2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.12.01 (Sun)

【2013インカレ】12/1 5位決定戦 専修大VS白鴎大

意地を見せた専修大が昨年の雪辱を晴らして5位入賞
白鴎大も歴代最高位となる6位で大会を終える


131210tashiro.jpg 今季はトーナメント、リーグ戦と必ず最終日にぶつかってきた専修大白鴎大の2チームが、奇しくもインカレ最終日の5位決定戦で再び相まみえた。白鴎大からは「リーグ最終日のリベンジ」といった声が、また専修大からは「去年の6位の悔しさを晴らす」といった声が前日から聞かれ、両チームともに最終戦に懸ける意気込みは十分。その言葉通り、試合は終盤まで分からない熱戦となった。

 先手を打ったのは#5柳川(4年・SF)のバスケットカウントや#15白濱(4年・F)のダンクが飛び出した白鴎大。専修大も#6渡辺(1年・SG・福岡第一)がスティールから速攻を決めて盛り返し、一時は逆転に成功したが、Q終盤に連続得点を奪った白鴎大が5点先行して2Qにつなげる。勢いそのままに白鴎大は#23ジャニ(1年・C・八王子)のダンクや#15白濱のドライブでさらに点差を広げ、二桁差が開いたところで専修大はたまらずタイムアウトを請求。するとここから少し流れが変わり、#24田代(2年・SF)の3Pや#11宇都の連続得点で専修大がじわじわ追い上げる。30−34と4点差に縮めて前半を終えた。

131201okama.jpg 3Q、序盤の連続得点で白鴎大が再び8点差に広げるも、専修大も#11宇都(4年・G)が強気にリングに向かってそれ以上は引き離されない。すると白鴎大#15白濱が3ファウルでベンチに下がった隙に、#6渡辺のリバウンドや#24田代の3Pが光って専修大が逆転。さらに#14藤岡が難しい体勢でバスケットカウントを決めてリズムに乗り、専修大が6点リードを奪い返した。だが白鴎大も#23ジャニが継続してインサイドで気を吐き、さらにチームを勢いづけたのは#1大釜(3年・PG)。3Q終了のブザーと同時に3Pを決め、4Q開始早々にバスケットカウントを奪って再逆転を演出する。そこから両チーム相譲らずに並走。#11宇都が次々ジャンプシュートを沈めていく専修大に対し、白鴎大も#23ジャニのゴール下や#28川邉(1年・F・高岡工芸)のバスケットカウントで対抗する。1点差で残り時間は2分を切った。

131201utoosawa.jpg 試合が動いたのは残り1分半の攻防だった。#14藤岡(4年・PF)の価値あるリバウンドシュートで専修大が3点リードすると、白鴎大は#23ジャニがフリースローを得るも2投失敗。それでもオフェンスリバウンドを拾って望みをつなぐが、同点を狙った#15白濱の3Pは惜しくもリングに弾かれて苦しくなった。逆に残り22.5秒、専修大は#11宇都が左のコーナー、自陣ベンチの目の前から勝負を決定づけるシュートを決めて大きくガッツポーズ。勝負所をものにした専修大がそのまま逃げ切り、70−65で勝負を決した。

 白鴎大は勝利まであと1歩届かず、6位で大会を終了。しかしチーム過去最高順位の立派な結果であり、試合後、齋藤監督や選手の口からは「白鴎大の歴史を塗り替えた」という言葉がたびたび聞かれた。「うちは決して名のある選手がいるわけではない」と話す主将の#10田中。それでもコツコツと練習を積み重ね、チャレンジャーとして立ち向かっていく姿勢があれば結果は残せるのだということを、身をもって教えてくれたチームだった。今季、創部以来初めてとなる1部でも十分な実力を発揮できたのは、4年生が積み上げてきた土台に、下級生の思いきりの良さが上乗せされたからこそ。チーム全員で闘うバスケットで、初めての舞台となるオールジャパンでも暴れて欲しい。

 専修大は昨シーズンの結果を上回る5位に入賞し、笑顔でインカレを終えた。今季は昨年のスタメンが抜け、さらにはエース宇都がケガで途中離脱するなどチームとしてさまざまな試練を経験してきた。だがそれらを乗り越えたからこそ、全員が大きく成長を遂げた1年だったと言えるだろう。チームの波や勢いに左右される印象が強かった姿はもうない。試合中劣勢になってもディフェンスから粘り強く、「勝ちたい」という気持ちを切らさず闘い続ける姿勢は、自ずと結果を生み、まわりの評価も変えていった。来季のチームに向けても、「がむしゃらに一生懸命やってくれれば勝ちはついてくる」#11宇都。彼らが築いた伝統が、その背中を見てきた後輩たちに受け継がれていくことを願うだけだ。

写真上:シュートを決めた田代に宇都がハイタッチ。田代は試合を重ねるにつれて調子を上げこの日も16得点。高校まで一度も全国に出たことの無い彼にとって、貴重な経験を積んだ大会だった。
写真中:強いメンタルを持ち、物怖じせずに勝負所で良い活躍をした白鴎大・大釜。来季も奮闘に期待。
写真下:ブザーのあと声をかけあう宇都と大澤。5位で大会を終え、専修大はみな昨年の成績越えを手放しに喜んだ。

