2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.11.30 (Sat)

【2013インカレ】11/29レポート

明治大が筑波大に逆転勝ちするなど会場も沸いた準々決勝
ベスト4は拓殖大・明治大・青学大・東海大の関東上位陣に


131129MEIJI.jpg 佳境に入りつつある大会4日目のこの日は、準々決勝が行われた。第1試合では拓殖大が天理大に快勝。これでベスト4がすべて関東地区のチームになることが決定し、2011年のインカレから関西地区に奪われていた出場枠を1枠取り戻した。

 また第2試合は、明治大が大きなビハインドをはね返す白熱のゲームに。第3試合では青学大が、第4試合では東海大がそれぞれ後手にまわる時間帯もあったものの地力の差で勝利し、これでベスト4が出揃った。負けた4チームは残り2日間5−8位決定戦にまわる。精神的な面でもタフさが求められる順位決定戦も、見逃すことのできない戦いだ。

写真:大逆転劇を演じた明治大。試合終了間際、ほぼ勝利を確定させる3Pを決めた田中を中心に笑顔の輪ができた。

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【拓殖大が完勝で関東のインカレ出場枠数を取り返す】
131129BANBA.jpg 関西が掴んだシードを天理大が守り、インカレ出場枠を維持するのか。それとも拓殖大が勝って関東の枠を2年ぶりに取り戻すのか。両者ともに留学生を擁する対戦は、序盤から拓殖大ペースだった。

 まずは拓殖大#24満島(2年・PG)、天理大#61新里(3年・SG)がドライブを決め合って試合がスタート。クロスゲームになるかとも思われたが、#40藤井(4年・G)の3Pに#23バンバ(1年・C・延岡学園)のポストプレーも決まって早々に拓殖大が主導権を握る。天理大は追いかける展開で#18相馬(4年・SF)が孤軍奮闘するものの、なかなか他の選手の得点が出ない。対照的に拓殖大は#14大垣(3年・SF)にも3Pが飛び出し、#23バンバも気合いのこもったディフェンスで貢献を示す。天理大は1Qこそ終盤に#6サイモン(2年・C)の得点が続いて5点差で終えるが、全体的にオフェンスは単発に推移。拓殖大は試合開始後早々に2ファウルとなって一時ベンチに退いた#99赤石(2年・C)の活躍もあって引き離しに成功。天理大のシュートミスにも助けられ、14点ものリードで前半終了となった。

 後半、拓殖大は開始早々から一気に勝負を決めにいく。#40藤井、#23バンバのシュートが次々とネットに吸い込まれて更に点差を拡大。天理大はバックコートのミス、フリースローを2投とも落とすなどして、きっかけを掴めないまま時間だけが経過していった。拓殖大は安全圏の点差でも#23バンバの気合いの入ったプレーが随所に光り、終わってみれば77−51で快勝。2年ぶりのベスト4を決めた。

 拓殖大は昨日の試合の反省点をしっかりと修正して快勝。特に#23バンバ「しっかりディフェンスしてちゃんとリバウンドをとって、自分の仕事をしっかりやれば勝てると思った」と自らの仕事をまっとうしたことが大きかった。相手の大黒柱#6サイモンも完璧に抑え、リバウンドに飛び込む際も雄叫びをあげるなど気迫あるプレーが見えた。まだ1年生で若さも見えるだけに、こうした気持ちの面がプレーを大きく左右しそうだ。次戦の東海大戦でどこまで力を発揮できるか注目したい。

 天理大は、拓殖大の持ち味であるのびのびしたオフェンスに手を焼き、後手を踏んだ。二杉監督「もうちょっと3Pを抑えたかったが、外角のシュートレンジが違っていた。遠距離のシュートで崩されてしまった」と舌を巻いた。#6サイモン「ソウ(近畿大#23)は中で勝負してくるので戦えるが、バンバはガードのプレーもできるのでやりにくい」と、バンバの内外問わないプレーは難しかったと話す。この試合の結果、2年前のインカレで拡大した関西の出場枠を奪い返された。「関西全体のことを考えるとまずかった」と二杉監督は苦い表情。それでも天理大にとって、順位決定戦は引き続き関東の猛者とぶつかり合える貴重な機会である。関西リーグ王者として、インパクトのある戦いぶりをここから示せるか。

写真:天理大・サイモンのダンクに、すぐさま豪快なダンクでやり返した拓殖大・バンバ。「行ける時はダンクに行きます。自分の前にサイモンがダンクしていたから、こりゃダンクに行くしかないと思った(笑)」とはにかんだ。

※拓殖大・藤井選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 
【最大22点差を逆転し明治大が2年続けて準決勝進出】
131129nishikawa.jpg リーグ戦は1勝1敗。いずれも2点差以内のスコアだった明治大筑波大による準々決勝の対戦は、前後半で流れが一転する展開となった。

 過去の対戦からクロスゲームが予想されたゲームは、前半は完全に筑波大の流れ一辺倒。#92村越(2年・PF)が得点を重ねてチームを勢いづかせ、#21笹山(3年・PG)は狙った3Pを全く落とさない。#32武藤(4年・C)は徹底的にインサイドで勝負してバスケットカウントを連発し、開始から僅か7分で明治大#50伊澤(2年・PF)を3ファウルとする。明治大は#24田中(4年・SG)、#22西川(4年・F)らが奮闘するも、筑波大のバランス良い攻めを抑えられず、2Q5分には22点差をつけられてしまう。ここからディフェンス面で集中力を見せ始め、筑波大の勢いを止めるが、一時交代していた#21笹山がコートに戻ると#32武藤、#14坂東(3年・SG)の得点が続いて46−29という思いがけない大差をつけて前半終了となった。

