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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2014.05.31 (Sat)

【2014トーナメント】5/31レポート

筑波大が逆転で決勝への道を開く
拓殖大は粘るが東海大に届かず


140531tukuba.jpg 関東大学トーナメントもいよいよ大詰め、準決勝を迎えた。2試合ともともに激しいぶつかり合いが繰り返される好勝負で、見どころの多い試合となったが、東海大が拓殖大を、そして筑波大が青山学院大を下し決勝進出。筑波大は1987年以来の決勝。優勝には前身である東京教育大時代の1956年まで遡らなければならない。一方の東海大は唯一持っていないトーナメントのタイトル獲得は悲願でもある。春の王者を決める最後の戦いは楽しみな一戦になりそうだ。

 順位決定戦は神奈川大、早稲田大がそれぞれ勝利し、5位決定戦へと進んだ。

写真:ベンチで肩を組む筑波大。チームの一体感が見える。

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【神奈川大が2部同士の対戦を制して5位決定戦へ】
140531YAMADA.jpg 神奈川大関東学院大という2部所属同士の対戦となった順位決定戦1試合目は、終盤まで勝負の行方の分からない緊迫した内容となった。スタートに成功したのは神奈川大。#14田代(2年・F)の速攻や#24吉永(4年・F)の3Pでリードする。関東学院大は#3前川(4年・G)のドライブで初得点を決めると、次々と1対1を仕掛けてコツコツとフリースローを重ねていく。神奈川大はファウルトラブルにより、早い段階からベンチメンバー起用を強いられるが、プレータイムを得た#6山田(3年・C)や#98大石(4年・PG)の得点も出て1Qは7点のリードとする。しかし、2Qは関東学院大がスパート。#45大熊(3年・G)や#38蜂谷(3年・GF)が積極的にリングへ向かい、#10エリマン(2年・C)のインサイドを活かして一時は逆転。神奈川大はイージーミスも犯し、ファウルがかさんで布陣は厳しくなるが、#11丸山(4年・C)、#98大石が気を吐いて応戦し、前半が終わって38−38と分からないスコアに。

 3Qも、長くは競り合いの攻防が続いた。ここで存在感を見せたのが神奈川大の#7田村(1年・F・帝京長岡)。外角からのシュートを決めていき、チームを盛り上げる。関東学院大は、セットプレーで裏のスペースを狙ったパスがターンオーバーとなってしまうミスが続いてしまう。5点リードと、神奈川大がやや優勢となって迎えた4Qは、立ち上がりに#98大石の3P、#6山田のゴール下が出ると、主将の#13鶴巻(4年・G)も速攻を決めるなどして二桁の点差に。関東学院大は#38蜂谷が1対1で得点していくが、他の選手での得点が出ずに、詰め寄っても大事なあと一本が出なかった。最終的に78−71とした神奈川大が、5位決定戦進出を決めた。

 終始ファウルトラブルで苦しんだ神奈川大だったが、コート上の5人がベンチスタートであろうとスタメンと遜色のない活躍を見せた。また、終盤は持ち前のディフェンスの良さを発揮して関東学院大の攻め手を封じた。関東学院大は、終盤に蜂谷のみが活躍する構図となり、得点が伸びず。また、ターンオーバーが15本と、相手の倍以上の数字を記録。エリマンのローポストを有効に活用できなかった。

写真:スモールサイズながら、インサイドで体を張った神奈川大・山田は8得点8リバウンド。


【アグレッシブなバスケットが生き、早稲田大が勝利】
140531miyawaki.jpg 1Qをリードしたのは早稲田大白鴎大からターンオーバーを奪い、足を生かした速攻に、オフェンスリバウンドや3Pなど、バスケットのテンポが小気味よい。白鴎大はインサイドを生かし切れず、#23ジャニ(2年・C)が早々に2ファウルでベンチへ。1Qを23-12と出遅れる。しかし2Qになると立ち上がりで早稲田大のファウルが続いて持ち直し、#51高麗(2年・C)や#28川邉(2年・F)で巻き返す。早稲田大は#34池田(3年・G)は好調だがそれ以外で得点が伸び悩む。白鴎大は最後は#1大釜(4年・PG)、#14星野(4年・SG)の両ガード陣が粘って37-36と1点差に追い上げて前半終了となった。

