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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2014.06.18 (Wed)

【2014新人戦】6/18レポート

国士舘大・立教大・筑波大・早稲田大が
まずベスト8に決定


140618terabe.jpg 新人戦は4試合が行われ、ベスト8のうち半分が決まった。新人戦チームは全体チームに比べるとまだ試合展開やプレーに不安定なところが多いが、2年後の主役となるのはこのチームの面々だ。明治大と国士舘大は最後まで競り合い、早稲田大も後半まで法政大がリードする展開など、読めない試合が続いた。勝ち負けの結果は出てしまうが、光るものを見せるプレーが多々見られるのも新人戦ならではといえるだろう。

 立教大は昨年ベスト8に入った順天堂大と対戦。互いにトランジションが持ち味のチームだが、この試合では立教大が勝った。1Qから豊富な運動量で順天堂大を12-21と引き離すと、その後リードを保って速い展開でたたみかけ、前半は25-49の立教大リードに。順天堂大も後半になるとディフェンスを締め直し流れを作るが、前半についた差をひっくり返すことができず67-76で立教大がベスト8へ駒を進めた。

写真:筑波大は寺部も内外で活躍。

※立教大・森川選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【国士舘大が1点差で逃げ切りベスト8へ】
140618usui.jpg 国士舘大明治大の試合は1点差の勝負になった。前半のリードは明治大。高さで上回る国士舘大だが、明治大のディフェンスの前にインサイドで思ったように勝負できず速攻を出され、一方の明治大は外からのシュートが多い展開。明治大はインサイドの#22宮本(1年・PF・明成)が2ファウルとなるが1Qは9-14とリード。2Qは#32吉川(1年・SG・京北)のシュートはあるものの思ったように得点は伸ばせない。しかし国士舘大もミスが多く、ゴール下で#66馬(2年・C)が決めきれないシーンが目だつ。前半は25-30と明治大の5点リードに。

 点差はさほどある訳ではないが、互いに決定打の出ない状況からじわじわと流れが変わったのは3Q。互いに無得点の時間がある中、国士舘大が差を詰め、残り2分半に#68藤井(2年・G)の3Pで1点差に迫った。最後は#22宮本に決め返されるも、40-43で4Qに入ると、国士舘大は#13臼井(1年・C・松本第一)の連続得点、#11安里(1年・G・保善)のドライブで遂に逆転。その後も怒涛のオフェンスで9点のリードを得た。しかし明治大も最後まで切れず、#5會田(2年・PG)の3P、#22宮本のオフェンスリバウンドで残り1分を切ってから2点差に戻す。最後はファウルゲームとなって逃げ切りたい国士舘大だが、終盤のリスタートでうまくいかず残り4.1秒で点差は2。チームファウルに余裕があるため、最後をファウルで止めてやりすごそうとしたところ、なんとノータイムで#5會田に3Pのファウルを与える結果となってしまう。3本決めれば勝利となった明治大だが、#5會田は1本しかこれを決められず、64-63で辛くも国士舘大が逃げ切る形となった。

 国士舘大はリバウンドで10本の差をつけた。ゴール下ではなかなか決められなかったが、ディフェンスリバウンドで強さを見せた。明治大はファウルがかさんでしまい、後半はディフェンス面で苦しい展開だった。

写真:ミスもあったが勝負どころでいいプレーも見せた国士舘大・臼井。


【筑波大が1Qからリードして大東大を寄せ付けず】
140618KIBAYASHI.jpg 昨年、日本大に敗れてベスト16に終わった筑波大。ひとつ下のシードからのスタートとなり、ベスト8で大東文化大と対戦するというブロックに入った。大東文化大は昨年6位。今季はインサイドに#20毕(1年・C・中部第一)を獲得したが、全体的には筑波大の方がサイズのあり、ミスマッチが響く展開となった。

 立ち上がり、大東大は昨年3P王である#68花井(2年・SG)の3Pが決まり、#18吉山(2年・PG)のスクープが決まって幸先のいい立ち上がり。しかし筑波大も#76寺部(2年・PF)、#2満田(2年・SF)らが好調で#46生原(2年・PG)もドリブルでそのままゴール下まで持ち込みレイアップを決めるなど立ち上がりは良好。1Q終盤には#76寺部の3P、ドライブもあり28-22で筑波大がリードする展開に。2Qになると筑波大は一層加速する。ゴール下ではディフェンスを固めて#20毕にシュートを決めさせず、オフェンスでは#17杉浦(1年・PF・福大大濠)、#6馬場(1年・SF・富山第一)らも得点を決めて差を広げていく。大東大は#68花井が攻めこんでフリースローをもらう場面もあるが、攻め手がなかなかない。#87波多(2年・PG)の3Pでつなぐが、前半を終えて45-37。後半になると筑波大にディフェンスリバウンドから速攻に走られる場面が増え、外のシュートも決まらなくなる。3Qで20点近いリードを得た筑波大は、余裕を持ってゲームを進め、92-69でベスト8に進出した。

