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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2014.09.28 (Sun)

【2014リーグ1部】9/28 第10戦レポート

後半戦がスタート
中盤位は混戦模様が続く


140929SHIRATO.jpg この日から2巡目に突入した1部リーグ。開幕戦では大差がついた専修大筑波大青山学院大国士舘大は終盤まで勝負の行方の分からない接戦となった。いずれも最後は1巡目同様に筑波大と青学大がそれぞれ勝ちきったが、中位から下位にかけての争いが、今季は例年になく難しいことを象徴する試合内容だった。6敗同士の明治大慶應義塾大の対戦は、ロースコアの競り合いに。最後は慶應大がリードを得て逃げ切り、4勝目をもぎ取った。上位では首位・東海大は法政大を問題にせず、2位の拓殖大は3Q途中には#23バンバ(2年・C)を休ませる余裕を見せて白鴎大を圧倒し、それぞれ勝利した。

 青山学院大国士舘大の対戦は、立ち上がりから競り合いが続いた。国士舘大は#6伊集(4年・G)、#22原(3年・F)の稼ぎ頭が得点していく。青山学院大は#7野本(4年・PF)を中心に攻め、3Qには10点リードを得る時間帯もあったが終盤に#22原に決められ、逆転される流れに。しかし4Qに入って決め手を書いた国士舘大に対し、リバウンドで粘って最後は逆転勝利、危ない場面もあったが2敗を守った。

写真:レイアップに行く東海大・白戸。東海大は誰が出ても申し分のない戦いができる。

※筑波大(村越選手)対専修大(田代選手)、明治大対慶應義塾大(トカチョフ選手)、レポート、インタビュー、青山学院大・船生選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【PICKUP GAME 1】9/28筑波大VS専修大
専修大が最後まで粘るも、振り切った筑波大が辛勝

筑波大学75(17-12,14-18,21-16,23-27)73専修大学

 ここ数試合は内容的に良くないものの、なんとか勝ち星をもぎとっている筑波大。この日は、前日初勝利を得た専修大との対戦となった。

140928WATANABE.jpg 筑波大は、前日も稼いだ#17杉浦(1年・PF・福大大濠)が着々と得点を伸ばし、#21笹山(4年・PG)も連続得点で早くも二桁のリードとなる。専修大は、早々に#35鈴木(4年・F)が2ファウル。トラベリングやシュートミスが出て出遅れる。ただ、リバウンドでは奮闘。これが効いてか、#24田代(3年・F)の連続3Pが飛び出してやや挽回。筑波大は頻繁なメンバー交代でプレータイムを分け合い、#10山田(4年・F)のジャンプシュートが続くが、序盤の勢いは消えて単発なオフェンスとなる。リバウンドでは優位に立ちながら、なかなかフィールドゴールが出ない専修大だったが、#47藤田(4年・C)のフックシュートで空気が変わった。#7國分(2年・F)に3Pが出て筑波大に接近。筑波大ノーゴールの時間帯が続く間に、獲得したフリースローを決めていき、最後は#12岩野(3年・PG)のブザービーターで30—31と、ほとんど差を埋めて前半を終えた。

 後半も、出だしに関しては一気に筑波大ペース。#2満田(2年・SF)の4点プレーが出て、このまま差を開くかと思われた。しかし専修大は諦めずに#6渡辺(2年・G)、#7國分が3Pを決めて分からない展開に戻す。互いにミスも出ながら、筑波大がやや離しながらも専修大がその度に肉薄する一進一退の攻防が続く。筑波大は#92村越(3年・PF)の頑張りでリードを保つも、#14高澤(1年・G・市立船橋)の連続得点で専修大は粘る。試合時間残り7分15秒には#6渡辺のバスケットカウントでこの試合初めて専修大リードに。筑波大はすぐに#17杉浦の3Pで再逆転するが、直後にシュートミスが出て畳み掛けられない。専修大も#6渡辺が再度バスケットカウントを得るが、ドリブルのミスが出るなどで二度目の逆転が出来ない。残り1分12秒で専修大は4点を追う展開。#24田代のミドルシュートが決まるが、直後に#14坂東(4年・SG)に3Pを許してしまう。それでも#24田代がバスケットカウントを決め、ワンスローも沈めてまたもシュート1本差とする。勝負を左右する直後の筑波大オフェンス、#17杉浦の3Pはリングに弾かれる。専修大のチャンスと思われたが、リバウンドは筑波大が押さえた。結局、重要な局面での逆転を許さなかった筑波大が、辛くも逃げ切った。

