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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2013.10.20 (Sun)

【2013リーグ1部】10/20レポート

2試合を残して東海大の7年ぶりの優勝が決定
中央大・早稲田大が入れ替え戦へ、大東大も危険な状況に


131020TASHIRO.jpg 筑波大ホームで今季最後の開催となった1部リーグの第16節は、最終週を前にして様々な確定事項があった。危ない内容ながらも勝利して無敗を保った東海大は、最終試合で青山学院大が敗れたことで優勝が決定。焦点は、東海大が全勝優勝を果たせるかどうかに移ることになった。また、下位では中央大と早稲田大の入れ替え戦行きが確定。この週エース宇都が復帰した専修大に2勝差をつけられた大東文化大も、入れ替え戦が寸前に迫る。なお、今年創部以来初の1部を戦う白鴎大は、入れ替え戦の回避がこの日で確定した。

 
 専修大中央大は、立ち上がりから#24田代(2年・F)の3Pが高確率で決まった専修大が早々にリード。エース#11宇都も積極的に攻めていった。中央大は#22山田(4年・PF)の奮闘が光るも、専修大の勢いを止められず。96-71とした専修大が5勝目。入れ替え戦回避に、また一歩接近した。中央大は、この敗戦により入れ替え戦に回ることが決まった。

 3位の可能性がまだ残っている明治大も、大東文化大相手に地力の差を誇示。好ディフェンスで大東大を3Q終了まで35点に抑え込み、攻めては5人が二桁得点を挙げるバランスの良さで圧倒した。77-53の勝利で10勝に到達し、3位の可能性を残した。敗れた大東大は、これで10連敗。入れ替え戦が目前となった。

 白鴎大は、この時点で既に入れ替え戦行きの決まっていた早稲田大と対戦。序盤から#15白濱(4年・F)、#5柳川(4年・F)の両輪が活躍し、1Qはふたりで10点ずつを稼いで好スタート。出遅れた早稲田大は何度か追い上げるが、#23イッサ(1年・C・八王子)の活躍も光った白鴎大が終始リードを保った。81-66で7勝目。勝率5割も射程内だ。

写真:専修大は、田代の3Pラッシュでスタートダッシュに成功。

※専修大・藤岡選手、白鴎大・星野選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【終始競り合うが勝負強さを発揮した東海大が16連勝】
131020TAKAKURA.jpg 東アジア大会に3選手を輩出していた無敗の首位・東海大。前日の早稲田大戦でやや内容の良くない部分があったが、この日#17高倉(3年・G)をスタメン起用した拓殖大相手にシュート率が上がらず、最後まで分からない試合となった。

 立ち上がりから拓殖大は思い切りの良さが出た。#14大垣(3年・SF)と#40藤井(4年・G)が積極的に攻め、それに刺激されたのか徐々に#23バンバ(1年・C・延岡学園)も得点する。後手を踏んだ東海大はエース#24田中(4年・SF)のシュートがことごとく外れて出遅れ、6点を追いかける状況で1Qを終える。試合全体を通じ、互いにハーフコートでじっくり攻める展開が続いたこの試合は、2Qもじりじりしたロースコアゲーム。その中でも拓殖大#40藤井に3Pを許し、東海大はビハインドを12点に広げられた。だが、ここで嫌な流れを#18和田(4年・PG)の得点で断ち切る。持ち前の強力なディフェンスが機能して拓殖大を沈黙させ、外が落ちていた#24田中にも得点が出るなどして挽回。5点差にまで詰め寄り、試合は後半に入る。

131020VENDRAMEFUJII.jpg 迎えた3Q、東海大はいきなり#7晴山(3年・PF)がバスケットカウント。#23バンバの得点で返した拓殖大だが、#24田中のターンシュート、#51須田(4年・SG)がスティールから速攻に走り30-30として東海大が遂に追いつく。拓殖大も食い下がるが、東海大はセットプレーの合わせで#0ベンドラメ(2年・G)、#10バランスキー(3年・PF)の得点が続き、#24田中のバスケットカウントも飛び出して、残り4分で6点のリード。東海大はここからややペースダウンするも、やはりディフェンスの隙は少なく拓殖大は#40藤井の得点が単発に出るのみの展開が続く。一進一退の展開が再び動いたのは3Q終了間際。#17高倉がミドルシュートを決めると、4Q立ち上がりに#23バンバが相次いで得点して拓殖大は同点とし、試合はまたも振り出しに。東海大が#0ベンドラメの3点プレーや#24田中がリバウンドを押し込んで優位に立つものの、拓殖大は#17高倉の3Pで集中を切らさず、#99赤石(2年・C)と#23バンバのジャンプシュートが決まって、残り4分で再逆転。一時追いつかれるも#14大垣の3Pですぐにリードを保つ。だが、ファウルも込んで苦しい東海大も、残り2分で#24田中のゴール下で1点差に戻す。互いにミスもあって手に汗握るノーゴールの均衡状態が破れたのは残り25秒。#24田中がこの日初の3Pを沈めて勝負強さを発揮し、タイムアウト後の拓殖大のスローインは5秒オーバーの判定。我慢の展開を乗り切った東海大が、60-57で辛うじて勝負を制した。