 ほとんどのポジションでミスマッチとなってしまった大東大。インサイドの毕もコンディションに不安があったといい、大きな強みとはできなかった。トーナメントでは良かっただけに、次は全体チームとして秋に臨みたい。筑波大はサイズ、攻撃力、ディフェンスとも大東大を上回った。杉浦をベンチスタートにできる余裕もある。トーナメントに続き注目のチームである。

写真:筑波大は木林もスタメンでいいプレーを見せた。

※大東文化大・花井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【差がわずかな中で推移した展開を早稲田大が終盤に逆転】
140618shinkawa.jpg 法政大早稲田大の対戦は、1Qは両者重めの立ち上がり。法政大が2点リードで2Qへ入ると、中盤で#14植村(1年・G・明成)が1本、#11中野(2年・F)が2本の3Pを立て続けに沈め、12点のリードとなった。早稲田大はゾーンを使いつつ、#8新川(1年・F・京北)の3Pやバスケットカウントで点差を戻すが、最後は再び法政大#11中野に3Pを決められ、35-29と法政大リードで前半を終えた。

 3Qの立ち上がりは法政大が停滞。連続のターンオーバーにシュートも決まらず4分ほどノーゴールの時間帯が続き、インサイドで#12柳川(1年・C・明成)が4ファウルと苦しくなる。早稲田大はターンオーバーなどを出しながらもじわじわ追い上げるが、法政大の#7藤井(2年・SG)がここで怒涛のオフェンスで逆転を許さない。法政大がなんとか2点リードで踏ん張って4Qに入る形となったが、4Qの立ち上がりで躓いた。#7藤井のシュートが1本決まったあとは早稲田大に主導権を握られ、速攻のほかスローインなどを狙われて失点を重ねてしまう。法政大は#34萩原(2年・C)が残り6分でファウルアウト。4Q中盤、早稲田大は#36澁田(2年・G)がファウルトラブルになりつつもペイントに攻め込んでバスケットカウントをもらい、#38宮脇(2年・C)が#7石原(1年・G・京北)からのアシストを決めて9点のリードに。法政大は粘るが追い上げは叶わず、67-76で試合終了。早稲田大が逆転で勝利をものにした。

写真:停滞したところでは早稲田大・新川の攻撃力が流れを変えていった。



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【INTERVIEW】

「1、2年生が底上げできるように」
1年生を気遣いながら全体のレベルアップを目指して

◆#4森川 陸(立教大・2年・G)
140618morikawa.jpg小兵の選手だがスピードがあり、速い展開をリードした。今季2部に戻った立教大にとってはこのベスト8進出は大きい。下級生が経験を積むことで、チーム全体が底上げできるからだ。ここからの戦いは甘くはないが、目標とする激しいディフェンスと速さでどこまで上位校と戦えるかを楽しみにしたい。


―ベスト8おめでとうございます。まずはこの前の中央大に勝ったのが大きかったのではないかと思うんですが。
「そうですね。自分たちも1回戦の中央大が山場だと思っていたので、そこに向かって勝てて、勢いがついて今日も行けたかなという感じです。チームとしてモチベーションが上がっていたので、それで今日も行けたかなと思います」

―立教大はもともとトランジションの速いチームですが、1、2年になってもそのカラーは変わらずという感じですね。
「ヘッドコーチから求められることは変わらず、堅守速攻ということでそこは3、4年生がいても新人チームでも変わらずやっています」

―トーナメントでは青山学院大に当たって終了となって、少し時間はありましたがどのような練習を積んできましたか?
「新人チームもいつもとやっている内容は変わらず、とりあえず激しいディフェンスをして速攻という練習をやってきました。あとは1年生をもっとそういうチームカラーに慣れさせようという感じでやってきました」

―3、4年も練習に参加していたのですか?
「基本的には1、2年だけの練習にして2、3回ゲームという形で上級生にも手伝ってもらいました」

―順天堂大は昨年のリーグ戦でも戦っていると思いますが、向こうの1、2年についてはわかっていたのでしょうか?
「あまりスカウティングなどもしていなくて、少し耳にしているくらいでした。多少最初は戸惑うこともありましたが、自分たちのバスケットができれば大丈夫かなと思っていました」

―では、今日は最初からリードできたという点で持ち味が出せたということでしょうか。
「離せたのはいいところなんですが、そこから追いつかれたり離したりという展開だったので、そこは反省点です」

―今日の反省点としてはどこがあげられますか?
「主力が長い時間試合に出てしまっているというのがあるので、もっとベンチメンバーに安定感が出てくれば今日ももっと楽に勝てたと思います。ベンチメンバーも自覚はしていると思うんですが、途中から出てくるのは難しいと思います。でも中央、順天堂と2試合やったのでベンチメンバーも次は多少慣れてくるかなと思います」

