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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.10.26 (Sat)

【2013リーグ2部】10/26レポート

上位チームが強さを発揮した一日
運命が決まる明日の最終戦につなげる


131026hosei.jpg 2部リーグもいよいよ最終週。この日は上位チームが揺るぎない強さを発揮し、相手チームの挑戦をはねのけた一日となった。順位争いにも動きがあり、関東学院大が慶應義塾大に敗れて3位争いから脱落。これで1部との入れ替え戦への最後の切符は、日本大と法政大による明日の直接対決で争われることとなった。下位争いはこの日、東洋大・神奈川大が上位の牙城を崩せず黒星をつけた一方で、日本体育大が江戸川大と接戦の末に勝利。8勝9敗で3チームが並び、3部との入れ替え戦へまわる8位争いも明日の結果次第になった。それぞれのチームにとって、明日はなんとしても負けられない大一番。2カ月にわたるリーグ戦を締めくくるにふさわしい、チームの集大成を見せてほしいところだ。

 
 駒澤大法政大と対戦。前週に初勝利を上げてチームの調子も上がってきた駒澤大も、法政大相手にはなかなか思うようにプレーさせてもらえず。#7佐野(3年・SG)が4本の3Pを決めるなど存在感を発揮したが、48−23となった前半の大差が最後まで響いた。法政大はベンチメンバーも出場させながら88−61で快勝。明日の決戦へとつなげた。

131020kantogakuin.jpg 勝って入れ替え戦へとのぞみをつなげたい関東学院大は、慶應義塾大にぶつかった。立ち上がりはいつものことながら動きが固いが、#7荒木(4年・F)の連続3Pもあって息を吹き返し1Qは24−23とついていく。そこから点の取り合いが続いたが、2Q前半に魅せたのは慶應義塾大・#10矢嶋(4年・F)。次々タフショットを決め、リードを二桁に広げた。後半の入りも関東学院大が5点積み上げる間に12得点奪って20点近いリードを奪い、その後も試合を優位に進めた。関東学院大も#30村田(4年・F)らが最後まで声を出し、#45大熊(2年・G)も速い展開を出して奮闘するも一矢報いる事はならず。107−85で敗れて入れ替え戦への道が閉ざされ、試合後の表情には悔しさがにじんだ。一方、点を伸ばし続けて快勝した慶應義塾大は、明日は神奈川大の挑戦を受ける。最終戦を勝ちで締めくくれるのか、一方の神奈川大が入れ替え戦回避に向け力を発揮するのか、大詰めの一番となる。

 神奈川大と対戦した国士館大は、武器となるディフェンスに加えこの日はオフェンスも子気味良いリズムが光り、1Qで27得点のハイスコア。一方攻めあぐねる神奈川大は2Qから#98大石(3年・G)や#14田代(1年・F・東海大相模)が強気で攻めるが、ディフェンスで的を絞れずリードを引っくり返せない。3Q序盤で#20早川(4年・G)、#7古橋(4年・F)の3Pが決まって神奈川大も8点差に詰め寄ったものの、国士館大はすぐにディフェンスを修正し、#4松島(4年・G)と#14高橋(4年・G)の息の合ったプレーや#22原(2年・F)のブレイクで流れを取り戻した。そのまま点差を引き離し、97−72で快勝した。

写真上:法政大は最後に4年生の#53中家宏太も2分ほどプレータイムを得た。4年生同士、笑顔でハイタッチ。
写真下:悲願の入れ替え戦進出はならなかった関東学院大。明日が4年生にとってはラストゲーム。悔いのない戦いで締めくくってほしい。

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【江戸川大が追い上げるが日体大も逆転はさせず】
131026nittaidai.jpg 入れ替え戦回避に向けて取りこぼしの許されない日本体育大は、前週に3部との入れ替え戦行きが決まった江戸川大と対戦した。日体大は開始2分間無得点と重い入り。だが#1本間(3年・G)がバスケットカウントを獲得し「落ち着け!」と声をかけてチームを引き締めると、そこから#11北川(4年・G)の速攻や#12周(3年・C)の一対一ですぐに追いついた。ディフェンスもダブルチームなど激しさが増し、江戸川大は6分近く得点を奪えない。2Q序盤には大きく16点差がついた。だがこれまでの試合は相手にリードされるとそのままズルズルいくことの多かった江戸川大も、この日は切らさずに粘りを見せる。#97小澤(3年・F)や#14伊藤(4年・G)ら全員がオフェンスリバウンドに飛び込んで主導権を握ると、#89陶山(4年・F)が3連続で得点。さらに2Q終盤には#1田中(4年・G)が2本のジャンプシュートを沈め、3点差に縮めて後半につなげた。

