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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.11.26 (Tue)

【2013インカレ】11/26レポート(代々木第二)

男子インカレが開幕
シード校は順調に1回戦突破


131126TANAKADAIKI.jpg 山口県で開催されていた女子のインカレが終了し、1日のインターバルを置いて東京で男子インカレが開幕した。この日は1回戦12試合が行われ、国立競技場代々木第二体育館では6試合が行われた。

 第1試合、4年ぶりの出場となった東北1位の東北学院大は、1部10位の中央大と対戦。小兵の東北学院大に対し高さでは有利な中央大が1Qから点差を広げていった。東北学院大は要のアウトサイドシュートがなかなか決まって来ず、たびたびのターンオーバーに遭い、前半は21-45と引き離された。中央大は後半にも優位にゲームを進めるが、東北学院大も3Qに入りややアウトサイドが持ち直す。#3 4菊地(2年・F)、#23佐々木(4年・F)の3P、#5中居(1年・C・八戸商)がオフェンスリバウンドを獲得する場面もあった。中央大は控えを使いつつも点差を守り、66-92で1回戦突破。#5谷口(3年・SF)、#21大野(4年・SF)、#24塩谷(4年・SG)、#27宍倉(2年・C)が2桁得点で次の青山学院大との対戦に進んだ。

 第4試合、関東3位の明治大は北海道2位の北海道教育大岩見沢校の挑戦を受けた。1Qは岩教大が善戦。#1野村(3年・SG)の3Pが気持ち良く決まり、19-11と一桁差で食らいつく。しかし2Qでは全体的なサイズで上回る明治大が、持ち前の固いディフェンスもあって岩教大のオフェンスをシャットアウト。得点を5点に抑え、大きく引き離した。前半でメンバー全員を出場させた明治大が後半もリードを守るが、岩教大もディフェンスをかいくぐってシュートを打ち、#1野村は15点、#15加藤(3年・G)も15点と見せ場を作った。試合は82-50で明治大が32点の差をつけて一回戦突破。次は近畿大を倒した国士舘大と対戦する。

 第6試合、優勝候補の東海大は中国1位の広島大に当たった。序盤はミスが出て初戦らしい固さが見えた東海大。それでも1Qは20-7と貫禄を見せる。しかし2Qでは広島大がディフェンスで頑張りを見せ、東海大からターンオーバーを奪い、速攻を決めるシーンも見せて34-18と善戦して前半終了。3Qに入ると#19目崎(2年・G)の3Pが2本決まり、盛り上がりを見せる広島大ベンチ。しかしチームファウルが5を越えてしまい東海大に続けてフリースローを献上する形となってしまうと、3Q終盤ではオフェンスが続かず60-32と逆に引き離されてしまった。広島大は最後まで果敢に挑むものの、74-40で試合終了となった。東海大は次の慶應義塾大との対戦では立て直すと思われるが、課題の見える初戦となった。

写真:東海大を率いる田中。連覇を達成できるか。

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【離された近畿大は追いつくも4Qで国士舘大が振り切る】
131126sou.jpg 第2試合は来期の1部昇格を決めた国士舘大と、昨年インカレ4位に食い込んだ関西2位の近畿大との対戦になった。国士舘大は前日の練習で負傷した#20馬(1年・C・日本航空)が欠場。スタメンに#13範(1年・C・日本航空)据える形で#22ソウ(近畿大・2年・C)に相対した。1Qは互いに重く、点数が伸びないが国士舘大は開始5分で#9新田(3年・C)が2ファウルとなり#11永野(4年・C)に交代。国士舘大は#22原(2年・SF)の3Pや#13範の速攻、近畿大は#22ソウのダンクも出て16-11と国士舘大リードで2Qへ。国士舘大は#11永野がバックシュート、フックで得点してチームを盛り上げ、じわじわ近畿大を引き離す。ディフェンスでも相手をしっかり抑え、#8伊集(3年・G)の3Pや#10大河原(3年・PF)のミドルシュートなどベンチメンバーの活躍もあって32-33と10点差で前半を終えた。

