2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2014.05.30 (Fri)

【2014トーナメント】11位決定戦 明治大VS法政大

安藤・中東による4年生コンビの活躍で
主導権を握った明治大が押し切る


140530IZAWA_20140531112736e46.jpg 明治大法政大の11位決定戦は、序盤は互いにシュート率が上がらずに重たいゲームとなった。法政大は#24加藤(3年・F)が気を吐いて得点を伸ばすが、他の4人での得点がなかなか出ない。一方の明治大もトラベリングやファウルのミスが出て勢いに乗れない。それでも#16安藤(4年・PG)のスコアリングセンスが光り、1Qは明治大が6点リード。しかし2Q序盤は、#35山岸(3年・G)のレイアップをきっかけに法政大の時間帯に。#24加藤の得点が続いて逆転に成功する。明治大も切り替え、#12中東(4年・SG)が稼いで沈黙状態から脱するが、法政大は#67佐藤(2年・G)や#7藤井(2年・G)が3Pを沈めるなどして応戦。競り合いの展開が続いて前半は明治大2点リードで終了する。

 3Qも、2Q同様序盤は法政大ペース。#67佐藤の3Pと#24加藤の連続得点で再び逆転。このままの流れになるかとも思われたが、明治大には#37安藤と#12中東がいる。両名のシュートで返すと、明治大に主導権が渡った。法政大は#24加藤の孤軍奮闘という様相となり、攻撃のリズムが悪化。明治大は#22宮本(1年・PF・明成)も良い働きを見せ、終盤に出番を得た#2齋藤(1年・PG・桐光学園)も僅かなプレータイムながら7得点をマーク。法政大は#35山岸と#67佐藤のシュートが当たるも、劣勢を覆すには至らず。試合は84−74で、明治大に軍配が上がった。

140530nakano.jpg 昨年のインカレでは決勝にまで登り詰めた明治大は、11位。ルーキーは粒ぞろいだが、中東とともに李相佰杯に参加していた安藤は上級生と1年生の融合が上手くいかなかった点を反省材料に挙げた。ただ、この試合の終盤はそのルーキーたちが思い切りの良い活躍を見せた。更に、長期離脱していた皆川もポイントで出場。秋までには体勢を整えてくるだろう。

 法政大は、ベスト16入りは果たしたが、大会序盤に沼田が負傷で戦列を離れ、特に得点面で加藤への依存が高くなり過ぎた。今季のリーグ戦は、4年ぶりに1部の舞台。現在の選手たちには未体験の世界である。決して少なくはない課題を克服し、秋には存在感を示したいところだ。

写真上:伊澤は、大会を通じて明治大のインサイドを支え続けた。
写真下:シュートを打つ法政大・中野。このあたりの下級生もリーグ戦に向けてさらなる成長が必要だ。

※明治大・安藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※明治大・中東選手、法政大・松澤選手のインタビューは追って掲載します。




[続きを読む]

【INTERVIEW】

「4年生になって、目線が変わった」
明確な課題を克服し、巻き返しを誓う

◆#37安藤誓哉(明治大・4年・PG)
140531ANDO_201405311127531ca.jpg安定して好成績を残した前年とは打って変わって、最終学年として迎えたシーズン最初の大会は良い結果とは言えなかった。この日も前半は重い展開となったが、1年生の溌剌としたプレーが勝利を決定づけ、今後の道筋は見えた。チームの課題はコミュニケーション面だという。4年生となって「目線が変わった」という学生として迎えるラストイヤーを笑顔で締めくくるためには、最上級生でありコートを司る存在である安藤が率先してその課題解消に務めていかなければならない。


—大会を通じてのご感想はいかがですか。
「2戦目に負けてしまいましたが、みんな負けるとは思っていなくて。でも自分たちのできないところとかを知って、それからまた3試合をこなしてきて。ヘッドコーチからも指摘されたというのもありますが、自分たちはディフェンスとオフェンスのバランスができていないということがみんな分かったと思うので、負けて自分たちの立ち位置がどこかということを知りました」

—ご自身の出来はいかがでしたか。
「あんまりよくなかったかな、と。1年生のフォローも、負けた3日前はできていなかったし。でも負けてから、1年生とは話をしたりして、ガードのフォローとかをして、今日も最後に齋藤拓実(#2)がでてきたりして、最後はしっかり気持ちよくできたと思います。全体的に、善し悪しは別として、それぞれで掴んだものはあると思います。1年生は出ていって、思いっきりシュートを打っていたと思うし、盛満(#35)はあんな体でもやってくれればチームも盛り上がると思うし(笑)、ピックアンドロールもして、ダイブもして、1年生が逆にパワーを与えてくれたと思います」

