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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.11.05 (Tue)

【2013リーグ】11/5入れ替え戦レポート

1〜3部間で2戦先勝方式の入れ替え戦がスタート
初戦から気持ちのこもったプレーに代々木も沸く


 3試合で2勝した方が勝ちとなる、1―2部間、2―3部間の入れ替え戦が代々木でスタートした。ナーバスな戦いが選手から普段のパフォーマンスを奪う場合もあれば、最後の意地を見せることもある。1―2部間の試合が始まる頃には平日にも関わらず多くの観客がこうした熱い試合を見に訪れた。第一試合から白熱の接戦が続き、それぞれのチームの必死の思いがぶつかり合った。

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【駒澤大が最大26点差を追いつくも立教大が逃げ切る】
131105miyazaki.jpg 第一試合は2部10位の駒澤大と3部1位の立教大による対戦。開始からペースを掴んだのは立教大だった。#23阿部(2年・C)のミドルや#5新保(4年・F)の3Pで9−0と幸先の良いスタートを切ると、その後も激しい守りで相手のターンオーバーを誘って点差を広げる。後手に回った駒澤大は1Qで8得点しか奪えず、2Q序盤もなかなか流れを変えられなかった。この時間帯、立教大は#6宮崎(4年・G)が絶好調。2連続でバスケットカウントを獲得し、ようやく駒澤大のディフェンスが良くなり始めた場面も24秒ギリギリでシュートを決めるなど相手の士気を削ぐ。2Q中盤には36−10と一方的な点差がついた。だがここから駒澤大も反撃。ファウルやトラベリングで立教大がリズムを崩す間に、#5馬場(4年・PG)の3P、#6斎田(4年・C)のゴール下が決まり、17点差に縮めて後半につなげる。

131105kawasaki.jpg すると3Qで魅せたのはルーキー#12川嵜(1年・F・西武文理)。3連続で3Pを決めてのけ、#33佐々木のバスケットカウントも続いて10点差に詰め寄った。立教大のタイムアウト後も駒澤大はディフェンスが好調で、4分近く立教大にゴールを奪わせない。攻めては#6斎田を下げて全員フォワードのような布陣を敷き、#33佐々木が相手のセンター#23阿部に1on1を仕掛けてファウルトラブルに追いやった。#12川嵜のこのQ5本目の3Pも決まって7点差で4Qに入ると、リバウンドに粘り、さらにはオールコートプレスの裏をかいて#33佐々木が豪快なダンクを決め1点差。立教大も#5新保の3Pや#20望月のジャンプシュートで再び引き離しにかかるが、#10米澤(2年・G)から#1井野(2年・PG)へ鮮やかなパスが通るなど駒澤大は全員が渾身のプレーを見せ、#12川嵜のジャンプシュートが決まって残り1分1点差。だが残り45秒、立教大は#20望月(1年・G・沼津中央)がミドルシュートを射抜き、さらに#19三上(1年・G・北陸)が強気にレイアップを決めて5点差に。#23阿部もきっちりディフェンスリバウンドを抑えて駒澤大に反撃のチャンスを与えず、残り時間も着々と削った。駒澤大はブザービーターで#12川嵜の放ったボールが決まるも2点届かず、75−73でタイムアップとなった。

 駒澤大の諦めない猛追が光る試合だったが、立教大も勝負強いシュートで譲らず辛勝した。追い上げを許した内容はどうあれ勝ちは勝ちであり、昇格に王手をかけたことには変わりない。逆に駒澤大にとっては、明日の一戦はなんとしても負けられない戦いとなった。今日の後半のような戦いぶりを、今度は序盤から発揮していきたいところだ。

