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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2014.05.28 (Wed)

【2014トーナメント】5/28レポート

青山学院大、東海大、筑波大、拓殖大がベスト4
第1〜4シードが順当に勝ち上がる


140529banba.jpg ベスト4決定戦は、昨年の1〜4位が勝ち上がる形となった。東海大は出足こそもたついたが、圧倒的な強さを見せてその実力を示した。筑波大、拓殖大も危なげなく勝利、青山学院大は神奈川大に何度も追い上げられる展開となったが、逆転はさせずに逃げ切った。準々決勝、準決勝はここで2日間の休息を経て31日、6月1日に行われ、代々木は下位の順位決定戦を決める戦いに入る。

 また、大田区総合体育館で行われた順位決定戦は、日本大、明治大、大東文化大、法政大が勝ち上がった。


 拓殖大早稲田大の対戦は、1Qから#23バンバ(2年・C)が高さで圧倒。#14大垣(4年・F)とともに得点を量産していく。早稲田大は早々に#38宮脇(2年・C)が2ファウルとなり、交代した#8新川(1年・F・京北)が3Pを連続して沈める活躍も見せるが、1Qは29-18。その後も拓殖大が余裕で試合を進め前半で20点差をつけると、後半は控えを使う余裕も見せて84-73でベスト4へ進出した。

写真:バンバは24点。まだまだ余裕のある戦いぶりだった。

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【関東学院大の反撃叶わず筑波大が勝利】
140529sugiura.jpg ベスト8決定戦で明治大を下した関東学院大。ベスト4では筑波大と対戦した。しかし1Qから筑波大の勢いに押されて9点差となると、2Qでは6点と失速。筑波大のディフェンスの激しさにペイント内に入り込めず、アウトサイドシュートばかりを打つ格好になってしまった。前半は23-39として勝負あったかと思われたが、3Qで関東学院大が持ち直す。#11伊藤(2年・PG)の3Pを皮切りに#38蜂谷(3年・GF)も続き、じわじわ点差を詰める。筑波大は#17杉浦(1年・PF・福大大濠)の3Pが好調だが関東学院大にも3Pが続いて、残り3分のところで48-50と追いつかれてしまう。筑波大はここで#76寺部(2年・PF)がミドルシュートを2本、#21笹山(4年・PG)からのアシストで1本を決め、再び突き放す。関東学院大は#38蜂谷が#6馬場(1年・SF・富山第一)をターンでかわして会場をどよめかせ、残り1秒でスローインからのアリウープパスを#3前川(4年・G)が鮮やかに決めて追いすがるが、筑波大の7点リードで3Qを終了。4Qになると、ここで#14坂東(4年・SG)、#17杉浦のシュートが機能し、突き放すきっかけを作るとそのまま筑波大が逃げ切って58-83で勝利した。

 ディフェンスの強い筑波大の前に、関東学院大も簡単には攻めることができなかった。筑波大は追い上げられたときにも焦らず得点できたが、昨年出番のなかった寺部やルーキーの杉浦の活躍が光った。

写真:筑波大・杉浦は3P5本を含む30得点。

※筑波大・寺部選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【ベンチメンバーも活躍した東海大が2Qで引き離す】
140529bendorame.jpg 東海大白鴎大の対戦は、1Qこそ白鴎大も食らい付いたが、2Qから引き離した東海大が勝利し、ベスト4に進出した。

 立ち上がり、#28川邉(2年・F)の3Pが決まって大きく沸いたのは白鴎大。対する東海大はなかなかシュートが決まらず、本調子とは言えない出だしとなった。ロースコアなまま試合は進むが、#23イッサ(2年・C)が3Pとゴール下を決めた白鴎大が1歩リード。だが東海大もすぐに#7晴山(4年・SF)がオフェンスリバウンドからフリースローをもらって逆転し、#13中山(2年・PG)のランニングプレーで重い流れを打開する。白鴎大は#28川邉の3P、#1大釜のミドルシュートでなんとかついていき、13−16で1Qを終えた。