 3Qの立ち上がりは#38宮脇(2年・C)、#16山本(3年・F)の得点が続く早稲田大。白鴎大はインサイドで#51高麗のファウルが3となるが、早稲田大も#16山本が3つと似たような状況。だが、残り5分に白鴎大がルーズボールの部分でベンチテクニカルを取られたあたりからゲームの流れが変わってくる。早稲田大は#11河合(2年・G)の3Pに始まり#34池田のフリースロー、#8新川(1年・F・京北)の3Pなどが続き、2分半ほどの間に一気に11得点。白鴎大はここで#23ジャニが4ファウルとなってしまう。3Qは64-52と早稲田大が再びリードを得て終わると、4Qではさらに差を広げた。白鴎大は#81中村(4年・PF)が開始分でファウルアウトすると、その後は流れを取り戻せず。早稲田大が好調にシュートを決め続け、最後は88-66で5位決定戦へと進んだ。

 早稲田大は1Qからリードし、追い上げられながらも崩れなかった。インサイドのジャニに勝負をさせず、自らは速い展開を出して得点を重ねた。選手のほとんどがガードという今年のチームは、高さで苦しむ場面はあるが、自分たちのペースに引き込めれば強い。それを証明する形となった。白鴎大は得点面で川邉の負う負担が大きく、インサイド陣ががファウルトラブルになってしまうと一層苦しくなった。

写真:インサイドで踏ん張りを見せた早稲田大・宮脇。

※早稲田大・山本選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【拓殖大を振り切った東海大が3年連続の決勝戦へ】
140531HAREYAMA.jpg ここまで危なげなく勝ち上がってきた東海大。昨年のインカレの準決勝をはじめ、決勝をかけた試合で事ある毎に対戦している拓殖大と、ここでも相見えた。

 序盤は、拓殖大の思い切りの良さが光った。#23バンバ(2年・C)の3P、#99赤石(3年・C)のミドルシュートが決まって好調な滑り出し。東海大はその都度返すが、#14大垣(4年・F)もアウトサイドのシュートをことごとく沈める好調ぶりで15−8とし、主導権を握ったかに見えた。すると東海大は#33鈴木(2年・SF)を投入し、#14大垣のラッシュを見事に止めてみせ、拓殖大は無得点の時間が続く。東海大は、この間に#13中山(2年・PG)や#21橋本(3年・C)らが相次いで得点して易々と逆転。#10バランスキーも中と外、それぞれでシュートを決め1Qを26−18でまとめた。2Q、拓殖大はゾーンディフェンスを敷き打開を図り、オフェンスでは#23バンバの活躍で詰め寄る。しかし、東海大は#33鈴木が3P。鈴木はここでも大きな役割を果たすと、#8藤永(4年・PG)にも3Pが出て二桁の点差に。更に#21橋本や#7晴山(4年・SF)も得点する。ターンオーバーが頻発した拓殖大はまたも陥った無得点の状態を#99赤石(3年・C)のドライブで破ると、#23バンバが次々とフリースローを得て追撃。最大17点のビハインドを10点に戻して後半につないだ。

 3Q、東海大が勝負を決めにかかる。#21橋本、#13中山のシュートが決まり、#0ベンドラメ(3年・PG)もこれに続く。拓殖大は#23バンバひとりで得点を重ねる状況が続き、東海大インサイド陣のファウルをかさませるものの、再び点差が拡大。東海大が約15点を保ったまま、時間を進めていく。しかし微妙な判定などもあってフラストレーションが溜まりそうな状況でも、集中を維持し続けた拓殖大は、#29岩田(3年・F)のミドルや#39成田(2年・G)のフリースローなどでやや点差を詰め、東海大を脅かし続ける。残り時間僅かの状況で#99赤石が3ショットのフリースローを全て決め、#14大垣の速攻が出て6点差まで迫った。東海大は、最後は#8藤永が時間を上手く使って84−75で逃げ切ったが、拓殖大の諦めない姿勢が試合の緊迫感を最後まで保った。