※専修大・宇都選手、大澤選手、白鴎大・田中選手、柳川選手、白濱選手、パプロブヒナス選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「見ている人に『楽しかった』と言ってもらえたら最高!」
勝たせたい、ただその思いが体を突き動かして歓喜の勝利

◆#11宇都直輝(専修大・4年・G)
131201UTOi.jpgケガで腫れあがった足は朝起きると床につけないほどで、試合中も限界を感じる痛みだったという。だがそんなことまで忘れさせてしまうほど、平気な顔をしてコートを駆け回り、意地でシュートを決め続けて40分フル出場の35得点。特に自分でも「意地!」と振り返った4Qはひとりで15点を稼いでみせ、「これぞ宇都」と思える彼らしいプレーで次々にシュートをねじ込んだ。何度も観客を驚嘆させたその気迫の裏には、度重なるケガや大きなプレッシャー、昨年の悔し涙があった。だからこそ喜びもひとしおであり、試合後は「感極まった」と少し目をうるませ、今まで見たことのなかったようなうれしさあふれる表情だった。
4年間何かに縛られることなく、ありのままをコートで表現し続けていた宇都。無いものねだりも言い訳もせず、ただ一心に勝利を追い求める姿が、そこにはあった。大学バスケットにさまざまな刺激を与え、最後の瞬間まで人々を楽しませ続けた奮闘に、心から感謝したい。

 
―5位入賞おめでとうございます。
「見ました?4Qの俺の意地!いやもうとにかく、マジで嬉しい!やばいです。去年、筑波に延長で負けて号泣したじゃないですか。その時と同じ順位決定戦に勝って、5位になれて。去年のチームを超えることができて、とりあえずめっちゃ嬉しいです!」

―ケガにも負けなかったですね。
「そうですね。それもあって、よけいに感極まったというか…。なんか背負っていたものとか、責任とか、ケガとか、耐えていたもの全部が浮かんできて。もう今は解放された感じですね。今年は去年の4年生が抜けて俺ひとりしかメンバーが残っていなくて、やらなきゃいけないのにリーグ戦で最初にひざケガして、みんなに迷惑かけて、でもなんとかギリギリ入れ替え戦は回避して、でもまたインカレも初っ端でケガして、またみんなに迷惑かけて、結局東海に負けて…。でもみんなで頑張って今日勝てたのは、マジで嬉しいです!」

―最後までコートで辛い顔を出しませんでしたね。
「正直、終わって今だから言えるんですけど、笑顔になってる場合じゃなかったですね(笑)。試合中、笑ってる場合じゃないくらい痛いときもありましたから。今日とかも、つんって指で触るだけでめっちゃ痛いくらい足の横が張っちゃってたんですよ。途中トレーナーにマッサージしてもらって、なんとかギリギリ4Qまでもったんですけど」

―見ていて、どうしてそこまで頑張れるんだろうと思うのですが。
「なんなんですかね?めっちゃ痛いですからね(笑)。でももうとにかく、ただ勝ちたいだけですよ。勝ちたいし、勝たせたいだけ。チームメイトとか中原さん(監督)を勝たせたいし、応援してくれるファンの人にも勝っている専修を見せたくて。ただひたすら勝つことのみに集中しているだけで、たぶんほかには何もないです」

―4Qの勝負所でのシュートはさすがでしたね。
「意地!あんなの意地です!たぶん、普通のリーグ戦のいつも通りの試合だったら入ってないです。今日のこの試合だから入った。4年生だから。あそこ最後、絶対決めるって思って。1発目ファウルで、2回目ボールもらって攻めようとしたら、意外に時間なくて『やばいやばい!打たなあかん、打たなあかん!』みたいに実は焦ったんですけど(笑)、打ったら入って。めっちゃ嬉しかった。やっぱり持ってました(笑)」

―今シーズンを振り返ると、これまでの3年間とはまったく異なる経験をしてきた1年間でしたね。
「いやもう全然ちゃいますね。背負うものも違うし、3年間得点王やってきてまわりからも『得点王、得点王』って言われたり、ユニバにも選ばれたりして、プレッシャーもあるじゃないですか。それなのにケガして、いろいろやばかったです。でも今日勝って、全部が良かったなって。今までのすべてが良かったなって思えます。今までの苦労とか、辛かったこととかも、全部良かったなって」

―本当に大きな1勝だったんですね。宇都選手は4年間で、すごく大人になったなと感じるのですが。
「いや、そんなことないです!ただちょっとおとなしくなったのは、より勝ちたくなっただけ。俺が落ち着かないと勝てないと思ったから。だから、単にさらに勝ちたくなっただけで、俺が大人になったわけではないです。俺、ずっとこれは言おうと思ってた。最近みんなに『大人になったね』って言われるから。なってない!」