[筑波大スタメン]#2満田、#14坂東、#17杉浦、#21笹山、#92村越
[専修大スタメン]#6渡辺、#13石上、#24田代、#35鈴木、#47藤田

[筑波大]#14坂東20点、#92村越13点10リバウンド、#2満田11点、#17杉浦11点
[専修大]#24田代25点、#6渡辺15点14リバウンド、#14高澤10点、#47藤田13リバウンド

写真下:筑波大・小原のシュートを果敢にブロックする専修大・渡辺。こぼれたボールへのしつこい執着心を発揮し、14リバウンドを記録。

【INTERVIEW】
「やるべきことがやれたらチームに貢献できる」
自認する課題を克服し、ワンランク上の選手へ

◆#92村越圭祐(筑波大・3年・PF)
140929MURAKOSHI.jpg良くない内容ながらも勝ち星を拾う展開が続く筑波大。度々課題を指摘され、自身でもそれを認める村越だが、それでもインサイド陣の駒が豊富なチームでスタメンには固定されている。この試合ではダブルダブルを記録。リーグ戦を通じて次第に逞しさを増している。残り8試合で、自ら挙げた課題を克服する姿勢を示し、少しでも上の順位の確保を狙う。


—今日の試合後のミーティングではどのような話がありましたか。いつもより長かったようでしたが。
「リーグが始まって、一試合を勝つことの大変さ、難しさを改めて理解したんじゃないかという話がありました」

—ただ、前々からも認識にあったことかと思いますが。
「そうですね。本当だったら勝たなきゃいけなかった試合を落とすことがあったので、筑波は自分が1年の時から、リーグ戦で勝てるゲームを勝ちきれずに順位を落とすことが結構多くて、今年もそういうことがあって。ただ、法政戦の後の慶應戦は、しっかり切り替えることができていて、その法政戦が終わった後に、チームのみんなでコミュニケーションをすることは今までよりも更に増えましたね」

—昨日もそうでしたが、もう少し点差は離せたと思います。
「ある程度、5点は離せるんですけれど、そこから更に離しきれないというか。特に自分とかがしょうもないミスとかで、離さなきゃいけないところで離しきれないというのが、昨日も今日もでした」

—そういうこともあって、雰囲気も決して良くない印象です。
「ベンチとかで越智さん(#12)とかが声を出してくれるんです。それに乗って声を出してくれることも前に比べたら増えたと思いますけれど、まだまだ静かになっちゃう時間帯もあります。今日は応援のBチームが別の大会でいない状況で、特にベンチが声を出さなきゃいけなかったんですけれど、静かになっちゃう時間帯があったので、応援席もすごく大事なんですけれど、ベンチからも声が出ている時間帯は良いプレーが出ている時間帯だと自分は思っていて。悪いプレーが続いてベンチが静かになると、どんどん良くない方向に行ってしまうことは、自分は感じています」

—もう少し、乗せてくれる存在が欲しい?
「そうですね。ただ今は控えのメンバーがすごく話し合ってくれていて、もっとチームのために自分が何が出来るのかは話をしてくれるので、それをチームでも共有しようとしているし、スタメンで話し合ったこともチームで共有しようと話をしています」

—ということは、コミュニケーション面はしっかりやれていますね。
「はい。前に比べたらやれていますね」

—ここ最近のご自身の調子はどうですか。今日もかなり自分で仕掛けて得点していましたが。
「自分にはミドルがないと相手に思われているという話もあって、正直自分もリーグの最初は全然点が取れていないと感じていたし、ミドルも打ってもダメな状況が続いていて、自分から仕掛けられるところは仕掛けようと思っていて。今日はマッチアップが高校(福大大濠)の先輩の藤田さん(#47)で、自分もそこは負けたくなかったです(笑)」

—村越選手だけの責任ではないですが、今日はリバウンドで劣勢でしたね。
「そうですね。渡辺選手(#6)がかなり絡んでくるので、自分はそこが苦手というか。そこはしっかり抑えないといけなかったんですけれど、ボックスアウトが甘くて抜かれて取られることが、フリースローの時もあって。そこは自分が徹底しなきゃいけないと感じました。コンタクトして取りにいくことは慣れてるんですけれど、飛び込みリバウンドは相手が助走がついていて、高く飛んでくるし。自分よりも速い動きをする選手には苦手意識があります」