写真上:攻守でアグレッシブなプレーが光った立教大・宮崎。
写真下:3Qに5本の3Pを決め追い上げのきっかけを作った川嵜。


【後半流れを掴んだ江戸川大が順天堂大を振り切る】
131105edogawa.jpg ここ4年間の入れ替え戦で三度目のカードとなる、江戸川大順天堂大の因縁対決。序盤は一進一退が続くが、先に抜け出したのは#37千葉(3年・G)の速攻や#96佐藤(3年・PF)のミドルが決まった順天堂大だった。江戸川大は#1田中(4年・G)以外の得点が伸びずに重い展開となるが、相手のミスにも救われ1Qは13−17。すると2Qは#89陶山(4年・F)がバスケットカウントを獲得するなど良さが出始め、#1田中がベンチに下がる時間帯も、リーグ終盤の欠場から復帰した#28平岩(3年・F)が強気に攻めて引っ張る。一方の順天堂大もシックスマンの#38中村(2年・F)がよく走って3本の速攻を決め、僅差で先行。しかし前半終了間際に#89陶山がインサイドで奮闘し、江戸川大が31−31と同点に追いつき後半に入る。

 試合が動いたのは3Q。江戸川大はオフェンスリバウンドで強さを発揮し、#89陶山や#3王が確実に加点。相手のゾーンに対しても#97小澤(3年・F)の3P、#1田中のジャンプシュートで対抗し、徐々にリードを広げていった。順天堂大はオフェンスの足が止まりがちになり、単発な攻めが続いてこのQ9得点。しかし4Qの序盤には9点差を負ったものの、#33喜久山(3年・F)が2本の3Pを決め、さらには鋭いクロスオーバーからジャンプシュートを射抜いて追い上げる。残り3分2点差にして江戸川大にタイムアウトをとらせると、その後も#23泉(4年・F)のオフェンスリバウンドから#37千葉が3Pを決めて逆転に成功した。しかしすぐさま江戸川大は#1田中が3Pを決め返して江戸川大ベンチも大歓声に沸く。#89陶山も体を張ってリバウンドを掌握し、フリースローを確実に2投揃えて頼もしい活躍。順天堂大は焦りも見えて外が入らず、パスカットされるなどミスも出る。そのまま67−58で江戸川大が振り切った。

 競り合いになったものの、リバウンドの本数で15本の差をつけた江戸川大が欲しいところで確実に点を伸ばした。順天堂大は良いところで持ち味の外のシュートやブレイクが決まったものの、足が止まる時間帯も。明日の一戦に向け、修正は急務だ。

写真:ハイタッチする陶山と王。江戸川大はふたりがインサイドで力を発揮したことが大きかった。

 
【神奈川大が強さを発揮し玉川大を寄せ付けず】
131105furuhashi.jpg 2部8位で惜しくも入れ替え戦にまわった神奈川大は、3年連続で入れ替え戦に出場している3部3位の玉川大と対戦した。開始早々いきなり#45横沢(4年・C)のブロックショットから始まったこの試合、先制点は玉川大#30蔦木(3年・F)。しかし神奈川大も慌てず、#20早川(4年・G)のドライブや#98大石(3年・G)のジャンプシュートで調子を上げていくと、ディフェンスの足も動きはじめて失点をそう簡単には許さなかった。21−10で2Qに入ると、神奈川大はその後も#7古橋(4年・F)らがテンポ良くシュートを決めていく。玉川大は#0畠山(4年・G)のアウトサイドや#5中野(3年・PG)の速攻でなんとか得点していくも、前半で44−21とダブルスコアをつけられ苦しい展開に。後半、一矢報いたい玉川大は#5中野がスティールから速攻を決めるなどワンポイントで良さは見えたが、大きく開いた点差は埋まらず。86−44で神奈川大が快勝した。

 玉川大はアグレッシブなディフェンスは光ったものの、神奈川大の手堅いディフェンスを前になかなか得点を伸ばせず苦しい展開を強いられた。明日の一戦は全力でぶつかりたいところだ。