 しかし、3Qに様相が一変する。明治大は#2目(4年・F)の連続3Pでにわかに盛り上がり、好ディフェンスから筑波大のミスを誘発。#22西川にも3Pが出て10点差に戻す。筑波大はタイムアウトで立て直しを試みるも、#2目のバスケットカウントや#12中東(3年・SG)の速攻でじわじわと詰め寄る。筑波大は、明治大の激しいディフェンスを崩す糸口が見出せずに完全に停滞。明治大はこの間にも#22西川のダンク、#16安藤のフックシュートなどで追い上げの手を緩めず、残り27秒#22西川のフリースローでとうとう逆転した。

 4Q、序盤は両者ともシュート率が上がらない我慢の時間帯に。先にリズムを得たのは筑波大。#32武藤が得点を重ね、#35池田(4年・SF)も仕掛けてフリースローを獲得。2投とも決めて逃げ切り態勢に出る。しかし、6分間で僅か2得点だった明治大がこの窮地にまたも蘇る。#12中東の3Pで再逆転、直後には相手のターンオーバーを誘う。ここでまたも#2目の3Pがリングを通って5点リードに。筑波大は反撃に出たいが、明治大のディフェンスの穴は見つからない。#92村越の得点が相次ぐが、その都度明治大は得点を返す精神力の強さを発揮した。結局69—63で試合を制したのは明治大。昨年に続いて準決勝に勝ち進んだ。

 大きなビハインドを跳ね返した明治大。「ハーフタイムで落ち着かせて、『今までやってきたことは嘘をつかない。信じろ。ディフェンスから立て直そう』と話した」という塚本HC。その言葉通り、会見に出席した多くの選手からは「ディフェンスをやれば追いつけると信じていた」というフレーズが頻繁に飛び出していた。ほとんど固定したメンバーでこの2年間を戦い抜いてきたチームの真骨頂が、この試合の後半に形となって現れた。昨年も準決勝には進んだが、青学大には大差で敗れた。1年が経過し、ディフェンスの成熟は目を見張るものがある。どの選手も見据えるのは、決勝の舞台で立つことだ。

 その一方で「明治がボールへのプレッシャーを強めてきて、うちは1対1にこだわってパスミスが出てしまった。まだまだ強いチームとは言えない」吉田監督が敗因を口にした筑波大。この試合で勝てば、リーグ戦では1勝している青学大との準決勝だっただけに、惜しまれる敗戦となった。昨年は同じタイミングでの敗戦のショックから立て直して5位入賞を果たしている。この成績を超えることはできないが、来季で好成績を残すためにはこの2試合をどのように戦うかが重要となるポイントだ。

写真:24得点と奮闘した明治大・西川。苦しい時間帯こそ彼の得点でつないでいく部分があった。

※明治大・目選手、筑波大・笹山選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 
【試合巧者の青学大相手に白鴎大は一歩届かず】
131129nagayoshi.jpg 関東2位の青山学院大は、創部以来初のインカレベスト8進出を果たした関東6位の白鴎大と対戦した。立ち上がり、点数的には互角だったが、やや押し気味だったのは挑戦者として立ち向かった白鴎大だった。#10田中(4年・G)が3Pやバスケットカウントを決めて良いリズムを作り、#5柳川(4年・SF)も鋭いドライブでゴールネットを揺らす。しかし青学大も慌てず、#7野本(3年・F)の3Pや#25永吉(4年・C)のセルフリバウンドでのバスケットカウントが出て離れず並走。さらには白鴎大#23イッサ(1年・八王子・C)、#15白濱(4年・F)をファウルトラブルに追いやり、インサイドで強みを生かしていった。対照的に白鴎大はアウトサイドが中心の攻撃となるが、それでもシュートが高確率で決まり、交代して出た#36パプロブヒナス(4年・C)も奮起する。1Qは26−22と白鴎大がリードした。

 試合のポイントとなったのは2Qのディフェンスだった。青学大の高さのあるゾーンに白鴎大は勢いが止まり、青学大も白鴎大のゾーンに重い展開となったが#18笠井のシュートや#25永吉のリバウンドでじわじわ追い上げ開始7分で逆転。40−45と5点差をつけて後半に入ると、#8張本の2本の3Pが効いて3Q中盤には点差を二桁に乗せた。そのまま10点差で入った4Q、反撃を図りたい白鴎大は#10田中の3Pや#5柳川、#28川邊の積極性も光って残り7分4点差と、まだまだ試合を分からなくする。しかし青学大も慌てず、タイムアウトを挟んで#7野本がバスケットカウントを得るなど再び流れを取り戻し、その後も追いつかせることはなかった。そのまま一桁差のリードを守りきり、最後は74−82で試合終了。白鴎大の挑戦を退けベスト4に名乗りを上げた。

 白鴎大は「いろいろ対応はしてきたが、あのゾーンにはやはり苦しんだ」と斎藤HC。青学大が大きい選手を3枚揃えた中で仕掛けるゾーンの効果は大きかった。試合後悔し涙にくれた#10田中は、「細かい部分で、最終的には基礎とか継続とか、そういう積み上げてきたものが差として出た」とコメント。僅差で追いながらもファウルトラブルなどもどかしい部分もあり、戦えていただけに悔いの残る形になったかも知れない。これで順位決定戦に進むことになる。切り替えて戦いたいところだ。

 青学大は「2Qのゾーンで相手の得点を止めてゲームを落ち着かせられたのは良かったが、全体的に重くなってしまった。もう少し走れれば」廣瀬コーチ。まだまだ万全の試合内容とはいかなかった。野本・永吉・天傑を3人同時に出すのは今大会初めてであり、オフェンスでやや精度の高まっていない部分があったようだ。永吉「出だしの部分で相手の思いきりの良さを出させてしまったし、試合の中でなかなか修正できなかった。あとはリバウンドを取られて点差を離せなかったことがあった」と課題を挙げる。特に勝敗を左右するリバウンドの部分は、いかに相手の飛び込みリバウンドを抑えられるかが鍵となるだろう。好材料は、「復帰して3戦目の試合になるが、徐々にゲーム感覚も取り戻せてきている」という張本の活躍。残り2戦、どこまで高められるかがひとつのポイントとなりそうだ。

