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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2014.06.01 (Sun)

【2014トーナメント】6/1 3位決定戦 青山学院大VS拓殖大

コート上の5人全員が持ち味を発揮した拓殖大が完勝
青学大に付け入る隙を与えず価値ある3位入賞


140601NARITA.jpg 互いに良さを見せながらも準決勝で敗退した青山学院大拓殖大。ここ最近の公式戦のみに限れば、直接の対戦成績では青学大が圧倒しているカードとなった3位決定戦。しかしそうしたこれまでの力関係が一挙に崩れるほどの試合内容となった。

 序盤から、主導権は完全に拓殖大だった。#99赤石(3年・C)のドライブと#39成田(2年・G)の3Pとバスケットカウントで早々に7−0。青学大はタイムアウト後に#7野本(4年・CF)の得点が続くものの、勢いづく拓殖大の攻撃に次々失点を許す悪い流れが続いた。拓殖大は#23バンバ(2年・C)も得点を重ね始めると、1Qで早々に二桁の点差に乗せる。2Qは序盤に#14大垣が3Pを続けて決めていき、一気に点差が離れた。#13鵤(3年・PG)が外のシュートを続けた青学大だったが、オーソドックスなハーフコートゲームを志向する展開が、前から厳しく当たるディフェンスを破れずにターンオーバーから走られる悪循環にも陥ってしまった。53−30とした拓殖大が、前半でほとんど試合を決めてみせた。

 この展開で青学大は「完全に集中が切れ」(野本)、後半も淡白なオフェンスに終始。ディフェンスでは#23バンバを止めきることはできず、逆転のための光明も見出せなかった。最後はベンチメンバーも送り出した拓殖大が、95−64で完勝を収めた。

140601IKARUGA.jpg 拓殖大は、全ての面において青学大を圧倒した。終始一貫して主導権を掌握し、相手の戦意を早々に喪失させてみせた。これまでは流れの悪い時間帯にバンバが孤軍奮闘する構図があったが、今大会はコート上の5人全員がそれぞれに果たすべき役割を果たし、価値の大きな3位を勝ち取った。

 野本「びっくりしてパニック状態。何をしてもうまくいかなかった」と話すほど、青学大はショッキングな敗戦を喫した。これほどの点差で負ける試合は2005年に1部復帰して以降、見たことがないと言っていいレベルだ。課題だったリバウンドは良くなく、ターンオーバーも拓殖大の倍以上の数字を記録。田中が率先して声を出し、チームを鼓舞しているが、こうした精神的な部分もチーム全体として必要になってくる。実力的にはここまでの大差ではないはず。これをバネにチームの成長が促されることを期待したい。

写真上:拓殖大は成田が12得点。バンバ、大垣に次ぐ数字を残した。
写真下:野本と並んで15得点を記録した鵤。彼も青学大を牽引しなければならない。

※拓殖大・大垣選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「焦りが、ひとつになろうという部分につながった」
プレー面でもそれ以外でも、最上級生として役割を果たす

◆#14大垣慎之介(拓殖大・4年・F)
140601OGAKI.jpg表面上は、個人としての好調さがチームの順位押し上げに一役買った形だが、コミュニケーション面という目には見えない部分にも気を配っていたという。4年生で唯一コンスタントなプレータイムを得てコートに立ち続ける状況は、ポジションは違うが昨年の藤井を彷彿とさせる。その藤井が抜けた穴を、今季の拓殖大は全員でのボール回しやディフェンスで補完してみせ、この春は青学大を破っての3位で一定の成果を得た。この結果には満足せずに、ここで示した内容を継続し続けていくことが、秋の優勝争いに食い込むかどうかを左右してきそうだ。


—昨日は敗れましたが、決して悪い内容ではありませんでしたよね。
「そうですね。できなかったこともあるんですけれど、昨日はだいぶできたこともあって、みんながそこを理解して。今日は、昨日やれることをやって終われたので、良い感じで入れて。みんながやるべき役割をしっかり果たしたのが一番デカかったと思いますね」

—その『やるべき役割』とは、どういったことですか。
「バンバ(#23)が中心となっているところで、バンバの負担をどれだけ減らすかで、ディフェンスとかルーズボールとかリバウンドです。バンバじゃなくても誰でもできることなので、そういうところをみんなで頑張っていかにバンバの負担を減らせるかが大事だと思うので、それを一人ひとり心に持っていることかな、と思いますね」