 3Q、近畿大の追い上げが始まる。#22ソウがミドルシュート、ドライブ、ゴール下と内外で得点をし始め、#7野呂(4年・SG)の3Pが決まるとさらに勢いが出た。国士舘大は#22原、#4松島(4年・G)で点を取っていくが、リバウンド争いで#22ソウに押し込まれる場面が続き#26松本(4年・C)のバスケットカウントで近畿大が同点に追いつく。最後は#22ソウがシュート、ブロックと魅せて51-53と逆転に成功した。

 4Q、どちらに転んでもおかしくなかったが、流れを掴んだのは国士舘大だった。ディフェンスが激しくなり相手に簡単に攻めさせないようにすると、#14高橋(4年・PG)がドライブに続きアシストも見せ、#10大河原のブロックも出る。#22ソウがアウトサイドを多用し始めた近畿大は攻め手を欠き、#16橋本(3年・SF)が得点を重ねるが追い上げは叶わず72-59で試合終了。国士舘大が関西2位を倒し、2回戦へ進出した。

写真:ソウが中心である近畿大。国士舘大はインサイドでやられる部分もあったもののディフェンスをしっかり締めて、やられすぎなかったことが大きかった。

※国士舘大・永野選手、近畿大・甲斐選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【前半はもたつくが慶應義塾大が京都産業大を下す】
131126nishido.jpg 第3試合、来期の1部昇格を決めたばかりの慶應義塾大は関西3位の京都産業大に前半は押される格好となった。初戦のぎこちなさか、シュートが入り始まるまでに時間がかかり、その間に京都産業大は思い切りの良いアウトサイドと#8森岡(2年・C)のインサイドを中心に得点を重ね、リードを奪う。慶應大は追い上げても京都産業大にシュートを決められて離される時間帯が続いた。相手の動きに対し5ガードで対応するが、リバウンドで苦戦。しかし1Qの終盤になって#16伊藤(3年・G)のシュート、#14大元(2年・G)のパスカットで#16伊藤の速攻につなげるなど慶應大らしいプレーも出て差を詰めると、最後は#16伊藤の3Pがブザーとともに沈み20-20と戻して1Q終了。

 2Q、慶應大の要である#16伊藤、#14大元で得点を重ねるが、京都産業大も#55小林(2年・SF)の3Pが連続し、なかなか引き離せない。しかしここで交代した#7本橋(4年・C)がディフェンスでいい働きを見せ、#14大元、#10矢嶋(4年・SG)が3Pで引き離すきっかけを作ると、#16伊藤がダメ押しの3Pを決めて一気に慶應大の10点リードに。京都産業大はこの怒涛の勢いについていききれず、48-32で前半を終了した。3Qも慶應大の怒涛の攻撃は続きこのQで29得点。京都産業大はこれを止めることができずにここで30点以上の差をつけられてしまう。4Qには#11石川の速攻が出る場面もあるが、慶應大がリードを保って96-62で逆転から大きく引き離して1回戦を突破した。

 サイズはないが爆発力のある今年の慶應大は豊富な運動量を誇り、得点源となる選手の成長もあって乗れば相手を一気に置き去る力がある。2回戦の相手は優勝候補・東海大。注目必至の一戦になるだろう。

写真:1年生ながら、スタメンとしてチームの要求によく応えている慶應大・西戸。

※慶應義塾大・本橋選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【高確率のシュートで魅せるが同志社は青学大突破ならず】
131126harimoto.jpg 関西5位でインカレに滑り込んだ同志社大は、優勝候補の一角、関東2位の青山学院大と1回戦でまみえた。立ち上がりこそ青学大のディフェンスを突破できずターンオーバーが連続するが、次第にシュートタッチが良くなった同志社大。放つシュートが次々に決まり、青学大をリードする出足に。守っても高さは青学大の方が上だが、リバウンドを弾いてマイボールにするなど執着心が奏功し、青学大からターンオーバーを奪っていく。1Qは19-20と青山学院大が1点リードとなるが、2Qも#15谷口(3年・PF)のタップシュートや#0田野(3年・SG)の3Pが決まるとベンチもひときわ沸いた。青山学院大は#7野本(3年・F)が得点を引っ張り、ベンチスタートの#5高橋の3Pが決まって流れに乗った。同志社大は#29川武(2年・SG)の3Pで離されまいとするが、インサイドで#7野本を抑えきれず2Q中盤から一気に引き離されてしまう。Qの最後にはハーフライン付近から#0船生(2年・SG)が放ったボールがブザーとともにネットに吸い込まれ、33-53と青山学院大が大量リードを奪って前半を終えた。