 試合が動いたのは2Q。白鴎大はオフェンスリバウンドで粘りを見せるも、東海大の堅い守りを前にシュートを決められない。反対に東海大は#22飯島(4年・PG)や#33鈴木(2年・SF)が活躍して徐々に点差を広げていった。2Q終盤には#0ベンドラメ(3年・PG)が2本の3Pと速攻を決めて大きく20点差に。白鴎大は#23イッサが守られ攻撃がアウトサイド単発となり、このQは4得点。17−39で入った後半も、東海大は失点を抑えてリードを保ち、結局43−83で快勝した。

 序盤はどこかエンジンのかからなかった東海大。だが2Q以降は、ガード陣がボールマンに激しいプレッシャーをかけて会場を沸かせるなど、持ち味のディフェンスを披露して白鴎大を突き放した。白鴎大も序盤はディフェンスもよく効き、#28川邊、#23イッサといった柱も機能したものの、中盤から思うようなプレーとはいかなかった。順位決定戦に回る。

写真:チームハイの東海大・ベンドラメ。前半こそ外が入らなかったが次第に調子を上げていった。

※東海大・中山選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【神奈川大が粘りを見せるが青山学院大には届かず】
140529maruyama.jpg 神奈川大の挑戦を受けた青山学院大は、何度も危うい部分を見せる試合となった。青山学院大は#13鵤(3年・PG)の3Pで試合の幕を開け、得点を続けていくが、神奈川大も持ち味のディフェンスで粘りを見せる。得点力では及ばない部分を守りでカバーし、青山学院大にフラストレーションがたまる展開。20-12の青学大リードで2Qに入るが、神奈川大が苦しい状態で打った3Pが何本か決まり、じわじわと追い上げる。しかし青学大も速攻、3Pで返して5点差になったところを再び10点差にするなど、譲らない。それでも神奈川大は#98大石(4年・G)の速攻、#13鶴巻(4年・G)の3Pが終盤に決まり、前半を35-30で折り返した。

 3Q、ミスの出る青山学院大に対し、神奈川は#11丸山(4年・C)が内外のオフェンスで活躍。好ディフェンスから青山学院大のターンオーバーを奪い、#13鶴巻の速攻につなげた。青山学院大は#7野本(4年・C)が手堅いプレーで逆転を許さないが、神奈川大は#11丸山のバンクショット、#98大石がブザーとともに3Pを沈めて49-46と3点差まで追い上げた。

 負けられない4Q、青山学院大は#7野本の3P、#11田中(3年・F)のシュートなどで再び点差を開く。立ち上がりの青学大の勢いを止められなかった神奈川大は、ここから引き離されて72-53で試合終了。青山学院大が危ない場面を何度か迎えながらも最後は逃げ切った。

 神奈川大はそれぞれの選手が地道に役目を果たして、負けたしたものの見どころのある試合となった。昨年も春のトーナメントでは良い戦いを見せている。残りの試合もこの状態を持続したい。青山学院大は勝ったものの、何度も追い上げられる状態になってしまった。次は選手層の厚みが増した筑波大。ハードに戦い続けられるか。

写真:丸山はインサイドのみならず、外のシュートも決まった。

※青山学院大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW】

「自分にできることをやろう」
気持ちを切り替えて挑む新シーズン

◆#76寺部亮佑(筑波大・2年・PF)
140529terabe.jpg昨年はケガもあって出番がなかった。今年の筑波大は大きくメンバーが変わったが、その中でこの寺部も注目。この試合では関東学院大に追いつかれそうになった場面で連続得点し、再び引き離すきっかけを作った。力強い体を生かしつつ、自分にできることをひたむきにやる姿勢に注目したい。


―昨年は出番がなかったと思うのですが、春から出場していますね。
「昨年はケガをしてしまって。でも実力的にも出られなかったのはあります。武藤さんもいたし。今年はリバウンドとか自分のやれることをやって自分からチームを盛り上げていく形でプレーをしていたら先生に認めてもらえたんだなと思います」