—前からのプレッシャーでかなりターンオーバーを誘えていますね。
「はい。拓大は色々と選手が代わってきても、そういうところのディフェンスでガチャガチャやるというのは、どの年も、どの代もやってきていることなので、そこは一番のベースになってくることかなと思います」

—それができないと、やはり苦しくなりますか。
「そうですね。前から当たって相手を嫌がらせて、ボールを取った時には速い展開で数多くシュートを打つのが拓大やと思います。それができてこないとなかなかリズムを掴めてこないです」

—この2日間は、手応えが大きかったのでは。
「昨日の東海大も、速い展開になるとちょっと嫌がっていた部分はあったので、そこは継続していくところやと思います。あとはリバウンドとか、ディフェンスの面は作り上げていけば良いと思うんで。そこをベースに、今年1年をやっていけたらなと思います」

—プレーをしていて、去年と大きく違う点はどのようなところですか。
「去年は(藤井)祐眞さんがいて、長くボールを持っていて、今年は祐眞さんほど得点力のあるガードがいない中で、いかにみんなが点を取っていくかです。みんなにボールが渡る回数が多くなっていくのも去年とは違うかな、と思います。ボールが動かないと、どうしても流れが悪くなってしまうので、みんなでとにかくボールに触って。最終的にバンバが攻めるのは全然良いと思うんです。ひとりがずっと持ってるんじゃなくて、回していって最終的にバンバに回るのなら全然良いです。そういうところが去年とはちょっと違うかな、と」

—今日は、特に2Qは理想的な展開でしたね。
「はい、今日はみんなに回って、バンバも好きなようにやっていて。すごく良かったです」

—大垣選手個人での調子はいかがですか。シュートタッチが非常に良さそうです。
「はい、結構シュート練習してきて(笑)。こういう舞台で入って良かったです」

—今大会の拓殖大は、池内監督も李相佰杯代表の指導があり、準備の難しさもあったかと思います。
「全員のメンバーが揃うことがなくて、その中で自分もケガとかがあったり、バンバもケガをしていたりしたんですけれど、そんなん言ってても大会は来るんで、そこに合わせていかないといけないです。みんな焦っていた面があったんが、逆にひとつになろうという部分になったのかなと思います」

—藤井選手がいなくなり、逆に危機感も出てきたという感じもあるのでは。
「そうですね。だいぶ頼りきってたんで。みんな大変な思いをしながらも、彼の偉大さも(笑)、だいぶここに来て感じますね」

—大垣選手自身が好調で、藤井選手のようにいずれ卒業してしまうと考えると、少し来年が気がかりです。こう考えるのはちょっと早過ぎますが。
「そうですね。そう思ってもらえるように頑張りたいんですけれど、まだまだ足下にも及ばないかなぁ、と(笑)」

—青学大に勝ったのは、公式戦ではこれまで未経験ですよね?
「京王杯で勝ったことがありますけれど、本当の公式戦ではなかなかないですね。この試合前も、青学はリーグでもインカレでも対戦するはずで、ここで負けるのと勝つのとでは全然違うので、みんなで『ここは絶対に勝って次につなげよう』と」

—かなりの大差になりました。
「相手も色々とうまくいっていなかったですけれど、相手は相手で、僕らは僕らなんで、自分たちのやることがしっかりできたのは良かったと思います」

—夏にはどのような部分を高めていきたいですか。
「リーグ戦になると、だいぶ長くなってくるので、体力の面もひとつ、それに細かいところのトーナメントではできなかった一人ひとりの合わせとチームの合わせ。あとはディフェンスの確認。しっかりと詰めてリーグとインカレにつなげられたらいいなと思います」

—ちなみに大垣選手は最終学年になってみていかがですか。
「最終学年で、ほぼ出ているのが自分の代では僕だけなんで、まとめられてはいないんですけれど、でもまとめなきゃいけないんで。できるだけ多くの選手には声をかけるようにしていて、下級生には持っているものを、ミスしてもいいから全部出してもらうつもりで、それをカバーするのが上級生だと思います。そこの自覚を持つことと、やっぱりチームのコミュニケーションが一番大事。みんな一緒でチームなので。みんな仲が良くて、みんなが話せるチームにちょっとずつなってきたので。そこを意識して頑張っています」

—ご自身なりに、藤井選手が引っ張っていた気持ちなども、分かるようになってきた?
「そうですね。去年も祐眞さんしか出ていなかったので、今その立場に立つとだいぶ心細いなと思います(笑)」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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