—残り8試合をどのように戦っていきたいですか。
「今年は自分なんかよりも全然点が取れる選手が揃っているので、自分は自分のやるべきことがやれたらチームには貢献できると思っているし、自分が仕掛けられる場面、攻められる部分では積極的に攻めていきたいと思っています」

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「先は見ずに次のことだけを考えてやっていく」
原点を見つめ直し、巻き返しへ道が開ける

◆#24田代直希(専修大・3年・F)
140929TASHIRO.jpgこの2試合、リバウンド数が一気に向上したことで内容が良くなった専修大。前日慶應大を破ったのに続き、この日も筑波大相手にあわやという試合内容だった。勝ちきれずに、田代は「やっぱりまだまだ」と反省するが、表情は格段に明るくなった。個人では25得点を稼いだが、原点であるディフェンスに立ち返り、浮上を狙う。


—この2試合でかなり内容が良くなったと思いますが、ご自身ではどのように感じていますか。
「オフェンスに関しては特に何もやっていないんですけれど、ディフェンスとリバウンドに要点を置いてずっと練習をやってきて。1巡目はリバウンドで勝てていなかったんです。それを昨日の慶應戦は20本差で勝てて、今日もそこは勝ちました。リーグの最初はオフェンスから入ろうとしていたんですけど、ここに来てディフェンスから入ろうとしています。リバウンドを取ってからオフェンスをやろうと。だから、サイクルを間違えてたんですよね。オフェンスから入っちゃっていたんで。オフェンスがダメだったから、それを引きずってディフェンスにも影響していました。だけど最近はディフェンスから入れていてリバウンドも取れているので、イーブンの試合になってきたのかなと思います」

—ディフェンスからの取り組みは近年の専修大の特徴でしたが、それがおざなりになっていたと?
「竜之佑(#6渡辺)が、リバウンドを取れちゃうんですよね。あいつ一人で20本取ったりするので、どうしても竜之介に頼っちゃうんです。それで他はリバウンドに行かなくなってしまっていたので。去年は取れる人がいっぱいいたので、今年は全員で行くしかないです。合計の数で補っていかないと。この2試合では、オフェンスは特には何もやっていないです」

—今日は良いところで得点が出て、かなり相手を苦しめていましたね。
「そうですね。でも、今日も最後は相手がシュートを打ったところで、相手にリバウンドを取られたんですよね。やっぱりまだまだかな、と。そこを取ってからオフェンスにつなげれば良い形になると思うんで、最後の最後までリバウンドは課題でしたね」

—状況的に厳しい順位なのは変わらないですが、残り8試合で光明は見えていると思います。
「とにかく一戦一戦やっていくしかないので。先は見ずに、次の試合のことだけを考えてやっています」

—このところのチームの雰囲気はいかがでしょうか。
「勝てない時期は最悪だったんですよ。だけど、キャプテンがしっかり声を出してくれて、引っ張ってくれるので。そこに自分たちはついていくだけです。このところの雰囲気はすごく良いですね」

—今日の試合前は、全員表情が明るかったですね。
「昨日勝って、気持ち的に楽になりました。あと、監督も言っていたんですけれど、もしも入れ替え戦に行ったとしても、今のこの状態を保っていけば絶対大丈夫と言われたので、信じて頑張るだけです」

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【PICKUP GAME 2】明治大VS慶應義塾大
ルーキーの活躍が光った慶應義塾大が
ロースコアの展開から抜け出す