―いつケガをしていたんですか?
「夏あたりですね。復帰したのが12月でした」

―では、シーズンの大事なときにケガしてしまっていた状態だったんですね。今日は関東学院大相手でしたが。
「スローペースのチームなので、相手のペースに乗せられないように自分たちはしっかり走ってやっていこうとしていました」

―リードはしていましたが、若干もたついた時間がありましたね。
「そこはやはり相手のペースに乗せられてしまって、そこで詰められてしまいましたね。3Qの追い上げはそれが原因だと思います。あと、自分たちも3Qで足が止まっていたので、相手のペースになってしまいました」

―そこで寺部選手のシュートがあって流れも良かったと思いますが。自分の売りは何ですか?
「とりあえずリバウンドとかをがっついて、あとは走ることです」

―今年の筑波大はルーキーもたくさん入って、出番争いも激しいのではないかと思いますが、プレータイムを得るには何が大事ですか?
「やはりあきらめないことですね。僕も最初にちょっと無理かなと思っていたんですが、そこであきらめないで自分にできることをやろうと気持ちを切り替えていたら良い方向にいきました」

―日筑戦では少し良くない状況で逆転勝ちを収めましたが、それ以降はチームとしてどのような修正をしてきたんですか?
「日筑戦のときはまだオフェンスの練習を始めて間もない状態でした。そこからオフェンスの練習を重ねてようやく形ができかけてきたところです。まだまだですけど。まだオフボールのところで止まってしまっていて、そこでパスが回らなくて1対1で苦しいオフェンスになっているので、みんながそこでちゃんと動けば良くなると思います」

―今大会はここで2日空くんですが、スケジュールとしてはどうですか?
「やはり少し疲れてきているので、ここで2日休めるのはうれしいですね」

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「ディフェンスから」を大事に
チームの核をぶらさずに挑む

◆#13中山拓哉(東海大・2年・PG)
140529nakayama.jpg昨年は須田が務めたポジションに今大会は入る形となった。昨年の東海大のスタメンで大きく変わったのはここだけで、あとは優勝を経験しているメンバーばかり。盤石といっていい状態だ。先頭をきって走れる走力がある中山は昨年の新人戦でも活躍。今度はスタメンとしてどういう活躍をするかが見どころだ。


―お互い立ち上がりはハードなディフェンスになりましたね。
「ディフェンスは崩してはいけないし、向こうもいいディフェンスをしていましたが、我慢していた結果オフェンスににつながって、少しずつ離れていって、そこからリズムをつかめたんじゃないかと思います」

―スタメンに入っていますが。
「学生代表が練習に来られないときにずっとスタメンでやっていて、そこから代表が帰ってきて、スタメンに入ったり、その次のチームに入ったりしていました。ちゃんとスタメンになったのは最近ですね」

―どこが買われているか、自分としては?
「ディフェンスとリバウンドは東海の軸だと思うので、そことルーズボール。あとはコーチに切っていけ、と言われています。切っていってシュートを打ったりしないと動きが止まってしまうので」

―あとは走ることは評価されているのかなと思うんですが。
「走ることは誰にでもできることですけど、そこを徹底すれば点にもつながると思うし、チームがうまく動くためにも必要だなと思って頑張っています」

―昨年から出番はありましたが、スタメンでプレーするのはなにか違いますか?
「スタメンとはいっても、控えに4年生がいてくれるので自分は出たときは自分がやるディフェンスなどに集中しているだけです。そんなに緊張はないです」

―2番ですが、中山選手はそんなにシューターというイメージでもないですね。
「あまり自分は打たないけれど、その分センターまでみんな打てます。自分が狙わなければいけないんですけど、ほかの人も打つのでチームとしてはいいんじゃないかと思います。外を打っていかないとほかのプレーも難しくなるので、やっていかなければなと思います」