 息詰まる接戦となったこの試合。東海大にとっては田中のアウトサイドが入らず思うように得点を伸ばせなかったのは誤算だった。拓殖大のオフェンスは乗せずに50点台に抑え、自分たちの試合ができたとも言える。低調だったオフェンスは、最終週までに修正しておきたいポイントだ。これでリーグ戦は無傷の16連勝となり、直後の青学大の試合結果を待つ状況となった。

写真上:「(東アジア大会期間中の)練習では藤井の代わりを担ってくれていた」(池内監督)という拓殖大・高倉。ロースコアゲームで9得点を挙げ、スタメン起用に応えた。
写真下:ルーズボールを争う東海大・ベンドラメと拓殖大・藤井。代表チームで共闘した両者のマッチアップも、この試合の見所だった。

※東海大・ベンドラメ選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 
【勢いで上回った筑波大がホームで青学大を下す】
131020TSUKUBA.jpg 敗れれば東海大に優勝を許してしまう青山学院大と、ホームでの2連敗はなんとしてでも回避したい筑波大。この両者による最終試合も、熱を帯びたものとなった。

 序盤から、主導権はホームの声援に奮起した筑波大が握った。#92村越(2年・PF)と#32武藤(4年・C)はインサイド、#14坂東(3年・SG)は外のシュートと担うべき役割をしっかりと示す。青学大は連携不足が懸念にあってか、なかなかインサイドにボールを入れずに単発なアウトサイドが中心の攻めに終始。1Qでいきなり筑波大が10点のリードを得る。出遅れた青学大は、ここからアウトサイド中心だったパターンをやや修正。#9安藤(1年・SF・四日市工)が果敢にアタックして得点し、#0船生(2年・SG)も決めて一時は同点に。だが、筑波大はタイムアウトも使ってここから落ち着きを取り戻し、#35池田(4年・SF)のレイアップや#21笹山(3年・PG)の3Pでリードを再度広げる。#32畠山(4年・PG)の3Pで青学大も追走するが、ここから得点が止まる。筑波大は#21笹山の得点に続いて#10山田(3年・PF)のセカンドショットも決まって勢いを継続。リード7点で前半終了となった。

131020FUNYUU.jpg 3Q、ここで光ったのは筑波大#32武藤の攻め気。身長差のある#7野本(3年・CF)がそびえるインサイドに果敢に攻めて次々とフリースローを獲得。#35池田の3Pや#21笹山のドライブも決まってじわりと点差を広げる。青学大も中への仕掛けから得点するが、この時間帯は筑波大の勢いが上回った。#7野本の3Pで何とかつなぐが、青学大は14点を追いかける展開で最後の10分間を迎えることとなる。試合は筑波大の流れかと思われたが、どうしても負けられない青学大の懸命さが4Q序盤は実を結んだ。必死さが出て互いにミスが出る中、#13鵤(2年・PG)のバスケットカウントや#18笠井(2年・PG)の3P、この日好調の#0船生が相次いでゴール下を制して再び詰め寄る。苦しい展開の筑波大は、オフェンスの軸である#21笹山が足をつりかけてベンチへ下がる。交代した#42坂口(4年・PG)が3Pで仕事を果たし、#92村越の3点プレーも出たが、青学大#7野本や#0船生に失点し、プレスにさらされミスも出て、残り1分48秒でリードは3点に。筑波大はこの重要局面で、回復した#21笹山が再びコートへ。互いに接触が激しくなりフリースローを決め合って迎えた筑波大の最後のオフェンス、#35池田の3Pは落ちるがこのリバウンドを制したのは筑波大#10山田。このプレーが決定打となった。その後ファウルから得たフリースローを着実に沈めていった筑波大が、82-75とし、ホームでの激戦にピリオドを打った。