―そこは認めないんですね(笑)。以前、高校時代にかなり鍛えられたというお話を伺いしましたが、専修大での4年間でもいろいろと鍛えられたのでは?
「そうですね。ある意味、めちゃくちゃ鍛えられたんじゃないですか?メンタルもそうだし。なんか高校の頃までは、ただがむしゃらに頑張るとか痛いのを我慢して頑張るというのは、別に誰かのためじゃなくて、自分のためとか監督に怒られるのが嫌だからとかそういう理由だったんですよ。やらなきゃいけないというか。でも今回とか、別にやらなくても正直たぶん良かったとは思うんですよね。もし『足痛いので試合出ません』と言っても別に中原さんはいいよと言ったと思います。それでも試合に出たいと思ったのは、やっぱり誰かのためだったからで。応援してくれる人のためでもあるし、チームメイトのためでもあるし。あとはとにかく中原さんのためですね。俺を4年間こんなに自由にやらせてくれた中原さんのために、出ると。無理やりにでも出て、絶対に勝つと。それだけですね」

―4年間、共に戦ってきた同期にはどんな思いがありますか?
「いやもう、ありがとうの一言ですね。俺がケガして出られないときに、めっちゃ声を出してチームを引っ張ってくれたのは歩(#0大澤)とか藤岡(#14)だったし、湊(#69)とかがよくつないでくれて。練習中に俺が切れるときに止めてくれたのも4年生の齋藤(#17)だったり大澤だったりで、試合中もいつもベンチの4年生が声をかけてくれました。今日も前半は調子悪かったんですけど、みんなめっちゃ声をかけ続けてくれて。本当にありがとうの一言です。感謝しかないです」

―自分がまわりの人に一番伝えたかったこと、見せたかったことは何ですか?
「なんですかね?うーん…。やっぱり、『俺は俺だぞ』ってところじゃないですか。『これが俺だ』みたいな。自分は試合中パフォーマンスもするし、切れるし、笑うし、しゃべるし。外見がチャラチャラしていても、コート立ったらルーズボールに飛び込むし、一生懸命やる。それが自分です。俺はこのままだぞ、みたいなのを見せられたらなと思って。もし俺が大人しくなったら、たぶんめっちゃつまんないですよ!本当に。次のステージにいっても、自分はこのままでいきますから」

―楽しみにしています。来シーズン、宇都選手たちが抜けて後輩たちにはさらなる奮闘が求められますね。
「そうですね。でも俺的には正直、大丈夫だと思います。田代(#24)も成長したし、竜之佑(#6渡辺)も成長したし、藤田(#47)も今回ダメだっただけで全然成長したし。ほかの3年生以下のやつらも練習ではめっちゃ良いプレーもしているので、大丈夫だと思います。俺の背中を見て学んだものもあると思うし。がむしゃらに一生懸命やってくれれば自ずと勝ちはついてくると思いますね。とにかく1部のステージ維持は最低限のレベルで考えて、田代と竜を中心にやっていって欲しい。まぁ大丈夫だと思います」

―最後に、応援してくれる人たちに向けて何かメッセージはありますか?
「もちろん感謝していますし、あとは、逆に見てくれた人たちに俺から聞きたいことがあるんですよ。『俺のプレーを見て、楽しんでくれましたか?』って。それで『楽しかった!』って言ってもらえたら最高!それだけで俺は十分です」

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「苦労もあったがこのチームのキャプテンで良かった」
大きくメンバーの入れ替わったチームで確かな貢献

◆#0大澤 歩(専修大・4年・主将・G)
131201OOSAWA.jpg昨年からスタメンのほとんどが抜けた専修大。トーナメントは8位という結果に終わったものの、そこからリーグ戦を経て徐々にチームとしてまとまりを見せ、三冠大会最後となるインカレでは順位決定戦を粘り強く戦い抜いて5位入賞を果たした。最終的に手に入れた昨年よりもひとつ上の順位。今年度主将を務めた大澤がその責任を充分に果たしたことは、結果に表れたといっていいだろう。
声を出して仲間を引き締め、プレーでも要所で効果的なシュートを決めていた。他方、一選手としてはコートを離れれば茶目っ気があり、非常に表情豊かな個性が際立つ。ケガや困難を乗り越えたからこそその顔に充足感を満たし、大きな仕事をやり終えて大会を締めくくった。

 
—5位という結果で、昨年を上回りましたね。
「それです!何よりもまずそれです。やっぱり自分たちは去年の4年生よりも経験もないし、実力も正直あるのか分からないですけれど、でも結果はこれなので。自分たちが去年を上回って、インカレを勝って終われた、1敗しかしていない、というのが何よりも嬉しいです。前評判では『専修はまとまりがない』とか『途中で諦めるチーム』だとか言われていたかもしれないですけど、結果が出せたし、まわりも『最後まで諦めない専修』という風に見てくれるようになって。これが自分たちの下につながってくれたら、自分はこの代のキャプテンとしてやるべきことができたかなと思っています」