 後半に立て直したい同志社大だが、相手にバスケットカウントやフリースローを与える形となってしまい、さらに差が開いていく。#0田野がスティールや3P、一度は足を痛めてベンチに下がった#15谷口が粘りを見せるが、青山学院大の壁は厚く63-103で試合終了となった。

写真:春に膝を痛めて長期離脱を強いられた張本が遂に復帰。どこまでプレーできるかが勝敗の鍵を握りそうだ。

※同志社大・田野選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「仲間のおかげで自分の力もついてきた」
チームで切磋琢磨し、ピンチに貢献を果たす

◆#11永野俊輔(国士舘大・4年・C)
131126nagano.jpgシュートが持ち味の選手でもあるが、幅のある体でインサイドでも十分戦える。ここまでなかなか出番を得られずにいたが、センター陣のケガやファウルトラブルもあって大事な試合で与えられた仕事を果たした。
出られない間は馬や新田といったビッグマン相手に、プレーを教えたり逆に練習相手になってもらうことで力がついたと言う。まさにチーム一丸となったことが永野の活躍にもつながったと言えるだろう。次の明治大相手にも通用するか、注目したい。


ー馬選手(#20)が欠場ということでインサイドが気になりましたが、出番はあると感じていましたか?
「そうですね。最近練習試合をやっていても出番が多かったのでこれはあるなと。準備をしていたらファウルが込んで出ることになりました。リーグ戦ではぜんぜん出られなくて、自分としてはリーグ戦の後半からは入れ替え戦とインカレを目指して練習を続けていました。でも入れ替え戦も出られずに悔しかったんです。その代わりカムイ(#9新田)や馬とかにどんどんプレーを教えたりして、自分というよりチームとして良くなるようにとやってきました。やっぱりそうやって教えることでデカイ相手への対処とかも覚えたし、それで練習も良くなってきて使ってもらえるようになりました。そういうことがあったから試合にも出られたし、いいプレーもできたんじゃないかと思います」

ーインサイドのプレーを期待されていたと思うんですが、バックからのトリッキーなシュートやフックシュートも入りましたね。
「気負い過ぎないでいこうと思っていました。一昨年に試合に出ていたときもどこか気楽に打ったシュートの方が入っていたので、練習中からどんどん取り入れていったら入るようになってきました。そのかわり馬が練習でついていてくれていたのは大きいです。デカイ相手に対してのシュートをいろんなセレクションで打つことができたので。馬やカムイだと大きいしブロックもしてくるし、あのふたりのおかげで大きな相手でもシュートが入るようになったと思います」

ーでは入れ替え戦のあとはいい練習ができたということでしょうか。
「スタートとそれ以外みたいな感じで練習しているんですが、その中でもスタート相手にいい試合をしていたし、得点を取れていました。そのうち自分がスタートとして出るようになって合わせのプレーなんかもできるようになって、これはいい感じだな、仕上がってきたなという状態でした」

ー今日の試合では一度逆転されてしまいましたね。
「少し焦りましたが、普段の練習を見ている感じでは国士舘大らしさが最初は出ていたし、みんなが焦ったときは声をかければ戻るかと思ったんですが、原(#22)とか下級生が頑張ってくれました。そこで先輩たちも頑張らないといけないかなと思ったんじゃないかと思います(笑)」

ーソウ選手(#22)はどうでしたか?
「やっぱり大きいですよね。でもやっぱり下級生かなという感じはします。関東学院大のエリマン(#10)に比べると安定感はまだまだかなと思いました」

ーゴールの真下はやられていましたが、それ以外はディフェンスは良かったですね。
「後半はカムイに攻略法を伝えて『行け』、と言っていました。ああいう細いセネガル人は、拓殖大と試合をしたときも自分がバンバ(#23)についてだいたい抑えることができたので大丈夫だろうなと」