慶應義塾大学58(17-16,13-16,12-13,16-8)53明治大学

140929YOSHIKAWA.jpg 1巡目では、慶應義塾大が後半に圧倒した明治大との対戦は、前回とは一転して最後まで余談を許さない内容となった。

 立ち上がりは慶應大の#22トカチョフ(1年・CF・國學院久我山)が好調。外のシュートが決まると、#4伊藤(4年・PG)も速攻で試合の入りには成功する。ただ、#22トカチョフがすぐに2ファウル。#4伊藤も1Q最終盤に3Pを決めた直後、ファウルが3つ目となって両者ともにベンチへ。明治大は#12中東(4年・SG)の3P、#51皆川(4年・C)のインサイドで徐々に追い上げ、1点差として2Qに入る。しかし、ここで軸の2名を欠く慶應大が奮闘。#5吉川(4年・G)の速攻、#10大元(3年・G)もバスケットカウントで気を吐き僅かにリードを拡大。シュート率の上がらない明治大は、ここからディフェンスで当たりを強め、慶應大を黙らせる。互いにミスが出て膠着した試合内容となったが、#55吉本(3年・SF)の2連続3Pで一気に明治大ペースに。慶應大がターンオーバーやトラベリングでうまくオフェンスを運べないのを尻目に、最後は#50伊澤(3年・PF)のリバウンドシュートで逆転し、ハーフタイムを迎えた。

 前回対戦とは逆に、ここで離しておきたい明治大。#51皆川のゴール下で理想的な展開になるかと思われたが、#22トカチョフのミドル、#19西戸(2年・G)がスティールから走り、#13福元(3年・G)のジャンパーで、今度はシュートミスが目立つ明治大をよそに慶應大が一時逆転。だが明治大は、ここで再び#55吉本がチームを救った。2Q同様に連続3Pを沈めて一挙に6点リードとする。しかし、このチャンスの時間帯に#4伊藤に3ショットのフリースローを献上。#10大元の3Pもあって、1点差に迫られる。#5會田(2年・PG)が3Pを決め返すが、その會田が#14真木(3年・G)の速攻に思わずアンスポーツマンライクファウル。3Q終盤のこのプレーで慶應大の流れに。

 4Q、この場面で光ったのは#22トカチョフの勝負強さ。ドライブ、3P、リバウンドシュートとマルチな活躍で再び逆転に成功。明治大はスローインのボールがターンオーバー、#12中東のレイアップは#22トカチョフにブロックされるなど、リズムが掴めず。それでもディフェンスでの良さを再び発揮して、慶應大を約5分間無得点に追い込む。明治大はミスもありながら、#50伊澤のシュートが決まって息を吹き返し、#51皆川のフリースローが落ちても#12中東がオフェンスリバウンドを拾ってそのまま得点し、1分43秒を残してとうとう2点差にこぎつけた。ここで慶應大は#5吉川が値千金のスクープショット。シュートが落ちても、リバウンドを相手に当ててマイボールにするなど、大事な場面でもリードを堅持。#50伊澤の2スローで再び2点差とされるが、#14真木もフリースローを揃えて集中を保った。結局58—53というロースコアの試合を慶應大が制し、下位争いから一歩抜け出す貴重な4勝目を拾った。

[慶應義塾大スタメン]#4伊藤、#5吉川、#6権田、#13福元、#22トカチョフ
[明治大スタメン]#5會田、#12中東、#50伊澤、#51皆川、#55吉本

[慶應義塾大]#22トカチョフ16点
[明治大]#51皆川15点14リバウンド、#55吉本14点、#12中東11リバウンド

写真:慶應大は、1Qで3ファウルとなった伊藤の穴を、吉川らの奮闘で埋めた。


【INTERVIEW】
「ポジティブさを忘れないで、今後も戦う」
慶應大に新風を運ぶムードメーカー

◆#22トカチョフ・サワ(慶應義塾大・1年・CF・國學院久我山)
140928SAWA.jpgまだまだ波はあるが、陽気な性格とルーキーながら随所に発揮する勝負強さを保ち、黒木の欠場もあって既にチームに欠かせない存在となっている。ファウルトラブルに見舞われたが、それでも16得点8リバウンドでこの試合のMVP的な活躍だった。まずは残留を主眼に置くが、慶應大は一度波に乗るとなかなか止まらないチーム。更に集中力を高めて白星を重ね、1部を盛り上げられるか。


—あれだけの応援があると、力になるようですね。
「なりますね。今日はお父さんと、知り合いの人もいっぱい来て、家を出る前に今日ヘマこいたら承知しない!というようなことを言われて(笑)。昨日は調子が良かったんですけれど、『お前今日はダメだな。昨日で運を使い果たしたな』って。正直焦ったんですけど、やるしかないと思ったので、頑張りました」

—シュートタッチが立ち上がりから良さそうでした。
「最近、シュートはメンタル面が大事だと思って、もう本当に自分の世界を作り上げればなんか入るんですよ(笑)。周りは全部無視して、『これ、絶対決まるでしょ』っていう感じで打つと入りますね。迷いがあると入らないです。基本的に、迷いがなければ入りますね。今日は正直、『俺がやらなきゃ誰がやる?』って感じでした」