131026suyama.jpg 3Q序盤、江戸川大は#14伊藤から#3王(3年・C)へのパスが冴え、さらに王がバスケットカウントも含めた5本のフリースローをすべて決めて良い流れを生み出す。それでも自分たちのファウルも重なったこともあり、僅差で追いながらも逆転できない時間帯が続いた。日体大は#15濱田(3年・F)の飛び込みリバウンドや#1本間の3Pで苦しい時間をつなぎ、3Q後半にはディフェンスも良くなる。攻めては#11北川が積極的にドライブを仕掛け、4Q残り7分再び10点リードに押し戻した。それでも江戸川大は、前からディフェンスしてスティールするなど守備からチームを立て直す。フリースローや#89陶山の3Pでじわじわ詰め寄り、#1田中が速攻で3Pを射抜いて残り4分半3点差に。後手に回った日体大はフリースローも確率が悪く、#97小澤のワンマン速攻が決まって残り2分75−77。だがここで日体大も#9出羽がディフェンスをかいくぐってシュートを決め、逆転はさせない。#12周も確実にリバウンドを押さえ、残り時間を着々と削っていった。江戸川大は残り10秒#1田中の3Pで2点差にするが、一歩及ばず。結局80−84で、日体大が逃げ切った。

 江戸川大は何度も盛り返してビハインドをはねのけたものの、“あと2点”が遠かった。しかし元気のなかった前週に比べ、良さも見えた試合に。入れ替え戦につなげるために、良い形で明日は締めくくりたい。一方の日体大は、大きくリードしつつも反撃に遭ったのは反省点だが、逆転はさせなかった点にここまでのリーグ戦の経験が生きている。入れ替え戦回避へと1歩前進した。

写真上:日体大はチーム一丸となって入れ替え戦回避なるか。
写真下:徐々に調子をあげて27得点の江戸川大・陶山。

日本体育大学:8勝9敗
江戸川大学:2勝15敗

※日本体育大・周選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 
【3Qで振り切った日本大が東洋大の挑戦を退ける】
131026yasuda.jpg 9勝7敗の日本大と、8勝8敗の東洋大の対戦。日本大は#24刘(2年・C)が欠場し、#1坂田(4年・F)と#25菊地(4年・F)をインサイドに据えて両ウイングに#14高橋(1年・SG・札幌日大)と#37安田(4年・SG)、司令塔に#9佐野(2年・G)というスターターで臨んだ。1Qは互角の展開が続いたが、どちらもアウトサイドが決まらず、その分#1坂田や#25菊地のドライブが効いて1Qは19−15と日本大がリード。2Q、東洋大は#7筑波(3年・F)のバスケットカウントや#88山本(1年・C・市立船橋)と#4井谷(4年・C)の鮮やかな連係プレーが出て勢いに乗りたいところだが、日本大#20舘にバスケットカウントを奪い返され良い流れが持続しない。オフェンスが単発に終わり、状況を打開するためコートに戻った#24遠山(3年・F)もファウルトラブルになるなど、攻め手に欠いた。一方の日本大は、#14高橋のシュートに当たりが来ないが、その分#37安田が思いきりの良いオフェンスでチームを引っ張る。途中出場の#72仁平(1年・F・洛南)もチームを盛り上げ、残り2分には11点リード。挽回したい東洋大は前からディフェンスにあたり、#3宮里(4年・PG)や#7筑波のシュートで7点差に留めて前半を折り返す。

 試合が動いたのは3Q。後半の立ち上がりから5秒バイオレーションやトラベリングなどミスが続く東洋大を尻目に、日本大は#14高橋のカットインを皮切りに怒濤の猛攻。開始5分間のスコアを14−3と圧倒し、18点差に引き離した。その後、東洋大も#11中村(1年・PG・幕張総合)のシュートが決まり始めるものの、その度に#31杉本(3年・PG)や#37安田が決め返して点の取り合いに受けて立つ。点差を保って17点差で4Qに入ると、その後も試合を優位に進めた。#31杉本と#1坂田の連係プレーで東洋大のゾーンもうまく崩し、86−68で快勝した。

 東洋大は自分たちのミスから崩れ、得点が止まりがちだった。持ち味のディフェンスも、この日は日本大がまんべんなく点をとったことでポイントを絞れず思うように機能しなかった。まだ下との入れ替え戦の可能性もある。切り替えて最終日も全力でぶつかりたい。

 日本大は、刘の抜けた穴を全員でフォローし4人が二桁得点。ベンチメンバーもそれぞれインパクトを残し、チームで勝利を勝ち取った。入れ替え戦への挑戦権を懸けて、明日の法政戦が運命を決める一戦。この調子を明日につなげられるか。