—昨年のチームから多くの選手が抜けた中で、そのチームから引き継いだディフェンスをしっかり続けてきたように思います。
「そうですね。サイズもあるわけじゃないし、ディフェンスとリバウンドをやって、そこからのオフェンスを心がけていました。そうすれば宇都(#11)が合わせて崩してシュートするとか、好き放題やってもらえるし。宇都中心のチームとして作ってきているので、それは別に誰も文句を言うわけではなく、支えるのは自分たちだし、宇都も自分がいたから好きに自由にやれたと思うので(笑)、良いようにチームが噛み合ってくれてこういう形で勝てたのは良かったなと思いますね」

—藤岡選手(#14)たちも含め、4年間一緒にやってきていかがでしたか。
「練習中だろうがなんだろうがすごく喧嘩もしたし、でも試合であれば宇都も自分のことを見てくれるし、自分も宇都のことを信頼しているし。だから良い関係が自分たちで築けていけたかなと思います」

—濃い4年間でしたか。
「はい、濃い4年間でしたね。本当に濃かったです。いろいろあったし、自分は1、2年生の時は全然試合に絡めていなくて苦しい思いもしていたんですけど、こういう形で終われて良かったなと思います」

—思い出深いことはありますか。
「自分が出ている試合も出ていない試合も全部が思い出深いですけど、今日の白鴎戦だったり、リーグ最後に自分たちが入れ替え戦に行くか行かないかの試合だったり、全部白鴎なんですけど(笑)、そこは全部気持ちが入っていたというか、思い入れがありますね」

—どういうわけか、今年は節目節目で白鴎大との対戦でしたね。
「そうですね、どういうわけか。でも、これで今季2勝2敗で終われたので、良かったなと思います」

—宇都選手は大澤選手にとってどんな存在でしたか。
「頼れるんですけれど、宇都が自由にやれているのは自分のおかげだと思っているので(笑)。そんな感じですね」

—今日の宇都選手とのかけ合いは印象的でした。最後のフリースローの場面ですが。
「わざと外そうと思ったんですけど、なんだか気持ちがボールに乗り移っちゃったんですかね(笑)。自分も4年なので欲が出て、点取ろうかなと思っちゃって(笑)。入っちゃいました」

—なるほど(笑)。この1年間主将として心がけてきたことはどのようなことでしたか。
「見てのとおり、個性豊かなメンバーじゃないですか。他の大学に比べたらぱっとまとまれるチームじゃないし、でもバスケに対しては真面目で、まとまろうとした時にはまとまれるチームに自分はしたいと思っていたんです。勝ちという目標に対して最後にひとつになれれば、そのプロセスで抜け落ちる部分があったとしても、自分はそれで良いと思っていたので。それが大学生だと思うんですよ。勝つためにバスケに取り組むことになったらパッとまとまれるチームに自分はしたいと思っていて、それがこういう形で結果に出てくれて良かったです」

―苦労もありましたか。
「すごくありました。練習もそうだし、試合もそうだし。色んなやつともぶつかって『何だよお前』と思うこともあったし、向こうもそういう気持ちを持ったかもしれないですけど、でもこのチームのキャプテンで良かったなと思います。嬉しかったこととか、こうやって勝てたこととかそういう一つひとつのことを思えば、やってきて良かったなと。キャプテンにしてもらって良かったなと今すごく思いますね」

—どういう経緯で主将になったのでしょうか。
「1個上の代が引退してすぐに言われましたね。『次の代はお前がキャプテンだ』って。そんな試合に出ていたわけではなかったんですけれど、そういう形で中原さん(監督)、新関さん(総括)、優一さん(佐々木コーチ)、高橋さん(トレーナー)から、素養の面で信頼を少しは稼げていたのかな、という感じでした。そう言ってもらって。最初は自分が試合に出ていないので、そういうことを気にして引け目みたいなものがあったんですけど、でも自分で地道に努力していればこうやって試合にも絡めるし、宇都を支えられるのは自分しかいないと思っていたし、宇都もそう思ってくれていたので、良かったのかなと思います」

—胸を張れますね。
「胸を張って言えますね。『俺は大学ナンバーワンのキャプテンだ』って」

—まだオールジャパンもありますよね。
「今までは勝つためにやってきたんですけれど、今度は楽しんで。良い正月ゲームをしたいなと思います」

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「頑張ったことは裏切らない」
努力に裏付けされたシュートとリーダーシップ

◆#10田中優二(白鴎大・4年・主将・G)
131201tanakayuji.jpg今季は念願の1部の舞台で「強い相手とやるのは楽しい」とこれまで以上に生き生きとプレーする姿が印象的だった。バスケットを心から楽しみ、そしてチームのことを誰よりも想ってきた選手だ。仲間のことを常に気にかけ、特に「ずっと“自分たちの代”というイメージは頭の中に入れていた」という同期には、4年間声をかけ続けて成長を促し、他3人の活躍を自分のことのように喜んでいた。「あいつがいたから今の白鴎大学のスタイルがある」(#5柳川)と言わせるのも、そうした働きかけや、努力する背中でチームを引っ張ってきたからこそ。自身が言うよう体格的にはハンデを負いながらも、それを補って余りある強い意志とまわりへの感謝の気持ちを持っていた、1部でも引けを取らないプレイヤーだった。