―東海大としては危なげなく勝っていますが、自分としては修正したいなと思うところは?
「やっぱり隙を見せないというのが東海だと思うので、ディフェンスは毎回徹底しなければいけないです。オフェンスが悪いときにディフェンスから、ディフェンスから、と下を向かないでもっと思わなければつらくなったときに難しくなってきてしまいます。そこは気持ちの部分を持ってなければいけないと思います」

―ほかの2年生もいい活躍をしていますが、2年生同士でかける思いなどはありますか?
「2年生同士というよりは、チームで初のトーナメントを取るという目標のために話し合っていますね。バックアップのメンバーも自分にできることをやろうと共通しているので、チーム全体で、という感じですね」

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「誰でもできることを当たり前のように」
チームを鼓舞するように、声をかけ続けて

◆#11田中 光(青山学院大・3年・F)
140529tanaka.jpg新シーズンの青山学院大はややあえいでいる状態にある。代表クラスの野本、鵤といったメンバーはいるものの下級生も多く、安定は欠く。ベスト8を決める日本大戦でも、この神奈川大戦でも良くない面が見えた。そうした状況を反省しつつ、チーム内では一番声を出して頑張っている田中。そうした気持ちをチーム全体に波及させて欲しい。


―競るゲームになりましたね。
「3月とか、何度か神奈川大とはやっているんですが、そのときもこちらは代表が3人いなくても勝っていたので、まあ勝てるだろうという気持ちがみんなにどこかしらあったと思います。それがああいう入りになってしまったのかなという気がします。それは土曜までに修正しようと試合後のミーティングで話し合いました」

―春先にやったときと神奈川大の感触は違いましたか?
「神大もメンバーが変わっていて、違う感覚はありました。強くなっていましたね」

―野本選手(#7)など活躍する選手が活躍して勝ったという試合ではありますが、チームとして今の状況はどう考えていますか?
「勝ったのは勝ったんですが、練習中からも先にイニシアティブを取って、リードしてゲームを進めていきたいというのはあるんですが、それがこの2ゲームできていません。やはり立ち上がりが良くないなと思います。あとは相手にやらせたいことをやらせてしまっているように感じます。やっぱりどこか激しさが足りなかったりしていますね」

―高橋選手(#5)が春はディフェンスに力を入れているという話だったんですが。
「そうですね。何がいけないかというか、必要なことがちょっとずつ欠けていって決められちゃって。微妙なズレをちょっとずつ作られている感じが多かったので、その微妙な部分が気持ちの部分かなと感じています」

―今年は新しい青学になったと思うんですが、危機感などはどこまで感じていますか?
「自分たちはインカレもを始め東海に負け続けているのであくまでチャレンジャーという気持ちなんですけど、やっぱりどこかで甘いのかもしれないです」

―ある程度のチームには勝てる力はありますよね。でもそれより上で勝たなければ、と考えると…。
「そこなんですよね。だからその甘い部分としてあったことが、この2日間、2部のチームに競られるという状況として出てきていると思います」

―そんな中で田中選手はコートの上でもすごく声が出ていますね。
「この2日間そうなんですけど、リズムが悪いと雰囲気もどんどん暗くなるじゃないですか。自分の仕事として声をだすとか、脇役というか、自分が表立ったことはそんなにできないですけど、裏で誰でもできることを当たり前のようにやるようにしようと思っています。そういうことで4年生もいますけど、声を出していこうかなという部分につながっています。貴大さん(#5高橋)がいれば締まるんですけど、最初のスタートで4年生が野本さんだけなので、負担が大きいと思うし、自分が声を出さないといけないなと。後ろにいるから全体が見えるポジションだし、後ろから声を出していればちょっとでも雰囲気が良くなるかなと思っています」

―そういう心がけがいい風に働いて欲しいですね。次は筑波大ですね。
「向こうの1年生は勢いで来ますし。こっちは上級生なんだぞということろを見せて、2月からトレーニングとかを積んできているし、そういう差を見せられたらいいなと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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