写真:青山大・永吉は白鴎大・イッサをものともせず23得点11リバウンドのチームハイ。

※青山学院大・笠井選手、白鴎大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。
 

【専修大がしつこく粘るも東海大が逃げ切る】
131129UTO.jpg 最終試合に登場したのは東海大専修大。地力の差では東海大優勢と見られたが、専修大が執拗に粘り、締まった内容の試合となった。

 ペース自体は東海大が握り続けた。この日、前日負傷したという#0ベンドラメ(2年・PG)を温存したものの、#51須田(4年・SG)と#10バランスキーがコンスタントに得点を重ね、大学界では屈指のディフェンスで専修大のオフェンスを寸断。専修大はシュートまで持ち込む展開こそあるが、フィニッシュの精度が甘く、イージーシュートもこぼすなどして東海大の術中にはまった格好に。#51須田や#21橋本(2年・C)の活躍も光った東海大が2Q序盤には早くも二桁の点差とする。しかし、ここから専修大は#47藤田(3年・C)のローポストを活かす策がはまり、点差は13点からつかず離れずに推移。23−37で後半につなげることとなった。

 しかし、3Qは再び東海大がリードを拡大する展開となる。前半に2ファウルとなって見せ場の少なかった#24田中(4年・SF)の攻め気が光り、#51須田は相変わらず安定してシュートを決め続けて専修大にダメージを与え、23点差として3Q終了時点でほぼ勝負を決めた。

 ただ、専修大はこの絶望的状況でも諦める様子は微塵も見せなかった。#11宇都(4年・G)のアシストに#6渡辺(1年・F・福岡第一)が走り一本決めると#14藤岡(4年・F)も一対一で得点し徐々に差を詰める。専修大の攻め気に東海大はこの時間帯は受け身となった。単発ながらスコアを決めて安全圏の点差はキープするものの、専修大の必死さ、がむしゃらさは最後まで連覇を目指すチームを苦しめていた。77−64で東海大の勝利という結果に終わったが、陸川監督「昨日の試合で慶應さんのがむしゃらさを勉強して、我々もそれをやっていこうと言っていたんですが、最後の方はそれが見えなかった。ちょっと若い子にチャンスを与えようとしたのもあってリズムが崩れてしまったのも私の反省点。でも誰が出ても頑張ろうと言っていてできなかったということは、持ち越し。次の試合の課題」と語った。

写真:専修大・宇都と東海大・田中のマッチアップ。宇都は敗れはしたものの、試合後の表情には清々しさと潔さがあった。

※東海大・須田選手、専修大・宇都選手、渡辺選手のインタビューは「続きを読む」へ。
 

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【INTERVIEW】

「インカレは4年生がやらなきゃいけない大会」
“楽しく”を貫き背中で引っ張るチームの大エース

◆#40藤井祐眞(拓殖大・4年・G)
131129fujii.jpgビッグショットを決めれば笑顔で声援に応え、カットに飛び込んだボールがラインを割れば全力で悔しがる。会場を唸らせる圧巻のプレーはもちろんのこと、そうした喜怒哀楽の豊かさや一心にバスケットに打ち込む姿勢でも、自ずとまわりの視線を集める選手だ。今大会はこれまで以上に生き生きとプレーする姿が目立ち、自身でも「『楽しく』という気持ちは絶対に忘れたくない」と話す。拓殖大のチームカラーを誰よりも体現している藤井らしい言葉だ。
続く準決勝の相手は、リーグ戦も全勝優勝している強者・東海大。持ち前の爆発力を発揮できるか否か、目の離せない戦いだ。

 
―これでベスト4入りを果たしましたが、ここまでの戦いを振り返って調子などはいかがですか?
「チームとしては、昨日の試合でちょっともたついたというか、自分たちのオフェンスがうまくいかなくて相手に走られてやられた部分がありました。でも今日はよくそういうところも修正できたと思うし、相手がゾーンを張ってきた時もよくアジャストしてみんな思いきりよくシュートも打てたんじゃないかなと思います。個人としては、正直リーグ戦の良かったときに比べたらぜんぜん本調子ではないしシュートもあまり入ってなくて。でも残り2試合は上げていければなと思います」

―昨日の試合のような重い展開は、リーグ戦中も時々流れの悪い時に見られましたね。そういう時間帯をどう打開するか、何か考えていることはありますか?
「昨日の2Qもそうでしたが、やっぱり流れが悪い時の拓大というのはボールが外しか回らなくて単発になったり、1対1だけでそこからの合わせがまったくなくなったりしています。そういうところでオフェンスのリズムが悪くなって、セレクションの悪いシュートばかり打つ形になって相手にリバウンドから走られる。ほとんどそういうトランジションでやられていると思うので、そういう時に、オフェンスの足を止めないことと、あとはやっぱりディフェンスから。そういう重い時こそディフェンスのコミュニケーションをとって、自分たちのディフェンスからもう一回流れを取り戻そうという感じでやっています」
 
―自分自身、4年目で最後のインカレですが、どういう心境で戦っていますか?
「やっぱりインカレって、4年生がやらなきゃいけない大会というか、4年生の存在とか4年生の気持ちの部分が大きいと思うんです。優勝を目指してこの一年間ずっとやってきたわけですし、そういうのもあって絶対に負けないという気持ちは常に持ちながら、勝つためにどうすべきかとかを考えながらやっています」