 何度も青学大に迫られた筑波大だったが、ホームの声援をバックにその都度相手を押し返す力強さを発揮。武藤がインサイドで積極的に得点を量産し、池田や坂東の外のシュートも効果的だった。また司令塔の笹山は、一度は足を痛めながらもコートに戻る気合いを見せ、全員で勝ち取った勝利となった。これで筑波大には自力での3位を掴める可能性が残った。残りの2試合で、この試合に見せた勢いの良さを持続させられるか。

 青学大は噛み合わなかった前日の反省点を踏まえ、早めに状態の良い選手を揃えた布陣に。船生や笠井、代表チームの活動でチームを離れていた鵤といった2年生の面々が活躍を見せたが、連携の甘さも出て連敗。思わぬ形で東海大の優勝を許した。東アジア大会に参加していた3選手がチームに戻ってすぐのリーグ戦では難しさもあったはずだが、廣瀬コーチ「それは言い訳。チームがまとまって戦えなかった。自分が(チームを良い方向に)仕向けられなかった」と潔く話した。昨年は早々にリーグ優勝を確定させたが、今年は東海大と逆の立場となってしまった。「東海さんに勝って終わりたい」と廣瀬コーチ。一週間で修正を期す。

写真上:勝利を手にし、池田らが笑顔をはじけさせた筑波大。
写真下:マークが厳しい中、積極的に攻めた青学大・船生はチーム最多の20得点。

※筑波大・笹山選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 
 青学大が敗れたことで優勝が決まった東海大。リーグ優勝は、竹内譲次(現NBL・日立)らを擁した2006年以来の優勝である。陸川監督「私たちの武器はディフェンス。今日は苦しんだけど、うちらしいゲームだったかな」とコメント。リーグ戦は、ここまでの16試合のうち12試合が60失点以下という抜群のディフェンスで、コツコツと勝ち星を積み重ねてきた。「このあとの2試合をしっかり勝ってインカレにつなげる。この先もあるので気を引き締めていく」(陸川監督)。無敗を最後まで維持し、全勝での優勝を果たせるか。

 

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【INTERVIEW】

「自分が崩れたら終わりだと思っていた」
最上級生として、チームの土台を支える存在に

◆#14藤岡昂希(専修大・4年・F)
131020FUJIOKA.jpg宇都の欠場中、最上級生として大澤らとともに専修大を牽引していたのが藤岡だ。特別にサイズがあるわけではないが、リバウンドやルーズボール、セットプレーでの合わせなど、苦しい状況でもインサイドで奮闘。チームを救う活躍を見せてきた。専修大は、あと一勝で入れ替え戦を回避できる状況となった。チームとして、二日続けて快勝したこの週の勢いを最後まで続けられれば、結果はおのずとついてくるはずだ。


—入れ替え戦回避がかなり近づきましたね。
「そうですね。大東の結果も関わりますけど、勝てば自分たちは残れるので。みんなで良いプレーすれば勝てるんで、大丈夫だと思います。来週もみんなで良いプレーをして、勝って残留したいです」

—宇都選手(#11)の復帰はやはり大きいですか。
「そうですね。一番経験があるのは宇都ですし、エースですし。流れを一番作れるのも宇都だから、一緒にやっていてすごくやり易いです」

—今日は田代選手(#24)のシュートから勢いづきました。頼もしい存在になってきましたね。
「変な後輩ですけど(笑)、自覚が出てきたってことじゃないですかね。これなら来年の専修を安心して託せますし、田代だけじゃなくて後輩全員が逞しくなってきましたね。それは先輩として安心できる部分です」

—宇都選手が長く欠場していて、藤岡選手への負担はその期間は重かったと思います。
「そうですね。宇都がいない間は4年生のスタメンは自分だけだったので、しっかりしなきゃと思うし、後輩はメンタル面で弱い部分もあるからそういうところで自分が崩れたら終わりだなと思っていました。そういう面で崩れないようにしていました」