—なるほど(笑)。ただ、序盤の2ファウルはもったいなかったですが。
「そうですね。このリーグ戦で、自分の中で心がけているのは平常心で、あそこで代えられて、最初は『やっちゃったなあ。調子良かったのにもったいないな』と思ったんですけれど、絶対後半に僕の力が求められると思っていて、その時のために今自分が出来ることは何かと考えて、応援することと、冷静になって、ベンチではずっとボールに触っていて、いざ出た時にすぐに打てるように、ベンチでもコンディション作りをしていて。ベンチではずっと平常心でいましたね」

—途中の試合展開についてはどのように感じましたか。平常心だったとのことですが。
「こういう接戦だと、8点とか10点開いても何が起こるか分からないので。実際に僕は高校の時に北陸戦で残り4分で14点差をひっくり返して勝ったことがありましたし。別に途中で何点開こうが、全然焦らなかったです」

—伊藤選手が3ファウルとなりながらも、2Qは吉川選手(#5)たちが上手くつないでいましたね。
「そうですね。伊藤さんは今日はやる気に満ち溢れていて、でもそこでファウルしても治瑛さん(#5吉川)も上手い選手ですし、他も持ち味があります。慶應は選手層が厚いので、僕が下がっても山崎先輩(#23)が出てくれますし。ファウルしても出てきた人を信じれば何も問題ないです。バスケはチームスポーツですからね。それで信用しないで下を向きながら交代するよりも、『お願い!』と言ってあげたほうが、控えの選手もやる気が違いますし。落ち込まないことが大事だと思います」

—4Qの出だし、いきなりドライブを決めましたが、あれは狙っていたんですか。
「持った時に、自分の3Pが入っていたので伊澤君(#50)が結構タイトについてきて、抜けると思いました。下を見たらカバーもいなかったので、狙ってました」

—あのプレーでチームに流れを呼び込めましたね。
「そうですね。滅多にしないプレーなんですけれど、自分の中ではいつでもできる自信はあるので。今はセンターとして起用されているんですけれど、練習の合間とかにはドライブの練習もして。あと3Pも僕は大好きなんですよ。チームプレー的に打っちゃいけないだけで、今日はちょっと無視して(笑)」

—今日は3Pも上手く入りましたね。
「そうですね。入ると波に乗るのは僕自身で分かっているんで、入れば良いでしょと(笑)」

—最初のシュートが決まって、『今日はいける』と感じましたか(笑)。
「はい。最初の綺麗なバンクショットで『よし、今日はいけるな』と。一発目は大事なので。一発目を外しちゃうと、『ああ、やばいやばい』となっちゃうんですよね(笑)。だから、最初に最大限集中して。一発目に決めれば自信が湧き出てくるんで、それで『もう俺が打つしかないでしょ』ってなります」

—(笑)。今日はリバウンドでも頑張っていましたね。
「いや、まだまだです。もっと取らないと。皆川君や伊澤君にもやられていましたし、中東君にも取られてしまって。結局専修に負けたのも、ディフェンスリバウンドを取れなくて。やっぱり、体が弱いことをここに来て実感しています。あとは、まだ意識が低いと思っています。リバウンドも攻めることも、全部やらなきゃいけないので、まだまだです」

—ただ、トカチョフ選手の場合はそれを求められるほど燃えるのかと思います。
「そうですね。こうやってみんなが応援しに来てくれるのも、慶應が勝ってそれぞれが活躍して、保護者の皆さんやファンの方々も頑張っている姿を期待してくれているので、その分練習して頑張らないと。慶應は応援されるチームというのが今年の目標であって、応援されるためにルーズボールもそうですし、礼儀の部分もそうです」

—リーグ戦で負けが込んだ時期のチームの雰囲気は、どのように感じていましたか。
「拓大や青学はリバウンドがまずくて。青学相手には良い内容だったとは思うんですけれど、結果負けて。あと、絶対勝たなきゃいけないと言われていた専修に負けて。そこでお互いに思っていることを言い合って、少し揉めたりもして、今日の試合は不安なところもありました。チームの結束力が、僕は欠けているんじゃないかと思ったんですけれど、逆にみんなが自分の中で溜め込んでいたものを、みんなが全部言いたいことを言えたことですっきりしたのか分からないんですけれど、試合前に学生コーチから「原点に戻ろう」と言われて、明治と白鴎に連勝したときの声を出して全力で頑張ることを思い出してやろうということだったので、一人ひとりが強気な気持ちになったと思います。その結果、今日はすごく声も出ていましたし、昨日とは全然違うチームになったと思います。今後負けることがあっても絶対くじけないチームになったと」