—今日は、形になりそうな部分が見えてきて大会が終わった印象です。
「そうですね。こういう形が3日前にできていれば、結果は違っていたかもしれないですけれど、でも負けないと気づかない部分だとも思います」

—中東選手(#12)もそうですが、安藤選手は代表活動もあり、チームの完成度が万全ではなかったとも思いますが。
「ヘッドコーチはそう言っているんですけれど、僕らもそういう状況でしたが、周りもそうだったと思うし、ただ1年生が多い状況の中で、僕たちが抜けたことは、他のチームよりも大きかったかと、僕は思います。練習がうまくできなかったというのは、正直痛かったかな、と」

—主力だった選手が去年から卒業し、メンバーがかなり変わりましたが、その点はいかがでしょうか。
「去年までは2年間ほぼ同じチームでやってきたということもあって、そこと比べちゃうと穴は大きかったと思います」

—どういった点でその穴を感じますか。
「2年間同じメンバーであれば、ある程度動きが予想できて、去年は形がある程度整ってきていました。そこが一回リセットされるということで、1年生との噛み合いがまだないですね」

—これまではディフェンス重視のチームでしたが、今年もその路線を継続している状況でしょうか。
「ディフェンスのチームというよりは、去年も普通にディフェンスができるチームを目指していたと思うんですが、この大学界でディフェンス力をトップにするために今年はやっていくと思います。ディフェンスをベーシックにできるチームですね」

—安藤選手は4年生になり、意識変化はありますか。
「これまでは先輩がいる中で責任を任されていたので、先輩が誰もいなくなっての責任感というのは今までより重いな、と思います。今までは支えてくれる言葉もありましたし、そういう中で負けを味わったので、3つ離れた1年生に声をかけたりすることは、彼らも高校から上がってきたばかりなので難しいなと思いました」

—安藤選手が1年生だった時もそうだったのでは?
「そうですね。1年生で見ている風景というのは、4年生になったら違いますね。4年生は経験があるので。目線が変わったな、とは思います」

—下級生はまだ新人戦がありますが、秋に向けて取り組んでいきたいポイントはどのような部分でしょうか。
「声でカバーできることはあると思うので、コミュニケーションですね。1年生はやり方が分からないと思うんですよ。あとはディフェンスとオフェンスのバランスですね」

-------------------------------

「ここから3か月でどこまでチームになれるか」
新しいメンバーを引き上げてひとつになるために

◆#12中東泰斗(明治大・4年・SG)
140530NAKAHIGASHI.jpg外のシュートの確率があまり良くない大会だったと反省していたが、それ以前に試合の主力となる4年生が安藤とふたりとなり、昨年まで同じメンバーとやってきたチームからガラリと変わった。持ち味であったディフェンスはまだ手始め、4年生も代表合宿などで不在がちで、まだ手探り感のある春シーズンとなった。毎年秋以降に強さを発揮するのが明治というチーム。ここからどう変化していくのかその進化を待ちたい。


―大会を通じてどんな印象ですか。
「いやもう、ただ自分の力不足だなと感じます」

―自分だけの問題でしょうか?
「もうちょっとやれたなという部分があって、自分はアウトサイドシュートが入らなくて。そこで自分の中でシュートをどう変えて打つかというところで、ディフェンスがついてる状態で打つことが多くて、ボールをもらう前に勝負をつけられていませんでした。絶対に1対2とか1対3とかになっていて、パスをもっとまわして1対0ぐらいの状態でやらないといけないと思います」

―今年は安藤選手(#37)とふたりが主力という形になりますが、相手から狙われている感触はありますか?
「そうですね。それに、後半とか勝負どきになると試合に出ている経験が少ないとみんな怖いと思うし、そうすると必然的に僕らにボールが集まってきますね。そこをどうするかです」

―李相伯杯(5月16~18日)もあって、代表の練習もありましたしチームとして足りていない部分もあったと思いますが、やはり影響は大きかったですか?
「まだぜんぜんチームにはなっていないなと思います。ここから3か月でどこまでチームになれるかというところだと思います」

