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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2014.05.30 (Fri)

【2014トーナメント】5/30 15位決定戦 駒澤大VS慶應義塾大

慶應大は不安定な部分を見せつつも15位を死守
下級生が経験を積んだ駒澤大は秋以降に期待


140530nishito.jpg 15位決定戦は慶應義塾大駒澤大との対戦になった。慶應大のターンオーバーから入った立ち上がりは駒澤大がやや先行。慶應大は#20西戸(2年・G)の3Pが2本入って流れをつかむが、駒澤大も#14川嵜(2年・F)、#6佐野(4年・SF)の3Pが続き、離されない。しかし駒澤大はこの後が続かず、慶應大が14-22とリードして1Q終了する。リードしている慶應大は2Qをスタメンを下げて戦うが、この間に駒澤大は#14川嵜のアウトサイドや#18前田(1年・PG・新潟商)のバスケットカウントなどで追い上げる。慶應大はシュートが決まらず得点が伸び悩み、前半は33-38とリードはしているものの、相手を引き離しきれず前半終了。

 後半の立ち上がり、駒澤大は#6佐野の速攻や#20米澤(3年・SG)の3Pなどで開始3分で同点に。慶應大は#20西戸、#6権田(4年・F)の得点で返しその後もその後も控えを出しつつもじわじわ引き離した。駒澤大は#16渡邉(1年・PF・前橋育英)が積極的に攻撃を仕掛けるが、慶應大はフリースローなどで稼ぎ、このQで12点のリードを稼ぐと、4Qはそのリードを維持。終盤はディフェンスが甘くなり駒澤大に速攻に走られる場面もあったが、最後は72-88で慶應大が勝利した。

140530kawasaki.jpg 15位となった慶應大は課題の多く出た大会だった。指導者が変わり、環境が変わったことで試行錯誤が続いているが、考えることが先に立って慶應大の良さを消してしまっている。攻守で流れが悪く、高さでは似たような駒澤大相手にリバウンドが取れていない点は気になる点だ。また、それに伴い攻撃のリズムも悪い。早慶戦まで1週間。見えた課題はすぐにどうにかなるものではないが、どこまで改善できるか。

 16位となった駒澤大は専修大を破ったベスト16決めの試合で攻守ともに一番良い部分が出せたが、さすがにベスト8以降の壁はそう簡単には崩せなかった。ただし、1年生が多くプレイングタイムを得ている状況下でこうして経験が得られたのは大きいはず。1年生は駒澤大得意のトランジションにも合ったメンバー。ここから新人戦、秋のリーグで確実に力をつけていければ2部復帰も視野に入る。

写真上:立ち上がりは西戸のシュートが好調だった慶應大。
写真下:駒澤大の川嵜は大会を通じてアウトサイドを決めていった。

※慶應義塾大・伊藤選手、吉川選手、駒澤大・佐野選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「原点に立ち返らなくてはいけない」
大会を経て改めて見えた進む道

◆#4伊藤良太(慶應義塾大・4年・主将・G)
140530ito.jpgチームを率いることの難しさを、今わかりやすく体現しているのはこの選手だろう。新しい体制のチームをまとめる責任を今年は担う。プレーで引っ張るだけではなく、練習の雰囲気づくり、下級生に対する意識付けまで4年生の代表として今年はこれまでにない大きな責務がある。もちろんひとりでやっている訳ではないが、彼が率先しなければチームは動かない。1年生の頃から何度も試練を味わったが、そのたびに大きくなってきた選手でもある。最終学年となった今年も簡単な道ではないが、それでもその素直で前向きな性質を失わず、道を切り開いていって欲しい。


―課題の多い結果となりましたが、大会に入る前の状態はどうだったんでしょうか。
「大会に入る前も勝ちたいという思いはありましたが、迷いながら大会に入ってしまったのが良くなかったと思います。チームの雰囲気というのは全員が前を向いてやってくれていて、それはとても心強い支えなんですが、でも練習の中でこれをやれば勝てるということを見失ってしまっていました。去年勝てたのは泥臭くやることやディフェンスをやり続ける部分で、蛯名さんや矢嶋さんが泥臭いプレーをしてくれていたからこそ、僕の得点が生きていたと思うんです。そういう原点に立ち返らなくてはいけないなというのが、トーナメントを終わった今だからこそ感じています」

―今日も追い上げられたり、最後までピリッとしない感じではありました。
「そうですね。でも中盤で去年のように前から全力でついていくということはできたし、少しずつきっかけはつかめた試合ではありました。そういう意味では慶應が今まで積み重ねてきたものは何なのか、原点に立ち返ってもう一度思い返してやっていかなければいけないと思います」