 
―インカレを終えてどんな気持ちですか?
「学生最後のインカレで、オールジャパン出場も決められたし、6位という結果ですが白鴎大学としては歴代最高の順位です。入学した時は2部で、そこからいろいろ悔しいことも辛かったこともありましたけど、自分たちの代で歴史を変えられたことは誇りに思います」

―インカレの毎試合毎試合を、すごく楽しそうに戦っていましたね。
「そうですね。齋藤さんからも『練習ですべてやってきたからこそ楽しめる』と言われていたんですが、本当にそうだなと実感しました。インカレは、やってきたことを出せる場なんだと思って。大会前も楽しみで楽しみで仕方なくて、実際すごく楽しかったです。それを毎回やらせてくれるスタッフ、嘉郎さん(落合コーチ)や謙介さん(佐藤コーチ)、齋藤さんにはすごく感謝しています」

―白鴎大はすごく練習量の多いチームで、苦労もあったと思います。
「そうですね。ほんっとキツかったですけど(笑)、頑張ったことは裏切らないと。うちは決して名のある選手がいるわけではありませんが、どこかで勝てる部分は必ずあると信じてやってきました。自分なんか特に、ちっちゃいし強い体もないし、これと言って持っているものはありません。でも気持ちの部分とかみんなを支えることが仕事だと、それが役目だと信じてやってきました」

―きれいな3Pシュートも武器だと思いますが。以前『打った数は裏切らない』と言っていましたが、そこは自信を持っていたんですか?
「そうですね。インカレが始まる少し前に、7日間で1万本シューティングというのがあったんです。でもそれも苦にすることなくできました。自分は今までずっとやり続けてきたことなので。そういう積み重ねも自信になったのかなとは思いますね。そうやってずっと昔から打ち続けてきた、ひとつひとつの積み重ねが、リーグとかインカレで良いパーセンテージで終われたことにつながったかなと思います。そこだけですね!自分が自信を持てたのは」

―この1年間、念願の1部リーグやインカレで戦ってきましたが、いかがでしたか?
「通用する部分と通用しない部分がいろいろありましたが、あらためてバスケット楽しいなって、1部での試合を通して実感できましたね。バスケットをやってて良かったなって。相手が強ければ強いほどモチベーションも上がったし、楽しかったし。本当に1部でやれて良かったです」

―まだオールジャパンはありますが、学生としてのバスケットは終わりですね。
「自分は卒業したらバスケットは続けないので、もう本当に終わりですね。なんかよく分からないですけど、こうして普通に話していても勝手に涙が出てきます(笑)。いやでも本当に、メンバーに恵まれましたね。そこで切磋琢磨できました。でも最初入学した頃は、ひとりで焦っていたんですよ。同学年にすごい人たちがいっぱいいて、その中で自分はどうしたら試合に出られるのか、どうしたら上手くなれるのかって、ずっと考えながら必死にやってきました。そのメンバーと一緒に生活をともにして、一緒に試合に出られて、というのは本当に恵まれましたね。メンバーに恵まれました」

―大学もそうですが、高校の絆も強いですよね。昌平高校出身の馬場選手(駒澤大12年度卒)や西谷選手(東京成徳大#21)もいつも試合を見に来て応援していますし。
「はい。大好きなんですよ、自分のこと(笑)。だから大学だけじゃなく高校とか今までずっと仲間に恵まれてきたと思うし、家族もみんなバスケットに対する気持ちが熱くて。だから心の中でずっと、応援されているんだから頑張らなきゃと思っていました。誰かのために頑張れるというのは大きかったですね。自分のために頑張るとちょっと弱くなるので。チームのためにとか、応援してくれる人たちのために、見てくれるお客さんのために頑張ろうと思ってやり続けてきたことが、白鴎大の歴史を変えることにつながったのかなと思います」

―最後に後輩たちに向けて一言お願いします。
「この1年間、練習とか試合を通していろいろ伝えたいことは伝えてきたので。これからも変わらず白鴎らしく、最後はバスケットを楽しんでほしいですね」

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「最後に結果が出せてほっとしている」
悔しさがにじむ一方で得たエースとしての安堵感

◆#5柳川 龍之介(白鴎大・4年・SF)
131201YANAGAWA.jpgあと1歩のところで敗れ、試合後記者会見で見せた涙には、喜びと悔しさとが交錯していた。それでもやはり「自分たちで歴史を塗り替えたということは誇らしい」と、悔いなく大会を終えた様子。リーグ戦で思うような結果が出せなかった分、このインカレでの活躍には4年生としての意地が見えた。
自身では、入学当初これほどまでに出場機会に恵まれるとは思っていなかったという。だが年々存在感を増し、チームのエースとして仲間を引っ張る姿はどんどん頼もしくなっていった。たとえオフェンス面で良さを発揮しきれずとも、大事だと認識したというディフェンスを磨き、練習の厳しい白鴎大で研鑽を重ねてチームの欠かせない存在にのし上がったその姿勢は、確かに後輩たちに伝わっているはずだ。