―去年のインカレでは日本大に敗れてベスト16に終わりましたが、昨年の悔しい思いを晴らしたいという気持ちもあるのでしょうか。
「そうですね。昨日の早稲田戦のときにみんなで話していたんですけど、去年は入れ替え戦で2部に落ちた日本大に負けましたが、今年も早稲田は入れ替え戦で2部に落ちたチームで、状況がまったく同じだと。だから若干、昨日は去年のことがよぎりましたね(苦笑)。でもそこはやっぱり、絶対に今年は違うというか、去年と同じにはなりたくないという思いがあって。去年の反省を生かすためにも今年は絶対に負けられなかったし、それで昨日勝てたのは良かったんじゃないかなと思います。優勝を目指している以上、どんなに危ない試合でもトーナメントは1点でも多く勝てば勝ちは勝ちなので。昨日の1勝は結構大きかったです」

―無意識なのかも知れませんが、藤井選手はこのインカレ、リーグ戦の時以上に魅せるプレーをしているという印象があります。コートでの表情もすごく豊かですし。
「あぁ、そうですね。やっぱりあれじゃないですか、リーグ戦は関東のいつもやっている顔なじみの人たちとの対戦ですけど、インカレは地方からたくさんチームが来て、例えば同じ高校の後輩とか同期と試合でやりあえたり応援に来てくれたりして。そういうのがあると自分も元気になるというか、楽しくやってやろうという気持ちになりますね」

―インカレは土日にかけて観客も増えると思いますが、意識はするものですか?
「まぁそんな意識はしないですけど、自分は楽しくやるのが自分たち拓大のバスケットかなと思うし、楽しくやらないとバスケットやるのも見るのもつまらないじゃないですか。勝ち負けももちろんありますけど、それ以上にやっぱり『楽しく』という気持ちは絶対に忘れたくないし、そういう気持ちを持って常に戦いたいですね」

―明日は東海大対専修大の勝者(※)との対戦になりますが。(※インタビューは試合終了前)
「どちらが来ても絶対、勝ちたいですね…。本当に勝ちたい。それだけです」

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「残り試合は去年とは違う結果にしたい」
1年前とは違う明治を見せられるか

◆#2目 健人(明治大・4年・F)
131129SAKKA.jpg本人にはどこか飄々とした様子もあるが、勝負どころでのアウトサイドの決定力は驚異的だ。後半開始早々の連続3Pが、明治大に勢いをもたらし、そして筑波大には数字以上のダメージを与えたことは、その後の試合展開が如実に示している。準決勝の相手は、昨年と同じ青学大。昨年は大差で敗れたが、そこから両者の差は確実に縮まり、遂にリーグ戦では勝利を果たしている。勝負どころでいかに目に3Pを打たせるか。翌日の準決勝第1試合の大きなポイントとなりそうだ。

 
—お疲れさまでした。終わったときはとても喜ばれていましたね。
「嬉しかったですね。前半ああいう感じでゲームに入ってしまって、20点離されてしまって、でも去年はあの若いチームでインカレベスト4に入ったので、今年はもう一つ上の舞台を目指してやってきています。だから、ここでは終わりたくないとおもってやっていました。そこで3Qはチーム全体でのディフェンスから入って、自分が3Pを2本決めて始まりましたけれど、そのあと成也(#24田中)だったり西川(#22)が積極的に攻めてくれました。そうやって、4年生で力になったというのが嬉しいです。自分たちが何もやらずに終わりたくはなかったです。ハーフタイムも西川や成也が声をかけてくれました。もっと自分たちから積極的に打っていこうとか、声を出していこうとか。今日は周りの4年生に助けられたような感じですね」

—筑波大の猛攻に焦りはなかったですか。
「さすがに20点差になったときは焦りました。『ここまで入るか』と思って。でも、塚さん(塚本HC)が『一つひとつやっていこう』とタイムアウトでもベンチからも声をかけて下さっていて、今までもずっと塚さんの言うことを信じてやってきて結果を出しているので、今回も塚さんを信じれば大丈夫だと思っていました」

—伊澤選手(#50)のファウルトラブルも計算外でしたよね。
「そうですね。スタートは、インサイドは自分と西川でやって、でも二人とも本格的なインサイドプレーヤーではないです。でも3Qはなんとかしのいでくれて、そこで自分がファウルをしたんですが伊澤には『あと一つはファウルできるから思いっきりぶつかって良いよ』と話していました。4Qはなんとかしのげれば、と思っていたので、前半は伊澤がよく3つに抑えてくれたなと思います」

—3Q序盤、目選手の連続3Pが反撃のきっかけになりましたね。
「1本目はチームが作ってくれたチームの形でした。2本目は、村越君(筑波大・#92)がチェックにきていてぎりぎりでした。自分の中ではちゃんと打とうと思っていたシュートでしたが、なんだか変な感じのシュートになっちゃって(苦笑)。入ってくれてラッキーでしたね」

—ということは、塚本HCが会見で「運が良かった」とおっしゃっていましたが、そのとおりですね。
「本当にそうですね(笑)。リーグが終わってから、拓大や白鴎や早稲田と練習試合をやらせてもらっていたんですけれど、そこでも3Pが一本も入っていなかったんですよ。練習中もショートして入っていない状況だったので、昨日の国士舘戦から入り始めて自分的にも安心していますし、自分にはシュートしかないので。それが決まればやってやるという自信も沸いてくるので、だから昨日の試合でシュートが入ったのは良かったですね」

—リーグ戦ではパーセンテージにこだわっていると話をされていましたが、その点はいかがですか。
「リーグでは45パーセントで、今度は塚さんに打っている本数が少ないと言われていて、今回のインカレでは打つ本数を多くして確率を求められています。打つ本数は増えていますけれど、確率は上がっていないので、明日明後日はノーマークのシュートを落とせなくなってくる分もうちょっとしっかりやっていかなきゃなと思います」

