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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.10.27 (Sun)

【2013リーグ1部】10/27 専修大VS白鴎大

チームで戦った専修大が白鴎大を下し7位
入れ替え戦の回避を決める


1131027watanabe.jpg 前の試合で大東文化大が勝利したことにより、入れ替え戦回避には1勝が必要になった専修大は、最終戦で白鴎大と対戦した。

 立ち上がりは#11宇都(4年・G)が#6渡辺(1年・F)へアシストパスを出し、#14藤岡(4年・F)のバスケットカウントも飛び出した専修大が流れを掴んだように見えた。しかし白鴎大も#5柳川(4年・SF)が早い展開からのバスケットカウント、さらには速攻が続き互いに競り合う形になる。専修大はパスミスからのターンオーバーやファウルも続いて得点が続かない。白鴎大もベンチスタートの#1大釜が積極的なオフェンスを仕掛けるがロースコア気味なところからは抜け出せず、13-16の白鴎大3点リードの1Qとなった。

 2Qも僅差のゲームが続いた。白鴎大は#1大釜、#15白濱(4年・F)が仕掛け、#14星野(3年・SG)もドライブを決めるが、3ファウルで#8米村(2年・SG)に交代。専修大は#6渡辺がオフェンスリバウンドで良い働きを見せる。#11宇都はミドルだけではなくアシストでまわりを活かし、自らはじわじわとフリースローで稼いでいく形になった。白鴎大はこの#11宇都を止めるのに苦労し、ファウルトラブルが厳しくなっていく。残り3分半までリードしていたものの、終盤にフリースローや速攻で返され、2Qは37-33と専修大リードで終わった。

 3Q、専修大は変わらず#11宇都が起点となっていく。白鴎大は開始1分で#10田中(4年・G)が得点したのを最後に、5分までノーゴールに。専修大は#6渡辺のポストアップ、タップシュートといった部分も光り、#0大澤(4年・PG)のアウトサイド、#14藤岡が#23イッサ(1年・C・八王子)の裏をかくゴール下へのドライブなどもあって57-46と11点のリードを奪った。

1131027shirahama.jpg 最終の4Q、序盤にファウルが続いた専修大だが、白鴎大も思うように得点が伸びず差がなかなか縮まらない。ゲーム終盤まで専修大が11点前後をリードする形となった。残り1分、じわじわ差を詰めた白鴎大は#15白濱がスティールなどを見せ、2本のダンクでチームを勢いづけるものの、専修大は持ち込まれたファウルゲームに手堅く対処。75-70で逃げ切りを決め、入れ替え戦回避となる貴重な1勝をあげた。

 春は専修大が最終Qで逆転負けを喫したカードだが、今度はやり返した。宇都が起点であることは違いがないが、相手の裏をかくアシスト、インサイドの高さを回避するアウトサイドといった面で相手に的を絞らせず、周囲を動かすやり方が効いた。また、大澤、渡辺、藤岡、藤田、田代らもそれぞれの仕事を果たして、チームとして機能した部分が勝因になった一戦だった。

 白鴎大は前半からファウルトラブルが痛かった。特にガード陣は豊富とはいえ、田中、星野がファウルアウト。宇都を守るのに苦労した。途中、白濱の奮闘も見えたが5点が足らず。初年度で1部残留したまずまずの結果ではあったが、尻すぼみのリーグ戦に齋藤監督もインカレまでの再度の鍛え直しを誓う。1部の中でもハードな練習量ではトップクラスにあるだけに、あと1カ月でレベルアップしてインカレに挑んでもらいたい。

写真上:大事なところでリバウンドを抑えていったのが印象的だった専修大・渡辺。
写真下:白鴎大・白濱は終盤に2本のダンクで意地を見せたが届かず。

専修大学:6勝12敗(7位)
白鴎大学:7勝11敗(6位)

※専修大・宇都選手、白鴎大・柳川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「ケガをしたことがすべて、でもいいこともあった」
4年目のリーグ戦は自身にとっても複雑な形に

