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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.11.18 (Mon)

【2013リーグ】11/6入れ替れ戦 神奈川大VS玉川大 第2戦

重い展開となった神奈川大と玉川大の対戦は
粘った玉川大を神奈川大が振り切り2連勝


131006nakano.jpg 第1戦は大差で神奈川大玉川大を下したこのカードだったが、「昨日のことは昨日のことで切り替えようと話していた。相手に比べて負けているところを言っても仕方ないから、自分たちができる部分を頑張ろうと思った」(#0畠山)という玉川大が、0−6と幸先の良いスタートを切る。オフェンスで流れを掴めない神奈川大は、ハードなディフェンスも思うように出ず、#5中野(3年・PG)や#0畠山(4年・G)にドライブを許す展開に。玉川大は神奈川大のエース#7古橋(4年・F)を#91門田(3年・SF)らがフェイスガード気味で徹底的にマークし、攻めてはガード陣の思いきりの良さが光って13−22まで引き離す。そこから神奈川大もじわじわ追い上げ一時は逆転するも、再び#0畠山、#30蔦木(3年・F)のシュートが決まった玉川大がわずかに先行。結局前半は23−27と玉川大リードで折り返した。

131106zindai.jpg 3Q、玉川大はインサイドの柱、#45横沢(4年・C)が4つ目のファウルを吹かれてベンチへ追いやられる。神奈川大は単発なシュートやオフェンスファウルが続いてまだ動きが固いものの、玉川大の得点をこのQ5点に抑え、ディフェンスの機能が見える。#7古橋の3Pが決まり、#29田村(4年・F)もルーズボールに奮闘。フリースローから#24吉永(3年・F)が加点して5点リードで4Qに入ると、#7古橋がブロックから速攻を決めるなど、じわりとリードを広げ始める。玉川大も#0畠山、#5中野が要所で3Pを決めて踏ん張り、#11田代将也(1年・SF・船橋)もブレイクを決めて一桁差で食らいつくが、ここぞという時のあと1本が出ずに残り1分で7点のビハインド。残り1分を切り、パスカットから#0畠山がシュートを放つも、これはリングの上をくるりと回って惜しくもこぼれて万事休す。神奈川大が本来の調子とはいかずとも我慢の展開を勝ちきり、65−56で2部残留を果たした。

 最後まで粘った玉川大だったが、あと一歩及ばず。3年連続の入れ替え戦進出は、またしても2部の壁が立ちはだかることとなった。それでも今年はチームとしてまとまりを見せ、誰かに頼ることなく全員で戦う姿勢を貫いてリーグ最終日に3部3位に滑り込むなど貴重な経験をしてきた。試合に絡む3年生以下も多い。この経験を来季に生かして欲しい。

 リーグを通して試合によりムラがあった神奈川大は、最終戦もその形が出ることに。それでも地力の差で押しきり、2部残留を果たした。今年は4年生が主体となり引っ張ってきたチーム。もったいない負けもあったが、噛み合えば上位にも引けを取らない実力を持っており、最後までリーグ戦の成り行きを分からなくする存在だった。来季は主力の多くが抜け、ここから新たなスタートとなる。下級生は今季の雪辱を胸に、次こそは上位進出を図りたい。

写真上:チームハイの19得点だった玉川大・中野。最終学年となる来季も奮闘に期待したい。
写真下:最後は副キャプテンの#1瀧澤も入れて4年生5人が揃った神奈川大。チームの核となる存在だった。

※神奈川大・田村選手、古橋選手、早川選手、曽根選手、玉川大・横沢選手、畠山選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「ずっとディフェンスを頑張ってきた」
自分にできることで貢献し続けた4年間

◆#32田村 亮(神奈川大・4年・主将・F)
131107tamura.jpg春はトーナメントで日本大のようなビッグマンのいるチームも破って2部最高位の9位に入り、上々の滑り出しを見せた神奈川大。主力に4年生が多く、今年期待のチームのひとつだった。しかし、リーグ戦では好不調の波が大きく、最終的には3部との入れ替え戦に進出。ムラの多い1年だった。
それでも、常に声を出してチームを鼓舞する田村の存在感は大きかった。自分でも言うように古橋や早川のように何十点も取るような能力は確かにないかもしれないが、地道にディフェンスで貢献し、辛い時でも声を出し続けるのもまたひとつの能力だったといえるだろう。今年の結果を反面教師にして欲しいという田村。その言葉を後輩にしっかりと受け止めて欲しい。