 拓殖大の粘りにファウルがかさんだものの、東海大はさすがの強さを発揮して試合を制した。昨年までの主力に加え、ここまで中山や鈴木といった2年生が大きな役割を果たしている。インカレ2連覇中の東海大だが、トーナメントのタイトルにはこれまで手が届いていない。フレッシュな力を擁する筑波大は現在の大学界では最も勢いのある存在と言えるが、貫禄を見せて、初めての『春の王者』となれるか。

 拓殖大は、得点面でバンバに依存してしまう側面が出てしまったものの、リバウンドにはしつこく絡んで東海大を苦しめた。一方で、チーム本来の持ち味は走る展開だが、この日はそれが出せなかったと赤石も悔しい表情。志向する展開をいかに出せるかで、東海大が相手でも勝利は近くなるはずだ。翌日の3位決定戦で、秋に向けた糧を掴みたいところ。

写真:17得点の東海大・晴山。決勝戦では、もう少し外のシュートの確率を上げたい。

※東海大・鈴木選手、拓殖大・赤石選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【3Qの中盤で逆転した筑波大が決勝戦へ】
140531baba.jpg 青山学院大筑波大による準決勝第2試合は、筑波大が逆転勝利を納める印象的な内容となった。

 前半は青学大のペースだった。立ち上がりに両者ファウルが続く場面もあるが、青学大は#13鵤(3年・PG)がアウトサイドを決め、#7野本(4年・CF)も力強くゴール下でプレー。筑波大は#14坂東(4年・SG)が内外から積極的に攻めて対抗。しかし#7野本(4年・CF)のバスケットカウント、#9安藤(2年・SG)の3Pもあって最後は#14柏倉(2年・PG)がスクープを決めると22-16と青学大が6点リードで1Q終了。2Qは立ち上がりに#9安藤が2本目の3Pを決めて11点差と開く。筑波大は#0山本(3年・PG)がうまく青学大ディフェンスをかわしてシュートを決めるが、得点が伸び悩む。青学大はこのQも外が当たり、#9安藤がこのQだけで3本の3Pシュートを決める好調さを見せ、差を広げていく。筑波大は#6馬場(1年・SF・富山第一)が積極的に攻め始めてフリースローなどで得点するが、このQは11点とようやく二桁に乗ったという程度に終わり、前半は44-27の17点差で青学大がリードした。

 後半、「気持ちに余裕ができたのがミスにつながった」#9安藤。筑波大のディフェンスも変わり、ボールが回らずタフショット傾向になるがこれが入らない。リバウンドに絡めない青学大は#6馬場に次々と速攻に走られ、追い上げられる。前半は入らなかった#17杉浦(1年・PF・福大大濠)のシュートも入り始め、残り4分半で追いついた。青学大は#5高橋(4年・PG)の3Pもあるが#7の元、#0船生(3年・F)も3ファウルと苦しい状態。結局筑波大の勢いを止めることができずに51-56と逆転されてしまった。4Qも青学大は外を打たされる形が多く、筑波大の攻撃を止めるためにファウルがかさんでいってしまう。筑波大の勢いは途切れず、残り6分で10点のリードに。4Q後半に入って青学大は3Pや#7野本のゴール下のプレーも出るが、劣勢は変わらず。70-77で筑波大が27年ぶりの決勝進出を決めた。

 青学大はここまで悪かったゲームの入りは改善。前半は良かった。しかし、「後半はディフェンスのヘルプも早く、誰かに頼ろうとしてしまった」(#9安藤)と、停滞したときにそれを打ち破る選手が出なかった。野本も後半はディフェンスで止められ、外も入らないという悪循環に陥ってしまった。田中を始め、必死に声を出して奮闘する場面もあったが、崩れかけたものを立て直すのは難しかったようだ。筑波大は前半は「フォーメーションで攻める中で自分が勝手に攻めてはいけないと思っていた」とおとなしかった馬場は、吉田監督にも発破をかけられて後半に奮起。それに杉浦も続いて、3Qに猛攻で畳み掛けた。寺部、村越、山本といった選手もそれぞれ役割を果たし、チームに大きく貢献した。