—ただ、勝負どころの確率はかなり高いように感じますよ。
「いや、どうなんですかね(笑)。勝負強いと考えたことはないですよ」

—無心の状態になっているんですね。
「そうですね。打つと決めたら決めることしか考えていないです。後半はそれが継続できたのが良かったと思います」

—残り2試合ですが、最後を迎える精神状況も去年とは違うものがあると思います。
「去年とは違う結果にしたいです。青学には去年は大差をつけられたので、やっぱり成長したところを見せたいです。何より去年はハーフタイムに人がどっと帰ってしまったのが悲しくて(苦笑)、やっぱりそういう結果にはしたくないです。見ていて面白く、自分たちもやっていて面白い試合ができたらなと思います」

—青学大には今年は一度勝っていますから、ここでも勝てる可能性は充分にあります。
「今年勝ったときは、青学は東アジア大会で抜けていた3人が戻ってきたばっかりだったので、相手の調整不足はあったと思います。ひとまず明日は自分らしく、明治らしくやっていきたいなと思いますね。自分の場合はディフェンスからシュートなので、打てるポジションをしっかり探してやっていきたいと思います」

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「もう一回切り替えて頑張っていく」
順位決定戦で、どれだけのパフォーマンスを示せるか

◆#21笹山貴哉(筑波大・3年・PG)
131129SASAYAMA.jpg「彼は素晴らしいプレーヤーだ」。対戦相手となった明治大を率いる塚本HCに、記者会見でそう言わしめた。味方を自由自在に操るアシスト面はもちろん、自ら得点を稼げる攻撃のセンスは大学では屈指といっていいだろう。筑波大本来のオフェンスの形とはならず、後半に失速したことに声を落とすが、現在置かれた状況で控える試合をものにしていくことが必ず来年以降の筑波大の糧になる。現メンバーで戦う学生最後の大会を、昨年と同じく笑顔で締めくくりたい。

 
—前半については、非常に好調でしたね。
「自分を含め、去年は不甲斐ない結果に終わって、今年はそれを乗り越えようとやってきた中でああいう流れになったんだと思うんですね。でも、明治も後半には『絶対に勝つ』という気持ちでやってきて、それに一歩引いちゃった部分はあったと思います。慌てた時間に、自分がコントロールしなきゃいけない部分で、自分も浮き足立ってしまったので、そこは自分の力のなさを改めて感じました。新たな課題も見えましたし。4年生には笑顔で終わらせてあげたかったんですけれど、申し訳ない気持ちでいっぱいです」

—ただ、笹山選手自身はシュートタッチ自体は良かったですよね。
「良かったですけれど、本来の形はあれではないし、自分が取るよりもさばいて坂東(#14)や龍さん(#35池田)が決めるべきところを、自分が打っていったのは、見方によっては自分たちの流れではなかったと思います」

—やはり後半は浮き足立ってしまった部分がありましたか。
「前半の流れのままいけるんじゃないかと、みんなのちょっとした油断で後半ああなってしまったように思います」

—ハーフタイムの雰囲気はどのような感じだったのでしょうか。
「1Qは31点取れて、2Qは15点で相手は14点で、その2Qのような展開が普通だと言われました。守れているには守れている、と。後半にもどう得点を伸ばしていくかについては先生にも言われていましたが、最初に2本連続で3Pを決められたところで、みんなが『ちょっとおかしいぞ』と感じたと思うし、そこでなんでも良いので一回シュートを決めたりとか、落ち着かせられれば良かったんですが、それが出来なかったのはまだまだ筑波の弱い部分かなと思います」

—『新たな課題が見つかった』と先ほど話をされました。試合運びの点だと思いますが、他にはありますか。
「村越(#92)のポジションでもうちょっと得点を取りたかったのは正直なところなんですけれど、あいつもまだ2年生で今年から試合に出るようになって、そんなに責めることもできないです。あいつはあいつなりに頑張っているし、それは自分も分かっています。でも武藤さん(#32)が抜けてしまったら代わりになるのはあいつしかいないので、ここであいつが一皮剥けるかどうかでこれからの筑波も変わってくると思います。今すぐには無理ですけれど、みんなで変えさせてあげられるようにしていきたいです」

—今後のためにも重要になるのが、残された順位決定戦ですね。
「去年も同じ状況で、自分は多分今の村越よりも精神状態がひどかったと思うんですよね。そこで先輩たちが『あとふたつ勝てば大丈夫だ』と声をかけてくれて頑張れた部分ではあるし、正直魂が抜けたような感じで試合をやっていたんですけれど、でもそれがあったから今があると自分でも感じています。だからこそあいつにもそういうことを伝えていかないといけないし、明日からもう一回切り替えて頑張っていきたいと思います」

—池田選手は昨年全く同じ状況で「ここから真価が問われる」と話していました。
「欲を言えば超えたかった壁ですね。今回はそこから次のレベルで真価が問われると言われたかったですけど、それが言えないのが今の実力だったと思います。そこはしっかり受け止めて、最後のあとふたつを勝ってうれし涙を流して4年生との学生最後の大会を終えたいです」

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「ミスをなくし、球際で頑張りたい」
来年以降を見据えて挑む戦い

◆#18笠井康平(青山学院大・2年・PG)
131129kasai.jpg前半リードされて打開しきれないところで、交代した笠井の3Pが決まり、チームも落ち着きを取り戻していった。ディフェンスの名手であり今年はこれまでもベンチ出場からチームに大きく貢献、青山学院大の次世代を担うガードとして成長株の選手だ。
リーグ後半にチームがバラバラになってしまった面が危惧された青山学院大だが、張本の復帰で大きく雰囲気も変わったと言う。チーム一丸となって頂点を奪い返せるのか、タイムシェアで戦う今季の青山学院大にとっては、ベンチスタートの選手にも大きな責任がかかる。


ー今日は立ち上がりからリードされている展開になりましたが、ベンチから見ていてどうでしたか?
「相手のシュートが当たりすぎているというのもありましたし、柳川さん(#5)とかにやられていたのでそこは試合の中で修正していこうという話はしていました」