―これまでの言われたことをやっていればいいという状況から、今年は自分の頭で考えていかなければならないと思うんですが、そうするとどこか甘くなってしまう気もします。
「そうなんです。今までは言われたことをやらなければ試合には出られなかったし、佐々木先生が言われたことをやることによってチームがうまくいっていました。六大学はそれがなくなって伸び伸びとプレーしたことが逆にいい方向に向かっていたんですが、だんだんとみんなやりたい放題になったり、役割を考えずにやってしまったり、練習からそういう雰囲気が出てしまっているのが僕自身を含めて上級生の課題だと思っています。早慶戦もありますが、リーグ戦が本当に大事な試合だと思っているので、そこに向けてまずは練習から厳しい雰囲気を作っていかなければならないと思います」

―4年生として見せなければなりませんね。
「やっぱり去年は必死でしたし、常に負けるんじゃないかという緊張感があった。今はどこか勝てるんじゃないかという思いがどこかにある。それをもっと僕や吉川(#5)、権田(#6)といった4年生が中心に、必死にやっていく姿を下級生に見せつけなければなりません」

―昨年の主将の蛯名選手から何か言われたことはありますか?
「それは今回のトーナメントで本当に分かったことだったんですが、蛯名さんにはどんな体制になろうと、僕のプレーは変えちゃいけないよ、と。どんなチームになろうと、キャプテンになろうとプレースタイルを変えちゃいけないよということは強く言われました。新体制になったときに2番ポジションになったり、試していたときに自分自身のプレースタイルを見失ってしまったし、今大会もそれを引きずってしまっていました」

―伊藤選手はどこかプレーのタイミングをつかめていない感じでしたね。
「やはり自分の持ち味は40分間ディフェンスを前から頑張ることであったり、オフェンスはゴールに向かって何が何でも決めてやるという強い気持ちでやっていくことです。今大会は迷いながらプレーしてしまったことはすごくチームに迷惑をかけてしまったなと。蛯名さんに仰っていただいたことを大事に、自分自身も原点に立ち返ってやっていかなければいけないと思います。3年生も苦しんでいますが、上級生としてどうにかしたいという気持ちがどんどん出てきているし、ミーティングでも発言してくれます。そういういったメンバーを巻き込んで、チームがいい方向にいくようにやっていきたいと思います」

―主将として責任は重いですね。
「主将としてどうあるか、多くの目標になる人がいます。蛯名さんだったり、昨年の国士舘大の主将の松島さんは僕も大好きです。自分が慶應大に入ろうと思ったのは酒井泰滋さん(2006年度主将・現NBL日立サンロッカーズ東京)が必死に声を出してプレーしている姿を見たからでもあります。そういう人たちにこれまで刺激をもらった上で、自分なりの主将像をしっかり持って、チームを導いていけるようになりたいと思います」

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「まだミスマッチが大きい」
チームをまとめる立場としてギャップをどう埋めるか

◆#5吉川治瑛(慶應義塾大・4年・G)
140530yosikawa.jpg感じていることは、主将の伊藤と同じだ。新しい指導者のもと、これまでと違う考え方や環境を、昨年まで築いてきたものにどう組み合わせるか。良い部分が合わさって相乗効果になればいいが、相反する場合はその溝をどれだけ埋められるかが勝負になる。これだけは負けたくない、と臨んできた早慶戦前になって見えた課題はあまりに大きいが、どこまでチームと自分を追い込めるかが問われる。
ベンチから入る分、悪い流れを断ち切るだけではなく、オフコートで伊藤が担いきれない部分を吉川が分けあい、負担する必要がある。目の前の1週間だけではなく、年間を通じて下級生に示し続けること、それが使命だ。


―大会を終えて。
「今大会は早慶戦に向けてみんなでいろいろ練習してきたことを確認しようという大会だったんですけど、白鴎大に負けて国士舘に負けて、法政に負けて負け続けて、本当にチームの悪いところが出た大会でした。やっぱり今日みたいに大元(#10)のような得点を取る選手が取れないときにどうするだとか、自分は副将としてチームをまとめる立場にあるんですけど、まとめきれてなかったりだとか、自分の欠点や足りてない部分が非常に出た大会でした」

―悪い流れを止められないままだったんですが、早慶戦まで1週間、時間はありませんがやらなければならないことは見えた感じですか?
「そうですね。うちのチームは早い流れや前からのディフェンス、トランジションゲームに持っていかなければ勝てないということが、特に白鴎大戦などはセットオフェンスばかりやっていてそこで見えたかなと思います」

―今日も駒澤大にちょっとやられた面はありますね。
「いろんなメンバーが出られたのはいい点なんですが、やはりスターティングメンバーが出ている時間帯にもっとガッと行きたかったというか。確認しながらやっている部分が多くて。あと1週間、詰めていかなければいけない部分ですね」

―昨日の国士舘大戦の入りはとても良かったと思うんですが、今日は足が止まっている感じでしたね。
「そこは意識的な問題なのかなという感じがしています。一昨日は本当に法政大にひどい負け方をして、ディフェンスに立ち返ろうという気持ちで、60点以内の失点に抑えようという感じで入っていたので、最初はディフェンスが良かったのかなと思います。今日は正直気持ちの甘い部分やゆるみはあったと思います」