写真:シュートにいく筑波大・馬場。ダンクを失敗してリングをつかんだまま空中のボールに触れて、テクニカルを受ける場面もあった。しかしその反応ができるのも非凡な身体能力あってこそ。

※筑波大・村越選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「バックアップメンバーで流れを変えるのは当たり前」
完璧なディフェンスとシュート力で勝利に大きく貢献

◆#33鈴木隆史(東海大・2年・SF)
140531SUZUKI.jpg2年生となり、今大会からプレータイムが一気に増えた。この試合ではチームが後手にまわる状況下でコートに送り出されたが、相手チームの勢いを削ぐ役目を完璧に遂行。更にはオフェンス面でも13得点をマークし、勝利の立役者のひとりとなった。決勝戦でも必要とされる時間があるだろう。勢いのある相手を封じ、『東海大、強し』を改めて印象づけられるか。


—ビハインドの中での出場でしたが、どのような指示を受けていたのでしょうか。
「相手の大垣さん(#14)に点を取らせないように、まずディフェンスを、というところでした。まずは『持たせないように』という話と、あとは自分の持ち味であるオフェンスリバウンドに果敢に行く、ということを意識していました」

—大垣選手へのディフェンスは上手くいきましたね。流れを呼び込みました。
「そうですね。ちょっとファウルが込んだところもあるんですけれど、明日はファウルなしでやりたいです。バックアップメンバーで流れを変えるのは当たり前なので、出た時にはチームに元気を与えられるように意識していました」

—2Qの拓殖大のゾーンも、鈴木選手の3Pで破りました。
「一応シューターとしてベンチに入っていて、ノーマークなら思いっきりシュートを打とうと決めていました」

—すると、ディフェンスとリバウンド、フリーでのシュートと、持ち味を完璧に発揮できましたね。
「そうですね。自分のプレーはきちんとできました」

—大会を通じても良い働きができています。
「自分の仕事は決まっているので、自分にできることをやろうとやっていますね」

—2年生になり、意識の変わった部分はありますか。
「プレータイムを与えてもらっているので、やっぱりそこで自分の仕事をしないとチームに流れが来ないと思うので。自分のポジションが、ケビンさん(#7晴山)と自分とで、あまりいないので、ケビンさんが疲れた時に自分がバックアッパーとして出ていって思いっきりやって、支えられるようにしたいな、とは思っています」

—晴山選手と遜色のない活躍をしていると思いますが。
「いえ、まだまだこれからです(笑)」

—李相佰杯のメンバーがいない状況もある中で今大会を控え、どのような準備をされてきたのでしょうか。
「晃佑さん(#21橋本)とかがいない時は、メンバーが固定されていなくて、その時期の台湾遠征では自分がスタートとして出ていて良い経験をさせてもらいました。その経験が今の自分にあるのではと思いますね」

—台湾遠征はどのような内容でしたか。
「台湾の大学とやって、フィジカル面とかを勉強してきて。李相佰メンバーがいなくても勝てるように、チームとしてやってきました」

—抜けていたメンバーは多かったですが、連携面での不安もあまりないようですね。
「そうですね。李相佰メンバーと練習する機会はあまり多くなかったんですけれど、みんな仲が良いので声をかけあって、チーム一丸になることを意識してやってきたので、すぐひとつになれました」

—いよいよ明日は決勝です。もちろん出番はあると思います。
「いつでも出る準備をして、代わったら持ち味であるものを出して、元気良くやりたいです」

—トーナメントは、代が替わって初めての大会で、プレータイムを増やした選手が決勝で緊張することもあるのですが。
「結構緊張するタイプなんで(笑)。小心者な感じなんですけれど、でも自分の仕事をやっていくうちに緊張はなくなっていくと思います。足を引っ張らずに頑張っていきたいと思います」