ーそれで出番が来た時はどういう指示でしたか?
「ディフェンスと球際を意識していました。リバウンドもこっちの方が強いと思うし、小林さん(#3)や俊樹さん(#32畠山)と一緒に出て自分は2番という形なので、あいたらしっかり打てと言われていて、そこは練習中からもやっていたし入りました。1本目は来たなと思いましたね。4本目は来たなと思ったけどオーバーでした(苦笑)」

ー笠井選手のシュートで追い上げのきっかけになったので仕事はできたという感じでしょうか。
「でもまだまだですね。簡単なディフェンスでコミュニケーションが取れていなかったりとか、そういう部分もまだあるので。来年、俊樹さんとかがいなくなる分、その辺とかは今のうちにしっかり完璧にしておかないといけないかなと思います」

ーリーグ戦の終盤がチームとしてもあまり良くありませんでしたが、インカレまではどうでしたか?
「リーグ後は意思確認というか、ミーティング中心でその中で天傑さん(#8張本)が帰ってきて、天傑さんが引っ張ってくれるし、まわりにも声かけとかもしてくれているので、チームがガラッと変わったかなと思います」

ー出ていないときも試合で見る分にはすごく声を出してくれていましたが、それよりも影響が大きい感じですか?
「そうですね。違います。それにプレーしてくれることで安定感が出ます。ディフェンスもオフェンスも20点、30点分あると思うので」

ー笠井選手はリーグ戦でも出場時間をもらってきていますが、その経験は自分にどういうふうに生きていますか?
「廣瀬さんもやってきて、オールコートなんかもやっていてタイムシェアしてみんなでプレーしていく形をとってきました。夏にNBLのチームと戦っても使ってもらったりしました。試合に入る前は自信がついていた部分もあって出たら思い切りやろうとしていたし、それが最初にいい形で入れたので継続していく感じでした」

ーリーグでは東海大の初戦でも出場したときにすごくいい活躍でした。
「思い切りやろうとしていました。あのときは俊樹さんが戻ってきていたし、ミスをしても小林さん、俊樹さんのふたりがいるし、その分思い切りやれたと思います」

ーこのインカレはいろんな借りを返さなければいけないかと思いますが、試合ではどこを注意したいですか?
「リバウンドやターンオーバーですね。今日はいいけど、昨日の試合はターンオーバーも多かったので。簡単なターンオーバーをしちゃうとそこからやられてしまうので、簡単なミスと球際をしっかりやっていけば勝てるんじゃないかと思います」

ーインサイドは大きいですが、取りきれないで弾いて、というところで最後を相手に持っていかれたりするシーンもあるように思います。そこはガードたちの球際も重要なのかなと。
「野本さん(#7)、永吉さん(#25)、天傑さんがいるときにガードのふたりが次のプレーのことを考えてしまったりしているのはあると思います。全員で取り切るまでやらないといけないなと」

ー次はリーグ戦でも負けている明治大が相手ですね。
「前はチームがひとつになりきれていない段階で明治と対戦してやられました。今日の試合は逆転できたいい形だったと思うので、入りでいい形で進められるように最初から全員でやれればなと思います」

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「積み重ねてきたものがあと一歩届かなかった」
熱い気持ちでぶつかったからこそこみ上げる悔しさ

◆#10田中優二(白鴎大・4年・主将・G)
131129tanaka.jpg悔しさにあふれ、絞り出すように言葉を紡いだ。過去3年間2部に所属しずっと1部で戦うことを目標にしてきた田中にとって、ここ数年1部の王者として君臨し続けた青学大は目指すべき目標だった。2年前の新人戦決勝で大敗を喫した相手であり、またなにより今季青学大の指揮を執るのは昨年まで白鴎大にいた廣瀬コーチ。そうした思いも相まってなんとしても勝ちたかったからこそ、試合後は悔し涙が止まらなかった。
それでもインカレはまだ続いていく。過去4年間、白鴎大の歴史を次々塗り替えてきたが、そうした4年間の締めくくりとして、最後にチームに残せるものは順位決定戦にもあるはずだ。白鴎大の誰もが自信を持っているハードな練習量やこれまでの苦労を、すべてぶつけて悔いなく終えてほしい。

 
―悔しい試合でした。
「そうですね…あと1歩なんですけど…。ここを目標に4年間やってきて、相手の方が一枚上手だったというのは実感したし、すごく悔しいです。それでも自分たちが今までやってきたことは嘘じゃなかったとも思いました」

―僅差のままついていって、その先のあと1歩が届かなかった形でしたね。
「あとちょっとなんですけど、やっぱり細かい部分で最終的には基礎とか継続とか、そういう積み上げてきたものが差として出るのかなと。ルーズボールにしてもリバウンドにしてもそうだし、戦術云々じゃなく気持ちも含めて、超えられなかったんだなというのは思いますね」

―途中、試合の中盤はお互いに重い展開でしたね。大人しくなってしまったかなと。
「そうですね。停滞していた時間帯があって、今となってはもっと自分で打破できたんじゃないかなと思う部分もあるし、相手に合わせてしまっているという感覚も少しありましたね」

―青学大のゾーンディフェンスは手強かったですか。
「でもゾーンで来るだろうとは思って練習してきたんですけど、中盤は一人ひとりが誰かに頼っていて打破するやつがいなかったのかなと。それで4Qが始まる前に、柳川(#5)には『困ったら誰にも頼らないでお前が行ってくれ』と伝えました。そこはあいつに攻めて欲しかったので」

―田中選手自身は、序盤から3Pを決めていきましたし、声も常に出していて、すごく気持ちがこもっている様子は伝わってきました。
「最初1本目のシュートは絶対に決めたいという気持ちは、このインカレでも強くありました。自分は、チームのみんなを安心させるようなプレーがしたくて。最初に決めれば気持ち的にも少し楽になるだろうし、そういう思いが試合の入りにつながったのかなと思います。それに、いつもパンフレットとかにも書くんですけど、神様は見ていると思うので。今まで打ってきた数は、裏切らないです」