—サイズが決して大きくない中でのインサイドプレーはファウルのコントロールも大変ですよね。
「ただ、今年の1部は、4番5番ポジションはそんなに(サイズの)差は無いと思います。サイズどうこうではなく、気持ちだけで守れたりできるし、リバウンドもそれで取れるし。リバウンドさえ取れればうちは他の選手が点を取ってくれる。4年生としてリバウンドは取らなきゃいけないし、チームの土台としてそういう部分から支えていきたいと思っています。自分がリバウンドを取れている時はチームが良い状態の時だと自覚はありますし。バスケットにとってはリバウンドがオフェンスの最初のプレーだから、自分の仕事であるリバウンドが取れればそれがオフェンスにつながります。頑張れば良いプレーになると思ってやっています」

—藤岡選手自身も得点を稼げるイメージはありますが。
「そうですか(笑)?シュートに行ける時は、ディフェンスの様子を見て行けそうな時は行きますけど、4年生が『自分が、自分が』と無理したら崩れてしまうかと。4番ポジションの選手はそういう選手ではないと思うんですよ。いかにどれだけボールに食らいつけるか、リバウンドやディフェンスでどれだけ頑張れるか。ちゃんとリバウンドを取って、パスをつなげて、ということが必要だと思います。うちは得点を取れるやつはいっぱいいますから。ずっと得点王の宇都、田代。竜之佑(#6渡辺)も変わってきたし、藤田(#47)もこの土日で開花したし。『自分が』とならずに、でもいつでも自分で取れるようにという余裕を持ちながらプレーをしています。そういう意味では逞しいチームメイトに恵まれたな、と思います」

—今年の専修大は宇都選手を中心に必死さが伝わってきます。
「去年のチームは先輩個人個人がすごすぎて、見ているだけで安心だったけど、今年は宇都しかいなくて、後輩が開花してきたといってもまだ未熟な部分もあります。そういうところでしっかりしているのが宇都だから、そこを中心にチーム全体でバスケをしないといかないです。オフェンスはなんだかんだで宇都が取ってくれて、他も点が取れる分、専修の目標としてやっているディフェンスとリバウンドがチームとしてみんなでやらなきゃいけないことだから、サイズがない分そういう部分をしっかりやっていきたいと思っています」

—リーグ残り2戦に向けて。
「まだ1部残留が決まったわけではないので、来週土日にしっかり勝ってリーグ戦を終えて、勝ちの締めくくりのままインカレを迎えたいです」

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「来週もインカレに向けて勝ちにいく」
リーグ戦より先を見据え、インカレで上位進出を狙う

◆#14星野和希(白鴎大・3年・G)
131020HOSHINO.jpgガード陣の層の厚い白鴎大。この日の星野はチームメイトの相次ぐファウルトラブルに伴っての出場となったが、自ら持ち味だと語るディフェンス面で良さを見せ、勝利に貢献した。白鴎大は入替戦回避となったが、既にそれは眼中にない様子。可能性の残る勝率5割も、今は考えずにとにかく勝利だけを追い求めている。攻守が噛み合い充実したこの2試合の内容を最終週も披露できれば、インカレでは面白い存在になりうる。


—今日で正式に入替戦に回る可能性は無くなりました。
「入れ替え戦を回避できたのは素直に嬉しいところなんですけど、自分たちは入替戦に行かないことは前提にして、なおかつ次のインカレに向けて今週と来週をやっていこうと話をしていました。入替戦の可能性の部分はみんなあまり考えていなかったと思います」

—まだ試合は2つありますが、初の1部はいかがでしたか。
「リーグの出だしで4連敗して、そこでみんな1部の強さを感じました。でもやれるという部分もみんなどこかで感じていて、そこから練習でも色々な戦術を組み立てていった中で自分たちのバスケのスタイルが出てきて、それが1部でも通用して、ここまで立て直せたのかなと思います」

—通用した部分と通用しなかった部分は、それぞれどのようなところでしたか。
「一対一で勝負していくと相手の方が能力で上回っているので、自分たちは一対一で守れないなら一対二、あるいは全員で一対五で守っていこうと。そういった全員でのプレー、スクリーンを使ったプレーだとか、連携のプレー。そこが今通用しているので、それで結果が出ていると思います」

—アビブ選手が抜けた分、リバウンド面などはチーム全員で取り組む意識が強くなったと春もおっしゃっていましたね。
「イッサ(#23)がスタートになって、でもまだ1年生ですし、フィジカルでも弱いところがあって、そういう部分を白濱さん(#15)や川邉(#28)が救って、リバウンドやルーズボールも全員で取りにいっているので、アビブが抜けた部分はカバーできていると思います」