写真:高確率でシュートを決めていった神奈川大・古橋。

 
【自分たちのプレーで流れを引き込んだ慶應大が先勝】
131105motohashi.jpg 1部10位の中央大は2部1位の慶應義塾大と対戦。立ち上がりは中央大ペースとなった。#5谷口(3年・F)のミドルシュート、#27宍倉(2年・C)のゴール下、#31流田(3年・G)もフリースローを獲得し、一気に6―0に。慶應大は中央大のディフェンスの前に攻めあぐね、ターンオーバーが目立った。しかし次第に速攻や3Pといった持ち味が出始め、1Qは17-22と5点のリードで終える。2Qはまたも慶應大は立ち上がりで苦戦。中央大もなかなか得点が奪えない時間帯が続くが、ベンチスタートの#25森(1年・SF)がいい形で得点に絡み、ディフェンスリバウンドやターンオーバーから#5谷口も速攻に走るとダンクも披露し、逆転に成功。ここで慶應大は#16伊藤(3年・G)が2本の3Pを沈めて同点に戻すが、#5谷口も3Pを決め返し、互いに拮抗した状態に。それでも慶應大は2Q終了時に#14大元(2年・G)がブザーとともに3Pを沈め、36-38と2点リードして前半を終えた。

131106nagareda2.jpg 3Qも互いに競り合う形となった。慶應大は立ち上がりにファウルが続くが、#14大元の速攻が出て、#11権田(2年・F)や#21西戸(1年・G・洛南)がゴール下で絶妙のアシストを出して得点を演出。中央大はリーグ戦では出番が限られた#31流田がと山田が奮起。抜群のバランス感覚とテクニックで#31流田がシュートをねじ込んでいき、#22山田のミドルシュートも連続で決まった。しかし慶應大もこうした場面は慣れたもの。#16伊藤が速攻に走り、3Pを沈めエースとしての役割を全うすると最後は3Pのバスケットカウントを獲得し、4点プレーで3Qを58-65とリードして終えた。4Qに入り、#11権田のミドルシュートがよく決まった慶應大は点差を10点以上引き離すことに成功。中央大はプレスを仕掛けて慶應大から再三ターンオーバーを奪うプレーも成功するが、攻撃力が衰えない慶應大が74-93と大きく引き離してまず1勝をあげた。

 中央大はディフェンスも良く、前半の慶應大は簡単に攻め入ることが出来なかった。また、リバウンドでも高さのある中央大が優位に立った。山田や流田といった選手が奮闘したが、ゲーム終盤にイニシアチブを握るきっかけを掴めなかった。慶應大は本来の動きに比べれば攻めあぐねる場面やディフェンス面での甘さが目立ったが、高さのない中で2部の2m選手と渡り合い、勝ち抜いてきている。速さやトランジションといった自分たちの優位性を活かしたプレーで要所を締めて第1戦を勝利した。

写真上:リーグは途中復帰でなかなか出番を得られなかった慶應大・本橋もゴール下で得点に絡んだ。
写真下:タフショットもよく決めてチームハイの19得点だった中央大・流田。

 
【勝負所をエースが制して早稲田大が国士舘大を下す】
131105kawakami.jpg 2年連続入れ替え戦で対峙することになった早稲田大国士館大。まずは#22原(2年・F)のシュートが序盤から快調に決まって国士館大がリードするが、早稲田大もフリースローから点を伸ばして慌てない。ブザー寸前の#34池田(2年・G)のシュートで18−18と同点にして2Qに入ると、#16山本(2年・F)が巧みなターンでディフェンスを翻弄し、今度は早稲田大が先行した。国士館大は3Pが再三リングに弾かれ攻撃が淡白に終わり、インサイド陣もファウルが込んで思うように勢いに乗れない。41−30で前半を終える。

