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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.12.01 (Sun)

【2013インカレ】11/30 東海大VS拓殖大(準決勝)

大黒柱バンバの奮起もあり2Qで流れを掴んだ拓殖大
それでも4Qで巻き返した東海大が僅差でかわす


131130tanakadaiki.jpg 優勝候補筆頭とされる東海大に、リーグ4位の拓殖大が挑んだ。「出だしが大事」と前日に池内監督が口にしていた拓殖大だったが、まず流れを掴んだのは東海大だった。前の試合で欠場した#0ベンドラメ(2年・G)をスターターで起用し、拓殖大がディフェンスに戻る前に#24田中や#51須田が速攻に走ってやすやすと得点をさらう。拓殖大は#23バンバがオフェンスを引っ張るも、バンバの3Pが決まってもすぐに#24田中に3Pを決め返されるなど流れを変えられず、1Qは28−17となった。

 だが2Qで東海大はリズムを崩す。「チームとしての攻めがちょっとちぐはぐしていた。やっぱり噛み合わないと打ってもリバウンドにもつながらない」陸川監督が振り返るよう、外のシュート単発に終わってまったく点数が止まってしまう。この好機に拓殖大は#23バンバが絶好調で、3Pや速攻、ゴール下と内外問わず得点を量産。32−37と拓殖大が逆転して後半に入った。3Q、この苦しい状況で東海大はディフェンスのプレッシャーを強め、攻めては#24田中や#51須田がシュートを決めて追いつく。結局54−53とほぼ点差のないまま勝負は4Qに持ち越された。

 4Qも相譲らない展開が続く。#51須田の3Pで東海大が逆転するも、#23バンバが3Pのバスケットカウントをお返しするなど渾身のプレーで対抗した。試合が動いたのは残り4分。「コーチの指示通りにやった。相手の隙をついてカットしたら入った」という#0ベンドラメが裏に走るカッティングプレーをほぼ同じ形で2連続に決める。さらには#7晴山の勝負強いミドルシュートも決まって東海大が残り3分4点リード。拓殖大はタイムアウトを挟むもなかなか得点を奪えず、追い打ちをかけるように#24田中のシュートが決まった東海大が、70−61で勝利をものにした。

 拓殖大は4Q残り5分半が無得点に終わった失速が手痛かったが、2Qの怒濤の追い上げは素晴らしく、東海大を最後まで苦しめた戦いぶりが光った。特に#23バンバの集中はすさまじく、「ゾーンに入っていた」と高校の同級生である#0ベンドラメにいわしめるほど。また主将の藤井は、普段通りのプレーとはならず、試合後には悔しさがにじんだ。あと1歩及ばずに決勝進出はならなかったが、まだ青学大との3位決定戦が残る。楽しく戦う姿勢を最後まで貫いてほしい。

 東海大はまたもや反省点の残る試合ではあったが、冷静に対処して勝利をものにした。ただ選手たちの口からも、どこか空気の重い試合展開になっていることへの懸念も聞かれる。ここまで数々の激闘を制して勢いに乗る明治大との決勝戦だけに、後手に回ることは命取り。力のすべてを出し切れるか。

写真上:大垣にかわってバンバにディフェンスにつかれた田中。「高さもあるし手も長いしやりづらさも正直あった」とは言うが、それでも26得点の活躍でチームを引っ張った。


※東海大・ベンドラメ選手、晴山選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 

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【INTERVIEW】

「負けてしまえば何もかも終わり、勝ちにこだわる」
チームに魂を込めるため、活躍を誓うガッツマン

◆#7晴山ケビン(東海大・3年・PF)
131130HAREYAMA_2013120110405508f.jpg本人は「たまたまだった」と笑い混じりに話すが、終盤の局面での晴山の得点とリバウンドが、東海大が勝利を引き寄せた要因の一つであったことは間違いない。3試合続けて競り合いを強いられることとなった東海大には、どこかにファイナリストらしからぬ硬い空気が漂う。こういう状況こそ、晴山のような元気のいい選手の喝が、連覇のために必要とされてくるかもしれない。


—思いもよらずにタフな試合になりましたね。
「昨日も慶應戦もそういう感じの試合だったので、最終的には自分たちが勝つ思いでやるしかないですし、最低でも1点リードしていれば自分たちの勝ちなので、今のことに集中してやっていたのでそんなに辛くはなかったです」

—内容よりも重要なのは結果ですからね。
「まぁ、そうですね、本当に。『勝てばいい』ということもコーチもおっしゃっていたので、そのとおりだと思ってやっていました」

—あわよくば、目標である60失点以内の試合をしたいところですよね。
「ただ、徐々に修正できていると思います。結果は勝てているので、それで反省点があることはとてもいいことだと思います。負けてしまえば何もかも終わりなので、とりあえずは勝ちにこだわって。それで、目標にしている60点以下に抑えるということをまた明日やっていきたいと思います」

—大事な局面での晴山選手の得点、リバウンドも東海大勝利の要因だと思いますが。
「たまたま自分が空いていて、打ったら入ったというのもあるし、たまたまそこに走っていったらリバウンドも落ちてきたというところでした(苦笑)。自分がシュートを決めてやろうというつもりはあまりなかったですけれど、でも何かチームのために頑張ろうという思いでプレーしていましたね」