—勝率5割の可能性もあります。ただ先程のお話を聞いていると、あまり意識はしていないようですね。
「そうですね。あまり意識はしていなくて、とにかく今週と来週で4連勝してインカレへ良い準備をしてインカレでベスト4に入れるようにと話しています。来週も、インカレに向けて勝ちにいきたいと思います」

—過密日程でしたが、その部分での大変さはありましたか。
「みんなもきつかったと思うんですけど、その分自分たちは夏から走り込みや体力づくりもやってきたので、1部ではどこにも走り負けしないようにはなったと思います」

—白濱選手(#15)が好調を持続させ、今日は柳川選手(#5)も好調な様子でしたね。
「白濱さんが調子が良い分、ヤナさん(柳川)が泥臭くディフェンスとリバウンドをやってくれているのが、更に白濱さんの得点につながっていると思います。それで白濱さんがちょっと抑えられ始めた時にヤナさんが3Pやドライブをやってくれるのが、あのふたりの良いところだと思います」

—柳川選手は練習などでは特に不調という感じでもないのですか?
「ヤナさんも自分で点が取れないことは自分でも自覚していると思うんで、その分、ディフェンスとかリバウンドやルーズを頑張ってくれています。相手に好きがあったらヤナさんの得意なドライブとかをやってくれているので、そこはそれで良いと思います。うまくバランスが取れているかと」

—白鴎大はガードの層が厚めですが、星野選手はご自身でどのような特徴を出しながらプレーすることを心がけていますか。
「三人でローテーションしていて、三人ともスタイルが違います。賢治(#1大釜)だったら勢いに乗せてくれるし、優二さん(#10田中)だったらリーダーシップを発揮できるし、自分だったらディフェンスから勢いをつけたり、ゲームをコントロールしたりという役割です。自分が出た時は、そのふたりにない自分の良さを出していきたいと思っています」

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「点数を与えなければチャンスは来ると思っていた」
接戦の末の危ない勝利も好ディフェンスに胸を張る

◆#0ベンドラメ礼生(東海大・2年・G)
131020VENDRAME.jpgチームとしては得点を伸ばせないもどかしい展開だったが、ディフェンスはほぼ意図通りに機能。拓殖大オフェンスの爆発力を封じて守り、勝ちを収めた。残り2試合で目指すのは、昨年青学大に許した全勝優勝。昨年からずっと主力として出場してきたベンドラメ自身、期するものはあるだろう。東海大に欠かせない1ピースとして、チームの身上であるディフェンスを更に確たるものとできるか。


—ディフェンスに視点を置けば、東海大の術中でしたね。
「うちはディフェンスチームなので、しっかり一対一のところを守らないといけないんですけど、祐眞さん(拓殖大#40藤井)のところで簡単に抜かれたり、抜かれたあとのバンバ(拓殖大#23)へのヘルプだったり、そういうローテーションがうまくいっていなかったと思います」

—田中選手の確率が上がらなかった点は計算違いだったのではないでしょうか。
「でも、入らないときもあるので、それはそれで気にしてはいなかったです。自分も入ってなかったので、他の人のことを気にしている場合じゃなかったです(苦笑)」

—ディフェンスをしっかりやっていれば、勝機はあると考えていたということですか。
「点数を相手にやらなければ、いつか自分たちにチャンスが来ると思っていました。今回も60点以内に抑えたからこそ勝てた試合だと思います」

—代表チームから戻ってきて、チームへのフィットは上手くいっている感触ですか。
「違和感なくやっているつもりですけど、こうやって接戦のゲームをしたり、昨日のゲームも入りは悪かったり。何か良くないところはあるんだとは思います」

—それでも、チームを離れていてそこに戻っても良いディフェンスだったことには胸を張っていいのでは。
「そうですね。ただスイッチの部分で、少しノーマークを作ってしまったかなと思います」

—優勝は間近ですが(※)、やはり全勝で締めくくりたいですよね。
「はい、全勝しか見ていないです。ここで決まったとしても、負けて優勝は嫌です。強さを証明して優勝したいです」
※インタビューは東海大の優勝が決定する前に実施。

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「足がつって、でももう一度出ようと思っていた」
ホームの声援をバックに気持ちを見せてチームを牽引

