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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.12.01 (Sun)

【2013インカレ】12/1 7位決定戦 天理大VS筑波大

ロースコアの展開もリードを保った筑波大が勝利
8位の天理大は来季の上位進出を目指す


131201BANDO.jpg 最終日、7位決定戦にまわった天理大筑波大。モチベーション面での難しさがあるとされる下位での順位決定戦は、天理大が自らの得意なペースに持ち込もうとするものの筑波大が主導権を掌握し、最後まで優勢のまま7位を確定した。

 1Q、#21笹山を起点に#32武藤へのアリウープが通り、筑波大が先制。しかし、天理大も#23イヴィス(1年・C・Laiser Hill)のリバウンドシュートで返すと序盤は膠着状態となる。均衡を打破したのは筑波大#14坂東(3年・SG)の3P。#35池田(4年・SF)にも連続3Pが出て早い時間帯にリードを広げる。天理大は、絶対的な高さを誇るインサイドで得点が伸びず、外のシュートもエアボールになる場面が目立った。#42坂口(4年・PG)のブザービーターも出た筑波大の8点リードで1Q終了。それでも2Q、天理大がゾーンディフェンスに切り替えると、筑波大は停滞の時間帯に入る。#6サイモン(2年・C)のゴール下、#56川田(2年・C)のジャンプシュートで天理大は徐々に持ち直したかに見えた。だがここで#35池田にレイアップを許し、トラベリングを犯すとたまらずタイムアウトを請求。筑波大はようやく流れを取り戻し、#14坂東の3Pや#92村越(2年・PF)がインサイドで稼ぎ、リードを15点に広げて後半を迎えることとなった。

131201SOUMA.jpg 今大会はここまで後半に失速する場面が目立った筑波大。天理大がペースアップし、#23イヴィスのゴール下、#18相馬(4年・SF)のランニングショットを許すなどするが、#92村越が積極的にアタックする姿勢を示し、この日は二桁点差を保つ。天理大は、前半16得点に終わった展開とは打って変わってシュート率が上がるものの、その度に決め返されてしまい反撃の糸口が掴めなかった。4Qに入ると筑波大はベンチメンバーを続々と送り込み笑顔でプレー。対照的に天理大は再度オフェンスが重くなり、点差は拡大していった。最終的に67−43とした筑波大が、最後の試合をものにした。

 天理大のディレイドに付き合わされて思うように得点を伸ばせなかった筑波大だが、ディフェンスで良さを発揮。ミスマッチながらも2mクラスの天理大インサイドをうまく封じ、最後まで相手に流れを渡さなかった。昨年よりも順位は2つ下げたものの、筑波大は今回のインカレも笑顔で締めくくりを迎えることとなった。

 天理大は、試合展開こそ自らのペースには持ち込めたが、肝心の得点を取る部分ではシュートを打てず、バイオレーションとなる場面が目立った。8位という結果には悔しさもにじむが、来年は最高学年としてシーズンを過ごす新里は「やりようによっては絶対勝てる。来年は日本一を狙う」と既に前を見つめる。インカレ後すぐに始まる関西新人戦、そしてオールジャパンで結果を残し、良い雰囲気で次のシーズンインを迎えられるか。

写真上:筑波大は坂東が要所で決めた3Pが効いた。笹山や山田とともに、来年は最上級生としてチームを引っ張るべき存在だ。
写真下:関西リーグでMVP輝いた相馬は、天理大のエースとして積極性を示し続けた。

※筑波大・池田選手、武藤選手、天理大・大戸選手、新里選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「4年間好きなバスケットができて嬉しかった」
紆余曲折を経ながらも、選手としても人間としても成長

◆#35池田 龍之介(筑波大・4年・SF)
131201IKEDA.jpg大学で過ごした4年間で、その心中には様々な葛藤があったというが、最後の年は最高学年として果たすべき役割を最後まで全うした。必要なときに淡々と得点を決める様は、幾度チームをもり立てたか知れない。「ここに来なければ学べなかったこともある」という筑波大のユニフォームを着る機会も、残り僅かとなった。大好きだと語るチームメイトと一緒に、大好きなバスケットを楽しみながら、学生バスケットに別れを告げる。


—7位という結果に終わりました。どのように受け止めていますか。
「明治と試合をやってからは、下級生は頑張って自分たちの持っている力を出してくれたけれど、僕や武藤(#32)がもっとしっかり引っ張れれば、と。僕自身は4年生のせいで負けたかなと思います。だから、振り返ってみて、何と言ったら良いのか分からないですけれど、4年生がもっとしっかりしなきゃいけなかったかなと思います」