―2勝して残留はできましたが、今日はあまり良くない内容でしたね。ずっとリードされる展開でした。
「どこか一戦目の結果から余裕を持ってしまって、自分たちの勢いみたいなのが出せなかったのがすごく悔しかったです。ただ、とりあえず2勝はできたので正直ホッとはしています」

―今日の試合を見ていると、いいときと悪いときの差が激しい今年のシーズンの神奈川大を象徴している感じがしました。
「本当にそのとおりです。いいときはイケイケなんですが、悪いときに立て直す力が本当に今年は足りなくて、来年はそこを直してムラッ気が出ないようにして欲しいですね」

―なぜ今年はそういうチームになってしまったのでしょう?
「自分たちもなぜかははっきり理解できてはいないんですが、気持ちの問題だと思います。どこか相手を見てやってしまったところが正直あると思うし、自分たちのやるべきことを40分間続ければこんなことにはなってないと思うし、気持ち的な面がプレーに出てしまったのかなと。そこが今のうちの弱いところだなと思います」

―力のある4年生が揃っているのに、勿体無いシーズンだったように思います。
「そうですよね。春先は結構いい形で結果も残せたので、そこでリーグ戦ももっと勢いにのれれば良かったんですけど、そこは僕や4年生がもっとまとめていく必要があったと思います」

―キャプテンとしてはどういうことを心がけていましたか?
「僕自身は身長がある訳でもなく能力が高い訳でもないので、中で声掛けとか、姿勢を見せるみたいなところでまとめていければいいかなと思ってやってきました。練習中も一番声を出すことを意識しました。4年生がやるべきことをやってないと下級生も見ているし、それができなくて悪いところが波及して下級生から不満が出てしまうとチームとしても良くありません。とりあえず4年生がしっかりやろうと1年間話し合いながらやってきました」

―自分の感触としてどれくらいできたと感じますか?
「下級生からはこの前、これまでと違っていい風にまとめてくれたと言われましたが、自分の中ではもっと詰めることができたんじゃないかと思うし、完璧とはいえないです」

―では後輩にはどんなことを期待しますか?
「自分たちは能力があるとか身長があるとかタレントがいる訳じゃないので、やはりディフェンスを中心としてどこのチームと当たっても70点、60点に抑えるようなディフェンスのできるチームになって欲しいです。あとはムラッ気がないように、どことやっても同じような力が出せるようになって欲しいですね」

―下級生といえばリーグ戦の後半になって田代選手(#14)がグッと伸びましたね。
「もともと能力も結構あったのでああいう風に活躍をしてくれたのは嬉しいですし、今後期待しますね、あいつには。ほかにも1年生の中には試合に絡んでいなくても上手いやつがいっぱいいるので、頑張って欲しいです。でも静かなんですよね。真面目といえば真面目なんですけど、逆に静かすぎるので元気を出してやって欲しいですね」

―自分の4年間を振り返っていかがですか?
「自分は2年ぐらいから結構試合に出させてもらうようになりました。能力はあまりないので、下級生の頃はルーズボールやリバウンド、ディフェンスを頑張ろうとしてきましたね。高校のときもずっとディフェンスをやってきましたし。上級生になるにつれてまわりのこととか意識し始めて、苦しい時期もありましたがみんなが支えてくれてやってこられたので、悔いはないと言えばないですね。満足はしています」

―田村選手は本当にディフェンスは印象的でしたね。
「今年の2部はインサイドが留学生ばかりで、トーナメントで対戦したのも留学生で本当にそういう相手とばかりやってきましたが、まわりもカバーしてくれて僕だけの力ではなかったです。本当にオフェンス能力はぜんぜんないので、ディフェンスを頑張ろうと思っていましたね」