ー高校時代からセネガル人とは試合をしてきた経験がモノを言うのでしょうか?
「そういう感じですね。感覚ですけど」

ー次は明治大が相手になりますが。
「大きいので走り負けしないように頑張りたいと思います」

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「チーム一丸となれなければ勝てない」
課題を託し、来期の飛躍にかける

◆#10甲斐 侑(近畿大・4年・主将・PG)
131126kai.jpg昨年もベンチスタートで出番を得ていた甲斐。インカレのベスト4に入った経験は得難いものだっただろう。今年も頻繁にコートに立つ選手が変わるスタイルの中、出ている場面ではいいパフォーマンスをしようという姿勢が見え、スローインをカットするなど粘りのディフェンスを披露した。
3年生以下が多くコートに立つチームはまだ不安定さが見える。4年がもう少ししっかりしていれば、と悔しさをにじませたがやれることを精一杯やっている様子も見えた。また来期、さらに成長したチームの姿をインカレで見られることを願う。


ー試合を振り返って。出だしは固かったのでしょうか?
「今年のチームは2回生と3回生がたくさん出るチームなので、そういう面ではみんな固かったかなと。固いなりには悪くはなかったと思うんですけど。いつもより少し、という感じでした」

ー今年のチームは昨年ともまた出る選手たちが変わってきていますね。
「去年に比べて今年はガンガン攻めていこうというチームなんですが、今日は持ち味をあまり出せませんでした。それが敗因でしたね」

ー3Qに追いついたものの、4Qで離されてしまったのが残念でした。
「追いついたのは4年生のパワーで追いついたんですが、追いついたときに4年生がまた交代して下級生になりました。そこで相手のプレッシャーが厳しかったのでああいう風になったと思います。4年生がもう少ししっかりしていれば良かったかなというのはあります」

ー元々メンバーチェンジが頻繁なチームではありましたが、今年もそうなんですね。
「そこでベンチと選手の呼吸が合わない状態になると負けるパターンなんです。今日もそういう面が出てしまったかなと。そこは悔しいですね」

ー昨年インカレベスト4に入って期待されていたと思いますが、この大会にかける思いは強かったのでは?
「やはり先輩より上を目指すというのがありました。でも関西リーグで優勝できずにシードを取れなかったのが一番デカイかなと思います。関東には負けたくないという気持ちでやってきたんですが」

ーソウ選手をどう使うかというのはあるかと思いますが、今日はあまりボールが中に入らない気がしました。今日は彼も外を打つ場面が多かったですね。
「やはりあれも負けるパターンのときはああなってしまいます。今日は悪い面がいろいろ出てしまいました」

ーさきほど別の記者の方に満足できる1年だったという話もされていましたが。
「そうですね。全体としては。でもインカレでベスト4に入るのが目標だったのでインカレに関しては悔いが残ります。去年が4位だし。1年間通したらみんないいチームメイトだし、1年間一緒にやれたことには不満はありません」

ーチームとして今後どういう部分を伸ばしていくべきだと思いますか?
「チーム全体として呼吸を合わせることですね。個人個人はうまいと思うんですが、うまくいかなくなったときにチーム一丸とならないと勝てないと思います」

ー甲斐選手にとって大学バスケとはどんな存在でしたか?
「毎日朝起きて、バスケをしてきました。それがなくなると思うとめっちゃ寂しいし、僕にとってバスケットはなくてはならない存在です。最後はいい形で終わるのが目標でした。悔しい思いはしましたけど終わったことなので後輩に託したいと思います」

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「チームのために自分はバックアップを」
下級生を助け、チームの礎となる働きを目指す

◆#7本橋祐典(慶應義塾大・4年・C)
131126motohashi.jpg早慶戦の直前にケガをし、大事な時期を長期離脱することになってしまった。リーグ戦は途中復帰となったがそれまでの間にチームが驚くほど短期間で成長を遂げ、うまく馴染めない様子が見えていた。少し変わったと思えたのは中央大との入れ替え戦。本来の本橋らしい豪快なインサイドプレーを見せて復調を印象づけると、この試合でも途中出場で相手のシュートをブロックし、味方を大いに安心させるプレーで貢献した。
自分のなすべきことを把握することで、メンタルの有り様も変わってきたという本橋。4年生最後の大会において悔いを残すことのないよう、しっかりと戦い抜いて欲しい。