—昨年よりも順位が下がってしまいましたが。
「去年は、星野さん(昨年度主将・現NBL千葉ジェッツ)とか砂川さん(現NBDL大塚商会アルファーズ)とか梅津さんとかに自分たちが引っ張られていて、そういう風にやらなきゃいけないと分かっていたんですけれど、それが大きくて難しいことだなというのが、今回僕らが4年になって気づいたことです。来年は、来年は次に4年生になる坂東(#14)や(#21)笹山、山田(#10)を中心にそういうことがないように、本当に頑張って欲しいなと思います。こういうことを良い糧、勉強として勝って欲しいなと思います」

—それでも今年は池田選手の積極的な声かけは目立っていたように思います。以前そういう話をうかがったことがありますが。
「前にお話ししたことと同じことになってしまうんですけれど、僕が下級生の時に先輩がそうやってくれていて、すごくやりやすくて元気が出て、『これで落ち込んでいちゃいけない』と、いつもコートの中で強い気持ちでプレーできたのはそういう声のおかげだったなと思い出して、やっていることでした。僕の役割というより、落ち込んでいることに気がついた時にはそういう風に声をかけようという反応になっているだけの話です。あまり意識してやったことではなく、本当に自然と出たことだと思います」

—明治大戦や白鴎大戦はリードを後半に追いつかれて逆転負けのパターンでした。どのようなことが原因だったと感じていますか。
「まず明治大とは何回も試合をやっていて、リーグ戦は勝ったにしろ負けたにしろ離れた試合はなかったので、向こうには力があるので点差が詰まってもおかしくなかったという共通認識をしていなかった部分と、2Qの時点できちんと畳み掛けられずに20点差で満足した筑波がいたというか。30点離す筑波になっていなかったというのが大きな原因かと思います。戦術もありますが、こういうトーナメントの大会は気持ちと勢いが大事だと思うので、そういう部分を各々が分かっているのではなく共通理解させるために、僕なり武藤なりが発信するべきだったのかな、と。終わったら何とでも言えますけれど、そう思います」

—4年間筑波大でやってきていかがでしたか。
「今振り返ると、自分で言うのもなんですけれど、人として少しは大人になったかなと思います。プレーの面では、一試合を通じて点を取るスタイルから、状況を見ながら点を取るスタイルに変わっていって、すごく葛藤がたくさんあって。どうしていいのか分からない部分だとかはたくさんあったんですけれど、でも筑波に来なければそういうことは学べなかったと思うし、この先もバスケットを続けさせてもらえることになったので、そういう意味ではこれからこの先こういう経験が活きてくと思います。口では言えない部分から、今みたいに口で表せた部分を含めて、筑波に来なければ学べなかったなとすごく思います」

—筑波に来て良かったと言える?
「いろいろと迷った時もありましたけれど、筑波に来なかったら迷えなかったし、悩めなかったし、個人的に辛い思いができなかったと思うし、考えなかっただろうし。そう考えたら、ただただ周りの人に感謝ですね。ホームゲームのポスターに『全ての人にありがとう』って書いてあったじゃないですか。そういう気持ちですね。自分がどうなったとか、どうなったことが嬉しいというよりも、全ての人にありがとうです。僕らがやってこられたのも、皆さんのおかげですね」

—チームメイトにも恵まれましたか。
「はい。みんなが僕のことを理解してくれたのかな、と。正直それに甘えている部分はあったんですけれど、でも甘えられるのも幸せだったのかな(笑)。大好きな人たちと、そうやって4年間で、尊敬できる人たちと尊敬できるコーチに囲まれて、ただ自分の好きなバスケットができたことが嬉しかった。それだけですね」

—最後はオールジャパンもありますね。
「そうですね。まだ全然終わっていないので、きちっとやって。上に挑戦すること、チャレンジすることを楽しみたいなって、それだけですね」

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「“勝って楽しい”ことを意識してやって欲しい」
柔と剛を併せ持つセンターとしてチームを支えた柱

◆#32武藤修平(筑波大・4年・C)
131201MUTO.jpgインサイドの選手としては決して身長があるわけではない。しかし、巧みなステップ、パワフルさ、3Pも決めることのできるオールラウンダーとして、筑波大にはなくてはならない存在だった。自チームの課題を口にするが、それは真の意味で優勝を狙えるチームへの進化を願ってのことだろう。最高学年の選手として、最後の大会となるオールジャパンで後輩たちに確かな自信を植え付けることを意識し、自らは次の段階へ進む。