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「上級生になってもっと引っ張っていかなきゃいけない」
諦めぬ姿勢で積極的にボールに絡み大きな存在感を示す

◆#99赤石遼介(拓殖大・3年・C)
140531AKAISHI.jpg試合には敗れてしまったものの、拓殖大は最後まで粘り続けて試合をタフなものにした。その中で赤石は、得点面での意識を持って試合に入ったというが、リバウンドとバンバへのアシスト面で存在感を見せていた。3年生となる今季は李相佰杯代表メンバーにも入り、充実の予感が漂う。走る展開に持ち込めなかったことを悔やんだが、秋以降そのバスケットを貫くことが、真の充実につながっていくはずだ。


—ほぼビハインドながら、勝利が見える場面に持ち込む時間もありました。
「はい。試合をやっている中で勝負どころのシュートとか、ノーマークを決めるところが、東海の方が勝っていて。うちはバンバ頼り(#23)とか、大垣さん(#14)頼りになっていたんですが、東海は全員で点を取る形だったので、結局はそこの差かな、と思いました」

—東海大のディフェンスは、去年と違う点などはありましたか。
「結構タイトについてくるんですけれど、スクリーンの抜け方もうまかったりして。うち的にはそういうところをしっかりかけていかないと。今日は無理に打っているシュートもあったので、そういうところをずらしていけたらな、と思いました」

—赤石選手は、今日はどのような意識を持って試合に臨んでいたのでしょうか。
「去年と比べて祐眞さん(藤井祐眞)の抜けた穴があって、得点力の面で落ちる部分はあったので、自分的には10得点取れれば良いな、と思っていました。あとリバウンドの部分で、チームの点につながるように貢献できればいいなと思っていたんですけれど、あまり及ばなかったです」

—見ているとリバウンド面への意識が強いように感じましたが。
「リバウンドはやらなきゃいけないことなんで。身長が低い分、バンバに頼っちゃいけないと思っていて、リバウンド面はいつもちゃんとやっていかなきゃいけないです。ディフェンスリバウンドも、絡むだけでもだいぶ違うと思うので。そこを意識していたとは思いますんですけど、東海も高いので、そこはこれから改善していきたいです」

—バンバ選手は外に出ることも多く、その状況ではリバウンド面は赤石選手がポイントになりますね。
「そうですね。ファウルももらえるので、バンバには中でやって欲しいとも思うんですけれど、バンバが外に出た時に自分とかがもう少し絡んで、チップすれば変わると思うんですよ。それはもう慣れているというか(笑)、去年からそうだったので。それがチームのスタンスなので、バンバには好きにやってもらっても良いんですけどね」

—大学で3年目のシーズンになり、意識も年々変化はありますか。
「もう上級生なので、チームを引っ張っていかなきゃいけないなと思います。李相佰とかも経験させてもらって、チームに持ち帰らなきゃいけないこともたくさんあったし、うちは選手層が厚くないので、練習の中でレベルアップしていければ良いですね。そこはこれからもっと意識してやっていけたら良いと思います」

—ちなみに李相佰杯はいかがでしたか。
「韓国はデカくて、ほぼ全員ミスマッチみたいな感じで、その差は大きいなという感じだったんですけれど、でも戦えないこともなかったです。こっちのシュートが入れば戦えていました。リバウンドも、向こうがボックスアウトをしていないこともあって、結構がっつける部分がありました。とにかくすごく良い経験になったし、それをデカい人のいるチーム相手にやっていけたらいいなと思います」

—そこから今大会に向けて準備に入りましたが、大変な面もあったのでは。
「はい、それはありましたね。池内さんも監督だったので、(拓殖大の)練習にほぼいなくて。でも、そのところは結構チームとして頑張っていてくれていたみたいで、あまりやりづらい面はなかったです。去年とはあまりメンバーが変わらないので」