ー前半はちょっと競り合う形でしたね。
「1Qはまったく良くなかったです。スカウティングで相手のリバウンドがすごく強いのはわかっていたんですが、初戦の固さがあったかなと思います。最初はやられてしまいましたが、伊藤(#16)とかガード陣がオフェンスを頑張ってくれてなんとか同点で終えました。2Q以降に自分が出たらリバウンドを頑張らなければ流れを作れないと思っていたので、それが結果的にうまくいったのは良かったと思います」

ーリーグ戦途中からの復帰になったのでチームにフィットするのは難しかったと思うんですが、自分としてはどういう状態でしたか?
「春はトーナメントの順位決定戦まですごく体も動いて、自分としてはいい感じだったんです。でも早慶戦の直前にケガをして手術をすることになりました。リーグの前には練習に参加できたんですが、ぜんぜん体も動いてないですし、試合勘も鈍っているし、チームにも馴染めなくて。自分の中ではできているのかなと思ってもまわりとぜんぜん噛み合ってなかったり、先生から見ればできていないということでした。やっとこの前の入れ替え戦で春の感じを取り戻せたのかなというのはあります」

ーリーグ戦で勝っていく中でチームとしてすごく成長しましたよね。そこで焦りはありませんでしたか?
「すごく悩みはありました。特に去年は僕自身がチームにすごく迷惑をかけてあまり勝てていない状況で、春も結果を出せたかといえば出せたとは言えないし、早慶戦も出られなくてチームに迷惑をかけてしまいました。自分がいない状況でチームが勝っていくことで、自分のやることが自分の中でわからなくなってしまうことがありました。でもリーグが進むにつれて、自分でもバスケットを真剣にできるのは多分最後だと思ったし、それで吹っ切れたというのが大きいです」

ー中央大との入れ替え戦を見ていると、黒木選手(#23)ではまだ線も細いですし1部の強いフィジカルと戦うには本橋選手は不可欠だなという感じがしました。
「まわりや監督からもよく言われるんですけど、黒木がスタートで頑張ってくれて、黒木が例えば良くなかったり交代したときに自分が出れば、疲れていなくて黒木よりも少し力の強い部分で相手も嫌なのかなと。最初はスタメンで出たいと思うこともありましたが、チームとして一番いい状態は今の状態です。黒木には最初にやってもらってそれをしっかりバックアップすれば、チームとしてより強固になるのかなと考えるようになりました」

ーチームという面で、下級生の頃はみんなが声をかけても自分に集中しすぎて聞こえていないようなときもありましたが、最近はコートでもベンチでも声をかけたり、伊藤選手としっかりコミュニケーションを取っている姿が目立つように思います。
「伊藤には怒られることしかないんですけどね(苦笑)。確かに出たらチームメイトとのコミュニケーションは大事だし、迷惑をかける訳にもいけません。センターとして率先して声を張るというのはリバウンドとディフェンスともうひとつの僕の仕事だと思っています。そこは自然にやっていかないとなと思います。去年までは自分に集中しきっていて、何も考えられない状態だったと思います。でも今年は4年生ですし、勝つ流れを作ってくれた下級生にしっかり声を掛けなければと意識していますね」

ー今年はチームとして目に見えて成長してきましたが、次が本当に大事な試合になりますね。
「東海大は1部で1回も負けていない。1部のすべてのチームが2回挑戦して勝てなかったチームです。でもそれを倒すのは自分たちだとみんなで言って練習してきました。本当に次で自分たちのすべて、それ以上の気持ちを持って120%以上の実力を出さないと勝てない相手です。リバウンドは本当に鍵になると思うので、今まで4年間そこを頑張ってきたし、練習してきたすべてを明後日の試合を出し切りたいと思います」

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「青学大相手に通用する部分もあった」
悔しさと収穫を胸に来期に懸ける

