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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.10.29 (Tue)

【SPECIAL】関西リーグ戦・注目チームを紹介

関西地区もリーグ戦が終了
インカレにおける出場チームの活躍はいかに


131014SOUMA.jpg 近年インカレでの躍進が目覚しい関西勢の各チーム。ベスト8に顔を出すことは以前から時おりあったが、昨年は近畿大がベスト4入りを果たし、また一昨年は天理大が3位に入るなど、次第に関東の各チームを脅かす勢力となってきている。ここでは10月12日、10月14日に取材した関西のリーグ戦を元に、上位チームの顔ぶれを中心にレポートする。

 関西1部リーグには10チームが所属する。まず1回戦総当り制の1次リーグを行い、ここで5位以上の5チームは上位リーグ、6位以下5チームは下位リーグに区分される。上位と下位、それぞれのリーグ内で2次リーグを実施し、順位を決める。なお、上位リーグと下位リーグに区分けされた時点で、下位リーグのチームが上位リーグのチームより上の順位にはならないこととなっており、関東の3部リーグと同じ構造だ。このため今年のインカレ出場枠が5つとなった関西では、下位リーグに回った段階でそのチームはインカレ出場枠を得られるチャンスがなくなってしまうのだ。

 もう一点の関西リーグの特色としては、6部まで存在する2部以下の各部1位チームが、1部5位とインカレ出場をかけたチャレンジマッチを行う点だ。各部1位チームと1部5位チームは変則的なトーナメント形式で試合をこなし、インカレ出場権を争う。このため1部チームは上位リーグに入っても、その時点でインカレ出場が確定するとは限らない。優勝を狙うことはもちろんであるが、どのチームも4位以上のポジションを勝ち取ることが最低目標であり、この辺りは1部リーグにいても関東とはまったく異なる緊張感を持ったシステムといえる。

131012HASHIMOTO.jpg 今年のリーグ優勝は天理大。1次リーグで敗れた近畿大を最終戦で破った。その近畿大は2位に。どちらもここ最近の関西においては切磋琢磨しながら、今年のインカレでも上位進出を狙っている。3位となった京都産業大、4位に滑り込んだ大阪学院大も侮れない存在だ。5位となってしまったのは同志社大。だが、下部チームの挑戦を退けチャレンジマッチを勝ち抜いて、インカレへの出場を決めている。

写真上:リーグMVPを授賞した天理大・相馬。最上級生として、チームに不可欠な存在である。
写真下:攻撃的なディフェンスから橋本らがブレイクに走るのも、近畿大の持ち味。

※上位リーグを中心とした各チームの詳細は「続きを読む」へ。


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【天理大】
131012OOTO.jpg 天理大は、リーグ戦を3年ぶりに制した。他の多くのチームがディフェンスからの速い展開をベースとしたバスケットに取り組む中、長年伝統のハーフコートを貫いている。昨年のインカレの近畿大との関西対決で見せ場を作り今季はシックスマンを務める#11藤森(3年・SG)「24秒を使い切るディレイドのバスケット」を志向していると話す。5番ポジションの#6サイモン(2年・C)や、それに代わる#23イビス(1年・C・LaiserHill)はもちろん、プレータイムを分け合いながら4番ポジションを務める#0河原(4年・C)、#56川田(2年・C)にもサイズがあり、この利点を活かすためだ。主将の#20大戸(4年・PG)がオフェンスを組み立て、要所で#18相馬(4年・SF)が得点を重ねる。また、チャンスがあれば隙を見て速攻に走る部分もあわせ持っているのも特徴だ。

 オフェンスが重たくなる時間帯もあるが、その分ディフェンス力は関西随一であり、術中にはまれば関東の上位チームでも手を焼く可能性が大きい。その状況でも「『全員バスケ』に取り組んできて一人ひとりの意識が足りていない。個々人の個性を出したい」(藤森)と、更に改善を目指している。3位入賞を果たした2年前のインカレでは、平尾(11年度卒、現NBL・東芝)ら個性的な面々をずらりと揃えていた。日本一をかける舞台で、再び台風の目となることを狙う。