写真:もともとの得点能力を遺憾なく発揮した日本大・安田。

日本大学:10勝7敗
東洋大学:8勝9敗

※日本大・杉本選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 

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【INTERVIEW】

「4年生のために良い試合をしたい」
入れ替え戦回避を懸け、負けられない最終節

◆#12周率(日本体育大・3年・)
131026syu.jpg22得点のチームハイで、終盤の大事なディフェンスリバウンドもきっちりと抑えた。追い上げられた我慢の時間帯を切り抜けるために、彼の活躍は必要不可欠だっただろう。日体大は周と万(#88)、ふたりのインサイドがそれぞれ違った持ち味を出しながらチームを支える。まだ波もあって不安定さは見えるが、彼らが中でしっかりと構えることができる試合は自ずとチームも好転している。チームの鍵を握る部分だろう。
江戸川大相手に前回と同様接戦になりつつも勝利をものにした日体大。これで同率6位に並び、入れ替え戦回避まで目前。悔しさも味わったリーグ戦だったが、シーズン最後にひとつの仕事を成し遂げて翌年につなげてほしい。

 
―試合を振り返っていかがでしたか?
「今日はチーム全員で勝った試合だと思います。大事なところでディフェンスもしっかりやってリバウンドもとって、1年生から4年生までが一丸となった試合。みんなのおかげで勝ったと思います」

―相手にオフェンスリバウンドを取られた時間帯は、少し追い上げられましたね。
「はい。苦しいときにそういうこともありました。でもそのときに、出ている5人で我慢したから最後は勝てたと思います」

―チームとしてもう少しフリースローが入っていれば、もっと楽な展開になったかなと思いますが。
「確かに、今日はチームフリースローが19/28でした。9本も落としたのはもったいないですね。そこは課題です。もう練習をするチャンスはないと思いますが、明日はしっかりフリースローのところは切り替えて集中したいです」

―それでも勝ちきれたのは、どういうところが良かったと思いますか?
「やっぱり、今週2試合はひとつでも負ければ3部との入れ替え戦に出てしまうので。昨日のミーティングでも藤田さんが言っていたけど、最後の2試合はチームのために、そして4年生のために戦おうと。だからみんなしっかりしていて、今日も結果が出たと思います」

―気持ちの面が大きいんですね。周率選手は、江戸川大・王選手(#3)とのマッチアップも白熱していましたが。
「王は結構シュートが入りました。良いプレイヤーだと思います。負けられないですね(笑)」

―リーグ戦を振り返って、なかなか上位争いまでいけず苦しんだ部分もあったと思います。
「そうですね。そこはありました。結果は結果なので仕方ありませんが…。でも負けた試合は悔しいですけど、やるときはみんなやるというか、本当に頑張っていたと思うので。1、2、3、4年生で、全員でしっかりやれた部分もあって、相手がどこでも戦えなくはなかったと思います」

―実力的に大きな差があったわけではありませんよね。
「はい。慶應と国士舘には20点差くらい離されて負けてしまったんですけど、ほかのチームとの試合は、本当に差は感じませんでした。でも全部、4Qでたぶん集中してなくて、負けて。そこは悔しかったところです」

―そういう終盤の集中力は、リーグ戦を通して改善できたと思いますか?
「そうですね。今日の試合を見てもらっても分かるように、4Qも危ない場面はありましたけど、そこはみんな我慢して、ディフェンス1本守ってオフェンスにつなげようというのがありました」

―リーグ戦を通して、個人の出来はどうでした?
「自分は、途中でスタメンが変わったんですけど、ベンチから出るときもやることは変わらないと思いました。フェイ(#88万)とふたりでしっかりインサイドの仕事をやって、自分が出るときに全力でプレーしようと思って。ベンチにいるときには、しっかりコートを見て応援する。やるべきことをやったら問題ないと思いました」

―万選手はわりとゴール下で勝負するタイプですが、周率選手はフックシュートなどのうまさがありますね。
「フェイは、パワープレイの部分が多いです。それで、自分は確かにフックシュートとか練習もしっかりやっているので、フェイよりもそういうところはうまいかな(笑)。そういう良さを出したいです」

―リーグ戦は明日最終日です。
「もちろん明日は勝つしかない。本当に4年生のために良い試合をしたいと思います」

―4年生の存在が大きいようですね。
「はい。大きいですね。北川さん(#11)、高紳さん(#19中野)、翔平さん(#13清水)、森下さん(#32)とか。明日は4年生のためにもプレーしたいと思います」

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「士気が下がっている暇はない」
元気よく挑むリーグ終盤の大一番