◆#11宇都直輝(専修大・4年・G)
1131027uto.jpg勝てば入れ替え戦回避という場面でさすがの勝負強さを見せた。自ら点を取りにいくだけではなく、アシストも出してチームメイトを動かし、32得点6アシストとこの日も存在感を発揮。白鴎大の追撃を振り切り、7位フィニッシュでリーグ戦を終えた。
ケガで長期間の欠場を強いられる羽目となり、苦しいリーグ戦だった。しかしそういう場面でもくさらず自分を持っているのがこの選手のいいところでもある。4年連続リーグ戦の得点王は逃したが、復帰してから残りの4試合で見せてくれたパフォーマンスは「これぞ宇都」といえる“らしさ”が十分だった。大学における残りのステージはインカレだけとなったが、最後まで彼らしさを貫いて観客の目を釘付けにして欲しい。


―まずは入れ替え戦回避となりました。
「疲れました(笑)」

―白鴎大にはトーナメントの最終日に対戦して、逆転負けをする展開でしたが、今日はその逆になったのが印象的です。
「それも試合中にみんなに言いました。3Q、4Q目くらいに11点のリードがあったんですけど、“トーナメントのときは20点差をひっくり返されたんだから、11点差なんか簡単にやられるぞ。もう一回しっかりやろう”って」

―春は宇都選手が4Qで攻めこむ形で、イッサ選手(#23)などディフェンスに阻まれるシーンが多かったように思いますが、今日はアシストも積極的に思えました。
「最初はシュートを狙いにいって、イッサが来るのはわかったので、相手のディフェンスが動き始めた瞬間に全部パスを出して田代(#24)や藤岡(#14)に渡しました。イッサは運動能力は高いんですけど横の動きはないので、今日は藤岡が3本くらいドライブで決めたと思うんですけど、あれも全部狙っていました。“絶対そこ行けるから”って」

―うまくいきましたね。対策はできていたということですか?
「対策っていうか、試合をやってみての感じですね。常にそういうのばかり意識しているので。竜(#6渡辺)がガードにつかれたときはミスマッチを突いたり、その場の感じでやってます、基本は。白鴎に対しての対策は特にしていないです。ディフェンスとリバウンドをやるだけで。ちょっとだけディフェンスで意識する部分は言われていましたが、それだけです」

―ケガから復帰して間もないですが、いつから練習に参加したんでしょうか。
「10月19日から試合開始だったので、その2週間前の8日からです。その前はずっとリハビリをしていました」

―体がまだ少し重そうに感じますが。
「重いというか、純粋に1カ月も休んでいたし、有酸素運動はいろいろやっていたけどゲームの体力とは違うのでそこがキツイですね。疲れます。今日も後半はヘロヘロでしたから」

―シュートタッチはどうでしょう。今日は最初は今ひとつでしたけど次第に入り始めました。
「膝をケガしてからバカバカ外を打ちまくっていたらよく入っていたんです。練習で入っているので、入ると思います。それに中へ行くよりディフェンスも下がってくれるし、そっちの方が楽なんですよね」

―なるほど。ただ、昨日の明治戦では簡単には打たせてもらえませんでしたね。
「明治はディフェンスを離してもこないし、マッチアップも泰斗(#12中東)だったりして、いい間合いで守ってこられました。あれはキツかったです」

―でも32得点でしたが。
「あんまり取れてないですね」

―取れてないんですか(笑)。
「内容なんですよね。32点取ったけど内容が良くない32点でした。今日はあんまり取ってないんですけど、ディフェンスとかヘルプとかの方をずっとやってた感じですね。取ってました?あんまり取ってないですよね?」(注:この日も32得点)

―リーグ戦を振り返って。
「ダメだったところしかないですよね。個人的にはとにかくケガのみです。チームとしては自分がいない間に2勝したし、自分がいなくても勝つことが重要だと思うのでいいところもありました。田代だったり竜だったり、他のメンバーが自分が、自分がという気持ちになったのがすごく良かった。そういう部分は自分もうまくフォローしてあげればなと思います」

―フォローという面で試合中は頻繁に声をかけていますが、練習中は?
「練習中は自由にやらせていますね。自分は何もやってないです」

―インカレに向けて。
「リーグは結構苦しい状況が続いてチーム的にも個人的にもキツかったんですけど、インカレはしっかり準備していきたいです。自分だけじゃないんで、今日の試合みたいにみんなで戦って最後は上位を狙いたいですね」