―4年の仲間というのはどういう存在でしたか?
「バスケをするときはすごくいいんですが、ほかの部分では個性豊かでおちゃらけもするし、だらしないとこともあるし、その辺をフォローするのに気を遣いました(苦笑)。でもみんなが支えてくれてやってこられたので、僕の言ったことに対してみんなもフォローしてくれてやってくれたのですごく感謝しています」

―確かに4年生は個性的だと思います。
「本当にそうなんです。でもいい意味でフレンドリーで下級生にわーわー言うやつもいないし、みんなでやっていこうというスタンスでやってこられました。そのおかげで下級生も伸び伸びプレーできていたし、そこは良かったかなと思います」

―いいところも悪いところも見せてもらった1年でした。
「すごくいろんな経験というか、今年1年は内容の濃い1年でした。下級生にはいいところは続けていって欲しいですし、ダメなところは直して反面教師として来年は頑張って欲しいと思います」

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「やっぱり弱気が一番の敵」
熱い闘志をコートで表現した絶対的スコアラー

◆#7古橋広樹(神奈川大・4年・F)
131107furuhashi.jpg神奈川大のエースとして美しい3Pから力強いリバウンドシュートにいたるまで内外問わず得点を量産できる選手であり、3年生のときは2部で得点王にも輝いた。またそうした派手なプレーだけでなく、ディフェンスやルーズボールなど数字に残らない部分にも手を抜かず、4年間神奈川大の精神を体現してきたひとり。そして何よりも強かったのは、コート上での熱い気持ちだった。相手に喧嘩腰でぶつかり、いかなる時もひるむことがなかった闘争心。これからも後輩たちに受け継がれていってほしい部分だ。


―2部残留を決めて引退となりましたが。
「やっと終わったなーという感じですね。本当は上の入れ替え戦に行きたかったんですけど、こうして下の入れ替え戦にまわってしまって。でも最後に代々木でバスケができたのは、プラスに考えたいと思います」

―リーグ最終日の慶應戦は勝てば入れ替え戦を回避できるという試合で、結果負けてしまったのは本当に悔しかったと思います。でも古橋選手はすごく集中していて渾身のプレーだったように見えました。
「そうですね。あの試合はすごくハイスコアで、シュートの打ち合いみたいな感じだったんですけど、自分も結構調子が良かったので。慶應は同じようなチームだったのでやりやすい部分もあったし、相性は結構良い方なのかなと思います。でも最後にちょっとミスが出てやられた感じでしたね」

―そういう白熱した試合を終えて、すぐ入れ替え戦へと切り替えるのも大変だったと思いますが。
「そうですね。気持ち的に難しい部分もありました。でももう、あとはやるだけしかないと思って。そこは切り替えて戦えたと思います」

―では今シーズンを振り返っていかがでしたか?
「個人的には、去年結構活躍して今年特にマークも厳しくなって、思うようにプレーさせてもらえなかった部分も結構ありました。マークマンがボールも見ないでぴったりくっついてくるとか。でもそういう中でも自分が決めてチームを勝たせるようにならなきゃいけないし、そこは今後の課題ですね。マークされて、そこからどう動くか。でも自分に寄っているときは、佳佑(#98大石)とか早川(#20)が攻めればディフェンスもカバーにいけないと思うし、そこでちゃんと決めてくれていたので、良かったと思います」

―マークが厳しい中でも、古橋選手はオフェンスリバウンドで打開していたように思います。どうしてあんなに取れるのかなといつも思っていたのですが、コツなどはあるんですか?
「自分はリバウンドに関しては…なんて言えばいいんだろう。うまく言えないんですけど、だいたい誰かが打った時に『たぶんボールはこのへんに来るだろうな』というのがあるんです。そういう勘というか、予測があって、あとはその場所にどう行くか。本当にその場所に落ちてくるって本気でそう思わないと取れないし、それを信じて、どうにかして取りに行くということが大事ですね。とにかく行くことが大事です。自分が打ったとしても、自分で取りに行くし」