―昨年まで白鴎大にいた青学大の廣瀬コーチとは試合後に抱き合うシーンもありましたが、戦うにあたってどんな思いがありましたか?
「廣瀬さんがいなくなって青学に行くと聞いてから、絶対に青学を倒したいなと、倒すのが恩返しかなとずっと思っていました。だからそれができなかったことは心残りですね。でも最終的には積み重ねなので。悔やまれるところはいっぱいありますけど、結局は細かいところが至らなかったということなんだと思います」

―最後のインカレも残り2日間ですが。
「そうですね。まだあと2戦あるしオールジャパンもあるので、4年生として後輩にどうつなげられるか。今までやってきたことを全部出し切って、自分たちは間違ってなかったということを証明したいです。自分たちのバスケットを貫いて戦います」

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「チャレンジャー精神を忘れずに頑張っていく」
挑戦を受ける立場となったからこそ、原点の精神に立ち戻る

◆#51須田 侑太郎(東海大・4年・SG)
131129SUDA.jpg両チーム最多の20得点をたたき出した。3本の3Pは、いずれも相手に対して点差を離すには効果的な一撃だった。チームとしては2試合続けてもどかしい試合運びを強いられ、この日はベンドラメが欠場するという不安要素はあるものの、着実に勝ち進み2連覇への階段を一歩一歩登り続けている。準決勝ではディフェンディングチャンピオンらしい内容で勝ちきり、気持ちよく最後の舞台へ駒を進めたい。

 
—なかなか田中選手(#24)の得点が伸びない状況で、須田選手の得点が効果的だったように思います。
「大貴(田中)もいつも入るわけじゃないし、特に自分としては意識はしていないです。いつも通りという感じで、それが今日は入っただけです」

—ベンドラメ選手(#0)が欠場した状況での試合で、オフェンスで普段と違った感触はありませんでしたか。
「いや、特にないですね。礼生(ベンドラメ)が自分で切っていって取る点数はなかったですが、でも直樹(#18和田)もずっとガードをやってきて、パスもさばいてくれるし、礼生とは違ったタイプのガードなので、やりづらいということは全然ないです。むしろ合宿で礼生たちがいないときに直樹がずっとガードでやってきたので、逆にやりやすさもありました。やりづらさはなかったです」

—先ほど専修大の渡辺選手(#6)は自分が走ろうという意識を持っていたと話していました。相手の速い展開への対応は問題なかったですか。
「何本かはセーフティミスでやられたところは何本かありましたけれど、トランジションでやられたという感じはなかったので、そこは一つ良かったです。ただリバウンドを押さえられなかったのは、60点以下に抑えられなかった原因だと思いますね」

—試合の終わり方も良いものではなかったですね。
「そうですね。向こうのペースに付き合ってしまって、だらだらした感じになってしまいました。でも、それはそれで切り替えて、また明日の拓大戦に頑張りたいと思います」

—それでも勝ち切るところが今年の東海大の強さを物語っていると思いますが。
「そうですね。でもそんなことをしていたらこれからは簡単に勝てるわけじゃないので、本当に明日から気持ちを入れ直して、目の前の試合に一戦必勝でやっていくだけだと思います」

—昨日田中選手は対戦した慶應大の頑張りを見て「慶應の分も頑張りたい」と話していましたが、今日は頑張りきれましたか。
「うーん……正直頑張れたか、と言われたら頑張りきれていなかった、と。でも昨日の試合は対戦していた僕らもじーんとしました。個人的には蛯名(慶應大・#4)は中学校時代から知っていて、そうした昔から知っている選手の涙にはじーんとしました。そういう風に思ったのは初めてで、慶應のためにも頑張りたいですね」

—今年は挑戦を受ける立場で、相手の気持ちに押されている面はないですか。
「意識としてはないですけれど、まわりから見たらそう見えるかもしれないですね。こうして追われるのは初めてなので、経験のないことですが、チームとしてはチャレンジャー精神でやろうというところで、今までも『東海を倒してやろう』と向かってくるチームはいたし、そういった意味ではチャレンジャー精神を忘れないで明日からの2試合を頑張っていけたらなと思いますね」

—コンディショニングはいかがでしょうか。田中選手はその点が上手くいっていないと話していましたが。
「トレーニングについてはトレーニングコーチに従って、僕自身も一度ケガをしてから普段の身体のケアとか、自分の身体に気を遣うことが意識づいて、一日一時間以上ストレッチして、食べ物や飲み物にも気を遣っています。そういう意味では自分の身体に良い意味で敏感になったので、それでコンディションは良い状態だとは思います。いつもどおりにやっている感じですね。かなえさん(井上トレーナー)も色々教えてくれるので、昨日も色々調べて黒酢とかを飲んで(笑)、極力最高の準備をして試合に臨むようにしていますね」

—気持ち的には上がってきていますか。
「そうですね。学生としては最後だし、4年目なので思いっきりやるだけだなと思います。明日の拓大戦をチーム一丸で戦いたいと思います」

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「今年は自分がへこんでいたらダメ」
チームの絶対的存在としての責任と意識

◆#11宇都直輝(専修大・4年・G)
131129UTO_I.jpg試合中も、試合後もいつもの宇都だった。田中に対し1対1を挑み、ゲーム終盤になっても「まだ勝てるぞ」と言い続ける。痛いはずの足を気にするようなそぶりも見せず、ディフェンスの厳しいペイント内へと攻めんでいく。受けたファウルに笛が吹かれなくて憤っても、試合後になれば「しょうがない」とあっけらかんと切り替え、笑っていた。
負けたのも、ケガをしたのも、自分のせいと言う宇都。こうだったら良かった、という考えは自分の中に微塵も存在せず、今あるがままをすべてとして、そのまま試合にぶつけている姿が印象的だ。どんなときもどんな状態でも前を向き続ける強さ。残り2試合、状態は良くないが「多分出る」と言う宇都。そんな彼の強さから目を離してはならない。