◆#0田野 司(同志社大・3年・SG)
131126tano.jpgサイズは小さいがキレは抜群。同志社大の司令塔でありポイントゲッターとして期待の選手だが、リーグ後半、そしてその後再度ケガをした足のせいで今大会では満足行くプレーとはならなかった。自身の大会出場もギリギリだったというが、4年生のひとりもケガでリーグ途中に離脱し、今シーズンの後半に悪いことが重なってしまったのが悔しそうだった。しかし青学大相手に良い部分も見せられた。下級生の多いチームだけに、来期もっと成長した姿をまた代々木で見せてくれることを願う。


ー試合を振り返って。
「やっぱり悔しいのが一番ですね。あとはケガが完治していたらというのはあります。2週間前あたりに足首の靭帯を損傷していて、インカレの3日か4日前くらいに練習に合流したんです。本当に悔しいです」

ーそうだったんですね。でも1Qはチームのシュートも好調だったし、自分以外の人が点を取れたのは良かったのでは?
「そうですね。僕ばっかりがやるんじゃなくて、僕が1番だからさばいてまわりが点を取ってというのはいい形です。でもやっぱりフルでは出られなくて、最後はアップアップでしたね」

ーなるほど…。夏に学生選抜で話をうかがったときは小さいチームだからどれだけやれるかという話でしたが、リーグ戦は5位でインカレに滑り込んだ形でしたね。
「後半に失速してしまいました。リーグが後半に上位と下位にわかれたときに1勝もできなかったのは悔しかったですね。高さというより負けだしてからチームが同じ方向に向くことができない状態になってしまいました」

ーそういう状態からこのインカレまでというのはどうでしたか?
「5位だったのでインカレに出るためのチャレンジマッチがあって、勝ってインカレ出場が決まったんですが、そこで気持ちがひとつになっていい感じにチームができたと思います。自分としてはケガが悔しいですけど。この大会にも出られるか出られないかわからない状態でしたし」

ー苦しい状態での試合になりましたが、青山学院大に対しては高さはないですがリバウンドではかなり弾いて相手に取らせていなかったのでは。
「でもディフェンスで当たられて簡単にイージーに決められていたのが大きくて、そこで離されてというのがありました。そこをもう少しなんとかできたらもっといい勝負ができたと思います。当たりはやっぱりすごかったですね。ぜんぜん違いました。インサイドは特に」

ー相手は大きいですしね。高校の同級生の野本選(#7)もかなり体は変わったのでは。
「めっちゃ強くなりましたね。強さが半端なかったです。でもああいう強い相手に通用する部分もあったので、そこをもっと磨いていけばもっといい試合ができるんじゃないかと思います。来年につながる経験ができたと思います」

ー通用すると思うのはどこですか?
「僕自身は速さが通用するかなというのはあります。あとはシュート力ですね。青学も別にめちゃくちゃ入る訳ではないのでそこですね。インサイドは強かったのでこれから鍛えなおさなければならないんですけど。センターの神門(#60)はシュートはうまいんですけど、もっと中でやって欲しいんですよね。失敗してもいいから中へいくプレーを来年は期待したいです」

ーベンチメンバーに4年生があまり多くないですが、そういう面では責任感はありましたか?
「ありましたね。でもスタメンにひとり4回生がいてくれる方がチームがしっかりまとまるなという感じがします。やはり偉大です」

ー試合後、サークルのあと涙もありましたがどんな気持ちだったんですか?
「やっぱり勝たせてあげられなかったというところが悔しくて。下級生が出ている訳なので。あと、石川さんという4回生の先輩はリーグ戦でケガをして出られなかったので、そういう人たちや応援してくれる仲間のためにも勝利したかったなというのがありました。けが人ばかりで苦しいシーズンでしたね」

ーでは今年はそこがネックだったんですね。
「自分はリーグの後半もケガをしてしまったので、本当にケガに泣いたシーズンと言えます」

ー来年は田野選手が最上級生になりますが、どういうチームにしたいというのはありますか?
「僕がケガをしてしまってから展開が遅くなったんですけど、その前はすごく速いゲームをするチームだったんです。もっとアップテンポなバスケをしてその中でシュートを決めきるバスケを目指しています。ケガを治して来年はそういうバスケットができたらなと思います。関東はインサイドが大きくて体も強いのでハーフコートでは勝てないので、自分たちの得意なバスケを突き詰めて勝負したいですね」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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