―そういうリバウンドへの高い意識は、1年生の頃から言っていましたよね。どこで身につけたものなんでしょうか。
「自分のリバウンドは、中学校とか高校あたりじゃないですかね?ずっと自分のプレースタイルは変わらないと思います」

―ずっと継続してきたスキルなんですね。話を戻しますが、神奈川大での4年間は振り返っていかがでしたか?
「4年間を振り返ると、長いようで…やっぱり短かったです! 本当にあっという間でしたね。1年生のときはとにかくがむしゃらにやっていて、2年生のときは怪我もあって。足首の腱脱臼だったんですけど、あの怪我さえなければもっと違う結果になったんじゃないかとか、あの時は結構落ち込みましたね。でもケガに対してどうケアするかとかどう予防するかとかをあれから考えるようになって、その結果が3年生の時につながったのかなと思います」

―3年生のときは2部得点王でしたしね。
「前の年になにもできなかったので、その悔しさとかもぶつけた感じでしたね。それで今年、自分たちの代になってからは、自分がやらなきゃいけないというのが自滅になったときもあったし、良い方向に転んだ時もあったし。まぁ4年間で、自分なりに成長できたかなと思いますね」

―今年は古橋選手以外もまんべんなく攻められるチームでしたね。
「そうですね。自分が思うようにできない分、まわりのやつらがやってくれたので。それにプラスして自分もシュートとかリバウンドで絡んでいければいいかなと思っていました」

―少し昔の話に遡るんですが、古橋選手が2年生のときの新人戦は、明治大相手に延長戦の末に敗れましたね。その時は正直古橋選手が孤軍奮闘していた印象なのですが、あの時点から比べるとまわりの選手の成長も著しかったですね。
「それはあると思いますね。しかも今年に入って、春から延長戦では負けてないですし。逆に延長になれば勝てるみたいな自信はつきました。みんなシュートも思いきり打っていたと思うし、そこはあの頃に比べて成長した部分かなと思います」

―リーグ戦では2試合連続で延長戦の週もありましたね。
「はい。粘って粘って、我慢して我慢して、1点でもいいから勝つと。そうやって神大らしく戦えたのは良かったと思います」

―今年は4年生が主体となるチームで、お互いの存在は大きかったと思います。まわりの選手も『古橋に気持ちよく打たせよう』と話していたそうですが。
「そうなんですか?(笑)でも幸嶋さんも僕がシュートを打てるフォーメーションとかを多く考えてくれたりして、みんなも良いパスを回してくれました。だからそこで自分は決めなきゃいけないと思っていたし、ディフェンスが寄った時にはどう対応するのか、田村とか早川にアシストすることも自分なりに考えて心掛けてきました」

―自分がチームに残せたものはなんだと思いますか?
「とりあえず2部に残せたことですね(苦笑)。あとは…自分って声とかというよりプレーで引っ張っていくタイプだったので、ルーズボールとかリバウンドとか泥臭いところを頑張る姿は、残せたんじゃないかなと思います」

―古橋選手は、コートに入ると人が変わるタイプですよね。
「結構言われます。自分でもよく分からないですけど、コートだと自然と熱くなっちゃうんですよね。まぁやっぱりコートに入れば敵同士なので、熱い気持ちでやらないと。受け身になったら良いプレーはできないし、遠慮してしまったらミスにつながるので。試合が終われば『さっきはごめんな』とか言いますけど(笑)」

―4年間、コートで弱気になっている古橋選手を見たことがなかったなと。
「やっぱり弱気が一番の敵だと思うんですよ。強気でいくことが大事ですね。気持ちが強い方が勝つと思うので。そういうところも、次の後輩たちに頑張ってもらいたいです。後輩たちは能力も高いし、個々がしっかりしてチームとしてまとまれば、勝てるチームになると思います」

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「神大に入って良かったし、誇りも持てた」
4年間で大きく開花したチームのキーマン