 しかし3Qは国士館大も挽回。#22原のバスケットカウントに続いてようやくこの試合最初の3Pを#4松島(4年・G)が決め、さらには#14高橋(4年・G)のドライブなどもあって開始4分同点に追いつく。それでも早稲田大は#21河上(4年・F)がミドルシュートを決めてそれ以上乗らせず、#4二宮も中に押し込んで#20馬(1年・C・日本航空)をファウル4つに。早稲田大の4点リードで入った4Q、国士館大はここまで当たりのこなかった#8伊集(3年・G)が3Pを決め、#22原のドライブで逆転したが、早稲田大も#21河上の1on1や#34池田の勝負強い3Pで一歩も譲らず、残り3分2点リード。この勝負所で早稲田大は#21河上が次々一対一を仕掛けてファウルをもらい、フリースローでリードを保った。残り1分6点差。国士館大は#8伊集のシュートが決まるも一歩及ばず、76−60で早稲田大が逃げ切った。

 早稲田大#21河上が29得点、国士館大#22原が30得点とエーススコアラーの得点はほぼ互角だったものの、早稲田大は#16山本、#34池田が良いところで仕事をしたのが大きかった。国士館大はアウトサイドがなかなか決まらず、インサイド陣もファウルトラブルに陥ってどこか流れを掴みきれない様子に終わった。絶対に負けられない明日の一戦、一矢報いることはできるか。

写真:攻め気が光った早稲田大・河上。相手が勢いに乗りそうなところでピシャリとシュートを沈めた。

 
【大事なシュートが決まった法政大が終盤に引き離す】
131105HOSEI.jpg リーグ戦最終日に1部8位となってしまった大東文化大は、やはりリーグ戦最終日に3位へと滑り込んだ法政大と対戦した。1Qは互いに固さが目立ち、持ち味が出せず12-15とロースコア。2Qになると大東大は立ち上がりに#30鈴木(4年・SG)が連続得点するが、法政大も#5松澤(3年・C)や#24加藤(2年・F)のミドルシュートでリードを守り、#7藤井(1年・G・厚木東)の3Pで6点のリードを得ると波に乗った。終盤にかけて外がよく決まり、#5松澤が中距離を2本、#7藤井がもう1本の3Pを決めて大東大を引き離す。大東大は#7渡部(2年・F)が返すのがやっと。このQは法政大が20得点したのに対し、10点しか取れずに終わった。

 大きなリードを得た法政大だが、3Qは大東大に詰め寄られた。ファウルやシュートが決まらず得点が止まる間に、大東大は#30鈴木の3Pや#7渡部のバスケットカウントやうまくパスをつないでのシュートなど、じわじわと差を詰めていく。法政大は6分近く無得点となり、その間に大東大が42-47と盛り返して3Qを終了した。そして続く4Qで#99山崎(2年・SG)の3Pで2点差とした大東大だが、法政大もここで#16沼田(2年・C)のフリースロー、#67佐藤(1年・G・宇都宮工)の3Pで持ち直し、#24加藤が速攻からのバスケットカウントで流れを持ってきてさらにスパーク。連続得点で再び差を10点以上とすると、それ以上大東大の追撃を許さず、58-71として第一戦を勝利した。

131105suzuki.jpg 互いに得点が止まる時間帯もあったが、法政大は後半にかけて2年生コンビが躍動。沼田がインサイドでボールに絡み、加藤が得点で貢献し、大事なところは4年の高田が締めてチームで戦った結果が出た。大東大は鈴木、渡部がチームを引っ張るプレーをしていくものの、ここぞというゲームの大事なところを掴みきれずに、4Qに引き離された。しかし決して大きな差があるという印象でもなく、次戦も集中を切らさなかった方に流れが傾くだろう。

写真上:後半に好プレーを連発した加藤がシュートを決めるたびに高く手を差し上げ、チームを鼓舞した。この日は後輩の法政二高の選手たちも応援に駆けつけ、大声援を浴びていた。
写真下:奮闘が見えた鈴木は16点。背水の陣からどう立て直すか。


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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