写真:主将としても、司令塔としても、天理大において大戸の果たす役割は大きい。

 
【近畿大】
131012SOW.jpg 昨年のインカレで4位に食い込んだ近畿大は、リーグ連覇を逃して2位となったが関西では天理大と双璧を成すチームである。基軸となる存在は何と言ってもセンターの#22ソウ(2年・C)。1次リーグで近畿大に敗れた天理大の藤森は「インサイドにソウがいるからドライブができない。消極的になってしまいシュートが伸びない」と話す。ブロックショットの上手さは昨年のインカレでも多大なインパクトを残したが、対戦相手は対処に苦慮している。また、単純にソウの高さを使ったバスケットだけでなく、#10甲斐(4年・PG)が話すところでは「試合の出だしから飛ばしていくため」に取り組むプレスのディフェンスがブレイクでの得点に繋がる場面もあり、一定の効果を挙げている。

 そんな中でも1次リーグでは2敗を喫しており、やや安定感を欠く部分がある。雰囲気が緩むとそれが元で「コミュニケーションが無くなっておかしくなって」しまい、敗戦を喫することが多いと主将の#10甲斐は改善ポイントを挙げている。自身では「春(関西トーナメント)にMVPを取ったことで、ふわっとした雰囲気で練習してはいけないと自覚した」という。上位リーグでは、天理大との事実上の優勝決定戦には敗れたが、それ以外はいずれも二桁点差をつけて勝ち切り、取りこぼしは抑えた。プレー面ではソウの存在が大きいが、精神面でチームを支える役割を担う主将が、今後どれだけの支配力を示すことができるか。2位に終わったリーグ戦の悔しさを挽回したいインカレまでに、今一度雰囲気を高めたい。

写真:誰もが近畿大の中心選手だと認めるソウ。ボール運びも上手く、簡単に止めることの難しい選手であることは、昨年のインカレで実証済みだ。

 
【京都産業大】
131012ISHIKAWA.jpg 「ボールマンへのプレスとヘルプの寄りを速くして、ディフェンスから速攻に走るのが昔からの伝統」だと主将の#11石川(4年・PG)が話す京都産業大は、このリーグ戦で3位に入った。リバウンド力のある#67大八木(4年・PF)など、190cm前後の選手が3人コートに立つ時間帯もあり、フロントコート陣の平均的なサイズは関西のチームの中では比較的大きい水準に入る。1次リーグでは近畿大に土を付けているが、この際は「シェリフ(近畿大・#22ソウ)を抑えたのが大きかった」(石川)という言葉通り、相手の絶対的な存在を13得点に抑えての勝利だった。石川が「シェリフをフロントコートに入る前からベースライン側に寄せて、ディフェンスでも前についた」と振り返った作戦が、吉と出た。

 一方で、上位リーグでの天理大戦は、前半を5点ビハインドに抑えながらも3Qに無得点と大きく失速。石川はこれについて「自分たちのやりたいことを相手にやられた」ためと話す。「相手の外国人にボールが入った時のヘルプを継続したい」。年々留学生を擁する大学は各地域で増えており、どのチームもインカレでもそうしたところと対戦する可能性は高くなってきた。外国人選手に対する対応は今後もっと重要性が高まるだろう。京都産業大は3年前のインカレでベスト8入りを成し遂げており、その再現を虎視眈々とうかがっている。