◆#20早川達耶(神奈川大・4年・G)
131107hayakawa.jpg落ち着いたゲームコントロールだけでなく、相手の一瞬の隙を突いたシュートでネットを揺らす勝負強さも折り紙付きの選手。プレッシャーのかかる大事な勝負所でこそ調子を上げてくる独特の勝負勘を持っており、相手チームはたとえ古橋を止めてもこの早川にやられることが少なくなかっただろう。これまで何度となくチームを救ってきた救世主であり、4年間でチームに欠かせない存在へと成長を遂げたプレイヤーだった。一時はBチームも経験したが、同期にも助けられてここまで歩んできたと言う。まわりに感謝しながら、清々しい表情で4年間を締めくくった。


―無事2部残留を決めましたね。
「とりあえず勝って良かったなーという感じですね。内容としてはちょっと良くない試合でしたけど、それでも勝ちきったというのは良かったと思います。ほっとしています」

―入れ替え戦は独特の雰囲気もあると思いますが。
「そうですね。初めての経験というのもあったし、代々木ということで緊張感もあったと思うし。1戦目は良かったんですけど、今日はなかなかいつもの感じが出ずにこういう試合になってしまいました」

―シーズンを通してチームにやや波があったことが課題でしたね。
「はい。それは自分自身の波も影響していた部分もあったと思いますし…うーん、なんて言えばいいんだろう。勝つときは勝つけど、負けるときは負けちゃうというか。春のトーナメントの時はやっぱり勢いもあったし勝っていけたんですけど、やっぱりリーグの難しさというのを思い知らされたかなと思います」

―リーグ中盤に連敗が続いたときは、特にそれを感じている様子でした。
「そうですね。もう、5連敗した時は、田村(#29)も言っていたと思うんですけど、本当にがむしゃらにやるしかないという感じでした。でもあの5連敗のあとから少しは立ち直れた部分もあったかなと思います。接戦で負けた部分もありますけど、延長戦とかで勝ち切れた部分もあるので。それはやっぱり去年とかにはなかった部分かなと思うし、そういう成長は良かったかなと思います」

―自分では波があったと言いますが、早川選手は最後の大事な場面ではきっちり決めていた印象です。
「なんなんですかね(笑)。たまたまだとは思うんですけど、昔から4Qくらいにならないと力を出さないとよく言われていて。でも最後に活躍したってやっぱり波があっちゃいけないし、そういうところは自分のまだまだな部分ですね。自分はまだバスケを続けるか分かりませんが、もし続けるとしたらそういう波をなくしていきたいです」

―神大での4年間を終えて、どんな思いがありますか?
「4年間を終えて、辛い部分だったり楽しい部分だったり結構いろいろあったんですけど、でもやっぱり神大に入って良かったなと思うし、誇りも持てたかなと思います。強いチームはほかにもたくさんありますけど、それでも自分は神大でバスケットをやってきたって、自信を持って言えますね」

―早川選手は去年から頭角を現したように思いますが、2年生のときはメンバーにも入っていなかったですよね?
「はい。そのとき自分はいろいろあってどん底まで落ちてて(苦笑)。3年のときにAチームに上がれて、そこからですね」

―Bチームでも腐らずやってきたわけですね。
「はい、一応。でも、4年生にはすごく迷惑をかけたなと思います。叱られたこともあったし、それでもやっぱり助けてくれた部分も大きかったので。田村とかが結構声をかけてくれて、救われた感じですね。みんなには感謝しています」

―同じ4年生はどんな存在でしたか?
「4年生は、瀧澤(#1)とかも面白いし、古橋とか田村もあんな感じだし、けっこう個性派が集まっていて。でもみんな仲も良くてごはんとかも食べに行くし、すごく楽しかったですね。仲が良くても、ちゃんと厳しいことも言い合えた部分があったので。バスケットのときと普段のときと、ちゃんと分けられたのが良かったですね」

―そうした4年生がごっそり抜けると、チームも新たなスタートかなという感じですが。
「そうですね。でも僕ら4年生は全員で8人いるんですけど、実際1個下とかはその8人より能力が高いやつが多いし、本当にまとまれば強いかなと思います。ただそのまとまりの部分で言うと、自分を出す場面では出していいと思うんですけど、時には自分がチームのために“引く”といったら言い方が悪いかも知れませんが、そういう場面も多分あいつらには必要なのかなと。でもそれがうまく噛み合えば、絶対上を狙えると思います。今年は勝てると言われてもこうして結果が出なかったんですけど、後輩たちはそういう経験を積めたというのをプラスに考えて、今度はさらに上を目指して頑張ってほしいです」