◆#31杉本健将(日本大・3年・PG)
131026sugimoto.jpg執拗なディフェンスとルーズボールに飛び込むハッスルプレーが持ち味の杉本。まだミスもあるが、ベンチから出てチームを盛り立てることのできる貴重な存在だ。この日は持ち味のディフェンスだけでなく、終盤はアシストも光って味方を生かした。上原(#29)に加えて刘(#24)も抜けた今、まわりの選手の得点力が求められているだけに、こうしたガード陣の働きは勝利のために不可欠だろう。
怪我を抱える選手も多く、2巡目に入って負けが続いた日本大。それでも杉本をはじめベンチメンバーに元気があるのはチームにとって好材料のひとつだろう。チーム一丸となり、明日の決戦を制せるか。

 
―快勝となりましたね。試合を振り返って。
「最近負けが続いていて、チームの状況もあまり良くなかったので、とりあえず元気よく戦おうと意識していました。それがうまくいったと思います。でもまだ3位に入れるか危ういところなので、気を抜かずに明日も頑張りたいです」

―3Qで突き放しましたが、どういったところが上手くいったと思いますか?
「ベンチとかもシュートを決めるたびに盛り上がってくれたし、応援席からもいろいろ声をかけてくれて、チームがひとつになっていたと思います」

―杉本選手はいつも「健将!健将!」とさかんに声を掛けられていますね。
「はい…そういうキャラなので(苦笑)」

―今日は仁平選手(#72)や舘選手(#20)など、控えの選手たちもチームに勢いを与えていたと思いますが。
「そうですね。みんなやっぱり、持っている能力とかはすごいので。ベンチから出てくる人たちが元気よくやれれば、チームの士気も上がると思います。自分も頑張りたいです」

―自分自身の出来はいかがでしたか?
「今日はまだ良かったんですけど、まだまだなところがありすぎて、自分はみんなからの信頼も足りていないと思います。もっとこれが安定してできるように頑張ります」

―今日はまわりもよく見えていて、アシストも良かったと思いますが。
「監督がゾーンの攻め方とかをいろいろ教えてくれたのと、それにプラスして、みんなもパスしたら決めてくれたので、とてもやりやすかったです」

―今日は刘選手が欠場して高橋選手もシュートに当たりが来ない状況でしたが、その中で安田選手らまわりの選手がしっかり点数をとってくれたのはありがたいですよね。
「はい。誰かに頼るんじゃなくて、誰が出ても同じことができれば強いと思うので。刘がいなくても、その分みんなで頑張らなきゃいけないなと思います」

―ここまでのリーグ戦を振り返っていかがですか?2巡目は負けが込んで、暗くなってしまう時もあったと思いますが。
「そうですね。でも絶対に1部に上がりたいので、士気が下がっている暇はないと思います。くよくよ考えている暇はないというか。開き直って頑張っています」

―課題はありますか?
「やっぱりディフェンスですね。今日も相手にピックとかでやられて、まだチームのつながりが甘いというか、まだまだなところもあったと思うので、もう少しプレッシャーをかけていければいいなと。全員でひとつになってディフェンスをやれれば、もっと強くなれると思います」

―杉本選手は、ディフェンスが持ち味の選手ですよね。そこはやはり意識していますか?
「そうですね。自分はそんな身体能力とかはないので、ディフェンスとかルーズボールとか地味なところでチームに貢献できればいいなと思っています」

―日本大の選手たちはみんな2部のガチャガチャしたガード陣を抑えることが大変だと言っていますが。
「そうですね。まぁ僕はちっちゃいので、2部でも身長とかは変わらないんですけど、2部はみんな小さくてもスピードがあります。うちはみんな大きいので、地べたで這いつくばるのは難しいんですけど、でもだからこそそこが僕の役割だと思うので。そういうところで助けられれば良いと思っています」

―オフェンス面の話をすると、フリーランスな部分が多いぶん一対一で単発になる時間帯も出てきてしまいますよね。坂田選手(#1)もチームプレイが課題と言っていましたが。
「そうですね。そういう時こそ、ガードの僕とか佐野(#9)とかが引っ張らないと。監督からも『うちはガードが弱点』と言われています。それは悔しいし、坂田さんとかをもっと気持ちよくプレーさせられるように、僕たちがしっかり指示できるようにならないと。せっかくみんな力を持っているのに、出せないで終わってしまうというのは一番嫌なので。声を出して頑張ります」

―明日は入れ替え戦を懸けた大一番ですね。
「絶対に負けられません。最後勝って、入れ替え戦に行ければ。それを信じて明日も頑張ります」

 
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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