◆#21笹山貴哉(筑波大・3年・PG)
131020SASAYAMA.jpg大歓声の後押しを受けて、青学大を撃破した筑波大。攻撃を組み立てた笹山は13得点6アシストを記録し、その立役者のひとりとなった。一時は足がつって交代を余儀なくされたが、最終盤にコートへ復帰。勝利がほぼ確定した状態でベンチへ下がると、笑顔のチームメイトに拍手で迎えられた。近年越えられなかった青学大を破ったことで、単純な一勝以上にチームも笹山個人としても大きな自信を得られたはず。リーグ残り2戦も強豪相手だが、これも破ってインカレにつなげたいところだ。


—ホームでの声援は気持ちよかったですか。
「そうですね。昨日ああいうゲームをしてしまって、勝たないといけないプレッシャーの中で負けてしまった自分たちの弱さも感じました。そのできなかったところから切り替えてみんながやれたことは、チームにプラスだと思います」

—強豪の青学大相手でした。倒し甲斐のある相手でしたね。
「今まで『青学・東海』という名前だけで引いてしまっていたところがどこかにあったかと思います。でも昨日は戦えなかった部分は特にないし、最後の詰めの部分で負けたという戦い方だったので、手応えは昨日の1戦目で感じていました。それを次は勝ちにつなげるということで、今日はそういう形で試合を進められて、本当に良かったと思います」

—相手があまりインサイドを狙ってきませんでしたよね。
「そうですね。自分たちが小さい分外でセンター陣を崩そうという意図があったと思うんですけど、そのセンター陣が頑張ってディフェンスをやろうという気持ちもあったし、全員でヘルプやカバーをすることもできていたので、それは本当に大きかったと思います」

—武藤選手(#32)がインサイドで積極的に攻めていたのが効果的だったように思います。
「そうですね。やっぱりチームの柱なので、そこで点が取れないとチーム的にもきついし、逆にそこが攻められればチームがもっと楽に攻められるというのはみんな分かっています。でもたまにミスをしてしまうことは武藤さんもあるし、逆に周りの4人が武藤さんに頼ってしまうということもあるので、そこはこれから一週間で確認したいと思います」

—山田選手(#10)のリバウンドや、池田選手(#35)のドライブなど、コート上の5人の役割分担が明確にできていた印象でした。
「自分の持ち味が何かをそれぞれに言ってきたし、それをどこでどう活かすかは個々の意識次第だと思っていました。それでみんなの意識がつながっていたし、龍さん(池田)にしろ山田にしろ、『ここでこうした方が良い』ということを自分で考えられるようになったかと思います。みんなが人任せではなく自分で行動に移せるようになったということが良い形につながったんだと、今日は本当に思いました」

—そうなっていったきっかけなどはあったんでしょうか。
「昨日の負けもありましたし、ホームゲームで支えて下さった皆さんに対する意識の強さもあると思います。でもホームゲームじゃないからと気を抜くのではなく、この気持ちを忘れずにこれからの試合を全部戦っていくことが勝つことにつながってくのかなと思いますね」

—笹山選手自身は、足を一度痛めながらもコートに戻りましたよね。
「あの状態で残り全部に出ていくことは無理なんですけど、最後に自分がコートに立っていることで4人が安心してくれるかな、と。自分でもそういう意識があります。ベンチも『ササが出た方が良い』と言ってくれて、足がつってでも最後にもう一度出てやろうと思っていました。チームのために、という気持ちが全員でつないだ勝利かと思います」

—坂口選手(#42)もしっかりつないでいましたね。
「そうですね、あの人がいないと。西村さん(#6)がケガなので、坂口さんとふたりで、という気持ちはあります。気持ちが強いので、それをもっと全面的に出して欲しいし、それをあの3Pで一本見せてくれたのは本当にありがたいなと思います」

—まだ3位の可能性が残されました。残りの2戦に向けて。
「次の2戦がインカレにつながる試合になると思います。なんと言うか、みんなこの勝ちで嬉しさが出過ぎているので、もう一回ここで明日の練習で引き締めたいですし、次は1位の東海大相手で、2位に勝っても1位に勝てないとインカレは勝てないと思うので、次の東海には絶対に勝ちたいと思います」

—インカレのシードも取りたいですよね。
「そうですね。その方が気持ち的にも良いです」

—去年はインカレでは5位でした。更に上位に行きたいという気持ちは当然ながらあると思います。
「去年の大会は、自分がうまくゲームを回すことができなかったので、今でも夢に出てくるような感じなんですけど(苦笑)。でも今あの場面になったら決める自信はあるし、去年の自分を超えているという気持ちにはなっているので、言葉ではうまく言い表せられないですけど『強い』という言葉を心に持っています」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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