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「プレー的にも人間的にも成長させてもらった」
成長を遂げ、どんどん増していったコートでの存在感

◆#33曽根秀介(神奈川大・4年・C)
131107sone.jpg田村とともに神奈川大のインサイドを泥臭く支えてきた曽根。3年生の頃からスタメンに定着し始めたが、特に今シーズンは試合を重ねるにつれ攻め気が増し、その貢献度も着実に高まっていった。味方からの期待も大きく、彼の活躍に応援席がひと際沸いていたことも印象的。チームを勢いづける火付け役へと成長し、4年間の集大成としての活躍をしっかりとコートで表現した選手だった。


―試合を振り返っていかがですか?
「今日は本当に苦しい展開の試合だったんですけど、最後の最後で4年生全員で出られたことが一番嬉しかったです。それに、オフェンス面で途中スペースが狭くなって攻めにくかった部分もあったんですけど、後輩も含めて出ている5人がよくディフェンスで我慢できたと思うので。本当にディフェンスで勝てた試合かなと思います」

―リーグ最終日から入れ替え戦に向けて気持ちを切り替えるのは、やはり難しい部分もあったのかなと思いましたが。
「そうですね。ずっと上の入れ替え戦に行きたいなと思ってやってきたので…。でも下の入れ替え戦に回ることにはなってしまったんですが、去年の慶應みたいに後輩たちにはこの経験とか悔しさを糧にして来年上位にいってほしいです」

―今年1年はどんなシーズンになりましたか?
「うーん、まぁ去年からなんですけど、結構波がありましたね。勝ったり負けたりが多くて。でも本当に良い経験をさせてもらったし、幸嶋さん(監督)をはじめいろんな人たちに支えてもらったことには感謝ですね。プレー的にも人間的にも成長させてもらったなと思います」

―曽根選手は今年、試合を重ねるにつれてどんどん頼もしくなったように思います。
「あ、本当ですか? ありがとうございます。でもそうですね。自分の中でもだんだん調子が上がっているような感じはありました。自分、すごく緊張しいなんです。しかも最初の入りが悪いとそのまま引きずっちゃうタイプで。でもそういう時にも切り替えて頑張ろうと思うようにして、積極的にプレーすることを心がけていました。自分はそんな点を取るプレイヤーではないので、ディフェンスとかリバウンドとか声を出すとか、そういうところを頑張れば、それ以外の部分も自然と良くなって結果もついてくるかなと」

―点を取るということに関しては、合わせのプレーで得点することが多かったですね。
「そうですね。ガード陣がみんな能力もあるので、あいつらが切れたときに合わせることは意識していました。いいパスも出してくれたと思います」

―今年は4年生が主体となるチームでしたね。
「そうですね。でも結構4年生は僕も含めて頼りないんですよ(苦笑)。それでも後輩たちはよくついてきてくれたし、本当にダメなところはいろいろあったんですけど、最後まで引っ張っていけたのは良かったと思います」

―神大での4年間を振り返っていかがですか?
「どこのチームもそうだと思うんですけど、4年間ずっと1部に上がるんだという気持ちでやってきて、特に今年はトーナメントでも結果を出して自信もあったんですけど、なかなかうまくいかない部分もあって結果的にはこういう風になってしまいました。でも4年間を通していろんなことを教えてもらったし、本当に神大は、この4年間で成長させてもらったチームだなと思います」

―曽根選手は去年くらいからスタメンに定着した形でしたね。
「はい。1、2年の時は全然出てないですね。練習試合とかではだんだんスタメンを取れることもあったんですけど、定着せずに入れ替わりが激しくて。でもそこでも、チャンスを生かさなきゃだめなんだと自分で気付かせてもらったし、結果がすべてだと思って出られるように頑張ってきた部分はありますね」