 
—記者会見では感極まる場面もありましたが、改めて今どういう気持ちでしょうか。
「4年間この舞台で結果を出すことを目標にやってきて、全国6位ということで終わって、正直自分にとってこれまでのバスケット成績の中でものすごく良い結果だったのかなと思います。白鴎の歴史でも初めてのことで、自分たちで歴史を塗り替えたということは自分にとっても4年生にとっても誇らしいなと思える大会でしたね」

—どのような4年間でしたか。
「自分は2部の時代に入って、2部では勝てていた試合も、1部で勝てないというのはすごく身に染みて感じたことだったので、そこはディフェンスからやって失点を減らすということを軸にこれまでやってきました。その軸は間違っていなかったというのはこの大会で証明できたかなと思います」

—紆余曲折だった4年間が、最後に良い方向に向かったのではないでしょうか。
「そうですね。それは引っ張ってくれた先輩がいたからこそ今の自分たちがいるなと感じていて、感謝の気持ちを忘れずにやっていくことが伝統になっているのかなと自分では感じています」

—一緒にプレーしてきた4年生はご自身にはどのような存在でしたか。
「良き友であり、良きライバルでもあるし、お互い思ったこともぶつけあえるし。プライベートでは面白いやつらでしたし、コートに立てば楽しいやつらだったので、すごくバスケットをやっていて楽しかったです」

—リーグの最後には「やっぱり白鴎は柳川と白濱だねと言われるようにしたい」と仰っていましたが、このインカレでその部分はいかがでしたか。
「リーグではすごく白濱が頑張ってくれて、自分ではそこへのマークが厳しくなるだろうと思っていたので、やっぱりそこを打破するには逆に自分が攻めていかないといけないというのはこの1カ月間ずっと考えてきました。自分と白濱は、どっちかが調子が良いとどっちかは悪いという言い方をされていたんですけれど、このインカレではそういうことがなく、あいつの時間帯と自分の時間帯というのは披露できたかなと感じています」

—他の4年生についてはいかがでしょうか。
「マンタスはこれまでの3年間は出られていない状況で、よく腐らずにやってくれたなというのもあるし、やっぱりあいつが出ると心強くて、そういう信頼もすごく置いていました。あいつが出るとゲームが落ち着くんです。体も強いので。田中に関しても、チームを引っ張っているということはすごく感じていて、でもあいつに負担をかけないようにと思っていたんですけど、結局あいつがチームを上手く引っ張ってくれて。自分たち4年は結構馬鹿なので(笑)、あいつが4年生をまとめてくれたというのは大きくて、試合でもそうだしプライベートでもそうだし、あいつがいたから今の白鴎大学のスタイルがあるのかなと思っています」

—大学で学んだことで、今後のバスケット人生に活かせそうなことはなんでしょうか。
「ディフェンスです。それとルーズボールです。それは気持ちの問題なので、やっぱりそこが大学4年間で一番学べたかなと思いますね。そこで自分のリズムを作ってオフェンスに入れたりしたので。元々ディフェンスには苦手意識があったんですけど、自分が点を取っても相手のエースをマークすることが多いので、そこで点を取られたらイーブンじゃないですか。そういうことを考えると、ずっと『ディフェンスだ』と言われ続けて、この4年間でそのディフェンス、ルーズボールとかリバウンドとかもそうですけれど、気持ちの部分で解決できることが大切になってくるなと思いました。今後もオフェンスよりもディフェンスが武器になってくるのかなと思います」

—気持ちの重要性も再認識したんですね。
「そうですね。今一番上になって、気持ちの部分で負けたらやっぱり試合にも負けるなと。後輩たちにそういう面は言わなくても伝わる部分があるじゃないですか。『先輩たちがこういう姿勢だからダメだな』というところは絶対に見せたくなかったので、いくら相手が強かろうが、当たって砕けろじゃないですけど。青学は倒せませんでしたが、4年生4人にそういう思いがあったから、あそこまで粘り強くできたのかなと思います。その気持ちがあったからこそ後輩たちがのびのびプレーできたのかなと。気持ちの部分というのはすごく大切だなというのは、大学バスケに来て感じました」

—白鴎大がもう一歩強くなるために必要なことはどのようなことでしょうか。
「今年がベースになると思うんですけれど、やっぱり4年間で自分がこの大学で分かったことは、練習量が多ければ多いほど、なおかつ効率よく練習すれば絶対強くなるということで。後輩たちもそれは分かっていると思います。練習時間が長いと集中力は切れるし、そこで意味のある練習にするにはどういう風にやるのか。そういうのを考えながらバスケットをすれば、これからも全然通用すると思います。サイズはダウンするんですけどダウンした分足数は増えるだろうし、後輩たちにはすごく期待しているので、頑張って欲しいですね」