―去年は悔しい負けがありましたが。
「まあ、負け自体が悔しいですからね。リーグでもどんな試合でも、何がかかっていなくても負けるのは。去年のインカレは空回りしてしまいました」

―その分を今年に期待します。話は変わりますが、昨日の明治大戦では最後に中東選手と1on1のやり合いを見せてくれましたね。面白い勝負でした。
「あれは明治大の塚本さんにあおられたんですよ。自分がシュートをトップから2本くらい決めて、塚本さんに(ディフェンス)離してたら決めちゃいますよ、って言ったんです。そうしたら塚本さんも泰斗に対してやり返せってことになって。それで決められたからこっちもやり返して、ってやっていたらああいう状態になりました。来年もあんなことする選手がいればいいですね(笑)」

―宇都選手のように魅せてくれる人はなかなかいないかもしれません(笑)。
「泰斗は普段からご飯を食べたり、弟みたいな感じで仲もいいんで楽しかったですね。ああ、そういえば。リーグ戦も悪いことばっかりじゃなくて、いいこともありました。初戦の拓大戦での祐眞(#40藤井)とも似たような感じでやりあって、あれは一番楽しかったです。それ以外にも永吉とか、そのほかいろいろ、1年のときから試合に出ているやつらと今、4年になっても戦えて、そういうところは本当に面白かったですね」

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「白鴎は柳川と白濱だね、と言われるように」
エースの誇りにかけて残るシーズンでの奮起を誓う

◆#5柳川 龍之介(白鴎大・4年・SF)
1131027yamagawa.jpg下級生の頃から次代の白鴎大を担う存在として期待をかけられてきた柳川と白濱。最終学年となった今年は、伸びやかで思い切りのいい柳川本来の良さを発揮し尽くしたとは言いがたいリーグ戦となった。どんな選手も年間を通じて好調を維持するのはそう簡単なことではない。その苦しみをどう乗り越えるか、それは誰よりも手強い自分自身との戦いでもある。1カ月後の柳川がインカレでどのようなパフォーマンスを見せるのか、納得のいくプレーで4年間を締めくくれるかに注目したい。


―最終週は2連敗で終わってしまいましたが、どんな2カ月でしたか?
「自分としてはバスケ人生では一番キツかったですね。チームとしては最初は4連敗から入って、やっぱり1部は強いなというのはありました。でも白鴎の軸となるディフェンスからのブレイクやピック&ロールといった核となるものはあったし、それを信じて練習してきて、徐々に勝てるようになったし今までやってきたことは通用するんだなとも思いました。でも先週は筑波や早稲田ともいい流れで勝てていたんですが、今週は頭に消化試合という考えがあったかどうかはわからないんですが、大東戦でもふわっとした感じが見えて、今日も最初からあまり良くなかったですね。みんな昨日の大東戦よりは打破しようというのは見えたけど、ちょっと手遅れだったかなと。強いチームに勝った次の週に甘さが見えた週でした」

―昨年までいた2部では負けられないという緊張感を保っていたのに、1部ではそういう甘い部分も出てしまったんですね。
「1部は2部とやっているときよりシビアです。勝負に対して4Qでエースになる奴が点を取ってくるし、そういう選手が各チームにひとり、ふたりいます。2部ではそういう選手がいなくても勝てていた面がありました。そういう面で考えると軸となる選手が必ず1部にはいますね」

―自分はその軸になれていたでしょうか。
「このリーグでは完全になりきれていません。すごく迷惑をかけた2カ月だったかなと個人的には思っています。今回は9月で週3回の試合があって、一度休止期間になったときに『このままじゃダメだな』と何かしら変えようと思って、自分なりに行動から少しから変えようといろいろ試しました。でもそのときにケガをしてしまったんです。再開の2日前あたりから合流したのですべてにおいてダメだったなと。だからすごくみんなには助けてもらったという気がするし、感謝しています」

―柳川選手らしいプレーが見えた試合もあると思いますが、得点源としてマークされている分、やりにくかったのでしょうか。
「マークはそんなにキツくはなかったと思います。でも自分の持ちようというか、どこか自分で大丈夫かな、と。2部で通用していたことが1部ではできなくて自信がなくなってしまって、それも空回りの原因でした。9月は毎週毎週3ゲームで練習もできないで試合が続いていたのが苦しかったですね」