―では最後に後輩たちに向けて。
「神大はディフェンスを頑張ってハッスルして戦うチームだと思うので、そこはこれからも伸ばして頑張ってほしいですね。それでやっぱり一番は、今年自分たちが目標にしてきた1部昇格とインカレ出場を達成してほしいなと。次は1部で戦ってもらいたいです」


131107kanagawa.jpg
神奈川大の集合写真。


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神奈川大の4年生8人。

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「今年はリーグを通してチームも大きく伸びた」
負けを糧にして積み重ねたレベルアップ

◆#45横沢翔平(玉川大・4年・主将・C)
131106yokosawa.jpg1年生の頃から出番を得ていた横沢。下級生のころは不安定な部分もあったが、年々大黒柱として頼もしい存在へと成長し、今シーズンはチームのキャプテンにも就任して仲間をまとめる存在となった。今年のリーグ戦は、1次ステージこそ取りこぼしもあったが、着実に成長を遂げて見事3位で入れ替え戦に進出。最後は神奈川大の前に夢破れたものの、チームの伸びに関しては横沢も納得している様子だった。主将として、またガード陣を支えるインサイドの柱としても、彼の働きはチームにとって欠かせなかっただろう。


―入れ替え戦2試合を終えて、どんな心境でしょうか。
「やっぱり、悔しいというのが率直な気持ちですね…」

―神奈川大も強敵だったかと思いますが、戦えた部分もありますよね。
「そうですね。1試合目は結構やられてしまったんですが、もう一度自分たちのやるべきことを全員で確認して2試合目に臨んで、それで今日みたいに競る試合ができたのは良かったかなと思います」

―確認したのは具体的にどんなところですか?
「1試合目で相手にやられたところ、例えば7番(古橋)に3Pを簡単に打たせてしまったとか、そういうところを消そうと。やっぱり自分たちはディフェンスのチームなので、今日は全員でそこに専念して、相手の得点源を削ることができたのが大きいかなと思います」

―今シーズンを振り返ると、3部も3位争いが熾烈でしたよね。なんとか入れ替え戦への最後の枠に入ったことも大きかったと思いますが。
「そうですね。リーグ戦は結構負けてしまってここまで来られるかどうかも危ない状況だったんですけど、今年のリーグ戦は負けを糧にしてきた部分がすごくあって。去年や一昨年よりも、リーグ戦中のチームの伸びは大きかったかなと思うし、それは今年のチームの特徴ですね」

―ここまでの4年間はどんな経験になりましたか?玉川大は真面目なチームカラーで、バスケット以外も面もしっかりしている印象がありますが。
「そうですね。玉川って勉強のこととか、服装の面も今日もちゃんとスーツで来ていますし、そういう生活面にも重きを置いているチームで。そういう部分ってバスケットに直接は関係ないかも知れないですけど、そこをしっかりすることでやっぱりバスケットともしっかり向き合えることができるんだなというのは、学ぶことができました。入学して最初の頃は面倒くさいなと思う部分もあったんですけど、4年生になっていくにつれてそういう部分も分かってきて。そこは、このチームに来ることができて良かったなと感じる部分ですね」

―プレー的にも、横沢選手は下級生の頃に比べて年々大黒柱として安定感を増していたように思います。
「自分は1年生のリーグ戦の途中でスタートとして使われるようになって、そこからずっと4年間スタメンをやらせてもらってきました。そこでいっぱい経験を積むことができたし、塚越さん(12年度卒)とかすごい先輩たちとも一緒にプレーできたので、自分も4年間ですごく成長することができたのかなと思います」

―2部昇格の悲願は、後輩たちに受け継がれることになりますが。
「そうですね。今シーズン、リーグを通してチームも大きく伸びましたし、もちろん下級生もみんな成長してくれました。今年も3年生の力があってここまで来られたわけなので、来年のチームに期待して楽しみにしたいと思います」

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「先輩、後輩、同級生に恵まれた」
まわりの支えに感謝し、願いを後輩に託す