—なんとかここから順位を上げたいところですね。
「僕は、やっぱりリバウンドを取ってチームに良いリズムを持っていけるような選手になるべきかな、と。オフェンスでも、決めるべきところはしっかり決めて。チームとしては、今日のような試合で一人ひとりが声を出して、ディフェンスを頑張って、ポジティブになっていきたいです。相手にしても、そういうチームは怖いと思います。そういうポジティブなところを忘れないで、今後も戦っていきたいと思います。6勝すれば残留の可能性も高くなると思うので、次の白鴎と、法政と国士舘には絶対に負けられないです。それで波に乗って筑波や拓大にも勝ちたいと思います」

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「危機感を持たなければ」
チームとして、個人として多い課題

◆#0船生誠也(青山学院大・3年・SF)
140928FUNYU.jpg野本に加え、船生、鵤といった上級生のふんばりが勝負どころでは目立った。国士舘大の勢いを終盤には止めて、引き離しての勝利。前日の東海大戦を引きずらないよう務めたというが、勝ったということではそれは達成した。しかし、まだ内面ではふっきれていない様子も見える。昨年から体制変更があり、チームの中心だった選手もごっそり抜けた。大きく変わった状況の中で自分の軸をどう生み出し、形にしていくか。それはまだまだ船生自身迷いもある。このリーグ戦の中で変化があるか否か、注視したい。


―国士舘大は侮れない相手だったと思いますが。
「前の試合で東海大にああいう負け方をして、トーナメントは準決勝で筑波大に負けて次の日に3決で拓殖大にボコボコにやられました。ああいう風に引きずられないように、と思っていました。今日のゲームはアップから始まって準備もしっかりやっていこうとチームでも言って入りました」

―前半から野本選手(#7)のところでは得点できていましたが、他がなかなかという状況でした。
「特にゾーンを敷かれてからですよね。ゾーンをされると足が重くなって足が止まって外が入らなくなるとやっぱりダメですね。うちがいいときはディフェンスを守ってブレイクで点を取ったり、ブレイクがダメでもハーフコートのオフェンスという形が一番いいと思ってます。でも全体を通して見てもそういう形がなかなか出ない状況ですね」

―この試合では前半はかなり伊集選手(#6)に打たれた感じでしたね。
「自分のマークマンは原(#22)だったんですけど、伊集や5番(永山)の人なんかもみんなシュートがうまいですしね」

―オフェンス面では船生選手も最初はちょっと重そうでした。
「僕はタイプ的にディフェンスをしっかりやって、ファーストブレイクでペースを掴む感じなので、のりきれなかったとことはあります。どこかで任せきりになって、ディフェンスだけやってるだけになったので、変に疲れたのはあります」

―4Qにようやくディフェンスも良くなかったかなと。ようやく、という感じでした。
「危機感の問題じゃないでしょうか。廣瀬さんにも『4Qにああいうディフェンスができるなら、最初からやれ』と言われましたし、それがなかなかチームとしてできない状況ですね。チームでは意識しているんですが、うまくいきません。個人の責任でもあるし、その他にも問題があるかもしれません」

―苦しい中でも上位にいて、どこかに余裕があるのかも?
「それはあるかもしれません。もちろん去年より勝てるなんて誰も思ってはいないんですが。なかなかうまくいかないですね」

―では今日勝てたということにどう、というのはあまりないんですね。
「そうですね。内容も悪かったし。昨日の東海大戦の負けも大きかったのはあるかもしれません。今日は自分としてはうまく切り替えられてなくて、ちょっと試合をしてるって感じにはならなかったですね」

―まだリーグ戦は半分ありますし、そういう悪い部分を立てなおしていければ良いのですが。
「2位で通過して、プレーオフで東海とやるというのはチームの明確な目標です。東海大がここから2敗するということはないでしょうし。うちがまず完成度を高めてしっかりやって、2位で東海大ともう一度戦って勝負したいですね」


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