―4年生としてやるべきことは?
「積極的に試合中も声をかけたり、練習中ももっと言っていかなければと思いましたね。去年は長いこと一緒のメンバーだったので何も言わなくても分かることが多かったんです。軽く言うだけでみんなああそうだね、という感じになったし。やっぱり1年生とかはわからないと思うので、細かく言っていきたいです」

―チームを離れていた時間も長いので、コミュニケーション面も課題だったのでしょうか。
「そうですね。できるかなと思っていたんですけど、そんなに甘くなかったですね」

―今日は法政大に競られる場面もありましたね。
「今はやはりオフェンスもディフェンスも“個”でしかないんですよね。しょうがないけれど。東海大とか筑波大とかチームで守っているけど、自分たちは個人でしかない。そこを変える必要があります。どの試合もリードはしていて、そのリードから引き離すことが今はできなくて個人のプレーになってしまいますね」

―7月の学生選抜と親善試合が終われば代表活動は終了ですよね。チームとして秋に向けて追い込んでいく形かと思いますが。
「これから自分たちが中心になっていいチームを作っていきたいですね。今年は試合に出ている4年が少ないんですが、それもこれからというか。本当にここから這い上がる気持ちでやっていきたいです」

―中東選手に関しては昨年よりますます積極性も見えてきていますね。
「やっぱり自分がやらなければという思いが強いですね」

―宇都選手(2013年専修大卒・現NBLトヨタアルバルク東京)と仲がいいということですが、何かアドバイスされるようなことはあるんですか?
「この間もっと花のあるプレーをしろよと言われたのはありますが(笑)、あとは4年なんだから後輩に何かしっかり残していかなければいけないと言われました。それは深い言葉だなと思いました。自分に何が残せるのかなというのはまだ見えていませんが、それをここからあと半年でそれを見つけて、やっていかなければいけないと思っています」

-------------------------------

「弱点が露骨に出てしまった」
エース不在の状態をどう打開するかが課題

◆#5松澤大晃(法政大・4年・C)
140530MATSUZAWA.jpg初戦となった日体大戦でチームの要でもある沼田が負傷退場。攻守に大きな影響力を及ぼす選手であるだけに、その後の戦いは苦しくなった。1年生のときからインサイドで貢献してきた松澤だが、4年生であり沼田が抜けたあとの奮闘ぶりは光った。しかし重要なピースが欠けたチームで勝つためには、秋までにやるべきことは多い。反省の弁が多くなってしまったが、それを前向きに秋につなげていって欲しい。


―大会を終えて。
「沼田(#16)がいないところの弱点が露骨に出た大会だったなと思います」

―その中で4年生としては松澤選手が一番試合に出ているという形になりますが。
「前からこの学年では自分しか長い時間試合に出ていませんでした。今年もたくさん出ているのは自分なんですが、そういう4年は自分しかいないので、みんなをまとめたりいろんなところで引っ張っていこうと思っています」

―下級生が多いチームですが、そこは大変ですか?
「みんなそれぞれ個があるので、そこは尊重させながら寿一(#24加藤)に関しても自分の持ち味でしっかり頑張っている選手なので、そこは自由にやらせて、基本的なところだけチームとしてしっかりまとめようと意識していますね」

―田宮選手(#19)が主将ですが、互いにまとめる立場としてどういう話をしているのでしょうか?
「田宮はチーム全体をまとめてくれている存在なので、自分はコートの中でゲームキャプテンという立場でやっています。コートの中で苦しいときにこそ常に声を出して、まわりを奮起させられるようなリーダーシップをもっと身につけていきたいと思います」

―苦しい大会になりましたが、その中で良かった点と悪かった点をあげると。
「日体大戦で沼田がケガをしたんですが、そのときにタイムアウト明けとかにみんなで円陣を組んでここをしっかりやろう、と言い合うようなこともありました。今までそういうことがなかったんですが、沼田が抜けて危機感からそういう雰囲気になったし、それは良いことでした。悪い点は沼田頼りにしていた点がオフェンスでもディフェンスでもリバウンドでも大きく出ました」

―沼田選手は長期離脱ということになりそうですが、秋に向けてどういう部分を高めたいですか。
「沼田がいないというのはもうわかっているので、それをどう自分たちで乗り越えていくかが今後の大きな課題だと思っています。それはそれは全員で常に覇気を持って取り組んでいきたいと思います」


関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  23:50  |  2014トーナメント  |  Top↑
 | BLOGTOP |