—田中選手とバンバ選手がマッチアップしていて、インサイドにも侵入しやすかったのではないでしょうか。
「そうですね。リバウンドは、後半にコーチに『見ているシーンが多いぞ』と言われて、切り替えた部分はありますね」

—そういう部分が明日も大事になってきますね。決勝は明治大が相手になります。
「青学を破ってきているので相当力はありますし、今までリーグでも2勝しているからといって、甘い気持ちだったらすぐに差をつけられると思うので、うちらしくチャレンジャー精神でやっていければ勝てると思います。ディフェンスとリバウンドを徹底してやっていきたいと思います」

—明治大に対するイメージはどうですか。やり慣れた相手ではありますが。
「皆川(#51)がケガをして、リーグの途中から抜けた分ファイブアウトになって、外から5人全員が攻められるチームなので、うちに似たチームかな、と。そういったチームが相手なので自分に勝つしかないですね。しっかり外のシュートは抑えて、抜かれたら周りがしっかり締めて。そういったチームディフェンスをやれば勝てると思うので、頑張りたいです」

—正直なところ、明治大と青学大では、どちらと戦いたかったですか。
「青学の建吾(青山学院大・#7野本)とやりたかったです。すごいやりたかったんですけれど、青学が負けてすれ違った時に泣いていたので、逆に頑張らなきゃなと気が締まって、絶対優勝しようという気持ちが強くなりましたね」

—そうすると、今日の試合はやはり良いところで決められて良かったですね。
「そうですね、ちょっと恐かったですけれど(苦笑)。打とうか迷いましたけど」

—チーム全体的に動きが重いように見えるのですが、自分たちではどのように感じていますか。
「硬いですよね。すごく自分でも分かっているんですけれど、コーチも気づいていると思いますし、逆に4年生も『俺たちがなんとかしなきゃ』と思って空回りしているのかなと。やっぱり3年生がしっかりしなきゃいけないです。3年が喝を入れるじゃないですけど、俺とザック(#10バランスキー)と藤永(#8)と理貴(#22飯島)で、声をかけ合ってやっていきます」

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「相手に流される時間を作らないように」
連覇に向けて冷静さを保つ司令塔

◆#0ベンドラメ礼生(東海大・2年・PG)
131130bendorame2.jpg慶應大戦で足を痛め、前の試合は大事を取って欠場。しかしこの試合ではその影響を感じさせずいつもの彼らしいプレーを披露した。
今年は追われる立場としてどの試合も相手の全力のプレーに受け身になっている時間帯がある。しかし「それでも勝ちきれるのが今年のチーム」、と昨年の優勝からここまでに至る経験に裏打ちされた言葉は、東海大の面々が自分たちのバスケットに対して確かな自信を持っている証拠だ。チャレンジャーをどう受け止めるのか、決勝は必見になるだろう。


ー1試合開いての出場になりましたが、不安などはありませんでしたか?
「不安はなかったし、1年間準備してきたので1日体力を温存したと思えばぜんぜん問題なかったです」

ーいつもより速い展開が多かったように思いますが、意識していたのでしょうか?
「トランジションは自分たちも練習してきたし、課題は入りなので入りにああいうふうにできたのは良かったと思います。ゲームの流れの中で速くするところは感覚でやって、ああいう形になりました」

ー2Qに失速してしまいましたが。
「1Qに速い展開でいいゲームができたんですけど、2Qはその流れのまんま失敗しても早打ちしたりして、自分たちのバスケットができていなかったと思います。状況判断が自分も含めてできていなかったと思います」

ーリバウンドを弾いたところのルーズボールを拓殖大に取られている印象でした。いつもならベンドラメ選手がああいうところで抜け目なく入ってくる印象なのですが。
「バンバの存在がやはり大きかったです。バンバが取るだというというのでハリバックしてしまって、ルーズボールを取れなかったりというのはありました」

ーバンバ選手については延岡学園の後輩ですし、どういうことをやってくるかはわかっていたとは思いますが、それでも止めるのは難しい?
「わかっていたとしてもああやって止められないし、今日のバンバはゾーンに入っていたと思います。大貴(#24)さんがあれだけチェックしても決めてくるならあいつがすごいと。ディフェンスは悪くなかったと思います。バンバも昔から調子がいい日、良くない日はありました。でも拓殖大はリーグ戦で学んだことも多かったと思うし、チームになっているなという気がしました」

ーマッチアップの藤井選手(#40)のところはどうでしたか?
「自分的には祐眞さんはもうちょっとガツガツやってくるかなと思っていたんですが、ちょっと控えめだったかなと思います」

ー今日はいいところで決めてガッツポーズでどうだ、という表情が見えたのが印象的でした。いつもあまり表情は変わらないので。
「(笑)。それは決めたら嬉しいですし。それに、タイムアウトを取ってくれたのでちょっと笑えました。タイムアウトがなかったら次のプレーに切り替えなくてはならないので、そのせいだと思います」

ーここまで慶應大とか専修大と戦って、必死に追われる試合というのが続いていますが。
「練習でも5点ビハインドの練習だったり、そういうのはしてきています。リーグ戦も優勝しているし、追われることでどうだ、というのはあまりないです」

ー昨年は大会を通じてすごくチームが成長していった印象でした。今年はどう感じていますか?
「今年は流れが悪くても勝てるチームだと思います。でも明日はベストなゲームを展開したいなと思っています。相手に追いこまれる時間帯も確かにあります。でも流されないように自分たちのバスケをして勝ちたいです」



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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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