—入学した頃のことを振り返ると、田中選手は同期と比較して焦っていたらしいですが、柳川選手はどう感じていましたか?
「正直自分もヤバいなと思っていました。外国人のマンタスはいるし、白濱は能力がすごいし、優二も全国に出ているし。それに比べて自分は無名で、国体以外は全国大会も出ていないし、雑草みたいな感じで(苦笑)。正直入学当初は『4年目にちょっと試合に出られればいいかな』と思っていたんです。でも試合を見たり、ベンチで過ごすことが1年目は多かったんですけど、『出たいな』とはすごく思って。シックスマンで出る機会も作って頂いて、そういう少ないチャンスの中でもバスケをやっていて楽しいなと思っていたので、そのチャンスをいかに広げるか。それは練習しかないなと。優二(田中)もすごく努力をしていたし、結果が今年ついてきたのは一人ひとりの努力、みんなでやってきた努力が形となって結果に出たのかなと思います。とにかく4年目に自分がこれだけ活躍しているなんて、入学当時はとても考えられなかったですね(笑)」

—柳川選手はリーグ戦中苦しそうでしたが、最後は良い形で終われましたね。
「そうですね。リーグ戦は正直ダメダメで、4年目で結果を残そういう気持ちも強かった分、すごく悔しかったです。でもそういう姿で、後輩たちを不安にさせていた部分もあったと思います。『ヤナさんどうしたんだろう』とは言えないけど思っていただろうし。だから、そう思ってくれる後輩もいるし、応援してくれる人もいるし、そういう人たちのためにもインカレでは結果を残したいと思っていました。何のためにやっているのかと言ったら自分のためでもあるんですけど、やっぱり応援してくれている人のためでもあるし、見ている人に『こういうディフェンスをやってこその柳川だな』と思ってもらいたくて。そういう思いでリーグ戦が終わってから一ヶ月間練習してきて、こうやって結果が残せてほっとしています」

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「自分のバスケット人生の糧になる4年間だった」
初物づくしのラストシーズンに一段階レベルアップを果たす

◆#15白濱僚祐(白鴎大・4年・F)
131201shirahama.jpgその類い稀な身体能力は、1部リーグやインカレの舞台でも観客をどよめかせた。4年目のラストシーズンは、チームにとっても自身にとっても未知の期間だった。白鴎大にとって、今年のリーグ戦では柳川がやや不調だったものの、「あいつの分まで」とその穴をしっかり埋めていたのが白濱だった。両者揃って好調だったことはこれまで不思議と少なかったが、だからこそ互いに補い合い、最後のインカレでは両者バランス良く持ち味を発揮してしっかりとしたインパクトと成績を残した。仲間と過ごした貴重な4年間を無駄にせず、今後も続くというバスケット人生の飛躍につなげることを誓う。

 
—チーム初のベスト8入りを果たし、良い締めくくりができたのではないでしょうか。
「そうですね。チームとしては白鴎の歴史の中で一番上に立てたわけですし、初めての舞台で自分たちもすごくいい経験ができて、良い一年が過ごせたんじゃないかなと思います。自信を持って言えます」

—齋藤監督も「良い1年だった」と仰っていました。
「齋藤さんにそう言わせてあげることができたので、すごく自分は嬉しいです」

—ご自身は課題も指摘されながらシーズン後半は好調ぶりを継続させて、ひとつ殻を破った印象があります。
「そうですね。初めての舞台で最初は色々あったかもしれないですけれど、リーグ戦に入ってからはチャレンジャーですから、何も気負うことはないと思っていました。思い切りやれたと思いますし、そうやっていく中で自分でも通用する部分が見えてきたので、すごく良いリーグ戦とインカレだったかなと思います」

—4年間の大学バスケットはいかがでしたか。
「難しいですね、4年間って(笑)。バスケット人生の中で一番刺激になった4年間かなと思います。総括というか、大きく言うと大学バスケが自分の中で一番刺激になったかなと。やっぱり高校までは佐賀の県内だけでやって、全国に出ても1回戦で負けちゃうようなチームで。でも大学でこうやって関東に出てきて、最初の頃はあんまり強くなかったんですけれど、段々強くなってきて、色々有名な選手ともマッチアップできたり、強いチームとも戦えるようになったりして。本当に自分の中で刺激になったし、どういうプレーをすれば通用するかとか、どういうプレーをすれば活躍できるかを見ることもできて、自分のバスケット人生の糧になる4年間だったかなと思います」

—4年間共に過ごしてきた田中選手(#10)、柳川選手(#5)、パプロブヒナス選手(#36)は、どのような仲間でしたか。
「簡単に言うと本当に馬鹿です(笑)。なんか、本当に毎日馬鹿やってましたし、本当にノリの良いやつらで、基本自分はあいつらの馬鹿についていく感じなんですけれど、もう何をしても本当に笑いがあって……(笑)。どんなことをやっても笑ってて、本当に愉快で、一緒にいて元気の出るやつらでしたね」

—それでも練習はしっかりやってきたんですよね。
「そうですね。練習になったらぴしっとやっていました。自分の中ではそう思います」

—でも、コートから出ると騒ぎあう感じで(笑)?
「そうですね(笑)。コートを出ると4年生だけじゃなくて全体的に『白鴎と言えば馬鹿だな』ってイメージですね」

—4年間で得たものから、次につなげられるものもあったかと思います。
「このトップリーグで4年生の一年間やれたことは、本当にバスケを続けていく上ですごく財産になったかな、良い経験になったかなと思います」