—ただ、先ほど話がありましたが、藤井選手が抜けた部分は大きいと思いますが。
「大きいです。大きいですけれど、飛竜(#0岡本)とか、満島(#24)とかが頑張ってくれているので、そこを気にしていたらレベルアップしていけないと思います。チーム全員で戦っていくスタンスを取ってやれば、東海相手にも今日はやれたと思うので、次のリーグ戦に向けて頑張りたいです」

—拓殖大だと、もう少し走る展開に持ち込めるのではないかと思います。
「はい、そうですね。ずっと試合中も思っていて、ハーフコートバスケットに持っていかれたら東海のバスケなので、池内さんもトランジションを出そうと話していて、その拓大のバスケができなかったのが敗因のひとつかなと思います。小さい分、そこで負けたらいけないので、夏とかは練習を頑張って、意識的に変えていけたらいいなと思います」

—まずは、明日の試合をしっかり戦うことが重要ですね。
「相手どうこうよりも、自分たちの走るトランジションバスケをやっていければ、結果はついてくると思います。切り替えて頑張りたいです」

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「やってきたことが機能しだした」
形になりだした新生・早稲田

◆#16山本純平(早稲田大・3年・F)
140531yamamotoj.jpgインサイドを宮脇と固めるが、外の柔らかいシュートも持ち味で、この日は16点12リバウンドのダブル・ダブル。内外のプレーで貢献した。ややファウルが増えてしまう傾向にあるが、身長のない早稲田大にとってはなくてはならない選手だ。ようやくこの試合で良くなった、という部分を今後も継続していければ最終戦、そして続く早慶戦での勝利も見える。


―白鴎大との対戦でしたが。
「白鴎は体が強いんですが、ガードとかもしっかりぶつかりにいって入れたり、ファウルを多くもらえたので勝ちにつながったと思います」

―ガードはうまく働くといい流れになるという感じですね。
「そうですね。そうすると下の合わせとかもしっかりできてくるので。スペーシングの問題なんかも重要です。やってきたことがやっと機能しだしたかなと思います」

―今の形に手応えを感じたのはどのあたりですか?
「今日の試合で河合(#11)や慶次郎のドライブが出てきて、合わせでシュートとかができてきたので、ほんとうにこの試合が良かったと思います」

―このトーナメントにはいい早稲田を出せていると思いますが。
「去年とは違うプレーをみんなで一生懸命頑張って、倉石さんの言うことを聞いてやって、チーム一丸になれているので、そこがいい点だと思います」

―その中で山本選手のプレーがいろいろ助けている面が大きいと思うんですが。
「いやー、でも今日の試合まではみんなの足を引っ張ってしまったいたと思います。今日は良かったと思うし、いつもこれくらいできればいいと思うんですが」

―1年のときからリバウンドなど、泥臭いところでは貢献していると思うんですが。シュートもうまいですし。
「そうですね、リバウンドだけは早稲田は身長も低いしゆずれないところですね。シュートについては今日は当たりました」

―ファウルが怖いなというのはありますが、気にしていますか?
「ちょっと今ファウルランキングを独走してしまっているので(苦笑)、それを押さえていかないととは思っています。ちょっと深追いし過ぎちゃうところがあるので、引き際を覚えないといけないなと思っています」

―今年は上級生になってチームを引っ張る立場にもなってくると思うんですが。
「ちょっと今は慶次郎(#34池田)に頼ってしまう部分が多いですね。今は2年生も結構試合に出ているし、2年生もしっかり声を出してやっているので、僕が引っ張られているぐらいですね」

―次は5位決定戦で神奈川大と対戦になりますね。
「これから早慶戦もあるので、次の試合を勝っていい流れに乗せていきたいなと思います」

―今年の早慶戦は日吉の慶應ホーム開催ですね。
「そうですね、アウェイになってしまうんですが、みんなで声を出してチーム一丸でやれればと思っています。勝ちたいですね」