◆#0畠山 和(玉川大・4年・G)
131107hatakeyamawataru.jpgスタメンでコートに立つ4年生ガードとして、味方を引っ張る存在だった畠山。今季はリーグ戦のときからチーム力の向上に手応えを感じている様子で、何よりベンチから支えてくれる仲間への感謝を何度も口にしていた。まわりからのフォローを自覚し、それをコートで表現しようともがき続けたシーズンだったようだ。この2試合、自分自身のプレーにはなかなか納得がいっていない様子だったが、良いところで貴重なシュートも決め、最後までリングを狙い続ける姿勢からは、仲間のためにもという強い意志が伝わってきた。
3年連続入れ替え戦の壁に直面した玉川大だったが「今年やってきたことを来年もやるだけ」と畠山は言う。諦めずに挑戦し続ければ、いずれ2部への扉は開かれるはずだ。


―どんなお気持ちでしょうか。
「今は悔しい気持ちが一番ですね。やっぱり3年連続の入れ替え戦だったので今年こそ2部に昇格したかったし、過去2年間は1勝もできずに終わってしまっていたので、1勝でも多く勝ちたいという気持ちは強くて。でも下級生が来年また頑張ってくれると思うので、そこは応援したいです」

―昨日の第1戦に比べ、第2戦はだいぶ修正してきた印象ですが。
「そうですね。昨日のことは昨日のことで切り替えようと話していて。自分たちが相手に比べて負けているところばかり言っても何も始まらないと思ったし、自分たちが相手に勝っている部分、自分たちができる部分を頑張ってやっていこうと。そこは気持ちも頭も切り替えて今日戦えたかなと思います」

―自分個人の出来としてはこの2試合どうでした?
「いやー、全然ダメでした(苦笑)。シュートも全然入らなかったし、ミスも多かったし…」

―でも苦しいときに畠山選手のシュートでよくつないでいたと思います。今年の玉川大はシューターがいない分、自分が打っていく形になっているとリーグ戦でお伺いしましたが、その中でもしっかり決めているなと。
「そう言ってもらえるのはありがたいです。でもたまたまですよ。たまたま自分のところにボールが来て、打ったら決まっただけです(苦笑)。本当にもっともっと、できることがあったんじゃないかなって、試合が終わってから思うんですけど…。でも勝負の世界は結果がすべてですし、終わってしまったことは仕方ないですね」

―畠山選手は『今年はすごく良いチームになった』とリーグ戦で言っていましたね。そんなチームとやってきた1年間はいかがでしたか?
「すごく楽しい一年でしたね。やっぱりエースが抜けた分、ひとりでどうにかするんじゃなく5人で、全員でどうにかしようという意識に変わっていったので。誰かひとりに頼ることなくチームで戦ってきたから、こうして入れ替え戦にも来られたんだと思います。結果として昇格はできなかったんですけど、本当にすごく良いチームになったことは嬉しいですね」

―では、玉川大での4年間は振り返ってどんな日々でしたか?
「本当に、チームに恵まれた4年間だったと思います。入学して1年生のときも先輩たちに恵まれて、翌年後輩ができてその後輩にも恵まれて。先輩、後輩、同級生に恵まれて4年間楽しくバスケットができたと思うので、そこはチームに感謝したいですね」

―いろいろフォローもしてもらったようですね。
「はい。実際今日とかも全然シュートが入ってなくて、それでもベンチの4年生が『気にするな!打ってけ!』って声をかけてくれたし、後輩も『どんどん打ってって下さい』みたいに後押ししてくれたので。そういう言葉が、結構自分の気持ち的にも助かる部分があって大きかったですね。そこは本当に、チームに支えられて4年間やってこられたんだと思います」

―では、後輩たちに向けて一言お願いします。
「来年2部でやらせてあげたかったんですけどそれはできなかったので、来年絶対2部に昇格して今の1年生や2年生に2部でプレーしてもらいたいです。来年もたぶんエースはいないと思うので、今年やってきたことを来年もやるだけだと思います。誰かひとりに頼るんじゃなく、チームで戦ってほしいですね。3年生中心に頑張ってほしいです」


131107tamagawa4nen.jpg
玉川大の4年生。


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