—大会を終えて、今の率直な気持ちはいかがでしょうか。
「悔しいですね。たらればですけれど、もし一昨日勝っていて、もしかして今日最後の試合で青学にも勝てたかもしれない、みたいな。それが最高のシナリオだったと思うんですけれど、大東に勝ったところでどこかに気持ちの緩みがあったんじゃないかな、と。明治戦は前半の入りはすごく良かったですけれど、しっかりやろうという部分でしたが、3Qはどこかでほっと気持ちの緩みが出ちゃって。で、ガタガタっと」


—リーグ戦でも同じような状況はありましたが、修正していくのは難しかったですか。
「気持ちの差が激しいというか。良い時は応援席も自分たちも声が出ているんですけれど、悪くなったときの雰囲気がダメで、年間を通しての練習でも雰囲気が悪い時があって。それがこの前の明治戦で出ていて、そこが改善できなかったのが自分たち4年生のダメだった部分です。オールジャパンに向けてというのもありますが、後輩たちにも自分たちと同じ轍を踏まないようにしてもらわないと。たまに自分たちはどうしてか、やらされているような感じが出ちゃうんですよね。『なんでバスケットをやっているのか。それは好きだからバスケットをやっているんだ』ということをもう一回確認して、楽しみながらやりたいです。楽しさにもいろいろありますけれど、『勝って楽しい』を目標にやっていけば、おのずとキツい練習も難なくできてくると思います。来年以降そういうところを意識して欲しいと思います」

—大学で4年間プレーしてきていかがでしたか。
「……うーん、いろいろありましたね(笑)」

—一番思い出深い試合は?
「2年生の時のインカレの天理戦です。負けちゃったんですけれど、あの時自分、胃腸炎になっちゃったんですよ。で、体調が万全じゃない状態で試合に出て、上手くいかない状態で。自分がそういう状態だから、チームの雰囲気もなんだかおかしくなっちゃって……。あともう一個あります!去年のインカレの専修戦です。『最後に4年生のために』とやった結果、最後はあんまり出ていない砂川さんがやってくれました(笑)。それが一番印象深いですね」

—負けた試合の話をして申し訳ないですが、先ほど話に出た天理大、昨年は近畿大にも惜敗しました。あくまでもこちらの印象かもしれないですが、筑波大は留学生のいるチーム相手に分が悪いように思います。
「留学生を意識し過ぎて、周りの選手に決められるとかそういう形が多いと思います。『別に留学生に何点やられちゃってもいい、同じ日本人選手相手なら対等にやれる』。そういう考えはあるんですけれど、どうしても留学生に意識がいってしまうんですよね。それでバランスを欠いてしまうというのはあると思います」

—まだオールジャパンがあります。武藤選手自身には、次のステージにつなげるための大会にもなるかと思います。
「自分はインサイドとしては小さいので、上に行ったらどんどんポジションも上がっていくと思います。それに向けて少しでも、ちょっとした動きを覚えられたらなと思います。そういうことを意識してやっていきたいですね」

—4年間、一緒にやってきた仲間に伝えたいことはありますか。
「わがままばかりですいませんでした、と(笑)。でも本当に『ありがとう』の一言ですね」

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「4年間で本当にいい経験をさせてもらった」
こみ上げる悔しさと同時に主将として成し遂げたベスト8

◆#20大戸一輝(天理大・4年・主将・PG)
131201OOTO.jpg2年前には3位入賞を経験し、今年は4年生としてチームを引っ張ってきただけに、何度も悔しさを口にした。それでも今年は関西でリーグ王者の称号を取り戻し、インカレでもベスト8入りを果たした成績は、素直に誇るべきものだ。インカレ8位のチームにまで与えられるオールジャパンへの出場権は手中にあり、4年間をともにしてきた仲間たちとプレーする機会はまだ残されている。主将として、関西の雄の存在感を正月の東京でも示すことを誓う。


—8位という結果はどのように受け止めていますか。
「今のチーム力でも十分戦える試合だったので、もっと上を狙いたかったというのが本音です」

—このインカレで大戸選手自身は試合に絡む場面が少なかったですが、主将として難しさもあったかと思います。
「キャプテンとしての力のなさというのも、チームに迷惑をかけてしまったなと今非常に感じています。でも、試合に出ていても出ていなくても、声を出すことはできるので、そういうところからしっかりやっていこうと思って取り組みました」