―指導者も変わりましたし、まだそれに馴染むのに時間がかかっているという感じでしょうか。
「そうですね。全く今変わっていて、佐々木先生のときはトップダウン方式で言われたことをやれば勝てるという感じだったんですが、阪口先生は選手に主体的に考えさせてくれる方なので、やりやすい部分もあるですがその分難しい部分も多々あります。そのミスマッチがまだ大きいのかなというのはあります。でもそこは主将の伊藤だったり、副将の僕が先生とコミュニケーションを取ってミスマッチをできるだけ早く埋めるようにとしているところです」

―阪口先生は佐々木先生のように強く怒るタイプの方ではないようですが、そのせいか今はプレーが甘くなっているように見えますね。
「それは間違いないです。いろんな選手に出場のチャンスをもらっていて、でもそれが逆に甘えになってしまっているんですよね。誰でも出られるとか、ミスしてもいいだろうという甘えはどうにかしていかなければいけないところです。去年から出ているメンバーは分かって言っている部分もあるけれど、そうしたメンバーの中でもどこか甘くなっている。プレーも軽いですよね。そこは本当にまだ自覚が全員に足りていないと思います」

―4年生にとっては大変な年ですね。
「監督が変わった代なので過渡期といえば過渡期です。伊藤はプレーで引っ張ってくれるので、僕は気持ちの部分で引っ張って指摘して、まとめていこうと思っています」

―早慶戦まで1週間ですが。
「本当にずっと早稲田を目標としてやってきたので、早稲田のことは頭に入っていると思いますし、それに向けての練習をあと1週間詰めていくだけです。絶対勝ちたいので」

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「チームの底上げを頑張りたい」
2部復帰という大きな目標に向けて

◆#7佐野隆司(駒澤大・4年・主将・SF)
140530sano.jpgスタメンのほとんどが1年生だったことを思えば、ベスト8に入って戦えたという点では大きな収穫だったのではないだろうか。その中での勝負の細かい部分や体力は、ここからレベルアップをはかっていけばいい。通用する部分があると少しでも自信にできれば、ひとつの目安となる。
昨年3部降格し、今年は2部復帰が大きな目標だ。「頼もしい」という1年生たちを鍛えて、駒澤らしい元気よく明るいチームを仕上げて、ぜひ秋に臨んで欲しい。


—試合を振り返ってみて。
「前半はみんな吹っ切れていましたが、後半は体力切れちゃって点差が離れてしまいましたね」

—体力の課題ということですか?
「はい。そうですね」

—体力以外での課題は何かありますか?
「健太(#16)にリバウンド任せっきりだったり、そういうことろで、僕だったり、みんなが絡めば。あとルーズボールでも1部2部相手だと負けてることが多かったので、そういったところを見直していきたいと思います」

—今大会で収穫できたことは?
「春からディフェンスってことをしっかりやってきて、それは1部2部にも通用したと思うし、トラディションのゲームで走っていこうってのも大体出来てるかなと思います。あとは体力つけて40分間継続することです」

—大会を振り返ってみて。
「専修大に勝てたのが会心のゲームで、やっぱりあのぐらいのゲームが毎回とは言いませんが、7割ぐらいは再現できればこれから変わっていくと思います。あとは残りの4試合、1部2部相手には全く通用しませんでした。さっき言ったリバウンドとかルーズボールしっかりやって、秋には2部に復帰できるよう頑張りたいです」

—1年生が入った新チームはどのような感じですか?
「技術のある1年生が入って去年より層は厚くなり、去年のリーグの時よりかは遥かに強くなっていると思います。あとはプレースタイムをシェアして、スタメンに負担をかけないようにしたいです。チームの底上げを頑張りたいです」

—キャプテンとしてどのうなチームにしていきたいですか?
「誰かに任せっきりにしないのは勿論なんですが、全員で戦うチームというか。見てて楽しいチームにしたいです」

—今大会を通じて、佐野選手自身は好調のように見えました。
「そうですね。でも今日は外のシュートが入ってないですね。去年は3番ポジションだったんですけど、今年は4番になりました。インサイドの選手にマッチアップされることが多いので、そこはスピードのミスマッチでドライブも出来ると思うし。そこでそれを囮にして外のシュートを打ってます」

—佐野選手のシュートは大会を通して入っていた印象です。
「去年ずっとシューターだったので、外でボールもらってシュート打ってたばっかりで。それが今年去年より全然やってはないんですが、確率は去年よりはだいぶいいと思います」

—秋に向けて自分自身の向上ポイントは?
「自分ももっとリバウンド絡んでいきたいです。4番相手のディフェンスだったらつけるかな。高さでやられることは多少ありますが、スピードや外のシュートの活かして勝負したいですね」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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