―春は東海大相手にものすごくいい試合をしましたが、そのイメージはリーグ期間中は取り戻せなかったということですか?
「そうですね。リーグでは完敗でした。でもインカレはリーグと違って一発勝負だし、リーグとは戦い方も違って負けたら終わりです。白鴎はみんなも勢いだと理解しているし、それを大切にしつつ今は核となっているディフェンスからオフェンスに切り替えてのトランジションだったり、ピック&ロールを完成度をアップさせたいです。4年生にとっては最後の大会だし、みんなで引っ張って後輩たちにつなげたいというか、インカレで少しでも出番があれば後輩にも自信がつくだろうと思います。来年も頑張ろうと思えるように、自分たちの最後の仕事として後輩が試合に出られるような展開をして、最後は白鴎らしかったなと思えるような試合にしたいです」

―柳川選手がそういう苦しみがあった反面、白濱選手がリーグでは頑張りましたね。
「あいつも結構優しいので気にかけてくれたりしていました。『俺がやるから大丈夫だよ』って。その通りにすごくやってくれていたし、自分もやってやろうと思うんだけど、悪いスパイラルに入っていたせいでミスにつながっていたり、自分の中で戸惑いがありましたね。でもあいつがやってくれたおかげで今は時間帯によってお互いに『今は俺が行く』みたいな話しもできるようになったし、それはお互いで言わなくてもわかっていることですね。まわりからは柳川が調子がいいと白濱が調子が悪いね、とかその逆もあって。そういう意識はなかったけれど、まわりからそういうことを言われていました。それを言われるのは嫌だねという話もふたりでしていたし、今は自然とあいつの時間帯、自分の時間帯、インサイドの時間帯だったりとそれぞれの時間帯があると思います」

―我々も気にしすぎたかもしれません。それだけここまでの貢献度を元にした期待もあったと思いますが。ふたりを比べるというよりは、それぞれが必要な場面で活躍してくれればそれでいいとは思うんですが。
「もちろん点を取る役目はわかっているので、その面ではあいつに頼りきっていたかなと思います。インカレはそれを打開するというか、このままじゃ終われない。悔しいしつらかったし、その思いも込めて1カ月間練習して、『やっぱり白鴎は柳川と白濱だね』と言われるようになりたいです」

―最終週の出来で、齋藤監督はインカレまでの1カ月は本当に厳しく練習するというようなことを仰っていました。
「そうですね、怖いですね(苦笑)。でもあと1カ月しかないので、白鴎の歴史を変えるじゃないですけど1部リーグに上がって全部が新しい経験をしているし、さらにいい方に歴史を変えていきたい。今ここでやっていることも未知の世界だし、その中で上を目指すには高い壁もある。でも練習量は嘘をつかないというのは白鴎に来てすごく感じたことです。まわりに比べれば能力も低いだろうし、そうすればやはり練習しかないと思っています」

―白鴎の歴史を作るという面では、本当に今の4年生が土台を作らなければいけないですね。1部に上がって残留しただけではいけないというか。
「開幕は6人から7人くらいで戦っていましたが、今は2年生でも試合に絡めるようになってきたし、1年でも試合に出るやつが出てきました。リーグを通して下のやつらも自分は出ないからいい、じゃなくて自分の課題を練習でぶつけてプレータイムを勝ち取ってきた選手も多い。そういう面でいうとチームがひとつになって底上げもできていると思います。まだ自分たちは何も成し遂げてないのでそういう一つひとつの結果を出すことで自信になると思うし、来年は来年でトーナメントからいい結果を出せるように後輩たちにはやってもらいたいです」

―そういう意味でも昨年のインカレのように一回戦負けということは今年はしてはならないと思いますが。
「昨年の先輩たちには本当に申し訳ない思いがあります。試合が終わったときはバスケを辞めた方がいいのかなと思うぐらいの悔しい結果でした。今年は去年の先輩が喜ぶような結果を出すことで恩返しになると思うので、気合いを入れて頑張りたいと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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