—今年は関西でリーグのタイトルを取り返し、胸を張って良い成績を残したと思いますが。
「全関西のトーナメントは思うような成績じゃなかったんですが、西日本選手権準優勝、リーグ戦優勝と、チームとして結果はプラスになっていました。このベスト8以上の舞台でもっとやれたと思います。そこはやっぱり心残りですね」

—やはりベスト4以上には行きたかったですか。
「はい。一昨年の先輩を見ていたので、それ以上の成績を目指したい気持ちもありましたし、一昨年の先輩のおかげで培った経験を自分たちが活かせなかったので、そこが申し訳ない気持ちですね」

—このインカレのコンディショニングはいかがでしたか。
「個人個人のコンディショニングは良かったんですけれど、最初の東海大九州にしても次の中京大にしても、我慢の時間が多くて。最初の東海大九州相手に苦しい思いをしていたので、2戦目からはもっと入りはしっかりしようという話はしていましたが、準々決勝以降はそれがしっかりできていなかったので、もったいなかったです」

—関東のチーム相手にも通用したと思える部分はありましたか。
「自分たちはフォーメーションが軸です。能力では関東の方が上じゃないですか。だからそのフォーメーションの一個一個の狙い目や、そういうところがまだ徹底できていなかったです。できていたところは誇りを持っていいと思いますが、不完全なところはまだまだありました。でも自分たちはあとはオールジャパンしかないですけれど、後輩たちのためにもなったと思うので、そこはプラスに考えたいと思います」

—天理大でバスケットをやってきていかがでしたか。
「高校の時は、自分はインターハイとかにも出ていなかったので、大学の4年間で本当にいい経験をさせてもらいました。最後の最後でこういう悔しい結果となってしまったのは、自分自身が一番悔しいです。でも、やってきて良かったと思います」

—後輩たちに示すことができたことはどういったことだと思いますか。
「バスケットはコミュニケーションが大事だと思うし、声を出して盛り上げる姿勢については自分もできたと思うので、そういうところは継続してやっていって欲しいです」

—オールジャパンまで、ご自身でも継続されることが大事ですね。
「今シーズン最後なので、ここで落ち込まずに、改善できる点は改善してあと一ヶ月をしっかりやっていきたいです」

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「来年は日本一を狙うつもりでやっていく」
既に次のシーズンを見据える天理大の次世代ガード

◆#61新里龍武(天理大・3年・SG)
131201SHINZATO_20131217082532afd.jpg関西リーグの途中からメインガードに抜擢されたという新里。このインカレでは、SGとしての登録ながら天理大で1番ポジションでの役割を忠実にこなした。今大会で得られた自信は思いのほか大きかった様子だ。司令塔として、来季はもっと多くの役割を求められることとなるだろう。関西のどのチームも成し得ていないインカレの優勝を、既に虎視眈々と狙っている。


—この大会からメインガードでの出場ですよね。
「そうですね。リーグ戦の途中くらいからやらせてもらっています」

—このインカレでどのようなことを感じましたか。
「関東のレベルは高いなと思ったんですけれど、でもやりようによっては絶対に勝てると思ったし、今回そういう経験もできたから、良かったと思います」

—ディレイドが天理大のスタイルですが、点数が離れた時にどうするかに課題が見えたのではないでしょうか。
「そうですね。いつもの僕らの負けパターンなんですよ。離された時に気持ちが折れてしまって、そのままずるずるいってしまう。だから、そうならないためにゲームの入りから、もっと自分たちのバスケであるフォーメーションをしっかりやって、もっと徹底してやれば良かったと思います」

—1番ポジションとして出ていて、今はいろいろと考えていることと思います。
「そうですね。攻めあぐねた時に、どうするか。インサイドは外国人がいて、アドバンテージはあるので、そこをどういう風に利用して攻めるかが課題ですね」

—ベスト8には入ったわけですが、その点は満足できますか。
「ベスト8には入ったんですけれど、結局関東のチームには勝てなかったことは悔しいです。だからもっと力をつけて、来年また優勝を狙えるように頑張ります」

—関東のチームが相手でも、具体的に手応えを感じた部分はありますか。
「能力には差があるんですけれど、僕らのチームは特殊で、フォーメーションのチームなので、そこをもっと工夫したら攻められるなとよく分かりました。それなら関東にも通用するなと思いました」

—オールジャパンもありますが、来年はどのような1年にしていきたいですか。
「来年は、僕は日本一を狙ってやるつもりでやっていきます」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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