 
—今日の試合について、まずは感想をお願いできますか。
「とりあえずは自分の責任で負けたという感じですね。田中大貴(東海大・#24)のところを崩せなかったからです。でも自分は点を取るだけじゃなくて、アシストも考えて。今日は相手は外回りのディフェンスは強いということは分かっていたから、藤田(#47)のところを中心に攻めるということはうまくいったところ。なので、あそこを中心にして外回りもやれればオフェンスはうまく噛み合ったんじゃないかな、と思いますね。あとは展開が完全に東海ペースでしたね。しっかり守られてしっかり攻められて。でも、最後まで諦めないでがむしゃらにやったところは逆に自分たちのペースでした。ああいう時間を最後の1分半だけじゃなくて、最初からとか、チャンスがあるなら前半から出せていけたらもっと良い感じの試合になったんじゃないかと思います。自分は見ていないんですけど、多分慶應もそうだったんじゃないかと。そういう風に、もっと自分たちの流れでやれればもっと良かったと思いますね」

—順位決定戦に回りますが、そこでの順位も昨年よりは上げたいですよね。
「そうですね。去年が6位。じゃあ、5位で終わろうと」

—現時点で、宇都選手自身は今大会についてどう考えていますか。
「東海に負けたということは、僕にとって良かったんじゃないかなと思います。僕自身も、後輩たちにとっても、大貴のいる東海は『むちゃくちゃ強い』となっているわけですから、あいつらにも良い経験になったと思いますね」

—今日の結果に悔いはないですか。
「ある部分もありますが、意外と楽しくやれたかな、と思います」

—今日は3Pも決めましたしね。
「見ました?1分の1!多分東海の誰よりも確率は良いですから!100パーセントですよ!……でも、ちょっと緊張した。『でも俺4年だし、これ入るんじゃないか!』と思っていたら入って、やっぱり持ってました!自分で『持ってる〜』と思って(笑)。でも、時間がなくてパフォーマンスができなかったです(笑)。パフォーマンスがしたかったのに時間がなかったので、慌ててディフェンスしました(笑)」

—(笑)。最後まで諦めずに、自分らしいプレーを貫けましたね。
「そうですね。負けたくないので悔しい思いもありますけど。去年までは自分がへこんでも良かったかもしれないですけれど、今回自分がやったらダメかなと思っていて。ちゃんと挨拶を済ませて帰る、潔く負けを認めるという感じではありましたね。でもまだ5位があるので、5位になって終わります。あ、ちなみにですけれど、ファンの人が調べてくれたんですけれど、自分がこれまで42勝42敗らしいんですよ!たぶんとりあえず自分が登録していた専修の試合なのかな? 42勝42敗。で、今インカレは2勝1敗なので、あと一個勝てば勝ち越せるのでまずはしっかり勝って、ついでに5位になって終わる、と」

―前に公式戦の総得点もファンの人が調べてくれたと言っていましたが、すごいですね。
「そういう風に応援してくれる人がいて、ありがたいですね」

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「自分にできることを一生懸命やった」
一矢報いるためのチームとしての頑張り

◆#6渡辺 竜之佑(専修大・1年・SG・福岡第一)
131129watanabe2_20131130105016a9e.jpg東海大相手に12得点17リバウンド。両チーム通じて最多のリバウンド数を稼ぎ、大きなインパクトを残した。春からスタメンとして試合に出場し、思い切りのいいプレーを見せていたが、この試合におけるゴール下での存在感は大きかった。ケガをしながらでも試合に出続けている宇都に無理をさせてはならない、そういう気持ちも大きかっただろう。まだまだ荒削りな面も多いが、だからこそいい意味で勢いが試合によく出ている。残り2試合の奮闘も期待したい。

ー今日はかなり走ったり飛び込みのリバウンドも光りましたが。
「いつも自分はチームではオフェンスもそんなに点を取ることもないし、ディフェンスもそんなに上手じゃないんです。リバウンドが得意なのでみんなにもリバウンドを頑張れと言われているので、それを一生懸命やりました」

ー東海大相手にそれをできたのは。
「東海とは何度もやっていて、いつもボコボコにやられていました。みんなで全力でがんばろうと一致団結していたのが良かったと思います」

ー最後に点差を離されてからも前から当たったりして頑張っていましたね。
「リーグ戦では50点とか離された試合もあったので、今日は自分たちなりにはできたかなと」

ー宇都選手がケガをしていて動きに限界があると思うんですが、その分渡辺選手が走ろうというのはありましたか?
「それがありました。宇都さんが足が痛い分、まわりがカバーして頑張らなければと。それでみんなも一人ひとりやろうという気持ちになっていると思います」

ーインカレでは常葉戦とかでもすごくリバウンドは良かったですが、初めてのインカレはどうですか?
「昔から憧れていた選手とかがいっぱいいて、こういう舞台に立てて嬉しいですね。とりあえず日本人リバウンドランキング1位を目指そうというのが目標です」

ー頑張ってください。春からずっと出場機会をもらっていますが、大学の試合はどうですか?
「高校よりはきつくないというか、高校の方がめっちゃ走っていたので、大学はハーフコートなのでそこまでしんどくはないです。体力的にと言われたらきついのはきついですけど、頑張っています」

ー宇都選手はどんな存在ですか?
「チームが崩れかけたときも宇都さんの声で一気にまとまったり、宇都さんのプレーで流れが変わるので、宇都さんは本当に大きな存在です。怒ったあとにもフォローしてくれて、そこから頑張ろうと思えます」

ーインカレは残り2試合ありますが。
「残りは勝って終わりたいので、自分にできることを精一杯頑張りたいです」



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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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