―新人戦チームのキャプテンとしてはどういうことを心がけていますか?
「プレーに関しては主力の望月(#5)や三上(#8)がいるのであまり心配はしないんですけど、とりあえず1年生が萎縮しないように気を遣ってプレーをしたりしないように、試合に出ている2年生が1年生に声をかけるようにはしています」

―次はまだわかりませんが、青山学院大戦の可能性はありますね。
「青学だったらトーナメントで負けたリベンジをしっかりできるようにしたいですね」

―春に青山学院大と戦ってここが凄かったというのは?
「フィジカル面とあとはしっかりノーマークで外から決めてくるシュート力ですね。そういった面も意識しながら戦いたいと思います」

―立教大は今年2部に上がりましたし、チーム全体としても今はモチベーションが高い状況ですか?
「もともとの目標が1部昇格なので、去年3部から2部に上がってその目標が明確になったので、モチベーションは上がっていますね」

―新人戦でさらにそこを上げていい雰囲気にしていけるといいですね。
「1、2年生が底上げできればいいなと思います」

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「チーム力で勝てるようになっていきたい」
レベルの高い世界で戦うために必要なもの

◆#68花井大悟(大東文化大・2年・SG)
140618hanai.jpg直前までチームになりきれなかったと言うが、練習期間が短いのが新人戦の難しさだ。個性の強いメンバーが揃うチームには共通の悩みでもあるかもしれない。強敵の筑波大相手に苦戦を強いられたが、それもひとつのバネにできるかどうかが大事だ。全体チームでは心機一転、1部復帰に向けて取り組む。強い相手を知ったことでそれを手本にして、秋に向けて戦いたい。


―試合を終えて。
「単純にすごく強かったですね。チーム的なことを言うと2週間だけだったんですが、最初は本当にバラバラの状態から最後に大会の4日前くらいからひとつになれていい状況できていました。だから良かったんですけど、筑波は本当に強かったです」

―トーナメントときはチーム全体としてとてもいい雰囲気でしたよね。
「そうですね。あのときは3、4年生がいたので。2部に落ちてから1部に上がろうとみんなで一生懸命やったのでひとつだったんですけど、新人戦はいい1年も入ってきたんですけど個々が強いので、どうしてもまとまりきれなかったというのはありますね」

―そういう状況の中での試合でしたが、やはり今日はリバウンドを簡単には取らせてもらえませんでしたね。
「相手は大きいし、能力もあるし、でもちゃんとボックスアウトもしてきます。リバウンド勝負というのは試合前から分かっていましたが、やはり高さ、能力勝負で完封されてしまいました。毕も不調だったというのはあるんですが、リバウンドの部分でやられたと思います。毕も島元(#30)も万全ではなかったので」

―花井選手もマッチアップが馬場選手(#6)で相当ミスマッチになってしまっていましたよね。
「試合前からぜんぶのポジションでミスマッチというのは分かっていました。その中で頑張ろうという話はしていたんですけど、その高さを打開できる走力とかシュート力をつけていかないと、2年後はあの筑波のメンバーが大学界の中心になると思うのであれに勝てるように練習していかないとダメかなと思いました」

―立ち上がりは花井選手のシュートも入ったのですが、途中から落ちてきたのは疲れが大きいですか?
「そうですね。疲れと最初は気持ちが前に出ていてというのはあったと思います。でもだんだんリバウンド面の不安で思い切って打てなくなって、ドライブメインになってしまいました。自分の長所の外をあまり出せませんでしたね」

―ではこれからどこを突き詰めていこう、と感じた部分は?
「やはり大学のトップクラスになってくると大きいし速いし能力もあって、1対1もうまい。でもそれに勝つのはチーム力だと思います。チームで守ってチームで勝つ。そして走力とシュート力は大事だと思うのでまずチーム力というのを1番に置いて、全員バスケで勝てるようになっていけばまだこれから伸びると思います。チームとして頑張っていきたいです」

―これからは全体チームとしての活動になりますが、今年は自分の中で変わった部分はありますか?
「去年はワンポイントくらいしか起用されなかったんですが、今年はシックスマンで10分、15分くらい試合に絡めるようになってきたので、自覚を持たなきゃいけないなと思います。あと、シックスマンの役割も分かってきて、自分がちゃんと貢献しないとチームが勝てないというのも自覚しているので、そこは意識が変わったところです」

―今年の2部リーグも熾烈な戦いになりそうですが。
「やっぱり1部に上がるという目標で今年1年間スタートしているので、リーグ戦に向けてもう一度チームを作り直して1部復帰に向けて頑張りたいです。勝ちきれるチームになりたいですね」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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