―1年の時の早慶戦は山本選手の活躍が印象に残っていますが。
「ありがとうございます。でも2年のときはファウルがあって抜けてしまったので、ファウルに気をつけます」

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「自分にできることを一生懸命頑張ろう」
役割を意識し、気持ちを切り替えたことで好転

◆#92村越圭佑(筑波大・3年・PF)
140531murakoshi.jpg13得点6リバウンド。数字に表れない面でも地道なディフェンスが見えた。1年生のときから出続けているが、ここまでは上級生に活かされてきた面も多かった。3年目の今年はもう一段階レベルアップをはかりたいところ。しかし能力豊富なルーキーに刺激され、自分の役割を全うする大切さも意識している。決勝の舞台でも黙々と自分の仕事を果たし、結果を導けるか。


—今日の試合を振り返って。
「今までは準決勝まで上がれたことはありましたが、決勝にはいけたことがなくて準決勝は絶対勝ちたいと思っていたので。ディフェンス良かったしオフェンスも少しバタバタした時もありましたけど、ディフェンスでカバーが出来ていたのでよかったです。前半は、特に自分がそうなんですが、すごい緊張して動きが固くなっちゃって。でもハーフタイムに、ディフェンスは守れてるって吉田先生がおっしゃってくれて。点を取る時に、相手は自分らがしたいことを押さえてくるんだから、それを打開するためにパスを受け取る時に動いたりしろっていう話があって。ベンチメンバーがすごく声を掛けてくれて、それで緊張が解れたのもあって、後半は自分のプレーが出来ました」

—この大会は下級生がいいプレーをしていますね。
「トーナメント始まって、杉浦(#14)とか馬場(#6)とか寺部(#76)が試合に絡んできて、自分の役割ってなんだろうって思って町田さん(Aコーチ)にも相談したことがあって。全然点も取れてなかったし、リバウンドも杉浦みたいに取れてなかったので。昨日町田さんと話した時に自分は自分で、あいつらはあいつらなんだからって言わた時に、自分に出来ることを一生懸命頑張ろうって。そうすれば自分の役割も見えてくるからっていう話をしてて。試合に出た時は、しっかり自分の役割をやろうって思ってたことが出来たので、よかったです」

—役割というのは?
「リバウンドを取ることと、今日だったら野本さん(#7)に点を取らせないこと。点を取らせないって難しいことなんですが、簡単にシュート打たせなかったり、ディフェンスを頑張ったりすることです」

—村越選手は1年生から出場していて、今年は上級生の立場ですが、気持ちの変化はありますか?
「去年は武藤さんとかがいて、その上級生についていくって形で、アシストもらってシュートを打っていました。今年は下級生が入ってきて今までやってくれていた上級生達が抜けてしまったので、自分がやらなきゃいけないっていう気持ちはありましたが、うまく出来なくて。トーナメントもそうですが、練習試合でも、杉浦とか馬場とか点もリバウンドも取れる活躍をしているのに、なんで自分は出来ないんだろうって思った時もありましたけど、さっき言った自分の役割が大事だなと。自分は自分。人は人。その人にはなれないので。自分が出来ること、ゴール下で体を張ったり、リバウンドに絡んだりして頑張りました」

—プレーではそういう面があるということですが、下級生に声掛けしていますか?
「はい、そうですね。インサイドの時もピックの時も、声が完全に出せてないので、そういう時はちゃんと声出せだとか。インサイドの僕は、下から見てる分、周りの状況とかわかるので、そういう時自分の持ってる情報をみんなに伝えて、スムーズにディフェンス出来るようにしています」

—プレー面ではそういう働きかけなんですね。1年生たちは普段はどうですか?
「元気です。とにかく元気です(笑)。うるさ過ぎることはたまにありますが、根は真面目でいい子なので、明るいし」

—今日勝ったことで緊張はほぐれたと思いますが、明日の決勝はまた別の緊張が?
「それはあると思いますが、決勝の雰囲気は入学して初めてだし今まで大きな大会で決勝はあまりなかったので、明日は明日で緊張していると思います。自分なりに頑張りたいと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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