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「4年間はすごく楽しかった」
コートの内外で存在感を発揮した大黒柱で盛り上げ役

◆#36マンタス・パプロブヒナス(白鴎大・4年・C)
131201mantasu.jpg1学年上にアビブ(12年度卒)がいたためこれまで3年間はベンチを温める時間も長かったが、それでも「できることで貢献したいと思った」とベンチから明るく声を出し続け、チームの元気印としても存在感は大きかった。コートにひとたび出れば力強いプレーで味方を勇気づけ、特に出場時間の伸びた今年はまわりの選手も「頼もしくなった」と口をそろえるほど、経験を積んで成長を重ねていた。彼もまた、チームのために自分にできることを考え、白鴎大学の歴史を塗り替える一因となった選手の一人だ。厳しい練習や悔しさを乗り越えて白鴎大での4年間を「楽しかった」と振り返るその表情は、すっきりとした面持ちだった。

 
―インカレを振り返っていかがでしたか?
「最後の試合、6分しか出られなかったのは本当に悔しいんですけど、でも去年、小さな大学である白鴎の歴史を変えて1部に上がって、今年またさらに初めてインカレベスト8に入ってオールジャパンに出られることになって、それを自分たちの代で成し遂げられたことはすごく嬉しいです」

―4年間を振り返ると、これまで3年間はなかなか試合に出られず苦労もあったと思います。
「はい。1年から3年まではアビブ(12年度卒)がいたじゃないですか。アビブはリバウンドの高さであったり体の強さだったりがすごい選手だったので、自分は3年間ほとんど試合に出られなくて、正直すごくつまらなかったんです。でもやっと最後の年に絡めるようになって、トーナメントもスタメンでほとんどフルで出られたし、リーグ戦の方も最初はスタメンで、それは楽しかったですね。でもリーグ戦で明治・拓大に2連敗したときに、明治のときはファウルトラブルで調子が悪かったんですけど、拓大は別に調子悪くなかったんですよ。でもやっぱり、イッサ(#23ジャニ)は足が速くて走れるし得点力はあるんですよね。それで東海戦からスタメンをとられて、ずっとそのまま自分はシックスマンという形で…」

―悔しい気持ちがあったでしょうね。
「はい。でもイッサもすごく良い選手だし、それでもまだ1年生でファウルも込むので、そういうところで自分も試合に絡めて良かったです。今回のインカレもあいつがスタメンだったんですけど、青学戦とかは結構長い時間出られましたし」

―青学戦は、負けはしましたが本当に良い活躍でした。永吉選手をよく抑えましたね。
「そうですね。永吉(青学大#25)にだけは負けたくなかったんです。お互いパワーで戦うセンターで似たようなタイプだったので、その勝負はすごく楽しかったですね。でも青学に負けたのはすごく悔しかったです。青学は廣瀬さん(青学大コーチ・元白鴎大コーチ)がいたじゃないですか。だからこそ青学を破りたかったですね」

―田中選手も、勝つことが廣瀬さんへの最大の恩返しだと言っていました。
「そうですね。廣瀬さんが白鴎を辞める前に、『よし!来年頑張るぞ!お前にもしつこく言うから手抜くなよ!』みたいなことを言われて、そのあとに辞めることを知って、自分はもう泣きそうになったしすごく悔しかったんです。ショックすぎて、廣瀬さんともう話したくないと思ったんですよね。それでずっと自分は『ありがとうございます』も言わず何も口を聞かなかったんですけど、でも自分は学生だから最初分からなかったけど、プロ(コーチ)の世界はそうだよなと思うようになって。毎年毎年、1年契約なので仕方ないことなんだと。それでリーグ戦の時かに廣瀬さんのところに謝りに行ったら、『全然いいよ。お前の気持ちも分かるから』と言われたんです。そういうことがあったからこそ、廣瀬さんのいる青学には勝ちたかったですね。でも白鴎って最近すごく明治と仲が良いんですけど、僕らが体力などを削ったからこそ明治が青学に勝ったと思っているので、それは良かったです(笑)。明治の人にもそれを言ったら『お前らのおかげだ』と言われました(笑)」

―(笑)。試合に出られない中でも、マンタス選手はすごく声を出してチームを盛り上げて、その存在感は大きかったと思います。
「そうですね。まぁ声出すしかないじゃないですか、そういう時って。やっぱりチームにできることで貢献したいと思ったので。ベンチにいたら声を出すことしかできないし、白濱(#15)とかメンタルもすごく強くなったんですけど、たまに落ち込んでいるときがあれば『ここ気持ちだぞ!』とか声をかけるようにしていました。まぁ、4年間はすごく楽しかったですね。もう本気のバスケットは終わりですけど、自分は卒業後もクラブチームとかで暴れようかなと。あとはまだオールジャパンもあるので、そこで活躍したいと思います!」


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