っていませんでした。最下位争いのようなところまでいくのかなと思っていましたが、本当に下級生が頼もしいとその一言に尽きます。新人戦も7位まで上がってくれましたし、その新人戦から勢いを作ってくれました。リーグ戦も2試合目に神奈川大に勝ててそこでチームも落ち着きました。そこからは自分たちのバスケットをしたら結果がついてきただけです。まあここまでは満足できています」

—常に立教大のバスケを出せるか否かが大きいですね。あと5試合ありますが、自分としてはどのように戦っていきますか?
「5試合全部勝てば上にも上がれるし、全部負ければ下にも行く可能性があります。だから一戦一戦がこれからとても大事になると思います。4年生とできるのもあと5試合だし、このチームでできるのも5試合。残りを大事にして、みんなでひとつになって戦っていけば結果もついてくると思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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