写真:チームの支柱である石川。アシスト王に輝く活躍でチームを3位に導いた。

 
【大阪学院大】
131012GOUDA.jpg 本来支柱であるべき存在の小阪(4年・C)が春先に故障して欠場が続き、厳しい布陣での戦いを強いられたのが大阪学院大。それでもタレントは豊富だ。7月に群馬で開催された学生選抜大会で関西選抜に選出された#20合田(2年・PG)、3Pランキングで2位となり新人賞を受賞した#7澤邉(1年・SG)、小阪不在のインサイドでは#99藤田(3年・PF)の奮闘が光る。自チームについて「高さがない分平面のバスケに取り組んでいる。ディフェンスからのブレイクが自分たちの持ち味」だと話す#31西原(4年・SG)も、165cmというサイズながら相手ディフェンスに隙を見つければ、アウトサイドのシュートを中心に積極的に得点を狙うプレーが持ち味だ。

 主将として「目指しているディフェンスが出来ない試合が多い」と、もどかしさを口にする西原だが、それでも「やるべきことはやろうとしている」と続ける。上位リーグでの近畿大戦は、一時30点近いビハインドを背負いながらも集中を切らさず、最終的には14点差までに押し戻す粘りを披露した。4年生が少ないチームだが、それだけに勢いに乗った時の力は簡単に推し量れない。目先のインカレはもちろんだが、来年以降も面白い存在だ。

写真:フリースロー王となった合田。果敢にバスケットを向かうプレーがあってこその栄誉である。

 
【同志社大】
131014TANIGUCHI.jpg このリーグ戦で同志社大は5位に甘んじた。だが、2部1位の関西大などとのチャレンジマッチを勝ち抜いた末に、インカレへの出場権を最後に手にした。終始チームのオフェンスをコントロール#0田野(3年・SG)は166cmというサイズながら、留学生擁するチーム相手にも果敢なドライブを仕掛ける積極性がある。北陸高校時代にはウインターカップで優勝し、豊富な経験のある選手だ。一方でインサイドでは、泥臭く仕事をする#15谷口(3年・PF)の奮闘も光る。ランキング3位に入ったリバウンド力だけでなく、それと同時に周囲をアシストするセンスも持ち合わせている。

 得点源のひとりである#16岩附(4年・SF)はチームの持ち味について「長身の選手がいないため、ディフェンスに主眼を置いて機動力を使った素早い攻撃を心がけている。シュート力も全員あるので積極的に狙っている」と話す。夏場には関東の複数のチームとも練習試合をこなし、差をつけて勝利した試合もあったという。大阪学院大同様に3年生以下の選手が多く、こちらも今後の躍進に期待が持てるチームだ。

写真:インサイドの柱である谷口。献身的なプレーで同志社大を支える。

 
【下位リーグ】
131012IKEJIMA.jpg 先にも触れたとおり、1次リーグで6位以下となり下位リーグに振り落とされた時点で、ここに所属することになるチームにはインカレ出場の可能性が消える。モチベーション面での難しさもあるが、それでも8位以下になれば2部上位チームとの入れ替え戦に回ることになる。更に10位に沈んだ場合は自動での降格が待っている過酷さも備わるリーグだ。

 そんな中、6位には関西学院大、7位には立命館大が入り、来年も1部リーグで戦うことを決めた。関西学院大はインサイドを担う存在が#23松田(1年・C・名古屋大谷)と#34池嶋(1年・PF・桜宮)、立命館大は得点源が#20古倉(3年・SG)や#35福永(1年・PF・登美ヶ丘)となっており、それぞれが次のシーズンもチームに残る。気持ちを切り替えて来年は上位進出、そしてインカレの出場を狙う。

 大阪産業大は8位、流通科学大は9位に終わり、入れ替え戦に回ることとなった。こちらは将来に向け、まずは11月2日から行われる入れ替え戦を制して1部残留を目指す。最下位となった大阪体育大は、来年は2部からの戦いとなる。今季のチームの中心を担った選手の多くが4年生であり、大きく選手構成が代わることになる。しかし、20回を超えるインカレ出場経験を誇り、このまま低迷するわけにはいかないチームだ。

写真:関西学院大・池嶋は、同じく1年生のインサイドプレーヤーである松田とともに、今後の成長が期待される選手である。

 
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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